2011年03月26日

大震災の教訓を「力の政治」の問いなおし策に



【東電・神流川発電所の工事風景 2000年】 ※この拙文も21日時点のもの。ようやく探し出した写真を(初期化後の不具合にてか)プリンターからパソコンに取り込めず、先程まで修復に手間取った次第)
 
 今回の大惨事に思わず、原発には門外漢の当方、なりふり構わず思わず駆け走ってしまいました。
 あたかも11年前、「川原湯温泉を訪れた文人墨客」の取材で、初めて川原湯を訪れ、対岸の川原畑の三つ堂一帯の景観に魅せられしまったのと同じように。瞬時にして「ダムって何?」とダムのダの字にも疎い身ながら、以来、寝ても覚めてもの“八ッ場ダム反対おばさん”になってしまった経過と似ています。
 それはダムと原発問題とは、住民対策の面でも骨格・構造が、似ているからです。
 そして、この手の「権力構造」には、力もないのに怒りを覚える、身のほど知らずの生来の気質だからです。
 
 かつて、少なくとも20年近く前になりますが、原発問題には「反対」の立場をとって、前橋市民有志を中心にした「前橋市民の会」に阻止行動には連なってきました。「原子力不安全委員会」とも名称づけていましたっけ。
 最も鮮明に覚えているのは、毎月の前橋市役所前での{座り込み」。それと関越自動車道ができて程ない頃の、高速道路を使っての柏崎原発への核廃棄物輸送の追跡行動・「ウオッチング」のことでした。
 
 また、およそ11年ほど前の2000年の夏場、東京電力が上野村に建設した、巨大な揚水発電所建設によって、神流川上流のアユが死滅した実態と原発の出力調整のための役目を、これまた「揚水」の字面さえも初めて眼にした身で、必死で参考文献とご存知の方に教えて戴き、上野村の見知らぬお宅にお邪魔して伺ったことを、県内の『週刊サンデージャーナル』(2000年9/3号)に「神流川から鮎が消えたー世界最大級の揚水発電所で」と題して記したことがありました。それこそ「手ですくえるほどいたんに」と土地の方は証言なされ、悔しがっていました。
 すると、直ちに編集長のもとに、「柏崎原発見学」という東電からのお招きがありました。
 バス一台に、編集長以下、こちら側は三名。日常的にこのような任務がご担当であろうと思われる接待役の東電さんの男性社員は、確か三名は付き添ってくださったと記憶しています。
 なんで、ここまでやるのか、意図みえみえの交通費はむろん、昼食付きのご接待でしたが、帰途の車中では水と油で、前後にまったく別れてしまっていたのが象徴的でした。
 さらに見聞きしたばかりの、131mの群馬県庁の建物がスッポリとおさまる神流川発電所の地下要塞の空恐ろしさや、いかに原発が危険であるかを、親戚の集りなどでことあるごとに声高に言うものでしたから、当時は原発関係ではないにしろ東電に勤めていたある親戚とは長い間、ヒビが入ってしまいました。でも、結果的に退職する寸前、ポツリと言いました。「原発はやっぱり、危ねぇよ」と。
 その後も、真実と信じていることを言えばいうほど、干される日々が続きました。
 高木仁三郎さんはじめ。最前線で戦ってくださった先駆的市民運動の皆さんはも、どんなに無念さを味わいつくされたことでしょう。
 ともかく、一日も早い本質的な復興を、この国に生きる市民の一人として願ってやみません。

 今般の未曽有の大災害で、「安全神話」が現実の前に木っ端みじんにくずれ、この国で、「力と経済の論理」で大手をふるってきたことが、根底から揺らいでくれたことにあると思われます。
 私たちに今問われているのは、強者によって仕組まれた構造の中でたどらされた、生きていく上での考え方の問い直しにかかるように、小さな人間ながら感じます。
 そして、ダム問題への私たちの杞憂が、現実のものとならないことを必死の思いで願い続けます。



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Posted by やんばちゃん at 09:38│Comments(1)八ッ場だより
この記事へのコメント
「今般の未曽有の大災害で、良かった事の一つとして、「安全神話」が現実の前に木っ端みじんにくずれ」ですか。
 
 ようやく本音が出ましたね。結局、鈴木さんは、福島原発で事故が起きたことを喜んでいるのです。事故を、反原発という政治目的を達成するためのチャンスととらえ、さらに事故の社会的影響を大きくするためデマを振りまいているのです。

 福島原発の事故は、もっともっと深刻な状態なのです。政治ゲームに利用している程の余裕はありません。
 今は、原発推進派も反対派もなく、事故の被害を最小にするために正しい知識に基づき冷静に行動すべきです。
Posted by 杉山弘一 at 2011年03月27日 09:13
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