グンブロ広告

ビジネスライセンス料  3,000円/月

飲食関連事業用 ライセンス 毎日1セット広告  1,600円/月

お問い合わせは、 info@gunmawen.net

本広告は、30日以上記事の更新がされませんと自動的に掲載されます。 記事が更新された時点で、自動的に破棄されます。  

Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2011年10月31日

11月の白鷺よ、高く高く飛翔せよ




 一週間に及んだ、地域を流れる川のクリーン作戦の最終日、報告書作成のための終了後の写真をとろうとしたら、眼前になにやら白いものが点在。 白鷺が3羽もいた。
 感動的でしたので、思わず。
 居住地を流れる井野川にかかる写真の橋が、今は互いに高崎市に編入合併して、同じ高崎市になりましたが、かつての隣町との町境。

 嫌なこと、腹だたしいことがありすぎた10月という月も、今日で終わり。父が急死したのも10月末。以来、30年余、何かにつけて10月末がちかづくと、重いものをひきずっていましたが、今年は失念して、命日を忘れてしまってました。
  というのも今月当初から、次々と予期せぬ思わぬ展開となり、それがずっと一ケ月間、何かにつけて暴発、影をひきずることになり、より難題ばかり続出。ここ数日間もまた、区切りがついたとおもうことが再燃。しかも、本日はしあげなければならないことがありながら、終日、振り回されました。
 来月こそはと……、明日1日の幕開けは穏やかな日であってほしいと願います。
 一年の計は元旦にあり的な面持ちです。
 商人は嫌だ嫌だといいながら、商人の妻で一生おわった母は、朝一番に貸し売りだとその日、いいことがないとジンクスを嘆いていたものでした。
 白さぎ舞う、11月の到来を心底、寿ぎたい思いです。

 さて、例の雑木林の伐採の件。
 町のダム対策課に聞いても、場所はすぐに了解してくださいましたが、水没地内には新規の建物も道路も建設しないはず。また、管轄は全て国交省という。で、八ッ場ダム工事事務所に正式な沢名などを五項目を質問、調査を依頼。
 夕刻に電話すると、いつも対応の課長さん。大手マスコミは副所長さんが、一般市民への対応はこの方となっているらしい。何のことでもこの方がご対応くだされる。
  地図をだされているらしいが、場所は定かにわからないという。後日、現場に行ってみられるとはおっしゃられたけれど…… 
 ともかく、新規事業ではないとのこと。
 となると、あの沢はまだ、安泰らしい。

 そうそう、忘れていました。
 地域の文芸誌の詩の締切りも今日だったのを。
 さきほど、何気なく数日前の白鷺の写真を用いて、上記を記し、題を記すにあたって、しゃか゜みこんでいる白鷺の姿に、脈絡なく不意に「高く高く飛翔せよ」が出て、最後に「11月の」を冠した次第。またものやっつけ仕事で、表題のフレーズを軸にして一遍の詩と、いきましょうか。  
タグ :八ッ場ダム


Posted by やんばちゃん at 21:31Comments(0)八ッ場だより

2011年10月31日

(ニ)ワサビ続き  中止なら工事も中止すべきだった 

 昨日のミス写真の中から、やはりピックアップ。というのは、ここのワサビも先々、水没に関わらず、姿を消しかねないからです。ここのワサビは個人所有の土地に自生しているものなので、手入れが行き届いています。清々清しい緑色を味わいください。でも、早晩、たぶん、ここも道路にとられなくなってしまうらしいのですが……  もったいないです!! なさ過ぎます。
 





 そして、夕暮れ、お邪魔したI家。最近はお決まりコースになったお宅です。代々、わさぴを栽培していられるようです。
 で、先のワサビの話をして、車に取りに行き、3株ほどの中から、もっとも良いと素人目にも見えるのをお渡しすると、そこは専門家。じっと苗に目をそそいで、「これはしっかりしたいい苗だねぇ」と。見れば確かに生き生きとして、小さいけれどしっかりしています。
 「じゃあ、J子さん、お宅のワサビ山にでも植えて」と言うと、「そうだね。これはいいものになるよ」と引き受けてくださいました。そして、台所から、「葉がしおれちゃっているけれど、昨日さ、ワサビ和えでも作ろうと思って、一本抜いてきたんだけれど、これっもっていきなよ」と大降りの、初めてみる大きさ、と言っても親指大。伊豆地方のあの大きさとは異なりますけれど、 「三年たつと、このくらいになって、出荷できるようになるんだよ」ともってこられて、そのワサビをくださるとおっしゃいましたけれど、「いいよいいよ。だって、せっかくJ子さんが採ってきたんだもの」と押し返しながら、「今度、お宅のワサビ山で、作業しているところを写真にとらせて」とお願いしてみました。気持ちよく「いいよ」とおっしゃてくださいました。

  実は、防災ダムの中に、上流の蕗畑から種や根が流れてくるらしく、春先蕗が芽吹く場所があるのです。
 心ときめく春の喜びなのです。川の中なら許されるとばかりに、楽しい秘密の採取場所なのです。
 そして、時にほんの1~2株、ワサビらしきものもあって、初めてワサビを観た時の感動はまさしくまいあがったものでした。で、この時に、小指の第一関節の大きさもないことを知り、根ごと抜いても食しようもないことを体得しました。
 やはり、上流の山あいにのワサビ田から種などが流れてくるらしいのです。が、たまり水のにごり水なので、先の沢よりもきれいな葉ではありませんでした。でもこれが天然ワサビなんだと知った時には、本当に感動ものでした。
 そして、どうやらこの周辺一体の山々が、このお宅の持ち山のようなのです。山の際には、鍵のついたワサビ田が二箇所ありました。 

 一時、フレームも壊れ、このワサビ田が年々荒れ果てていました。
 最近、J子さんのお話から総合すると、ダム移転などの心労から大病をなされていたらしいのでした。今年はここにもあまりいけませんでしたけれど、昨年あたりからまた、整備されて手入れがいきとどいていました。作業している男性の姿がありました。たぶん、離れて住まわれるといって、毎週おみえになられる親孝行な息子さんだったのであろうと思い浮かべながら、想像しいいます。
 あの一帯が、このお宅のものとわかって、当方、いささか慌てて、「私、防災ダムの中かしか採っていないからね」と。
 「なに、川の中はいいんさね」といいながら、「でも、結構、盗まれるんだよ」とのこと。何年か前には、暴力団関係者とおぼしいところから、フレームまでめちゃくちゃにされたそうで、警察に通報とも考えたそうでしたが、お連れ合いが闘病中で、女所帯なのでじっと我慢したそうでした。
 8年くらい前、さらに奥山にある共同栽培のワサビ田の取材の時には、地元のKさんが、「ドロボーと間違えられると困るから」と案内に同道してくださいましたが、やはり、そういうことがあったのかと、あらためて得心した次第です。
 
 


 そして、昨日30日の日曜日、こんな雨もよいの日はゆっくりお話が伺えるかなと考えて、八ッ場へ行こうかなと電話したら、J子さんはお留守。 昼過ぎの電話にコール音一度で、「はい」の声。「お帰りになられましたね」と言うと、温泉のお掃除当番だった由。
 そして、「来月の〇日から二日間、お手伝いをたのんで、ワサビを植え返すよ」と。
 はい、勇んでまいります。

 
 苗は、200本ほど、用意してあるとのこと。
 …… 使い物にならないかもしれないけれど、次回に、まだ、あの雑木林が掘削されテメチヤメチャになっていなければ、ワサビ田に植えるのは、それなりの良い苗でしょうけれど、採取したワサビの子苗をJ子さん宅の雑木林に移植させてもらおうかなと……
 もよもや、あの人跡未踏のような場所が、開発されるとは思いいませんでした。だから、21日には「えっぇー」とショックでした。


 
 それにしても、中止といったからには、本当は予算もストップするのが常識
 「中止って行ったから、喜んだんに」と悔し紛れにはき捨てるように言ったのは、同じく泣く泣く、最近工事用地にとられたLさんの嘆きの声。
 しかし、村人はゴネ得の心無い言葉を投げかけてました。人様の気持ちの奥の本音の真偽のほどはわかりませんが、私はLさんの気持ちを信じたいと思います。
 売却拒否を続けた挙句、最終的に親族の職場まで、手を回しかけられた経過がありました。そして、そのことを規制事実として「職場の上司まで手を回されて、あきらめたらしいよ」との快く思っていない筋の言質をはっきりと耳にしてますので……
 ダムをはじめとした公共事業は、弱い者同士を戦わせる構造下にあることが、今もなお生き続けているわけです。
 それが、わが八ッ場の軌跡であり、抵抗し抜いた人々の譜も、ついに終末街道になりつつあります。  


Posted by やんばちゃん at 11:40Comments(0)八ッ場だより