2011年09月18日
今朝の上毛新聞 政争離れ、ここは手づかずの涼やかな風景です
写真は、偶然出くわした、八ッ場の高台にあるお宅の私道脇にある石宮のある風景です。
ここは手づかずの昔のままの風景です。三本の立木の樹間の茂みを涼しい風かふきわたってくれて、ちょっとしたお休み処でした。
まさに悠久の時の流れのただなかに、たゆたっているような思いの一時でした。「ああ、こんな景色の中でゆったり住みたいな」と思わず感じました。
こんな、長い年月かけてすみならわしてきた、それぞれのお宅の景色が次々とけされてしまった、八ッ場です。
そして、現実はまたもの「闘争」となりました。
本日の地元紙・上毛新聞一面トップには、
最終判断なき波乱
推進、見直し両派 動き急
これは、住民の意思をこえた、政争です。
現地の水没地は「推進」でかたまっています。しかし、一軒一軒の戸口にたてば、必ずしもそうではなく、事実は前政権の意思形成に基づく無言の圧力に、「賛成」以外の言葉は口にできないといったところらしいです。
長野原町って、いつから、こんな空気になってしまったのでしょうか?
【2011年9月18日 上毛新聞一面トップ】
http://www.jomo-news.co.jp/news/a/2011/09/18/news01.htm
「八ツ場中止」から2年 検証作業大詰め
最終判断なお波乱
推進、見直し両派 動き急
【リード文】
政権交代直後に八ツ場ダム建設中止方針が表明されて、17日で2年。ダム案を「最も有利」とする総合評価が出て建設の是非を決める検証作業が大詰めを迎え、推進、見直し両派の動きが慌ただしくなってきた。攻勢を強める本県など関係6都県の知事らは前田武志国土交通相への直談判を計画。見直し派の市民団体は検証手法を「茶番劇」と批判してやり直しを求め、マニフェストに中止を掲げた民主党も最終判断に党幹部が加わり政治決着に持ち込もうという動きを見せる。最終局面に向けてさらなる波乱が予想される。
国交省関東地方整備局は13日、コスト、実現性などの面から総合評価した結果としてダム案を「最も有利」とした。従来の検証手順では今後、整備局が建設継続か中止かの対応方針案を決め、国交相が最終判断するとされている。
藤村修官房長官は14日の会見で、国交相時代に中止表明をした前原誠司政調会長ら政府・与党両首脳が入る「政府・民主三役会議」が最終判断に関与する可能性を示唆。前原氏も15日、八ツ場ダムを「マニフェスト案件」として同調した。
これに対し、6都県側は仮に国交相が「建設継続」の判断を出しても政治判断で覆される可能性を警戒。「党主導で決めるなら大臣などいらないではないか」(大沢正明知事)と反発を強め、前田氏に面会して建設推進を要望する構えだ。
国会内でも動きが活発化。民主の中島政希県連会長代行は14日の党国土交通部門会議で「(総合評価の)内容に問題があり、遺憾」と批判。自民は山本一太参院政審会長が15日の会見で、「野田政権下で中止方針が撤回されると信じている」とけん制した。
建設見直しを求める「八ツ場あしたの会」などは23日に前橋市内で検証の問題点などを主張するシンポジウムを予定している。
ただ藤村氏は15日の会見で「そこ(政府・民主三役会議)で処理する、解決するとは一切言っていない。現段階はまだ国交省で検討中だ」と発言。最終判断の場は流動的だ。
こうした混乱に地元住民の心中は複雑。長野原町の川原湯温泉で飲食店を経営する男性(57)は「この地域をこれ以上、翻弄(ほんろう)しないでほしい。国が主導でやった検証。秋までに結論を出すと言ったのだから守ってもらいたい」と早期解決を願い、ため息をついた。
Posted by やんばちゃん at 09:32│Comments(0)
│八ッ場だより