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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2010年10月31日

にわか取材、失格の記

 



 上の写真は、二部の共同声明文の採択の後の記者会見の席のものです。
 一部の意見交換会に続き、石原都知事よりも発言回数が多く、張り切り気味の上田埼玉県知事はこの記者会見の時も、もっぱら説明役をかって出ていられました。
 その後の「ぶらさがり」では、当方、上田知事のもとに直行。かなり荒々しい論調の上田語録をばっちりボイスレコーダーに収めたつもりでした。
 ところが、ようやく腰おちつけて「テープ起こし」にかかった昨日、ガクゼン。冒頭のみで入っていないのでした。採択文の朗読などは全文が配布されているのですから、録音されなくても良いのに、これは入っていて、肝心の記者会見とぶらさがりの部分が、「電池切れ」。記者会見時には、ボイスレコーダーを席に置いたまま、運転手を承ったある方はもう外に出てしまわれたらしいので、探しに出ていたのでした。ですから、聞いていられなかったのでした。
 実はそれまで録音・撮影道具一式を持ち歩いていたのでしたが、山村開発センターの駐車場はすでにダメで、本格的取材道具の重たいカバンをお持ちの連れの方を降ろして、はるか先の若人の館」の駐車場に止めたのでした。
 で、その長い坂道の道中のしんどさを思って、なるべく身軽にと最小限のものをバックにいれて歩いたのでした。
 おまけに、ケイタイはうっかりミスで、車の中に置き忘れ。ために、あるマスコミ筋からの依頼をうけた出版社からの問い合わせが何回もあったのでしたが、ついに間に合わず、あえなく企画流れにて終了。

 会場内に入ってすぐに気がついたのでしたが、取りに行くのも、すでにかなりしんどかったし、時間的にもギリギリ。何事も最後までトライするいつもの我にもあらず、体力の疲労で投げやりになってました。
 顔みしりの記者さんなどに「単4の電池の予備おもちですか」と伺ったのでしたが、不可。しかし、何度かチェックしていた時には、秒速が経過していたのでした。そのうちにもろい頭脳は失念して確認することもなし。確認したとても、結果は同じでしたけれど、「結構、録音できてる。案ずることはなかった」などと浮いていたオメデタサ。
 しかも、こういう時に限って、ノートを忘れ、あいにくメモ用紙もなし。しかも、裏面にメモろうとした配布資料は両面コピー。“なんと間がわるいんでしょ”の連続でした。
 居並ぶマスコミ筋さんたちの性能ばつぐんらしいものものしいボイスレコーダーにまじって、恥ずかしげもなくチャチなそれをさしだしていたのでしたのに。電池切れなのでした。
 消えた上田発言は、本当に重要な発言録だったように惜しまれる昨日、今日です。  


Posted by やんばちゃん at 20:37Comments(0)八ッ場だより

2010年10月30日

来月6日、馬淵大臣現地訪問予定

 本日30日の上毛新聞一面の下段に、馬淵大臣が6日に八ッ場来訪を検討している旨が報じられてました。
 これは、28日の参院国交委員会で、今夏の参議院選で比例区で当選した上野宏史参院議員(みんなの党)の質問に答えてのことのようです。

 答弁の中では「日程をつめている」とのみでした。
 http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
 参議院審議インターネット中継
  
///////////////
【2010年10月30日(土) 上毛新聞一面下欄】

 国交相 6日軸に八ッ場訪問
    参院で答弁「地元不安、解消したい」

 馬淵澄夫国土交通相が来週末、長野原町の八ッ場ダム建設予定地を訪問することが29日、関係者の話で分かった。6日を軸に調整している。
 馬淵氏は八ッ場ダム事業費を負担している本県など1都5県がダム本体着工を求める共同声明を出した25日に現地視察する方向で調整
していたが、国会日程で実現しなかった。
 28日の参院国交委員会で上野宏史参院議員(みんなの党)の質問に答え、「地元の不安解消が第一。私自身が考えを伝えに行かねばならないことを強く認識している」と早期に訪れる意向を示した。


>急なお知らせ>
 11/3(水) 
   長野原町・ 高ジョッキ山へ登りませんか?
 先ほど、長野原町のQさんから電話があり、来月3日に、丸岩の左手のとがった山で長野原町で最も高い、通称「高ジョッキ」山に登られる由。で、参加しないかとのお誘いを受けました。
 長野県境まで見張らせる抜群の眺望で、紅葉も最高潮とのことです。
 人数が増えても構わないとのことなので、皆様にもお声を掛けます。
 長野原町に11時頃に集合。お弁当のおにぎりはQさんの奥さんが作ってくださるそうです。
 
 なお、昨年の4/1にも計画がありましたが、雨天もよいのため、中止。
 3日はいくつかの会がありましたが、この機会を逃すと、もう登ることができないのではと考え、幸い全ての会が「その他、大勢」の参加型だったので、キャンセル。これに絞った次第です。
 文化の日は例年、晴天に恵まれます。   


Posted by やんばちゃん at 16:58Comments(0)八ッ場だより

2010年10月29日

16日の学習会が上毛新聞に掲載されました。

 なんと、先日16日に行った学習会の様子が、写真入りで29日の上毛新聞に掲載されてました。(実は、当日は気がつかなくて、一夜明けた30日夜、知人との会話の中で判明。そう言えば、昼間、電話した方からも言われたけれど、開催直後の毎日新聞の記事のことだろうと思ってたのです。で、またまた、日付け改ざん)
 ささやかな手づくり講座ですが、同じ市民同士、対立の構造には持ち込みたくないので、何とか接点を探ろうとした次第です。 そこで、八ッ場現地から、ダム推進派の篠原箭(ススム)さんをお招きしての話し合いでした。
 ..............
 【2010年10月29日(金) 上毛新聞 地域・県央版 22面】 
 八ッ場ダムの実情を考える
     市民団体が前橋で会合


 「ST0P八ッ場ダム・市民ネット」(鈴木郁子代表)は、前橋市の群馬会館で会合を開き、長野原町林の篠原箭(すすむ)さん(61)から、八ッ場ダムについて考えを聞いた。
 必要性を検証する中で、住民の意見に耳を傾けるのが目的。長年地元に暮らす篠原さんは、これまでの推移や生活再建の要望を話す中で、湖面一号橋の建設凍結が一時検討されたことに触れ、「代替地で生活するには一号橋はなくてはならない。ダムができないからとほかの事業も同じようにいらないと言われたら、死活問題」と訴えた。
 鈴木代表が「生活再建とダム本体工事は切り離して考えられないか」と質問。篠原さんは「ダムあっての再建で、結論が出る前から『できない場合は』という話はできない」と語った。
  


Posted by やんばちゃん at 23:53Comments(0)八ッ場だより

2010年10月28日

25日・八ッ場の風景

《2号橋上からやんば館方面を望む 手前:国道145号線 左手の建物:やんば館  その上の鉄路:JR吾妻線 その上方:付替え国道 (現在、開通) 右手:久森沢トンネル~川原畑方面へ》


中央の坑口は大柏木トンネル》

《二号橋上 正面の岸壁には夏の間、ユンポが宙ずりになっていた。手前は林のやんば館上》

 そして、 開通してたった20日間で、未だ交通止めの雁ケ沢ランプ(25日の視察のみ、開通)入口周辺の国道145号線。
正面山間の、白ぽっいのリ面の要壁が、雁ケ沢トンネルの坑口。
 この日、「へりで空からみたら、工事は八割方出来ている。ここまで出来たものを中止とは、何たるムダか」と知事さんたちも町長達関係者も息巻いていらっしゃいましたけれど、果たして、ご自分たちが通る時だけ、交通止めがはずされた事実をご存じなのでしょうか。
 どっちがムダでしょうか。たった20日間のお目見得トンネルは。
 まだまだ、危険な個所は出てきます。もともと土壌がゆるいんですから。補強工事にこの先も歯止めなく血税が投入されるんですよ。


  


Posted by やんばちゃん at 17:03Comments(0)八ッ場だより

2010年10月27日

石木ダム関係者による「川原(こうばる)のうた」

 25日の意見交換会ならびに終了後のぶらさがり会見の時の上田埼玉県知事の談話のテープ起こしをしようとしているのですが、雑務に追われての細切れ時間では遅々として進まず、本日も不可。気がついたら、居眠りしてしまってました。
 
 そこで、長崎県・石木ダムの「石木川まもり隊」などによるすばらしい創作活動をお伝えします、
 教えてくださった方の情報によれば、「石木ダム建設絶対反対同盟の皆さんを中心に合唱団を結成、自分たちで作詞をし、作曲はプロの方に依頼したオリジナル合唱曲をコンクール(「日本のうたごえ祭典」)で唄われました。みごと、「日本のうたごえ祭典」本選に通過したときの歌声です」とのことです。
 わが八ッ場でも、こんな自発的な活動が芽生えるといいなと思って、知人たちに転送しています。
   http://www.youtube.com/watch?v=jZ_TEg3dQJM&feature=player_embedded
 歌詞を下に転載させていただきます。
 ================
川原(こうばる)のうた
(語り)
皆さん、
よかったら一度足を運んで下さい
僕らの住んでる川原(こうばる)に
自慢できるものは何もありませんが、
川原(こうばる)がどんなところか
よかったら見に来てください
(歌)
春は黄色の 帯のよう
石木川に寄り添って
水辺の菜の花 どこまでも

初夏は日暮れて 帰り道
石木川のほとりでは
ふわふわホタルが飛んでます

ここは こうばる ホタルの里
自然を守る人が住む
(語り)
ここにダムができようとしています
もしダムができたら、
田圃も畑も僕らの家も
そしてホタルもみんな
みんなダムの底に沈んでしまいます
(歌)
秋の棚田は 黄金色
石木川に吹く風が
野辺のコスモス揺らします

冬は風花 舞い落ちる
石木川のふるさとは
気高くそびえる 虚空蔵山

ここは こうばる ホタルの里
ふるさと愛する人が住む
(語り)
僕のかみさんが初めて川原にやってきたとき、
ギョッとした顔をしました
田圃や畑のあちこちに「石木ダム反対!」の
でっかい看板があったからです

僕はそのとき初めて知りました
こんな看板だらけの景色が普通でないってことを
僕は生れてずっとこの風景の中で育ったので
それが異常だってことに気付かなかったのです

僕らはただ、生まれ育ったこの土地に住み続けたいだけなんです
この大好きな自然を 僕らの子どもたちに残したいだけなんです

ダムの中止が決まったら、僕らは看板を撤去して、そこに花を植えたいのです
(歌)
ここは こうばる ホタルの里
   自然を守る人が住む
 
  ここは こうばる ホタルの里
   ふるさと愛する人が住む  


Posted by やんばちゃん at 23:52Comments(1)紹介

2010年10月26日

一都五県知事、八ッ場視察

新聞報道一覧を今回も、雨宮隆児さんのまとめを使用させて戴きます。
記事本文は膨大になるので、割愛し、サイト一覧にさせていただきました。
............................
 ①【八ッ場意見交換6知事、国へ働きかけ確認 <26日 11時>】
//////////////////
6知事視察に関する朝日新聞群馬版の記事です。
4名の記者を配し、立体的な報告と検証になっていると思います。
尚、このスケジュールですが、馬淵大臣が同行できないことは織り込み済みというか、最初から大臣を排除して日程を立てたことは明らかです。
もし、知事側が本当に大臣も一緒に視察して意見交換したければ、国会の開かれない週末に視察できるように事前に日程調整したことでしょう。
最初から「大臣抜き」で本体工事再開を訴える場にしたかった知事側の思惑が見て取れます。
しかし、それが失敗に終わったことを如実に表しているのが以下の記事です。
◆下流域の知事ら視察 意見交換「すれ違い」(朝日新聞群馬版2010年10月26日)<写真あり>
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581010260001

 ②【都県知事の現地視察についての記事(その2)  <26日 14時>】 //////////////////////
 その他備忘録として、出稿時系列で6都県知事視察の記事を列記しておきます。
 先にご紹介した朝日新聞群馬版の記事に加えて「#14」の東京新聞の記事において、基本高水に関する記者の質問に上田知事が答えている文言が掲載されていますが、恐ろしく稚拙な認識であることがうかがえます。
 同じく仮に洪水となれば甚大な被災が予想される東京都の石原知事はこの件に関し全く発言がありません。汚染された豊洲の埋め立て地の上に我が国最大の生鮮海産物の市場を移転するのと道義的に、安全安心に対する認識の欠如を物語るものです。
 本来であれば、治水の安全基準の基礎となる算出モデルの記録が確認できないことについて、都県が国・国交省に対して厳重の抗議をして然るべきところです。
 24時間雨量で800ミリの降雨もあったという奄美大島の集中豪雨でも明らかなように、今後は予測不可避な異常気象が起こる可能性も大きく警鐘されています。その意味で1都5県の流域住民にとっては、八ッ場ダムの検証スケジュール云々よりも一日でも早い防災対策の方が喫緊の課題です。
 都民県民の安心と安全を守ることが最大限の職務となる知事にとって、国への批判と自らの責務を全くはき違えているのではないでしょうか?
 #1◆首都圏の知事ら、八ツ場ダム視察(日経新聞2010/10/25 12:18)
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E0E7E2E3E08DE0E7E3E2E0E2E3E29191E2E2E2E2;at=DGXZZO0195583008122009000000
 #2◆6知事、八ツ場本体着工求める 現地視察後、会見(共同通信2010/10/25 19:00)
  http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102501000235.html
 #3◆15年度までの完成求め共同声明=八ツ場ダム建設で、1都5県知事(時事通信2010/10/25-17:24)
  http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2010102500593
 #4◆1都5県の知事ら、八ッ場ダム予定地視察(TBSニュース25日18:28)<ニュース動画あり>
 #5◆6都県知事が八ッ場ダム視察、建設再開訴え(日テレニュース2010年10月25日 18:35)<ニュース動画あり>
  http://news24.jp/articles/2010/10/25/07169306.html
 #6◆八ッ場ダム「1年以上無意味な時間」6知事非難(読売新聞2010年10月25日20時12分)
 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101025-OYT1T00935.htm
 #7◆6都県知事らが八ツ場ダム視察 「2015年度までに完成を」(TOKYO MX2010年10月25日)<ニュース動画あり>
  http://www.mxtv.co.jp/mxnews/news/201010256.html
#8◆八ツ場ダム 流域知事ら視察 共同声明、民主の“無策”批判(産経新聞群馬版2010.10.26 02:59)<写真あり>
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/gunma/101026/gnm1010260259003-n1.htm
#9◆八ッ場意見交換6知事、国へ働きかけ確認(読売新聞群馬版2010年10月26日 )
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20101026-OYT8T00185.htm
 #10◆石原都知事ら現場視察 八ッ場ダム完成改めて訴え(テレビ朝日10/26 05:50)<ニュース動画あり>
 http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/201026004.html
 #11◆八ッ場ダム 本体工事求め声明(東京新聞政治面2010年10月26日朝刊)
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2010102602000032.html
#12◆「本体着工、早期決断を」 福田知事ら6都県知事が八ツ場ダム視察(下野新聞10月26日05:00)<写真あり> http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20101025/403717
#13◆八ツ場ダム建設「正月前に道筋を」 知事が国を批判(朝日新聞埼玉版2010年10月26日)
http://mytown.asahi.com/areanews/saitama/TKY201010250462.html
#14◆知事『中止は理不尽』 八ッ場ダム意見交換会(東京新聞埼玉版2010年10月26日)<写真あり>
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20101026/CK2010102602000087.html
 #15◆6都県知事八ツ場視察、本体完成求め声明(上毛新聞2010年10月26日07:11)<写真あり>
 http://www.raijin.com/news/a/2010/10/26/news01.htm
 #16◆八ツ場ダム、計画通り完成求める 上田知事ら6都県知事(埼玉新聞2010年10月26日)<写真あり>
 http://www.saitama-np.co.jp/news10/26/01.html
 #17◆群馬・八ッ場ダム建設:「15年度までに完成を」 6都県知事らが現地視察(毎日新聞栃木版2010年10月26日)
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20101026ddlk09010115000c.html
 #18◆「計画通りに完成を」 6都県が共同声明(毎日新聞群馬版2010年10月26日)
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20101026ddlk10010262000c.html  


Posted by やんばちゃん at 23:52Comments(0)八ッ場だより

2010年10月25日

③一都五県知事視察・「視察はシャイなし」と地元民


《2号橋上から眼下の上湯原地区の移転前の住宅群》
 ? 前欄を分割し、その③です。 

  「シャイなし」との意見交換会の感想あり 
 そして、夕暮れ時に、ある場所で偶然、お目にかかった住民代表者のある方に、「今日は、どうでした?」と伺うと、一口での率直なご感想。
 「ありゃ、シャイなしだよ」。※シャイなし=「つまらない」「ふざけた」という意らしい。
 ハイ、そうです。そうです。ソウナンデス。
 あの人権無視の差別的言辞の多い、石原都知事閣下の率いられた一都5県知事さんたちの視察後の意見交換会を、「シャイなし」と表現してくだされる町民のいる町でもあるのです、わが八ッ場は。
 先々の不安にかられながら、その焦燥感とともに必死に一日一日を思い煩いながら暮らしている当事者にとっては、まさに、前述のかっこづけ「一般席」とおなじように、「シャイなし」にしか感じられなかったののでしょう。
 しかし、ムダなダムを造って貰わねばならず、ダム湖での観光も夢見ていられる純粋さを併せてもたれているのも、わが八ッ場の皆さま。
 ダムを造りたい=生活再建と信じる、その真意はどこにあるのでしょう。生活再建と称してくりだされる資金の運用を大いに活用なされることもまた、“住民の権利”です。
 
 本当の意見交換会とやらは、官も民も夜遠しひざつきあわせて、互いに「夜食にオキリコミでも作ってくうかのう」の雰囲気で、長野原町中の店、どっかの?〇〇スーパーkシャッターをあけさせて買い込むくらいの盛り上がりでも見せぬ限り、本音はでなかなかでないものです」。
 この日も石原・上田ラインの民主党批判はすさまじかったですが、はたして、この晴天の上空から、ヘリコプターで切り刻まれた山々を「民の竈は賑わっているわい」式に睥睨して、「工事が進んでいる」というのか、「視察」にあたいするのでしょうか。
 
 何よりも申しあげたかったのは、こういう視察を繰りかえしてきた馴れの果てが、今日の財政ひっぱくをもたらす一因となった、ダムのカラクリ構造に代表される大型公共事業ではありませんか。
 上田埼玉県知事は、「ダムを造って欲しいと頼んだのは、国」とい発言していましたが、その「頼んだ」のは、「前政権=自民党政権」に他ならず!  根回しによる暗黙の「合意形成」の上に、後日の揺るがぬ証明的この手の形式的セレモニーを経て出来あがったセレモニーを踏んで、次の一手に進むやり方は保守王国・群馬に住む者には、肌身でしる政治手法です。
 けれど、私たち女性をはじめ、「根底から形式的な社会制度の打破」を願い目指す国民たちは、その場でその場で「意見をトコトン交わす」方式を望んでいるのです。
 確かに現政権ははがゆいほど無力かつ後手なのは、衆目の一致するところです。
 ですが、自分たちで元の原因をつくり、それを素抜きにして、後始末にモタモタ状態の民主党政権を悪しざまにいうのはちょっとおかしいのでは? 
 (本日はお疲れなのか比較的、言葉数少なかった)石原都知事流に言葉汚く言えばそれこそ、さしづめ「盗っと根性甚だしい」あたりでしょうか。【25日分 了】  


Posted by やんばちゃん at 23:55Comments(0)八ッ場だより

2010年10月25日

②一都五県知事視察・「「一般席」設置は?パーフォーマンス



 ? 分割しました。  その②です。 
 
 13時半から、山村開発センターにての意見交換会。
 受付では、「マスコミ」と「一般者・町関係者」と二つに大別。渡された席順には、最前列の「町長・議長」の席の次に「地元自治体及び住民代表関係者」。その後部席に「報道関係者」。その舞台にむかって右手の三名分づつ、三列九名分が「一般者」となってはいました。つまり、ここは発言権のない席です。
 通常、想定される「意見交換会」の意味とはほど遠い、互いに一方通行的な、意見のかみあいをみせない会のしつらえでした。これで、公式的な「意見の一致を見た」的な見解と一部マスコミの報道がなされることでしょう。
 悔しいけれど、これが、今までの“政治の王道”というより、「常套手段」なのでした。
 
 この日唯一、「意見交換会」の体面を維持したのは、川原湯地区代表のPさんが「各都県が分担金を留保したために、予算が厳しくなってきて困る」の懇願的発言をしたことについて、地元側の意見が終わった後に、上田埼玉県知事が「何らの進展も見せない現政権への抗議としておこなったものである」と説明したことぐらいでしょうか。(※このやりとりについては、後日、正確にテープ起こし致します。意訳であることを御了解ください)
 しかし、これとても、民主党政権の無能力を悪しざまにアジテーター的に繰り出す、上田知事のもの言いを聴いていると、その為の「しくまれた構図」にも感じられてくるのでした。あらかじめ、質問内容は打ち合わせずみでしょうから……

 すでにうずまっていた報道関係者の一角に空いている席があったので、座ったら、そこは「一般」としるされた一般席の最も前の席。後ろ二列には国交省職員たち。私の横の二名分は空席。中ごろ、記者らしき男性がすわっただけ。
 誰も一般町民ではおらず。
 当方は、いつもは「フリーライター」の名刺で入れさせて頂いていますが、この日はレッキとした「報道関係者」のアシスタントとして入った次第です。従って、「一般」ではありませんので、念のため。
 住民で参加できる者はなく、すべて名指しの人選。しかも司会も「ご意見のある方は」と、再三、言ったって、あらかじめ、発言者は決められていて、だれでも気軽に言える体制にはないのです。
   
 しかし、「一般」も受け入れるという心配りを示した民主体制。地元にあらず、どこかの開けた都県の職員さんたちも要員として、参加していたから、そちらの筋からでも、そんな配慮もあったのでしょう。
 ちなみに、二号橋上で、ヘルメットをかぶらなくとも良い、橋上でもかむり、それが前へ後ろへコックリコックリの珍風景の私達に「もう、かむらなくていいんですよ。駐車場から舗装なしのところまでで」ともの柔らかに教えてくださり、撮影手順の説明に間に合わなかった私たちにも懇切に説明してくださったのは、都庁の職員さん。早朝6時台に家を出られた由。で、調子にのって、枝葉末節がきになるオバさん、「ところで、石原知事さんは今日は、どんな交通手段で」とお聴きする。すかさず、「それは秘密です」とのことでした。
  実態なしの住民席でした。
 だって、住民には呼びかけてなかったのでしたから。これが長野原町流。
 しかし、次回からは席の用意があることが明記された座席表が配布されているのですから、一般住民の皆さんに、「私的一般外交」として、しかと、お伝えいたしましょう。
 関連してこのことについては、過日の三井副大臣あいさつの際の、ある役職の方への「ぶらさがり会見」の際の、実にユニークかつおもしろい談話があるのですが、後日に。

 ※事実、正真正銘の地元民に取材しましたけれど、「町からは、何の知らせもなかった。それはヒデェや」と怒り口調て言ってました。報道されていたのですが、町行政から、何らの働きかけも無い場合、温和な長野原町民は自ら参加する勇気はありません。また、現政権の側が訪れたのならいざ知らず、前保守政権のお歴々方が来町しても、「言ってもムダ」の極めておリコウな認識も多分にあったようです。 

 ? さらに その③に続きます。  


Posted by やんばちゃん at 23:47Comments(0)八ッ場だより

2010年10月25日

①一都5県知事視察・遅れはへり途上の為なりか?

 八ッ場は雨があがって、快晴も快晴の秋晴れでした。吾妻郡一帯にそびえる山々の稜線が、次第に晴れていく雲の合間からくっきりと青みをきわだたせて、手前の山々から徐々に姿をあらわしてきました。
 いつもはボヤッーとして、どこから空なのかわからない天空との区切れ目の山々なのです。



 本日25日は、一都5県知事が八ッ場に集結する日です。
 一般的見解は、明日の各紙報道にお任せしまして、当方のは、瑣末な見たこと聞いたこと、そして考えたこと。かっこつければ、「まんまる私的ルポ」と呼ばせていただきましようか。

 予定では、11時25雁ケ沢ランプから入るとのことでしたが、10時ちょっと前に事前調査に行ってみると、相変わらず「天災による交通止め」。実際は落石事故なのですが……
 出口の川原畑側でも同じく閉鎖。遠くに事故現場での作業中のユンポがみえました。
 ここでは、要員の方に話しかけられたので問うと、閉鎖ゲートは知事ご一行が通り過ぎる時だけあけるとの由。ここから3号橋まで走って、2号橋で15分間見学して、視察にピリオドとの予定でした。
 なんだか、予定が遅れているとのことでした。で、後に理由が判明。長野原町長まで含むご一行はへりで上空の視察だったのでした。
  《予定外の行動にて、欄干をまたいで視察する知事たち》

 取材陣が最初に陣どったのは、二号橋上でした。(※後に知ったのでしたが、11時40分までに、受付をしなければ不可とのこと。そう言えば、発表前の過日、某所に電話。つなぎ合わせた単語の中に「入れなくなる」旨の言葉があったけれど、その時はは二号橋が取材スポットとは知らなかったから、時間的におかしな話とは思ったけれど、すっかり山村開発センターの意見交換会と思いこんでいた次第)
 10時半頃にその駐車場などを確かめて、11時ちょっと前、早ご飯に。その上空をへりの轟音が響きました。でも、駅にお迎えにあがったお客さんにお出しするため、朝、どんぶりにつめた「やんばの新米」の上に、イクラを載せての即席丼をしつらえるための私には、それが知事たちの作ったへりだなのだと見上げる余裕もなし。
 早起きして、三軒目のMさん宅に“秋のおみやげ”としてお届けするため、たっぷり用意してあったのです。
 そして、この後、トンネル内を走った後、消し忘れ、昼食をたべる時に開け放ったドアによって、なんと、「いざ、出発!しようとしたら、バッテリーがあがってしまっていたのです。
 極度の困惑。私よりも車に強い方が、強引に動かしてみてくれましたが、エンジン起動せず。
 ジャフを呼ぶ時間もなく、ご近所のNさん宅に飛び込むがさっきまでいたのに、ルス。とっさに閃いたのが、修理業のOさん。幸い、ケイタイに番号あり。おまけにつながった。しかも、直ちにかけつけてくださった。
 かくして、二号橋の視察現場へ、11時51分。うけつけ時間過ぎだったけれど、ご案内した連れの方の「報道陣の腕章」と、ハプニングを伝えて、お蔭さまでパス。通してくださった県職員さんたちに感謝です。

 ? 分割し、次に、その②につなぎます。
   


Posted by やんばちゃん at 23:47Comments(0)八ッ場だより

2010年10月24日

八ッ場の農産物、完売!!

 八ッ場の農産物、お蔭さまで売れました。
 小粒だけれどものスゴく旨かったリンゴは早々に完売。6~9個ほど入って一袋200円の陽光でした。
 そして、ミョウガはみなさん、「いい、ミョウガだねぇ」と感嘆の声。
 ……でも、ちょっぴりやましい。きちんとお伝えましたけれど、花が咲いたどころか、その花も終わったものだったからです。「それで、お安くなっています」と説明しても、「平気、平気」と買ってくださいました。
 
 さて、これらの品々は、22日の金曜日に八ッ場へ求めに行ったものでした。
 八っ場のJさん、気前よく「おぉ、アンタ。俺んちのインゲン、残り全部ヤルからキレイにもいでいきない」。有り難く頂戴。
 「だけど、色が黒ずんできたのは、種ととったり、実を食べるんだから採らないでよ」。ハイ、これも素直に遵守してまいりました。かくして、汗を流しながら、小一時間。苦労しないで、収穫の喜びをタダで味わえました。
  Kさん宅はルス。でも、ミョウガの群生地にはもう、花の終わって、朽ちる寸前のミョウガがいっぱい。もったいない、つい手が伸びてしまって、幾つか失敬。ドロホー的行為ですが、気心知れていて、こんなことくらいで怒るお宅ではないことを知っているからです。
 そのうちには、戻られるだろうと車止め脇のを採らせて、待ち時間に採らせてもらった次第です。
 で、もう一度、夕闇迫る頃、例の「手作りイクラ」のお届けものがあるので訪ねても、まだ戻っていらっしゃらなかったのです。ためらいましたが、玄関先に置いてきました。たべものですからメモも添えてきました。いつか、Lさん宅にやはり生ものをメモがなかったので、電話を後でと思っているうちに遅くなってしまったら、「食べるにたべられず、弱ったよ。たぶん、〇〇さんだと思ったけれどもし違ったら、何が入っているかわかんねぇし」と言われたことがあるからです。
 で、帰宅後、ミョウガを採らせてもったことも併せて電話を入れてもルス電。旅行にでもいらっしゃったのかと思いつつ、翌朝、電話を入りたら、奥の部屋で来客と話をしていて、判らなかったとのことに一安心。
 そして、時すぎた翌23日午後になって気がついたら、ケイタイに「着信あり」とあるのです。なんとKさんが、昨晩のうちにかけてくださっていたのでした。
 ご了解いただけて、ミョウガも販売物に添えた次第です。こんなに町の方が、喜んでくださるのなら、あの大量のミョウガをもっと採らせてもらってくれば…… 
 
 それに、朝5時台からつみとった、菜の花の咲いた後の種がこぼれてホキてしまったアブラナ。瑞々しくてやわらかいのです。例年、他の花が終わるとトラクターをかけざるを得なくなるのです。
 朝露びっしょりあびて採ったのでした。で、大きな束で100円。しかも完全無農薬。歓声とともに売れちゃいました。私だってたべたいくらいの新鮮さでしたもの。
 

 昼食も食べる時間もなく、水すらも飲めずの忙しさでした。おまけにいつも用意していく軽食も時間がなく持てずに行ったので、昼抜きは身体にききました。が、久々のほぼ売れ切れの醍醐味を味わいました。
  後で聞いたら、今回は、他のイベントに使用するため、いつもの「もてなし広場」が市役所前の広場に代わり、車の乗り入れ禁止のため、野菜類を扱うご常連さんたちが荷物運びに嫌気して参加せず、なんと、たった一軒だったとかなのでした。競合相手がないのだから、売れたはずです。

 (実は、昨日、睡眠不足、昼飯抜きにて、初めて見舞われた体調不良と倒れるほどの疲労。早々に就寝。
 これ25日の月曜日、朝、記しているのですが、本日は、一都五県知事、来町で八ッ場へ行かなければなりません。しかも、ある方の電車の到着時間までに。で、中途までですが、ここにて)。
  


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2010年10月23日

21日、参議院国土交通委員会・八ッ場関連

 23日は、「はにわ祭り」のおスイトンづくり部隊の後、24日の準備のために、夕刻から日没すぎまで、月夜の手探りでわが家周辺の野のものの収穫と、昨日わけてもらってきたリンゴなどの袋詰めに追われて、ついに本欄を記すことできませんでした。  休んでも勿体ないので、以下にまたも、雨宮さんの情報を転載させて戴きます。
【※22日21時半のものです】
 昨日になりますが、参議院国土交通委員会で八ッ場ダムに関する質問が2名の議員から出されました。
「ザ・建設省OB議員」と言ってもいい脇雅史議員と、新人議員ですが群馬・上野公成元参議院議員の娘婿で、現在ではある意味「八ッ場ダム族議員」の筆頭とも言える上野ひろし議員(地元事務所は群馬県前橋市)です。
 前原前大臣と脇議員の以前の討論は(不適切かも知れませんが)スリルがあり面白かったのですが、変わった馬淵大臣は前大臣より堂々とした答弁をしているような印象です。
 「旧建設省vsニュー国交省」の政策論議・・というフレームで見ることも可能です。
 脇議員の理論を論破することが「八ッ場ダム本体工事の中止」の触媒であると言っても過言ではありません。

 現在、脇議員は自民党参院国対委員長に任命されており、自公など推進派会派(委員長含む13名/25名委員)が過半数を占める国交委員会では「八ッ場ダム工事再開を委員会決議をする」と発言しています。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00186440.html

 脇議員の公式サイトで、早速質問と答弁がテキスト化しており、動画と合わせてご覧ください。
http://www.waki-m.jp/diet/20101021.html
 尚、発言の中で何度も取り上げられている「河川砂防技術基準」という資料もご紹介します。
http://www.mlit.go.jp/river/shishin_guideline/gijutsu/gijutsukijunn/gijutsukijunn.pdf

 上野ひろし議員もご自身のブログの中で今回の質問を簡単に報告しています。
http://ameblo.jp/ueno-hiroshi/entry-10683475072.html

以下は【参議院インターネット中継】の該当部分です
◇脇雅史議員(自民党)<約50分>
http://www.webtv.sangiin.go.jp/generator/meta_generator_wmv.php?ssp=2854&mode=LIBRARY&pars=0.9325207157925696
◇上野ひろし議員(みんなの党)<13分以降約7分間>
http://www.webtv.sangiin.go.jp/generator/meta_generator_wmv.php?ssp=2858&mode=LIBRARY&pars=0.7093599066746139  


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2010年10月22日

吾妻渓谷、紅葉まだ2分程度

 八ッ場へ行ってきました。
 吾妻渓谷にさしかって虚をつかれた感じでした。渓谷沿いの駐車場に一台も車がないのです。
 左手の木々はまだほんのり程度。突き進んで眼前にみえる大蓬莱にも紅いものはみえず、2分程度でしょうか。(あくまで、当方の基準です)。さらに走って、千歳新橋のあたりの吾妻川と対岸の川原畑付近がやや色づき3分程度といったところだったでしょうか。今年はどうやら紅葉は遅いようです。(帰宅後、電話をくれた知人も2日程前に吾妻路を走ったけれど渓谷の色づきのなさに驚いたと話していました)
 なぜかは、出がけにお礼をかねて出したメール文。
 〇〇 様
 お返事遅れて申し訳ありません。ーー 略ーー
 24日は、月に一度、高崎に「人情市」というフリーマーケットがあります。
 ここで、シイタケなど長野原町の農産物を売らせて戴きながら、ダムのことをチラリとさりげなく、高崎市の方たちに伝えてまいりました。 で、この“露天商のオバさん”の品集めに、これから〇〇さんのお弁当も用意しつつ、〇〇〇などをわけて貰いに数軒の農家廻りに行って参ります。   ---略ーーー
 御目にかかれないこと残念に思いながら、日数を重ねてまいりました次第です。
 ここの処、有識者会議→「検討の場」→県議会傍聴→八ッ場裁判での東京高裁→「現地から推進派の方を招いての本音を聴く会」主催などで忙殺状態。あっと言う間に過ぎてしまいました。お許しくださいませ。
 さきほど、新たに炊きなおした「やんば米」が炊きあがりました。
 群馬は雨もよいです。どうぞ、お天気に恵まれて、最高の吾妻路をご堪能いただきたいものと切に思っています。
 本当にありがとうございました。 〇〇〇〇さんともども、お礼もうしあげます。   
                                  ―--〇〇 拝ーーー
.......................................
 さて、本日も雨宮隆児さんのメールを転載させて戴きます。(ご本人の許可あり)
 ① 最初は大臣談話。  ② 次に25日の日程です。

 ① 国交省公表:馬淵大臣会見(10/19) ーー  (22日15時台発信)
////////////////////////
 冒頭発言ではダムに関する説明はありませんでしたが、質疑応答の中で再度「基本高水は観測値」という見解を述べています。
実際には流出モデルを基にした計算値であるとは述べているのですが、“現在のところは”という但し書きが付くのでしょうが、制度上は従来の国交省の解釈を踏襲しているということを物語るものです。
追加質問で「計算したのならば過程も含めて公開すべきではないか。外部の、特に森林土壌の専門家等を交えた検証が必要ではないか?」と問われて、文字の上では若干気色ばんだような応答をしている様子が窺えます。
 また、本日の閣議後会見では、「具体的にどのように流出計算が行われたかについての資料が、現時点では確認できなかった」と述べました。
 これが官僚サイドの隠蔽なのか過失なのか事務的処理なのかは現時点で判りませんが、ないならないで、最新のデータと最も信頼に足る流出モデルを基に、新たな計算方式とその結果を示せばよいと思います。
大臣も発言の中でそのように断言しているので、時間は掛かるでしょうが実行されるでしょう。
しかし、それがそのまま「基本高水の見直し」に繋がるかというと、まだまだ前途多難である・・それは大臣も承知している・・といったところでしょうか。
◇馬淵大臣会見要旨(2010年10月19日(火)11:25~11:57)
http://www.mlit.go.jp/report/interview/daijin101019.html
 ※【以下抜粋・略】
◇大臣発言(利根川の治水計画、日米オープンスカイの実施及び羽田の国際化について)(10月22日)
http://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_001136.html

この会見を基にした記事
◆八ッ場ダム根拠の最大流量 算出資料確認できず(東京新聞2010年10月22日夕刊)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2010102202000195.html

 1都5県知事視察 (22日17時台発信)
 //////////////
25日月曜日の6知事現地視察のスケジュールが公表されました。
森田・千葉県知事は公務により欠席(県土整備部長代理出席)です。
視察箇所は八ッ場ダム工事事務所がお膳立てしたのでしょうが、走りながら車内から眺めるのではなくて、遅れている工事現場や現場に囲まれて営業に支障を来している温泉街など、現地に立って見て欲しいものです。
住民との意見交換に1時間という設定のようですが、こちらも毎回出席している委員会役員のみならず広い意見を寄せられるような時間と募集の環境作りをすべきではないでしょうか。
記者会見では「基本高水」「流出計算」「水需要予測」など事業計画の大前提に対するコメントが問われる(記者には質問して欲しい)ところですが、どういった見解を示すでしょうか?

◇1都5県知事による八ッ場ダム建設予定地の視察について
           ≪≪平成22年10月21日東京都都市整備局
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2010/10/20kam200.htm

 八ッ場ダムの事業費を負担する東京都、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県の1都5県知事が下記のとおり現地を視察するとともに、八ッ場ダム建設事業の推進に向け、意見交換を行います。
1 日時
 平成22年10月25日(月曜) 11時30分~15時15分
2 出席者(意見交換会)
  石原慎太郎 東京都知事
  上田清司 埼玉県知事
  森田健作 千葉県知事(全国障害者スポーツ大会閉会式のため代理出席:県土整備部長橋場克司)
  橋本 昌 茨城県知事
  福田富一 栃木県知事
  大澤正明 群馬県知事
3 日程
(1) 1都5県知事による八ッ場ダム建設予定地視察
1. JR第二吾妻川橋梁・雁ヶ沢ランプ(11時30分頃車中から)
2. 川原畑地区代替地(11時35分頃車中から)
3. 湖面3号橋(丸岩大橋)・横壁代替地(11時45分頃車中から)
4. 湖面2号橋(不動大橋)(12時00分~12時15分視察)
5. JR第三吾妻川橋梁・長野原めがね橋(12時25分頃車中から)
(2) 意見交換会(13時30分~14時30分)
    1都5県知事等による意見交換
(3) 合同記者会見(14時45分~15時15分)
    1都5県知事による記者会見  


Posted by やんばちゃん at 23:51Comments(0)紹介

2010年10月21日

ダム建設へ予定稿は着実にまた一歩

 冒頭に、昨日に続いて、「雨宮メール」を転載させて戴きます。
 目にした(関東知事会による早期完成要望書」の字面には、またも重石をのせられた思いです。

 でも、夕刻ようやく、延び延びとなっていた拙稿の一つを入稿できて、ほっとしています。お約束の最後の日にならないと、どうにもノレナイ、というよりもノラナイ困ったヒトです。
 短いものということに安心していて、今日もようやく身が入ったのは夕刻の二時間ほど。その大半を「有識者会議まとめ案」へのパブリックコメント応募数が2000名を越えていたとは記憶していたのでしたが、正確な数値が探し出せず、費やした次第。正しくは2885名でした。最後まで〇〇〇〇名という欄に数字を入れて一段落。でも、本当にこれらの応募意見が反映された「まとめ」だったのかと、改めて腹立たしくなります。
 
 皆さま憂いを払しょくする意味で、またも掲げます、わが家の近くのコスモスの清々しさをご覧ください。思い切って大きく入れます。
 太古から続くこの古墳群では23日の土曜日、旧群馬県群馬郡群馬町と呼ばれた、地域の総力をあげて「はにわ祭り」が開催されます。
 貫通衣など古代衣装に身をつつんだ王族を先頭に、写真にはない往時のままに復元した古墳を総勢30~40名ほどがしずしずと歩む「王の儀式」は、辺りの景観とマッチして壮観な趣です。
 私たちコスモスのボランティア団体は、おスイトンづくりに朝から追われます。1000食を作って、ご来場の皆さんにふるまいます。また収穫したばかりの古代米などの配布もあります。お時間あったらお出掛ください。
 ダム推進派の動きを思うと気持ちが滅入るので、なんか、呑気ごとの町自慢を書きだしたらとまらなくなりました。お許しを。
 //////////////////////
【以下は、雨宮隆児さんのメールの転載です】
 関東知事会が政府に対して八ッ場ダム早期完成を求める要望書を提出する模様です。
利根川流域の1都5県が国交大臣に対してこれまで4本の申し入れをしてきましたが、関東知事会という正規の名目で政府に対して要望書を提出するのはこれが初めてです。

◇過去の情報~群馬県公式サイト・八ッ場ダム関連情報より
http://www.pref.gunma.jp/cts/PortalServlet;jsessionid=0D4AFC661C3C440E275185AA7FDF2B71?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=84518

1都5県知事という任意の集団と関東知事会という行政代表団では、重みが全く違います。
また、国土交通大臣という役職に対して提出する申し入れ書と、政府(内閣)に対して出される要望書という点も同様に大きな違いがあります。
ダムの見直しについては、いずれ拡大して全国知事会が国と対峙する場面も予想され、政府としては難しい局面になることも予想されます。
◆八ツ場ダム建設、改めて要望へ=関東知事会議(時事通信2010/10/20-17:52)
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2010102000710
◆関東知事会が八ツ場ダム完成要望 「治水と水資源確保に」(共同通信2010/10/20 18:43)
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102001000807.html
◆八ツ場ダム、27年度中完成求める 関東地方知事会議(産経新聞東京版2010.10.20 20:39)
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/101020/tky1010202041014-n1.htm
◆八ツ場ダム完成を、関東知事会が要望書(毎日放送20日20:21)<ニュース動画あり>
http://www.mbs.jp/news/jnn_4555728_zen.shtml
 ◆広域行政議論へ協議会 関東知事会が設置で合意(日経新聞 2010/10/21 2:16)
http://www.nikkei.com/news/local/article/g=96958A9C889DE3E4E5E0E5E1EBE2E0E2E3E2E0E2E3E29EE1E3E2E2E2;p=F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2;n=9694E3E4E3E0E0E2E2EBE0E0E4E7;o=F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2
 ◆「広域連合」視野に協議会 地方分権の受け皿など議論へ 関東地方知事会議(下野新聞10月21日 05:00)<写真あり>
 ◆八ッ場検証日程の明確化を(読売新聞群馬版2010年10月21日)
  http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20101021-OYT8T00014.htm 
◆関東知事会議・八ッ場ダム問題 『中止方針は荒唐無稽』(東京新聞群馬版2010年10月21日)
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20101021/CK2010102102000068.html
◆アクア値下げ、恒久化要望 関東知事会(千葉日報2010年10月21日09時42分)
 http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/politics_economy_kiji.php?i=nesp1287621775 
◆10都県で広域連携模索 協議会設置へ 関東地方知事会(埼玉新聞2010年10月21日)
 http://www.saitama-np.co.jp/news10/21/03.html 
◆関東地方知事会議:八ッ場ダム建設促進、要望を国へ(毎日新聞埼玉版2010年10月21日)
 http://mainichi.jp/area/saitama/news/20101021ddlk11010262000c.html
◆「15年度完成を」下流域6知事国に要望へ(朝日新聞群馬版2010年10月21日)
 http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581010210001


  


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2010年10月20日

雨宮隆児さんのご意見の転載

 以下は、雨宮隆児さんのメール投稿文を、ご本人の許可を得て、転載させて戴く次第です。
 雨宮さんはいち早く政府筋の情報を重層的にキャッチ。しかも、鋭い分析に基づく視点の独自コメントを寄せていられますので、ご参考までに転載させて戴く次第です。 ※印は当方が付記

一、2010年10月19日 19時09分 投稿 
//////////////////////
◇馬淵大臣会見要旨 2010年10月15日(金)8:36~8:55  
http://www.mlit.go.jp/report/interview/daijin101015.html
 ※<雨宮さんの考察>
 この会見内容を引き継いで、昨日の参議院決算委員会でのやりとりになるわけですが、皆さんに注目していただきたいのは「計算モデルや係数党の妥当性の検討=基本高水の見直し」ではない・・という部分です。
 参院答弁でも「結果的には繋がることも充分にあり得ると、可能性を排除しない」という認識を示しているものの、基本高水の見直しは「予断を与えるもの」であるから「すべきでない」とはっきり言っています。
 馬淵大臣に代わってからの情報公開は評価するものの、実は危ういレトリックが隠されているのではないかと懸念されます。
皆さん是非気をつけて、この先の経緯を観察してください。
 
 飽和雨量については、今年1月の東京新聞の報道から始まり有識者会議第4回(2月8日)での鈴木雅一教授の発表に繋がっている部分ですが、一貫して「一次流出量0.5」「飽和水量48mm」であることそのものが不合理であり、この前提が否定され新たなデータが公表されたこと自体は至極当然のことです。
(その数値をガードしてきた国交省の姿勢が正に官僚的なのですが)
 
 不思議なのは、昭和33年と34年の二つの数値で、1年の間に倍以上変わるのか?という疑問です。
 関良基さんもその点について考察していますが、http://blog.goo.ne.jp/reforestation/e/ac5b909691531589c4a5a95f2913d1a3
 モデル化する際のパラメータ設定と環境設定によって(例えば時間雨量は同じでも降雨の状態に強弱がある場合等)は、導かれる数値はバラツキがあり、災害への安全度という閾(しきい)値で設定すると、期待値(より効果的な数値)よりも不安値(あまり効果を望めない数値)を選択する方が行政手法としては正しいと感じます。
 ひとつ勘案すべき事は、鈴木教授も有識者会議で指摘しているように、山林が「少子高齢化」しており、人為の放置から森林そのものの荒廃が今世紀に入って著しく進んでいるという事実から来る影響です。
 平成10年9月洪水の飽和水量は125mmと報告されましたが、それから10年以上経った現在、同様の涵養力が今の吾妻川上流の山林地域にあるかという部分は調査と検証が必要です。
 
 今後、ある程度の流域保留量を維持する為には森林を健全に整備する必要があり、いわゆる「緑のダム」に帰結しますが、そういった保全も社会資本の一環と考えて下流域からの財政措置の根拠にすべきだろうと考えます。
 情緒的な部分ですが、この数日各地で熊が人里に下りてきていることがニュースになっていますが、これは森林環境の生態系の悲鳴であり、その延長線上にあるのは治水の危機に至る胎動ではないかという印象を持っています。


二、2010年10月20日 11時40分 投稿
////////////////////
◆6都県知事、25日現地視(2010年10月20日読売新聞ぐんま版)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20101019-OYT8T01254.htm
 八ッ場ダム 国交相と対話は実現困難か


三、2010年10月20日 14時10分 投稿  
   ※19日に都内で開催の『八ッ場ダ等生活再建を考える議連』
//////////////////////
最後に紹介する記事では「衆参両院の14人の民主党国会議員が参加」となっています。
議連のメンバーは、以下の13名が発起人(今後参加を増やす)ということで、あとお一人はどなたでしょう?
会長 :川内博史衆議(前衆院国交委員長・鹿児島1区選出)
     http://www2c.biglobe.ne.jp/~kawauchi/
会長代行:松野信夫参議(熊本)
     http://www.matsuno-nobuo.jp/
副会長:中川治衆議(大阪18区)      
     http://www.osamu-net.jp/
     http://hello.ap.teacup.com/nakagawaosamu/
 同 :石関貴史衆議(群馬2区)
     http://www.ishizeki.jp/
 同 :柿沼正明衆議(群馬3区)
     http://www.kakinuma.org/
 同 :桑原功衆議(比例北関東)
     http://www.dpj.or.jp/member/?detail_4050=1
 同 :中島政希衆議(比例北関東)
     http://www.nakajima-masaki.com/index.html
 同 :三宅雪子衆議(比例北関東)
     http://www.miyake-yukiko.com/index.html
     http://yukiko-miyake.cocolog-nifty.com/blog/
 同 :京野公子衆議(秋田3区)
     http://www.ham-chan.jp/
 同 :道休誠一郎衆議(比例九州・宮崎)
     http://www.s-dokyu.com/
     http://dokyu.exblog.jp/
幹事長:大河原雅子参議(東京)
     http://www.ookawaramasako.com/
事務局長:初鹿明博衆議(東京16区)
       http://www.hatsushika.net/
事務局次長:宮崎岳志衆議(群馬1区選出)
       http://www.miyazakitakeshi.jp/
中川衆議のブログに依れば、以下が「議連案内文」に書かれているようです。
 民主党マニフェストにある八ツ場ダム建設等の公共事業に関わる問題ですが、仮にそれらの事業の建設が中止になった場合、地元住民の方々や関係者の方々の損害を最小限にとどめることが課題となります。そこでその生活再建をとどのうに取り組むべきかを考え、政策提言をするべく立ち上げたのがこの議員連盟です

 さて、この議連の動きですが、読売の記事やその前の報道にもあったように、現地では現政権への不満や不信が大勢を占めています。
 そんな中で、どうやって生活再建プランに向かっての合意形成を進められるのか?・・永田町で青写真を作ってそれを地元に開いて示したところで、反発や門前払いは必至です。
 「ダムを前提としてプランを練ってきた・・それを覆すなら代替え案を示せ」という地元の声に呼応してこうした動きになるのでしょうが、川辺川と違い「振興協議会」を組織することすらままならない状況で、地域の意見の反映もない具体案を提示することすら独善的と言えるものではないでしょうか?
 前回群馬県の民主党議員団で出した「温泉街の現地再建」なども強烈な反発を受けたところです。

 前にも一度意見したところですが、八ッ場ダムの縺れた住民感情を解きほぐすのは並大抵のことではありません。
 群馬県選出民主党国会議員の誰か一人でも、政策イシュー・ライフワークとして信念を持って現地に入り浸って専心するくらいの行動を見せないと受け入れられないでしょう。
 いったいどなたが「政府と地元の橋渡し役」になられるのでしょうか?
 民意を反映しない中で仮に議員立法として国会に提出されても、野党からは政権批判の格好の材料を与えることになりますし、参議院では否決されるでしょう。

 まず大事なことは、ダム事業を停止させる為の法的根拠の樹立であり、それによって「ダムなし生活再建」に対する財政措置の確保にあるのではないでしょうか?
 そこからなら、現地の方々も「ボールは地元に投げられた」という認識を持ち、自主的自立的に自分たちの新たなまちづくりにスタートを切れると思います。
    -- 以下、略ーーー
◆民主国会議員 議連立ち上げ(朝日新聞群馬版2010年10月20日
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581010200001


四、2010年10月20日 19時38分 投稿
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八ッ場ダムに関しては「新顔」と思われる三井辨雄(わきお)副大臣が、13日の現地視察を経て記者会見で感想を述べています。
 昨日発足した「生活再建議連」についても一言言及しています。
 三井副大臣は民主党北海道連代表とのことですが、サンルダムなど北海道のダムについての取り組みはいかがだったのでしょうか?
 会見では「スピード感を上げて」「住民の皆さんの意見をしっかりと聞きたい」と述べていますが、これらが前原前大臣のような口約束だけにならないように、“有言実行”して欲しいものです。
 例によって八ッ場ダムに関する部分だけ抜粋します。
◇三井副大臣会見要旨 2010年10月18日(月)15:50~16:02
http://www.mlit.go.jp/report/interview/mitsuihukudaijin101018.html

五、2010年10月20日 19時59分 投稿
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昨日(10/19)、約1ヶ月ぶりに埼玉県知事の定例会見がありました。
終盤、八ッ場ダムに関して議連や生活再建等について質問を受けたのですが、久々に8分程持論を“吼えて”います。

◇知事記者会見~埼玉県公式サイト
http://www.pref.saitama.lg.jp/site/room-kaiken/

前回(9/17)も大臣交代を受けて八ッ場ダムについても述べていますが、そちらはテキスト化されていますので以下ご覧ください。 http://www.pref.saitama.lg.jp/site/room-kaiken/kaiken220917.html#06
 大臣と6知事が面と向かって八ッ場ダムについて討論するのは昨年10月に前橋で会ってから実施されていませんが、石原知事や上田知事と馬淵大臣がどのように議論するのか、“ガチンコバトル”の様を見てみたい気がします。  


Posted by やんばちゃん at 21:26Comments(0)紹介

2010年10月19日

泥田の新田の収穫風景

 八ッ場の秋の採り入れも、おそらくこのFさん宅をもって、終止符をうたれたのではないでしょうか。以下は今月13日のことです。
 等価交換で下流域にも田を求めたFさん宅では、幾つかの地に田をお持ちで、地域ごとに実りの度に差があります。そして、しんがりは寒冷地、横壁の上方の木立ちのなかの水田です。
  
 ここは夏でもヒンヤリ。自宅周辺の長年の美田とワサビ田が工事用地に採られたための代打として、もともと所有していた奥山の水田の上方の雑木林を開墾して、新たに水田とワサビ田施設を造りました。
 左写真の細道を抜けた脇にDさん宅の、水田二枚とワサビ田施設があります。

 一帯の木立ちの空間に、Fさん宅の水田が広がります。


 ご覧ください。この泥田を。
 トラクターのわだちの後を。
 前にある方が田植え機の下敷きになってしまったと聞いてますが、田の土が安定するまでは、命がけの農作業でしょう。
 耕地整理後の田など、新しい田は膝近くまで泥につかってしまいます。わが家も昔、畑を田にしたばかりの時の経験があります。

 最新式の機械類を駆使して省力化を図っているFさん宅では、刈り取ったモミをそのまま軽トラから乾燥機に移せる近代設備の整った納屋が自宅裏にあります。
 が、この田には本当に手をやいているらしく、モミを収納しながら、「終わったよ」と、とっておきの笑顔でした。

 伺えば、奥さんのG子さんはまだ田んぼにいるというので、刈り取り風景には間に合わなかったけれど、木立ちの奥の田に駆けつけると、なんとG子さんが、コンバインの下に首を入れて這いつくばって、詰まった泥を手で書きだしている最中で、胸打たれました。
 


 そう言えば、前々回訪れた時、自宅の洗い場がドロドロ状態でした。考えたら、この田の泥に似ていました。高圧ホースの方づけをしながら、「機械も車も泥だらけでヒデぇ目にあったよ、今日は」とおっしゃっていました。
 で、今年最後の出番となったコンバインの掃除を、Fさんがモミを運んでいる間の奥さんのG子さんの仕事として、泥をかきだしていられたのでしょう。
 車を止めてもコンバインの下から出てこられず、振り向くこともなさらずに作業の手休められませんでした。きっと、夫の車が戻ってきたと思われたのでしょう。
 それにしても、同性として身につまされる姿で、カメラを向けるのは何とも忍びなかったのでしたが…… 農作業の厳しさを伝える意味で、お許しを。

 畔道を歩くと、小さな沢沿いにアケビが一つ色づいてました。
 思わず、かつてのワサビ田の脇に群がっていたアケビの群落が蘇りました。Fさん宅のお孫さんの代になる頃には、あの大量のアケヒが実ることでしょうか。
 一帯の写真を採るのに畔道をひと廻りした後、あらためて「大変だねぇ、奥さん」と声をかけ、「手を休めないで」言い添えましたが、G子さんはちょっと、振り返り「そこに、きのこがいっぱい生えていて、黄色いのを昨日はいっぱい採ったんだけど、毒だがどうかわかる?」と問われるのです。なぜかというと、伐採した木から芽吹いたそうなので安心感があること。塊で芽吹いているので、毒きのこではないのではと思ったそうです。
 八ッ場にくらべれば、町場に住む私にわかるわけがなく、「ご近所や親せきの方に聞けないんですか」と返したが、いないのだとおっしゃる。
 子供の頃、雑木林を開墾して作った物置周辺で、伐採した切株から採れたいうシメジやナラ何とかというのを祖父母が採ってきて、その夜はオキリコミやうどんの汁にいれて、フウフウ言いながら家族で食べたあの感触が口元によみがえりました。
 現在のわが家でも、老化した木や伐採した木のアチコチからキクラゲは採れるのですが、それとても知人の夫に確認してもらって「キクラゲに間違いない」という確証を得ているのに、親族は嫌がって、私だけが食している次第なのです。それほど、キノコ類はむずかしいもので怖さがあります。

 奥さんが、作業しながら指さす木立のなかに足を踏み入れてみました。

 





 茂みの中には、こんなきのこ類が、いっぱい。
 G子さんが前日に、ナメコに似ているからと、塊ごとたくさん採ったというのは次のキノコ。でも、ナメコではないのは明らか。
 山里に住むFさん夫妻が知らないというのをむしろいぶかしく感じながら、帰途、長野原町のハンターなので山のことに詳しいHさんに見てもらいました。「クリタケに似ているけれど、わかんねぇなぁ」とおっしゃられました。
 そして、翌日、我が町に住む、春夏秋冬にわたり山菜採りが大好きグループのお一人のIさん宅に、車の修理報告を兼ねて伺い、聞こうと思いたった次第です。
 以前、毒とは思えない大振りの見事なキノコを持ち込んだ方がいて、Iさんと仲間の方たちが、図鑑片手に調べていたところに出くわしたことがあるのです。このIさんは、何年か前毒キノコにあたって、半死に一生に得た体験談の持主なのでした。しかも二度もとの由。結局、この時の結論も「危うきはたべず」で、持ちこんだご老人はしごく残念そうでしたっけ。
 夕方なのであいにく仕事終了でルス。わかる処にキノコをおいてきて、夜、電話してみますと、即座に「毒キノコだと思うよ。図鑑もみたけれど、止めた方がいいよ。クリタケはもっと紅い色をしているよ」とおっしゃられたのでした。
 で、キノコの本場の八ッ場に、「奥さん、ダメらしいよ」と告げた次第。 「大丈夫だよ。採ってはみたけれど食べてないから」との返事でした。
 今年は、きのこが豊作と伝えられていますが、くれぐれも毒きのこにはご注意を。  


Posted by やんばちゃん at 23:59Comments(0)八ッ場だより

2010年10月18日

閑話休題 ダイコン恐ろし

 手作りの小さな小さなイベントの第一弾が、次の一手の足がかりを得ながら、無事、終了。
 秋晴れの一時、自分にご褒美的に、部屋の掃除などが、久々に手が付けられました。毎日の掃除ごとなんて、夢の夢となった日々が常態です。ホントは当方、お掃除好きなんですけれど……
 しばしの一服時です。

 といっても、午前中は航空便と「インターネットバンキング」の紹介で郵便局や銀行に電話で教えてもらって、どうにか、アメリカへの書籍類の送付が整いつつあり、発送段階となりました。
 実は、なんと外国の方から、篠原さんの書籍の紹介がはいったのです。生まれて初めての外国への小包です。
 ここの処、朝~夜まで外出続きで、郵便局へ行って教えてもらう間がありませんて゜したが、ようやく先日の夜、料金表を戴いてきました。
 しかも、当方の住所と氏名、名前の文字を伝えていたら、これまたなんと、日本人の奥さんが、「あっ」と声をあげられ、「本を書いていらっしゃいますよね」とおっしゃる。「書くという程でもないですが……」と答えると、昨年末の当方の拙著も持っていてくださるとのことでビックリ。巻末の年表は役だっているとおっしやってくださったのです。
 で、その後の記述や最前線の情報も少しでも多くお送りしたいのですが、いかにしたらご迷惑をかけずに廉価に送れるかと、秤と料金表と照らしあわせることしばし。社会的地位から推し量って当方と違った桁ちがいレベルの方なのに、こういう時、金銭に余裕のない者は、要らぬ神経を弄するものです。
 
 そして、去る13日は、出がけに受けた皆さまからのご注文の数々をもって、八ッ場入り。
 手刈りが終わってハンデエにかけた稲にシートをお手伝いの方と一緒に掛けていた篠原さんに、皆さんからのご注文の数々を上ずりながら伝えると、喜び勇んでの張り切りようで、頬が輝きだし、手伝いの方にまで「よう、オレの本を買ってくれる人がいっぺぇいるんだとさ。中には外国まで行くんだと!」とまさに、有頂天の喜びよう。
 続いて、Dさん宅の泥まみれの新田の稲刈りを撮り、急いで会場のやんば館に向かう道で、今度は場所が移って、やんば館下の久森の水田で、作業中の篠原さん達の姿を発見。にわか撮影班は久森沢対岸の、かつてのEさん宅があった空地に車を止めて、田まで突進。
 時間が迫っているから、直ちに引き返し、車の処で着替えなど身じまいをしていると声がする。「お~い。〇〇ちゃん」の声に耳を傾けると、農作業の帰途の車中から、対岸の駐車場の当方に軽トラの窓から身を乗り出して叫ぶのは、政信さん。
 川の瀬音と国道の騒音の中から、切れ切れに届く単語をつなぎ合わせて、ようやく了解。
 なんと、高揚感に燃えてか、開会直前になって、、「本を副大臣に渡して見てくんない」と大声で、伝令を飛ばされたのでした。
 急いで、車の預かり品から一冊抜いて、送付用の袋に入れて、まだ入れて貰えるか定かでない、やんば館の会場に飛び込む。何とか、入室OK。
 わが身の入室が許可されて、次の使命感は本の手渡し問題。受付「頼まれたのですけれど、どうしたら良いか」と問いましたが、困惑顔。
 で、通りかかった高山町長や町関係者に頼むと、二人とも開会5分前なのに、トイレに向かわれてしまったのです。
 すると、「では、私が預かりましょう」と男性が受け取ってくださったのでした。後ほど八ッ場ダム工事事務所の国交省職員の方とわかったけれど……
 
 おそらく副大臣の所までは届かなかったかもしれないけれど、13日の政府筋の来訪を前にして、「このまま、市民運動側は無策で良いのかけ」とメールにい全国の皆様にご相談。「やらないより何か行動を起こすべし」との示唆メールを戴いていたのでした。
 その後、仲間うちでも協議し、「今回は準備不足に加えて、位置付け的にも成果なし。16日のイベントに集中した方が良い」との決論に達していたのでした。
 が、はからずも、政信さんの限りない高揚感にて、「現地住民の反対闘争の生の日々を記した書籍を、政府高官に渡す」という偉業が、完遂できた次第です。
 ある意味で、小さなわが身にふさわしい小さくても効果的なデモンストレーションでした。

 末尾に国会中継がご覧になれるサイトを記しておきましたが、本日、発送作業に追われている最中の、午前中の松野議員の質問時,、「国会中継、観てますか」との電話を戴きました。以来、終日、テレビとラジオを大きくかけっぱなしのまま、動き回っていました。ここまでは極めて快調。ところが……

 さて、皆さま、大根の塩モミやぬか漬で、おなかを壊すというの、信じられますか?
 当方の胃は、その数少ない、特異体質らしいのです。
 名医と呼ばれる胃腸科の先生に伝えても、信じてもらえななかったのですけれど。小学校の理科でならった通り、大根はタカジアスターゼだったかなの消化酵素があるのだから、自分でも不思議だし、誰しも逆だと言って笑われるのでずが…… 

 今日も、昨日、ぬか床にいれたばかりの八ッ場から買ってきた大根の小片をまだ若いかなと思いつつ、食べたら1時間もたたぬうちに、おなかが張ってきて苦しんだ次第です。
 かなりおう吐して、少しも和らいたものの、汗がじっとりとなり、朦朧状態。やっとの思いで、久々に家事業に専念できて干した布団を取り入れ、そのままダウン。夕刻まで眠りこけてしまった次第です。
 その部屋では、ラジオが大音響で国会中継を報じているにもかかわらずでした。
 あまりカラくなければ、大根おろしは少しは平気なのですが、細切りにして塩もみにしたのはいつも効果てきめん。毎度、苦しむ始末。でも、これがおいしくて大好きで、シーズン始めには、去年の苦しみは忘れてしまって、性懲りなくつい食べてしまって、シーズンに一度や二度は苦しむハメに陥ります。
 従って、午後はつまっている日程が、ほとんどこなせず、締め切り原稿がちらついていても、まだ一行も手づかず。
 まさにわが敵、大根、恐ろしです。 
 
 お蔭さまで、わが八ッ場は少し動きそうな気配あり。
 先月末からの「これでは八ッ場は出来てしまう」と悲愴感にかられて、突っ走った一か月間。
 わがタフな腸もかなりくたびれていたようです。未だに重くて痛みがあって、さすがに夕食はヌキにしなければとは思ったけれど、それでも実だくさんのみそ汁だけは大ドンブリで食べるヒト。
 しかし、何といっても情報公開制度のもたらした成果は大きいものがあります。
 松野議員の次の妃野百合子議員の質問に答弁した、蓮舫大臣は仕分け作業の意義について「議員の自覚を高め、茶の間に関心をもってもらうため、リアルタイムで公開した」的な応えをされていたが、本当に家にいながら、好きな時間帯に国会中継の再録を聴けるのは有り難く画期的な世のなか。
    参議院インターネット中継   http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php  


Posted by やんばちゃん at 00:00Comments(0)八ッ場だより

2010年10月17日

「現地の方と語る会」報道記事

 昨日、16日のイベントの15日付けの東京新聞記事と、当日の内容をつたえる毎日新聞の報道です。
 どちらも紙面の中央。記事多発の折、報道関係者の皆さんからのそこはかとないエールと受け止めさせて頂いています。
 当日は各社の記者さんたちが駆けつけてくださいました。
 お忙しいなか、ありがとうございました。秋晴れの終末、ご家族との団らん等もおありだったでしょうに、記者というお仕事も大変だなと思った次第です。
 帰り際に複数の記者から「良い企画でした。何らかの形で活用させて戴きたい」との旨をおっしゃつて戴けました。

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【2010年10月16日(土) 東京新聞群馬版】     
  ダム住民が講師  前橋で学習会 きょう


 膠着状態が続く八ッ場ダム問題の現状把握を目的とした学習会が十六日午後三時から、前橋市の群馬会館で開催される。
 学習会はダム事業中止を主張する市民団体「ST0P八ッ場ダム・市民ネット」が主催。当日は、ダム中止を求める長野原町の水没対象地区住民を講師として招く。
 会場では、住民にダム事業に関する地元の率直な心情や生活再建への要望などを語ってもらい、ダム中止を求める人々との相互理解を図る。問い合わせは同ネット=090(2910)4722=へ。(中根政人)

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【2010年10月17日(日) 毎日新聞群馬版】  http://mainichi.jp/area/gunma/news/20101017ddlk10010054000c.html
 八ッ場ダム・流転の行方:水没予定地の住民「生活再建不安」

 八ッ場ダム建設を巡り、「STOP八ッ場ダム・市民ネット」は16日、前橋市大手町の群馬会館で、長野原町在住の篠原箭(すすむ)さん(63)を迎え、意見交換会を開いた。
 篠原さんは水没予定地で田んぼを耕し、地域活性化のために仲間数人と昔ながらの炭焼きを行っている。ダム建設については「当初計画では既に完成しているはずだったが、何度も先延ばしにされ、ついに建設中止と言われた。生活再建がなされるのか、住民は不安に思っている」と話した。【奥山はるな】  


Posted by やんばちゃん at 23:47Comments(0)八ッ場だより

2010年10月16日

まずは、現地に学べ

 ※昨日、深夜゜「無事に終わりました」とだけ記して、ダウン。
 迂闊にも1行のみのまま今朝まで、公開になっていました。「下書き」にすることすら考えられないほど、疲れてました。すでにご覧くださっている方もいらしたので、……もしかしたら、「ようやく、簡潔・明快・要点のみの記述になつてくれたか」とお思いになられた方もいられるかもしれませんね。
 従って、以下は翌17日に記しています。
 ですので、目下、ダム問題で注視の「国交省、基本高水算定の飽和雨量基礎データー、改ざんか?」式の“日付け改ざん”になっていますこと、ご容赦を。
 でも、こちらは自己申告です。
  
 ところがドッコイ、やはりクドクドしく記したいのですが、昨日のことを縷々と書いても仕方ありませんが、一言でいえば、「まさに無事に終わりました」といった処でしょうか。
 講師にいらして頂いた篠原箭さんは、持ち前の快活さでずっと話して下さいましたし、話題は途切れることもなく続きまして、定刻5時が迫っても、話題は尽きませんでした。
 当方の当日の日程もあったちはいえ、今度は、もっとゆっくりとした時間設定にすべきと言うのが反省点です。

 「現地に学ぶ」というのは、この種の複雑な問題の鉄則と心得て参りました。
 昨日の冒頭の、今般の催しの趣旨というか、着地点というについて、話した要旨を思い出して、記してみます。
   --冒頭の切り出し語は常套文句と講師の紹介は略。 
 今や、わが八ッ場は全国につとにしられ、大きな課題となっております。
 ですが、例えば、八ッ場の環境問題を記させて頂いた『技術研究』という、小・中・高の副読本的な本のあとがきにも、「この問題は政治もからまっているので、教材化にあたっては十分に注意」との但し書きがあるように、確かに八ッ場ダム問題は政治に大きく翻弄された政治ダムです。
 その中で、自然や日々の住民の皆さんの生活が営まれているわけです。
 本当に、もつれた糸で、こっちの糸口を探れば、ダメ。で、ようやく探した別口を辿って行っても不可。しかも黒々とした糸の塊りなんです。
 でも、私たちは互いに市民同士。対立の構造に陥ることなく、何とか糸口を探して、糸車に結び付けクルクルと軽快に廻るようにしていかなければならないのではと思います。
 それには、何よりも「現地の現実に学ぶ」ことだと思われます。本日は第一回の試みとして、篠原箭さんをお招き致しました。今後も続けて参りたいと思います。
 勇気を出して、おいで頂きました篠原さんに、皆様、拍手をお願いいたします。
 
 些細なことだけれど、例えば「子供の時に吾妻川で水浴びすると、キズは治った」などの体験談は、現地のかたならではの証言でした。
  司会役の当方が最も留意したのは、初めて来てくださった篠原さんを、現状の難題ものの課題事項への見解にて、困惑するような場面に追いこまないようにということでした。町に帰られてイピられないことを祈ってました。ために、「ダム推進のお立場にて語る」ということを前面に打ち出させて戴きました。
 それでも、その中から、どうやって相克の争点を引き出すかでしたが、……最も大きな論点としては、ダム堤建設=生活再建とのお考えについてではなかったでしょうか。もちろん、これは明快な決論には達しませんでした。

 終わり間際に「下流の市民にこれだれは言いたいということ、ありましたら」と水を向けると、ちょっぴり怒気を含んだ声音で語ってくださいました。
 終了後、篠原さんの元へはもとより、スタッフの処にも記者さんたちの取材が行われ、それは「多々、不備はあったものの、まぁ、良かったな」という安ど感に、実行委は充たされています。
  篠原箭さん、本当にご苦労さまでした。

 有り難いカンパ金、頂戴!! 
 なお、ある地域のあるダムを闘う会から、前日の金曜日に、カンパ金が現金封筒で寄せられ、ビックリするとともに感動ものでした。助かりました。
 開会前のスタッフ打ち合わせの席で、ご披露させて頂きまして、そのお心づかいに会員一同、本当に感謝した次第です。
 目下、何のおかえしもできませんが、少しでも八ッ場の皆さまの痛みの譜にピリオドを打つことをお誓いし、後ほど、当日配布の拙い資料などを心ばかりの礼に代えてお送りさせて戴きます。
 本当にありがとうございました。
 お礼の電話と結果報告の電話を入れさせて戴くとあいにく二度とも留守電でした。本ブログにても、お礼申し上げます。
 ※開会前、上の写真のように、スタッフにご披露した後、心ばかりの礼も無事に篠原さんにお渡ししました。
  最初は二人とも照れながらニッコニコだったのですが、「不自然だ」とのカメラマン氏の声で、神妙なセレモニーと相成りました。  


Posted by やんばちゃん at 23:35Comments(0)八ッ場だより

2010年10月15日

東京高裁 進行協議



 いよいよ、明日となりました。
 現在、配布資料作成中! 
 最新のニュースも網羅しました。
 是非、皆様、お出掛ください。お待ちしております。


 本日は、東京・霞が関の東京高裁で、進行協議が行われました。弁護士4名。群馬からは原告など9名、合計14人が参加しました。
 ミヨカワ(?三世川)裁判官はしきりに現在の情勢の変化を気になされて群馬勢の弁護士さんたちが日程協議で部屋を出られている時に、私たち原告団の方にも「新大臣は、もう訪れましたか」とか、「住民との対話集会などはあるんでしょか」などと尋ねられました。
 ※付記: 後日、裁判に明るい方に聞くと、この真意は、仮に政権筋から「中止」が決定されれば、あくまで原告側が闘うと言わない限り、裁判も「取り下げ」か「和解」になり、むしろ裁判所側は楽になれることを探る意味の言葉あいらしいのでした。  

 最初に裁判官が「情勢が動いて、本体工事ができない場合」などの言葉をくりだすと、被告・群馬県の弁護人・伴弁護士はすかさず打ち消して「ダム本体工事を進めざるを得なくなる」と言い放ちました。
 伴弁護士は、今日は間に合わなかったけれど、一年間の詳述記録を提出すると言ってました。その厚みを指で示しましたが、なんと6~7㌢もの分厚いもののようで、「それをよく読んでもらえば、その理由がわかりますので」とか、自信満々でした。
 こういう場合、いかにハッタリをくれるとはいえ、大川弁護士始め、群馬勢の誰もが、なぜそこまで断定できるのか、ちょっといぶかしさを覚えさせられました。どんな情報と根拠に基づいているのでしょうか。
 さらに、次回の日程についても裁判官は突然、なんと伴弁護士が当初、提案していた3月の、11日に決定してしまったのでした。時間は14時です。
 
 群馬のマスコミ陣のほとんどは昨日の段階で、どうやら本日のことをキャッチしていなかったようです。
 で、デシャバリの当方、終了後の弁護士さんによる総括の最後に提案、「こんなに原告が集まったこと珍しいのだから、時間が許すのなら、帰りに記者会見していきませんか?」と提案。というのは、{わが群馬ではデモンストレーションが必要なのでは?」との意見が9月半ばの会議で取り交わされていたからでした。
 そして、本日は原告の気持ちがいつになく盛り上がっていたのでした。帰途の電車の中でも、「ようやく、なにか裁判をしているって感じになれた日だった」との感想が出たほどなのでした。
 東京でと勘違いされた方もいて、「事前に伝えておかないとムリ」とのこと。群馬の刀水クラブには結構、記者がいるし、約2時間後なのだから、間に合うと思った次第でしたが……
 でも、ある方が、「みんなで行っても仕方ない。弁護士がFAXをいれればすむこと」との一言でチョン。「行ってきました」の熱のある時に行動で示すことも、現状打破、仲間内の連帯感を高める意味において大事なのではと思いましたけれど……  


Posted by やんばちゃん at 22:26Comments(0)八ッ場だより

2010年10月14日

八ッ場ダム特別委員会

 本日は群馬県議会の八ッ場ダム特別委員会が開催されました。
 冒頭、角倉県議から提出の参考人として県住宅課長の招致がだされましたが、自民大物議員が「急すぎる」と異議、多勢の同党議員の反対にて、却下。「別にダメと言っているわけじゃなし。それに住宅課は管轄外」とのこと。管轄外の意味がわからなかったけれど、帰途、立ち寄った情報公開室であえなく氷解。つまり、眼前につどった職員たちは、県土整備部グループの面々。
 角倉県議の抗弁は「今朝になって住宅課の管轄と判明。そもそも住宅課なのがおかしい」と。割愛するが、お役所のこのような仕分けの枠に面喰った体験は、当方も経験ずみ。
 午前の質疑の中心は川原湯温泉の温泉の配分や工事予定など。
 あいかわらず、自民県議は、不必要にスーパー堤防とダムとの経費の差を強調していた。我田引水のダムの効用論で、その県議の立場が判る。

 午後からは、参考人招致として、関東地方整備局・山田邦博河川部長(10/1の「検討」の場の座長)、同じく八ッ場ダム工事事務所の佐々木淑充所長への一問一刀形式の意見聴取が行われました。
 最前列の県土整備部グループが三列目に下がり、前二列に参考人2名とそれぞれ2名の付き人、計2名の席。
 午前中、机つきの席が、2列空いていて、膝テープルもなく、かがんで筆記していた手が痛くなってきて、「あそこに座わらせてもらいたいなぁ」と思ったものでしたが、じっと我慢のオバさんでした。
 
 さて、今回は、「第2条の但し書き」とかを充当し、定員5名の枠をはずして、傍聴希望者は全員可となりました。受付で、先日の決算委員会の時から{14日は多いと思いますよ」と伝えはしたが……
 ために、最後尾に、いつもは課長クラスより下の職員が座る席が、傍聴席として用意されていたので、そちらに勝手に移動。ここには膝テープルがあるのです。
 ここでのハイライトは、やはり、この朝、東京新聞一面にも報道されていた、「飽和雨量」問題の48ミリ説の崩壊。この辺りから自民議員さんたち、しんなりと無口になられていった。
 
 さて、延長枠があるのを知っていれば、ギリギリに出かけたのに……
 朝~夜まで出ずっぱりの今週は、家事はもちろん、土曜日のわがイベントの資料づくりも気がもめても、何もできず。資料代なんか書かなければ良かった!! 明日の朝は7時台の電車に載らないと間に合わないし……
 おまけに、車は、ミッションとかでダメで、「壊れる前なら、メーカーが直してくれるので早く持って行け」との修理屋さんからの電話が入るなど、パニック。
 おまけにイベントのいつものメンバーの参加は都合が悪い方ばかりで、総崩れ。10月の第3土曜日、日が良すぎた。新聞は書いてくれないしで四面楚歌の状態。まぁ、いいですよ。不特定多数の方に神経を使うよりも、少数の方が本論を貫けるというもの。
 昨晩、睡眠時間をけずって、雑務をこなしたら、本日はフラフラ朦朧状態。肝心の午後の参考人招致の場では、少し居眠り。
当方、やっぱり、「腹が減っては戦はできん」式の「たっぷり、ぐっすり」型のオバさん組なり。
 くだらないことばかり。でも、当方にとっては、一種の愚痴のはけどころ。これで幾らか心の整理ができて、「えーい、やらねばならない。負けてはいられない」の意気込みが、またもや吹き返せるのです。ご寛容のほどを。

 しつこいですが、もう一度、二日後のイベント、掲げます。


  


Posted by やんばちゃん at 23:57Comments(0)八ッ場だより