2011年03月17日

日本科学者会議エネルギー・原子力問題研究委員会などの声明

 3/17 その二
 ※長すぎましたので、分割しました。
 ※分割の作業をしていた9時51分、3号機に放水ができ始めたと報道されました。良かったですね!! 少しでも沈静化に結び付くことを祈ります。
 ※テレビ朝日で、「4号機でしょうね」と言っていたのでしたが、その後のニュースでは3号機と判明。4号機はまだ燃えているようです。

 情報が依然として、錯綜としています。
 より不安をあおる作用は断じて望みませんが、昨夕、出された日本科学者会議エネルギー・原子力問題研究委員会などの声明と広瀬隆さんのメールを、参考までに転載します。広瀬さんはチェルノブイリ事故の詳細など数々の著作があるノンフィクション作家です。(※類似のお名前、ご経歴も似ていますが、チェルノブイリ事故の写真展などで名高い、広河隆一さんはフォト・ジャーナリストです)。私たちがテレビ等で得られる情報とは異なる意見に、ご注目ください。
  【参考意見】 //////////////////////////
日本科学者会議エネルギー・原子力問題研究委員会・声明
 
  東北地方太平洋沖地震を契機とする福島原発の炉心損傷事故について 2011年3月11日14時46分ごろ発生したM9.0の巨大地震(平成23年東北地方太平洋沖地震)を契機に東京電力福島第一原子力発電所及び第二原子力発電所で冷却材喪失事故が起こり、事態は現在なお進行中である。これまでの情報によると、第二発電所で運転中であった、1,2,4号機はほぼ冷温停止に向かいつつあるが、第一発電所で運転中の1,2,3号機はいずれも停止の際の原子炉冷却に失敗した。

 1号機では13日13時ごろ、3号機では14日11時ごろ水素爆発が発 生し原子炉建屋の一部が破壊された。また2号機では15日6時ごろ圧力抑制プール(サプレッション・チェンバー)付近で爆発があり格納容器の一部が破壊さ れた可能性がある。

 こうした爆発などに伴い、周辺のモニタリングポストで数 ミリシーベルト毎時の放射線量率が検出されている。政府は、こうした状況な どを受けて、12日に第一発電所の半径20km圏内、第二発電所の半径10km圏内の 住民に避難の指示を出した。
 14日には定期点検のため停止中であった4号機で 火災、爆発があり、モニタリングポストも最高400ミリシーベルト毎時という きわめて高い値を検出した。
 15日には新たに第一発電所の半径20km~30km 圏内の住民に対する屋内退避の指示も出されている。

 今回の事故は、いずれも地震動により制御棒は挿入され、核分裂反応は停止したが、核分裂反応停止後の発熱(崩壊熱)の除去を行う冷却系が機能しなかったため、炉心の温度が上昇し、燃料被覆管と水が反応して水素を発生するなどの経過をたどる、典型的な冷却材喪失事故である。

 地震による外部電源喪失、冷却機能喪失などの事故の可能性は1990年に米国核規制委員会(NRC)が 確率論的リスク評価の手法を用いて、発生確率が高いと警告していたシナリオ (NUREG-1150)に極めて近い形で進行している。
 
 また、1979年に発生したス リーマイル島原発事故は、地震が契機ではなかったものの軽水炉の典型的な冷 却材喪失による重大事故(シビアアクシデント)であり、今回の事故は水素爆発の発生など、大変よく似た経過をたどっている。

 今回の事故はM9.0という世界最大規模の地震の直撃という不運はあったものの、東京電力がこれまでの事故の教訓や警告を真剣に受け止めていれば、事態はより軽い経過をたどったものと考えられる。その意味で東京電力の責任は重 い。

 日本科学者会議エネルギー・原子力問題研究委員会はこれまでも地震と原発の危険性については繰り返し指摘・警告してきたが、電力各社や政府・規制当局は耳を傾けようとしなかった。現在事故が進行中なので、原子力政策や事故対応などの評価はおくとして、以下に、当面必要なことを述べる。

(1) 事故情報の公表について;東京電力の事故情報の公表の遅滞については各方面からの批判が集中しており、政府はこのため同社との共同対策本部を立ち上げたとされる。
  同社の隠蔽体質は依然改められていない。生データは速やかに公表し、その評価は専門家にゆだねるべきである。

(2)上述したように過去における最大の冷却材喪失事故であるスリーマイル島原発事故の教訓を、これからの事故処理に生かすべきである。

(3) 避難に関しても、推定されるリスク(被曝リスク)と避難によるディメリットとを明らかにして、そのバランスに立った上での説得力のある指示を出すべきである。

(4) 事故解決の基本的方針を明らかにして、国民の協力を仰ぐべきである。

(5) 当然、事故が収束した後の原子力発電の在り方が問題になる。我々はこれまでの原子力政策、企業の体質、原子力行政にあり方などに対して、改めて問題提起を行うが、「最低限、地震の発生が予想される立地サイトでの原発の即時廃止、老朽化原発の即時廃止を行うべき」であると考える。
「のど元過ぎれ ば暑さを忘れる」というこれまでの原子力政策の愚を繰り返して はならない。
その上で地震国日本での原子力利用について根源的な議論がなされるべきである。
        2011年3月16日       本科学者会議エネルギー・原子力問題研究委員会


 ②日本科学者会議緊急アピール
 3月11日に東日本を襲った巨大地震と大津波によって、1万数千人とも推定される多くの住民が、尊い命を奪われたり、行方不明となっています。犠牲となられた方々に日本科学者会議として心より哀悼の意を表し、被災者の皆さんに心よりお見舞い申し上げます。多数の行方不明者の中から一人でも多くの方々が一刻も早く救出されることを、切に願っています。
 被災地では45万人に達する人々が避難を余儀なくされ、それぞれに孤立した状況下で水、食料、暖房用の毛布・ストーブ等の欠乏・不足に苦しんでいます。被災者を救済しようという声が、いま日本中で急速に広がりつつあります。日本科学者会議としても組織をあげて災害実態の把握とそれを活かした救援活動に取り組む所存です。
 しかし、寒空の下で、水、医療資材、食料、燃 料、衣類・防寒具など被災者の生存に最低限度必要な物資が決定的に不足して います。
 また、被災地では、停電が続く中で情報の収集発信がままならず、孤立した状態におかれています。
 国や地方自治体と民間企業等の総力を傾注して、急速かつ抜本的な救援態勢を構築する必要があります。例えば、現地に支社や店舗を持つ大企業の協力、日本海側航路や秋田県・山形県・青森県などで 被害の軽微だった地域のインフラや陸送業者の活用など、可能なのに未着手の ことがあります。
 日本政府の態勢はこの点で極めて不十分であり、緊急の対応 を求めます。
 また何より、東京電力福島第一原子力発電所において、複数の原子炉が同時に、日本で過去に起こったことのない、極めて重大な放射能漏れを発生させています。政府や事業者の極めて不十分な発表によっても、放射線防護に関わる炉の中枢部分の機能喪失さえも懸念される事態となっています。
 日本政府と事業者は、今起こっている事態をすみやかに明らかにし、最悪の事態への進行を防ぐために何ができ、何をなすべきかを、全国・世界の英知を結集して検討し、実行していく責任があります。そして、住民に対して、事態の全容を分かりやすく説明し、今ある危険と今後事態が悪化する場合に取るべき対応について、十分な情報の提供と平易な説明を行う必要があります。
 現状では、断片的な現場の情報と、避難・室内待避の指示が出されるだけであり、冷静な対処を首相が求めても、むしろ住民の不安は極限に達していると言えます。
 十分な情報提供と、事態や取るべき対応についての科学的かつ平明 な説明こそが、パニックを防ぎ、デマ情報を無力化し、国民の冷静な行動と協力を可能にします。それは、世界の日本への信頼を取り戻す道でもあります。
 日本政府と事業者に対し、広報体制の抜本的な見直しを緊急に求めます。
 また、私たちを含む全国・世界の多様な分野の科学者に、協力を求める態勢をつくるべきであることを指摘するものです。
 さらに、今回の大震災・大津波の被災状況の深刻さからみて、被災者の皆さんの生活の再建と安定化ならびに被災地の復興・再建には、日本政府による県や市町村などの地方自治体への全面的な復興支援が不可欠です。
 その際、阪神 淡路大震災からの復興過程で多くの社会的弱者が取り残された経験から学ん で、地域住民の生命と暮らしを最優先にした復興計画を策定することを、日本政府ならびに各地方自治体に強く要望するものです。
 創設以来国民の生活向上のために科学を発展させることをめざしてきた日本科学者会議は、困難な中でも、まずは住民の生存と健康のため、さらには希望住民本位の復興計画の策定に向け、広範な専門領域の会員の英知を結集するものです。また、会員・非会員を問わず、全ての科学者と研究機関に対し、救援に可能な全力を傾注することを訴えます。
                                      2011年3月15日             日本科学者会議


③次に、広瀬隆さんからのある方に届いたメールの転載をさせて戴きます。
  メールを入れてくださった方は「判断の参考にされてください」と添えていられます。
===========================
 南日本新聞3面にもコメントを出されていた、広瀬隆さんから直で緊急連絡をいただきました。どうぞ、皆さん、落ち着いてでも事実を伝えましょう。
(ここから広瀬さんより)
 ご報告です・・・広瀬隆 
 取り急ぎ申し上げますが、テレビを絶対に信用しないでください。おそろしい汚染が広がっています。
 既に昨夜、原発から50キロメートル離れたところで、1000マイクロシーベルト/時のカウンターが振り切れています。おそらく放射性ヨウ素は、最初の炉心熔融の段階で、大量に炉内に出たはずです。現在それを大気中に放出しています。
 下記にある、ダイヤモンド社のオンラインに書いた記事を見てください。ほとんど何も書けませんでしたが、取り急ぎ、お知らせします。それから、今週発売の週刊朝日3月25日号にも書きました。みなさんに、広めてください。
 
 原子炉は、電源確保ができていないようなので、今後どうなるか、まったく分りません。
 それと、昨夜、こちらでは、静岡県で、私が予測していたかなり大きな地震が起こりました。太平洋プレートが地球規模で動いているので、次は、それに押されて、相模湾か駿河湾のどちらかが、必ず大変動を起こします。浜岡原発が、本当に危機です。
 要用のみにて失礼いたします。     広瀬隆

ダイヤモンド社の「福島原発事故の真相」のURLはこちらです。
http://diamond.jp/articles/-/11514
また、ダイヤモンド・オンラインのトップページに記事の紹介があります。
http://diamond.jp/

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