2011年02月04日

②大畠国交相「18年度完成」発言は、答弁過程での成り行き上

  本日二つ目の投稿です。
 「№1」に記した、本日の大畠大臣の先の「18年度完成」発言に至る、経緯も理解できて、少し、ほっと致しました。
 委員会のビデオで前後をよく聞けば、成り行き上の答弁であったことがわかりました。最初に流した時事通信記者の、言葉だけを切り取った、やや勇み足のように感じられます。

 特に画像はリアルなので、多くの皆さんにご覧戴けたらと思います。
 ご参考までに、衆議院予算委員会のサイト名もご案内します。お知らせくださった次の雨宮メールをご覧ください。 ご本人の許可を戴いてます。
    
 それにしても、良く聞いてみれば、佐田議員さんよ、「大臣、もっと勉強してくださいよ」と再三、おっしゃていますが、不勉強なのはどちらも同じではないでしょうか? 
 全般的に「ダムを造らなければ困る」の立場が強すぎて、同じ言葉が何度も出てきて深みがなく、「もっと沈着冷静にことの推移を見極めてくださいな」と言いたい質問でした。中味のなさを(持ち前なのかどうかしりませんけれど)、ハッタリ的な言辞で補い、相手を追いこんで責めていくという手法でした。「時間がない、ない」とおっしゃりながら、60分の時間は長過ぎて、それこそ国費が惜しいですね。
 「ひき続き、今後も行います」との言葉に、所属政党は不明でしたが、全身で首をすくめていた周辺議員の言動が理解できるような思いです。
 まず、
 ①「犠牲者の地元の皆さん」を盛んに強調されますが、ここまで追いつめてきたのはどこの誰なのか、先の「完成年度」発言と同じで、ことの前後の流れがあるというものでしょうに。
  ②裁判は、往々にして時の政権に迎合するものです。時に“免罪”なきにしもあらずの世の中であることをご認識して、ここぞとばかりにふりかざされるのは、浅すぎはしないでしょうか。

 ところで、?妙な大熱弁をふるって、大畠大臣を追い詰めている感じの、質問者の佐田玄一郎議員(自民・群馬1区支部長)は、現在は経営権から離脱しているとはいえ、現地で大規模工事を受注している佐田建設の創業家の御曹司。
 かつて、企業丸がかえの選挙戦を行っていたことは周知のこと。
 しかも、2006年末には事務所費問題で大臣を辞任した人物で、八ツ場からの献金リストにも入っていたはず。
 こんな大上段な物言いが許されるのだろうか? と素朴に思います。

 次に、「無駄ダム」濫造の推進者として登場し、八ッ場ダム問題において、前原~馬淵両大臣を骨抜きにしたと報じられている、佐藤直良(国土交通省河川局長)。
 こういう公務員には、裁判官審査のように、国民投票のようなシステムで、勤務評定的な裁き、また離職後も遡って制裁が下せるような法制度がないものなのでしょうか?

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 衆院予算委員会において大畠国交大臣が佐田玄一郎(自民・群馬1区支部長)委員の質問に答える形で本体工事が決まった場合の工期に言及しました。
 この日の委員会で佐田委員は冒頭から八ッ場ダム問題に集中した議題で質問に立ちました。

衆議院TVより動画視聴が出来ますのでご覧ください。(約60分間)
 http://www.shugiintv.go.jp/jp/wmpdyna.asx?deli_id=40768&media_type=wb&lang=j&spkid=19611&time=00:09:52.1

 佐田委員の質問内容そのものは昨年の国交委員会と大差ありませんが、随分と勢いを感じたのは私だけでしょうか?
 それに対し、哀しいかな大畠新大臣は八ッ場ダムに関してまだ予習も済んでいないような答弁でした。
 これではお役所の振り付けが極めて効果的になってしまいます。馬淵前大臣を意味もなく更迭した悪影響が如実に表れています。

 さて、この委員会で参考答弁をしている国交省河川局長。
 2週間程前の1月18日付けの辞令で、関克己氏(前職・北海道局長)が任命されています。
前・河川局長の佐藤直良氏は技監(事務次官に次ぐポスト)へとご栄転です。
http://www.mlit.go.jp/common/000133511.pdf

ちなみに群馬県の川瀧県土整備部長は同日国交省の東北地方整備局道路部長へと、こちらは本省に帰りました。
http://www.mlit.go.jp/common/000133515.pdf

佐藤直良前河川局長が前原~馬淵大臣時代に如何に根回ししていたかは、月刊誌『選択』1月号にレポートされているようです。
◆連載〈罪深きはこの官僚〉佐藤直良(国土交通省河川局長) 
  「無駄ダム」濫造の推進者

 農林水産省が手掛けた諫早湾干拓事業では水門の常時開門という歴史的な判断が下ったが、「止まらない大規模公共事業」のもう一つの典型である国土交通省のダム事業の方は、「コンクリートから人へ」という民主党の理念を覆し、目玉公約「八ッ場ダム中止」を見事骨抜きにしたのは周知のとおりだ。その「功労者」が佐藤直良・国交省河川局長だ。・・・
http://www.sentaku.co.jp/category/politics/post-1432.php

誌面の中身は読めないのでわかりませんが、一部のブログでその内容に言及されたエントリーがあります。
◇老人はゆく~無駄ダム濫造の推進者(1/25)
http://haikairou.blog22.fc2.com/blog-entry-55.html

●前原・馬渕の洗脳に成功 佐藤直良国土交通省河川局長 
「コンクリートから人へ」という民主党の理念を覆し、目玉公約「八ッ場ダム中止」を見事骨抜きにしたのは周知のとおりだ。その「功労者」が佐藤直良・国交省河川局長だ。 評判は「ダム推進の方針に沿って動く、優秀な役人」(河川局OB)。政権交代直前の二〇〇九年七月、河川局長となった佐藤は、大臣就任早々にダム中止を表明した前原誠司国交相(当時)の「洗脳」に成功し、公約変更を勝ち取った。
(一部引用)
この『選択』という月刊誌は、書店には並ばない定期購読オンリーの雑誌のようです。
(2月号には同じ連載で横田一氏が執筆された模様‥前月号も?)
http://www.sentaku.co.jp/category/politics/post-1477.php


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Posted by やんばちゃん at 22:04│Comments(0)八ッ場だより
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