2011年04月09日

田中優さんの講演録です

  【↑共同通信より転載】
【2011年04月08日 共同通信】
福島第1原発の作業拠点東京電力は8日、福島第1原発で作業拠点となっている「免震重要棟」の内部写真を公開した。写真には、災害対策本部会議の様子や、放射線を防ぐ効果がある鉛の板をガラス窓に張ったり、空気中の放射性物質を除去する活性炭フィルター付きの換気装置を増設して、防護対策を強化している様子が収められている。


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 以下は、去る4月2日に行われた、田中優さんによる東日本震災緊急講演会の録画です。福 岡市中央市民センター・ホールでの開催でした。
 当日は、 500人満席で立ち見が出たそうでした。地球温暖化などをテーマにされ、地球環境に根差した田中さんならではのお話が、約1時間45分ぴっちり。全体で2時間半。 前後には現地実行委の解説や各サークルからの訴えや質問などがあります。
 なお、講演の内容についての受け止め方は、皆様の自己責任にてお願いいたします。

【4/2福岡にて 田中優 講演会】
 http://www.ustream.tv/recorded/13766187



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Posted by やんばちゃん at 10:01│Comments(3)原発関連
この記事へのコメント
皆様の自己責任にてお願いいたします。
なんて無責任なことがよく言えますね
自分が情報を伝えたいと思うのなら自分の責任で伝えるべきでしょう
自分は直接被害を受けない安全なところにいながらデマを流すなど他人に迷惑をかけようという意図以外に何があるというのか
Posted by やんば at 2011年04月09日 22:13
ご紹介のビデオを見ました。

 東電が津波が想定外だったというのは、けしからんという点はまったく田中優さんの言われるとおりです。

 しかし、田中さん、技術的な点についてデタラメが多すぎます。大切なことを理解しないまま講演するのは無責任としか言いようがありません。

 第1に、燃料棒の発熱と温度についての理解が決定的に間違っています。(高校レベルの物理の話です。)

 27分頃から 「燃料棒の温度は最初急激に下がって,その後ゆっくり下がる。」、「今はだいぶ下がったから、危機的状況に陥る可能性は下がった。」といわれていますが大きな間違いです。
 燃料からの発熱量は急激に下がりますが、冷却をしなければ温度はまったく下がりません。温度はどんどん上がります。その後も、発熱量はゆっくり下がっていきますが、冷却が出来なければ、温度は下がりません。
 したがって、発熱量がいくら小さくなっても、それに見合う除熱(冷却)が出来なければ、温度は上がり続けます。1年後であっても燃料棒は融ける可能性があります。だから、燃料プールの冷却が問題になったのです。
 このことは、推進派の学者だけで、小出さんなど反対派の学者も、さまざまなところで、何度となく言っています。ちょっとした物理の知識があれば、容易に理解できるはずです。講演者である田中優さんが理解していないとは、呆れました。ここが、原子力の一番やっかいなところですから、それがわかっていないとなると原子力について何もわかっていないといわれても仕方ないと思います。
 
 温度が下がって、最悪の事態が起きる可能性が小さくなっている事などまったくありません。むしろ1号機については危機が高まり、まったく目が離せない状況です。

 第2に、33分頃から「再臨界が起きれば、直ちに核爆発が起きる」と言われていますがこれは大きな間違いです。再臨界と核爆発を混同しています。
 臨界とは核分裂反応が連続的に起きている状態です。出力とはまったく関係ありません。電球程度の出力60w
の臨界状態というのもあり得るのです。(なお、自発性核分裂といって核分裂そのものは原子炉の中だけでなく自然界でも起きています。)
 核爆発というのは、臨界を越えた状態で、核分裂反応が一瞬のうちにネズミ算式に増えることです。難しくなりますが、即発臨界を超えた状態です。
 なお、先日来、京大の小出さんが再臨界の可能性を指摘されています、再臨界と核爆発はまったく違うと解説しています。スタンスは違いますが東北大名誉教授の北村正晴さんも広瀬隆批判の中で、同様なことを言われています。(なお、私は、小出さんが東電のデータから再臨界を心配されていることは理解しますが、再臨界については否定的です。東電の検出ミスと思います。)

 爆発ももちろん怖いですが、爆発しなくてもじわじわと放射物質が漏れてくる、これがもっとも起こりえる事象で、これでも充分怖いのです。

 この2点で、がっかりして、その後は見る気がなくなりました。

 原子力を止めなければならないという点はまったく同感なのですが、大切な点で間違った説明をされるのは感心しません。これでは、広瀬隆氏と同類です。推進派から、「何も解らないで危機を煽っているだけ」と批判され、反原発運動は一部の特殊な方だけの宗教になってしまうと思います。
 なお、原子力資料情報室のustreamに出てくる田中三彦さん、後藤政志さんは、誠実にご自分が理解されていることを淡々と言われています。田中優さんのように説明はうまくありませんが、両氏の言葉は重いです。
 また、日本科学者会議(http://www.jsa.gr.jp/)の舘野さんの解説も信頼できます。
Posted by 杉山弘一 at 2011年04月10日 18:37
京都大学原子炉実験所 小出裕章氏に聞く(4/10)
http://www.ustream.tv/recorded/13897618

こちらは、見る価値が高いです。

燃料棒の発熱と温度の問題、臨界の問題に関して詳しく説明されています。事故の深刻さとともに、原子力発電の本質的な問題点がお解りいただけると思います。
ただし、今の群馬での放射線レベルが極めて危険と言っているわけではありませんので、くれぐれも誤解なきよう。

 判断するための基礎的知識がないまま、小出さん、後藤さんら専門家の話とTY、HTらの話を同じ次元で聴いてしまうと、福島原発で何が起きているのかが解らなくなるのも無理はないと思います。後者はご自身が理解せずに、間違ったことを言っているのですから。
Posted by 杉山弘一 at 2011年04月11日 09:41
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