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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2014年03月08日

明日9日は、群馬での三年目の原発アクション 






今年の「3・11」=「さようなら原発アクション」はいよいよ、明日に迫りました。
 ようやく、ここ数日間、かかりきりで仕上げたチラシの印刷、裏表1300枚づつとその他の関係チラシ類の印刷を終えて帰ってきました。
 表面には、
  ①6/15上映予定の原発立地をはねのけた町の記録「シロウオ」の予告
 裏面は
  ①昨日ご案内の中村庄八さんによる3/30のダム災害講演会。
  ② 同じく、中村庄八さんによる現地でのダム災害のビデオ頒布のこと。
 原発の会には、それにふさわしい内容のチラシをその都度、作成配布してきました。

 参加団体50。ブースをはる出店数は31とのことです。
 多くの団体が、カレーやおにぎりなどの軽食を用意しているようです。

 当会は、3年前の最初から、参加してまいりました。
 2000人規模といわれる、群馬では最大級のイベントと言われております。が、震災の翌年の2012年第一回は1000人くらいでしたけれど、本当に最大級の熱がありました。
 そして、2013年の第2回目の昨年3/10は、悪天候で、書く出店団体のブースは、突然の「煙霧」という異常気象にみまわれ、強風と砂塵に バンプ類は舞いあがり、開始前の11時で仕方なく、テントを畳む騒ぎなのでした。従って、チラシ配布は殆ど0に近かったのでした。
 (いかにひどく、参加者はてんやわんやしたか。末尾にその時の内部向メールを転載してみます)

 さて、明日は陽ざしにめぐまれるようですが…… 
 今年はヨーグルトや賞味期限のあるものは止めました。いつもイベントの際には、八ッ場の野原やおなじみのお宅を駆けずり回って品物をか聴集めてきたものでしたが……
 今年も昨年同様、厳しい財政状況ではありますが、資金稼ぎにムリをせず、署名活動とチラシ配布を第一義にすることにしました。
 でも、書籍を中心に、アピオスや菊芋、むかごなどを用意しました。

 
///////////////////////////
  3・11には、ご苦労さまでした。
  それにしても、大変でしたね。
  初めて経験した史上最悪のイベント日でした。
  自然界の威力にはなす術もないことを、存分に思い知らされました。
  まさに、東日本大震災の恐怖感を追体験いたした感でした。
  さらに九死に一生ものの命も脅かされ、今に続く悲哀と喪失感に見舞われているのですから、被災者の方たちのお気持ちは、どんなにお辛いものでしょうか。こんな比でもない壮絶さだったことと推察します。

  10日の10時半すぎは、ようやく準備が整い、これからという矢先の突然の異変。 煙霧とやらと強風にテントはあおられ、チラシは舞いあがり、人も物も何もかも砂ぼこりまみれに。
  次々とテントをしまう周辺のブースの中で、ロープを補強したので一安心した途端の一瞬後、今度はもろに風をうけ、チラシ類が吹き飛び一目散に拾いに走った次第。その間に今度はテントがあおられ、あわててテントをたたもうとしても叶わず、幌をはぎとってようやく収拾。でも、ムリに折りたたんだので、骨組の一部が折れて、もう使用不可とかと、作業しながら男性スタッフが口走る。え、コレ、親戚だからいいけれど借り物なのよ。

  ここで、スタッフ一同、やむなく撤退を決断。
  さらに、空が暗くなり、先輩格のTさんの機転で、「車に積んだ方がいい」とのことに。 本当に予感は的中。駐車場から戻る道筋で、早くも大粒の雨。
 
 実は、助成金については申請しましたが、柳の下にドジョウが毎回いるとは限らず……で、今回の物品販売で挽回の意気込みで、先月半ばからの風邪で未だに咳き込み、重症の花粉症のけだるい身体に鞭うって、販売品を集めたのでしたが…… 皮肉なものですね。
 まさに≪露天商の悲哀≫を味わった思いです。
 それにしても、昼を前にしてのハプニングで生ものを用意された飲食店の皆さんの損失は、いかばかりだったことでしょう。
 
 
 こういう時、思いもかけない働きにてガンバッテくだされるKさんが、知人たちに頼んで廻って買ってもらっても、問題は残ったヨーグルト。
 今回は少なくして良かったなとは思っても、まだ一箱は手づかずで60はあり。
 そこで、T・SさんとKさんが、20個づつ。当方が吹き飛ばされて泥だらけの17個を引き取りました。で、原価で可とさせて頂きました。
 (昨夕の高崎駅前でのキャンドルナイトで、Kさんからの清算金額が多いので問いましたら)、なんとKさん、その後も売値で捌いて下さって、ご自分の分も売価で計上していてくれたのでした。頭が下がります。なお、Kさんから求めてご協力くだされた由の、Mさんの親子さん、お力添えありがとうございました)
 
 積荷の後、車を移動させなければならず、もう、チラシまきもデモ行進も諦め解散と決定。
 (実際に本部委員長も余りの悪天候に「解散」を思い巡らしたようでした)

 でも、ここまでは、まあまあの、各団体の中では先を制した、成功物語。
 この後の顛末は、語りたくもないみじめな展開の数々がありまして……

 そんなこんなで、一夜あけた昨日は、ほぼ終日、拾い集めたチラシ類を丁寧に伸ばして重石を載せたり、書籍の間の砂をはらったりで、整理に追われました。クチャクチャになったチラシやカラーの保存チラシの類に情けなくなりました。
 
 長くなってしまいました。
 実は当日配布予定だった添付のチラシは1000枚もあるのです。が、殆どそっくり残っているのです。
 内容が原発関連。で、何とか少しでも配布しなければと考え、Kさんとともに、翌日11日の、昨晩18時半〜の高崎駅前の「キャンドル点灯」にかけつけたのでした。ところが、一昨日や本日とは異なり、かなり冷え込んだ昨晩の参加者は、ごくまばらで、20名足らず。
 今回はことごとく不調。しかも追悼めく席に勢いよくチラシまきをするわけにも行かず…… これまた気落ち。困りました。
 皆様の中でお知恵、ありますでしょうか。

 そして、先に予告させて戴きました、お恥ずかしいことのご報告もさせて戴きます。
 雨なのでスタッフの私物も車の中に入れていたのでした。リュックの持ち主のKさんが戻ってみえたので、降ろして、手元に持たれたと思いこんで、「それじゃ」と発車。
 五分ほど走ると、どこかの箱に入っている携帯電話の音。雨降り、極度の疲労。どうにもならないから、ボヤーとしたままそのまま走ってしまったけれど、かなり走ってから、「でも」と停車。
 車の後部のドアをあけてドキリ。Kさんのリュックがあるじゃないですか。
 あわてて、会場へUターン。
 ところが、今度はデモのスタート直前。警備の警察官が続々と集まってきて、阻止されてしまいました。
 ようやく、車をとめて、わがスタッフを探し回っていると、ある美青年の代表格の方に出くわし、いつものように「あら、こんにちわ」と。スッキリと際立つ春の装いのその男性は、何ともけげんな顔をされてました。  
 ようやく、Mさんにあえて、Kさんの携帯に連絡をとって貰えたが、ルス電になっている由。(なんと、携帯はリュックの中にあって、しかも、マナーモードだったとのちに判明)。

 そんな錯綜状態の最中、先ほどのある男性が歩いてこられて、「マスクがまっ黒ですよ」とご忠告くだされたのでした。 
 「仕方ないのよ」といったけれど、みじめでしたね。
 よくよく考えれば、マスクといわず、衣服もあちこち泥まみれ。帽子なんか吹き飛んで冠っていられなかったから、普段でも手入れのできない髪の毛はボサボサを通り越してササクレだった上に逆巻いていたことだったでしょう。そして、花粉症の顔は見事にはれ上がって、目元は二重三重のキューピー並みの異様な面相に。
 で、余りの異形に「マスクがまっ黒」といったのだったでしょうけれど……
 言われたくなかったでしたねぇ、このステキな方にだけは。  


Posted by やんばちゃん at 22:37Comments(0)紹介

2014年03月07日

震災地の補償価格は八ッ場の10分の一

昨日に続き、法面下の堀です。


 
 次の転載記事をご覧ください。
 記事文中の極秘資料「八ッ場ダム建設事業に伴う補償基準」を巡っては、2009年末頃、週刊誌編集部との不快なやり取りがあり、個人的にも些かの感慨のあることなのですが、今回は沈黙します。
..................................................
 NEWSポストセブン http://dlvr.it/550ww5  をクリックしますと、次の記事転載があります。

 震災被災土地は買い叩かれ八ッ場ダム予定地は1戸3億円補償金も
 【週刊ポスト2014年3月14日号】
 http://www.news-postseven.com/archives/20140307_244076.html
 東日本大震災及び福島第一原発事故の被災地、福島県双葉町では、国の土地買取価格は国と東電が決めた賠償基準は、宅地は震災前の時価、農地(田)は双葉町の場合1平方メートルあたり600~960円と安い金額になっている。だが、東日本大震災の被災地と同様に住民が立ち退きを迫られながら、国が湯水のように買収資金をつぎ込んでいる土地がある。
 
 群馬県長野原町──八ッ場ダムの建設予定地だ。被災者たちはダムの底に沈む八ッ場の土地買取価格を知ると驚愕するはずだ。
 
 本誌が入手した国交省の極秘資料「八ッ場ダム建設事業に伴う補償基準」によると、宅地1平方メートルあたりの買取価格は1等級が7万4300円、最低の6等級でも2万1100円。南相馬市と比べると4倍以上に査定されている。
 
 農地(田)の補償額の格差はもっと大きい。国交省は八ッ場の農地に最低の6等級の田でも1平方メートル=1万5300円と南相馬市の農地の10倍以上の高値を与えている。「6等級の田」といえばいかにも作付けをしているかのように思われるが、実際にその場所を確認すると小石が散乱し雑草が生い茂っている。何年も耕作されていないようにしか見えない荒れ地である。
 
 これは正常な値段の付け方ではない。公示地価を比べると、同じ農業地帯でも典型的な中山間地域の八ッ場より、都市化された南相馬の方が高い。それでも八ッ場の査定が上回るのは、国交省がダム建設反対派地主を懐柔するために八ッ場の買収価格を公示地価の3.5倍へと異常につり上げたからだ。八ッ場での高額土地買収はまだ続けられており、国交省は来年度予算案に99億円を計上している。
 
 八ッ場ダムは関連業者への天下りだけでものべ数百人という巨大利権だ。シロアリ官僚は八ッ場ダムの建設のためには、税金をいくら注ぎ込んでも惜しくない。だが、放射線に汚染されて買収してもうま味がない被災地の土地は逆にカネを惜しんで買い叩こうとする。
 
 この国では、政府や自治体による土地買取費用は、シロアリがどれだけ儲かるかで決まるのだ。
 その結果、被災地では家を失いながら、スズメの涙の補償金で新たな家さえ持てない“難民”が増えているのに対し、八ッ場では1戸平均3億円近い補償金がバラ撒かれてダム御殿が次々に建てられている。

  


Posted by やんばちゃん at 14:09Comments(1)八ッ場だより

2014年03月06日

3/30 ダム災害学習会を行います

 


 写真は、川原畑代替地の付替え国道の山側法面のますます褐色の度を増す、光景です。
 この光景については、おそらく最初に写真を撮った者としても、かなりの関心ごとで参りました。
 もうじき発売予定の中村庄八さんの綿密かつ科学的な現地収録したビデオ説明を聴くと、氷解するとともに空恐ろしさが走ります。
  
 さて、急な取組みですが、地すべり災害を含む、八ッ場ダム災害の学習会を3/30に行います。その頃には販売できるように、スタッフ一同懸命な作業をおこなっています。
 ぜひ、ご参加ください。

     
  緊急 ダム災害学習会 
「ダムを造ったら、人災を引き起こす」  
   ーー隠された危険性を追求ーーー  
日時:3月30日 13時半~16時
場所:前橋総合福祉会館2F社会適応訓練室
講師:中村庄八さん(地学団体研究会・日本地質学会会員)
 

 

   


Posted by やんばちゃん at 18:54Comments(0)八ッ場だより

2014年03月05日

❝日本国憲法殺人事件、総理のクーデェターですよ❞ 参院予算委 

 
 表題の言葉は、本日の参議院予算委員会で「集団的自衛権」について質問した、福島瑞穂さん(社民・護憲連合)が繰り出した衝撃語でした。 「(68年間守ってきた憲法9条を変えてまで、自衛隊を海外に出すことは)…略…憲法9条を勝手に行政が内閣が、総理大臣が変えられたら、憲法は無意味になりますよ。憲法9条は無意味になりますょ。❝日本国憲法殺人事件❞ですよ」といった意だったと思います。福島さんの歯切れの良い物言いと特有の容赦のない鋭さで、続いて「総理のクーデェターですよ」と畳みかけたので、瞬時、どよめきにも似た苦笑じみた笑いが巻き起こりました。16時25分頃だったでしょうか。

 5時までに振込をしに郵便局に行かなければならず、身支度をしながら、あちこち動きまわってバタバタしていたのでしたが、思わず、ここでテレビ画面にくぎ付けになりました。
 きちんとメモしておけば良かったのでしたが……、そのくらいは覚えていられると思ったのでしたけれど、もはや哀しいかな、完全な老化現象。でも、明日になれば、国会中継がみられますから、ご覧ください。
     「参議院国会中継」
   http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php で、
  明日、上のサイトをクリックし、本日4日をクリックすれば、ご覧になれます。この辺りはもう一度、聞きなおしてみる価値があります。
 

 そして、その後の福島さんの発言が、今夜のニュースで度々放映されている発見でした。
 慌て、ビデオを押して外出したのでしたが、やりとりをテープ起こししてみます。
.....................................................
安倍「参戦するということを議論していることでないことはきちんと申し上げておたい。果たして我々はできないというままでいいのか、まじめに真摯に議論しているところでございます。 

福島:「北朝鮮有事の際に、北朝鮮とアメリカが、アメリカを攻撃している際に、日本が武器弾薬についてリンケンして武力こうしていけば そこで日本も参戦していくということになりますよね!」

安倍:「私が申し上げたことは、武器弾薬を輸送している艦船について、それを阻止する、例えばその中においてリンケンをしなくていいのか。い まだ結論を得たわけではなく、憲法との関係の中でそれをまさに議論しているところでございます」

福島:「リンケンだけではなくも、安保法制度で議論しているとすれば、武力行使も可能かどうかというのを議論しているんではないですか。武力行使するということはすごいことですよ。(机を指で叩きながら)ここでアメリカと北朝鮮で攻撃をしている時に、日本がそこで武力行使をすれば、日本が当事国として参戦していくということになるじゃないですか」… 

安倍:「いきなり、ベトナム戦争の例をだしてくるというのは 同盟関係を維持いじしていくということはお互いに努力するということ。 「…略ーーー武器弾薬が諸外国に運ばれようとしているのに。阻止するのに阻止しなくていいのか。ーー略ーー私たちは国民の生命・財産をまもらなければならな意立場として真剣に議論を進めていく必要があるとこう考えているところです」

福島: 「総理が衆院の予算委員会で、北朝鮮有事の際に、北朝鮮が例えば米国を攻撃したとしますと。そこで、北朝鮮にむかって武器弾薬を運ばれている時に、我々は阻止をする。その輸送を阻止する状況になっていると時に阻止しなくていいのかという議論になっていると、これは集団的自衛権の行使の絡みで゜議論しているわけでしょ。だとしたら、 ここでもし武力行使をするとすれば戦争になってしまう。集団的自衛権行使解釈会見の文脈の中で話をされているわけですから、聞いているんです。で、ここで、武力行使をするんですか」
     --略ーー
福島「違憲のものは違憲じゃないですか。だから、それをやるというのでわからないんですよ。日米安保条約があるのは事実ですよ。でも、日本には憲法9条があるから、イラク特措法の時も、--略ーーー 憲法9条の効用じゃなんいですが。自民党政権が違憲としてきたことを総理が変えようとしているから、一大事なんですよ。 戦争をしないということができるじゃないですか。日本が武力行使をしてはならない。
集団的武力行使することが当たり前の国になるじゃないですか。それは許されないということを私は総理に強く申し上げたいと思います」

 そして、この後の新井弘幸(新党改革・無所属の会)の出だしが面白かった。
 新井:「総理は。戦争をする気があるんですか」ときりだしたのだから。
.....................................

 しかし、右肩あがりに透明度が増すものと信じてきた世代だったが、安倍政権になってから、世相が一挙に急降下。
 もとはといえば、遠因はかの安保条約締結に遡る。
 そして、あの時、ゲバ棒握った学生たちよ、今、どうしてる。ダラシなさすぎるぞ。福島さんだけが孤軍奮闘、切り込んでも…… でも絶対に必要な議員さんだ。

 それにしてもだ、物ごとは何事もより早い時期につぶすことに限る。
 八ッ場でいえば、2008年6月の転流工=仮排水トンネル工事を許したことは致命傷。「何とか、全国の支援をお願しいします」の訴えに、最初は「スワ、鎌倉」の勢いが、なぜか「今は時期ではない」と急速にしぼんだ市民運動のミョウチクリンな展開にまさに孤軍奮闘。憤慨したことが思い出され、悔しい限りだ。じゃ、いつなら時期だったのか、その後、ますます隘路におとしいれられただけじゃないかと問いたい。

 ともかく、戦争への道だけには突入してほしくない。  


Posted by やんばちゃん at 00:51Comments(0)報告

2014年03月04日

カーポート被害、前橋・高崎対応の差

 八ッ場ダム問題とはちょっと離れますが……、
 遅ればせながら、先月15、16日の大雪で災害にあわれた方にはお見舞い申し上げます。
 さて、人命でも家屋でもなく、不幸中の幸いなのですが、我が家のカーポートもご他聞にもれず、写真のように倒壊の被害にあいました。
 ところがです。
 隣接する前橋市と高崎市ではその対応について、次のような明暗がありました。


 いち早く、ネットに前橋市のある会社では解体を無料でとありましたので、電話をしてみました。すると、高崎市内はダメとの由。解体したものは無料で受けてくだされるとは伺いましたが……
 仕方なく、知り合いの建築会社に依頼。
 「雪がかたずいてから」とのことに、ご覧のような状況下、車を出すまでの孤軍奮闘記。
 解体時には、工具を渡されての、ナット外しのお手伝い。初めてこの便利な工具を手にしました。ようやく渡しでも自在に扱えるようになった頃には、早くも解体終了。アッというほど短時間でした。
 格安かも知れませんが、もちろん、有料でした。
 この車庫は、もうじき17年忌の法要がくる隣りの義兄が、移転してきた礼として造ってくれてたもので、少なからずの思い入れがありましたが、紙一枚でも何でも取っておく当方でも、アルミ材のこれらは使い道がありませんから、思い切って廃棄物として、持って行ってもらいました。見送りながら、ちょっと寂しかったものでした。

 程なくの、前橋市の対応をいち早く伝えてくれる、あるツイッターには「カーポート被害には見舞金2万円」とあるではありませんか?
  隣接する自治体同志で、施策に大差があろうはずもないと勝手読み。
 
 ところが、翌朝の各紙群馬版には高崎市役所は、「建物被害にあった家の改修費用の3割負担」のみの報道。
 早速、電話。「カーポートへの対応はなし。但し、今朝からその事への問い合わせが殺到しているのでこれから検討してみます」との由。
 「かなりの件数ですよ。その実態を把握してみてください」と言い添えた。
 で、同じくカーポートが折れ車両被害などのあった近所の複数のお宅にも、「写真撮って置いた方がいいわよ」とお知らせし、そして、「こういうのは数がものいうから、電話してみたら」と、よこしまな示唆を。
 早速、購入1年半後なのに、解体を巡て、購入業者と折り合いがつかないという豪華なM字型カーポートのお宅では、カメラに収めていましたっけ。
 
 日々の雑用に追われるまま時過ぎて半月後、ダメだっただろうとは思いながらも念のため、高崎市役所に結果の問合せ。予測した通り、「家屋の被害のみ」。但し「廃材は2tトラックに乗るような大きさにしょりしたものは無料回収します」とのこと。 だったら、もっと早く知らせてよといいたかったけけど……※この2日後の3/5到着した、回覧板に、3/1号広報の中に「大雪被害に関する市の支援制度のご案内」が挟まれていました。

 未曾有の大雪という災害であり、別段、ハウス農家のような大きな災害にあったわけではないけれど、隣接する二大自治体の対応の差。
 むろん、カーポート倒壊への処遇のみに関したことで、他の施策についての細部については、判らない。が、このくらいの被害ですんだことへの安堵感とともに、一抹の落胆的思いがよぎる。
 要するに、居住地・高崎市の対応策の背後には、以前からの「市内業者発注に限った、改築資金援助」と同じく、「業者への仕事量増大→税収拡大」延長上の、業者優遇策の理姿勢がありありと読み取れてならない。税収拡大は必要不可欠であり、堅実な市政であるには違いないが、今般は、全くの「木をみて森を見ず」式の我田引水的な感慨もちょっぴり走る。
 
 
 その点、前橋市は(詳細は調べてみず、その時間的余裕もないが)新設工事にまで言及しておらないようで、市民の個人個人を大事にする、清々しさが漂う。市を支えるのは市民一人一人の市民生活なのだから……
 

 ともかく、設計段階で今回の雪害への対応のなかった、おびただしい件数のカーポート倒壊は、メーカーにとっても良い試練だったことだろう。 本当に高崎市内でもカーポート倒壊は多かったです。付随して、車の被害に伴う、保険会社への車両保険の問合せはパニック状態との由。
 今日は、お陰様で雪がほぼきれいに消えてくれました。さて、幸いにして車は動いてくれたので、乗り回してきたけれど、申請は一か月以内と之ことなので、これからこちらの対応をしなければ。  


Posted by やんばちゃん at 10:15Comments(0)報告

2014年03月03日

工事現場も哭いてます? 破壊は一時、自然界は不変?

 週末になるごとの大雪騒ぎですね。
 寸暇をぬっての八ッ場行きを想定しだすと、大雪情報に何となく,もしも事故でも起こしたらと間遠になってしまっております。というよりも、あれほど、心誘われてワクワクした現地の荒廃ぶりに心進まぬものが多々あります。
 
 そんな一つが、下の写真の横壁の付替え国道145号線と406号とのジャンクションになる部分の工事風景です。
 実は、ここと同じ場所の写真は、本欄2010年4月17日、21日、22日に掲載してあります。
 ご覧願えれば、今は葬りさられた植物たちの供養になりましょうか?
 

 以来、ここに至る景観の変化は、何枚も撮ってあるのですが、昨今はいつも日程上、夕刻に行くので、こんなうす暗い写真となりました。前回のも、前々回のもなのです。本当に鄙びた得難い癒しの景観でした。哭いていると感じるは、思い入れがつよすぎくましょうか?
左は上の写真のすぐの左手。下流方向です。見えているのは国道で、右手方向はめがね橋に通じています。







 ……同じ写真を又も載せるのはどうかとも思い、躊躇しもしましたが、やはり、添えましょう。
 ここには、もうじき、通例ならば今月末には、アズマイチゲが芽吹き、カタクリを色を添え、そして、自生のワサビが処せまして芽吹いて、白い花を咲かせてくれたものでした。
 破壊は一時!!
 惜しすぎませんか?





新しい写真を使いましたら、横向きになってしまいました。下の写真は、上部の木立の中の清水の流れです。
 道路は必要ですけれど、なぜ、この場所だったのか不可解?
 だって、結構、設計変更につぐ変更があって、迷路のような工事もあったのでしたから……
  


Posted by やんばちゃん at 09:00Comments(0)八ッ場だより

2014年03月01日

勝ったぞ! 路木ダム その②


【①の養殖場の筏の上からの写真です。 この羊角湾は、清流・路木川が注ぎ込み、希少生物や絶滅危惧種の宝庫なのでしたが……】

 それでは、超多忙の最中、「天草・路木ダムの再検証を求める全国連絡会」代表・笠原さんが送ってくださった、「路木ダム」の勝利報道の一覧を。
 なお、皆様、先の声明文中にありましたように、目標署名数を上回った、全国からの3683筆の署名も援軍となったようでした。11月にお目にかかった際、「3000くらいは集めたいけれど、天草だけでは……」とおっしやってました。島ゆえの右見て左見ての閉鎖性もあり、容易ではないと憂えていられました。
 ところで、その署名提出を報道してくれたマスコミは一社のみだったと、笠井さんは気落ちしていました。ところがです、このたくさんの報道記事を。
 それにしても、樺島知事に例え、1000万円でも実際に払わせてみたかったですね。
 そうしたら、関東の1都5県の知事たちも、少しは自覚することでしょうしね。

 そこで、お願いごとです。
 私たちも路木ダムにあやかりたいのです。
 本欄1/30付でお伝えさせて戴いておりますような、「吾妻渓谷を守ろう」の署名活動を展開しており、第二次集約を3月末に予定し、4月初旬には2度目の提出を試みたいと考えております。どうか、お力添えください!! 
 署名用紙は、たっぷりあります。ご連絡ください。
 また、電子署名への道も探っております。お知恵のある方、お貸しください。

 なお、一昨日、とってもうれしいお力添えのお手紙が届きました。この間、心身ともに傷め続けられてきた積憂が晴れて、ご厚意が胸にじーんと迫りきて、俄然、はりきりだした途端の今回の路木裁判、実質勝利の朗報なのでした。捨てる人あれば、拾う神ありを実感した次第です。
 
 

.............................
 こんにちは
ありがとうございます。
勝訴判決にバタバタです!とりあえずお知らせします。
                              笠井

① 【2014年02月28日 15:50 現在 RKK】
  路木ダム建設計画は違法と判断
  http://rkk.jp/news/index.php?id=NS003201402281550440111
 県営路木ダムをめぐり地元住民らが事業費の返還と差し止めを求めていた裁判で熊本地裁は「ダム建設計画は違法」と判断しました。
 この裁判は県営路木ダムをめぐり地元住民らが治水や利水の必要性が認められない中、蒲島知事が公金の支出を中止しなかったとして事業費およそ20億円を知事が返還することなどを求めていたものです。
 きょうの判決で熊本地裁の片山昭人裁判長は県が主張していた治水のためのダムの必要性について「経済性および必要性が欠ける。知事の裁量権の範囲を逸脱し濫用したもので違法」と判断しました。
 一方でおよそ20億円の事業費返還については「知事の支出に故意や過失があったと認められない」と棄却しましたが「判決が確定するまでに支払い義務が生じたものを除く公金を支出してはならない」と言い渡しました。
 蒲島知事は「今後の対応は判決内容をよく検討し決定したい」とコメントしています。

② 【[最終更新]2014/02/28 20:22:25 KAB】
 県営路木ダム「整備計画は違法」
  http://www.kab.co.jp/pc/auto/news/news_20140228.html#id_5
 治水と利水を目的に県が建設している天草市の路木ダムを巡って一部の住民が蒲島知事に建設費用の返還を求めている裁判で熊本地裁は原告の訴えを一部認め「ダムの整備計画は違法」だとしました。
 この裁判は原告である天草市の住民などが路木ダムの建設に反対し蒲島知事に対し事業費のうちおよそ19億9千万円を県に返還するよう求めているものです。路木ダムは「治水」と「利水」を目的に20年前に県が計画。ダムはほぼ完成していて今年4月に供用が開始される予定です。これまでの裁判で、県は過去の災害で102棟が浸水被害を受けたとし天草市河浦町路木地区で洪水が起きた場合に浸水被害が想定されるとしてダム建設の必要性を述べていました。
 一方で原告の住民は実際には路木地区に被害はなく、建設の根拠はないと訴えていました。28日の判決で片山昭人裁判長は事業費の返還ついては「蒲島知事に故意または過失があったとは認められない」として請求を退けました。しかし、県がダム建設の根拠としている1982年の浸水被害について「発生しなかったことは明らか」
と指摘、原告側の主張を認め、ダムの整備計画についても「河川法などに違反して作成されたものと言わざるを得ない」としダム建設の根拠を否定。整備計画を違法と判断しました。今回の判決では蒲島知事に建設費用返還を求めたことについては訴えを退けましたが、ダム建設の妥当性についてはほぼ原告側の主張通りの判決となっています。過去の浸水被害については「1982年に路木地区で102棟が床上浸水の被害に遭った」という県の主張に対し、原告は「調査票によれば浸水は1棟もなかった」とし、裁判所も原告の主張を認めました。さらに今後の被害想定についても原告側の主張を認め路木ダムの建設は違法だとしました。蒲島知事は「今後の対応については判決内容をよく検討し、決定したい」とコメントしています。4月の供用開始を予定する中、今後の動きは不透明な状況です。

 ③ 【2014-02-28 19:11:49 TKU】
 県営路木ダム“違法”の判断
http://www.tku.co.jp/tku2012/news#!prettyPhoto[iframes]/1/
熊本県が天草市に建設中の路木ダムをめぐり、熊本地裁が県の建設計画を違法と判断です。ダム建設に反対する市民グループがダム事業費の支出差し止めなどを蒲島知事に求めた裁判の判決で、熊本地裁は原告の訴えを一部認めました。この裁判は、熊本県が天草市河浦町に建設を進めている路木ダムをめぐり、建設に反対する市民グループがこれまでに県が支出した事業費約19億9000万円の返還と今後の支出の差し止めを蒲島知事に求めたものです。原告側は県が建設の根拠としている洪水被害は存在せず、洪水対策のためにダムを建設する必要はないなどと主張。これに対し県側は洪水被害が正確に把握できないからといってダム建設計画が揺らぐものではないなどと反論していました。28日の判決で熊本地裁の片山昭人裁判長は、ダム建設の根拠となっている洪水被害はなかったと認定。県の主張は不合理で、洪水対策のためにダムを建設する必要はなく違法と判断。原告側の訴えを一部認めました。一方で、知事が違法性を認識することは難しかったと判断し、これまでに支出した事業費の返還については請求を却下しました。一方、被告の蒲島知事は「今後の対応については判決内容をよく検討し決定したい」とコメントしています。

 ④ 【(02/28 14:50 北海道新聞】
 熊本地裁、路木ダム建設は「違法」 費用返還請求は認めず
 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/524120.html
 熊本県営路木ダム(天草市)をめぐり、建設に反対する地元住民が蒲島郁夫知事に事業費約20億円を県に返還するよう求めた住民訴訟の判決で、熊本地裁(片山昭人裁判長)は28日、ダム建設計画を「違法」と判断した。事業費返還の訴えは退けたが「判決確定までに支出義務が生じたものを除き、公金を支出してはならない」とした。
 片山裁判長は「ダムの整備計画は、治水事業としての経済性、必要性がなく、社会通念に照らして妥当性を欠く。知事の裁量権を逸脱した」と住民側の主張を一部認めた一方、「知事に故意、過失があったとは言えず、これまで支出した分の返還請求は理由がない」とした。

 ⑤ 【02/28 22:51 日本テレビ】
  熊本地裁“県の計画は違法”路木ダム
 http://www.ytv.co.jp/press/society/TI20134590.html
 熊本県が約90億円をかけて天草市に建設を進めている県営路木ダムは建設の根拠はなく違法だとして、市民グループが蒲島知事の事業費の差し止めなどを求めた裁判で、熊本地裁は28日、事業費の返還は認めなかったものの、建設計画は著しく妥当性を欠き、知事の裁量権の逸脱・乱用で違法だとして、市民グループの請求を一
部認める判決を言い渡した。
 28日の判決で、熊本地裁の片山昭人裁判長は「路木ダムは架空の洪水を根拠に計画され、洪水調整施設としての必要性はなく、社会通念に照らし妥当性を欠き、知事の裁量権の逸脱・乱用で違法」だとして、この裁判の審理が終了した去年11月20日以降、この判決が確定するまでの知事の事業費などの支出の差し止めを認めた。
 しかし、去年11月20日までの公金の支出については「知事に過失はなく、責任は問えない」として、原告の返還請求を退けた。
 28日の判決について、原告の市民グループは、「知事に賠償責任を負わせることはできなかったが、実質勝訴の判決」と評価している。
 一方、蒲島知事は「今後の対応については、判決内容を検討し、決定したい」とのコメントを出した。
 県営路木ダムは、洪水を防ぐ治水とためた水を水道水として使う利水を目的に、熊本県が2010年から約90億円をかけ建設を進め、本体はほぼ完成していて、今年4月から運用される予定。

 
 ⑥ 【02月28日 18時21分 熊本放送】
県営路木ダム「違法」判決
  http://www.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5005461921.html?t=1393637534944
 天草市に建設中の県営路木ダムをめぐって、建設に反対する住民らが、蒲島知事に対して、事業費の返還と今後の支出の差し止めなどを求めた住民訴訟で、熊本地方裁判所は「治水対策としてのダム計画に根拠がなく違法だ」として原告の訴えを一部認めました。しかし事業費の返還を求めは訴えは退けました。
 この住民訴訟は、路木ダムの建設に反対する天草市の住民らが平成21年8月に提訴したもので、ダム計画は、昭和57年に起きた水害をもとに進められているものの、実際には水害は起きておらず、手続きが違法だとして、蒲島知事に対し、これまでに支払った事業費およそ19億9000万円を県に返還することなどを求めています。
 裁判は、治水対策と水道用水の確保の必要性について争われ、原告の住民らは、「過去の豪雨で浸水被害はなく水道水についても将来の人口を意図的に多く予測している」などと主張していました。一方知事側は「計画は、将来の洪水対策としての意味もある。利水についても、人口の計算は妥当だ」などと反論し棄却を求めていまし
た。4年半に及んだ裁判の判決は28日言い渡され、熊本地方裁判所は、「過去の洪水被害の状況を考慮されずに策定した河川整備計画は違法と言わざるを得ない」とダム計画の違法性を指摘し、住民側の訴えを一部認めました。しかし、知事に事業費の返還を求めた訴えは「違法性の認識はきわめて困難で公金の支出に過失は認めらない」として退けました。

 ⑦ 【02/28 22:51 NHK】
 路木ダム)裁判県と原告反応
http://www.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5005461922.html?t=1393637561576
 判決について、蒲島知事は、「今後の対応については、判決内容をよく検討し、決定したいと考えています」というコメントを発表しました。熊本県は、▼控訴するかどうかや▼計画通りにダムの供用を始めるのか、検討を行っていくことにしています。
一方、原告団の代表の植村振作さん(77)は「我々の主張が認められ判決の意義は大きい。行政のやることでもおかしいことはおかしいと裁判所に判断してもらったと思う」と話しました。その上で、4月からのダム供用開始については「今回の訴訟は運営費用まで対象になるとはいえず、ダムは稼働すると思うので、今後の対応を検討したい」としました。

 ⑧ 【2014/3/1 1:43  日本経済新聞】
 熊本県営路木ダムの建設「違法」、地裁判決
http://www.nikkei.com/article/DGXNASJC2802J_Y4A220C1ACYZ00/
 熊本県営路木ダム(同県天草市)の建設に反対する地元住民が、蒲島郁夫知事に事業費約20億円の返還と事業費支出の差し止めを求めた訴訟の判決で、熊本地裁は28日、ダム建設計画を「違法」と判断した。事業費返還の訴えは退けたが、判決確定までに支出義務が生じたものを除く公金の支出差し止めを命じた。
 判決で片山昭人裁判長は「過去に下流域で家屋の浸水被害はなく、洪水調整施設として建設する必要はない。社会通念に照らして妥当性を欠き、知事の裁量権を逸脱した」と指摘し、過去の被害を考慮せずに作成した計画は河川法に違反するとした。
 一方で「知事に故意、過失があったとはいえず、これまで支出した分の返還請求は理由がない」とした。
 原告側の市川守弘弁護士は「ダム建設の必要性を正面から否定した司法判断は初めて。全国各地の同種訴訟への影響は大きいはず」と評価した。
 判決によると、県は治水と水道用水の確保を目的に建設を計画。住民側は「過去に浸水被害はなく、水道需要も過大でダムは不要だ」と主張していた。県側は「1982年の豪雨で川が氾濫した。水道の需要予測も適正」と反論していた。判決は利水計画については適法とした。
 ダムは昨年完成し、4月から供用開始される予定。
 原告団の植村振作代表(77)は「非常に意義が大きい判決だ」と話した。蒲島知事は「判決内容を検討し、今後の対応を決めたい」とのコメントを出した。〔共同〕

 ⑨ 【2014年3月1日 読売新聞】
  路木ダム計画「違法」 熊本地裁「浸水被害は架空」
 http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20140301-OYS1T00275.htm
 治水と利水を目的にした熊本県天草市の県営路木(ろぎ)ダム建設に反対する地元住民が、蒲島郁夫県知事に事業費約20億円の返還と、今後の支出差し止めを求めた住民訴訟の判決が28日、熊本地裁であった。片山昭人裁判長は、県の整備計画に盛り込まれた浸水被害は「架空」とし、河川法に違反して計画が策定されたと違法性を認定。判決確定後の支出差し止めを命じた。知事の過失などは認めず、事業費の返還請求は棄却した。
 路木ダムは、県が2001年に策定した河川整備計画を基に、10年に着工。総事業費約90億円をかけてほぼ完成し、4月から稼働予定。県は建設の根拠として、「1982年7月等の豪雨による洪水で、約100棟の床上浸水があった」「慢性的に生活用水が不足している」と整備計画に明記。住民側は「浸水被害は発生しておらず、生活用水も既存の水源で賄える」と主張していた。
 判決によると、該当地域の浸水被害に関する資料がなく、県の浸水想定区域にも指定されていないことから、「被害は発生しなかった」と認定。県が提出していた、浸水被害があったとする天草市の調査結果を、「内容が具体性に欠ける」として証拠採用せず、整備計画に記された洪水被害を「架空」と指摘した。(2014年3月1日 読売新聞)

  ⑩ 【2014/02/28 西日本新聞】
 熊本地裁、ダム建設「違法」と判断 計画の必要性認めず http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kumamoto/article/72816
 熊本県営路木(ろぎ)ダム(同県天草市河浦町)をめぐり、蒲島郁夫知事に事業費の一部約20億円の返還と公金支出の差し止めを求めた住民訴訟の判決で、熊本地裁は28日、「治水」としてのダム建設の必要性を認めず、ダム建設計画は「知事の裁量権の範囲を逸脱し違法」との判断を示した。返還請求は退けたが、判決確定時までに支払い義務が生じたものを除き、新たな公金支出や契約締結の差し止めを命じた。 ダム本体はすでに完成しているが、ダム建設の違法性を認定する判決は異例。
 判決で片山昭人裁判長は、県の計画決定に重要な影響を与えた1982年7月の豪雨による浸水被害について「架空」だったと指摘。
 その上で、架空の被害などに基づく河川の氾濫形態や水位の想定は「合理性が欠如している」と認定した。さらに30年に1回発生する洪水でも県が想定する「堤防の破壊は発生しない」と判断。こうした堤防被害を除いた想定被害額から算出した費用対効果は「1」を大きく割り込み、事業の必要性が下がるとした。
 一方、ダムの「利水」計画は適法とし、知事に対しては「違法性を認識するのは極めて困難で、故意または過失があったとは認められない」と判断し、返還請求は棄却した。
  【写真】満水までためる試験中の路木ダム=28日、熊本県天草市河浦町


 
 
 ⑪ 【2014年02月28日 熊本日日新聞】
  県営路木ダム建設計画は「違法」 熊本地裁判決
http://kumanichi.com/news/local/main/20140228004.xhtml
 県営路木ダム(天草市河浦町)の建設に反対する市民らが、蒲島郁夫知事に事業費で支出した約19億9千万円を県に返還し、今後の支出を差し止めるよう求めた住民訴訟の判決で、熊本地裁(片山昭人裁判長)は28日、ダム建設計画を違法と判断し、住民側の請求を一部認めた。事業費返還の訴えは退けた。
 判決では、治水の必要性については洪水想定の不合理性を指摘。「知事の裁量権を逸脱した」と住民側の主張を一部認めた一方、「知事の故意、過失があったとは言えず、これまで支出した分の返還請求は理由がない」とした。
 ダムによる洪水対策と水道用水の供給の必要性が主な争点。住民側は「県が想定する地点で堤防は決壊せず、浸水被害の対象戸数も過大。水道用水についても将来の人口を意図的に多く予測しており、既存のダムで賄える」と主張していた。
 県側は「国のマニュアルに基づき、破堤点や費用対効果を適正に算定した」と反論。県側に補助参加している天草市も「安定した水源確保のためにダムが必要」としていた。
 路木ダムは県と市が国の補助で計画。既にほぼ完成し、昨年10月に試験湛水[たんすい]を始めた。4月に運用を始める予定。(小林義人)

 ⑫ 【2014年03月01日 熊本日日新聞】
  「主張認められた」と興奮 路木ダム違法判決
 http://kumanichi.com/news/local/main/20140301002.xhtml
 県営路木ダム(天草市河浦町)の建設に反対する市民らが、蒲島郁夫知事に事業費の返還と今後の支出を差し止めるよう求めた住民訴訟の判決で、熊本地裁は28日、ダム建設計画を違法と判断。原告らは「主張が認められた」と喜びをかみしめた。一方、事業を進めた県や天草市には動揺が広がった。
 判決後、原告らは「勝訴」と書いた紙を掲げて集会。原告代表の植村振作さん(77)=天草市本渡町=は「知事への事業費返還請求が認められなかったのは理解できないが、本質的には勝訴。主張が認められ、ダム事業を違法と判断した意義は大きい」と興奮気味に語った。
 加藤修弁護士は「ダム建設の是非が争われた各地の訴訟で、ここまで明確に違法と踏み込んだ判決は例がないのでは」と話した。
 訴訟を支援してきた市民団体の中島康代表(73)=熊本市西区=は「知事は違法なダム計画を進めたことを県民に謝罪すべきだ」と指摘。「ダム行政は根本的に変わらなくてはならない」と他のダム計画への波及効果に期待した。
 一方、県には衝撃が走った。県庁内では担当者が総出で判決文を読み込み、県幹部や県議に報告。ダムは4月1日の供用開始予定で、県河川課の持田浩課長は「予定通り進めたいが、違法とされたからには精査が必要だろう」と戸惑いを見せた。蒲島知事からも「しっかり中身を押さえてほしい」と指示があったという。
 地元でも、それぞれの立場で判決を受け止めた。路木川が流れ込む羊角湾への影響を懸念し、工事着工まで反対活動をしていた天草市河浦町の天草漁協崎津支所。浦壁壯介[たけゆき]元代表(73)は「ダムは完成し、供用も始まる。判決にあまり意味はないのでは」と複雑な表情。
 牛深地域の安定的な水源の確保を求めて早期完成を要望してきた牛深町区長会の里見洋之会長(84)は「利水の必要性が認められ、今後渇水に対する不安がなくなるのは大きい」と受け止め、安どの表情を浮かべた。
 補助参加した天草市は、利水の主張が認められたことに安どする半面、旧河浦町が治水対策を求めていたこともあって、複雑な受け止め。安田公寛市長は「県と協議した上で対応したい」というコメントを出した。

  


Posted by やんばちゃん at 22:04Comments(3)報告紹介お願いごと

2014年03月01日

勝ったぞ! 路木ダム その①


羊角湾(真珠の養殖場 ※路木ダムの皆さんは真珠の廉価販売などで裁判費用の念出を図られてました)

 「正義は勝つ!! 理不尽なことには異議を唱え続けることだ」の意を強くしました。
 当会の署名、並びに路木ダムにもお力添えくだされました皆様方、本当にありがとうございました。
 お礼とご報告に変えまして、まずは「天草・路木ダムの再検証を求める全国連絡会」代表の笠原洋子さんが、水源連におくったメールを転載させて戴きます。
 
 また、昨晩、「おめでとう」とエールを送りましたところ、声明文送信の前の忙しい中、「勝訴判決にバタバタです!とりあえずお知らせします」と丁寧にも返信メールをくだされ、ズラリと12もの報道記事を送ってくださいましたので、こちらも(かなり長いので、別掲にします)


                                         2014年3月1日
  水源連のみなさま
                         天草・路木ダムの再検証を求める全国連絡会
                                        代表 笠井 洋子
             
 ご支援ありがとうございました。
 天草・路木ダム裁判「実質勝訴!」
 2月28日、熊本地裁は、熊本県営天草・路木ダムの建設計画に「違法」の判決を下しました。
 この裁判は、蒲島郁夫知事に事業費の返還と、今後の支出を差し止めるよう求めた「路木ダム違法支出賠償請求住民訴訟」です。
 判決内容は、ダム建設計画は著しく妥当性を欠き、県知事の裁量権を逸脱、濫用したもので違法」「事実的基礎に欠け合理性の欠如が明らか」と厳しく指摘。判決確定後は建設事業の新たな公金支出や契約締結の差し止めを命じました。
 過去に下流域で家屋の浸水被害はなく、洪水調整施設として建設する必要はない。社会通念に照らして妥当性を欠き、知事の裁量権を逸脱した」と指摘し、過去の被害を考慮せずに作成した計画は河川法に違反するとしました。
 しかし、知事に対しては「違法性を認識するのは極めて困難で、故意または過失があったとは認められない」と判断し、公金約20億円返却請求は棄却しました。ダムの「利水」計画についは適法としました。
 これらに対して私たちは大きな不満がありますが、違法なダム建設と認められた判決でり「実質的な勝訴」ととりあえず喜んでいます。
 これを受け、今後控訴すべきかなど具体的な問題がありますが、とりあえず県・市への交渉・市民集会など緊急にすべき課題があります。
 まず、水源連の全国の仲間の皆様に、裁判判決に向けた「公正判決を求める署名」を短い時間ながらご協力を得て、3683筆も提出する事が出来ました。これも判決に、大きな力になったと確信しています。
 今後まだまだ課題も多く、皆さまのお力をお借りする事になりますが、まずはお礼を申し上げます。ありがとうございました。
  
 ................................................ 


次頁に声明文を送ります
                                    2014年2月28日
            声 明
                  路木ダム違法支出賠償請求住民訴訟原告団
                                 同弁護団
 本日、熊本地方裁判所民事3部(片山 昭人裁判長)は、私たちが、不要かつ費用対効果が1を下回るとして、知事が路木ダムに支出した金額の損害賠償を県に支払うよう求めた住民訴訟について、私たちの主張を一部認めて路木ダム建設の治水に関する違法性を認めたが、県知事個人の賠償責任については、故意過失否定して認めませんでした。
 判定確定後の支出については差し止めを認めました。
 路木ダムは、路木川の氾濫によって路木集落が浸水被害を蒙ったことを最大の根拠に計画されたものですが、審理の結果、昭和57年の路木集落の浸水は、発生しなかった事から、県知事の裁量権の範囲を逸脱または濫用したものとされました。
 そして、「洪水調整施設として、路木ダムを建設する必要性は認められない」とまで判決は述べています。
 また、仮に、川が氾濫し路木集落が浸水したとしても、ダムの費用対効果は1以上にならない事が判決でも確認され「路木ダム建設の治水事業としての経済性及び必要性が欠ける事になり本件整備計画の内容についても社会通念に照らし著しく妥当性を欠く」とまで判決で述べられています。
 このように、必要性の無いダムを作り、貴重な自然を破壊した熊本県、天草市の責任は重大です。ダムは私たちの指摘や反対を押し切って工事を強行し、工事はほぼ完成してしまっていますが、これ以上の支出は許されません。
 今後は、この判決を踏まえて、今後、公共工事については、その必要性を十分に吟味したうえで、環境にも十分配慮した行政が行われるよう強く求めるものです。
                                     以上  


Posted by やんばちゃん at 20:53Comments(0)報告紹介

2014年03月01日

勝利判決! 天草・路木ダムからの朗報

 昨年12月1日の本欄で、ご紹介させて戴きました、熊本県天草市の路木ダムの裁判判決が昨日ありました。
天草の清流、路木川に反対市民運動による裁判係争中にも関わらず、強引に建設してしまったのでした。しかも、蒲島知事はテレビ放送で、「水が濁っていて飲料水にならず、しかも足りない」といって、コップに入った水を飲んでみせたそうで、極めて悪質な、前代未聞のダムと指摘されてきたのでした。
 去る11月の全国集会の帰途、路木ダムの笠井さん達、現地の皆さんに建設現場などを案内をしていただいた関係上、当会でも、署名活動をお引き受けしてまいりまして、1月にお送りしてあります。目標署名数をこえた3683筆も提出したそうでした。また、当会も笠原さんが奔走してくだされて署名を頂戴してあります。
 本当に、良かったです。なお、八ッ場ダム判決のように裁判というのは、通例は、時流に迎合してしまって保守政権=自民党に迎合してしまって、公正ではないのですが、今回の裁判長は極めて誠実な人柄だったようで、画期的な判決でした。
完成し、湛水中の路木ダム



報道一覧
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① 【2014年02月28日 21時24分 毎日新聞】
路木ダム:熊本地裁「建設は違法」 住民側訴え一部認める
 http://mainichi.jp/select/news/20140301k0000m040102000c.html

② 【2014年2月28日 22:51  日本テレビ】
  熊本地裁“県の計画は違法”路木ダム
 http://www.news24.jp/articles/2014/02/28/07246723.html#


③ 【2014年03月01日 熊本日日新聞】
「主張認められた」と興奮 路木ダム違法判決 
http://kumanichi.com/news/local/main/20140301002.xhtml
   
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