2010年07月05日

梅雨時、アラカルト(一) イノシシ被害への苦労、共感す

 選挙選の最中、脳天気な私ごと雑景ですが、
 
 6月初めの水くれに追われた時には、あれほど、早く梅雨どきになってくれないかなと切望していたのに、梅雨に入ると、天候不順にイライラするから、不思議なものです。
 前言を翻して、すぐに予定変更しては周囲をめんくらわせてきた、どっかの誰かに似て、特に、ここ数日の移ろいやすさには辟易。晴れているからと安心して、布団まで干してしまうと、俄かに雨に変わり「ハッキリしてよ」と怒鳴りたくなるほどです。
 地球温暖化によるものと思いますが、最近の気候は確実に変化してきたのが、知識のないおばさんクラスにも肌身で分ります。
 本日は、クリーン作戦で刈りあげた川筋の土手を、県土木に確認してもらう日。
 最初に刈った処など、たった1週間ほどなのに、もう数センチにのびているのですから、驚き。
 同じく、勢いよく、畑地も庭も竹藪も伸び放題。もう、手に追い切れず、処置なしになりつつあります。
 梅雨時、アラカルト(一) イノシシ被害への苦労、共感す
  梅雨時、アラカルト(一) イノシシ被害への苦労、共感す
 でも、今日は鳥たちの声を聞いても、気持ちがもめません。
 鳥たちにつつかれ放題だった、庭のビワの実を思いきって、昨日、全部もぎ取ったからです。後の楽しみとして、低い一枝だけ、鳥たちにみつからないように、脇の紅葉の茂みの影に隠しました。
 イノシシやクマに大事な収穫物を根こそぎやられてしまう、長野原の方たちの悔しさがわかります。しかも、単なる実ではなく、被害は稲にもおよぶのですから。現実に、あるお宅では刈り入れ近くなった田の稲を一夜にして、クマに荒らされたことがありました。
 
 ところで、このビワの木は、わが家に不幸ごとが続いた時、庭先の正面にビワがあるのが良くないとのことが、法事の席などで取りざたされだし、確かに実がならないのだからと切ろうとしたら、その翌年に始めて、二粒ほど実をつけた木なのです。
 亡くなった父が植えた木ですが、以後、生き延びて30年余。樹齢としては、こんな木でも半世紀ははるかに超えているものと思います。
 三年前から実をつけだした、ギンナンの古木も、やはり切ろうとしたら実をつけ出したのでした。以心伝心、人間界の会話がわかるのでしょうか。
 でも、ビワの葉もタネも、昔から最高の健康食品なのでした。
 葉は無添加の良質の焼酎に漬けこんでおくと、万能薬。ために、一時、長崎県から空輸した葉を実家の店では販売。それが途切れて無い時期には、弟がお客さんにはこの木の葉を採って差し上げていたので、哀れにも葉が少なくて殆ど実らない年が続きました。種も焼酎づけにしてあり、病人をかかえたお宅には、小瓶につめてさしあげています。この粉末で私も救われたことがあり、皆さんにお薦めしています。
 
 そのビワの木が、今年はどういうわけか、未だかってなく最高に実ったのです。
 たぶん、最近はあまり葉を採らなくても良くなった上に、今年の天候がわが家のビワには適したのかも知れません。
 初めて知ったのでしたが、八ッ場は寒冷地なので、ビワは実らないそうなのです。
 先日、「お宅、ありますか?」と問いながら持参すると、当然、あると思っていた古いお宅でも、「ビワかい」と喜んでくださって、恰好の戴き物のお礼品になりました。その時に「ここは寒いからダメなんだよ」とおっしゃてました。
 が、まだ若かったようです。で、ある方からは、「酸っぱい」とのお叱りを頂戴。
 でも、高い処になって熟して旨いのは、いくら高鍬バサミを振り回したり、怖々とはしごの最上段に乗って、木に足をかけてみても採れない上に、にっくき鳥たちの軍団につつかれてしまうのです。
 どうして最も良いものからつつかれるか、悔しい限り。追っ払った後、つついた実の残りを食べると、本当に甘くて旨いのです。

 例年、びっしりと実る2本の鬼グミの窓辺近くのは、色づいた真っ赤な実とその根元のガクアジサイの色との対比が、いかにも梅雨らしく見事なので、写真に撮ろうとした矢先、気がついたら、おびただしいオナガ軍団にカラ坊主にされてしまったのでした。
 あわてて、もう一本の木にわずかに残っているのをカメラに納めたのかが、写真です。
 毎年、鳥さんたちにやられても、旨いものではないのですから、惜しくはありません。
 なお先日、八ッ場のあるお宅の奥さんに聞きましたら、このグミにも、なんと調理方法があったのでした。

 八ッ葉から貰ってきた植物の土についていたらしく、拡がってしまった木イチゴの実は、わが腹に次々とたっぷりおさめた上に、思い切って枝を切り詰めました。これでキズだらけになるのから、解放されました。ここまでくれば実を食べてからと考えた次第。
 若い日に数株植え、今や縦横無尽に拡がってしまったワラビの伸び放題の葉もきれいに刈り採り、一つかみほど採取。
 ブームになる何十年か前、近隣に先駆け父が植え、これもあちこち拡がってしまった、トゲの強い野生のタラノメの葉も切り詰めました。一代目のは採取不可能なほど大木になったので、十年前ほど前に思い切って伐採。それでも、最近は自然にまた拡がってきてしまっています。
 長野原町をはじめ吾妻郡では、他地域に先がけてこのタラノメを暮れのうちに水耕栽培。およそ三十年も前の新聞で報道されていたのを覚えています。
 当時、農協の役員をしていたJさんも、タラノメには思い入れがあるようです。今は出荷していないようですが、畑地の隅にはそれはそれは太い見事なのがあります。春先の時期に伺って、運が良いと天ぷらにありつけたものでした。
 
 ことのついてに、すでに落ちつくしてしまった梅の実の残りも採りました。落ちている中からも、よさそうなのもジャムにすれば良しとして、拾い集めました。
 で、ワラビ以外のそれらを大型冷蔵庫に保管してあります。が、何の場合にもそうなのですが、苦労して集めても、その段階で一安心。調理するまでには日数がかかって、痛みが多くなってしまうのです。
 でも、もったいながり屋で、材料を費やして煮るのです。が、食べるの忘れて腐敗、結局は破棄。
 今日も、昨夏造って冷凍してあったのに味の落ちたシバ漬けをムリして食べ、先月作ったまま忘れていてカビのはえてしまったマーマレードの出来そこないを捨てました。
 愚かしくも、こんな繰り返しを季節ごとに何回、おこなってきたのでしょうか。

 竹一つとっても春先から、孟宗竹→黒竹→真竹 の手入れとその採取品の始末に奔走状態なのでした。
 特に細くて人さまにさしあげるのも気がひける真竹には例年、約40日間、費やされてきました。採る→近所や知人に「食べてもらえますか」とめぐり歩く→残ったものを茹で→前夜のものを調理して冷凍。
 毎日、根気よくこの繰り返しでした。
 でも、今年は体力の限界を感じて、春先に真竹を弟に伐採を命じたので、この労苦からは少し救われています。ために、桑の木の古木も伐採されてしまって、ひそかな楽しみだった、ここの桑の実は今年は食せず。でも、家から離れた場所なので、ハシゴも無く、背伸びして垂れさがったものを採るしかなかったので、あきらめものも早くてすみました。
 よくしたもので、今年は犬の散歩にグルリと敷地の廻りを一周したら、新たな桑の木を発見。まず、実家の隅のゆすらごをつまみ、次に桑の実を食べるのか、6月半ばまでのお決まりコース。
 
 今年はとにかく実のなるものが、豊かだったようです。
 子供の頃から待ち遠しくてならなかったサクランボに似た、ゆすらごの実→桑の実→グミ→ビワ→木イチゴと食べるにことかかない実の季節にも、ようやくピリオドが打たれそうで、ある意味、ほっとしています。


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Posted by やんばちゃん at 23:59│Comments(0)八ッ場だより
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