2009年09月30日
週刊ポスト・コメント誤認記事について
昨日に続き、「週刊ポスト」の現在発売中の八ッ場関連記事の私のコメントについて、訂正させていだきます。
下記のかっこ内の朱筆が、私のニュアンスを伝える文意になります。
もちろん、このようにまとまって語ったのではなく、断片的な談話を、記者がストーリーを作り、つないで仕上げたものであることは、ご了承ください。
掲載記事では、前提条件やただし書きが欠落しているので、あたかも一年後に、水没地内の全世帯で1軒につき700万~800万円ほどもらえたような、まったく根拠のない記述になっています。もちろん、契約しなければ、補償金は支払われません。
なお、コメントのず~と前の書き出し近くで「八ッ場ダムは戦後間もない1949年に利根川流域の水害防止」の1949年とありますが、これも1952年の間違いでしょう。(昨日、届くと思ったのですが、まだでして、全体をじっくりむ読んでません)
9/28発売の「週刊ポスト」八ッ場ダム報道 の 当方のコメント訂正
()内赤字・訂正文 地の文章中の斜体文字・削除
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ダムに沈む町の住人たちと長年接し、『八ッ場ダム──足で歩いた現地ルポ』(明石書店刊)の著者である鈴木都子氏がいう。
「住民の方々に、故郷が沈むことを泣く泣く受け入れたのに……という心情があるのは事実です。ただ、同時に“生活設計とダム建設が不可分”ということにもなっている(を思い込まされているのです)。
つまり、ダムによってお金がもらえるということ(という風にあおられてしまってきたのです)。01年の6月14日に補償基準の調印式が行なわれ、(いち早く契約に応じた)住民にはその年末に補償金が出ています。
まず(また、助成金という下流都県からの感謝金もあり、資産や世帯数により異なりますが、当時現地では、平均すると契約後に)1軒につき700万~800万円ほど貰えた(支払われる予定)と聞いています。その後の(損失補償に基づく)買収価格は、持っている土地の価値などによって(宅地の場合は)6段階に設定され、1等級の地区なら1坪24万5100円、6等級で1坪6万9600円となっていました」
先祖伝来の土地を奪い去るダム建設が、“カネのなる木”に変わったのだ。
そうやって国交省のプラン通りに生活設計が組まれているから、中止に反対せざるを得なくなった側面は否めない。
明治大学政治経済学部の高木勝教授は、国交省が住民を“補償金漬け”にして操っていると指摘する。
「一般的に、ダムが建設される地域の土地や建物は単価が低い。だから役人は支援金などのかたちで、土地の代金以外にも多額の補償金をバラ巻き、反対派の声を封じていく。そうやってカネや圧力で住民を籠絡(ろうらく)するのが役人たちのやり方です。国交省は住民たちの“本当は故郷を捨てたくない”という思いを“ダム推進”へと操作しているようなものです」
そうやって住民たちを味方につけた国交省は、「建設中止はダムを作るよりカネがかかる」というキャンペーンに乗り出した。
しかし、民主党政権と前原大臣が八ッ場ダムで問われているのは、単純に建設推進と中止のどちらがコストが安いかという損得の問題ではない。
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下記のかっこ内の朱筆が、私のニュアンスを伝える文意になります。
もちろん、このようにまとまって語ったのではなく、断片的な談話を、記者がストーリーを作り、つないで仕上げたものであることは、ご了承ください。
掲載記事では、前提条件やただし書きが欠落しているので、あたかも一年後に、水没地内の全世帯で1軒につき700万~800万円ほどもらえたような、まったく根拠のない記述になっています。もちろん、契約しなければ、補償金は支払われません。
なお、コメントのず~と前の書き出し近くで「八ッ場ダムは戦後間もない1949年に利根川流域の水害防止」の1949年とありますが、これも1952年の間違いでしょう。(昨日、届くと思ったのですが、まだでして、全体をじっくりむ読んでません)
9/28発売の「週刊ポスト」八ッ場ダム報道 の 当方のコメント訂正
()内赤字・訂正文 地の文章中の斜体文字・削除
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ダムに沈む町の住人たちと長年接し、『八ッ場ダム──足で歩いた現地ルポ』(明石書店刊)の著者である鈴木都子氏がいう。
「住民の方々に、故郷が沈むことを泣く泣く受け入れたのに……という心情があるのは事実です。ただ、同時に“生活設計とダム建設が不可分”ということにもなっている(を思い込まされているのです)。
つまり、ダムによってお金がもらえるということ(という風にあおられてしまってきたのです)。01年の6月14日に補償基準の調印式が行なわれ、(いち早く契約に応じた)住民にはその年末に補償金が出ています。
まず(また、助成金という下流都県からの感謝金もあり、資産や世帯数により異なりますが、当時現地では、平均すると契約後に)1軒につき700万~800万円ほど貰えた(支払われる予定)と聞いています。その後の(損失補償に基づく)買収価格は、持っている土地の価値などによって(宅地の場合は)6段階に設定され、1等級の地区なら1坪24万5100円、6等級で1坪6万9600円となっていました」
先祖伝来の土地を奪い去るダム建設が、“カネのなる木”に変わったのだ。
そうやって国交省のプラン通りに生活設計が組まれているから、中止に反対せざるを得なくなった側面は否めない。
明治大学政治経済学部の高木勝教授は、国交省が住民を“補償金漬け”にして操っていると指摘する。
「一般的に、ダムが建設される地域の土地や建物は単価が低い。だから役人は支援金などのかたちで、土地の代金以外にも多額の補償金をバラ巻き、反対派の声を封じていく。そうやってカネや圧力で住民を籠絡(ろうらく)するのが役人たちのやり方です。国交省は住民たちの“本当は故郷を捨てたくない”という思いを“ダム推進”へと操作しているようなものです」
そうやって住民たちを味方につけた国交省は、「建設中止はダムを作るよりカネがかかる」というキャンペーンに乗り出した。
しかし、民主党政権と前原大臣が八ッ場ダムで問われているのは、単純に建設推進と中止のどちらがコストが安いかという損得の問題ではない。
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Posted by やんばちゃん at 19:43│Comments(0)
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