2011年08月09日
(ニ)ここが決壊した流路工!
順序を変更して、決壊したそのものズバリの問題地点の写真を先に出します。
生え抜きの地元の方に伺いましたら、「打越沢」二つあり、それが一つになった流路工ではないかということでした。
まずは、そんなことは何も分からず、国道の作業現場と川原湯温泉駅構内などを撮影して、最も大きな土砂の流入先と思われる、国道145号線を挟んで駅の真ん前にあたる、国交省相談センターの玄関前の土砂物の上方にあたる、かつての進入路を独りで炎天下を歩いて行きました。すでにこの日も雷鳴の音がしていました。そのさ中にも、夏ゼミも懸命に鳴いていました。それが交互に迫ってきた真夏の昼どきの森閑とした木立の中の、土砂類が散乱、あちこちが隆起し、陥没箇所もありました。
行きついた写真の場所には、ちょうどK工業(太田市)の社員3名の方たちが汚泥をくみ上げるための作業中でした。時間は13時1分。
後に総合判断すると、温泉街の道筋にある「打越橋」下の流れに持っていくための作業だったのでした。この過程の工事を「早くやって欲しい」との地元の要望があったとのことでした。
下の川原湯温泉駅周辺もそうでしたが、突然の災害に午後になってから、伝令がとんで、それぞれの専門職がかき集められたようで、時間を追うにつれ、俄然、徐々に賑々しくなり、駆け付ける車の数も多くなってきました。ただし、私がたどり着いた時は、まだここの3名の方たちだけでした。
写真奥の白い車のある所は、新設された県道林吾妻線。右手に川原湯温泉トンネルの坑口があります。
さて、ここで、今般の大水出水の流れを追ってみます。
まず、上流部分からまいります。
次の写真をご覧ください。上記と同じ場所なのですが、二つの家屋に挟まれた山間の沢が、より鮮明に目に入るものかと思います。ここが、次に示す「打越沢」の本流です。そして、その隣の新築中の家のやや右手の沢から流れ出てくるのが、画面右手に掲げた、もう一本の「打越沢」なのです。
あちこち駆けずりまわって、ようやくこの地点にたどりついた時には、既にユンボや土ノウも幾つか積まれていた17時12分過ぎ。
なんと、4時間もたっていました。ですが、こらの土木知識をもたない私にとって、ここまでの全容を手繰り寄せるのは大変でした。
仮に国交省職員に聞いても、きちんとした統一見解がでるまでは、市民運動の女に話してはくれないでしょうし、当方としても対応してくれた職員に迷惑がかかってはと思うと、伺う勇気もありませんでした。
ましてや業者の方たちはもっと弱いお立場。勇気がないから聴くこともできなく、あちこち飛び跳ねている過程で得られた総合判断です。
本日、念のため、八ッ場ダム工事事務所に問いを出して見ましたが、未だ連絡なしです。
なお、この場所で新築中のお宅のご主人から「誰かと思ったら〇〇さんじゃねえかい」と言われ、「まぁ、ご無沙汰しております。立派なご普請で……」と言いましたが、実はこのお宅だったとは知りませんでした。次に「知事と一緒についてきたんかい」といわれ、ほんのちょっと前に大沢知事がこの場所に訪れたことを知った次第です。
一帯の空地にはかなりの車が並んでいて、最も人盛りのしていた川原湯温泉トンネル寄りの場所では、この土ノウ作りをしているとのことです。
一応、ここで区切ります。
念のため、二日間の読売新聞記事を転載致します。
①【2011年8月8日 読売新聞群馬版】
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20110808-OYT8T00095.htm
大雨 土砂崩れ相次ぐ
JR川原湯温泉駅や国道冠水
②【2011年8月9日 読売新聞群馬版】
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20110809-OYT8T00164.htm
堤排水管詰まり土砂流入か
川原湯温泉駅付近知事視察
Posted by やんばちゃん at 17:39│Comments(0)
│八ッ場だより