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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2010年08月06日

ただ今、出荷作業中。八ッ場の農家の皆さん

昨日の八ッ場行きの様子を写真日記にて。 

 まず、一枚目。
 梅干しの天日干し風景です。
 ざるとざるの間の椅子には、すてきな素敵な「八ッ場小町」さんが座って、梅干しがざるにくっかないように一心にひっくりかえしていられたのです。“絵になる”とっても良い構図なので、カメラを向けると、「今日は体調が悪くて化粧もしていなのよ」と逃げるので、それ以上はムリじいもできず、仕方なく、娘さんのいない、梅の実のみ。
 そして、お茶を持ってきてくださったので、木陰で談笑のひとときを。でも、経験あるのですが、梅干しの天地返しは時間が立つと皮がはりついてしまうのです。あの快いシワシワの皮に仕上げるまでには、大変な労力が要るものです。
 その作業中を中断させたのですから、ソコソコにて失礼。しかも、夕暮れに近い、いつ雨が落ちてくるかわからない天候の最中なのでした。

 
 次は、八ッ場ではもろっこインゲン(これが正式名)とよばれ、最近はスーパーなどでもみかける幅の広いインゲン。
 この辺りの特産物のようです。
 Tさんは老骨に鞭打って、記憶をたどれば出入りさせてもらって以来、かかすことなく出荷しているように思います。一畝が約20㍍近くのが、八畝もあってと、棚の中ほどは暑さを忘れさせてくれますが、蚊に刺されてしまいます。
 そのうち三畝は通常のインゲン。こちらはまだ初もぎで、まっすぐな極上品でした。が、幅広インゲンは、ツルと棚の間で伸びきれず、まがってしまっています。見た眼を重視する市場で買いたたかれてしまいそうな予感が素人目にも。
 何年か前、長野原町の出身で嬬恋村の方と結婚した知人が、収穫を待たずに亡くなった姑さんの丹精した、その年の幅広インゲンを、フリーマーケット出店時に大放出してくださったことがありました。初もぎはまっすぐでとっても見事なものが採れてました。で、〇〇さん家のはまっすぐだった旨を伝えると、Tさんいわく「最初のは、まっすぐないいんがなるんさ」と。その頃は高崎市周辺では、吾妻郡出身者以外には説明が必要でした。嬬恋村では多くの家で、朝がおのようにして実らせていたのを思い出しました。
夕方までに取った幅広インゲンは、この他にもう三籠。全部で八籠、そのうち、私は二籠ほどお手伝い。
 これから、Tさんは選別して箱詰め。明朝、吾妻農協を通じて全国へ出荷されるようです。
 
 収穫物を「持っていけや」と言われましたが、出荷するものだから、「今に、もう出荷できない時になったら貰うから。この棚を始末する時は教えてね」と今回は遠慮。 
 Tさんが不良品として地面に落としたのを、「もったいない」として数本だけ拾ってきて、帰宅後、直ちに夕食のラーメンの具にして、すでに昨晩のうちにお腹の中です。
 時間とにらめっこの梱包づめは、少し経験があるのですが、もう、ちょっとあったら、区切りよくできるのになぁとなるので、製品は少しでも多めにしておきたいのがよくわかるからです。
 で、じゃあ、「オクラ大きくなっちゃっているから、これを戴くわ」と言うと、「そんじゃあ、下の畑に行けや」と忙しいのに先に車を走らせて、別の畑のトウモロコシ、なす、キュウリをもいでくれました。
 インゲンもぎの前は、炎天下で田の畔刈りに追われていたというTさんはもう、疲労の極なのがわかるので早く退散することと察したので、「少しでいいわよ」といい添えました。
 何年か前までは大量にくださったのを、今度は町場の知人の家までおすそわけに行ったものでした。何しろ全てがバカでかい特大サイズ。でも、とっても柔らかいのです。Tさんは大きくするのがお得意? 毎年、キュウリもナスもここまでしないうちにもげば良いのに……と少なからず思いますけれど……

 さらにその後の三軒目に立ち寄らせて戴いたのが、Uさん宅。すでに19時半になっていました。
 このお宅では、夏場はトマトが主力です。
 いました、いました。まだ納屋の裸電球の下でトマトの選別をしていられました。 
 「せっこういいの」と半分は揶揄っておっしゃるのが、この方のごあいさつ。
 しばしの立ち話の後、まだまだ作業がたいへんだろうなと、辞去しかけると「持っていきない、ハネダシがあるから」さと。
 ハネダしや規格外だったら安心して、遠慮しないで戴く、当方の性格をご存じなので、言い添えてくださったのでした。
 でも、まだ出たてだから、ハネダしでも結構、販路はあるのだということを知っているので、「じゃあ、有り難く2~3個戴くわ」と言うと、もう2個添えてくださって、真っ赤な完熟を5個もらってきました。
 「見てみない。どうかしているんさの。こんな青いううちにもがなけりゃならないんだもんの。すぐ赤くなっちゃうからって許可にならないんだよ」と嘆かれた。つまり、ハネダしの中には、最も旨い完熟トマトも入るのです。

 で、「写真とらせてね」と撮ったのが、このスナップ。
 「大変だねぇ、この後、まだサイズごとに分けて詰めるんでしょ」と問うと、「そうだよ。インゲンよりもトマトの方が手間かかるよ。2S~3Lまでの段階があるんだから」とおっしゃる。
 
 最近は完熟ものもサイズいろいろのも出てきましたが、この生産農家を嘆かせる規格という商品価値の概念は、どうにかならないのものだろうか。
 もう、8年ほと前、八ッ場のある方と一緒に隣町のトマト栽培農家にお邪魔したことがあった。帰りにおみやげだと言って、納屋から大バケツ三杯ほどの完熟トマトを出してきて下さった。貰って貰えれば「ほっとする」とのこと。この気持ちはタケノコの時期に当方にも経験している。 どれも、旨かったが、ジュースにしてもそんなに食べきれるものではなく、福祉関係の調理の場に持って行って食べて頂いたことがありましたっけ。
 八ッ場の生活再建への取り組み現実も厳しいなか、農業もさらに厳しく、出荷一つでも妙な慣習にしばられています。

 お訪ねした農家の方たちは、昔は強い反対派の方たちで、それぞれの段階はありますが、まだ国交省との契約は殆ど進めていられないようです。農地を持っているお宅は、いわゆる地域では、“お大臣様”と呼ばれてきた方たちです。
 売却して他の地域に豪壮なご邸宅を建て、余生を優雅に暮らされるのがよいのか、手間暇かけたものが採算ベースに単価的にはあわずとも、朝晩、こうして汗を流して働き続けていられるのが良いのか、価値判断の相違と、ヒトことでは済まさせられない何かを感じます。
 為には、その販路に少しでも協力するのも、私たちの役目。きれいごとではなく、実質的に交流するということは、現実面の足元を固めることではないかなと、いつも思っています。
 で、昨日も記しましたが、Tさんの畑でインゲンもぎをしていたら、夕暮れの散歩の行き帰りに「キャベツを貰ってもらおうかのう」と言ってくださったご近所の方がいました。
 最初は何のことか判らずいましたが、ようやく全容が理解できて、「あら、うれしい!!と喜んではみたものの、その方が立ち去るのを待って、Tさんに「でも、お言葉に甘えていいのかしらね」と問うと、「ああ、貰っていきな。ここん家のは甘くてうんめぇキャベツだから」と言い添えてくた゜さったのて、ほっとしました。
 この日は手がなく気ぜわしくて追っ払う時間も惜しかったのか、勝手に手を出しているうちに、阻止されないのをいいことに籠をもってきて、いつのまにか勝手に採り出してしまった形の、飛び入り助っ人人の私に、あまり苦言も呈さず黙認状態でしたけれど、ダム反対の悪名高いオバさんが出入りすることは、最近のきつい動きの田舎社会の中では、Tさんも村の方たちからとかくの批判にさらされていることも、少なからず聞いているからです。ですのでホッとしました。
 大振りの見事なキャベツにお礼を申しあげると、まだ畑にいっぱいあって、早く採らないと腐ってしまうんだから、何も気にしなくて良いと言い添えてくださいました。初めて言葉を交わす方でした。
 で、何とか、販路がないかなと思案。月末になれば、「高崎人情市」のフリーマーケットがあり、暑いけれど出店してもいいけれど、それまでは採っておけないでしょうし……ね。 
 
 そんなわけで、お三人の農家の方たちから戴いてきたお野菜類。
 そして、早速、売りだしたばかりのやんば米を炊いての、今朝の私の朝食。

  


Posted by やんばちゃん at 22:30Comments(0)八ッ場だより