2011年11月30日

(一)国は学者は責任とれるのか! 意向通り?事業評価監視委

 
(一)国は学者は責任とれるのか! 意向通り?事業評価監視委

 【正面:委員たち。左手より堤・恵・家田・清水・佐々木委員。右手・手前:関東地方整備局長以下約22名】

本日夕刻17時というより、すでに昨晩、大宮の関東地方整備局で、一蓮の検証作業の末尾となる「事業評価監視委員会」がありました。
 思った通りのまたもの“できレース”のままの結末。もちろん、問題なしとして関東地方整備局を通して、前田大臣に送られるそうです。
 事実経過は、各マスコミ記事をご覧ください。
 席についてほどなく、カラー版データー全22頁の「事業評価監視委員会 委員からのご質問等について」の配布物の回収、差し替え。その配布、さらに末尾2頁の不足部分の追加配布。二度にわたる声明文配布で、要員の職員さんたちもテンヤワンヤの会でした。
 一回目はでられなかったので判りませんでしたが、加えて、日本学術会議に続いての「録音禁止」。当然のこととしてボイスレコーダーを出していたマスコミの方も注意をうけてました、その目配り監視のため、律儀というか威圧的に神経を張っていた、ある若手職員さんの態度は、まるでガードマン並みでした。
 
 さて当方はいつものように、記者さんたちが書かない、というより書けない、一匹狼の恥知らずのオバさんでなければ、言わない、質問にあらずの抹消部分的なを愚問を、ここぞとばかりにあえて繰り出させて戴いた次第です。
 まず、いかに予定稿であったかの結論報告について、やんわりとくりだして、 「これだけ危険が指摘されている八ッ場で、原発と同じく、もし災害が、望むわけではないけれど起きた時、国はどうやって責任をとるんでしょうか」とたたきつけさせて戴いた次第です。
 通例は、表に出ないどうでも良いことですが、こういうことがあらゆる、行政の場で性懲りもなく、繰り返されてきたのでした。
  
 どういう基準で選考されたのか、ともかく国交省さんのおめがねに叶った、事業評価監視委員会12名の委員中、出席したのはたった6名で、全員が大学教授。
 長い説明の後、司会が委員長の家田 仁・東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻教授に移り、各委員の意見に。
 最初の、堤 マサエ・山梨県立大学国際政策学部総合政策学科教授の意見はほとんど聞き取れず。
 続いて、先の学識者会議の中でも疑問を呈した、清水義彦・群馬大学大学院工学研究科社会環境デザイン工学専攻教授が、同じく17000㎥/sへの疑問点を口にされていました。
 恵 小百合・江戸川大学社会学部ライフデザイン学科教授は生活再建のソフト面への疑問。そして、二度目の質問では、もっと判りやすい説明がいる。
 佐々木 淳・横浜国立大学大学院都市イノペーション研究院教授は、堤防に比べて、ダムのリスクやはんたい意見への言及をされてました。
 遅れてきた、山崎 朗・中央大学経済学部教授は、委員会の位置づけとして、われわれの役目は何をどこまで評価すべきなのかと疑問を呈してました。
  最後に家田委員長が自分からも二つとして、
  ①堤防にどれだけ期待していいのか。
  ②専門家の意見と検討主体の考え方

 次に、整備局側が、分担して答弁。
 18時50分、「結論を出すために、別室で協議」とあいなったのでした。
 これだけ、聞いていると、学者さんたちって、ハッキリとはおっしゃらないけれど、単純思考の当方には、「……もしかしたら」と思われだしだのでした。
 だって、頭脳明晰な方たちが、わからないハズないじゃないですかと、期待して、待つこと約30分。

 
19時15分すぎ、 再開。
 テープが採れないのですから、筆記のために身構えていると、家田委員長「読み上げます」とおっしゃるじゃないですか?
書き取れ切れるかなと緊張した矢先に、前の方から、またも職員が、印刷物を回し始めている。

 一枚の紙に、大きな字で要点のみ書いたのならわかる。
 手元に届いたのを見れば、11ポイントくらいの活字でA4用紙3枚にびっしりではないか。

 
 いかに、頭脳明晰この上ない学者層とはいえども、これだけの文章が、たった30分間に用意できるはずもない。さらに、少なくともも約50部のものを印刷・閉じの手間もある。
 家田委員長は時たま、読み違えられて「失礼」といいながら、ご自分たち心血そそいでまとめられたのなら、読み違えってはおかしい。朗読されている間に、単純オバさん、ここで疑問と怒りが沸騰。
 日本学識者会議と同じく、関東地方整備局・国交相河川局の思惑通りのワンパターン。商業的なゼネコンなら、まぁ、当たり前のこととして許せもしよう、しかし、人の子を教え、社会を前進させる役割を担う学識者といわれる人々である。
 
 で、あえて、ぶらさがり会見にて、無知まるだしの質問をくりだしたという顛末です。
 こういう愚問は、マスコミさんたちには到底できないこと。守るものなしで、いまや、嘲笑されても平気の平左になりつつある、一介のオバさんならでは、できる芸当です。
 ※分割します。

/////////////////////////////////
 帰宅後の23時、パソコンをみたら、すでにアップされていた、速報です。

【2011年11月29日21時 分 毎日新聞】
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111130k0000m010078000c.html
八ッ場ダム:関東整備局の諮問機関「建設が妥当」と結論


【2011年11月29日21時6分 朝日新聞】
八ツ場ダムの建設継続=評価委が了承―国交省関東地整局
[時事通信社]



同じカテゴリー(八ッ場だより)の記事画像
ブログ再開させて戴きます、よろしく
新緑の現地見学会、本日です
片側通行止めをせずに済んだ真相
日本工営報告書、レクチャーにて少~し理解
県と国、半分づつの負担。でも、血税投入には変わりなし
負の遺産に1億6千250万円投入。県は今回の工事は県の全額負担と答弁したけれど……
同じカテゴリー(八ッ場だより)の記事
 ブログ再開させて戴きます、よろしく (2019-03-22 19:35)
 新緑の現地見学会、本日です (2017-05-06 08:18)
 片側通行止めをせずに済んだ真相 (2017-04-28 05:55)
 日本工営報告書、レクチャーにて少~し理解 (2017-04-17 22:21)
 県と国、半分づつの負担。でも、血税投入には変わりなし (2017-04-15 08:28)
 負の遺産に1億6千250万円投入。県は今回の工事は県の全額負担と答弁したけれど…… (2017-04-03 11:01)

Posted by やんばちゃん at 02:10│Comments(0)八ッ場だより
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
(一)国は学者は責任とれるのか! 意向通り?事業評価監視委
    コメント(0)