2009年10月29日
確かに大沢知事は「車も流された」と言い、写真にもあり
気にはなりながら、外出。ようやく 確認しました。
また、念のため、当日、参加されていたある方にも確認させていただきました。
大沢知事は災害のことを2度にわたって述べてました。
最初の一回目は、「死者も出ておりまして」のみでした。他の事例を挿入した後、再び平成10年の災害に触れ、2度目の語りの際に、一言ながら「車が流されれ」と述べていました。この部分、特に車の部分はとても聴きにくかったです。
で、私は一回目の時の印象と2度目の聴きにくさで、「なし」としてしまった次第です。
しかし、薔薇豪城さんは根拠がなければ書くはずもないし、寄せられたコメント「前橋人」も断言していられます。しかも、ノートには、大沢と書いて「河川敷に車を置くのが悪いのだ」とメモってあるではありませんか。大沢知事が何もいわなければ、私もこんな反応はしなかったことと思います。ちなみに森田知事の所に“役者だなぁ”とありました。
何度も、慎重に録音テープを聴き直しました。
下記に、(テープの巻き戻し方法が不明なので最初から聴きなおしているため限界があり、言葉はまったくの正確ではありませんが)、知事発言の概略を。
前原大臣の説明終了後、地元知事として、質問の最初に指名された大沢知事は、まず前原さへのねぎらいの言葉、
「前原大臣に置かれましては、昨日からの国会開会、本当にお忙しい中、お越し下されて大変ありがたく、感謝もうしあげます」と述べ、質問項目にはいられました。
①私たち一都5県の知事は、19日、八ツ場ダムをみせていただきました。現地視察をし地元の方かだと意見交換し、その中で共同声明として、ダム中止を求めた声明を出して、大臣の方にもお届けしました。長い間、今も。ダム中止撤回をして頂いて、しっかりと治水・利水の必要性について、やはり公開の場で透明性のある議論をしていだきたいと思っております。
②あのう、やはり利根川水系全体を見て、このダム問題は考えていただかなければならない。ダムに頼らない中で、問題の解決、議論していただきたい。
ーーここで、職員にパネルを持ち出させ、
③「これは、昭和56(1981)年と平成10(1998)年におきまして、群馬県は非常に大きな災害が利根川におりまして、死者が出ておりまして、このような中でしっかりとした検証をしていただかないと、我々はなかなか群馬県の治水は守れない。ですのでしっかりと。
ーーーここでは、「死者のこと」は言いましたが、車が流されたことには言及されてませんでした。
④ やはり、吾妻や長野原の方々が、ーー不鮮明ーー しかしなが、大臣の方にも、最初に「マニュフェストにあり」とご発言されましたがゆえに、まあ、失礼ですけれど、地元の方たちがかたくなになっとしまったというのは、現実であろうかと思われる。
是非、ダムの総体を見直す中で、八ッ場ダムの現況をしっかりと見ていただきたいとおもったのです。
ーーーこの次でした。※ここでのパネルはその流されている写真だったかも知れませんね
⑤ それからこれは、平成10年に……、 八斗島における嶋津さん、よく嶋津さんは「13センチしかあがらない」といっているが、とんでもない話なんですね。これは車も流され、死者も出ているんです。
地元の方たちも 大変、心配していただいてますが、あまり長くなるのは、まぁ私は ーー略ーーー心からお願い申しあげまして、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。
※印 パネルを作成した、群馬県河川課に伺いました。当日、持参したパネルは三枚との由。
そのうちの一枚のパネル(朝日新聞掲載の)の4葉の写真の中で、下段左側の写真は、河川敷で車が流されている写真とのことでした。
従って、大沢知事は車の流されることについて声も放ち、写真も援用していたことになります。
なお、台数については言及していないと思います。
※コメントをくださった「前橋人」さんが、85台と教えてくださっています。
なお、28日の本欄への「前橋人」さんからのコメントを下記に転載。とても鋭利で冴えた切り口のご意見です。皆様も、コメントお寄せくださいませんか
コメント「前橋人」
当該ニュース映像を視聴しましたが、大澤知事はご指摘のパネルを示しながら「(85台の)車が流され、死者まで出た」と前原大臣に訴えていました。
平成10年5号台風では、確かに85台の車が増水により流されていますが、死者は出ていません。
これは、八ッ場ダム工事事務所が掲示しているコラム「関東地方を襲ったこれまでの洪水」で明らかです。
http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/about/colnmu2.htm
関係して、(管理責任に苛まれ?)駐車場管理者が自殺するという事件はありましたが、それを指してあたかも増水による死者が出たような発言は不謹慎に思いました。
そもそも河川敷駐車場は県庁・前橋市役所職員の便宜に供するために仮に提供されていたもので、「駐車場使用承認の際及び河川敷駐車場の入り口に設置した利用案内によって、河川の増水または非常事態発生のおそれのあるときには駐車を利用してはならない」ことを条件に使用契約されていました。
詳細は群馬県議会平成10年9月議会の9月30日一般質問の議事録を参照して下さい。
当時、大澤現知事は県議会議員でしたから、一連の顛末は十分承知のはずです。
「しっかりとした検証」を訴えるのであれば、過去の被害実態を塗り替えて政治利用するのは如何なものかと疑問を呈さずにはいられません。
Posted by 前橋人 at 2009年10月29日 10:58
Posted by やんばちゃん at 16:14│Comments(2)
│報告
この記事へのコメント
突然におじゃましてしまい、申し訳ありません。
前橋人さんの、おっしゃる通り。
報道は、 利根側河川敷に駐車してあった自動車の被害を、
ダム建設推進を前提とした知事の <自分勝手な解釈と
持論を展開していた> そんな印象を持ちました。
子どもでも、
知事のいんちき主張は、見抜けるほどでした。
(特に、死者という言葉に対して。)
あの場所 (利根側駐車場)は、地形的にも 無理があり
あの場所に駐車すれば、災害を受ける率が高いということは
群馬県民なら、100も承知、 そんな場所ですよね。
知事の地元 太田市にも、 少々 降雨があると すぐに 増水してしまうような 場所が、何か所か あります。
その場所のパネルを持ち出し、 何の関連性もないのに
<ほ~ら、こんな被害があるんですよ。だから、ダムが必要なんですよ。> と 訴えているような そんな滑稽な 印象を持ちました。
Posted by 群馬県民 at 2009年10月29日 23:34
群馬県民 様
こちらこそ、初めまして。
コメントありがとうございます。
前橋人さんに続いて、今度は群馬県民さんのご登場。本当に頼もしく心ふくらむ思いです。
お感じのように、皆様のお力添えに支えられて、メカに弱く機能も判らないオバさんが、何とかしがみついてやっているヨタヨタなブログです。
ご指摘のわが群馬県知事の“確信犯的な(犯罪)行為”に対して、どのような一矢を放つか、目下、模索検討しています。
どうぞ、よろしくお力添えのほどを、よろしくお願いいたします。
ーーーお近づきになれましたことに感謝しつつーーー
Posted by やんばちゃん at 2009年10月30日 10:32