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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2011年06月19日

擬岩とはやはり、ニセモノの岩なり



またもの川原畑代替地の三つ堂です。
 新しい三つ堂の向かって左側の墓石は、旧三つ堂の同じく左側にあったものです。ここでは、「両墓制」がとられているので、 三つ堂脇には「詣り墓」があり、その墓石群です。
 写真ではお分かりになりにくいと思いますが、お堂裏手の草むらのなかにもたくさんの墓石があるのです。よくよく目をこらせば、墓石らしきものがみえました。それらは無縁仏とのことでした。
 今までは留意していなかったのでしたが、この日、午後の便の国交省案内の方の説明でしりました。 こんなにたくさん、かっての三つ堂の脇にあったのかと驚いた次第です。五人以上から申し込め、月・木曜日に運行されている、やんば館二階での約三〇分間の説明の後に、マイクロバスでの約二時間の見学コースです。
 折り紙つきの“市民運動のワルい女”でいささかの気遅れもありますが、たまには、国交省のバスに乗せてもらって、その説明を伺うのも良いものです。
 


念のため、2007年秋の三つ堂最後の秋の景色をようやく探し出しましたので添えてみます。
 名残惜しく口惜しくて、2008年の年賀状に用いた写真です。前にもご紹介したと想いますが、お許しを。

 


次の写真はお堂右手の石仏群。
 正式名称「擬岩」とやらにバックにコンクリートの台座に等間隔に味気なくくくりつけられ身動きならぬ、移転させられた石仏たちです。私は擬岩ではなく「偽岩」もしくは「欺岩」、または「疑岩」と呼びたいくらいです。
 ほぼ輪郭を見せ始めた工事の際、この岩の名前を国交省に聞いた際に、「ギガン」とのことに「ああ、ニセモノの岩と書くんですね」とすかさず言うと、「それはいかにしてもヒドいですよ」と電話の向こうに苦笑の声がありました。
 「擬」の字の意味には「なぞらえる まがい もどき」の意味がありますから、そんなに遠くともあたらじではありませんよね。
 ちなみに擬岩とは、動物園や水族館などての工事に用いる特殊技能によるものとのことで、折しも現地で作業中に出くわした東京からきたという施行業者の方からうかがいました。中には鉄骨の骨組みがあり、そこに巻きつけて行って、いかにも本物らしくみせるのですから、ニセモノに間違いないとおもうのですけれど……
 慣れ親しんだ土地の者でもないのに当時は、日一日づつ整っていく三つ堂工事に、言葉にならぬいらだちがありました。こんなのが、あの三つ堂の、文化財の移転ではないと……
 そして、その空間と雰囲気そのままに移しきれない断絶された公共事業における文化財の移転に、深い哀しみを覚えます。
 


さて、その壮大な規模に圧倒される川原畑の巨大モニュメントの制作資金は、冒頭の墓石の持ち主や無縁仏への補償金の一部があてられたと伝えられています。
 これだけの数の墓石があったのですから、(とかくの風聞もあり、一時某マスコミが取材していたことも漏れ聞きましたが)、それも可能だったんだろうなと認識した次第です。
 最後に三つ堂下に設置された、、総額2000万円とか伝え聞く、黒御影石に刻まれた墓碑銘一覧と村の絵図。ならびに大きな観音像の川原畑地区墓地の巨大モニュメントの写真も添えさせて戴きます。
 迫力に欠ける写真ですが、近くでみるとそれは圧倒される大きさです。
 左端はこちらも豪華も豪華な各戸の墓地です。15日付けの記事の冒頭写真の川原畑代替え知の写真の左下の一角の墓地の拡大部分写真です。   


Posted by やんばちゃん at 23:26Comments(2)八ッ場だより