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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2009年08月31日

群馬・保革逆転す 民主党6/自民3

 国民はいつまでも愚かではない。
 ちゃんとみているということを実証した今回の選挙でした。
 いつの世も、革命の担い手は市民です。
 今後は、市民の次の権利、「監視」の眼をゆるがせにしないことですよね。
  
 八ッ場ダムのある群馬県内の新・衆議院議員は、小選挙区・比例区併せて、3議席プラスの9議席となりました。
 民主が一挙に、5議席の増となり、大逆転です。
 民主党 3名+3名=6名。 自民 2名+1名=3名
 ※前回は1区~5区まで自民独占。
  比例区で民主党Ⅰ議席の計6議席でした。
 
 保守王国・群馬県民も、自民党筋の桎梏から逃れて、きちんと眼を輝かせての選択を行いました。
 この上は、八ッ場が動くことを祈るのみです。
 (政治に頼り切るのではなく、市民運動の側からの働きかけは、さらに大事なこと)
 ……なお、小渕優子さん圧勝の現地、現段階の担い手は、(仕掛けられた総意によって、表面的には)未だ圧倒的に「推進派」なので、弱りますね。もつれにもつれた“感情の糸玉”を解きほぐすのは、むずかしいものがあります。



  
                小選挙区              比例区

 ① 民主党 ーーー 合計:3名+3名=6名

         一区      宮崎 岳志(民)        
         二区      石関 貴史(民)  
         三区      柿沼 正明(民) 
         四区        --           三宅 雪子(民)    
                 
        比例区単独 中島政希(高崎市)・桑原 功(前橋市) 
                     
 
              小選挙区             比例区

② 自民党 ーーー 合計: 2名+1名=3名                           

         一区                   佐田玄一郎(自民・前橋市)
                                ※コスタリカ方式にて
                    
         四区      福田 康夫(自)    
         五区      小渕 優子(自)  

  


Posted by やんばちゃん at 09:54Comments(2)報告

2009年08月31日

群馬 開票結果 民主6名誕生

 
 予想を超えた民主党の驚異的な圧勝に、政治無関心派にも衝撃が走っています。
 これで、期待の変革がもたらされます。
 争点となった八ッ場ダム問題も、きっと進展・変化がみられるものと信じます。

 しかし、肝心の群馬5区では、早々と小渕優子さんの当選確定。
 しかも、その差、なんと10万票という大差をつけての当選。この特票数が、今後どのような圧力を発揮することになるのでしょうか? ここでは「小渕が勝つ」という安定感があって、選挙ムードはありませんでした。
  5区
   小渕 優子    152708
   土屋 富久     53048

 その他、1区~3区までは、自民大物議員を退けて、民主党による初の議席獲得。
 
 注目された4区は、接戦を極めましたが、残念ながら福田前総理が当選、その差12000票でした。


 追伸: 
 その後、4区の三宅雪子さんは比例で当然。
 そして、民主党の大躍進で、4区での立候補を模索していて、小沢代表代行の仲介で比例区に回った、順位33位の中島政希さんも当選。4度目の当選入りを果たしました。
 おまけに民主党内の対立構造から続く44位に登載の、労組系の桑原功さんも当選。

   


Posted by やんばちゃん at 00:39Comments(0)報告

2009年08月30日

選挙三日前、水没地の表情

 選挙のことにうしろ髪をひかれながら、週末の金曜日から本日まで、ヌェックに出かけていました。
 
 その前日の27日(木)、現地状況、把握のため、時間をやりくりして八ッ場へいってきました。
 夕刻には渋川市内の決起大会に出なければならないので、数時間しかありませんでした。
 いく先々、工事現場でお会いした方などにも「あと、二日で結果がでますけれど、どんなお気持ちですか」的な問いを発すると、そのお立場での談話がかえってきました。
 勝敗の方向が見えだしたこの時点では、皆さん比較的、冷静で「5区の小渕は安泰だけど、たぶん、民主が天下をとるだろう」とした上で、異口同音に生活再建のことを気にされてましたので、「それは大丈夫ではないですか」と伝え、保守筋の煽動的な曲解があることをきちんと説明させていただきました。
 また、国交省関連の方などは、「仕事がなくなる」とのご心配をもってました。
 
 S農園のリンゴのつがるが色づき始めてました。
 ここの処、Sさんにはどういうわけか、お訪ねしても四度とも会えなかったのです。
 幸いにして、「忙しい。忙しい」を連発、「あんたのようなヒマ人の相手をしている暇はないんだよ」が口癖のSさんは、この日は国道沿いの直売所にいました。
 注文の精米に追われていて、しかも機械の調子が悪いらしく修理屋さんもきているので、お邪魔しないよう、「しばらくですね」の挨拶をした後、しばらくたたずんでましたが、色づき始めたリンゴの色に惹きつけられて、勝手にそ~とリンゴ畑に入らせてもらった次第。
 水没する運命にさらされている、Sさん丹精のリンゴの樹々たち。
 単純に「中止」にはならないけれど、あと三日後には一応の指針がもたらされるのです。
 もったいないような大粒のリンゴが落ちていたので、拾ってかじったら、そのみずみずしいこと!!
畑から出てきて、「落ちていたの、もらいましたよ」とかじりながら伝えると、手をとめずに、「なにも落ちているんなんか、たべねぇで、良いの食えや」とおっしゃるけれど、ご機嫌をそんじないうちに、そのまま退散。

 次に横壁地区に入ると、人だかりがしていましたので、工事関係者に問うとおりしも横壁地区の共同浴場「横壁温泉」の新築移転工事の上棟式典とのこと。
 ここでも、選挙後のことをうかがいだしてましたら、にこやかに歩いてみえた二人連れの男性のお一人は、なんとHさん。
 目ざとく“危険人物らしい”のよそ者の私を見つけ、「おゃ、どこのお嬢さんかな」ときました。お嬢さんに戻れるものなら戻りたいけれど、もはや叶わぬ今は、素直に「ありがとうございます。お嬢さんとやらにしていただけてうれしいですわ」と、人様の村のお祝いの席直前ですから、立ち去りかけました。前々回に訪れた際の夕暮れ時に、自宅の庭に佇まれていたこの方に姿に接しましたが、門前の工事の「立ち入り禁止」の標識に何となく後ずさりして帰ってきてしまったことがありました。
 その日の帰路、ご本人に伺うのが最もベターだったのにと、道々後悔したことがあったので、この機を逃したらとひらめき、きびすを返しまして、直撃インタビュー。
 内容はことがことですので、記せませんが、夕刻の集会の時間も迫り、明日からのイベント参加の準備も手づかず状態のなかでの、時間に急かれての八ッ場行きで、持参の温泉卵をゆでるたった15分の余裕さえもない強行軍でしたけれど、やはり来て良かったと思えた瞬間でした。
  


Posted by やんばちゃん at 23:25Comments(0)八ッ場だより

2009年08月26日

党首クラス、八ッ場の地へ続々と来県す

 今回の選挙は保守王国・群馬にも激震が走り、地殻変動をもたらしています。
 連日、中央政界の大ものが支援にかけつけ、例にあらずの現象に県内はややヒート気味。
 
 中でも、死闘を繰り返しているのは桐生・伊勢崎市を中心とした群馬2区。前回に続き自民・民主の現職同士が互角の闘いを展開中。
 圧倒的な強さを誇る前総理・福田康夫候補に迫り追いあげて、今や?激戦地となりつつある注目区が、旧高崎市を中心とした群馬4区。民主党公認の新人・三宅雪子候補が“真夏の雪子が政治を変える”と銘打って、公示日直前に出馬。
 日々勢いを増し、24日は小沢党首が調整・激励に、翌25日は鳩山代表が1区~この4区までの支援に駆けつけています。
 そして、同じく24日には八ッ場ダムのある5区の社民党候補・土屋富久への援護射撃と比例区の社民党票をのばすために、福島瑞穂・社民党首も高崎入り。
 二日間にわたり、JR高崎駅は、時ならぬフィーバーぶり。

 JR高崎駅前での聴衆数は、(土屋候補の選挙区でないこともあり、候補者不在と渋川市に事務所があるための連絡不徹底もあってか)昨日の福島党首は約百名ほど。
 それでも、駅前ロータリーの福島党首の前を通り過ぎる車の市民たちは、一様にびっくり顔で、手を振ってました。「こんなことはめったにねぇ」と浮かれ調子の通りがかった男性は、握手を求めて、満足顔。

 そして本日、三宅候補とその支援に駆けつけた鳩山代表の元に集い、足を止め、聞き入った市民の数は、なんと2000名に達したとのアナウンス。ちなみに小泉元首相が1500名だったという。
 高崎駅前はまさに黒山の人出。ぺデストリアンデッキと呼ばれている広大な歩道橋やその階段もまた、ことごとく聴衆によって埋めつくされた感じで、写真を撮るのに往生。
 
 前日の読売県内版に、「鳩山来県」の政党広告が掲載されたことや三宅事務所をはじめ処々に予告が貼られていたことに加え、共同通信配布の「民主300議席」の報道が利いているのか、動員された市民というより、聴衆の多くはひと目みたさの一般の市民層という感じでした。皆、一様に興奮気味。もちろん、保守陣営からの偵察らしい感じの男性たちもいて、皮肉語をくりだしていました。
 鳩山代表が「短期間に三宅雪子をここまで育ててくださいました、皆さま方のご支援にお礼申し上げます」の旨を挨拶の冒頭て゜述べたように、熱気と勢いがある選挙は、ひょっとして、ひょっとするかの熱風をはらんでいて、好ましい高揚感がみなぎってました。
 
 民主党の躍進に比べ、無念にも時代の中で、かすんでしまった感の社民党と、日の出の勢いの民主党の力の差を見せつけられた感も漂いましたが、残念な共通点は、福島党首も鳩山代表のどちらも、4区の高崎市ということもあってか、肝心の「八ッ場問題」には言及しませんでした。
 実は、鳩山演説の中程で話しかけられてしまって、内容はおぼろとなり、後で周辺の方に伺いましたが、「農業政策には触れたけれど、言わなかったと思うよ」とのこと。
 夜半アップされた、産経新聞の速報記事では、前橋市では触れたと報道されてました。

 壇を下りた鳩山代表と三宅候補は、駅前の聴衆との握手に繰り出しました。一人檀上に残った応援の山梨県選出の米長参議院議員が、「未来の総理が皆様との握手を求めております。どうぞ記念に握手てみてください。もうじき総理になる方です」とか「手が届かぬヒトではなく、誰とでも気軽に話せる議員が、これからの国会議員です」などの、群集心理を煽る煽動語を矢継ぎ早にくりだしてました。
  
 一夜、空けた今朝26日の県内各紙は、鳩山代表の来県を取り上げています。
 以下に八ッ場に関する鳩山談話などをお伝えします。
 こうして、同一内容の記事を比較してみますと、その社の姿勢が匂ってきますね。特に産経記事の?には。


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①【2009年8月26日(水) 朝日新聞 中段 カラー写真】 
 八っ場ダムは「大きな無駄」
  民主・鳩山代表が来県


【キャプション】 政権交代を訴えた鳩山代表=伊勢崎市

 民主党の鳩山由紀夫代表が25日来県し、同党の公認候補がいる衆院1~4区を回って街頭演説をした。
 県内の選挙区で唯一の前職同士の激戦となっている2区では、伊勢崎市のショッピングモールで演説。聴衆から「よっ、鳩山総理」と声がかかるなか、鳩山代表は「あなた方の暮らしが少しでもよくなるようにと思って、政権与党にならなければいけない」と語り、大きな拍手を受けた。
 県内の争点については、八ツ場ダム事業を「大きな無駄遣い」とあらためて指摘した。

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②【2009年8月26日(水) 読売新聞 準トップ扱い カラー写真】http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20090825-OYT8T01355.htm
  「八ッ場ダムは無駄遣い」
   鳩山代表来県、住民対策も言及


 【キャプション】聴衆と握手して回る鳩山代表(25日、高崎市内で)  

 
 民主党の鳩山由紀夫代表が25日、来県し、公認候補を擁立した1~4区を回って、候補者とともに、「政権交代によって官僚任せの政治をこの国から消し去る」と訴えた。

 伊勢崎市内で行った演説では、マニフェスト(政権公約)で中止を掲げた八ッ場ダム(長野原町)について、「これからまた1000億、2000億、あるいはそれ以上、税金使うことは、どうしても腑(ふ)に落ちない。大きな無駄遣いと言わねばならない」と訴えた。一方で、現地住民の生活再建について、「反対していた住民が賛成に回った経緯は理解している。彼らが暮らしに困らないよう対策を講じるのは当然」と述べた。

 約2000人の聴衆が集まったという高崎駅西口での演説では、「マニフェストは国民との契約。4年前に小泉元首相は、郵政民営化ですべて良くなると契約したが、何も良くならなかった。なのに責任も取ろうとしていない。責任は総選挙で取ってもらう」と述べた


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③【2009年8月26日(水) 東京新聞】http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20090826/CK2009082602000142.html
 『群馬から政権交代を』 民主・鳩山代表、4カ所で演説
  
 民主党の鳩山由紀夫代表は二十五日、衆院群馬1~4区の党公認候補を応援するため、県内四カ所で街頭演説し「日本の未来を明るい方向に導くため、群馬から政権交代をぜひとも実現させてほしい」と訴えた。

 鳩山氏の来県は、党幹事長として長野原町の八ッ場(やんば)ダム建設予定地を視察した昨年八月以来約一年ぶり。

 街頭演説は、太田、伊勢崎、前橋、高崎の四市で実施。前橋市のフォリオ駒形店前では、自民党政治を「官僚任せの長期政権にあぐらをかいた結果、国民生活を厳しい状態に追い込んだ」と批判。「税金の無駄遣いを徹底的に見直し、社会保障や子育て支援の環境を整備することが国民の暮らしの質向上につながる」と強調した。

 マニフェストで中止を明記した八ッ場ダム建設は「治水や利水の意義を見いだせないダムを造り続けることはできない」と断言。中止した場合は「予定地一帯の生活再建に全力を挙げ、地域住民に不利益が出ないようする」と述べた。 (中根政人)


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④【2009年8月26日(水) 産経新聞】http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/gunma/090825/gnm0908251852003-n1.htm
【09衆院選】
  群馬・八ツ場ダムの代わりに公共施設? 鳩山氏
  
 民主党の鳩山由紀夫代表は25日、前橋市での街頭演説で、衆院選で政権を獲得し八ツ場(やんば)ダム(群馬県)の建設を中止した場合は、住民生活に配慮した地域振興策などを講じる考えを表明した。

 鳩山氏は「最初は反対していた住民の方々が賛成に回った経緯も理解している。これからの暮らしに困らない対策を講じることは当然だ」と強調した。ダム建設に関しては「人口が減っていく中、利水や治水の目的に意味を見いだせない」と述べ、中止すべきだとの考えを重ねて示した。

 同党は衆院選マニフェスト(政権公約)で公共事業見直しの一環として同ダムの建設中止を明記。党政策集には、中止に伴う住民生活への影響を避けるため、公共施設の整備や産業振興に取り組む方針を盛り込んだ。


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⑤【2009年8月26日(水) 毎日新聞群馬版】
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20090826ddlk10010200000c.html
 選ぶ:’09ぐんま衆院選  「与党劣勢・民主優勢」の中、4区は? /群馬 
 ◇三宅氏、福田氏が激戦  
 衆院選の公示から1週間。候補者らの舌戦はますます熱を帯びてきた。報道各社の情勢分析が「与党劣勢・民主優勢」を伝えるなか、群馬4区では、民主の小沢一郎代表代行が擁立を主導した新人、三宅雪子氏(44)と、前首相で自民前職の福田康夫氏(73)が激しく競い合う。候補者の動きを追った。【増田勝彦、杉山順平】

 ◇三宅氏「背中見える」 
 三宅氏は25日朝から、高崎市あら町の街頭に立った。自ら選んだイメージカラーのライトブルーのシャツ姿で、道行く有権者にあいさつ。知名度不足を補おうと、早朝の街頭活動は、出馬表明した7月下旬以来、日課となっている。

 25日午後は、来県した鳩山由紀夫代表や県連代表代行の中島政希氏らと高崎駅西口で街頭演説。集まった支持者らに「マラソンに例えれば、今(相手の)背中が見え、追いつこうとしている」と手応えを語った。鳩山代表も、ライバルの福田氏を「人間的にもすてきな方、立派な方だ」と持ち上げたうえで「みなさんに選んでいただくのはこれからの日本のこと。そのことに関しては三宅さんの方が魅力的だと思いませんか」とアピールした。

 候補者選定を巡り、中島氏ら保守系と労組系の対立が心配されたが「互いにそれぞれの持ち場で活動する」(陣営幹部)と休戦状態。労組関係者は同日、角田義一元参院副議長や輿石東代表代行を招き、高崎市内の群馬音楽センターで「総決起集会」を開き、三宅氏支持を確認した。

 24日には三宅氏擁立を主導した小沢代表代行が選挙事務所を訪れ、てこ入れするなど、党を挙げての戦いを繰り広げている。

 ◇福田氏、自らどぶ板 
 福田氏は前回まで貴代子夫人と、秘書で長男の達夫氏が選挙活動の中心を担っていたが、今回は、自民への逆風に危機感を募らせ、自ら積極的に選挙区内を回る。

 25日も、午前8時から選挙カーの助手席に乗り込んで住宅街の細い道まで回り、手を振る人を見つけると自らマイクをにぎり「どうもありがとう。福田です、よろしくお願いします」と頭を下げた。

 昼前には高崎市の中心市街地2カ所で街頭演説。「私はまだやりたいことがある。健康で、安心できる国づくりをしていかないといけない。皆さんと力を合わせてこの町を良くし、日本を良くするために一緒に頑張りましょう」などと語った。午後は支持を表明する企業などを回った。

 24日夜には高崎市内で親交のあるデザイナー、山本寛斎氏の講演会が開かれ、山本氏は集まった支持者を前に「福田さんは日本に二人といない情熱と才能の持ち主。希有な才能と情熱のある政治家が、ここ高崎にいる。それを忘れないで」と素晴らしさを強調した。

 会の最後に姿を見せた福田氏は「何もかもひっくり返して、あとは知らぬというのは、無責任という。それは、私たちはやりたくない」などと自民党への支持を訴えた。

 幸福実現党の森田貴行氏(38)は25日、城山県営住宅、群馬の森などで街頭演説し、終日選挙カーで選挙区内を回り、支持を訴えた。

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 ◆立候補者(敬称略、届け出順)

 ◇4区=高崎(旧群馬町など除く)、藤岡市、多野郡
三宅雪子 44 [元]テレビ記者   民新=[国]

福田康夫 73 [元]首相   (6)自前=[公]

森田貴行 38 幸福県副代表     諸新





  


Posted by やんばちゃん at 10:23Comments(0)報告

2009年08月25日

徳山ダムー囚われの水の哀しさ

 23日の日曜日に、心づもりしていたことがクリアとなってしまった。そこで、選挙ごとやボランティア活動を含む2番手、3番手の選択肢を、ことごとくパス。
 急遽、かねてより一度は参加してみたかった「恒例:徳山村キャンプ(2009年)」と現地に初めて参加。
   
 しかも、最大の選択理由とは、未だ1枚しか消化できていない、青春18切符を使ってしまなければという、お粗末な理由づけ。
 問題は、集合時間の13時までに到着できるかということにかかってきた。
 急な問い合わせに、「今年は選挙などのことで参加者が少なく、寝具などに余裕があるから、身一つで可」との事務局長・近藤さんの余分ごとのない端的かつ明瞭な言葉に惹かれて、時刻表としばし格闘。
  「ムーンライトながら」は、予想通りもちろんすでに完売。(自由席廃止により、全席指定。キャンセルはあっても半額以上の手数料のためか、手続きをする者は皆無との由)。
 久々に鈍化した頭をフル回転。
 こういう時は、いろいろと知恵をしぼるものです。
 なんと、予定していた到着時間よりも10分早い、12時半に大垣に着。
(考えてみましたら、この地の周辺にお邪魔したのは、個人的なダム関連の取材ごとで三回になりますが、いつも、急な参加やハプニングばかり。九年前、移転先の岐阜市内で最初にお目にかかった水没地出身の方から、「現地に行っても、もう何もないから」と言われて、伝手もないままに断念していなかったら、水没する前の状態をみられたのにと悔いが残っています)。

    豪華で温かいもてなし抜群のキャンプ 
 ともかく、スタッフの皆さんのお人柄の良さに加えて、諸材料の手配や照明など各設営のエキスパートの皆さんのチームワーク振りは特筆もの。通常のキャンプの概念を超えた驚きの、つわものぞろいの大規模なキャンプでした。
 一時期、90人近い方が集ったというのも、うなづけます。
  
 今年の設置場所の、かつての塚という集落の跡地での、抜群のロケーション。
 しかも、天気晴朗。稜線の重なりの向こうに、福井県境にそびえる冠山が、これほどくっきり見えたのは、13年間で初めてとのことでした。
 
 とりわけ、食材の豊かさでは、毎年、定評があるそうです。
 「食料持参は要らない。食べ切れない程あるから」とはうかがってましたが……、質量ともに、飯盒ご飯の粗食とはかけ離れた豪華さでした。
 皆さんも、来年は行きたくなるように、ご紹介してみます。

  飛騨牛は夜遅くまで~朝食にまで並び、食べ放題。最初の一回で終りだと思ってましたら、まだあるからと、時間をおいては焼きだすのです。
 ちなみに長良川河口堰問題、華やかなりし頃の大量のホルモンは、この回のメンバーの方が調達したものとの由。
 スタッフの御親戚が毎年、用意してくださっているというイワナの塩焼きは一本どころか、今年は人数が少ないためか4本も食べられた状況(?けれど、大食いの私としては珍しく遠慮して、2本にとどめたとこをあえて記させて戴きます)。しかも、焼き手は焼き加減におけるベテランといわれてきた方たち。通例、任務はその年々に参加の弁護士さんの役目とかの由で、今年の焼き手のお一人も、事務所のスタッフたちとともに参加されていたH弁護士。しかも、ジンクスがあって、歴代の参加弁護士は、皆その後、名を馳せているとのこと。
 三河湾から持ち込まれた干物類は、海なし県の群馬に届く、あの塩のきつさはなく、衝撃的な旨さでした。
 ガス屋さんのもちこんだガス窯で炊いたご飯。具だくさんの焼そば。飲み物、デザートに至るまで盛りだくさん。
 これらの食材の調達手配、かつ名仕切り役、Nさんの調理の味つけは抜群。おにぎりを握る手順も手つきも、プロ級。
 朝食は赤だしの具だくさんのみそ汁。特製の目玉焼きなどなど。
 通常、食事の用意には「時間割かず」に日夜日々、ダム問題をはじめとした市民運動に身をけずって奔走している女傑・Kさん(皆さん、お分かりの方ですので実名で申し上げても良いのですが、……)は、「ひさびさの栄養補給になる」と自ら暴露して、笑いを誘ってました。
 
 照明ライトもテントの張り具合もバッチリ。
 宴の途中で、巧みに設置されたライトを消して、みんなで見上げた夜空には、まさに降るような満点の星。しかも、星座に詳しい方の懇切な解説付き。久しぶりに夜空をあおいで感動ものでした。

 またまた、本末転倒の経過ごとが長すぎましたね。

         『徳山ダムはいらない!』のご紹介 
 本題の徳山ダムは、杜撰な計画によって徐々に拡大されてしまい、結果的に日本一の規模を誇りながら、今や使い道のないダムとなり、批判をかわす苦肉の策として、「導水路計画」なる無謀で強引な計画が立てられたということです。
 この辺りのことは部外者が下手な説明を繰り出すよりも、長年闘ってこられた、事務局長の近藤さんが、このほど緊急出版した下記の著作等をお読みください。
  頭脳抜群、理詰めの近藤さんには、珍しい読みやすい内容です。
     『徳山ダムはいらない!』(近藤ゆり子 著、 風媒社、 1000円)
 
 
  併せて、   徳山ダム建設中止を求める会 http://www.tokuyamadam-chushi.net
           事務局長ブログ      http://tokuyamad.exblog.jp/ 


      流れられない清流の悲哀 
 参加して最も切なかったのは、早朝の散歩で出くわした、湛水後に必然的にもたらされた光景です。
 キャンプ場所脇の、冠山に向かう道路は福井県に通じています。
 湖面というか川面というか、水面を見ますと、ダム湖独特の碧色。
 周囲の山々には深山であることを物語る朝もやがたなびき、それらが、湖面に映り、さながら東山魁夷描いた絵画を彷彿させる静謐な光景でした。水の色が濁っていれば、いるほどクッキリと対象物を映し出します。
 切なかったのは、その湖面の中で杉の立木が枯れて、ちゃっ褐色を呈しだしているのです。
 徳山では、環境に影響はないとして、費用節約の面から樹木は伐採しなかったのだそうでして、一年ほど経過した現在、あちこちでこのような褐色の木々が異様な景観を示しています。
 
 さらに切なかったのは、朝靄の中を上流に向かって進んだ先の、ダム湖の最上流部の光景。
 幾つもの深い谷を伝い流れた清流が川筋となって流れ続け、やがて、下流のダム湖の澱んだ水と交わる、その瀬戸際のあり様でした。
 水は流れ続けるものですのに、徐々に勢いを失わされ、やがて停止した水に同化させられ、死んだ水のようになっていかざるをえない、その切なさ。思わず、わが八ッ場に重ねてしまいます。
 かつては、徳山村の村内を滔々と自在に流れ続けていた、生きた水だったはずなのです。
 遥かなる海に向かって流れ続けたいのに、流れること叶わなくさせられた水たち。まさに“囚われの水”と呼べjましょうか。
 
 この日は日曜日ということもあって、幾人かの釣り人が訪れてました。
 一帯は川魚の宝庫で、アマゴ(=サツキマス。関東ではヤマメとか。調べると「ヤマメ、アマゴは、それぞれサクラマス、サツキマスの河川残留型(陸封型)に対する 呼称である」とあり)が手ですくえたというほどの清流だったそうですのに、「なんで、こんな酷くて意味のないムダなことするの」と叫びたくなりました。
  
 帰途、車中から、近藤さんがダム提上の湖面の中程を指さして、「あそこに杉の木の先が見えるでしょ。だから、あのあたりが役場のあった処だと思う」と説明してくださいました。
 馴染みのあるふるさとが、一片の土くれも残さず、思い出とともに水底に閉じ込められてしまうという哀しみ。
 唯一、沈まなかった門入地区への道路は、これまた経費節約とかの約束不履行で造られず、二週間に一度の船で限られた時間内にわたるしか手立てのない由。
  
 わか゜八ッ場ダムも阻止が出来ずに、このまま進んでしまったら、先々、このような光景にさらされるかも知れないという無残な思いを、またも重ねてみてました。
 しかも、鉄をも溶かす、可愛いげのない強酸性の吾妻川の水は、どんな化学変化を起こすのでしょうか。
 
 地元民の方たちの、どこかから仕掛けられた推進への抵抗勢力はかなり強いものがあります。
 ためにも、今般の選挙は何としても、勝たねばなりません。
 小渕陣営の留守部隊は、連日各地区の地元県議が「候補になり替わりまして」と宣伝カーで繰り出してます。

 争点の現場、群馬五区の居住民の一人として、もう、ビラ配りに出かけなければなりません。
 時間に急かれて、文意、何ともまとまりませんが、あしからず……。

 徳山ダムの皆さま方、突然の参加を快く、もてなしてくださいまして、本当にありがとうございました
  


 

 

 



 
 


  


Posted by やんばちゃん at 11:34Comments(0)報告

2009年08月20日

転載:「利権政治は終わった」滋賀・大戸川ダム

 またも、新聞記事の転載で、お恥ずかしいですが、これは読んで欲しく思え、ご紹介します。 
 実は、この記事はチョッピリ「ワケあり」なのです。
 しかし、一件落着後、落ち着いて読んでみたら、凍結になった滋賀県・大戸川ダムの関連記事は、ダム問題が抱えた核心をつき、今後の指針として、一読に値します。
 災い転じて、のことわざにあやかって、転載の転載を。

 そのワケとは、本筋からはどうでも良いことなのですが、ヒントになることをお教えいただければ……幸いと考えて。
※(お急ぎの方、「くだらん」とお感じの方は、どうぞ、パスして、斜線までとんでください)。
 
 実は8/17 就寝前、電源を切ろうとしたら23時24分に、ある方のメールの転送が到着。
 なんと、その新メールの送信者欄には、私の名前が出ているではありませんか。
 (バソコンに精通していないので、情けないことに構造もわからないままに)
 眠気も吹き飛び、何らかのミスと思って、処置の連絡が入るのかと思って数十分間ほど、心配しつつ待ってました。
 しかし、どう考えても、私が何かのミスで手がふれてしまいクリックしたと考えるのが妥当であるので、1時間後の8/18 0時37分に、急いでお詫びメールを送信。しかも、FWの転送を返信と思いこんだりしてしまっていたおめでたさでした。
 
 ところがなかなか入らないのです。
 仕方なく諦めて、翌朝に期待。
 午後になってもダメ。
 (以前にも経験したのですが)、皮肉にもよりによって、こういう緊急を要するメールが届かないなんて……、メカに弱いオバさん組の代表的な一員としては、本当に困惑。
 再度のお詫びメールを出すのは簡単なのですが、過去の例で、最高90時間もかかったりしたこと。1度送信したメールは消えず、必ず後に入ってしまって弱ったことを経験済なので、それも出来かね、逡巡。
  最近、度重なるので、
①プロバイダーのOCNに問合せ。
②正常との由。メーリングリスト先にな問い合わせするようにとのこと
③連絡。(何はともあれ、その前に個人メールで発信者の方に、お詫び文を)
④返信が来て、調査してみるから時間を欲しいとのこと。(最近調子が悪いのは確かとのこと)
⑤サーバ変更後の設定ミスを発見したとの由。メールは到着していない。もう一度出してみたらとの示唆を戴く


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 長々と記しましたが、
 そして本朝、じっくりと記事を拝読しました。 
 これは揺るがせにできない内容と感じました。
 発信者の方のコメントに、《他のダム計画についても「利権政治は終わった」という状況になればよいのですが》とありました。
 本当にそう思います。わが八ッ場も早くそうなれるように、皆さんで、がんばりましよう。
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【2009年8月14日(金) 毎日新聞滋賀版】
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20090814ddlk25010350000c.html

 ’09衆院選しが:組織はどこへ/2 政党への「営業」と決別 /滋賀
 ◇「利権政治は終わった」
 7月下旬、大津市里の大戸川。支流との合流点で、未明の豪雨で水かさが増し、濁流がほとばしる。沿岸の水田には川の水が用水路を伝って逆流し、まだ背丈の低い稲が先までつかった。兼業農家の田中善弘さん(53)は「最近、大水が出るとすぐに田が水につかってしまう」と顔を曇らせた。

 河川改修は財政難の影響を受けやすく、県の今年度の改修事業予算は10年前の約4分の1だ。一帯の計約120ヘクタールの水田は昔から大戸川の洪水を一時的にためる遊水池となり、下流を水害から守ってきた。だが、土砂が積もって川底を押し上げ、用水路への逆流が起こりやすくなった。

 自民党県連は治水に関し、国の大戸川ダム建設計画を推進してきたが、計画は今年3月末に凍結。田中さんは「ダムはもうどっちでもいい。田んぼを守るために川底を掘ってほしい」と訴える。

  ◆   ◆
 自民党員歴40年の土建会社の社長は言う。「不況で仕事が少なく、公共事業はのどから手が出るほど欲しい。でもね、ダム建設でもうけるのは大手ゼネコンとそこにくっつく地元業者だけ。地域振興にはつながらない」。7月、地元選出の自民党衆院議員があいさつに来たが、社長は断った。「わしは応援するが、もう社員に強制はしないよ」

 議員や政党への企業献金や集票活動は議会活動を通じて公共事業に結び付き、会社に還元される--という、自民を長く支えてきた持ちつ持たれつの関係が今、壊れている。

 県建設業協会によると、自民を支援する職域支部の人数は00年に2338人いたが、08年末は365人。8年間で8割以上減った。
 大きな原因は、財政難による公共事業の減少と、談合排除を目的に県が06年に導入したインターネット利用の一般競争入札。従来の指名競争入札と違い、条件を満たせばどの業者でも入札できる。入札業者は3倍前後に増えた。

 自民のベテラン県議によると、指名業者に入れてもらおうと議員事務所に通う業者は姿を消した。また、湖西地域の建設会社の社長は「議員から公共工事の情報を早めに仕入れ、落札価格を知ろうと協会役員になる人もいた。だが、新システムでは議員が口利きする余地がないし、談合にもならない。もう政党への『営業』はいらない」と話す。

 「利権政治の時代は終わった」。県議は言う。「町のために何ができるか。個人の利害を超えた政策を示す選挙へと時代は動いているのだろう」






  


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2009年08月19日

民主党が群馬五区に、擁立しなかった理由とは?

 周知のことですが、民主党は「中止」をマニュフェストに掲げながら、肝心の吾妻郡を含む群馬五区(※極めて広いエリアです)には、候補者をたてていません。
 というのは、以下のような経緯があったと、県内在住者の一人として理解しています。

 一年半前は、八ッ場ダム問題は、このような状況に展開することは想定されていませんでした。
 加えて、盛んに囁かれていた早期解散を見込んで、社民党が「五区にだけは擁立」という姿勢を早めに打ち出し、候補者選定に悩んでました。その段階時に「1区~4区までは民主党に協力。5区は社民党に応援」という両党間での協力体制が整ってしまっていました。
 
 政権交代の可能性が色濃くなった昨今、この民主党の擁立なしに対し、現地の方が声高に、以下のような批判を繰り出しています。
(その代表的なご意見を、ある文章の中から、部分的に引用させていただきます)
  
   ---略ーーー   
    「ダム中止」をうたいながら、
    その選挙区に候補者も出さないというのは
    汚いんじゃないの?
    H山さん本人が立てばいいじゃん。
    誰も立てないという事は、
    自分たちも後ろめたい公約を掲げている事を
    アンに認めているという事じゃないの?

 以下は、その注目される争点の現場から、空白地帯に置かれたかのような住民のいらだちを取材した県内版記事です。

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【2009年8月15日(金) 読売新聞群馬版】
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20090814-OYT8T01158.htm
  八ッ場の地元5区住民「民主なぜ空白区」
         中止公約賛否示せず
 
 
 民主党は長野原町で国が進める八ッ場ダム事業の中止を政権公約(マニフェスト)に掲げているが、水没予定地のある群馬5区では候補者を擁立しておらず、地元住民は何ともやり場のない思いでいる。
 群馬5区は、自民党の小渕優子・少子化相(35)、社民党県代表の土屋富久氏(72)ら3人の争いとなる見通し。民主はダムに反対する社民と選挙協力し、候補を立てていない。
 水没予定地の川原湯温泉街で土産物店を営む樋田三恵子さん(80)は「選挙後を考えると眠れなくて、睡眠薬が手放せない」と漏らす。吾妻渓谷に抱かれた秘湯はかつての姿を取り戻せないほど変わった。
 計画は1952年に持ち上がり、住民は賛成・反対に分裂して激しく争った。住民への国の補償基準がまとまり、ダムに関連する道路などの工事が始まるまで半世紀の時が流れた。代替地には住民が移り始めている。「50年以上、嫌な思いをしてきた。暗いトンネルをようやく抜けられそうなのに……」と樋田さんは表情を曇らせた。
 代替地へ6月に引っ越した男性会社員(43)は「ダムを止めると言うが、どうやっ て止めるのだろう」と戸惑う。事業費4600億円のうち3200億円が既に投じられた。
 閣僚の小渕氏には応援要請が相次ぎ、選挙区内を回る余裕はない。土屋氏は社会保障政策に焦点を当てる。双方の陣営は、地元でダム問題に触れる機会はほとんどない。男性は「地元の票は参考にされず、結果だけを受け入れるのか……」とため息をついた。
   


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2009年08月18日

時代を超えて息づく“真理の道”の、選択を

 時の流れというものは、本当に分からないものだ。
 選挙戦の争点に急浮上した、わが八ッ場ダム問題。
 それにしても、八ツ場には、不思議な命脈があると、またも思い知らされる状況下になってきた。
 もはや万事窮すかとおもいきや、(水面下でのそれぞれの立場からの不断の努力が実を結びというか働きかけの積み重ねで)ふいに旋回する。その蛇行状の軌跡の繰り返しだったように思えてならない。
 
 昨今の水没地の方たちの“政争の具”にされているという怒りは、(根柢の基本的考えが異なり、反対市民の一員としてf針を刺す立場の私にも)、さもあらんと実感できる、ほんものの叫びであろう。
 ……当事者ではないから「実感できる」とまでは言い切れまいと指摘されれば声もないが、己の身に置き換えても、辛いものが走ってならないのは本当だ。国民不在の政策にさらされる同じ立場の響きあう国民の一人として感じられてならないからだ。
 考えてみれば長い間、国策と自民党大もの議員同士の勢力・金力争いに、翻弄された。その後も引き続き尾を引き、長引いた。
 時経た今般は、当事者の間には、“政権交替のいけにえかっとなった”という悲劇の主人公的、見解もあるのも無理からぬ。
 確かに八ッ場の皆さんは、「自分たちが造ってくれ」と頼んだものでもないのに、強引な懇願に渋々と従っただけ。
 幾星霜かを経た今日は突然、ダム不要論をめぐる政争の渦中に放り込まれてしまった。
 そして、まんべんなく肥え太ったのは、いかなる事業もいつの世もそうだが、権力に群がる一部の有力者たちという、相も変わらぬ構図。背筋正しい弱者たちには、恩恵は行きわたらず損な役柄ばかり。
 容赦ない時のニーズの変遷とはいえ、これでは怒りの捌け口もないだろう。私は何度か「皆さん、もっと怒るべきですよ」と申し上げたものだったが……。今からでも、遅くはない。立ち止まって、事実経過を見直すべきである。
 
 ところで、辛い体験に基づく怒りは、簡単に忘れてはならず、忘れようとしても忘れされるものではない。
 風化させ消し去りようもなく、断じて忘れてはならない種類の体験を、「原体験」と呼ぶという。
 おそらく、57年間という行きつ戻りつの歳月で語るに語れぬ痛みは、想像を超える、まぎれもない“痛みの原体験”であったろう。
 
 またも巡りきた、8/15という、最も風化させてはならない日。 
 思えば、ここには戦意高揚の美名のもとに、“造り上げられた国民の総意”が平然とまかり通り、さまざまな“演出”がなされたことは今や、つとに知られている。
 そして、……八ッ場を愛してやまない双方いずれもが、相反するそれぞれの立場で、同じ轍を踏まなければ良いがと念じる。
 ともかく私は、とりわけ「演出」とか「やらせ」という言葉が嫌いだ。
 取材ごとで調べれば調べるほど、ダム推進の長い過程にも、陰に陽に少なからずの、造りたいヒトたち側からの働きかけによる“民意操作”もあったことも浮かび上がってくる。
 操作というより、権力側の繰り出す方向に集中させるのだ。どこの地域もそうだが、その要員がちゃんといることが、切ない。
 
 終戦記念日の八月。
 さらに、刻々と日々決戦の時となり行く、衆院選・告示日の本日。
 ことさらに原体験の重み、その質。戦争に代表されるもろもろの仕掛けの構造にしみじみつくづく、思いはせてみる次第だ。
 
 だが、断じて忘れてはならないことは、(対世間的には若輩者の身で口はばったいもの言いだが)、世の中には“真理の道”というものがあるということだ。
 環境の世紀とよばれ、ダムをはじめとした大型公共事業の実態が明るみに出た、今回は、仕組まれたヤラセや演出効果にふりまわされることなく、いかに何でも、ピリオドを打つ潮時である。
 ダム建設の基本線に戻るべきである。
 ダム建設のうたい文句の「治水・利水」は必要性なく、真の目的には他にあった。
 この間の軌跡を見つめれば、おのづと見えてくる道筋がある。
 水没地の皆さんには、移転に付随して生活再建策という、餌を用意した。しかし、“釣った魚”には、餌を与えず、じっと自ら日干しになって去って行くのを待った。
  代替地造成をはじめ、肝心の生活再建が遅々として進まなかった施策の道筋から受けた体験も、またまぎれもない「約束不履行の原体験」だ。
 時代を超えて息づく、「真理の選択」をと、願ってやまない。




   


Posted by やんばちゃん at 11:24Comments(0)八ッ場に願う

2009年08月17日

続きです

 続いて、15日掲載の(下)を。
 添付の記事は、サイトには全文掲載されていない上に、実際の記事とは部分的に異なるので、見出しなどは配達された掲載記事のままに訂正してあります。末尾の項目「完成前提に設計」や、「各党の姿勢」はあらたに打って補足してあります。
 何やら、「選挙」を意識した地方紙の宿命的サガを感じてしまうのは私だけでしょうか。
 往々にして「世論」「総意」とか「民意」というものは、そのように位置づけリードする力=権力があるのです。しかも、それらへの根回しの過程では、有形無形に私たちの税金が投入されているのですから、悔しいですよね。
 
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【2009年8月15日(土) 上毛新聞 一面トップ】  
http://www.raijin.com/kikaku/2009syuin/db/database.cgi?cmd=dp&num=217&dp

  《検証 八ツ場ダム問題(下) 衆院選を前に》 
生活再建   民主「特措法で継続」
    地元に再び困惑、中止なら協議難航も

 
 国が八ツ場ダム建設事業を進める長野原町。国道145号を進むと、地上約70メートルの高さに橋が見えてくる。同国道の付け替え道路がダム完成後、湖上を通ることを想定して建設中の橋だ。両脇の山々では水没地区の住民の代替地造成が急ピッチで進む。
 ダム完成後に水没する長野原、横壁、林、川原湯、川原畑の5地区住民のための生活再建事業。昨年度末までに投じられた事業費3200億円のうち、仮排水トンネル建設など一部を除くほぼすべてが道路や鉄道の付け替え、水没地区の住民が移り住む代替地の造成などに使われた。水源地域対策特別措置法(水特法)に基づく事業費も約513億円に上る。

▼今後も1200億支出
 進ちょく率は事業費ベースで鉄道の付け替えが87%、国道の付け替えが75%、代替地整備が35%など。水没5地区に住んでいた約340世帯のうち約260世帯が町内外に移転し、残る80世帯の多くが代替地移転を待つ。今後も生活再建には1200億円以上を支出する計画だ。
 激しい反対闘争を経てダム計画を受け入れた地元住民は「一日も早く代替地に行って、地元のみんなと一緒にダムの湖畔の温泉街で安心して暮らしたい」(水没地区の80代の女性)との思いが強い。自民の衆院選県内立候補予定者らは、こうした声をダム建設の推進理由の一つに挙げる。
 一方、同ダムを「利水、治水の両面で必要性がない」「無駄な公共事業」とする民主 などの県内の立候補予定者も、生活再建については「中止と生活再建はセット」(民主)「長年苦しめられてきた住民には手厚い補償を行う」(共産)と、中止後も実施することで一致している。
 特に民主は2009年版の政策集で、八ツ場ダムの中止と生活再建支援を併記。ダム計画廃止後の生活再建の手続きを定めた「ダム事業の廃止等に伴う特定地域の振興に関する特別措置法(仮称)」の骨子案をまとめるなど、具体的な動きを見せている。
 骨子案は八ツ場ダムに限らずダム計画の中止が決まった地域を国が「特定地域」に指定し、再建に必要な費用を支給する内容。都道府県が住民などと協議会をつくって再建計画をまとめると、国が一括して交付金を出す。

▼完成前提に設計 
  ただ、道路や代替地などの生活再建事業は同ダムの完成を前提に設計されてきた。ダム事業が中止になれば、「ダム湖畔の温泉街」はなくなる。現地での生活再建の計画は、大幅に組み立て直す必要に迫られる。
 「高齢の住民が多い。みんなダム問題に疲れている。これ以上時間がかかったら、地元はもたない(水没地区の女性)。「ダムなし」の生活再建に向けた協議は難航も予想される。
 八ツ場ダムが衆院選の争点となった今、選挙戦では、中止を掲げた各党にはこうした課題への具体的な対策について、自民にはダムが必要な理由についての説明が、あらためて求められる。


※各党の姿勢 
 民主党はマニュフェストで「八ツ場ダムは中止。時代に合わない国の大型直轄事業は全面的に見直す」と明記した。また反対派の市民グループ「八ツ場あしたの会」が7~8月上旬に各党本部に行ったアンケートでは、自民が「治水・利水上必要な施設」として推進を主張。民主、共産、社民、新党日本が「必要性がなく、中止すべき」とした。国民新党は「調査して継続か中止を決める」とし、公明は回答を見合わせた。  


Posted by やんばちゃん at 09:24Comments(0)紹介

2009年08月16日

とっくりとお読みください。例の記事

 ようやく今朝、上毛新聞記事がアップになりました。
 通常でしたら、トップ記事はその日のサービスに出るのになし。仕方なく打ち出したものが消えてしまった後の一縷の望みとして、別掲の「2009 衆議院選挙・群馬」のコーナーでした。


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ただし、図表はないので、数値のみを。
【図表1】
  各自治体の八ッ場ダム暫定水利権  毎秒10、93トン
   埼玉県 68%   東京都 5%  千葉県 9%  茨城県 5%  群馬県 11%   藤岡市 2%(毎秒0、235トン)

  【図表2】
  供給可能水量のうち八ッ場ダムの暫定水利権でまかなっている割合  
  藤岡市 (通年) 55%  群馬県(10月~5月の非かんがい期)
   ①県央第二水道(上水)  61、7%  
   ②東部地域水道(上水)   100%  
   ①東毛工業水道)      14、2% 

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【2009年8月14日(金) 上毛新聞 一面トップ 図表などあり】   
http://www.raijin.com/kikaku/2009syuin/db/database.cgi?cmd=dp&num=216&dp
《検証 八ツ場ダム問題 (上) 衆院選を前に 》
暫定水利権 中止後の行方争点
 
  自民  「権利失う」  水供給に影響懸念  
   野党  「支障なし」 国が取水認めれば



 国が長野原町で進める八ツ場ダム建設事業。衆院選のマニフェスト(政権公約)で中止を掲げた民主をはじめ社民、共産などが反対を打ち出し、早期完成を訴える自民と真っ向からぶつかる。ダムの治水・利水面での必要性とともに、ダム中止後の水利権=豆字典=や負担金、地元の生活再建の行方をめぐる議論が活発化してきた。

藤岡市も依存
 「水が利用できなくなる。大変な問題」。民主がマニフェストを発表した先月27日、大沢正明知事は定例会見で同党の八ツ場ダム中止方針を強い口調で批判した。同様の発言は埼玉、東京、千葉など、同ダムの水の利用を予定する都県知事からも相次いだ。各都県はダムが完成したものとして河川から一定の水を取水するための暫定水利権を行使しており、この権利が中止後も継続されるか不透明だからだ。
 本県の場合、(1)前橋、桐生など12市町に供給している水道水(2)太田、伊勢崎など8市町の約100工場に送る工業用水―のそれぞれ一部を、同ダムの暫定水利権に頼っている。ダム計画に単独参画している藤岡市も水道水の半分を依存している。
 このため、自民の県内立候補予定者らは「ダムを中止すれば暫定水利権も取り消される」との見方を示し、多くの県民に影響が出るとして民主などをけん制する。

過去に継続例も
 一方、ダムに反対する野党側の県内立候補予定者らは「支障はない」と主張する。ダムが未完成でも長期間にわたって取水してきた実績があることから「国が暫定水利権による取水を半永久的に認めれば解決する」(民主候補)「すでに事実上の安定水利権だ」(共産候補)との考えだ。
 実際、ダム計画中止後も暫定水利権が継続された例はある。新潟県の清津川ダムは「社会的影響」を考慮し、9市町村の暫定水利権が約4年間継続された。2000年に中止が決まった徳島県の細川内ダムも、企業に工業用水を提供していた1町の暫定水利権が現在も継続されている。
 ただ、国土交通省は「他の水利権使用者に影響する恐れがある」と、ダムによる貯水などの根拠がないまま水利権を認めることに否定的で、両ダムの場合も新たな水源を探すことが水利権継続の条件だった。八ツ場ダムの暫定水利権は毎秒10・93トン、清津川ダムは毎秒0・2859トン、細川内ダムは毎秒0・0288トン。東京ドームを満たす速度で比べると、八ツ場の31時間に対し、細川内は500日と大きく差があり、八ツ場ダムの場合、代替水源の開拓が難航する可能性がある。

負担金でも違い  
 また、八ツ場ダムを利用予定の5都県などが水利権を得るために昨年度まで支払ってきた1460億円の利水負担金についても、ダム推進側と民主で意見が食い違っている。
 各知事や自民は国交省の見解に沿い「中止時は全額還付が必要。継続よりも支出が増える」と主張。直轄負担金や水源立地対策特別措置法の負担金など、各都県が利水負担金以外に負担した約762億円の返還の可能性にも言及する。
 一方、民主は利水負担金を全額を還付しても、出し手が都県から国に変わる「負担者の変更」でしかなく、支出増に当たらないとの見解を示した。さらに、八ツ場ダム事業中止を訴える立候補予定者からは、暫定水利権の継続を認めることを前提に「負担金の返還を求める都県には、暫定水利権も認めない」との意見も聞かれる。

◎豆字典

【水利権】河川法の規定に基づき、河川の水を利用するのに必要な権利(安定水利権)。利根川水系はすでに水利権を設定する余地がないため、ダムを建設して水をためることで新たな水利権の余地を生み出している。八ツ場ダムの暫定水利権は原則として河川の水量が基準以上の場合に限り取水可能な「暫定豊水水利権」。渇水時の取水制限率は安定水利権と比べ高く設定されている。ダム完成後は安定水利権になる。







 
  


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2009年08月15日

どうやって水を区別するの “水源の連携運用”があるじゃない!

 お盆の最中の昨日14日と本日15日、地元紙・上毛新聞では、「検証 八ッ場ダム問題 衆院選を前に」の特集記事が組まれています。早朝、ギョッとしたほどの一面トップ扱いです。
 昨日の(上)では「暫定水利権」。
 本日は(下)では「生活再建」がテーマです。

 今回は、(上)の「暫定水利権」のみについて。
 一読後、あまり明析でない私の頭で考えても、
① まず、ハッキリしていることは、今も昔も吾妻川のヒ素を含む毒水は、渋川市の地点で利根川と合流し、紛れもなく下流都県の飲料水となっているということ。
② では、仮に<中止が決定。水利権返上>となった場合、吾妻川の水のみを区分できるのでしょうか。水は色分けできず番号も振れないのは、自明の理です。
③ 〈ムチャクチャなことを承知で言えば〉もし、下流から「それでは吾妻川の水は要りません」とでもいわれても、合流地点までに、吾妻川の水のみを止められるでしょうか。
 それこそ、渋川市周辺で、自然のダムができてしまって洪水もの。
 出来っこないのです。従って、水は従来通り、流れるしかないはずなのです。

 さらに、この「暫定水利権」とか「安定水利権」の用語に関しては、9年前の2000年秋、地元紙に掲載した「気がついてますか、水道料金のカラクリーダム建設は水没者だけの問題か」の取材時にも往生したものでした。
 というのは、県企業局や特定ダム対策課の職員から懇切な説明を受けても、実際には使っていない川筋の水に暫定的に水利権を支払い、後に交換や調整も可というのが、当時も今もコチコチ頭の私には、理詰めに考えると納得できなかったからです。
 で当時、締め切りに急かれるままに、次のように記しています。
――拙著『八ッ場ダムー足で歩いた現地ルホ゜』(P260 第18章)から引用

《――略―――「おかしいので、調べてみた。複雑なしくみで、ダムの川筋が限られているために県はまず「手当て」だけを先行させておくのだそうだ。
 下流都県の取水口は下方の県境でも間に合う。従って、将来「融通」と「調整」がつけば、交換もできるとの見込み的な配慮であるらしい。お役所仕事も案外、柔軟に側面もある。“水源の連携運用”と仮に名づけていて、融通、やりくりで、費用を安くするため水がないところへ水を流す苦肉の策ということだ。東京都が承認した書類もある。―――以下略―――》
 

 つまり、限られた水源にいち早く「ツバをつけておいただけの水」を、後々に“水源の連携運用”によって、「調整」をすれば済むことなのです。

 この間、ずっと群馬県の行政筋では、この不文律が守られてきているではありませんか。
 ことさらに選挙前の現在、騒ぎたてなくとも、白黒がハッキリしてから、「調整」すればよいことなのです


 で、この段階で、「造る」ことを前提に繰り出す各都県知事の発言を軸に、このような記事報道は、記者さんの真意を越えて、「マスコミ操作」の嫌な響きさえ、感じてしまったしだいです
 現段階では、不必要な「要る」とか「要らない」とかの論理以前の論外の想定ではないでしょうか。なお、決着後に求められるのが、水源の連携運用”による、政治的判断。政治的解決は、現実に直面しことの処理のためにあるはずです。

 ※さて、いつものように、肝心の記事も掲載すべきなのですが、前述文も含めて手打ちした記事文を、あろうことか、またもアップし損ねてしまったのです。懲りずにブログに直接入力してしまったので、それでも注意をしつつ記していたのでしたが、パソコン機能復帰後の不具合か、失敗を。急ぐ時に限ってですね。
 悲鳴をあげつつ、仕方なく再度、思いつく限りの失しなった文章を補ってきたのです。が、ついに時間切れ。
 後ほど補充します(記事欄には載っていないのですが、上毛新聞の他の項目のサービスにアップされれれば、助かるのですが……)
 
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【2009年8月14日(金) 上毛新聞 一面トップ 図表などあり】
 検証 八ッ場ダム問題 衆院選を前に
暫定水利権 
中止後の行方 争点に
自民「権利失う」 水供給に影響懸念 
野党「支障なし」 国が取水認めれば

  


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2009年08月12日

バソコンが勝手に、夏休み中でして……

皆さまへ

 8/4の記事を入力直後に、インターネットが停止状態になってしまいました。
(この時点ではメールは可能のように思いこんででいた為にか、結果的にはより複雑な各メーカーごとの対応になってしまいました)
結局、その原因は「かなり複雑、長引く」と思わされていた矢先の昨日11日、「モデムの再起動」という、ひょんなことから一件落着。

 そんなわけで、あっという間の一週間。往生しました。
 でも、発信元の当方は見られず一切の情報から孤立状態でしたが、皆さま方からはご覧いただけたわけですね。

 台風一過の今朝、再開手始めは、てっとり早く、またも新聞報道のコピーにて。
 東京新聞群馬版では、全六回で八ッ場特集が連載されていました。57年前~現在までの経過のアウトライン、今回の衆院選との絡みがある程度お分かり頂けるかと思いますので、転載させていただきます。
 長くなりますので、1回目のみ記事全文を転載。2回目からはサイトのみ。
 
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一回目
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【2009年8月4日(火) 東京新聞群馬版 写真あり】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20090804/CK2009080402000117.html
「検証八ッ場ダム 衆院選を前に(1) 継続か否か一大争点に
【キャプション】  山あいに静かな風情を感じさせる川原湯温泉街。八ッ場ダムが完成すると、湖底に沈む=長野原町で

 「首都圏の水がめ」として国土交通省が長野原町で進めている八ッ場(やんば)ダム建設事業。「政権交代」を掲げ、勢いに乗る民主党が事業中止をマニフェスト(政権公約)に盛り込んだことで、総選挙の大きな争点として浮上した。事業の継続か、中止か-。十八日の公示まで二週間。計画着手から半世紀以上も経過して再燃した八ッ場ダムをめぐる動きを取材した。 (衆院選取材班)

 「ダム事業を政争の具に使ってほしくない。地元住民は苦渋の選択で建設を受け入れた。ダムの完成とダム湖畔に移転する住民の生活再建は一体だ。いまさらストップしたら、みんなが困る」
 地元住民で組織する八ッ場ダム水没関係五地区連合対策委員会の萩原昭朗委員長は、うんざりした様子で現在の心境を語った。
 八ッ場ダムは戦後のカスリーン台風の被害を背景に、一九五二年に国が計画を発表。巨大なダム湖に川原湯温泉街や鉄道(現JR吾妻線)の一部、多くの住宅と畑が水没するため、町や町議会、住民が激しい反対闘争を展開した。当時を知る七十代の元県議は「地元で反対集会が開かれた際など、何回も現地に入った。いくつも反対の旗を立てて、激しかったね」と振り返る。
 「国との交渉が長引く中で、住民の高齢化が進み、村から転出する住民も相次いだ」と語るのは四十代の地元の自営業者。国策に翻弄(ほんろう)され、疲弊した住民は最終的に集落ごとダム湖畔の代替地に移転する案を受け入れた。九四年からはダム周辺部の工事が始まった。
 ところが、国は二〇〇四年九月に事業費を四千六百億円に増額。こうした中、事業費を負担する本県など六都県の反対派住民が同年十一月、「ダムは治水・利水両面で不必要」として、各都県知事に建設負担金の支出差し止めを求め、一斉に提訴。今年五月以降、東京、前橋、水戸の各地裁で判決が出され、住民側は三連敗だが、政治の舞台での逆転に期待している。
 〇八年に国が工期を五年延長し、完成を一五年度にしたことも反対の動きを加速させた。今年十月にはダム本体に着工予定だが、民主など野党は「無駄な公共事業の象徴」と位置付ける。
 川原湯温泉旅館組合の豊田明美組合長は「中止となれば住民が生活再建できずに路頭に迷う。地域の崩壊だ」と悲痛な声を上げる。
 水没予定地にある同温泉はダム建設の影響で旅館主らが転出し、最盛期の昭和六十年代に十八軒を数えた旅館は七軒に減った。温泉街はダム湖を新しい観光資源に、近くの高台に移転する予定だが、政権選択の行方が本体着工を左右する。
 民主は、ダム建設を中止した際は、新法を制定して地域住民の生活再建を支援するとしているが、豊田組合長は「地元住民の声をしっかりと聞いてほしい」と訴えている。

◆八ッ場ダムをめぐる動き
1952年   国が長野原町で現地調査
  66年   長野原町議会がダム反対決議
  85年   長野原町と県が住民生活再建案に合意、覚書締結
  90年   国と県が水没予定地の再建計画作成
  94年   国がダム周辺部の工事開始
2001年6月 ダム建設に伴う補償基準に調印
      9月 基本計画変更で完成を00年度から10年度に延期
  04年11月 1都5県のダム反対派住民が建設負担金差し止めを求め各都県を提訴   
  08年9月 基本計画変更で完成を15年度に延期
  09年5月 東京地裁判決で建設反対の住民らが敗訴。6月には前橋、水戸地裁でも

<八ッ場ダム> 吾妻川の中流に国が建設する多目的ダム。水道用水や工業用水の補給などで恩恵を受ける1都5県が負担金を支出する。型式は重力式コンクリートダムで総貯水量は1億750万立方メートル。今年10月にダム本体工事に着手、2015年度の完成を目標にしている。

二回目
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【2009年8月5日(水) 東京新聞群馬版 写真あり】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20090805/CK2009080502000119.htm
l検証八ッ場ダム 衆院選を前に(2) 建設中止は可能か 負担金返還など課題に
【キャプション】 工事が進む八ッ場ダム建設予定地=長野原町で、本社ヘリ「おおづる」から

三回目
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【2009年8月7日(金) 東京新聞群馬版 写真あり】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20090807/CK2009080702000111.html
検証八ッ場ダム 衆院選を前に(3) 建設継続の妥当性 治水・利水 ともに疑問も
【キャプション】  八ッ場ダムの建設推進を誓った議員連盟の設立総会=4月10日、東京都議会議事堂で

四回目
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【2009年8月8日(土) 東京新聞群馬版 写真あり】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20090808/CK2009080802000122.html
検証八ッ場ダム 衆院選を前に(4) 相次ぐ自治体の反発 『一方的な中止、迷惑』
【キャプション】 国の八ッ場ダム広報センター「やんば館」。近くでは湖面2号橋の建設が進む=長野原町で

五回目
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【2009年8月9日(日) 東京新聞群馬版 写真あり】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20090809/CK2009080902000108.html
検証八ッ場ダム 衆院選を前に(5) 県特定ダム対策課 坂井賢一課長
【キャプション】 「事業を着々と進めたい」と話す坂井課長=前橋市で

六回目
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【2009年8月10日(月) 東京新聞群馬版 写真あり】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20090810/index.html
検証八ッ場ダム 衆院選を前に(6) 「八ッ場ダムをストップ させる群馬の会」浦野稔代表 『税金は福祉や教育に』
【キャプション】  「政権交代となれば、中止への動きが加速するはず」と話す浦野代表=太田市で

  


Posted by やんばちゃん at 09:59Comments(0)報告

2009年08月04日

ダム推進・夏の陣ー上下流交流、官も民も 

 昨日8/3(月)も、八ッ場へ行ってきました。
 この日は久々の晴天。となれば、お話を伺うのには仕事が一段落した夕方の方がご迷惑をかけないかと考えて、午後から八ッ場入り、とは、体の良い恰好づけ。本当はなにやかやと雑用が終わらず、出かけるのが遅くなってしまった次第。ですので、夜まで忙しかったです。

 まず、資料を見せてもらいに久々にお邪魔した、長野原町役場ダム対策課は大忙しの様子。
 前に電話でお尋ねした件に関してなものですから、お話しした方がいらっしゃらない様子に出直し。
 2度目に伺った際にも、お忙しそうな気配に、つい、?気弱な私は遠慮がちになってしまって、早々に退席。こういう時は、すんなり下がった方がベターと心得ています。
 なお本日、電話で町の方とおしゃへりしていましたら、、どうやら明日~、千葉県から「水の大使」が訪れるようで、たぶん、その準備で大わらわでなのではとのことでした。
 毎年、夏休み中に、二泊三日で保護者同伴で訪れ、長野原町内の小学生たちと交流を深める催しで、今年はもう何回目になるのでしょうか。子供を巻き込むのが、国交省のお得意技。題して、上下流交流事業。罪なことです。

 去る7/31には、同じく千葉の、森田健作・千葉県知事が八ッ場視察に初めて訪れたようです。
 選挙戦中は八ッ場ダムに対して態度を保留し、当選直後直ちに、先の推進議連の席で豪語したと同じく「千葉にとって必要」とのたもうてます。知事さん達は群馬・埼玉・千葉と揃いもそろって、民主党案にかみついているようです。
 地元紙・上毛新聞は、工事現場で渋谷所長から説明を受け、腕組みしている森田知事のカラー写真添えでした。
 なお、同日付の千葉県版の毎日新聞も、“上下流交流”にちなんで転載してみます。

 さらにまた別情報によりますと、明日は長野原町から、議会・ダム対策委関係者の、「ダム存続」の陳情団が、関東地域整備局へ。
 明後日は、長野原町・東吾妻町の両町長・議長が、民主党本部へ出かけるようです。
 
 いずれもの担当窓口として、ダム対策課は「盆と正月」の忙しさに見舞われ、錯綜状態の時に、名うての厄介なオバさんの奇襲をうけて、さぞかし大変だったことでしょうね。ごめんなさい。
 でも、ご丁寧に対応くださって、本当にありがとうございました。こちらも本欄にて。

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 【2009年08月01日(土) 朝日新聞群馬版 写真あり】
  http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000580908010001
「中止されたら大変」千葉県知事視察
キャブション:八ツ場ダム建設地の視察を終え、報道陣の質問に答える森田健作・千葉県知事=長野原町

 「鳩山総理」におかしいとはっきり言いますよ――。国が長野原町で計画を進める八ツ場(や・ん・ば)ダムについて、千葉県の森田健作知事が31日、建設地を視察した。民主党が政権交代を視野に八ツ場ダム建設事業の中止をマニフェスト(政権公約)に盛り込んだことを踏まえ、報道陣にこう言い切った。
 八ツ場ダム事業の継続が総選挙の争点に浮上以来、利水権を持つ下流都県のトップが足を運んだのは初めて。森田知事は国土交通省側から事業の説明を受け、ダムサイトの仮排水トンネルの建設現場や水没する地区の代替地などを駆け足で見て回った。
 視察後、報道陣に「地元住民の99・9%が納得し、完成を望んでいると聞いた。進捗(しん・ちょく)率も7割。ここまで来た以上は完成させないといけない。政権が代わって中止にされたらたいへんなことになる」と語った。
 なぜ今視察か、との質問には、同じく水利権のある埼玉県の上田清司知事が民主党を「無責任」と批判したことに触れ、「政権交代の可能性がある。(そうなれば)すぐに(石原慎太郎)都知事も含めて相談しないといけない」と、何度も「政権」を口にしながら、1400億円といわれる負担金を支払っている下流都県がまとまって行動を起こす考えを示した。(石田裕貴夫)

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 【2009年08月01日(土) 毎日新聞千葉版】http://mainichi.jp/area/chiba/news/20090801ddlk12010090000c.html
 群馬・八ッ場ダム建設:「早期完成働きかける」 現場視察で知事 /千葉 
 森田健作知事は31日、群馬県長野原町の八ッ場(やんば)ダム建設現場を視察した。約2時間、工事現場や水没する地区の住民が移転する代替地などを見て回った。

 森田知事は「八ッ場ダムは治水・利水の面で必要不可欠な施設。早期完成とコスト縮減を国に働きかけていく」とのコメントを発表した。

 県によると、森田知事は民主党が衆院選マニフェスト(政権公約)でダム建設中止を掲げたことについて「事業費ベースで70%以上完成し、地元の方も99・9%が納得してくれている」と指摘。「もし鳩山総理誕生ということになったら『おかしいですよ』と言う。実際に政権をとったら現実的にものを考えるでしょう」と話したという。【倉田陶子】

【関連記事】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090731-00000039-mailo-l12
09衆院選ちば:森田知事、八ッ場ダムをきょう視察 民主公約改めて批判 /千葉

  


Posted by やんばちゃん at 23:11Comments(1)八ッ場だより

2009年08月01日

「負担金問題」民主党見解

「八ッ場ダム建設事業の負担金問題」について、次の談話による民主党見解を見つけました。
:兵庫3区 選出の衆議院議員 土肥隆一さんの地元と国会活動を伝えるブログ、「どい隆一の活動レポート-Blog」の中にあったのです。
この問題のトドメ的に、転載させていただきます。


 以下は、横道ごとですので、お急ぎの方はバスしてくださいませ。
※遠隔の地の議員さんのブログなのですが、インターネットで「八ッ場ダム」と検索しますと、私の拙著「八ッ場ダムー足で歩いた現地ルポ」もあるのですが、見つけた27日の日には、その前の9位にあった、土肥議員のブログの談話です。
 発売当初は1~2番目にランクされていた拙著ですが、昨今は○○位くらいまで転落。ところが、ここの処、昨日までアマゾンが1枚目の上部で紹介してくださっていたので(現在は2枚目に)、ランクアップ。なんと一昨日は6位まで上昇していたものでした。
 こういう仕組みはどういうのでしょうか? メカに弱いオバさんながら、たぶんクリックの頻度によってランクがきまるのではないだろうかとは想像していますが……。
 
 で、その拙著も手元にも残部なくなりましたので、出版社での断裁にでも合わないうちに引き取ろうかとも考え、版元の明石書店に在庫数を聞きました。すると、もう本当に僅少とのこと。
 おかげさまで、発刊当時より“ままっ子扱い”されてきた拙著も完売近く、忘れようとしてもむ忘れ去れない屈辱と陰に陽に行く手をシャットアウトされてしまった、この5年間の悔しさとともに、思わず、感無量のものが走りました。
 以来、昂然と胸はって、相もかわらず“八ッ場通い”に明け暮れていた頃、表向きの理由、「ペラぺラめくったら悪い本」なる事情の裏を知っていた川原湯温泉のある方が、励ますように、「うちにお見えのお客様、特にマスコミの皆さんは、ほとんどあなたの本をもっていますよ」とおっしゃってくださったことがありました。そんな何気ない一言さえもが、幾ばくかの心の張りとなるような独り身の心細まる運動の日々を余儀なくされてきた、歳月の流れ。

 2004年12月の発刊から、さらに五年。
 また次のステップにさらされた出してしまった八ッ場ダムです。
 ダムのダの字もしらなかった者が、取材ごとで訪れた水没地の惜しみある景観に、一瞬にして魅了されてしまって、夢中で5年間の記録を記した読みにくくて拙いものを、お買い上げくださいました、多くの皆様方、本当にありがとうございました。
 お顔もお名前も存じ上げない方たちに、(思わず、横道というより“私的露地”にはいりこんでしまった感の本欄にて、恐れ入りますが)心からのお礼を申し上げさせていただきます。

 そして、この間、「おメェは、バカなんだから」「なぁーんだ。そんなことも知らねぇで、来るんかい」と、叱りつけながらも、快く対応してくださっている、八ッ場の皆さん、とりわけ、今はごくごく少数になってしまった“心やさしき反逆者”の皆さま方、相も変わらずおつきあいくださって、本当にありがとうございました。

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http://doiryuu2.exblog.jp/11523799/
どい隆一の活動レポート-Blog
;【談話】八ッ場ダム建設事業の負担について

 

八ッ場ダム建設事業の負担について(談話)
  民主党『次の内閣』ネクスト国土交通大臣 長浜博行
  民主党公共事業検討小委員会座長 枝野幸男

 7月13日の上毛新聞において、八ッ場ダム建設事業について、建設を中止した場合、建設を継続した場合の事業費4,600億円を840億円程上回るとの報道がなされた。
これを受けて、民主党『次の内閣』国土交通部門・公共事業検討小委員会は15日、国土交通省よりヒアリングを行い事実関係を確認した。

 国土交通省担当者は「特定多目的ダム法は、ダム使用権設定を希望する自治体が多かった時期に作られた法律であり、同法12条(建設費負担金の還付)は申請を退ける場合に使われる。国が事業計画をやめるときは、もともと全額還付があたりまえだが、これまでには1例もない。法第12条の還付金の額について定めた施行令は、平成16年度のダム事業見直しの際に、撤退ルールとともに制定されたもの。還付金については、新たに支出が増えるという話ではない」との見解を示した。

 すなわち、事業を中止した場合、これまでに支払済みの利水関連事業費1460億円(厚生労働省からの補助金を含む)が利水者である東京都、埼玉県、千葉県等の負担から国が負担することになるという、公会計内での負担者の変更に他ならず、結果として、事業を中止しても、継続した場合の事業費を上回ることはないことが判明した。
 加えて、利水者にとっては、これまでに支払済みの利水関連事業費が還付されるので、事業の中止によって新たな負担は発生しないことも確認された。

 なお、今年度以降に実施される生活関連事業費約770億円は、事業の継続、中止を問わず必要とされるものであることは言うまでもないことである。また、民主党は、八ッ場ダム建設事業の中止を訴えるものであるが、ダム水没地周辺地域の住民等の生活再建支援は特別措置法の制定等で対応していきたい。

以 上

  


Posted by やんばちゃん at 10:36Comments(0)紹介