2015年02月28日

「スラグ問題 調査は大詰め」「安全性問題なし」、果たして、そうか

スラグ問題を巡る、群馬県議会の一般質問を二つ。

一、一つ目は去る2/24、県議会一般質問初日の 自民党・星名健市県議の一般質問中の「鉄鋼スラグ問題について」。
 回答者は、青木環境森林部長。
 http://www.gunma-pref.stream.jfit.co.jp/?tpl=speaker_result&speaker_id=162

「スラグ問題 調査は大詰め」「安全性問題なし」、果たして、そうか
「スラグ問題 調査は大詰め」「安全性問題なし」、果たして、そうか

 この スラグ問題について、翌25日の上毛新聞の第二社会面(22面)には、前日24日の一般質問の回答が載っています。
見出しは、「スラグ問題 調査は大詰め」
 
この「調査は大詰め」との言質と見出しは噴飯ものです。
 思わず、本欄表題の下書きに「果たして、そうか」を書き加えた次第です。

 「スラグ問題 調査は大詰め」「安全性問題なし」、果たして、そうか


 写真の 撤去作業は、まだ始まったばかり。
 しかも、問題の大違反の道路に使われた大量の路盤材の行方は、どうなるというのでしょうか。
 よもや、これにて幕引きということではないでしょうね。


二、続いて、、県議会一般質問3日目の26日、共産党・酒井宏明県議の一般質問中の「大同特殊鋼(株)渋川工場のスラグ撤去と刑事告発について」。
 回答者は、環境森林部長。
http://www.gunma-pref.stream.jfit.co.jp/?tpl=speaker_result&speaker_id=70

三、同じく酒井宏明県議の次の質問は、「八ッ場ダム対策について」で、地滑り問題についての質問でした。
 http://www.gunma-pref.stream.jfit.co.jp/?tpl=speaker_result&speaker_id=70
 (1)国道145号に生じている亀裂等について  古橋・県土整備部長
  (2)地すべり対策について   古橋・県土整備部長

 以上酒井県議の質問に関して、上毛新聞の第二社会面(22面)の見出し。またも可とは思いながら、いささか怒りが湧く次第です。
  「道路下の変質原因 安全性に問題なし  八ッ場バイパス段差や亀裂」
 本文冒頭には、「道路下の変質が原因とみられると明らかにした」としながら、「現時点で安全性に問題はないとし、今後も定期的に点検するという」となるのです。
 おそらく、多くの読者は見出しの「安全性に問題なし」で、一安心してしまうことでしょう。
 皆様、よく酒井県議の質疑をおききください。

 本欄をアップしながら、折しものテレビ番組の韓国ドラマ中、 全くの事実無根のことにて囚われ死罪との展開に、驚く関係者に、「権力者とはそういうこと」との冷めたセリフがありました。今も昔もこの構図に変化はないのだなとかみしめます。しかし、現在は情報社会。いずれ、露呈することでしょう。
 こういう時に、公務員関係者への罪科の遡及ができればいいのですが、これもいずれ可能となる社会が到来することを、暗黒化する前に、早く祈りたい思いです。

 



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Posted by やんばちゃん at 11:46│Comments(2)八ッ場だより
この記事へのコメント
全国自然保護連盟の記事より。荒川二瀬ダム、滝沢ダムの地すべりについて以下転載します。詳しくは以下。怖い怖い。ダムにお金をかけるのは全くの無駄で、危険。水源涵養林に指定し、その管理費にお金を使ったほうがはるかに安全かつ効果的、自然環境にやさしいと1石100鳥です。
http://www006.upp.so-net.ne.jp/junc/hokoku0150.htmlダム完成後の地すべりの惨状を見る

~埼玉県秩父の滝沢・二瀬ダム~

 全国自然保護連合のメンバーは(2013年)8月10日、埼玉県秩父市にある滝沢ダムと二瀬(ふたせ)ダムを見学しました。
 滝沢ダムと二瀬ダムは地すべりがひどいことで有名です。ダム周辺の地層は火山灰が堆積してできたからです。


完成後の地すべり対策は、これまで145億円
  ~滝沢ダム~

 最初に滝沢ダムに行きました。一級河川荒川水系の中津川に建設されたダムです。2008年に完成、総工費は2320億円です。

 このダムは、完成直後の試験湛水から大規模な地すべりがあちこちで起きました。水を貯めるとすぐに地すべりです。斜面の崩落や道路の亀裂、沈下、陥没が10か所以上で起きたとのことです。

 そこで、ものすごい数のアンカーボルトを打ち込んであります。アンカーボルトは1基100万円以上といわれています。見学会に参加した土木技術者の話では、「1基200~300万円くらいするのではないか」とのことでした。

 ダムの完成後、地すべり対策としてこれまでに145億円をつぎ込んでいるとのことです。
 アンカーボルトをいくら打ち込んでも、地すべりは止まりません。そのため、計画水位まで水を貯めることができません。

 立派なダム湖周遊道路もつくられています。しかし、地すべりによる崩落の危険性があるためか、一部が立ち入り禁止になっていました。


ダム湖畔の民宿は、敷地に亀裂が走り、柱が傾く
  ~二瀬ダム~

 次は二瀬ダムです。荒川の本流の最上流部に建設されています。洪水調節や利水、発電を目的とする多目的ダムです。1952年に着工し、1961年に完成しました。

 このダムは堆砂がはげしい勢いで進んでいます。完成から52年。すでに計画量の9割も堆砂が進んでいて、除去のための対策費が年間1億円もかかっているそうです。
 地すべりも深刻です。大雨が降ると地すべりが起こりやすいので、6月から8月末にかけて毎日90㎝ほど徐々に水位を下げているといいます。
 地すべりは住宅などにも被害をおよぼしています。土留め工事などの対策が繰り返されてきましたが、地すべりは止まりません。

 湖畔に建つ民宿「梅林」に行きました。この民宿はダム建設による地すべりの被害をもろに受けています。貯水がはじまってから、敷地のあちこちに亀裂が走るようになりました。床下も亀裂です。建物の大黒柱も傾きました。

 原因は二瀬ダムです。しくみはこうです。
 二瀬ダムは毎年9月になると灌漑(かんがい)のために水を抜きます。水抜きの水量は2000万トンです。ダムに水を貯めると周辺土地の地下水が上昇します。そして2000万トンの水量を一気に抜くと、地下水とともに周囲の土地もいっしょに引っ張られます。この水位変動が亀裂や地割れを引き起こすのです。

 ところが、ダムを管理する国交省関東地方整備局は補償しません。「ダム水位の変化によるのか、大雨などによるのか、地すべりの原因が分からない」と言っています。結局、住民は泣き寝入りです。

 かつてはダム湖周辺に民宿がいくつかありましたが、ほとんど撤退したそうです。「梅林」も、経営者の山中潔さんが2011年に亡くなったため、廃業状態になっています。

八ッ場ダムも同じことになる

 八ッ場ダムの予定地や周辺の地層も、火山灰が堆積したものです。ですから、八ッ場ダムが完成すれば、地すべりを引き起こすことが確実視されています。
 八ッ場ダムのダム湖畔に整備中の代替地は地すべりの被害を受けるでしょう。その対策費は、二瀬・滝沢両ダムの何倍もの金額になるはずです。規模が違うからです。
 代替地に移転した人たちの将来が心配です。また、莫大な地すべり対策費は1都5県の住民や国民に転嫁されます。八ッ場ダムは中止すべきです。
Posted by 滝沢、二瀬ダムの地すべり at 2015年02月28日 20:06
今、引き返し方向転換すべきです。
Posted by ダムひきかえそう at 2015年02月28日 20:14
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「スラグ問題 調査は大詰め」「安全性問題なし」、果たして、そうか
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