2013年01月30日

 「本体工事費計上せず」の周辺事情

 「本体工事費計上せず」の周辺事情

不動堂直下の「不動の滝」を2号橋上の松の木の間から覗いた、定位置からの写真です。山間の凍った部分が、「不動の滝」です。近年は立ち入り禁止区域となっていますが、それまでは、冬場はロッククライミングが見受けられました。写真では下方を写せませんでしたが、実は20日のこの日も、滝壺近くの下方には3名ほどの男女の姿が見受けられました。

 
 

 昨日の本体工事関連工事費の解釈には、ふりまわされましたね。
 マスコミ自体も錯綜としていて、NHKと読売はあたかも本体工事費のごとく記し、産経新聞は「出ない」と報道。NHKも時間を経るにつれ、あいまいになっていくし……
 

 ともかく、「本体工事費計上せず」でした。
 マスコミ各社の担当記者さんたちは、昨夜はさぞかし、大変だったことでしょうね。
  かの上毛新聞さんも一面での見出しにはっきりと記したのですから、ホントウです。
 なお、各紙にも報道されていますが、同じく上毛新聞に、関東地方整備局が昨日付け発表した「利根川・江戸川河川整備計画」の原案のことが掲載されていますので、併せて。  
 なお、サイトのある新聞報道は、紙面の都合上、サイト名のみを。
 末尾に、NHKの0時すぎの報道を添えます。

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【2013年1月30日(水) 上毛新聞一面】
 八ッ場ダム 本体工事費計上せず
 関連費用は97億5200万円


 閣議決定された2013年度予算案で、政府は八ッ場ダム(長野原町)関連予算として地方負担分を含めて97億5200万円(前年度比約37億円減)を計上した。このうち本体関連工事費として18億円を盛り込んだが、本体工事費そのものは計上されなかった。民主党政権が12年度に計上していた本体関連工事費は執行されない見通しで、現計画が予定する15年度のダム完成は困難な状況となっている。
 本体関連工事費18億円の内訳は、資材置き場や工事用道路の建設費、調査費などで、執行されない見通しの12年度予算とほぼ同じ内容で同額。国土交通省の担当者は「本体工事はいきなり着工できるわけではなく、手順がある。まずは本体工事のための準備工事が必要だ」と説明している。
 水没予定地の生活再建対策としては80億円を盛り込み、付け替え道路や住民の移転補償費などに充てる。生活再建対策費は「必要な生活再建が徐々に進んでいる」として、前年度比で約37億円の減少となっている。
 11年度末に八ッ場ダムの建設再開が決まった後も1年以上、本体工事の着工は行われないまま足踏み状態が続いている。本体工事着工の時期について、同省の担当者は「関連工事を進め、工程を精査して行く中で検討することになる」としている。
 政府予算案に対し、大沢正明知事は「これ以上遅れないよう本体関連工事に一刻も早く着手し、最大限工期短縮に努力して早期にダムを完成させるとともに、
生活再建事業の早期完成に全力で取り組んでもらいたい」とのコメントを発表した。
 一方、長野原町の高山欣也町長は「本来、本年度中に執行する予算が増額もなくそのまま新年度に回され、ダム完成が1年送れる。自公政権になり、地元のことを考えてくれるかと期待していただけに、残念としか言いようがない」と厳しい口調で話した。

 【2013年1月30日(水) 上毛新聞】
 利根川・江戸川整備で「八ッ場建設」 
 関東地方整備局 計画原案に明記

 国土交通省関東地方整備局は29日、今後30年間の河川整備内容を定める「利根川・江戸川河川整備計画」の原案を公表、八ッ場ダム(長野原町)建設を盛り込んだ。洪水を防いだり、水道・工業用水を確保するため必要と判断。民主党政権時にダム本体予算の執行条件とされた計画は、有識者会議や流域住民からのパブリックコメント、本県を含む6都県知事からの意見聴取を踏まえて最終決定する。
 本体工事着工の時期は不透明だが、太田昭宏国交相は同日の記者会見で「条件に縛られない」と述べ、計画の策定状況にかかわらず本体着工する考えを示した。
 原案は、安全に流すことを目指す洪水量(目標流量)を70~80年に1度の洪水規模に当たる毎秒1万7千㌧(基準点・伊勢崎市八斗島町)と想定。これに対応するため、河道の掘削や堤防の整備とともに、八ッ場ダムの建設を明記した。
 計画策定に向け、整備局は有識者会議を昨年9月に4年4カ月ぶりに再開し、目標流量から協議してきた。1万7千㌧は利根川流域の人口や資源を考えると妥当とする意見があった半面、ダム建設のための過大な目標とする指摘もあった。
 県の笹森秀樹県土整備部長は「計画の策定前に、本体着工しても法的には何ら問題ない。早期着工をお願いしたい」と話した。
 水源開発問題全国連絡会の嶋津暉之共同代表は原案について「一方的に議論を打ち切り、反対意見がまったく反映されていない。ダム建設を強引に進めようとしている」と批判した。
 八ッ場ダムをめぐっては、政権交代直後の2009年9月に前原誠司国交相(当時)が建設中止を表明。建設再開を決める際に藤村修官房長官(同)の裁定により河川整備計画の策定が本体予算執行条件の一つとされた。
 
【2013年1月30日(水) 読売新聞群馬版】
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20130129-OYT8T01605.htm
 八ッ場「同額」18億円 政府予算案

 
【2013年1月30日(水) 東京新聞群馬版】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20130130/CK2013013002000145.html?ref=rank
 利根川河川整備計画原案 
 八ッ場ダム「争点棚上げのまま」 市民グループら批判

 
【2013年1月30日(水) 朝日新聞群馬版】
http://www.asahi.com/area/gunma/articles/MTW20130130100580003.html
 八ツ場関連予算37億円減少  
 
 河川整備計画「縛られない」と国交相
http://www.asahi.com/area/gunma/articles/MTW20130130100580002.html

 【2013年1月30日(水) 毎日新聞群馬版】
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20130130ddlk10010092000c.html
 河川整備計画:国交省整備局、原案発表 八ッ場ダム建設や堤防整備  

 13年度予算案:閣議決定 八ッ場ダム、早期完成に全力を−−知事コメント
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20130130ddlk10010104000c.html

【2013年1月30日(水) 日本経済新聞】
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO51126470Z20C13A1L60000/
  八ツ場ダム関連、地元の評価二分 来年度政府予算案

【2013年1月30日(水) 0時19分 NHKニュース】
 八ッ場ダム本体工事関連費 18億円
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130130/k10015152231000.html


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Posted by やんばちゃん at 16:56│Comments(0)八ッ場だより
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