2010年03月24日

ダム関連問題、本日の全国の動き

本日24日現在の全国のダム問題の動きをお伝えします。

まずは、熊本県の荒瀬ダム問題。
熊本日々新聞の記事です。本質的な解決へ、また一歩進展です。
【3月24日 熊本日日新聞】
 http://kumanichi.com/news/local/main/20100324004.shtml
 荒瀬ダム発電関連の減額予算案を可決 県議会
【2010年03月24日 熊本日日新聞】
 http://kumanichi.com/news/local/main/20100324002.shtml
 荒瀬ダム発電継続を知事断念 きょう表明

次は、吉野川可動堰問題の朗報を伝える二紙です。
こちらは全面解決のようです。
①【2010/3/24 10:12 徳島新聞】
第十堰可動堰化を否定 国交相、保全軸に検討
 前原誠司国土交通相は23日、2000年1月の徳島市の住民投票を
受け、白紙状態となっている吉野川第十堰(ぜき)の可動堰化計画につ
いて市民団体のメンバーらと会談、「(可動堰は)選択肢にない」と述
べ、建設しない考えを表明した。

 前原氏は、約260年前に造られ、改修を重ねて使われてきた第十堰
の保全を軸に今後、流域住民の意見を反映させる委員会を設置し治水対
策を検討する方針も示した。
 国交省の大臣室で行われた会談には、市民団体側から吉野川シンポジ
ウム実行委員会の姫野雅義代表世話人ら9人が出席した。
 会談後、記者会見した姫野氏によると、前原氏は国交省の有識者会議
で検討している「できるだけダムに頼らない治水」の方針に沿って対策
を検討すると表明、国交省が持つ治水情報を提供する考えも明らかにし
た。
 さらに「第十堰は川の流れを邪魔していない。しかし、どの程度傷ん
でいるのか、治水の代替案をどうするのかを科学的にやらなければいけ
ない」とも述べ、早期に調査を始め、河川整備計画に盛り込みたいとの
意向を示したという。
 前原氏は23日午前の記者会見で、可動堰計画について「川全体の治
水をどのように考えていくかを含めて検討したい」と述べ、包括的に見
直す考えを示していた。
 姫野氏は「大事なポイントでかなり具体的で、明快な話が出たと思
う。長かったが流域の人たちの意思表示が国に届いた。今後は国交相の
方針が反映され、早い段階で委員会が設置できるよう働き掛けたい」と
語った。
 吉野川第十堰の可動堰化計画 吉野川河口から約14キロ上流にある
固定堰が、治水上の支障になるとして取り壊し、その下流約1・2キロ
地点に新たな可動堰を設ける計画。2000年1月に徳島市の住民投票
で建設反対が9割に上り、当時の与党3党合意で「白紙」となった。0
9年8月に国が策定した吉野川水系河川整備計画には第十堰対策は盛り
込まれなかった。10年1月、仙谷由人国家戦略相が「復活はありえな
い」と可動堰計画の中止を明言。前原国交相は09年10月に「政権と
しての見解は今後詰めていく」と説明していた。
~~~~~~~~~~~~~~
②【3月24日9時2分配信 読売新聞】
吉野川第十堰、国交相が「可動化中止」明言

 吉野川・第十堰(ぜき)の可動堰化計画について、国が
「白紙」としたままになっている問題で、地元住民団体メンバーらが2
3日、前原国土交通相を訪ねて第十堰の保全などを要望。
 メンバーは同省で記者会見し、「大臣は『(可動堰化は)選択肢にな
い』と中止を明言した。住民投票から10年。これで可動堰化は完全に
なくなった」と笑顔で報告。「今後は堰をどう保全するかだ」と、新た
な課題に取り組む意欲を見せた。
 同問題は、国の可動堰化計画が2000年1月、徳島市の住民投票で
反対多数となり、「白紙」とされたが、国交省は05年、吉野川河川整
備基本方針などで可動堰化の可能性を否定せず、現在の堰をどうする
か、宙に浮いた状態が続いた。今年1月には仙谷国家戦略相が、「(可
動堰化は)ありえない」と復活を否定した。
 前原国交相に要望したのは、住民投票から10年を記念したシンポジ
ウムを開いたNPO法人「吉野川シンポジウム実行委会」の姫野雅義代
表世話人ら住民団体のメンバー9人。この日、東京都の中央合同庁舎で
非公開で面会。▽第十堰の保全存続▽保全に向けた住民参加型の検討委
員会の設置――などを求めた。
 メンバーらは会見で、「前原国交相は何度も『(可動堰化は)ありえ
ない』と言い、『保全に向けた調査を行う』との発言もあった。中止に
なったと受け止めた」と晴れ晴れとした表情で報告した。
 姫野代表世話人は「ここまでずいぶん長かった。国が決めたことに1
0何年も反対し続け、ようやく国に届いた。市民も吉野川が身近で大事
という感覚になった。決して無駄じゃなかった」と喜んだ。第十堰の近
くに住むNPO法人「吉野川みんなの会」理事の山下信良さんは「前原
大臣は『住民の方と思いは一緒です』と何度も口にした」と満足そうに
話した。
 姫野代表世話人は、前原国交相が、保全を前提に、治水面での科学的
データが不十分だとして今後調査を行うことや、住民参加で情報を公開
する検討委設置に前向きだったとも報告。「住民がかかわっていく、全
国のモデルケースにできれば。どんどん提言したい」と期待していた。

そして、わが八ッ場ダム。
まだまだ「どこまで続く、ぬかるみぞ」の感です。
報道記事はあいもかわらぬ根老舗旅館廃業問題です。一の事柄が決意されるまでには種々の要因があるものでしょうに……
【2010年03月24日 朝日新聞群馬県版トップ 写真二葉】
  国信じ、振り回され
  http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581003240001

ことのついでに。この廃業問題はこの間上毛、東京新聞にも掲載されていました。
読売  3/23 4面 「政治の現場」の政権半年5 「八ッ場中止」地元を翻弄
読売群馬版  3/16 
  http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100316-OYT1T00589.htm
  八ッ場の老舗旅館休業へ、ダム中止表明後初

また、
 【2010年03月24日 上毛新聞21面
 東京近郊の大学生ら「八ッ場」周辺を見学
 「下流の無関心さ 実感」


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Posted by やんばちゃん at 22:49│Comments(0)報告
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