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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2009年09月21日

タニシよ、生き抜きたかったろうね

 つい数年前まで、やんば館前の久森の水田地帯には、大振りなタニシがたくさん生息していました。それはそれはタニシの王者的で感動ものでした。
 心ときめかせては、訪れたものでした。
 くさぐさに疲れ果てても彼らに出会うと、自然界の大らかさに打たれて、おのずと生気を取り戻せました。
 しかし、ついに絶滅。
 ダム建設に伴う、排水路のコンクリートからにじみ出る茶褐色の汚水に殺られてしまったのでした。
 一時、大きな喪失感にみまわれてなりませんでした。
 今では口蓋を開けてみるのも辛くなってしまって、足も遠のいてしまっています。無念でなりません。
 思えば、拙著刊行時にも表題を、最後まで「タニシよ、生き続けたいだろうね」としたかった程でしたもの。愛着きわまりなかった、いとしいタニシたちでした。
 そうそう、「八ツ場のタニシ通信」と、ちょっとの間でしたけれど、擬人化手法で記したこともありました。

 そして、昨夜も今朝も、現地の方たちの一筋縄では行かない大変な苦衷を伺い、こちらもしばし滅入っています。
 で、ほんのしばし、ダム問題から逃避。   
 久しぶりに、八ッ場の水の供給先である一都五県のある方の人気ブログを拝読。
 なんとまたも、拙著『八ッ場ダム 足で歩いた現地ルポ』作中からの引用を発見。急いでお礼をコメン欄に。その後、前ページをみたらその前日の17日にもご紹介をして下さっているのではありませんか。二日間続いてです。
 これでもう、何回目になるでしょうか。私の文章をしかも、長文でご紹介くださったているのは。
 思わず、これだけの長さを打つのは大変だから、過日、版元の明石書店に頼んで、数日前に編集部から送信してもらった全文のデーターをお送りしたいものとさえ思えました。大部の著書の中から、その選択部分をとりだしてくださるのが巧みで、本人の私が読んでも、この方がクローズアップしてくださった箇所は、よりイキイキと映えて秀逸なのですから、不思議です。いかに、読みこなしてくださっているかの現れです。
 心温もる、真の応援です。
 おかげさまでほぼ完売になってきたのも、スタート時から今に続くこの本への屈辱の過程を知ってか知らずか、無言のエールの賜物と感謝しています。
 この方の感性きらめく文体は輝いていて、惹きつけるもの大です。
 古典文学に通暁し、時代の新感覚にも素早く反応。 写真も斬新でとっても冴えているのです。多くのファンを長年にわたり飽きさせない、魅力のあるブログです。
  
 お断りもしてないし、迷いますが、多くの皆さまに読んで欲しいので、お知らせを。
    http://plaza.rakuten.co.jp/articlenine/

 
 で、思わず時すぎましたが、少し軽めの、生まれて四度目くらいの下記のコメントを、2通続けて寄せてしまった次第です。
 コメントができるようになったのも、これまた、過日のブログ上の消去でSOSを発信した際に、早速ご親切に教えてくださった「4姉妹探偵団」さまのおかげなのです。あらためて、お礼を申し上げます。
 パソコン独学派のおばさん組には、哀しいかな、コメント入稿というこれくらいのことも、わからないのですから困りますね。

 (で、このありがたいご姉妹のお名前を間違えてはと急に確認しようとひらめいて、書き込み画面を登録せずにコメント欄をクリック。
 「あっ」とまたも悲鳴をあげた時には、すでに後のまつり。ここまで打ち、下のコメントにアレンジ加筆したものも、一瞬にして、どこかへ、霧散。 本日もやらねばならないことにとりかかれないまま、遅い昼食後、席を立たずにここまで、進めたのにと落胆。
 でも、鈍化しつつある頭が、打ちこんだ文章のあらましを記憶しているうちにと気を取り直して、再度、打ち直してみました。
 過日、短くと教えてもらったばかりなのに。
 短かく済ませるつもりだからと、ついせっかちに下書きせずに書きだすのですが、書いているうちに次々と浮かぶ枝葉まで記してしまうものてすから、ついつい長く、というより、冗長になり行く。根が単純だから、そのうちに熱中して、こまめに保存することを忘れてしまう。 何度、同じ失敗を繰り返してしまうのか。自分で自分に怒りたい! 頭を叩きたい!!)




※以下の記述は実際のコメントを加筆改編してあります。 ///////////////////////////////////////////////////
     〇〇〇〇のお姉さまへ  1通目 
 また、わが八ッ場をとりあげて下さって本当にありがとう。
 私が住んでいた、あのやんば館前の吾妻川に面した久森たんぼの〇さんの田圃では、今日は稲刈りが行われていますよ。連休で子供さんたちが手伝いにきてくれたらしく、声がとっても弾んでましたから。
 でももう私もあんなにいた仲間たちも、み~んな死に絶えてしまって、誰もいません。
 大きくて一族の長として、黒光りしたカラを背負って鎮座していた、おじいさんタニシも、孫の生まれたばかりの私たち小粒タニシもみ~んな、コンクリートの茶褐色の水に死滅させられてしまったのです。褐色二そまったカラだけが、水路のたまり口に残っていますよ。
 でも泣かないでください。私は死んでなんかいませんからなんて、またヒト並みに、はやり言葉を繰り出してみますね。
 でも、ダムが本当にストップしてくれれば、きっとまた蘇ってみせますよ。
 そしたら、〇〇県の心優しいお姉さま方、また逢いにきてくださいね。
  ダムの世紀よ、永久にさサラバじゃ。
 
追伸
 それにしても、何だか、今年の稲刈りは早いように思えるんだけれど……。
 まぁ、80歳を超えたここのおじいちゃんは、何事も速さを競うヒトだから。田植えも一番、いつも真っ先の農作業なんだよ。
 私たちの生前には「タニシなんか、そこら中にいらぁ」って珍しがらず、あまり大事に扱ってくれなかったけれど、作物はとっても大事にしているんです。
 それに「足が痛い」ってひきずっていたけれど、良くなったみたい。だって、今年は助っと人をあまり頼まず、田植えも早々と独りでこなしていたくらいだから。
 手間ひまかけてハンデエにかけるし、清水で育っているから、旨いよ。下手なブランド品より、ぐ~んと安い分だけ、得だよ。
 それに自分たちタニシの死骸も埋まっていて、有機米だものね。タニシは死んでも役にたつんだよ。

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   〇〇〇〇のお姉さまへ  2通目

 18日の掲載に小躍りして先ほど“ヒトもすなり”というコメントなるものに、タニシの自分も生まれて四度目の書き込みを恐る恐るしてみたんだよ。
 そしたら前日の17日にも紹介してくれていたなんて感激。
 17日には、自分たちタニシが生きていた頃には、八ッ場にくると必ず寄ってくれ「元気にしている?」って見廻りしてくれたイッコおばさんが(あの~、薔薇豪城さん達はお姉さま。こっちはおばさん)、また八ッ場に来て、豊田嘉雄さんのお墓に「豊田さん、やまたのよっちゃんはやっぱり正しかったですよ」って報告してたんだよ。「やまた」というのは嘉雄さんが経営していた民宿の名前だよ。
 著書の『湖底の穹』の最後に、
「どんなに頑固ものだと言われようが、最後まで八ッ場ダムに反対し、このダムは造ってはならないと叫び続ける。いつかきっと、やまたのよっちゃんは正しかった、と認められる日がくることを信じている」と記してあるんだ。

 それで17日未明の前原・新国交相の「中止」宣言にうれしくなったらしい、イッコおばさんは早速、線香に花もって八ツ場にきたんだよ。でも、肝心のマッチ箱を車の中で水桶に落としたままだったから、火がつけられなく往生していたよ。
 八ッ場に魅せられて以来、週に一度くらい来てどんなに遅くなっても必ずあの細い急な坂道を国道から降りて、田圃にきてくれたけれど、運転が下手なのにスピード出すから車はボコボコ。で、相変わらずオッチョコチョイだなぁって感じた。
 でも、おばさんもこの10年間に運転が、かなり上手になった。極細の小道をこわいもの知らずで、この先の山の中には何が隠されているか、観てやるっていう意気込みで、工事現場へ突っ込んでいくんだから。必要に迫れられての慣れとは、すごい。
 それにさ、悪気はないんだけれどすぐに本当のことを口にし、このヒトの旺盛な食欲と同じで、八分目で止めておけば良いのに、必要以上に強く伝えすぎるからか、いつもどういうわけか標的になってしまうヒトで、見ていて愚かだなぁって。
 でも、自分たちタニシは天界から俯瞰できるから、ことの推移をちゃんと見ているつもり。
 春も三月末になると、久森水田には瑞々しいセリがいっぱい生えてくるんだよ。
 ダムが止まれば、その頃には、自分たちタニシも安心して生き返られるかなあ。
 きっと、また蘇ってみせるよ。待っててね。
 でも、〇〇県のお姉さま方、セリは積んでもいいけれど、自分たちをタニシご飯にしちゃ、いやですよ! 

  


Posted by やんばちゃん at 14:39Comments(2)八ッ場だより