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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2011年01月30日

行って来ました「法政大学サステイナビリティフォーラム」



このフォーラムは、 法政大学サステイナビリティ研究教育機構   http://research.cms.k.hosei.ac.jp/sustainability/
  1月30日 サス研フォーラム
http://research.cms.k.hosei.ac.jp/sustainability/node/168
 埋もれている市民運動の資料収集は、埼玉大→現在は立教大に移管しかない状況下、法政大は「原資料の収集・データー化」にとても力を入れてくださっているようです。

  マイクをにぎっているのは、「徳山ダム建設中止を求める会」事務局長の近藤ゆり子さん。
 このほど、徳山ダムの裁判資料に関するデーター一式を「サステイナビリティ研究会」に寄贈され、そのフォーラムが本日、徳山ダム法政大学市ヶ谷キャンパス外濠校舎で開催されたのです。
 徳山ダムは何事においても先駆的な取り組みを数々こなしてこられましたが、この面でも、全国のダム闘争の中で先鞭をつけられました。
 ちなみにこの「サステイナビリティ」とは「持続可能な」という意味のこと。往路の車中で(難解な本は他に何もできない電車の中で読むことにしている)読んでいた河川関係の本の中にも、複数の方が「持続可能な(サステイナビリティ)」と用いてられて、インテリ学者層にとっては、昨今の振りかざし語なのかなと…… 凡庸な当方は思う次第。
 
 さて、この間、当会も私的にも知識的にもいろんな方面で大変お世話になっている近藤さん。
 この日は、近藤さんの下記の発表ともうひとつ、同じく「原発問題」の資料を寄贈された「たんぽぽ舎」代表・柳沢さんの発表がありました。
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・報告②「中部地方の河川の運動と裁判、その記憶と記録~徳山ダム問題の窓から~」
近藤 ゆり子氏(徳山ダム建設中止を求める会)
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 「ブチ上げた演題が大きすぎる・・・」と、水源メールの予告にはありましたが、でも、中部地方きってと言うより全国のダム問題に精通している近藤さんならではの的確な分析と識見に充ちた講演でした。淀みなく要領よく、さすがは“近藤女史”の日頃の力量を遺憾なく発揮されてました。
 また、会場で同研究所に最も早く、「サリドマイド事件」の貴重な資料一式を寄贈されたという、ジャーナリスト・川俣修壽さんにはからずもお目にかかれました。川俣さんは「草津の万代坑のヒ素含有率」についても地学雑誌に発表され、先年、論文引用のお断りを兼ねて電話で話したことはあったのでしたが、お目にかかるのは初めて。パンフに紹介されていた字面に記憶の回路が急回転。ほどなく質問に挙手されたり紹介されたりしたので、久々にまた直接、お礼を申せました。

 ところで、近藤さんは「大学といえば東大と思っていた」というご家系に育ち、そこに入学したもののバリケードの中ですごした後は、みじめな命ごいなどせず、即、自主的に退学。若干19歳で、当時の『週刊朝日』にその総括ルポを記して原稿料〇万円を稼いだという、知る人ぞ知る女傑なのです。
 そんな“猛女”の彼女の今日のいでたちは、驚くなかれ、和服姿ではありませんか。しかもしごくさまになっている見事な着こなし。 
←「自席で質問に答える近藤さん」
 最近は、中部地方での会合には和服姿で通していることは知ってましたが、遠路の旅までは予想にもしていませんでした。
 ……何年か前、「あのね、何とも面白いんだけれど。私の廻りの各種市民運動の女性たちって、行政交渉とかのここ一番っていう時には、不思議に着物をきるんだよね」と伝えた当方の一言がヒントになったらしいのです。
 痛み始めた外反母趾の足のために特製の靴でなければ履けずにいられたこともあって「よし、それで行く」とおっしゃって以来、和服で通されたらしいのです。
 しかし、当地の女性たちの着飾った姿とは、一線を画すのが“近藤流”。 
 なんと、帯に「イラク派兵、反対」などのスローガンを書いたチラシをつけて、本人いわく「まるで、チンドン屋」と。集会時のそんないでたちが週刊誌に掲載されたこともある武勇伝の持ち主なのです。
 さらにふるっていて、「着物は2980円どまり。帯やその他の小物類は100円~1980円まで」と豪語していた装いとは、着物も凝った織りの帯も素人目の当方にも明らかにわかる上質なもの。「素材はなに?」とおもわず問うと、紬とのことにいくら、リサイクルでもこんな素敵な紬が購入できるはずもないので、「お母さんのかたみ」とおもわず不躾な質問を。良いものもタンスこにしまっておいても仕方ないからとのことも聞いていたのでした。
 配布されたカラーパンフに載っている、以前に契約のためか、法政大学に訪れた時のものらしい写真もゆったりと着こなした和服姿。薄い水色のそれも写真目にも質の良いものとわかる装いでした。
 まるで、とこかのインテリ令夫人か、茶道や古典舞踊など伝統芸のお師匠さん格の風格です。
 安物ながらまだしつけのとってない和装類が一タンスもある当方も、和服姿でこなしていたいのだけれど、スタイルの悪さと帯結びが出来ずで不可。程良いスタイルの近藤女史は夏の簡単なものなら10分で着終わるというから、スゴイ。

 
 この日の知的雰囲気の会場に不釣り合いな、浅はかミーハーおばさんの当方。もっぱら近藤女史の撮影班役。
 終了後の帰りしな、身じまいをした近藤さんの近藤ルックにまたも感嘆して、気おくれしながらスナップに。
 このコートにご注目ください。まずは「男物?」と問うた次第。なんとおじい様のものこと。しかし、今にナウいですね。
 こういうのをさっと身につけ、着こなす近藤さんの得難いファッション感覚にまたも、拍手。
 全てに伝説的列伝の持主です。
 こういう方が、形式的な世の中の“権威”をけっ飛ばして、市井のなかで生きていることはうれしいことです。
 年下の方ながら、その頭脳の明晰さと度量の深さにいつも敬服もの。
 八ッ場のある方、いわく「あの人は、女だけど世の中をしっているよ」と。「女だけど」と付くのが、未だ現在進行形のヤンバ流ですが……
 
 前々日、電話で「体調がすぐれない」とか伺っていたので、ちょっ心配していました。
 あれほどの実力のある方なのに、大事な発表を前にして…… つくづく近藤さんも、(いつも最後のゴールでつまづく超し方だった私もついていないな)と気落ち気味。そんな時、見知っている顔、いつも近藤さんにお世話をかけている当方が出席するとかえって、気持ちの負担になるかなと思ったりして、出かける寸前まで迷ってました。(実はその迷いに拍車をかけたのが、山積みの雑用と何よりもお寒い懐具合。本日の電車賃を足しても足りない引き落としが月初めに迫っているのです)。
 そんなこんなで朝からもたもた逡巡気味。でも、後で後悔するよりは「エイヤー」とばかりに準備もそこそこに最寄り駅につくと、切符を買う間もなく、「証明書」をもらっての乗車。高崎駅では2分弱の接続で、しかも最も便利な快速に乗れ、「行くべきか止めるへきか」なんかどこかにふっとんで、ごくごく自然の成り行きにて、車中のヒトになってました。
 でも、参加させてもらって良かったです。傍目にはすこぶる快調の様子で、ほっとしてお別れしました。
 
 徳山ダムはその任務を全うされ、こうして法政大に電子データー化され保管。永遠にあの先鞭的市民運動の歴史を刻み続けてくれることになりました。
 ダム問題に連なる者の一人として、近藤さん始め関係の皆さま方のご労苦に感謝するとともに、今後ともわが八ッ場ダムなど未解決のダムにこの識見をお教え願いたいものと思います。  


Posted by やんばちゃん at 23:53Comments(0)八ッ場だより