2010年02月11日

社民党・保坂さんによる、護憲とヒ素の講演会二つあり

 終日、雪もよいの氷雨ふる「建国記念日」でした。いつ雪になるかと気もちのもめる1日でした。

 毎年恒例、すでに何十回目かの当地の「2・11 市民の集い」が14時~16時半までありました。
 題は「2・11市民の集い どこに向かう? 新連立政権ー靖国・沖縄・憲法」。
 主催は「2・11市民の集い実行委員会」。
 講師は保坂展人さん。  
 昨年10月の水源連の総会で秋田・成瀬ダムに行った懇親会後の夜、保坂さんに数十分ほど、八ッ場のことをお伝えしたので、社民党筋にその後、「ダムのことでも保坂さんをお呼びしたら」と伝えたことがありました。すると「2・11の講師として見える
から」とのことでしたので、心待ちしておりました。
 県内各地から顔なじみの皆さんが集われ、そのほとんどの方が、かなりのご高齢になられてました。駄齢を重ねて歳をとった私とは違って、輝きながらの御年を重ねられ、とても皆さん表情が良いのですが、最近はお会いする度に歳月の変化を思い知らされてなりません。
 まだ30代のピチピチだった時に、お近づきに慣れた頃の皆さんは、今の私よりももっとお若くて、社会運動の第一線で活躍されていた方たちばかりで、この方たちにお世話になってここまでこられたのでした。あのヒトもこの方も、ほとんど顔みしりの会合はひさびさに心温もるものがありました。
 
 この日は実行委員会のご厚意で、初めて拙著のチラシも配布資料の中に折り込んでもらっていましたが、毎日新聞を読まれている方からは異口同音に「良かったねぇ、伊東光晴さんに書いてもらえたなんて」とおっしゃってくださいました。
 保坂さんが、次に記す会での予告的に、八ッ場のことにも触れてくださったこともあったのでしょうが、最後に私の本のことも壇上で紹介してくださったので、ビ゛ックリ。でも、うれしかったです。
 この日、保坂さんのベストセラーにはいじめ問題があるとの講師紹介がありました。

 五年前に一方的に排除されて以来、誰が流すのか仲間内に何が流布されているのか、お邪魔ムシらしい私はイベントの度に、刺すような冷たい目線にのみにさらされてきました。 時折り幾つかの好意的な目に心なごませられても、次回には極端に避ける方もいました。
 四年前のあるイベントでの書籍コーナーでのことでした。版元からの依頼で許可され、実行委に委託(※この場合は二割を実行委にお支払いする。自分でする場合はほぼ半分くらいの場所代を支払う)書籍販売でも、「悪い本」とレッテルをつけられた私の本に対しては、実行委の女性の方が出版社から届いた包みを持って「これ、何?」というので、私はそれまで、どこに届いているのか並んでいないので不思議に思っていたので、「私の本です」と言うと、「イヤダ」と言って、放り出さんばかりに手から離したのです。
 うっちゃっておかれそうな気配に、「じゃ、私が売りますけれど。場所はどこならいいですか」と言うと、あろうことか「良かった。〇〇さんの本なんか売るなんて嫌だったもの」と平然と言い放ったのです。
 あの場面は今でも忘れられません。その方がエリート意識むき出しででその後、偉そうなことをいっても未だあの場面を思いだすと、くすぶるものがあります。
 スパイとかまで言われていると知ったのが、一昨年夏の原告団会議の席。自分の人権を守るのも運動です。さすがに私は、その出所と思う方にそれとなく柔らかい口調で「どういうことでしょうね。何かご存じですか」と電話し、それとなく釘をさしました。
 ほどなく首都圏にこれらの一連のことを流した、大元の人物の存在もささやかれだしてか、最近はようやく少し目線が異なっては来ましたけれど……
 ものごとは片方が一方的に悪いわけではなく、相当私もヒネた人間ですので、逆に琴線にふれることばかりしでかして“いじめ抜いてきた”のかもしれませんけれども。
 本の刊行が引き金になって、本当に“いじめの構造”を身をもって味わってきました。五年前の例会で詰問され、以後例会出入り禁止を申し渡された、その表向きの理由は、私が頻繁に八ッ場に出入りしすぎること。それが、何ほどの大罪だったのでしょうか。
 でも、いかにお邪魔ムシで無視されても、常に昂然と胸はって私は出席し続けてきたものでした。それがまた、よりシャクにさわったのかもしれませんでしたが……。私は自分の身の証明をもって、この五年間拙著の販売を平然と行ってきたものでした。
 それ故にこそ、毎日新聞の伊東さんの書評はうれしかったです。干され続け無視され続けてきた、この間の屈辱を知っている身近な八ッ場の方たちが、自分のことのように喜んでくださったのは、この一点にもあります。
 ですので、この日は同じ水の流れに沿ってきた身内の会の温かさが身にしみました。
 そして、終わった後、数名の方が笑顔で近づいてきて、「本を持っているかい」とおっしゃるので、次の会で売らせて戴けることになってますのでとお伝えした次第です。

 さて、その次の会ですが、保坂さんも講演中数度にわたって紹介されてましたが、この30分後の17時~ 急きょ、ヒ素問題関連の会合が、同一会場前橋市総合福祉会館の一階上で予定されていたのでした。
 こちらの主催団体は、「八ッ場ダムを考える群馬県連絡会」。時間は、17時~19時(16時半開場)
 直前までしらず、いつ出来たのか会の名称にもなじみがなかったのですが、メンバーのお顔は皆さん、昔のお仲間なので、保坂さんほどではないけれど、私も12月にヒ素問題をロシナンテ社の「むすぶ」に記しましたので、書籍販売のことと、ご都合のつく方は、ぜひ14時~の保坂さんの憲法問題の講演会にも出席してもらえるようの二点を、メールで頼んでみました。
 前日夜に快諾くだされて、この日、大急ぎで準備。
 
 最初の会での保坂さんの呼びかけもあって、一部の護憲問題の席からの流れ組、つまり私のお知り合いもたくさん参加してくださってました。その昔のお若い日に、団結小屋に止まりこんで各種支援をおこなった旧社会党関連の方たちです。
 おかげさまで、予想外の人出に、資料はまたたく間に終わり、スタッフの皆さんは大わらわ。急きょ、増ずりに奔走されていました。こういう会は、おのづと盛り上がるものですね。
 終了後、気持ちばかりの場所代をお支払いして戸口に出ると、おりしも出てこられた保坂さんも「30名くらいかなと思ってましたよ」と言ってられましたが、100名はいたと思います。主催者の皆さま、良かったですね。
 そして、うれしいことに昔なつかしい方たちが、「あれは、良い書評だったね」とおっしゃりつつ、拙著を求めてくださいました。
(?義理というか)、私への励ましの意味もたぶんにあったと感謝の思いでいっぱいです。
 とても、気持ちの良く過させて戴けた会でした。主催者の皆さんやお買い上げくださった方たちやそれに改めてまた伊東光晴さんにお礼申し上げます。
 帰途は、やはり雪に変わってましたけれど、帰りの道筋にある、例の半額ラーメン店に立ち寄り、順番を待つ間も、経済学に縁のない私は殆ど読むことなかった、伊東光晴さんのご著書を読んでいた次第です。欲張って図書館から10冊も借りてきました。1冊読む終えるごとに、ご先達の心の一端に近づけるのではないでしょうか。

 雪とは、心にたまる滓を流して、また清新な心を取り戻させてくれる作用がありますね。


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Posted by やんばちゃん at 23:59│Comments(2)八ッ場だより
この記事へのコメント

興味深い記事
ありがとうございます
Posted by くつ at 2010年02月12日 19:01

くつ様

 はじめまして、ご投稿ありがとうございます。
 ただ、何と申し上げてよいのか……。昨日は不特定多数の皆さまへのブログとしては、書き過ぎ踏みこみすぎで削除しようかなと思っている矢先でした。
 それにしても、「くつ」とは意味深なネーミングですね。自分の内部のかすかな靴音を聞くような面持ちです。
Posted by やんばちゃん at 2010年02月12日 19:49
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