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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2010年01月05日

八ッ場のイヌワシ、それは死滅作戦か(一)

 寒い日が続く。
 今朝は初雪とまでは言い難いが、うっすらと淡雪が地面や車を被った。
 昨晩、欠けはじめたとはいえまだ明るい月に照らされ、立木の一枝さえも視界にとらえられるほど凍てた戸外をみやりながら、八ッ場のイヌワシに思いを馳せたものだ。
 ほとんどがひた隠し的散在だったが、八ッ場にもイヌワシはいた。
 そして、現在おそらく、早晩、「いた」と言わなければならなくなっている時がくることは想定範囲内に入ってきた。そのことが切ない。そのために急にイヌワシに集中し始めた次第だ。

 五年前の2005年末、情報公開でとったまま、ツン読状態だったイヌワシ関連の資料の山を、目下、必要に迫られて読んでいる。
 その年度までの全開示請求は通ったものの、大宮の関東地方整備局の一室で閲覧できた資料の主要部分はことごとく墨塗り。図面や写真は一面の墨塗り状態。
 確かに「行政文書開示決定通知書」につけられた附箋には、あらかじめ「今回の開示文書も《大部分が墨塗り》のページがあります。墨塗りページの開示を希望しない場合はご連絡ください」とは記されていた。
 おもわず、ヒト言多すぎる性分のおばさんは「皆さんも大変ですね。こんな作業させられて」と放ってしまったのだが……。こんな時には「あ~ぁ、こんな不毛な作業をさせられたのが、甥や姪じゃなくて良かった」と思うことにしている。もはや、「夫や子供でなくて」とは言えないのだが、本当に不毛な行為ではなかろうか。公務員になって良い仕事をしようとしているであろう有為の職員が泣く。
 でも、私はとりわけ念入りに墨塗りされたイヌワシの生息地のほとんどは、判読できるのだった。で、「ここは〇〇のことでしょ。次のこの箇所はね、〇〇山と呼ぶのよ。それからねここは」と。この調子で、コピーの必要カ所に印をつける作業中の単純作業中にも、手とともに口を動かし続けていたものだ。
 コピー金額も御蔭さまで当初よりもだいぶ安くなって、確か10円にはなったが、それでも全ページ取ったらかなりの金額になってしまう。それにカラー写真は倍の20円なので、調子にのっておいそれとは採れなかった。
 でも、高崎市内のホテルで行われた「八ッ場ダム周辺猛禽類調査検討委員会」の会議録だけは、全ページ採った。
 
 そんなわけで、読みながら念のため、字数に合わせて推測可能な地名を鉛筆書きで記す。まるでパズルを解くような読み方をしている。
 すると後半部に墨塗りをしそこなった箇所があり、思わず噴き出した。墨塗りの箇所と全く同じワンパターンの記述だから、その特定個所は簡単に解読できてしまう。
 もしかしたら、これは顔もしらない作業を命じられた公務員サマの予期せぬミスではなく、意図的なミス? それが抵抗感の表れだとしたら余計おもしろい。まさに「お主、よくやるわいな」式かと、想像たくましく勝手解釈。
 「雪の明日の裸洗濯」とは祖母の言葉だったが、日中は結構陽ざしが暖かく、細目にあけたガラス戸からの冬日を背にたっぷり受けながら、妙な連帯感を感じる一時とあいなった次第。
 今回は、この辺で。

  


Posted by やんばちゃん at 21:13Comments(0)八ッ場だより