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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2009年12月28日

今年最終の八ッ場冬景色

 本日はかねてよりの約束で、ある方を八ッ場をご案内。
 長年の知人に、あるお礼ごとの電話の際、この日は八ッ場へ行く旨を伝えたら、なんとその方と知人は同級生とのことで、彼女も同行することになり、四名で師走の水没地内を駆け巡りました。
 往きの伊香保では私たちの共通の知り合いの方の資料館を見つけ出し、膨大な民族資料の山々を拝見することになり、かなり時間をくってしまいました。ところがこの所有者もまた偶然にして、同行の知人とも同業者とのことで、会では顔みしりという不思議なご縁。
 そんなわけで、かなり遅れて八ッ場入り。お見せしたい場所は、数々あったので、廻り切れるか不安になりました。さすがに暮れの28日ともなれば、個々のお宅をお訪ねするのはご迷惑かと思ってほんの数軒に。約束より遅れてKさんの処に着くと、味噌汁と白菜づけ、たくあん漬け、それに手作りコンニャクなどを用意してくださってました。で、私はお湯をさせば良いように用意していったみそ汁を作らずにすみ、知人が用意してきてくれた昼食をみんなでたべながら、Kさんの話を一時間以上も伺いました。その時に話題になったのが水車。で、次はその水車を自前でもっているLさん宅へお邪魔。お忙しいとのことで控えさせていただこうと思っていたのでしたが……、奥さんのMさんがが水車小屋の内部を見せてくださいました。初めて仕組みがわかりました。さらにコメではなく、粉を水車で引く時の器具などには何代にもわたり使い込まれてきた光沢と照りがあって、かなりの年代もの。そして、水車小屋の一隅の作り付けの土間や棚は、天然の貯蔵庫であって、漬物樽がズラリ。「M子さん、すごいねぇ」とおもわず感嘆の声。
 この日はまだ遅い昼食中だったようでしたが、食事を終えた夫のLさんもみえて、近くの工事現場を案内してくださいました。正月休みに入ったらしく一帯は静かでしたが、ある場所は先日の事故のことで作業停止中都のこと。これまで近寄れなかった現場まで踏み込むことができ、私はカメラを置いてきてしまったので、残念。しかも、Lさんの詳しい説明つきで、いりくんだ工事の全体がのみこめました。
 次のNさん宅では「今まで待っていたんだけど、でかけたよ」とのこと。
 最後の山中の現場では、工事は休みと思いこみ、奥まで行こうとしたら、建物から一斉に職員が5名も出てきて、阻止されました。「危険です」というけれど、ある日曜日などは、どこかの観光バスが乗り付けてその乗客が全員、陸橋の上を散策していた場所なんです。 争っても仕方ないので、素直に引きかえりました。
 それにしても、帰省を楽しみにしていたでしょうに、正月をまえに亡くなられた方のご冥福とご遺族の、たぶんまだお小さいかもしれないお子さんたちの辛い新年を思うと、心痛みます。山の崖にはりつくユンポなどを恐ろしいな見続けてきました。
   
 限られた時間の中で、ある処はかけ足である処は話をうかがいつつじっくりと無事に水没五地区を観ていただけました。
 帰途の車中では、Lさん宅でたっぷりとくださった、M子さん手づくりの小粒だけれど甘い干し柿を食べながら、持参のポット熱いコーヒーを入れ、すすりながらのよもやま話。
 本日、ご案内した方は、ダムを人間生活の面から解きほぐす手法で、その多年にわたるお仕事からの含蓄ある独自論を展開してくださいました。始めて現地に足を踏み入れられたのに、その土地の結束力の強さまで捉えられた眼力には、多年にわたり一級の仕事をなされてきた方の目線の確かさを感じさせていただけました。
 ここの処、異なるジャンルの方をお二人続けてご案内させていただけましたが、学ばさせて頂けるものが大きかったです。
 八ッ場の未来にぜひとも持てるお力を賜りたいもの。今回の取り組みがどうか、お仕事としてスタートできるようにと祈っています。ために現地の方たちと力を併せてご一緒にお手伝いをしていきたいものと思います。
 
 暮れのお忙しいのに、快くご対応くださった八ッ場の皆様にお礼申し上げます。
 正月休みで工事が止まり、喧騒の消えた八ッ場には、久々の静寂が戻って、静かで優しい山里になれました。
 でも、切り刻まれた自然界は元の八ッ場にあらず。それは歴然とした事実です。  


Posted by やんばちゃん at 23:26Comments(0)八ッ場だより