2011年03月18日

レベル5にひきあげ

 3/18 その三 
 これから、第5グループの「計画停電」に入ります。なんと、18時半~22時までの長丁場です。
 取り急ぎ、直前の18時台の情報をお伝えします。
 海外のマスコミ等で東電の決死隊のことが「フクシマ50」として評価されているようですが、本当にご苦労さまです。でも、こういう危険な仕事は、通例、下請け企業の請負いとなるのですが、そうではないでしょうね。
 でも、どうして、東電は未然にふせげなかったのでしょうか。それに比べて東北電力は、女川原発を制御しています。それに、
「計画停電」もコントロールして、被災地の方たちをさらに苦しめ不便をかけることを回避してくれています。

【3月18日(金) 毎日新聞速報】 http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110318k0000e040104000c.html
福島原発:自衛隊 3号機に向け放水を再開
 <福島原発>自衛隊 3号機に向け放水を再開

【2011年3月18日 15時39分 東京新聞速報】
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011031801000458.html
復興担当相新設など閣僚増強へ 仙谷氏ら念頭、法改正へ


【18時のNHKラジオニュース】
※「計画停電」のタイムリミットで末尾の概要しか記せませんでした。電気が復帰してから、録音テープをほぼ1時間半近くもかかってテープ起こししたニュースが、その後、アップしたのに消去してしまったのです。 が、やはり末尾に記したニュースの詳述だけでもと再度、テープ起こししましたので、以下に掲げます。
① 福島第一原子力発電所であいついでいる事故で、原子炉内の核燃料の損傷が大きく外部に放射性物質が漏れていることから、経済産業省の原子力安全・保安院は事態の深刻さを示す国際的な基準に照らして評価をした結果、32年前にアメリカで起きたスリーマイル島原発での事故と同じ「レベル5」に引き上げました。

② 福島第一原子力発電所3号機を冷却するために、自衛隊は各地の航空基地から集めた消防車を使って、今日、午後2時前からおよそ40分間放水作業を行いました。
 この後、東京消防庁の消防車が放水を行う予定で、深刻な状況にあるとされる3号機の冷却を急いでいます。
 福島第一原子力発電所の3号機と4号機はいずれも使用済み燃料を保管したプールが冷却できない状態になっており、このままでは放射性物質が大量に漏れ出す恐れがあります。このうち、3号機について自衛隊は昨日、ヘリコプターと消防車を使って、上空と地上から放水作業を行いましたが、依然としてプールの水位が低い状態が続いていると見られています。
 このため、自衛隊は今日も地上からの放水作業を行うこと決め、全国の航空基地から集めた特殊な消防車6台が午後2時前からおよそ40分間にわたって放水を行いました。6台は一台づつ、3号機の近くまで前進して放水を行いました。
 これに続いて東京電力の協力会社の社員が在日アメリカ軍から借りた消防車1台を使って、放水を行ったということです。
 放水した量はこの7回で合わせて50トンだということです。
 放水作業について、航空自衛隊トップの岩崎シゲル航空幕僚長は記者会見で、「映像を見る限り、水は本体に届いているものと思う」と述べ、放水した水は原子炉の建屋に届いているという見方を示しました。さらに作業にあたる隊員の安全確保については、これまでのところ、隊員が浴びた放射線量は最大でも数ミリシーベルト以下で活動には支障がないと考えている。明日以降も放水活動をするかどうかは専門家の判断を待ちたいと述べました。
 東京消防庁の放水作業は自衛隊に引き続きて、3号機で行われることになりました。 地上22メートルの高さから1分間に3トンの水を放水てきる屈折放水装置を使って、高い位置から行うことになっています。

③今回の地震で津波が押し寄せた地域の面積は、少なくとも400平方キロメートルに及び、東京の山手線の内側のおよそ6倍にのぼることが、国土地理院の分析でわかりました。
 国土地理院は被災地の上空から精密な航空写真を撮影し、被害状況の把握を進めています。この写真をもとに津波が押し寄せた範囲を推定したところ、被災地の地域、青森県の八戸市から福島県南相馬市までの地域で、少なくとも400平方キロメートルに及ぶことがわかったということです。これは東京の山手線の内側のおよそ6倍の面積です。
 また、海岸から内陸6㌔の地点まで津波が押し寄せた地域が、複数確認されたということです。
 国土地理院によりますと、まだ撮影できていない地域もあり、震災地域はさらに広いということです。
.............................
① 原子力施設でのトラブルの重大性を示す数値は、スリーマイル島と同じく「レベル5」と発表されました。
② 国土地理院の発表によれば、津波による被害面積は、およそ400平方キロメートルで、山手線の内側のおよそ6倍とのことでした。

.............................

 なお、前のお知らせでご意見を聞いた、H・Sさんは、杉山さんとおっしゃいます。
 責任所在を明らかにする意味で、ご本人の承諾を得まして、ご本人が記されたプロフィールを記させて戴きます。
.....................................
 83年 東北大学大学院原子炉工学専攻修士課程修了。
 同年から90年 三菱重工業 新型炉技術部、設計部勤務。
 主に大間に計画されていた新型転換炉、もんじゅ、ふげんなどの設計に従事。ふげんでは事故隠しに加担。確率論的安全性評価など新型炉において、重大な事故をどう設定し評価するかという安全設計思想の分野に興味を抱いていた。
86年 チェルノブイリ事故調査を担当したことを機に原子力の安全性に疑問を抱くようになる。90年退社。



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この記事へのコメント
 結果論になりますが、福島原発の事故の直接の原因は、津波の高さの想定が極めて甘かったということです。
 原子力プラントの安全設計においては、1万年に1回、10万年に1回、いや100万年に1回の事象まで対策を考えています。
 しかし、所詮人間が考えることです。そこまで考えるのに、わずか数百年に1度の規模の津波を考慮しなかったのです。
 いったい何人の専門家が、想定する津波の高さについて本気で考えたでしょうか。おそらく、関連した全ての方が津波の高さは専門外として、誰かが言い出した数メートル
の高さを鵜呑みにしてしまったのでしょう。結果として、想定される津波の高さは見直されることなく、そのままになっていたのでしょう。

 今回の事故の対応は、専門家の誰もが考えていなかったことです。しかし、消防車やヘリによる海水散布など原子力以外で培われた技術で何とか冷却を確保しつつあります。

 しかし、「もんじゅ」ではこれが出来ません。水や空気と触れると発火する液体ナトリウムを冷却材に使っているからです。もんじゅで同じ事態が起きたら、なすすべがないのです。さらに、「もんじゅ」では福島では問題にならない再臨界(核爆発)の可能性もあります。
 たしか、安全審査の途中で、炉心溶融に備えて、コアキャッチャー(再臨界が起きないように融けてきた炉心を受け止めて分散させる)を付ける付けないという議論をしていたように記憶しています。

 原子力プラントは極めて複雑なシステムで、もはや生き物であるかのようです。生き物を人間が本当にコントロールできるのだろうか。現役時代、そう思っていました。
 事故が起きても、内部の状況は見えませんから、温度や圧力から何が起こっているかを診断しなければならないのです。これ自体が困難を伴う作業の上、温度計や圧力計も故障するのです。しかも、発電所全体を把握している人間が誰一人いないのです。

 他のシステムならば、得られる利益が大ききければそれでも良いのでしょう。しかし原子力は、いったん事故が起きた場合の影響が大きすぎます。

 今回の事故で、東電や政府の対応を批判する意見が沢山あります。それらはもっともな意見です。しかし、自分が東電の担当者の立場になったらもっとうまく対応できるのでしょうか。

 私の答えはNOです。

 そうだとしたら、人間が作った組織の実力はあの程度なのです。批判を浴びている東電ですが、所詮のあの程度の対応が、今の人類の実力なのです。
 それを前提に原子力プラントの設計も進めなければなりません。嘘も付くしミスもする、そんな人間が設計し運転するのです。それを前提に設計する必要があります。原子力や航空の分野では、フールプルーフ(バカ防御)という設計思想があります。それをもっと広義に考えるべきでしょう。

 そう考えたとき、原子力は、個人がどんなに一生懸命やっても、遙かに限界を超えています。
 そういった意味で、少なくとも、私には人智を超えている「ばけもの」ように思えます。原子力、特に「もんじゅ」は。
Posted by 杉山弘一 at 2011年03月18日 23:13
勉強になりました..._φ(°∀°)

電力確保で 実験段階の原発に手を出した?

それだけ
エネルギーがもう無いd(°ε°;) て話しですね


ヒューマンエラー覚悟で 原発に依存するか?
不便な 昔に戻るか?


選ばないと行けない(;^_^A
Posted by momotaka at 2011年03月19日 00:26
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