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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2011年01月28日

八ッ場の水没地のリンゴ売ってます

 昨日に続いて、八ッ場の産物からの派生事項を。
 おなじみの八ッ場のリンゴです。このリンゴを数日前の23日の高崎人情市で売らせてもらいました。
  


小粒ながら、「小さいのは売れる商品にあらず」のオーナーの心意気も汲んで安価に10~15個はいって、100円にて。
 みなさん、いかがですが、お買い上げくださいますか? 
 小さくてもフジはフジ。
 で、「腐っても鯛! フジはフジですよ!」と申しました。
 そのままでも十分たべられますし、サラダやジュース用に惜しげなく使えます。カレーの中にすりつぶすとワンランクは確実にアップ。
 現実に買ってくださって、早速かぶりついたというおじさん、「旨かったよ」とさらにお買い上げくださいに見え、「これ、うめえょ」と宣伝してくださいました。子供さんづれのお母さんは「ワァ、ジュースにするわ」と大喜び。元八百屋のおかみさんだったという老夫人。「あたしは、色、みればわかるよ。それは旨いよ」とおっしゃり、「持てれば全部、買ってもいいくらいだよ」と大小の袋を二つづつ、4袋もお買い上げくださいました。
 右手の段ポールの中のは、それよりもふたまわりくらい大きいのを6~8個で200円。殆どの果物がそうですが、リンゴも大きくなれば、3Lサイズくらいまでは値段は上がります。


実は昨日のLさんの農園では、今年は贈答用の大きいリンゴの実りが少なくて、注文品にも応じられなかったとのこと。
 その代わりに小粒がいっぱい。数年前までは、これらはジュース用として加工してもらっていたようでした。でも、最近は経費のほうが高くつくらしく止めたようです。
 「商品にあらず」として売られない。まだ売れる品に、たくさんおまけにつけてあげていられるが、限度あり。 で、いつまでも、直売所に保管したまま。
 ついに、保存不可となっての春先に、リンゴ園脇の畑にまいて、トラクターをかけているのを何回か目にしてきました。
 もし、ダムになれば、ここは水没地。このリンゴの木の補償額だって、かなりのものとなります。
 でも、この方は80過ぎのご老体にむちうって、今日も寒風の中、剪定作業に余念のないことと思います。

 何度も戴いてはきては、「もったいない」と言っても、“商品にあらず”とのことで、代金を受け取ることはなされない。となれば次には口にだしにくくなってしまう。
 しかも、「ハネだしでいいから」とか言おうものなら、「俺はハネダシをつくるために栽培しているわけではないから、売らねえよ」とおっしゃる。
 初めての方が、「クズりんごを売ってくんない」と言おうねのなら、大変。この稀にみる生産者魂でお帰りねがっているようである。
 かつて自家用として食べるのにハネダシ(といっても、写真のものより数段上質の品)を求める時には、(実家が使う)贈答用の〇千円のを何箱かを求めて、それと抱き合わせで私用として格安品を買った経緯があった。

 さらに、「長野原産」に強いホコリをもっていらっしゃる。
 ここのリンゴも低農薬ではある。
 実家の自然食品の酒販店でも、当初は併用して、長年のおつきあいの八百屋さんを通して一般流通経路の市場経由の野菜類をまだ一置いていたことがあって、その頃は、私がわけてもらってきた、ここの長野原リンゴを売らせてもらったことはあった。が、最近は一本にしぼったので、青森からさらに低農薬もしくは無農薬のリンゴを取り寄せている。 
で、結構リンゴ箱や中の資材が空く。農園の保管しておくリンゴには、なにも新しい資材を使う必要もなく、それにきちんとした箱につめておけば傷みもすくなかろうと、持ち前のおせっかい精神で、「何かに役立てて」と空き箱一式をもちこんだことがあった。
 たぶん、当方の他のことも気にいらなかったのであろうが、おっしゃることがふるっていた。
 「あのね。俺ん家のリンゴは青森や長野のまずい品とは違うんだよ。そういう名前の箱はもってこないで頂戴」と拒否されたものであった。当方、内心。「だって、青森や長野がリンゴの本場じゃない!」と。
 つまり、このくらいの「生産者のポリシー」をもっていなければ、寒中に剪定し、春先の霜には夜遠し燃火を焚いて、霜害から守るきつい作業はできないのだろう。
 とにかく、古武士である。

 でも、畑の肥料にするにはもったいなさすぎる。
 都市部の者にとっては、それなりの活用方法がある。贈答用と抱き合わせでいっぱいもらって来た時は、知人たちに配ると、それなりにアップルパイなどに焼き上げて、逆に味わわせてもらったりしていた。
 昨年の秋、つがるが畑に捨てられて散乱していたことがあった。傷みのあった大振りのつがるであった。私はそっと二つほどひろってきた。傷んだ所を切れば、まだ食べるところが十分あった。極めてうまかった。あとで、「あのね。拾ってきたよ。もったいないよ」とつげた。

 そんなこんなで、昨年来、格安で販売させてもらってきた。
 といっても、やはりこの方は料金をとらない。けれど、私も必死で置いてくる。ただし、今般の代金は先月のよりもまた一団と小さい。つまり、先月、私がわけたものの残りがたいはんなのであった。それに先日は手元不如意のため、まだ支払ってないのだ。
 つまり、貧しいその日暮らしの当方に少しでも、手助けしてくだされようとしての親ごころと受け止め、素直に「ありがとうございます」と戴いておけばいいのかも知れないのだけれど……
 

 さて、次も、八ッ場関連の品。例の当方が八ッ場米にあやかって植え付けた稲穂です。写真は未だハンデエにつるしたままで、この4倍くらいは収穫できました。
 今月は体調も不調なので、気力なく、いろんな野菜類を仕入れなかったので、先日来、思いついてまだ稲穂のままになっている稲穂も売ることが閃いてました。使い道として、朝、油であげて写真のような見本品を持参。当方、天ぷらの時には、飾りにあげるのですが、花火のようにパチパチと次々にはぜていくのに妙味がありますね。
 12本くらいで束にして、一束百円にて。「それ、何ですか」と問われると、「天ぷらに用いてください。高級料亭のお味です」と伝えはしましたが、収穫したばかりの秋ならともかく、年あけてからなのでちょっぴり恥ずかしいから、隅の方において、ポープ広告も記さなかったから、一つも売れませんでした。
 夜半、独りでポツポツと食べています。結構香ばしいです。
 
  


Posted by やんばちゃん at 23:55Comments(0)八ッ場だより