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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2012年02月03日

八ッ場ダム関連会社、県行政には、天下りがいっぱい



 写真は、一昨日の、塩川哲也衆議院議員(共産党)の質問中に掲げられた、八ッ場ダム工事事務所への出入り業者一覧です。左側が天下りの人数です。
 思えば、2004年の拙著を記すにあたり、ここに上位ランクに出ている関東建設弘済会やダム水源地整備センターの受注額や天下りのことを暴き、言及した際には、それなりに緊張したものでした。当時は誰もふみこまなかった事柄で、一部、特に仲間内には「お金のことなんか」と白眼視の批判もあびたものでした。が、今ではなんだか隔世の感があります。


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【2012年2月2日 朝日新聞群馬版】
 天下り104人出向5人 客観性に疑問の声
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581202020001
 八ツ場ダムに、国土交通省からの天下りや出向者が多数絡んでいる実態が明らかになった。1日の衆議院予算委員会。前田武志国土交通相は建設再開判断への影響は「ない」としたが、見直し派は「再検証の客観性への疑問が高まった」と主張する。
 国交相答弁や大臣官房人事課によると、八ツ場ダムで2004~08年度に1千万円以上の関連事業を受注したのは167法人。うち昨年6月末までに再就職した「天下り」が46法人にいて、延べ104人にのぼった。
 前田国交相は予算委で「河川は専門的な分野がある」と述べたが、質問した塩川鉄也議員(共産)は「専門性という口実は自公政権以来だ」と突き、再検証やり直しを求めた。
 また、予算委では、建設是非を国交省関東地方整備局と再検証してきた6都県の幹部に、多くの出向者が含まれていることも取り上げられた。6都県の13人の部長級幹部がメンバーだったが、群馬1人、茨城2人、千葉1人の計4人が国交省、埼玉1人が総務省からの出向だった。
 野田佳彦首相は「ちょっと出向者が多いなと思うが、予断なく検証はした」と苦しい答弁。国交相には「官房長官裁定を踏まえ、対応していただきたい」と注文を付けた。
 水問題研究家の嶋津暉之さんは取材に「天下りや出向で、おいしい思いをしている『国交省一家』がダム推進に向け、やりたい放題だ。客観的な検証は行われていない」と話した。(小林誠一)


 【2012年2月2日 朝日新聞社会面】 
八ツ場ダム受注の46法人、国交省から104人天下り
http://www.asahi.com/national/update/0202/TKY201202010797.html?ref=goo
 
 昨年末に建設再開が決まった八ツ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)で、関連の工事や調査を受注した167法人のうち46法人に、国土交通省からの天下りが104人いたことがわかった。1日の衆院予算委員会で、塩川鉄也議員(共産)の質問に前田武志国交相が答えた。
 国交省によると、国交相が公表した天下りの実態は、2004~08年度に1千万円以上の事業を受注した法人への昨年6月までの再就職分。
 前田国交相は、天下りが建設の是非の検証には影響していないとの考えを示し、「河川は専門的な分野(の人)が必要。検証では本省の有識者会議が『瑕疵(かし)はない』と判断した」と述べた。

 【2012年2月2日 しんぶん赤旗論戦ハイライト】
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2012-02-02/2012020202_03_1.html
国交省出向者ゾロゾロ
八ツ場ダム “お手盛り検証” 塩川議員、実態示す

(写真)パネルを示して質問する塩川鉄也議員=1日、衆院予算委

 ダム推進の「河川村」にメスを入れるべきだ―。日本共産党の塩川鉄也議員は1日の衆院予算委員会で民主党が公約を投げ捨て、建設継続を認めた八ツ場ダム問題をとりあげ、「予断を持たずに検証を行ってきた」という野田内閣の弁解を根底から崩しました。
 塩川氏は「八ツ場ダム建設に道理なし」として、(1)給水実績(首都圏)は減少傾向で新規水源開発は必要ない(2)八ツ場ダムの洪水調節機能は限定的で堤防強化や排水機場の整備こそ急務(3)八ツ場ダムは地すべり被害を誘発する危険性がある―と主張しました。
 塩川 なぜ八ツ場ダム中止の立場を覆したのか。
 前田武志国交相 4代の大臣のもとで予断を持たずに検証を行ってきた。
 塩川氏は「その検証の進め方自身が問題だ」として、政府の「身内」による“お手盛り検証”の実態を示しました。
 八ツ場ダム検証の実質的協議の場となってきたのは、国交省関東地方整備局と1都5県のダム担当部長による「幹事会」です。そのメンバーである群馬県の県土整備部長はどこの出身か。塩川氏が問うと、前田氏は「国土交通省からの出向者です」。
 茨城県の土木部長も「国土交通省からの出向者」。茨城県の企画部長も「国土交通省からの出向者」。千葉県の県土整備部長も「国土交通省からの出向者です」―。
 失笑に包まれた委員会室。「またか」「まずいな」の声が上がり、中井洽予算委員長に「何人国交省がいるのか」と指摘されるありさまでした。結局、1都5県の関係部長の中に国土交通省からの出向者が4人、総務省からの出向者が1人いたことが明らかになりました。
 塩川 八ツ場ダム推進の立場の国交省の関係者ばかりが集まって、どうしてまともな検証ができるのか。
 野田佳彦首相 ちょっと国交省の出向者が多いなという印象はあるが、それはそれとして予断なく検証してきた。
 塩川 八ツ場ダム検証の主体が国交省であること自体が問題だ。身内の「検証」では信頼度はゼロだ。
 首相を追及し、さらに塩川氏は、建設推進が決まった背景に天下り問題があると指摘。2004年度以降の8年間で国交省から104人の天下りを受け入れた46法人が、八ツ場ダム関連で約150億円もの工事や業務を受注しているという事実を示しました。
 塩川氏は、地すべり被害の危険性が指摘される八ツ場ダムで、事業継続のカギとも言える17の地質調査業務のうち、12業務を天下り法人が受注していることも明らかにしました。天下り法人がまとめた「調査報告書」の結論はどれも事業や安全性を「妥当」としたものばかりだとただす塩川氏―。
 塩川 八ツ場ダム推進の国交省からの天下り法人が八ツ場ダム推進のお墨付きを与える。これでまともな結論が出たといえるのか。
 岡田克也副総理 今後ともしっかりと天下りの根絶に向けて取り組んでいきたい。
 塩川氏は「天下りの根絶を公約に掲げた民主党も、結局自公政権の継承者となったことをはっきり示した」と述べ、まともな検証なしの八ツ場ダム推進は許されないと批判しました。

 【2012年2月2日 しんぶん赤旗】
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2012-02-02/2012020214_01_1.html  
 制作・出演は国交省 塩川議員が明らかに 
  八ツ場ダム “建設先にありき”の茶番  
    4人の出向者が議論リード

 八ツ場(やんば)ダムの建設再開にゴーサインを出した“茶番劇”の制作、出演は国土交通省だった―。1日、衆院予算委員会で日本共産党の塩川鉄也議員が明らかにした同ダム検証会議の顔ぶれ。“建設先にありき”だった会議の中身を見てみると…。(矢野昌弘)

  八ツ場ダム建設の是非を“予断なき検証”をしようと2010年10月から国土交通省関東地方整備局が開いた「検討の場」幹事会。
 幹事会のメンバーには、同ダム事業に参加する1都5県(東京、埼玉、群馬、千葉、茨城、栃木)の関係部長13人が名を連ねました。
 塩川議員の調査で、このうち群馬、千葉、茨城の3県4人の部長が国交省からの出向者(表参照)だったことが判明しました。自治体の代表として、検証する側の参加者が、国交省の“身内”だったことになります。
 全10回の幹事会の議事録を見ると、国交省出向者が同ダム建設を強硬に主張したことがわかります。
 第1回の会議では、群馬県の川滝弘之県土整備部長が「完了が間近な段階の事業なんです。これから検証するのは、どうもなじまない」とかみつけば、茨城県の進藤崇土木部長も「なるべく早く結論を出して、速やかに対策を」と畳みかけます。
 第3回では、千葉県の橋場克司県土整備部長が「検証でダム建設が明らかになった場合には、速やかに本体工事に着手して」と、早期の再開を促します。
 一方の国交省側は、第4回会議で同ダムに代わる対案を提示。静岡県を流れる富士川の水を埼玉県の利根川流域までパイプでつなぐなど、とんでもない案が並びます。
 この対案に、国交省の出向者らが「とてもできると思えないような案をいちいち真面目にやるのはやめて」(茨城県の榊真一企画部長)の大合唱。4回目にして、すでに同ダム“優位”で固まります。
 こうした議論の中で、検証のそもそもの出発点となった首都圏の水余りの現状や八ツ場ダムの治水効果の薄さなどは議題にのぼらずじまい。
 そして、同ダム継続を結論づけた第10回の幹事会。出向者たちが「(継続は)当然の結果」とのべる中、検証は幕を閉じました。
 この会議を傍聴し続けた嶋津暉之さん(水源連共同代表)は「『早くつくれ』という発言ばかりの会議だった。『関係都県の意見を聞く』という場だったが、実態は国交省と一体の組織で、この会議の茶番ぶりは明らか」と話します。

   


Posted by やんばちゃん at 21:40Comments(1)八ッ場だより