2012年03月23日

コタツの音

 



 ここのところ、先週末より5日間、早朝から夕方まで片付けごとに終日、没頭してきた拙宅の改装が奥の座敷まで終り、昨夕以来、予定より早く一息つくことができました。
というのは、今回の改装の主目的は雨どい等はぶら下がってしまった表周りの荒れるに任せてしまった補修と、室内は床下の湿気と白アリの進行具合にありました。
 数年前に二つの和室の部屋の仕切りの部分の柱付近を白アリにやられてしまっていて、応急措置をしておいたままの床板が心配だったのでした。
 一昨日夕方、ようやく箪笥二棹以外は撤収し終わったので、畳屋さんに畳を剥ぎにきてもらったら、心配していた畳も床も無事で、応急措置が効をなして、被害はひろがっていませんでした。
そして、昨日みえた、大工さんも床の張り替えは不必要と太鼓判。 従って、短縮。


 この部屋でも、押入れの床板(昔の押し入れはべニア板一枚なので、湿気がひどい)をはいで、土台を補強ししっかりした板をはってもらいました。そして、ここでも、初めて見たわが家の床下に対面。
 職人さんの仕事の合間に、大急ぎで八ッ場の炭と、近年、親族が試して、最も効果があったという、白アリが食べ、巣に持ち帰って全滅に至らさせるとのその律儀な働き者の特質を生かすという、写真の白アリ対策用の最新式のをおきました。
 床にもぐってみると、かなり遠くに感じられましたが、数日前に手前の8畳間から、問題箇所にむかって、棒を使って押しいれた薬剤がなんと、3つも集中していて笑い出してしまいました。この時は作業開始の時間に急かれて炭もネットのまま数か所おいたものでした。その一つに何日かぶりにお目にかかりました。
 それに、新畳をもってきてもらう予定日は予定通りにして、最後に大工さんに床板を数枚、はがしておいてもらえば、そこまでもぐって行かなくとも、自分でさらに丁寧に処置ができると想定。それに、朝から夕方ので、必死で移動の荷物運びしたのでかなり身体も参ってました。
 最後に大工さんにお願して、三枚ほどはがしてもらい、釘を打たなくとも思いましたが、1枚に2か所の打ちつけがありましが、1か所分のうちつける釘も念のためもらっておきました。この点は日ごろのおっちょこちょいにしては、我ながら感心。
 
 10時のお茶どきに、「何でも自分でするんで大変だのう」とおっしゃる職人さんがくりだすのには、「たまげたいのう。今時、女のヒトで、床下までもぐるヒトはいねえやのぅ」とのこと。言われてもれば、大別すればオンナなんですけれど……。「10分ほど、ください」と他の仕事をしてもらっていた間に、炭をもって床下にもぐり、職人さんの足音に「もう、終わりますから」と床下から這い出てきた時にお目にかかった時にも言われた言葉でした。
 確かにわが手をみれば、ホコリしごとをするので、日に何度も石鹸で洗うためか、荒れ果てた手の平のシワの筋にも炭がくいこんでました。爪はもちろん、まっ黒。草むしりの時も最初は手袋をするのですが、最後の最後でいつも、素手で……
 で、3時のお茶の時は、この汚い手で、お茶の用意をするのもどうかなと思い、果物などはご自分でむいてもらうように、心配りを……? でも、「な~に。俺たちと同じ仕事をしているんだから構わしねぇよ」と。この言葉に連帯感に似たものがふっと流れました。

 冒頭写真のシートがけも独りでこなしたのでした。右手の大きな三間幅のブルーシートは、ちょうど売り出し期間で、おかげさまでとっても格安で求められました。
 ……内緒のことだけれども、手前の八畳間の押入れの時、世間的にはガラクタでも、私にとっては大事なの作業場で使ったらしい薄汚れたシートがかけられてしまって…… だから、今度は先手をうってかけておいたのでした。当方、女にしては何事も無造作だけれど、こういうことには案外神経質すぎるのです。
 ともかく金属製の物が子供の時から病的に厭で、最近はかなり緩和されましたけれど、硬貨や鍵類の束など、しかも鉛色に変色した色などの金属製のを置かれると、親しい方でも思わずぞっとしてしまうのです。



 
 床板を全面的にはがなくともすみ、空いた時間は、朽ちた濡れ縁の補強をしてもらったり、しぶくなった動きの悪かったふすまや障子をなめらかにしてもらったり、あちこちの不具合の補修をしてもらえました。
 上の写真の手前の段ポールは、2010年の夏頃までの約半年間のダム資料と写真類なのでした。
 奥のケース3つは、最も大事な資料類、さらに物置の二つの幅広スチール棚にもぎっしり。そして、今回は手をつけなかったこの部屋のあちこちに乱雑にあるのですけれど…… 収集はしても活かしてきれていないのが現実ですけれど……
 実は、畳をはぐのと押入れの補強にあたり、押入れの手前んら出てきた不明だったこの半年間の資料を、覚えておきやすいように、脇の床の間に積み上げたのでした。すると、床板の真ん中がしなって、畳との間に約1センチ程のスキマが生じてしまったのでした。慌てて、真ん中には軽いものにおきましたけれど、職人さんに伝えると、ここにも板をあてがって補強してもらえました。

 残るは、追加工事の新しくなったベランダの風よけ工事のみ。まさに八合目に達した面持ちです。
 そんなわけで、ここ2晩は、何でもかんでもごったのこの部屋に軽目の寝具を持ち込み休んでいます。今朝、目をさましかけた際、手をのばし枕もとに位置するコタツのスイッチをいれると、なにやらかすかにシンシンとした音が。何だろうと思ったけれど、低いコタツの電源の音でした。前のコタツは赤外線がついて、すぐに電源の入ったことがわかりましたが、この安物コタツはそれがなし。しかも買換えなければの時期にきている時に初めて、コタツが発する音を知りました。少なくとも5年ほどは使っているのに初めて知った、コタツの音でした。
 手をのばし、時計代わりの携帯をみると、まだ4時ちょっとすぎの早暁でした。
 不意に頭に浮かぶのは、正岡子規の『病牀六尺』ではないけれど、人間にとって、最後の時は寝具を敷く、この畳2畳ほどの空間があればこと足りるのだなとあらためて、自覚しえた次第です。


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Posted by やんばちゃん at 07:59│Comments(0)八ッ場だより
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