2011年01月12日

元吾妻郡選出・山本龍県議の前橋市長選出馬を読み解く

 昨日、吾妻郡の県議選について記しました。
 本日の上毛新聞一面トップには、4期目の山本龍県議が、前橋市長選に立候補の旨が大きく報道されています。記事の内容は公式的見解のみで、以下の記述は、全くの当方の私見です。

 山本県議は、もともと八ッ場現地の隣、草津町出身で、1995(平成7)年の最初の出馬は吾妻郡からでした。同じく4期目の南波和憲県議と同期なのでした。
 前にも記しましたが、知事選出馬直前までは、八ッ場ダム問題関連の席でお見受けしたので、老化し始めた当方の記憶は、昨日11日の記述に混同がありました。
 すでにお読みになられた方たちはおかしいとお思いになられたことと思います。慌てて、さきほど訂正しました。お許しのほどを。

 さて、南波県議と期数は同じでも、ご存じのように山本県議は、前回の知事選に出馬。そのために空いた定数2の吾妻郡選挙区に熱烈なダム推進派の萩原渉県議が登場したのでした。
 先んじての出馬表明と画期的なマニュフェストの配布で、県内に“山本龍旋風”を巻き起こしましたが、結局、選挙戦は小寺前知事・大沢知事との自民党内の対立となってしまって、無所属で出馬の山本さんは、その谷間で無党派層の支持が徐々に薄れてしまって、残念ながら落選。
 そして、直ちに前橋市を中心とした群馬一区の補欠選挙で当選して、票をもらったことと自民半数以上の定数併せのためか、、(批判も買いましたが)あっさりと自民党に復帰しての、現在4期目なのでした。

?しかし、山本県議、前橋市長選に本当に大丈夫でしょうか。
 最終的には御分別あるご自身の判断ですから、自民党筋の内部には匂いもかぐことのできない外野も外野の席から、とやかく言うのもヘンですが…… 
 「自民党復帰」と同じく、なにか自民党筋の“思惑”の上に、多分に踊らさせられているように、思われてなりません。
 補欠選挙にて当選した者の宿命的な悲哀を感じます。
 つまり、一区からの出馬は、補欠戦と同じにはいかず、むしろ一区選出議員の支持者との票の奪い合いになり、トラブルのもと。
 さりとて、吾妻郡=群馬5区からは、もう戻れず。仮に規定内に住民票を戻したとしても、かつての山本支持票票は恐らく、萩原県議または新人の重野候補等に流れてしまっている。ここでのトラブルや難しさも、また避けられず。
 他方、1区と5区の現職県議にとっても、眼の上のコブに近い。かつてはあっさりと自民党離脱、またあっさりと復帰。快く思ってはいないし、邪魔もの的な存在でしかない。
 で、誰も受けてのない、のるかそるかの前橋市長選に送りこめば、全体が安泰という、構図は誰にも容易に読みとれてならない。もし上手く行かなければ、先々の知事選、大沢知事の跡を受けると公言してはばからない、“?生意気な山本県議”も、しばらくは県議にもあがれないだろうし。知事選出場の萌芽ももぎ取ることができるというもの。
 ああ、政治の世界はかくも非情なり。

 なお上毛新聞さんは、トップ記事なのにこの手の記事は殆ど無料サイトには乗せてくれないのです。で、見出しのみを。
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【2011年1月12日 上毛新聞一面トップ 写真あり】
 前橋市長選  山本県議出馬固める
 高木氏も3選に意欲


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Posted by やんばちゃん at 23:04│Comments(0)八ッ場だより
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