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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2009年08月25日

徳山ダムー囚われの水の哀しさ

 23日の日曜日に、心づもりしていたことがクリアとなってしまった。そこで、選挙ごとやボランティア活動を含む2番手、3番手の選択肢を、ことごとくパス。
 急遽、かねてより一度は参加してみたかった「恒例:徳山村キャンプ(2009年)」と現地に初めて参加。
   
 しかも、最大の選択理由とは、未だ1枚しか消化できていない、青春18切符を使ってしまなければという、お粗末な理由づけ。
 問題は、集合時間の13時までに到着できるかということにかかってきた。
 急な問い合わせに、「今年は選挙などのことで参加者が少なく、寝具などに余裕があるから、身一つで可」との事務局長・近藤さんの余分ごとのない端的かつ明瞭な言葉に惹かれて、時刻表としばし格闘。
  「ムーンライトながら」は、予想通りもちろんすでに完売。(自由席廃止により、全席指定。キャンセルはあっても半額以上の手数料のためか、手続きをする者は皆無との由)。
 久々に鈍化した頭をフル回転。
 こういう時は、いろいろと知恵をしぼるものです。
 なんと、予定していた到着時間よりも10分早い、12時半に大垣に着。
(考えてみましたら、この地の周辺にお邪魔したのは、個人的なダム関連の取材ごとで三回になりますが、いつも、急な参加やハプニングばかり。九年前、移転先の岐阜市内で最初にお目にかかった水没地出身の方から、「現地に行っても、もう何もないから」と言われて、伝手もないままに断念していなかったら、水没する前の状態をみられたのにと悔いが残っています)。

    豪華で温かいもてなし抜群のキャンプ 
 ともかく、スタッフの皆さんのお人柄の良さに加えて、諸材料の手配や照明など各設営のエキスパートの皆さんのチームワーク振りは特筆もの。通常のキャンプの概念を超えた驚きの、つわものぞろいの大規模なキャンプでした。
 一時期、90人近い方が集ったというのも、うなづけます。
  
 今年の設置場所の、かつての塚という集落の跡地での、抜群のロケーション。
 しかも、天気晴朗。稜線の重なりの向こうに、福井県境にそびえる冠山が、これほどくっきり見えたのは、13年間で初めてとのことでした。
 
 とりわけ、食材の豊かさでは、毎年、定評があるそうです。
 「食料持参は要らない。食べ切れない程あるから」とはうかがってましたが……、質量ともに、飯盒ご飯の粗食とはかけ離れた豪華さでした。
 皆さんも、来年は行きたくなるように、ご紹介してみます。

  飛騨牛は夜遅くまで~朝食にまで並び、食べ放題。最初の一回で終りだと思ってましたら、まだあるからと、時間をおいては焼きだすのです。
 ちなみに長良川河口堰問題、華やかなりし頃の大量のホルモンは、この回のメンバーの方が調達したものとの由。
 スタッフの御親戚が毎年、用意してくださっているというイワナの塩焼きは一本どころか、今年は人数が少ないためか4本も食べられた状況(?けれど、大食いの私としては珍しく遠慮して、2本にとどめたとこをあえて記させて戴きます)。しかも、焼き手は焼き加減におけるベテランといわれてきた方たち。通例、任務はその年々に参加の弁護士さんの役目とかの由で、今年の焼き手のお一人も、事務所のスタッフたちとともに参加されていたH弁護士。しかも、ジンクスがあって、歴代の参加弁護士は、皆その後、名を馳せているとのこと。
 三河湾から持ち込まれた干物類は、海なし県の群馬に届く、あの塩のきつさはなく、衝撃的な旨さでした。
 ガス屋さんのもちこんだガス窯で炊いたご飯。具だくさんの焼そば。飲み物、デザートに至るまで盛りだくさん。
 これらの食材の調達手配、かつ名仕切り役、Nさんの調理の味つけは抜群。おにぎりを握る手順も手つきも、プロ級。
 朝食は赤だしの具だくさんのみそ汁。特製の目玉焼きなどなど。
 通常、食事の用意には「時間割かず」に日夜日々、ダム問題をはじめとした市民運動に身をけずって奔走している女傑・Kさん(皆さん、お分かりの方ですので実名で申し上げても良いのですが、……)は、「ひさびさの栄養補給になる」と自ら暴露して、笑いを誘ってました。
 
 照明ライトもテントの張り具合もバッチリ。
 宴の途中で、巧みに設置されたライトを消して、みんなで見上げた夜空には、まさに降るような満点の星。しかも、星座に詳しい方の懇切な解説付き。久しぶりに夜空をあおいで感動ものでした。

 またまた、本末転倒の経過ごとが長すぎましたね。

         『徳山ダムはいらない!』のご紹介 
 本題の徳山ダムは、杜撰な計画によって徐々に拡大されてしまい、結果的に日本一の規模を誇りながら、今や使い道のないダムとなり、批判をかわす苦肉の策として、「導水路計画」なる無謀で強引な計画が立てられたということです。
 この辺りのことは部外者が下手な説明を繰り出すよりも、長年闘ってこられた、事務局長の近藤さんが、このほど緊急出版した下記の著作等をお読みください。
  頭脳抜群、理詰めの近藤さんには、珍しい読みやすい内容です。
     『徳山ダムはいらない!』(近藤ゆり子 著、 風媒社、 1000円)
 
 
  併せて、   徳山ダム建設中止を求める会 http://www.tokuyamadam-chushi.net
           事務局長ブログ      http://tokuyamad.exblog.jp/ 


      流れられない清流の悲哀 
 参加して最も切なかったのは、早朝の散歩で出くわした、湛水後に必然的にもたらされた光景です。
 キャンプ場所脇の、冠山に向かう道路は福井県に通じています。
 湖面というか川面というか、水面を見ますと、ダム湖独特の碧色。
 周囲の山々には深山であることを物語る朝もやがたなびき、それらが、湖面に映り、さながら東山魁夷描いた絵画を彷彿させる静謐な光景でした。水の色が濁っていれば、いるほどクッキリと対象物を映し出します。
 切なかったのは、その湖面の中で杉の立木が枯れて、ちゃっ褐色を呈しだしているのです。
 徳山では、環境に影響はないとして、費用節約の面から樹木は伐採しなかったのだそうでして、一年ほど経過した現在、あちこちでこのような褐色の木々が異様な景観を示しています。
 
 さらに切なかったのは、朝靄の中を上流に向かって進んだ先の、ダム湖の最上流部の光景。
 幾つもの深い谷を伝い流れた清流が川筋となって流れ続け、やがて、下流のダム湖の澱んだ水と交わる、その瀬戸際のあり様でした。
 水は流れ続けるものですのに、徐々に勢いを失わされ、やがて停止した水に同化させられ、死んだ水のようになっていかざるをえない、その切なさ。思わず、わが八ッ場に重ねてしまいます。
 かつては、徳山村の村内を滔々と自在に流れ続けていた、生きた水だったはずなのです。
 遥かなる海に向かって流れ続けたいのに、流れること叶わなくさせられた水たち。まさに“囚われの水”と呼べjましょうか。
 
 この日は日曜日ということもあって、幾人かの釣り人が訪れてました。
 一帯は川魚の宝庫で、アマゴ(=サツキマス。関東ではヤマメとか。調べると「ヤマメ、アマゴは、それぞれサクラマス、サツキマスの河川残留型(陸封型)に対する 呼称である」とあり)が手ですくえたというほどの清流だったそうですのに、「なんで、こんな酷くて意味のないムダなことするの」と叫びたくなりました。
  
 帰途、車中から、近藤さんがダム提上の湖面の中程を指さして、「あそこに杉の木の先が見えるでしょ。だから、あのあたりが役場のあった処だと思う」と説明してくださいました。
 馴染みのあるふるさとが、一片の土くれも残さず、思い出とともに水底に閉じ込められてしまうという哀しみ。
 唯一、沈まなかった門入地区への道路は、これまた経費節約とかの約束不履行で造られず、二週間に一度の船で限られた時間内にわたるしか手立てのない由。
  
 わか゜八ッ場ダムも阻止が出来ずに、このまま進んでしまったら、先々、このような光景にさらされるかも知れないという無残な思いを、またも重ねてみてました。
 しかも、鉄をも溶かす、可愛いげのない強酸性の吾妻川の水は、どんな化学変化を起こすのでしょうか。
 
 地元民の方たちの、どこかから仕掛けられた推進への抵抗勢力はかなり強いものがあります。
 ためにも、今般の選挙は何としても、勝たねばなりません。
 小渕陣営の留守部隊は、連日各地区の地元県議が「候補になり替わりまして」と宣伝カーで繰り出してます。

 争点の現場、群馬五区の居住民の一人として、もう、ビラ配りに出かけなければなりません。
 時間に急かれて、文意、何ともまとまりませんが、あしからず……。

 徳山ダムの皆さま方、突然の参加を快く、もてなしてくださいまして、本当にありがとうございました
  


 

 

 



 
 


  


Posted by やんばちゃん at 11:34Comments(0)報告