2009年10月28日
大沢知事、二度の利根川増水をパネル説明
※(恐れ入りますが、末尾付記までお読みくださいますよう。調査中のことありですので)
昨日の前原大臣との質疑応答のやりとりの中で、各知事のトップバッターとなった大沢知事は、冒頭の総論の後、パネル説明による実例をあげて、1981(昭和56)年と1998(平成10)年9月に、利根川の水量が増してあふれだした大水の例を示しました。そして、「しっかりとした検証」をと訴えました。
さらに八斗島における、島津見解の「13センチ」説の指摘にも触れ、「とんでもない話」と言い切りました。
(後に述べる、別掲に掲げた薔薇豪城さんのプログに関係することなのですが)、今朝の朝日新聞群馬版にも、パネル説明をしている大沢知事の写真が掲載されています。が、知事が掲げた4枚の当時の写真には、拡大鏡で見る限り、どうやら車が流される写真はないように見えます。下の二枚の写真は定かに見えないのですが……(※27日の私の席からは、右側に座った知事が正面席の前原さんに向かって掲げたパネルは見えなかっのです)。
問題は、大沢知事の発言に、県庁職員の車の流出被害への言及部分があったかですが……。(のちほど、何らかの形で確認してみるつもりです)。
なお確かに、11年前の災害と下記に述べます車の流されたことは、ただちに誰の頭にも結び付くことがらなのです。
しかも、とりわけ1998(平成10)年災害については、度々、「もし、災害が起きたらどうする」とダム推進派が持ち出す例。
地元民のダム推進訴えのご常連となられた星川町議の話を、4度聞きました。が、必ず、車の流されたことで、県民の頭に焼きついている11年前の大水の例を出され、「あれは、吾妻川があふれたのです。こういう程度の災害がいつあるかわからない」と話されるのです。
なお、「吾妻川増水」の件については、過日、どの程度だったのか、私も長野原町の記憶力の良く情勢に明るい方に聞いてみました。が、それほどではなかったような感じでした。
調べてみる必要がありますよね。
どなたか、詳しいこと、ご存じの方、いらっしゃいませんでしょうか?
前段階の説明が、長くなりましたが、、
11年前の、利根川増水によって、群馬県庁裏手の利根川の河川敷駐車場、県と前橋市の職員用だったと記憶していますが、止めておいた県庁職員たちの移動しきれなかった車が流されたことがありました。
約80台ほどだったでしょうか。
短時間な上に、出張職員などの車は、不可抗力だったようです。
けれど、通常は危険が予想される、危険区域の「河川敷」なのです。
車を流されたのは、いかに許可にちかい形だったとはいえ、河川敷に車を止めた職員たちの個人責任です。確か、群馬県も「責任なし」と結論づけたと記憶しています。群馬県では以後は、駐車をかたく禁じて、今日にいたっています。職員たちは、個人で駐車場を探し、公共交通の利用度も増したものでした。
お気の毒だったのは、担当者の方が、自殺されたことでした。あらためて、ご冥福をお祈りしたい思いです。
さて、次の転転載は、県外の方ながら、車が流された11年前のことにふれてくださった、「第7官界彷徨」さんのブログです。
実は、昨日27日付の欄を拝読。薔薇豪城さんの方が詳しいとはご推察しましたが、地元、群馬の者として、(記憶力で記すのでためらいもしますが)、会見に出た者として、アウトラインを記させて頂きました。
(この日は、「タニガキガンバレ!」ですが、「マエハラガンバレ!」は過去に6回あります。念のため)。
※但し、書き進めていくうちに、末尾のような疑問点が浮上してしまった次第です。
http://plaza.rakuten.co.jp/articlenine/
「第7官界彷徨」 10月27日 タニガキガンバレ
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今日の東京新聞一面
「前原国土交通相は27日、八ツ場ダムの建設中止問題で、流域6都県の知事と前橋市で会談し、「中止の政権公約は堅持する」としながらも、同ダムの必要性を再検証する方針を伝えた。前原氏はこれまで、同ダムの再検証に否定的だった。」
という記事が出ました。
テレビのニュースを見ましたが、「中止の撤回」の言質をとりたかった6知事に対して、上手に回避した受け答えをしていて、ほっとしました。
ニュースの中で、群馬県の大沢知事が、台風の時の出水で、何十台も車が流されたという時の写真をパネルにして提示していましたが、あれは河川敷の駐車場で、いわば遊水池のようなもの。
八ツ場について興味のある人なら誰でも知っている話です。
これをどういう意図で持参したのか。もし、この写真によって前原氏及びテレビを見ている一般国民をだまそうとしたのならまだ理解できますが、本気でこの内容を信じて持って来たのなら、知事としてこの日本中で注目の大問題に対して認識不足、即刻引退願った方がよいのではないでしょうか
---略ーーー
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「即刻引退」とは、かなり手厳しいご意見ですね。
※薔薇豪城様
いつも、お心にかけて頂いてありがとうございます。
実は、私も同一の意見で勢いよく書き出してしまったのでしたが、書き進めているうちに、大沢知事が河川敷の車災害にも言及したかどうか定かではなくなりました。そして、趣旨がそちらの方に転嫁してしまったのです。従って、検証の必要性に迫られ、アップを一時中断。その後は論旨の再編成となってしまった次第です。
そのことと、後ほどお断りさせて頂きますが、事前のお断りなしの転載のお赦しを。
Posted by やんばちゃん at 21:56│Comments(5)
│報告
この記事へのコメント
当該ニュース映像を視聴しましたが、大澤知事はご指摘のパネルを示しながら「(85台の)車が流され、死者まで出た」と前原大臣に訴えていました。
平成10年5号台風では、確かに85台の車が増水により流されていますが、死者は出ていません。
これは、八ッ場ダム工事事務所が掲示しているコラム「関東地方を襲ったこれまでの洪水」で明らかです。
http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/about/colnmu2.htm
関係して、(管理責任に苛まれ?)駐車場管理者が自殺するという事件はありましたが、それを指してあたかも増水による死者が出たような発言は不謹慎に思いました。
そもそも河川敷駐車場は県庁・前橋市役所職員の便宜に供するために仮に提供されていたもので、「駐車場使用承認の際及び河川敷駐車場の入り口に設置した利用案内によって、河川の増水または非常事態発生のおそれのあるときには駐車を利用してはならない」ことを条件に使用契約されていました。
詳細は群馬県議会平成10年9月議会の9月30日一般質問の議事録を参照して下さい。
当時、大澤現知事は県議会議員でしたから、一連の顛末は十分承知のはずです。
「しっかりとした検証」を訴えるのであれば、過去の被害実態を塗り替えて政治利用するのは如何なものかと疑問を呈さずにはいられません。
Posted by 前橋人 at 2009年10月29日 10:58
前橋人 様
ご示唆に富む、貴重なご意見ありがとうございます。
確かに、知事は言っていたのでしたね。現場にいながら、聴き逃して
お恥ずかしい限りです。
こここの処、いろいろと神経質になってしまっていて、とんだお騒がせをしてしまいました。
本日29日の欄に、ご意見を転載させていただきました。当初は「コメントをご覧ください」としたのですが、それではあまり目立たないと思いまして……。私のドジさ加減が転じて、たくさんのご意見が集まればいいなと願っています。
なお、お名前の「前橋人」さんの前橋に、もしかしたら、と思われる方のお名前が浮かぶのですが……、もしそうでしたら、またものうれしいご縁に感謝です。お世話になりました。またお助けくださいませ。
Posted by やんばちゃん at 2009年10月29日 19:11
あれ?私が東京へ遊びに行っている間に、相当悩ませてしまったみたいですね。NHKの夕方6時からの首都圏ニュースで、大沢知事が、でかいパネルを出して意気揚々と説明していらっしゃいました。あの車が流された成り行きを百も承知で前原氏及び国民をだまそうとしたのか、全然理解してなかったのか、どちらにしても不誠実極まりないと、私は怒っている次第であります。
Posted by 薔薇豪城 at 2009年10月29日 20:26
あれ?私が東京へ遊びに行っている間に、相当悩ませてしまったみたいですね。NHKの夕方6時からの首都圏ニュースで、大沢知事が、でかいパネルを出して意気揚々と説明していらっしゃいました。あの車が流された成り行きを百も承知で前原氏及び国民をだまそうとしたのか、全然理解してなかったのか、どちらにしても不誠実極まりないと、私は怒っている次第であります。
Posted by 薔薇豪城 at 2009年10月29日 20:26
薔薇豪城様
本日は、結局、私の一人芝居的に迷走ぶりに
巻き込んでしまいまして、お許しを。
Posted by やんばちゃん at 2009年10月29日 23:53