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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2009年12月29日

堆積場のヒ素は、猛毒の3塩化ヒ素に変化する

 さる27日にご紹介しました、「月刊 むすぶ」№467 に記しました、「ご存じですか? 八ッ場ダム上流の危ない水事情」拙稿中に川俣修壽氏の「万代鉱の湧出ヒ素と八ッ場ダム報告」(鉱山研究第86号)の論文を援用させて頂いたことをお伝えしました。
 多くの皆さんに知っていただきたい内容ですので、必要な部分のみ、以下に転載させていただきます。
 ※なお、化学式の数字がワード機能の限界で小さくできませんことをご了承ください。

     「万代鉱の湧出ヒ素と八ッ場ダム報告」                                                                                                             
                                    川俣修壽
          ――大略―― 
 中和事業開始当時は、ヒ素に注目していなかった。
 ヒ素は鉄酸化物、水酸化物に吸着する性質がある。石灰乳液の中和事業の結果、ヒ素は再びFeと還元反応してFeAsO4(ヒ酸鉄)となり石灰と混ざって品木ダムに堆積していった。ヒ酸鉄は比較的安定しているが品木ダムは、堆積物で6割以上埋まっているため堆積物を浚渫している。浚渫した堆積物を固化するためにセメントを加えると、ヒ酸鉄はNa3AsO4(ヒ酸ソーダ)となる。
 これを乾燥固化して堆積所に産業廃棄物として野積み保管しているが、国交省は管理型処分場と称しているが防水シート、排水処理システムはない。固化は、耐荷量10㎏程度なので簡単に崩れる。ヒ酸ソーダは不安定のため天水や風化で酸化されると、AsCL3(3塩化ヒ素)となる。3塩化ヒ素は0・06gが致死量で、皮膚からも吸収される。
 またカビ、バクテリアがヒ素を分解するとアルシンガス(AsH3・ヒ化水素)が発生するが、アルシンガスは20ppmを吸うと即死する、皮膚からも吸収され、毒ガス兵器に使われる。
     ――略――
 万代鉱からのヒ素の年間湧出量は、推定49トン。すでに500トン以上が「土捨て場」に堆積しており3塩化ヒ素が雨水とともに染み出す可能性がある。  


Posted by やんばちゃん at 23:57Comments(0)八ッ場だより