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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2010年01月07日

八ッ場のイヌワシ、それは死滅作戦か(三)

 パソコンの中を探したら、五年ほど前に記したイヌワシに関する拙文の書き出しが出てきた。確か、この後も何度か書きなおしを命じられたのに、その後、何の音沙汰もなく立ち消えたままの没原稿であった。
 ※生息地は情報公開の黒塗りをまねて、ここでも〇〇とさせていただく。
 ※記述年次は2005年9月初旬頃のもの
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 八ッ場にもイヌワシはちゃんといる。
 1988年9月1日刊行の長野原町百周年行事記念の写真集には、〇〇地区のイヌワシの営巣写真があり、同時作成のビデオにも飛翔の映像がある。
 イヌワシは通例、奥深い山の断崖に営巣し、「普通の野鳥愛好家では、調査のための観測場所にすら到達出来ない」といわれている。が、生息地一帯とされる丸岩山や横壁の集落は、JR線や国道からも間近く見渡せる場所であり、各地のイヌワシに通暁した人々は驚く。同時に、人里離れた辺境の地というダム建設地の常識を覆し、上流には観光地草津温泉もある水没地の密接した家並みにも、「こんな場所になぜ」と驚きを隠さない。
 そして、去る6月19日には、この〇〇の左手にそびえる〇〇村境の〇〇(1475m)の奥深い斜面で、「餌場環境調査」のための草刈作業が行われた。刈り取った草原にイヌワシの餌になる野ウサギがどのくらい出没するかを、ウサギの糞によって調べる調査であり、続いて翌週の26日にも、まる〇〇〇北部の〇〇〇で同様の作業が行われた。
 これは「八ッ場ダム猛禽類保全調査」に基づく作業で、長野原町大字〇の牧野・森林組合の組合員たちの仕事だが、元請けは「国土環境(株)」。
 「一般に、工事をストップしたい時はイヌワシを持ち出し、逆の場合は沈黙する」との声があるが、かつて群馬県でも小寺知事命令でゴミ焼却施設建設が中断したことがある。
 八ッ場ダム工事事務所は、昨今とみに環境問題に重きをおき、エコスタックなどと称して次々とムダとしか言いようのない環境政策を打ち出すが、そのわりにはイヌワシの棲息について沈黙状態が続く。
 そこで5月より、①どんな保護を行っているか、②調査やメンバーの具体例 ②95年時に棲息が確認されていたイヌワシはどうなったか等について質問を出してきた。

 6月14日ようやく届いた正式回答によれば、
 「平成7年度からはイヌワシを中心とした猛禽類の生態に関する調査を実施。平成10年度には、付替道路等の工事の本格化に先立ち、群馬県内のイヌワシ等の猛禽類に精通する学識者など専門家で構成する「八ッ場ダム周辺猛禽類調査検討委員会」を設置して、以後、調査方法、調査結果の評価、保全対策の必要性の有無、具体的な保全対策等について、委員会のご意見、ご指導を頂きつつ、継続的に調査・検討を実施」
 「現在、営巣地周辺での飛翔、とまり、ディスプレイ行動等を確認しています。なお、調査は、毎月、定期的に実施しており、調査結果を定期的に専門家に報告しています」
 結論として「なお、国土交通省では、猛禽類の保護の観点から、生息地が特定できる情報は公表していません」となる。
 回答中に繰り返される「専門家に相談」の言葉。
 ではその専門家=「八ッ場ダム周辺猛禽類調査検討委員会」のメンバーは誰かを含めた質問を直ちに行った。
 やはり、「公表しても良いかご本人の許可を得なくては」とラチがあかない。おそらく無報酬ということはなかろう。報酬は国民の税金から支払われるわけだから、情報公開の対象になる。これしきのことに待たされること一ヶ月。
 7月12日夕、全国のダムで「助言」を与えている人物を含むおなじみの次のメンバー名のみが届く。
                        ーーー以下、略ーーー
   


Posted by やんばちゃん at 23:52Comments(0)八ッ場だより