2011年03月21日

「廃炉」となる見通し

 朝から雨でどんより。
 被災地では心理的にも物理的にも大変なこととご推察します。
 犬の散歩のため6時半頃に表に出てみたら、新聞がびしょぬれ。犬を恐れてか最近は玄関先まで持ってみえず、車のミラーに挟んで行かれるのです。心配な時にはビニールに入れてくださるのですが、ということは4時頃はまだふっていなかったのでしょうか。中に織り込まれた一紙はさほどでもなく何とか開けるのですが、表側のもう一紙の新聞は濡れて一塊に。はがそうとすると破れてしまうので、始末が悪い。
 被災地では、どんなに大事な書類や思い出も皆、濡れるどころか汚水にまみれてしまっていることでしょう。
 生活に無くてはならぬ水ですけれど、幸い高崎市周辺では、水害はないので、浸水の切なさにはあったことがないのですが、その辛さはいかばかりでしょうか。
 
 さて、ダムを造り、水の制御を行い始めた頃には、それなりの大義名分があったことでしょうが、それが政治力と結託し「経済の尺度」に変容し始めた頃から、河川行政はおかしくなってまいりました。
 そのダム行政でも、59年目に突入しても完成に至らず、巨額の資金を投入した割には、(一部の役得者をのぞき)住民泣かせの八ッ場ダムは、この国のダム行政のなかで象徴的存在と申せましょう。
 それゆえに関係筋には、「メンツにかけても、八ッ場だけはやる」という暗黙の意思が根強いと聞いております。
 かつて、現地で、「あのずさんな工法と言われている代替地が崩れたらどうしますか」、「もし、浅間山が噴火してダムが決壊したらどうしますか? 浅間山は活火山ですよ」と問うたことがあった。
 「何、崩れたらまた、また工事すりゃいいんだんべに」との返答を戴いて、唖然としたことがありました。つまり、またも「仕事」につながりうるというらしいのでしたが……

 さて、市民運動の面々や心ある研究者たちが再三、「核と人類は共存できない」と指摘し続けた原発は、今般、あってはならぬ杞憂が現実のものとなってしまいました。
 幸い昨日、枝野官房長官が「福島第1原発」は「廃炉」になるとの見方を示し、基本的には東電も納得してくれているようです。 当然のことと思います。
 【2011年3月21日5時30分 朝日新聞】 
 http://www.asahi.com/national/update/0320/TKY201103200297.html
   福島第一原発全6基の廃炉、東電も「不可避」の見方 

 でも、撤去にも10年間は要するとの末尾の記事に、それもそうだろうなとは思うが、いかに間違えた選択のもたらす後遺症の被害は甚大かとしみじみ思えてなりません。
 ようやく乾いだしたシワシワの毎日新聞を広げ、3面中ほどの、まるで広島の原爆ドームのような残骸と化した、衛星写真による上空からの3号機と4号機をみて思います。


【キャプション】16日午後に撮影された、白煙を上げる福島県の東京電力福島第1原発3号機(東電提供の共同通信記事) 
 では前政権党・自民党によって企業と共同路線とは言葉の響きはいいけれど、結託して行われた間違えた政治判断がもたらした、20世紀の教訓として、建物保存して「遺跡」に? 
 とここまで記して、「それは出来っこない!!」と、自分で自分を笑いながら、わがボンクラ頭を叩いた次第。そこには凝縮された放射線があるんですから……
 それらが除去できるまでには、長い長い時間と高度の技術改革がまたれるのですから……
 前にも、記しましたがそれは、八ツ場ダムの上流に眠る、大量のヒ素の蓄積問題と同じです。現在、セメントと混ぜる「固化」という方法が取られていますが、今度は新たな危険性として、セメントとの反応によるガス問題がクローズアップされています。
 つまり、左記の「もんじゅ」ではないけれど、ダムを造るために、酸性水を中和したのでしたが、まさに想定外の結果をうみます。
 従って、将来、核の除去にあたっては、企業の酷寒のメンツに振り回されることなく行ってほしいと切に思います。それを観てしにたいとはおもいますが、かなり長い時を要することと思います。
 でもその前に、まだ危機感が去ったわけではないのです。
 核の世紀を断ちきるために、ひたすら祈る次第です。

※毎日新聞3面の上空写真、毎日新聞社のパソコン画面からの方がより鮮明に詳細なのですが、技術的にコピーができず著作権のこともあるので、かなり苦心したのですが、断念。
  【毎日新聞のキャプション】18日に撮影された、福島第1原発の3号機(右)と4号機の衛星写真(デジタルグローブ・ISIS提供)=共同
  かわりに共同通信の16日のを転載させて戴きました。なお、著作権問題についてはご寛容のほどを。


 【おわび】
 15時頃まで、写真が異なり、従ってキャプションもことなってました。お詫びいたします。 



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