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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2009年11月29日

アピオスのふるさと、八ッ場

 考えてみたら、本日の我流の販売品の一つ、アピオスの球根は八ッ場から貰ってきたものでした。
 「インディアンのスタミナの源」と呼ばれるほど栄養価が高く、日本では「ほど芋」とも呼ばれている、わが家のアピオスは、八ッ場がふるさとなのでした。
 頻繁に訪れるようになった花好きなKさん宅では、駐車場などのあちこちに夏、変わった花が咲いてました。いんげんのようにつる状に咲き、支柱が必要な花で、周りの植木類や花に撒きついて咲いていた花でした。
 ある時の帰りがけ、Kさんがスコップをもってきて、「花も咲いて実も食べられるから、持っていきない」と掘ってくださったものでした。「悪いから」と遠慮する私に、確か「な~にいいよ、いいよ。どうせ」というようなことをおっしゃられたように7~8年も前の記憶を手繰り寄せています。移転問題に苦悩していたKさんは、この頃から少しづつ、現地では格段の広さを持つ屋敷内の花々の行く末を思っていられたのでしょうか。
 新しい道路となる道下に新築移転したKさん宅の庭には、先祖伝来の植木類やさまざまな花が移植されています。けれど、どの花も、私のまぶたに焼きついている、移転前のあの勢いも華やぎもまだ感じられないのです。
 概して、長野原町の農家の皆さんは、新種の作物や花をいち早く植えられています。農協を通して求められるようです。
 
 Kさん宅は水没しない部分水没の高台だったのですが、付替え道路の延長にあるため、移転を余儀なくされ、国交省と長年争ってきました。が、ついに昨年、移転。
 うらやましくなるほどの野草や数多くの花々が咲き乱れていた前庭はすっかり掘り起こされ、駐車場も早晩、大規模工事にさらされようとしているのです。
 しかし、まだ契約済みになっていない土地もあるらしく、目下、Kさんは「断りもなしに、勝手に人の土地を計画に入れて」と立腹。争っています。
 拙著『八ッ場ダムーー足で歩いた現地ルポ』にも掲載したように、同種のことで怒ったSさんも、抗議書を持参しています。
 さらに、最近、コメント欄にお便りくださった群馬県人さんも、この公共事業の身勝手さに立腹されています。ブログを拝見して、群馬県の損失補てんに関しての説明書を初めてみました。本当に「ほのぼの幸せ。未来はバラ色」的なイラスト。見せてもらった八ッ場のものと同じで、「いいことしてます」式のおごりに、私も腹だたしいものを覚えました。
 お上が絶対的な権力をもっていた、時代の遺物です。
 (補償問題について明るい方やご意見のある方、どうぞごコメント蘭にお寄せくださいませんか)

 頂いた何粒かを大事に庭の低目の木々の間に埋め、数年経ちました。来る年ごとの拡がりから見て、順長に増えていてくれるようでした。
 さらに、四年ほど前、わが村に突然起きた電磁波問題のため、測定器を設置させたという福島県のある地域をお訪ねしたことがありました。その際、ご縁あってご尽力された方とお目にかかれました。突然の来訪にもかかわらず、案内してくださった上に、辞去する際に、やはりこのアピオスの球根をおみやげに下さったのでした。
 で、早速こちらのアピオスも、八ッ場からのアピオスの近くに植え、残りの何粒かを近くの畑地に、大事に植え付けました。こちらはヒト目につきますので、通りすがりの方たちが「珍しいねぇ」とめでてくれたものでした。
 
 わが家のアピオスのルーツを考えましたら、アフリカの大地に雄々しく育ッた原種が、ダム問題の長野原町と電磁波問題に揺れた福島県棚倉町で育まれたそれぞれが混在化、年々再々増えて、今回の収穫物となってくれたのでした。  


Posted by やんばちゃん at 22:03Comments(2)八ッ場だより