2012年04月12日
セリです、フキです、ワサビです。そして、原木しいたけも。
やんば館前の久森水田のCさんの田んぼのセリです。
ご覧ください。この色彩の妙を。この季節の心躍る一瞬です。根もとの部分が柔らかな土にうずもれているのは、こんな黄色や赤味を帯びた葉がついている、極上の田ゼリとなって出現してくれるのです。
毎年、採らせてもらってきましたが、今年は本当に遅れているようです。まだもうちょっと置いた方がよいかなと思えたことと、体調の悪いらしかったCさんのことが心配になったのとで、気もそぞろ。ほんの少しの初摘みでした。
まさに、「君がため春の野に出で若菜摘むわが衣もでに……」の心境です。
お次はフキノトウ。育ち具合の差をご覧ください。
最初のは横壁地区のです。
今が最盛期のようで、Dさんが畑のをつんでくださいました。
別皿のは林地区の陽だまりのもの。もう伸び過ぎの手遅れ状態で天ぷらはムリ。ですので、フキ味噌にしました。
そして、葉ワサビ。
葉の色はこいのですが、背丈は低い。それでも、そろそろ花が開花するようです。
「私家版フキノトウ自生地マップ」は何か所かあるのですが、八ッ場での「ワサビ自生地マップ」はまだ2カ所。しかし、ここは土地の方も知らないのですから、不思議です。
この日も、「あんたの言うのは、〇〇の処の奥にいったところだんべや。あんなとこにあったかな」と聞かれました。だって、このせせらぎはお宅の集落の水が流れ落ちているんですよ」と伝えたくもなりましたけれど……
次に、Eさん宅の山裾のフレームの中のワサビ。住宅地よりも寒冷地なので、ちょっと晩熟ですね。
それでも囲まれてすっきりとスマートにのびている、乳母日傘のお嬢さんワサビとでも申しましょうか?
さらにおまけに。
Cさんの体調不良によるお加減の件で、心配になってご相談させていただいたFさん宅に、もう一度、Cさん宅にもどってみると心配するほどのこともなく大丈夫だった旨のご報告に上がる際に、とっさに思い付いて温泉卵をつくってお持ちしましたら、その返礼として戴いた、生しいたけ。たぶん、まだ初もぎに近いとおもわれる、見事なコロコロしいたけです。
ここのお宅のは価値ある原木栽培です。
おまけをもう一つ、しいたけ撮影の台になっている木片ですが、先のワサビの小川への道筋の雑木林で伐採された木の株の周辺には、このような木片がいくつも転がっているのです。かなり乱暴な伐り方なのか、それとも慣れていなかったのか、根元がスパッと切れていないのです。
で、半月型の薄い木片がころがっていたのです。このままおいてももう整理はしないでしょうし、朽ちてしまうだけなので、その一つの持てそうな小片を一つ、記念に戴いてきたのです。こうして撮影するのにいいでしょう。
もう、全廃してほしい原発 ……こんなに旨そうな春のめぐみばかりなのに、中之条でフキノトウのセシウムが基準値を超えたと報道されたばかりのなので、新聞の一覧表ではさ程のことはないのですが、同じ吾妻郡の長野原町産ですので……
安心してさしあげられずで困惑しています。
最も、困惑していられるのは生産農家の皆さんでしょう。
昨年の本欄での記述が的中してしまいました。
予感的中といえば、原発反対運動の中で、市民層が指摘し憂えてきたことがことこどく的中。本当に責任をとってほしいものです。
責任を取るということは、即、原発停止。その他、安全性の確立のなされていないことは止めることです。
Posted by やんばちゃん at 22:33│Comments(0)
│八ッ場だより