2011年02月16日

大畠大臣、官僚の言うままって、ホント?

 次に掲げます、河野太郎議員の昨日付けのブログと、(昨日もお伝えしましたが)15日付けの朝日新聞群馬版の二つの記事をご覧ください。

一、 河野太郎代議士(自民党)のメルマガです。
 ......ごまめの歯ぎしり メールマガジン版......
       衆議院議員 河野太郎の国会日記

   http://www.taro.org/2011/02/post-924.php
くそったれ大臣 2011年2月15日 23:17
 国土交通省河川局の犯罪がいよいよ曝かれようとしている。
それを必死に隠しているのが河川局の官僚と新大臣大畠章宏である。民主党が掲げる政治主導は死んだ。馬淵前大臣の命じた調査によって、河川局の犯罪はもはや隠し通せなくなった。
 ところが馬淵大臣の辞任によって、新大臣与し易しとみた河川局は、突然、基本高水の世界に、第四紀火山岩層なるものを持ち出し、第四紀火山岩層は一時流出率0.5、土壌は飽和状態に達しないという新たな条件をひねり出した。
 ほーお、では、国土交通省はいつから第四紀火山岩層の影響を考慮して流出計算をするようになったのかという質問主意書を出した。すると河川局は、それに対して、調査に時間を要するため、お答えするのは困難であると回答してきた。
 河川局は、もはや逃れられなくなったので、逃げるしかないのだ。で、新しい国土交通大臣、大畠章宏大臣もこの答弁を認めたのだ。前任の馬淵大臣があれだけのリーダーシップを発揮して、問題を明らかにしたにもかかわらず、後任のこの腰抜け大臣は、時間がかかるからお答えは困難などという役人の責任逃れの答弁をそのまま認めた。
 馬淵大臣は、河川局長を週末の夜中、書類のある現地まで走らせ、大臣が納得するまで調べさせた。それがあの予算委員会の答弁につながった。新大臣は何をしたのか。何もしなかった!
 茨城県第五区、日立市、高萩市、北茨城市の有権者はこのことをきちんと知るべきだ。あなた方の選んだ代議士は、官僚の犯罪のもみ消しの先頭に立っている。
 国土交通省は、利根川水系と同様に、他の108水系においても第四紀火山岩層の影響を考慮した流出計算を行っているのかという質問に対し、調査に時間を要するため、お答えは困難である。どういう計算をやっているか、もはや答えれば手が後ろに回る事態になっている。
 他の水系で第四紀火山岩層の影響を考慮した計算を実施していないとすれば、それはなぜか。調査に時間を要するため、お答えは困難である。役人のこんな答弁を国交大臣は平気で認めている。何が政治主導か。

二、【2011年02月15日(火) 朝日新聞群馬版】
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581102150002
 温泉街は車窓から視察 「窮状分かるのか」
......................................
 つまり、信じたくありませんが、どちらも大畠大臣は国交省幹部に取りこまれてしまった。三人の大臣の中で最も容易くということを物語っているわけです。
 昨日、朝日新聞を読んで、「どうして、大畠大臣は車から降りて少しでもあるかなかったのだろうか?」「いったい、だれがあの二号橋上での予定時間半分の視察といい、こんな慌ただしい設営をしたのだろうか?」と想ってました。
 そして、一夜、あけてこの河野さんのブログ情報に接したのでした。

 本当に残念ながら、大畠新大臣は国交省幹部に取りこまれてしまったのでしょうか? 
 となると、雑音をまいた議員たちには視察前に会い、くぎを刺し菅総理の許可ももらっての「河川行政の一切の決定権は大臣にあり」的な言辞は怖いものとなります。
 180度、反対の解釈をすれば、朝日新聞記事は、「?温泉街をゆっくり歩けば取り囲まれてしまって、午後からの会場に遅てしまって、知事や県会議員などをまたせてしまう」との配慮のもとに…… という、職員たちの気持ちをおもんぱかり、それに添ったとも言えなくもありませんけれど……ね。
 でも、確かに旅館主が言われたように、儀礼的な意見交換会よりも、「現場を観る方がよほどまし」となります。
 
 さて、これらが事実として、シナリオを描いたのは国交省のずっと上層部の、トップクラスのどなたかと言われています。
 河野ブログには、《馬淵大臣は、河川局長を週末の夜中、書類のある現地まで走らせ、大臣が納得するまで調べさせた》とありますが、以下の写真は、そんな方たちの指示のもと、13日の設営にごドリョクなされた、国交省職員の面々です。
 


【手前二人目より、①現地案内役の佐々木八ッ場ダム工事事務所長、②山田関東地方整備部長(※なお、よほど、お疲れだったのか時折り、ウツラウツラ状態になられていた。極めて余分ごとながら、昨年群馬県議会に参考人として見えた時から、この部長さんの柔らかな表情と誠実そうな答弁とに、そのお人柄を好ましく感じ、信じていたい気持です)、③(中一人置き、メガネの男性)大畠大臣が後ろを向いて、「検討の場おいて、知事達の出番はいつあるのか」との質問に答えを仰ぎ、「事務官に聞いたら」と答えた事務関係の職員の方】


 次に早速、というより直ちに河野さんの質問主意書の提出を事前にキャッチしていて、公開を待っていた雨宮隆児さんが、すかさず公開されたばかりの、次の質問主意書をアップしてくれました。
 ※長くなりますが、本日午後、ようやく「初期化」の準備が整い、いよいよ突入します。そこで、雨宮さんにお断りをして転載させて頂いておきます。 なお、もうしばらく本欄も続けます。「グンブロ」 http://s35.gunmablog.net/とを両方記してます

//////////////////////////////////////////
河野代議士は、今国会で3本の八ッ場ダム関連質問主意書を提出しています。
 37 第四紀火山岩層の影響に関する質問主意書
 38 複数ピーク洪水での流出計算に関する質問主意書
 39 利根川水系の基本高水に関する質問主意書

尚、質問内容は以下の通りです(つい先ほど公開になりました・・答弁書は未だ)
◆第四紀火山岩層の影響に関する質問主意書
平成二十三年二月二日提出 質問第三七号
提出者  河野太郎
一 国土交通省は、第四紀火山岩層の地質条件を一次流出率は0.5、土壌は飽和状態に達しないという前提での計算を公表した。
  国土交通省(旧建設省時代を含めて)が、第四紀火山岩層の影響を考慮して流出計算をするようになったのはいつの時点か。

二 国土交通省の所管する他の108水系においても、利根川水系と同様、第四紀火山岩層の影響を考慮した流出計算を行っているのか。もし、行っているならば、他の108水系における流域ごとの第四紀火山岩層とそれ以外の地質別面積比率を記せ。

三 他の水系で第四紀火山岩層の影響を考慮した計算を実施していないとすれば、それは何故か。

四 独立行政法人森林総合研究所の藤枝基久上席研究員によると、第四紀火山岩層の一次流出率は、0.1~0.2との調査報告があるが、なぜ国土交通省は0.5を用いるのか。

 右質問する。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon_pdf_s.nsf/html/shitsumon/pdfS/a177037.pdf/$File/a177037.pdf

◆複数ピーク洪水での流出計算に関する質問主意書
平成二十三年二月二日提出 質問第三八号
提出者  河野太郎
一 高橋裕著『新版 河川工学』(東京大学出版会)の72ページには、「貯留関数法による流出解析は、単一洪水の場合は比較的簡単であるが、ピークが複数の場合には容易ではなく・・・」と書かれている。
  貯留関数法は、ピークが複数ある洪水に当てはめるのは容易ではないようだが、1947年のカスリーン洪水はピークが二つある複数ピーク洪水である。国土交通省は、このカスリーン洪水に貯留関数法を当てはめて基本高水を定めることを妥当と思うか記せ。

二 一と関連して、国土交通省が妥当と判断するのであれば、上記の『河川工学』の記述にどのように反論するか記せ。

 右質問する。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon_pdf_s.nsf/html/shitsumon/pdfS/a177038.pdf/$File/a177038.pdf

◆利根川水系の基本高水に関する 質問主意書
平成二十三年二月二日提出質問第三九号
提出者  河野太郎

一 平成18年2月策定の利根川水系河川整備基本方針では「基本高水は、昭和22年9月洪水、昭和57年9月洪水、平成10年9月洪水等の既往洪水について検討した結果、そのピーク流量を基準地点八斗島において2万2千立方メートル/秒とし、このうち流域内の洪水調節施設により5500立方メートル/秒を調節して、河道への配分流量を1万6500立方メートル/秒とする」(20ページ)としている。
  「基本高水は、昭和22年9月洪水、昭和57年9月洪水、平成10年9月洪水等の既往洪水について検討した結果」とはどのような意味か。なにをどのように検証したのか記せ。

 右質問する。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon_pdf_s.nsf/html/shitsumon/pdfS/a177039.pdf/$File/a177039.pdf


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Posted by やんばちゃん at 12:29│Comments(0)八ッ場だより
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