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チラシ文章掲載 その③
長野原町内女性の手記
ダムに頼らない
町づくりを
八月七日の打越代替地の工事用道路の土砂崩れと川原湯温泉街の土石流は、川原湯地区の方々だけでなく、長野原町の住民にとっては衝撃的だったと思います。
あれだけ安全だと言われていた代替地の、すぐ下を通る道路に土砂災害が起きたのです。川原湯温泉街では、大きな流木等が流れてきました。
いったいこれから先、国交省が安全だと言っている八ッ場ダムの安全性の、どこを信じればいいのでしょうか。
国内では、大滝ダム(奈良県)や滝沢ダム(埼玉県・秩父)のように試験湛水(ダムに水を溜める)後に、周辺地区に地滑りが頻繁に起きています。何度も危険性を訴えても聞き入れられなかった奈良県の白沢地区では、プレハブ住宅への移転を余儀なくされましたが、裁判で勝訴。慰謝料が支払われたのはニュースでご存じでしょう。
ダムを造ろうが造るまいが、代替地の安全は絶対に保障して貰わなければなりませんが、ダム本体を造ることによって、これ以上の危険性を私たち住民が負わなければならない理由が、どこにあるのでしょうか?
八ッ場ダム建設問題の勃発から五十八年間、水没地区の多くの方が精神的・経済的な苦労を重ね疲弊してきました。水没地区だけではなく長野原町の住民の多くが、疲弊した町自体を憂えています。既に失われた自然環境や、失望のうちに亡くなった方は、本当に悲しいことですが、もうもとに戻りません。
これ以上の危険を回避し、これ以上の自然破壊を行わず、水没地区住民の生活再建を真っ先に考えてもらうためには、どうしたらよいのでしょうか。
それにはダム本体工事を中止する以外にはないのではないでしょうか?
大柏木トンネル一つを取ってもわかることではないでしょうか。
西吾妻地区と高崎方面を結ぶ手段として、皆心待ちにしていたわけですが、住民が利用できるのは工事用車両通行のダム完成後、更にトンネル内の補強工事後です。
国は、ダム完成までは住民にとって必要なものを、人質のようにいつまでも住民側に提供してはくれません。本来なら代替地造成から工事を行って欲しかったのに、道路や橋だけが先行して出来上がる現状をおかしいとは思いませんか?
ダム建設はまさしく「下流の幸せは上流の不幸」で、都会のために犠牲を払うことを強いられてきました。しかし今や、利水・治水・電力に関して、その必要性は疑問視されています。
かつて長野原町は道路を造ってやるからダムを造らせろといわれて、泣く泣くダム建設を了承してきました。いずれも利権を持つ官僚と政治界と中央の土建屋が儲かるためのものです。こんなに自然環境を破壊され、水没地区の住民生活に負担をかけ、挙句の果てに人間関係もボロボロにされてしまったのですから、本来ならばこの事業を推進した国と県に損害賠償を請求したいところです。
しかし、もうこれ以上問題を長引かせて、水没地区の生活を破壊しては絶対にいけません。
私達が今求めることは、ダムの本体建設を中止し、水没地区の生活再建案(ハコノモではない)を練り上げ、早急に実行していくことにほかなりません。生活再建案は住民が納得でき、維持できるものを町全体で支えることが必要ではないでしょうか?
一部の利権者の為に、多くの住民が犠牲になる八ッ場ダムの本体工事を、長野原町住民が、声を大にして「ノー!」と力を合わせませんか?
二〇一一年九月十五日
2011年09月30日
地元民がもっとも良くしっている
【初登場の場所です。さて、ここはどこでしょう? お分かりの方、どうぞご一報を。?粗品ご進呈です】
さて、うれしいことに、上記写真をアップした処で、電話あり。
またもの、「新聞折り込みを見た」とのお電話でした。
「こういうチラシが入ったんは、初めてだい」との言葉に、お叱りかと身構えましたが、そうではありませんでした。「年寄りで会合に行けねぇから、電話してみたんだい」とのことでした。
「清水知事が地元を泣かせねえといってたけれど」とか、「自民党県議団は約束守らねえ。味方だと想わせた高島県議が裏切った。そん時に、反対期成同盟が入れた念書が守られていねぇ。自民党も県も住民の生活のことはちっとも考えてねぇ」等をおっしゃられてました。
当時の動きをつぶさにご存知の方と思われます。
関連して、やはり、お電話くださったある女性がおっしゃられたこの部分に関しては、「自民党は自分たちの時代がまだまだずっと続くと想っていたのよね。だから資金が行きわたるまでなかなか造らなかったのよ。だって、必要ならとっくにできていいるもの」と。
また違うご意見には、「前の建設省の時だって、ダムが造れる土地ではないことはわかっていたらしいですよ」とのご意見もありました。
すべて、おっしゃる通り通りです。
それらが複合して、半世紀59年間、ダムができない、造るのが不向きな八ッ場ダムなのです。
一部の有力者たちが味わった栄耀栄華の陰で、いかほどの住民が泣き泣き、ふるさとを跡にしたでしょうか?
何事も地元の方が最も良く知っていらっしゃいます。
もの言わぬ、言えなかった皆さん、今こそ、声あげてください。
かけがえのないふるさと・長野原町の存亡の時です!!
2011年09月29日
チラシ文章の転載 その②
【信号待ちの雁ケ沢ランプで、突如、前方に躍り出たオートバイの車列。草津方面に向かうらしくめがね橋までご一緒でした。車中から撮った中で、最も鮮明なもの。構図的には丸岩を望む3号橋上が良かったのでしたが……】
続いて、P2~P3の手記のコーナーです。
全部で3篇ありますが、もではその最初の方のを。
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長野原町の皆さんへ (9/4)
かけがえのない
ふるさとを想って 出身者の一人として 八ッ場ダムの事は一体どうなるかと何時も関心事でした。一昨年のマニフェストの話でやっと終わったと思って、ああ良かったあの素晴らしい渓谷と秘境の温泉地が残されたと正直ほっとしたのを覚えています。
ところが最近の話でこれが復活しそうだと聞こえてきたけど、まさかの気持ちでこの頃とても憂鬱です。
まず皆さんにお聞きしたいのですが、失われた自然は絶対に戻らないけど本当にそれでいいのですか?
下流地域のためと官僚は言うけど、失われるのは皆さんの自然なのですよ、六〇年間も作らずに来て何でいまさら又自然を破壊しようとする話しになるのでしょう。
彼らは長野原の自然の事なんか何も考えてないんですよ。計画を立てて予算を組んで、実行する。そして 任期が来て移動していく。そこに地方の行政が加わって実行のアクセルを踏む。
この話が出て以来町はどう変わってきたのか実感していますか?
町が生き生きとして活性化してきたでしょうか?
人口も増えて将来の展望も開かれようとしているでしょうか?
次にちょっと踏み込みますが、長野原町って本当に住みよい町なんですよね?
財政の基盤はどうだったのでしょう、農業あり、商工業あり、観光業あり、従来そこそこにバランスは保たれているはずです。そこに今回ダムが加わろうとしています。ダムによって入る金は馬鹿にならない。ダム建設によるブーム、八ッ場ダムによる観光ブーム、町は賑わうかもしれない、確かにそうでしょう。
だけど皆さん、よく考えて下さい。これが一体どれほど長く続くのか(例えば佐久間ダム、今まだ観光地なの?実態は誰も見に来ない)その後の長野原はどうなるのでしょうか。ブームは去り税収も減るはずだし、観光客も一時の活気は無く減少します。
秘境の温泉地と渓谷の観光地は失われ、埋立地は大雨の度に不安に駆られ、ダムの両サイドは浅間大噴火時の泥流の地滑りもあるかもしれない。ダム湖は年々土石で埋まる事が必定です。
魅力を失った町は人口の減少に再度見舞われるかもしれません。
その時、吾妻渓谷と秘境の温泉地を失った町の回復の基盤を何処に求めるのでしょう。
これからの町の子供や若い人達のために残すのはダムなのか自然なのか、どちらでしょうか。
ふるさとを思う気持ちは誰も一緒です。一時的な何かの理由で変わっても仕方ないなどと思わないで、心底胸に手をあてて自分に問うて下さい。私の知る限り今までダムで栄えた町は一つもありません。希望ある町の将来これこそ皆さんが残して行く一番大切なものではないかといつも思っています。ふるさと・長野原町の繁栄ある将来を心より望む者です。
2011年09月29日
チラシ文章の転載 その①
昨日記しました、チラシの文章はお読みになられなかったと存じます。
チラシのままに本ブログへの転載は、当方には技術的に不可能に近いのです。で、見出しと写真だけでも、ご覧いただけましたらと考えてのことでした。その写真ですが、容量を縮小する段階で文字はほとんど判読不可になってしまいます。
ですので、ただちに小見出しも含めての細部はともかく文章だけでも、転載しようと心づもりはしておりましたが、出来かねたまま今になってしまいました。
遅ればせをお詫びいたします。
ダムの世紀を変えよう!
生活再建支援法案、進展中!
①東電への減電補償金は莫大となり、電力は減り、節電に逆行
②もちろん生活再建・補償ごとは最後まで
③反故にされた約束も守らせ、泣き寝入なし
④吾妻渓谷の1/4は水没
宝を守ろう!
長野原町の皆さまへ
昨今の気象と頻繁に起きる災害について皆様はどうお感じでしょうか?
ダムと原発は「国策」の名のもと、一部有力役得者によって強引に進め
られて参りました。問題は皆様方の「今日の、明日の生活」です。
半世紀間も苦しめられた八ッ場ダムは、ムダも甚だしく、浅間山噴
火によるもろい泥流に覆われた地質は地すべりを誘発することが
指摘され続けています。また打越代替地の今般の決壊のように、
ムリな造成工事は災害を生み出しかねません。第八回「検討
の場」で、新たな地滑り対策の必要性が指摘されています。
八月末、ナイジェリアではダムが決壊し、百二人が死亡。
先の大震災でも藤沼ダム決壊で八名の尊い命が失われま
した。地滑りなど数々の問題点が指摘されたにも、関
わらず、強行着工された奈良県・大滝ダム湖周辺の
土砂崩れは、記憶にあたらしいことと存じます。
現在、アメリカではダム撤去が進んでいます。
「ダム建設と引き換え」と思い込まされてきた
公有地等所在市町村交付金の試算は約七億円。
今や、お願いしてダムを造って貰うより、
むしろ当然の権利として、「痛みの歴史」
への償いを請求し、今後の生活再建費
に活用されたら如何でしょうか?
行動によって法律は変えられます。
法的措置は必然的についてきます。
町づくりの主役は皆さまお一人
お一人のハズでは……
ありませんか?
本当に大事なふるさとを本当に
湖底に沈めていいのですか?
2011年09月28日
新聞折り込みチラシ
掲げましたような内容で、去る25日に、長野原全域と隣接する旧六合村の一部区域、2800地帯への新聞折込チラシによる呼びかけを試みました。
お蔭さまで、これまでもの言わぬ、言えなかった町民の方からのうれしい反応が寄せられています。
内容は、
A3二つ折りにて、表面と裏面にはダム弊害の最新資料列記
中面には、①長野原町出身者の故郷への想い
② 〃 在住女性手記「ダムに頼らない町づくり」
③今本博健さんから戴いたメール文からの抜粋
そして、
10/1(土)18時~ 受け皿として、意見交換会を開催
本欄には技術的ににチラシそのままでは掲げられませんので、まず写真をお示しその後文章をお伝えさせて戴きます。
2011年09月28日
「負けて悔しい花いちもんめ」の愚問続出の国会質問
【今では、希少価値的風景となった、手刈りによる収穫風景です。ご覧のように湿地ですので、機械がはいらないのだと思われます。いつもはここに若々しいもの腰のお嫁さんもいらっしゃるのですが……】
うっかりしていました。本日は16日までの事前申し込みが必要な、「河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会」が開催する公開説明会の日なのでした。
気がついたのが、9時すぎ、10時開催ですので、とても間に合いません。しかも、写真撮りはたぶん、冒頭のみと思われますし……
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/bunya/doboku/giji-kihontakamizu.html
一昨日までは覚えていたのでしたが……
原因は、疲労感。というのは、26日に同じく国交省の3号館であった、第12回「有識者会議」に申し込んであったので、前田国交大臣の記者会見後に行きました。資料だけでもと思ったのでしたが、「どうぞ」と言われて入室。名前を書いた分厚な資料が席においてありました。私の分の近くに、開催を連絡しておいて、結局大臣室には入れないとのことに断念された、プロカメラマンの資料もありました。で、どうせ、断栽されてしまうのだろうし、スタッフにあげれば何かの役にたつと、隣の方にお断りして持ち帰ったのでした。
しかも、地下鉄代をけちって、いつものように有楽町まで、両手にズシリと重い資料二部とビデオ類の一式・なんでも詰め込むバックなどてヨッタラヨッタラと歩いたのでした。後で身体に響くかなと、医師からの「もう、重いものをもってはいけませんよ」の言葉を思い出しながらのことではありましたが……
かなり、応えて未だに両手はしびれ、肩も痛い。
それに、事務的なことがいっぱい。
その上、ここの処の新聞折り込みの諸費用などで、もはや財政的にもピンチ。交通費が足りません。また借りなくてはならないので、思い切り良く断念。
でも、慌てて、都内のある方なら何とか間に合うかもしれないから、もし行けたら……と伝えたところ、ついさっき、「会場に着きましたよ」の連絡あり。で、「資料の件は、重いから結構ですよ」と添えた次第てす。だって、私よりも年上のご高名な方なのですから……
さて、行きそこなったこういう時は、例えばテレビに得難い番組などがあると、それを観られたことで「良かった」と安堵するのが常。
幸い、昨日の衆院予算委についで、本日は参院予算委の国会中継中。
10時前後に、石井一委員長の「40何年、議員をやっているが、こんなにうるさい委員会は初めてだ。ヤジは国会の華だから、飛ばすなとは言わない。しかし、ヤルなら(きちんとした質問に立つくらいの意気地のあるのを)とばせ」との苦言も聞けて、「ヨシヨシ、こちらでも収穫あり」と思うことにしています。
只今、自民党・世耕議員の質問中。
先の水害で前田大臣も答弁しています。
それにしてもです。「負けて悔しい花いちもんめ」のだいご味で、民主党攻撃をかけるどっかの党の姿勢には腹立たしくなってきます。
この世耕議員、各閣僚の質問の際に天皇の写真への礼が足りないから始まって、「日の丸・君が代」問題など……
「あぉ~」と思います。
あなた方が数にもの言わせて勝手に強引に法制化したことで、そんなの個人の自由であって、そんなイデオロギーのつつきまわしに、またも国費を費やすのかと。
まるで本日掲載の、水に浸って機械化できない水田のようなぬかるみ状態です。でも、こちらの水は清冽な澄んだ沢からの清水ですけれど、復興への本質的な討論ではなく、対立するイデオロギーに基づき経過してきた細部を攻撃の国会は、どうしよもない濁り水の泥沼。「いつまで続く、ぬかるみぞ」で厭になるというもの。
ここまで、記したら、「無事に資料に入手」の連絡あり。この著名な方に重たい重いをさせてしまうこと憂えて、「ごムリなさらないでください」と何度か申しあげたのでしたが、次の約束の場に急かれるていられるらしいこととお耳が遠いらしく聞こえないようで……
ちなみに、下記に「有権者会議」の資料の厚みを示します。
かつては「紙は文化のパロメーター」とはいわれましたが、紙1枚をけちり、インクの量に神経とがらす庶民とは違います。
リアルタイムでだらだらと書き記ししまいましたが、さあ、こういう日は、布団でも干して、心身ともに休めましょ!!
2011年09月27日
八ッ場の放射能汚染度は? 震災は第2の敗戦
ここで、少し話題をかえて、原発関連のことを挿入させて戴きます。
【NHK衆院予算委の国会中継より転写】
15時すぎの衆議院予算委員会の国会中継で、共産党志位委員長が放射能汚染問題について質問しています。
その中で群馬大学・早川教授が作成した、汚染マップを掲げて政府の対応を求めていました。
なぜ、科化学に弱い当方が興味を持ったかというと、午前中にみえた、高崎市の「ナリヒラガーデン」の社長さんが、「検出されませんでしたよ」と朗報をもたらしてくれたのでした。
というのは、確か、半月ほど前の13日の第9回「検討の場」の翌日のことと記憶していて、今朝と同じく、一日家開けたための雑務に大わらわの時だったと思います。
私たちというより、高齢化によりほとんど、言いだしっぺの当方が管理しなければならなくなってしまった、地域のクリーン作戦の畑に、いつまでも始末できないであった「ヒマワリの茎を2~3本欲しい」と見えられたのでした。ご存じのようにヒマワリはセシウムを吸収しいくれる植物として知られています。
古いヒマワリと最近、蒔いたものとのセシウム量の比較とかおっしゃっていました。
戦国時代の山城として知られる箕輪城の長野氏関連のお宅として、その祖と伝えられる在原業平にちなんで会社名をつけられたナリヒラガーデンさんは、植物や農産物の化学ごとに明るい社長さんの英知と企業技術による、安全作物の開発でつとに知られてきた会社です。
かつて実家を手伝っていた頃のお得意さんでもあったので顔みしりでしたけれど、突然の来訪に何事だろうと思いましたら、昨今は八ツ場に忙殺状態で手入れが行き届かず、本来ならば、始末することができなかったそれらを、通りがかりに見つけられて、人づてに管理者宅がわが家とわかってのことだったようでした。もちろん、「どうぞ、存分にお採りください」と。
そして、ご丁寧にも過日は、「採らせてもらいましたよ」と開発されたばかりという商品のジュラートを。なんとホウレン草やトウモロコシのそれらは、それはそれはおいしかったです。どうでもよかったヒマワリが大きな働きをしてくれたものでした。
さらに今朝ほどの「大丈夫でしたよ。ただし、福島県からのは上がりましたけれど……」とのこれまたご丁寧な報告を戴いたばかりだっのです。
さて、早川教授作成と言う、くだんのマップには、前橋など県央部と県東部は白の問題なし地点。合併後の高崎市北部の榛名山から中之条町など県北にかけては、写真右上ランクの最下位の0、125マイクロシーベルト/h以上の区域となつていて、グリーン~黄色に塗られていました。
八ッ場の辺りに目をこらすのですが、画面からは正確には読み取れませんが、明らかに黄色ですので、上記の次のランクには入っているようです。
こういう貴重な資料は、マスコミさん筋でも、とりあげてくださいませんでしょうかね。
16時過ぎ、社会民主党・市民連合の阿部知子議員の質問にたたれた前田国交大臣は、「今回の大震災は第2の敗戦」と穏やかな口調ながら、確信にみちたもの言いで断言されていました。
2011年09月27日
知事たちの申し入れ書
前田国交大臣に、一都五県知事名で堤出した「申し入れ書」です。
末尾に転載いたしました。
前田大臣発言はいずれ、国交省から発表されるものと思いますが、テープ起こしを後ほどしたいものと思ってはいます。
........................................................
写
八ッ場ダム建設事業の早期完成を求める申し入れ
9月13日に開催された八ツ場ダム建設事業の関係地方公共団体から
なる検討の場において、八ッ場ダムが治水・利水の両面から最も有利であ
るとの検証結果が国からようやく示されたが、これは我々が再三主張して
きたことであり、いわば当然の結果である。
この検証結果を踏まえ、一都五県知事は、下記のとおり、国土交通大臣
に強く要望する。
記
Ⅰ 八ッ場ダム建設が最も有利であることが明確に示された今、この検証
結果を最大限尊重し、一刻も早く対応方針を決定するとともに、平成
24年度予算での対応を待つことなく、今年度可能な措置を速やかに実
施し、直ちにダム本体工事に着手すること。
2 ダム本体工事の実施に当たっては、この2年間の遅れを取り戻すため
に予算を集中投資し、基本計画どおり平成27年度までに八ッ場ダムを
完成させること。
3 国の度重なる方針変更により、長年にわたり塗炭の苦しみを味わって
来た地元住民の意見を真摯に受け止め、国の責任において生活再建事業
を早期に完成させること。
平成23年9月26日
国土交通大臣 前田 武志 殿
東京都知事 石原慎太郎
埼玉県知事 上田 清司
千葉県知事 森田 健作
茨城県知事 橋本 昌
栃木県知事 福田 富一
群馬県知事 大沢 正明
2011年09月27日
前田大臣、「最終的に私が判断」とキツパリと
文中、「本日」と記してしまってますが、26日のことです。帰宅後の27日0時すぎの食事後の、結局アップ完了は午前2時すぎなのに、頭の中はやはり26日のままでして……
ロビーでのぶらさがりからの取材です。
大臣室には記者クラブ所属のマスコミ各社から1名のみのようでした。
ロビーで待っていた報道陣には、下流都県知事たちが前田大臣に、八ッ場ダム早期完成への申し入れ書を渡した、その写しが配布されました。
( 申し入れ書は後ほどアップします)。
18時25分、前田大臣との会見をおえた、大沢群馬県知事、石原都知事、上田埼玉県知事の3知事が記者会見。
知事らは検証結果について、まず大沢知事が「(前田大臣が)予断なく検証するということで安心している。生活再建にも非常に前向きだった」とし、「我々が再三主張してきたことで当然の結果」と語った。「一刻も早く方針を決定し、今年度可能な措置を速やかに実施し、直ちにダム本体工事に着手すること」を求めたと話しました。
石原慎太郎東京都知事は例の口調で「現地の人たちは長い間生殺しにされてきた。とにかく現場に行って見てくれと言った。見ると随分、印象がずいぶん違うと思う。判断の論拠がキチッとできてくると思う」
と語りました。最後に上田知事も「法的には1都5県知事と議会の同意がなければ中止できないが、その手続きを一切取っていない」と手厳しい声音で話してました。
質問に移り、記者団から、前原誠司・民主党政調会長が最終判断に関与する可能性があることについて問うと、石原都知事は「ナンセンス」と語気荒く応え、「(前原氏は)国交省のオーソリティーで技術を検証して、その通りにすると言ったでしょ」と述べました。
その後、ほどなく石原都知事の「もういいだろう」で打ち切り。5分程度だったでしょうか?
続いて、19時の会見予定が20分ほど伸びて、前田大臣の記者会見。
同じく、ここでも、「首相や党幹事長らが参加する「政府・民主三役会議」で最終決定するとの見方も出ているが」との問いが出ましたが、前田国交相は「私が最終的に判断する」と力をこめて述べました。
さらに前田国交相は「(要望を)非常に重いことと受け止めている」としながらも「あくまでも予断なく検証する」と強調。10月の早い時期に建設予定地などを視察する意向を示し、すでに調整段階にに入っていることも添えました。が、東日本大震災や紀伊半島の災害の復旧もあることも口に出しました。
今秋までの検証時期に対しては、「東日本大震災後の大臣として、前の大臣とは状況が異なる」ことを強調され、大震災を想定した新たな検証の必要性にも言及されてました。短く「私の村もやられています」と、ふるさと・奈良県十津川村への思いもにじませて語られてていたのが印象的でした。
ともかく、決定時期はズレ込み、昨今の異常気象や頻発する大災害に備えての新たな枠組みの必要性が浮かび上がりました。
記者団からの「現地視察の際に、現地でどんな方とあわれますか?」との問いに、
「地元にはいろいろな不満もあるはず。会えるならどなたとでもお会いしたい」と述べてました。
いつものあの「お涙ちょうだい」の“演出ずみやらせセレモニー”は、もうこりごりですよね……
..........................................
去る9月20日の前田大臣の会見要旨を雨宮隆児さんがアップしてくれましたので、ご参考までに。
本日の言葉とほぼ同じで、前田大臣はプレてませんね。
///////////////////////////////////
◇前田大臣会見要旨
http://www.mlit.go.jp/report/interview/daijin110920.html
≪≪ 2011年9月20日(火)11:02~11:12
国土交通省会見室
前田武志 大臣
(問)
八ッ場ダムについてですが、関東地方整備局の総合評価案が民主党のマニフェストと正反対の結果になったことについて、どのようにお考えでしょうか。
(答)
民主党は民主党の考え方で行ってきているのですから、いろいろと検討もされると思います。
一方、関東地方整備局の場合には、利根川流域を管理する責任者として、かなりいろいろな面から、河川管理上、あるいは河川工学的なことも含めて検討もしてきて、その検討の場に1都5県の知事さん方も入って協議をされた結果というように承知をしております。
八ッ場ダムをどうするかということについては、最終的には予断を持たずに検証を行った上で、有識者の御意見も伺い、最終的には大臣が判断をするということになっておりまして、そのプロセスの何合目辺りに当たるかということは私から申し上げられませんが、まだてっぺんまできているわけではないということです。
(問)
前原政調会長が、当時の大臣に事前の説明がなく、不愉快であると発言されておりますが、これについてどう受け止めていらっしゃるかということと、政調会長にはその後大臣からご説明はされたのでしょうか。
(答)
関東地方整備局は、あの地域における出先機関ではかなり権威を持って、しかも実行部隊として責任を持っている所でございます。
私自身も関東地方整備局長から直接経緯とその結果の説明を受けたところではございません。
そのような意味では、予断を持たずに検証を行うという立場からすると、ある時点できちんと説明をされるだろうと思いますから、それを受け止めようと思っております。
ということでありますから、私から政調会長にどうこうという立場ではございません。
2011年09月25日
秋の採り入れまっさい中
昨日、八ッ場へ行きました。
一昨日、刈る時は連絡してくださるとおっしっゃたAさん(どこまで行ったか忘れたので、またふりだしのAさんに)から電話があって、昨日の23日にもにぎやかだったそうな。
実は、ある著名な写真家さんから頼まれて、耕作者の皆さんに電話をかけて、大体の日程を伺ってきたのでした。19日が一軒、残りの4軒は23日過ぎとのことを、お伝えした次第です。
ブロカメラマンさんたちは、19日にみえたらしくて…… で、私だけでもとお邪魔した次第。
この日は、長野原一帯の水田のあるところでは、ほとんどの田で稲刈りの最中でした。
2011年09月24日
八ッ場は熱し、されど難し
【挨拶する今本京大名誉教授】
【2011年9月24日 読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/
再検証ヤマ場 シンポや国政報告会
八ッ場ダム(長野原町)の再検証作業が終盤に入り、推進、反対派双方の動きが加速している。23日は、反対派が前橋市内で再検証の問題点を追及するシンポジウムを開催する一方、推進派の小渕優子衆院議員(自民)が地元の長野原町で国政報告会を開き、建設再開を訴えた。前田国土交通相は、10月上旬に地元入りする意向を示しており、国交相の今後の対応に両派の関心が集まっている。
ダム建設見直しを求める市民団体などが主催したシンポジウムには約300人が参加。「八ッ場ダムの検証は茶番劇」と題し、水問題研究家の嶋津暉之(てるゆき)氏や、関良基・拓殖大准教授(森林政策学)らが、ダムを「最も有利」と評価した国土交通省関東地方整備局の検証手法を批判した。
嶋津氏は、首都圏の水道配水量が年々減少しているデータを示した上で、「整備局は過大な水需要予測の見直しを行っていない」と指摘。関准教授は、同整備局が河川上流の森林土壌が雨水を一時的にためる能力を過小評価していると説明し、「堤防強化が喫緊の課題だ」と語った。
また、前田国交相と京大の同級生で、ダムに懐疑的な今本博健・京大名誉教授(河川工学)は「長年苦しんだ地元のことを考えると八ッ場ダムは難しい問題」とした上で、国交相には「後世に汚名を残すな」と助言したことを明かした。
一方、小渕議員の国政報告会には約150人が出席した。22日に自民党有志の「八ッ場ダム推進議員連盟」の一員として前田国交相に陳情した小渕議員は、「大臣は『(再検証の)最終結論は私が決める』と話していた」と説明。「大臣は当然の決断をしてくれると思う。国交省出身で河川が専門の方。中止になれば、自身が歩んできた道のりを否定することになる」とけん制した。
2011年09月23日
昨日の県議会一般質問
【松谷の東電導水路】
昨日の県議会の一般質問で伊藤県議が、八ッ場問題について一般質問。
自民党県議団から、ものすごいヤジがとんでました。今に時代が進歩すれば、ヤジを飛ばしたものの見えない県議たちはきっと、はずかしい思いをするでしょう。
前にも記した通り、いつの世も、意図的に「隠された真実」を見破って、権力に痛めつけられながらも、必死で命がけで家財をなげうって訴えた、マイノリティの側の論理が陽の目をみてきました。
原発反対運動。太平洋戦争。各種市民運動。そして、田中正造、その人の行動など、枚挙にいとまありません。
さらに、それらの運動を自分の持ち場で支え続けた、市井に生きた無名の人々。今の市民運動の原型です。確か、「無名戦士の墓」として、その霊を祭っている取り組みがあったやに記憶しています。
お彼岸の中日の本日、しみじみ思います。
わが八ッ場の場合も、その日のくるのを信じます。
八ッ場ダム検証作業について
(1)検証主体について
(2)利水について
(3)治水について
(4)発電能力について
(5)代替地等の安全確保について
http://www.pref.gunma.jp/gikai/s0700215.html#8
をクリックしますと、上の質問項目がでます。
真上にある項目の「議会中継」を押して、名前や会期名をクリックすると、録音してある、以下の質問を聞くことができます。
http://www.gunma-pref.stream.jfit.co.jp/data/asx/gunma-pref_20110922_0180_itou-yuuji2.asx
2011年09月23日
26日と知事たちと前田大臣面談
【台風一過の昨日、庭兼畑=雑木林の茂みでみつけた、何の手入れをしなくても毎年自然に生えてくるミョウガ。数日前に幾つか採取し、雨で採れずにいたら花が既に花盛り。八ッ場の横壁地域はミヨウガの出荷地です。今年の出来は悪かったようでした。そして、もう終わりとなったようです】
昨晩、メール情報で戴いた、前田大臣の動向です。やはり、一都五県知事の大臣訪問は26日に決定のようです。
実は当地に配達される今朝の「毎日新聞13版」には記事がありませんでした。この情報はまたしても、23時5分の雨宮隆児さんによる速報です。
何やら、ここの処、毎回、雨宮メールの転載で、いささか気がひけるのですが…… 雨宮さんの情報が最も迅速、的確なのです。さすがは一秒を争う、最前線の報道の場にいらした方だけあります。
(……なお、情報をもとに再編成して、あたかも自分で発信したように演出方法もありますが、それを度々なされている方もいて、それに対して賛辞のメールが続くという現実もあるのですが、当方、極めて愚直なので、できかねますので…… ちゃんと最初の発信者のお名前を出させて戴く次第です)゜
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明日(秋の彼岸)は前原元国交大臣が現地視察をした日でした。
あれから2年、4人目の担当大臣である前田国交大臣の現地視察を伝える記事が出ました。
また、6知事との会談もセッティングされたようです。
◆前田国交相:八ッ場ダム視察へ 「10月の早い時期に」(毎日新聞2011年9月22日20時51分)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110923k0000m010092000c.html
写真=前田武志国土交通相
建設の是非を検証中の八ッ場ダムについて、前田武志国土交通相は22日、「10月の早い時期に入りたい」と、建設予定地などを視察する意向を示した。建設事業の早期再開を申し入れた自民党の議員連盟などに答えたもので、「予断のない検証を進め、最終的には私が判断する」との考えを改めて伝えた。
また、26日には関係1都5県の知事と会談することが決まった。知事らは国交省関東地方整備局が治水・利水を含めた総合的な評価としてダム建設が最良との判断を示したことを受け、早期の建設推進を求める方針。
<一部引用>
ttp://mainichi.jp/select/seiji/news/20110923k0000m010092000c.html
2011年09月22日
期待しています。民主党・川内博史衆院議員
【夕方、撮ったので画面が暗いですが、おわかりになりますでしょうか。横壁代替地の隣の広大な敷地です。ここにいろんな施設ができます】
今朝ほど、予告した楽しみな情報の一つです。
実は、例の雨宮隆児さんが、2日前の20日にお知らせくださっていたのでしたが、かなりの分量なのと忙しくて目が通せなくて、本欄へのご紹介が遅れました。
これらの法案が、一つ一つ、実を結んでくれれば、八ッ場の未来が開けますね。
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民主党衆議院議員・川内博史氏の精力的な活動ぶりをお伝えいたします。
末尾に、川内氏の公式サイト http://kawauchi-hiroshi.net/
に掲載された法案関係の資料を添えます。
◇twitterより
http://twitter.com/#!/kawauchihiroshi
ダム事業の廃止に伴う周辺地域に居住する方達の為の生活再建の為の特別措置法案を、有志議員でまとめた。今後、党の政策調査会に持ち込み、議員立法を目指す。国交省は、ダム事業の継続の是非について検証しているが、廃止になった場合の措置については、全く検討していない。代わりに、やる。
(9月9日)
ヤンバダム議員連盟の会合を開き、ダム事業の廃止等に伴う周辺地域の振興に関する特別措置法案を、前原政調会長宛に提出することを決定した。政調会長の日程が取れしだい申し入れる。
(9月15日)
◇川内博史ビデオメッセージvol.3(2011年9月16日)
http://www.youtube.com/watch?v=Xd2QymeelB4
生活再建支援法に提出した(通称)「生活再建支援法」について
◇各種資料
『八ッ場ダム等特別措置法 要望書』[2011年09月16日]
http://kawauchi-hiroshi.net/images/topics/img/20110916_1324226741_FilePath_1.pdf
『八ツ場ダム等特別措置法(要綱)』[2011年09月16日]
http://kawauchi-hiroshi.net/images/topics/img/20110916_1190929116_FilePath_1.pdf
『八ツ場ダム等特別措置法資料(概要)』[2011年09月16日]
http://kawauchi-hiroshi.net/images/topics/img/20110916_1562049893_FilePath_1.pdf
2011年09月22日
紀伊半島水害に「ダムが機能しなっかた」
【松谷の雁ケ沢交差点の去る6日の付替え国道全面閉鎖の標識です。正面はJR線。踏切と交差点との距離が短いことへの心配もあげられています。最初に「ダムありき」で進めるからこういうことも出てくるんです。立体交差の話もありますけれど、JR線はこの手前で対岸にわたり、廃線になるのですから……工事はムダ。それまで、痛ましい事故がおきませんように。】
台風一過、まさに秋晴れ。久々に味わう初秋の風。まさに平安の昔からの、「秋来ぬと目にはさやかにみえねども、風の音にぞ……」のだいご味を存分にあじわっています。
ここ二週間、根をつめてきたあることも一区切りついた、昨日の台風の激しかった夕方、虚脱感のまま、「明日は晴れるだろう。片付けしごとするぞ!!」と決意した通り、今朝は朝飯前から、例にあらずの掃除洗濯に奔走。まず、雨に打たれそうなものを処せましととりこんだ玄関先から安心して表にだして掃き清めた次第。洗濯物が朝日に翻るのは心までスッキリします。
外出後に、お伝えしますが、本日の上毛新聞に、前田国交大臣の「八ッ場ダム検証はまだ八合目」とのコメントがあります。
同様にして、私たちの仕事も、本日現在、八合目あたり。ために、八合目の頑張りをめざして、本日はハリきってスタートです。
それにしても、雨が多すぎます。
しかし、大雨に「ダムは役立たず」ということを私たちも掲げたばかりでした。
そこで関連して、(実は昨夜来一段落したら、アップしようと心づもりしてきたうれしい「お知らせ報道」があったのですが)、朝、一番に飛び込んだ、水問題の水源連メールにあった、近畿地方のK女史からの次のメールを転載させていただきます。すでに、このメールの転載が流れていますが、どうやら、これも「転載」のようです。最初の発信者の方、当方も流させて戴きます。
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今、原発報道/小出裕章さんのレギュラー出演で有名になっているラジオ放送(MBS放送)「たね蒔きジャーナル」のアーカイブのURLを貰いました。
紀伊半島の水害で、「ダムが機能しなっかた」ことが新聞で問題になっています。
発電ダムが事前放流をしなかったことや満杯になって「ただし書き放流」をしたことが「問題だ」とする新聞論調には、「ダムは洪水防御に役立つはずだ」という前提、「ダム安全神話」を感じます。
・・・・実際はダムは洪水防御に大して役立たない、役立つとしたら想定内の限定的な場合だけ。
後半には八ッ場ダムについてのコメントもあります。
- ----- Original Message -----
既にお聞きになったかもしれませんが、宮本博司さんが電話出演してい
らっしゃいます↓
20110919 [1/2]たね蒔きジャーナル「記録的豪雨にダムは機能したか?」
http://www.youtube.com/watch?v=KzovuC9nMZM&feature=channel_video_title
20110919 [2/2]たね蒔きジャーナル「記録的豪雨にダムは機能したか?」
http://www.youtube.com/watch?v=_GhdHCfbPlk&feature=channel_video_title
2011年09月21日
前田国交大臣、コメント二つ
見慣れた吾妻川。去る9/6の松谷付近の雁ケ沢橋の上にたって、まず上流、次のが下流。右手に東吾妻町の天狗の湯などの三島地区が広がっています。ここはもう、平野部を流れる川の姿です。濁流は前夜の大雨によるものと思いだしています。
注目の前田大臣の発言を二つ。
次の発言、私たちにはもどかしいけれど、この方、常識的判断の着実な方ですね。さすが、内閣最高齢の方です。確かに、一部マスコミがかきたててくれた即、決定でもなく、「まだ、てっぺんまで来ていない」のです。
もう一つは、今月16日のコメントが、ようやく5日後の本日、公表された国交省の公式サイトに。従って、昨日の閣議後記者会見の公式発表は、まだ先。国交省さんて、遅いですね。
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【2011年9月21日 読売新聞群馬版】 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20110920-OYT8T01293.htm
八ッ場ダム「最後は大臣判断」
前田国交相 党と別の立場強調
八ッ場ダムの再検証を巡り、国土交通省関東地方整備局がダム建設について、民主党のマニフェスト(政権公約)とはかけ離れた評価を出したことについて、前田国土交通相は20日の閣議後記者会見で、「党は党の考え方でまだ色々検討もするだろう。八ッ場ダムをどうするかについては予断を持たずに検討し、有権者の意見も聞いて、最終的には大臣が判断する」と発言し、党とは別の立場で政治判断を下す考えを明らかにした。
再検証の進捗(しんちょく)については「プロセス(過程)の何合目かは申し上げられないが、まだ、てっぺんまで来ていない」と語り、ダム建設が「最も有利」とした同整備局の評価が即、検証結果にはならないとの認識も示した。
また、政権交代直後の国交相として、再検証を提唱した民主党の前原政調会長が、同整備局から検証結果の報告を受けていなかったと不快感を示したことについては、「私自身も直接、結果の説明を受けていない。(同整備局から)説明があった時点で、それを受け止めようと思う。私から政調会長に説明する、という立場ではない」と語った。
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前田大臣会見要旨より ≪2011年9月16日(金)9:36~9:49 ≪参・本会議場 中庭側廊下
≪前田武志 大臣
http://www.mlit.go.jp/report/interview/daijin110916.html
質疑応答
(問)3日の検討の場において、八ッ場ダムの建設が最も有利な案として示されたことに対して、民主党の前原政調会長から、事前に説明が無いのは極めて不愉快という発言がありました。
一方、関係の知事からは、前原政調会長の発言に対して不快感が示されていますが、大臣の受け止めをお願いします。
(答)若干ヒートアップしているようですが、あれは、検討の場におけるスケジュールに従って、1都5県の知事さん方にそれまでの検討結果を報告したというふうに承知をしておりまして、それは予断なく検証し、そして最終的に結論を出すという、その途中プロセスというふうに私は受け止めております。
これから更にその検証を進め、有識者の御意見なども聞いて、最終的に判断するということになるかと思います。
もちろん党の方においても、この案件については、もともと政策の一つの大きな柱でもあったわけですから、党の部門会議等でも検討し始めたと承知しております。
2011年09月21日
おむすびコロリンならぬ、温泉たまごドボンの巻
【おなじみの足湯の「温泉卵の湯で場」に貼られていた、12日現在の写真です。解除になってもまだ貼られていました】
この日は20時からの会議があって、急いでいましたが、事故後、何度も訪れているのに、いつも撮り忘れていたので薄闇の中でスナップに。
で、ここまでは良かったのでした。その後が、お笑いのハプニングの連続。温度計は過去最高の80度ちょっと手前。過去の例から、この温度だと20分程度と思ってましたが、時間に急かれていたので15分とみて、13分の時に引き上げました。処がです。ただちに数が一個たりないのに気がついたのでした。この日は約束の時間に遅れ気味だったので、冷蔵庫に四個しかなかった卵をもって飛び出したのでした。
でも、引き上げたら3個、気ぜわしくて動転気味のお粗末頭脳にも、1個たりないのはあきらか。「どうして」とゆで場を覗くと、1個落ちているではありませんか。
なんと、カゴに穴が開いていたのでした。
打合せ会議の席に、ゆでたて卵をもっていくつもりでゆでたのでした。数はジャスト。
そこで、何か書き出すものわと開いている竹籠の柄でつつつきあげて、竹籠に入れたのでした。「ああ、良かった」ばかりにひきあげたら、になんと、またドボン。
おバカさんが例の穴あき籠を、またも使ってしまったのでした。
ところが、その後は何度こころみても卵が上に浮上しないのです。焦るからかどういうわけか。この卵、もう数年間用い続けてきた、かの青森県ときわ農場からの安全なこだわり卵なんです。えさに米など雑穀を与えているのでNHKの食べ物番組でも紹介された逸品もの(震災後はちょっと事情が違ってきていますが)。1個〇十円のそれ、金額的にも重量的にも重いのか、ようとして沈んだままなのです。
必死でつつきまわしたので結局、最後はつつきすぎて破れてしまって白身がフワフワ、黄身も続いて……
断念せざるを得ず。後片付けをしなければと、慌てて、殻だけは何とかすくいあげましたけれど、ちぎれちぎれの白身や黄身の部分は、粗い目の竹籠ではすくいあげられないことは明らか。で、後片付けできず、時間をみたら、予定よりもすでに15分経過。
柵をのり超えることも出来ず、日ごろの訓練にて、やってできなくはないけれど、さすがに80度の熱湯の中に手を入れることも出来ず、管の竹籠しか用具はないのですから……
そこで、お川原湯温泉さんに申し訳ないとは思いましたが、黄身と白身の片づけはできかねたまま、後ろ紙ひかれる思いで岐路に。そして、みごとに20程遅刻の結末。
温泉協会様、ごめんなさい。
この時、お若いカップルさんが足湯に使って、ゆであがりを待っていられました。何と再開したばかりの足湯は水とのこと。
手を入れて温度を確かめる時間的ゆとりもありませんでしたけれど…… 「どのくらいの時間ですか」と聞かれたので最近のゆで加減をつたえ、一応「20分くらいでは? 30分まで行くと固すぎる」と伝えたた次第です。ところが、八ッ場のことを話し出すと止まらずのオバさん。その後、滔々と6~7分近く、「いかにダムの弊害が大きいか」を述べたのですから、お若いお二人にはさぞかしご迷惑なことだったでしょうけれど、熱心に聞いてくださって、「あら、ごめんなさい」と申し上げると、「いゃ、良くわかりましたよ。ホントもったいないですよね」と応えてくださいました。
この間、「温泉卵個人演説会」を、本人は「学習会」と思っていますけれど……
それにしてもです。
かつては、竹籠の補修は丹念になさていました。
現在の旅館数の少なくなった現在、災害に見舞われて1カ月後の温泉街には、そんなゆとりも人手もなくなってしまったのかもしれません。
ですのに、心ならずも茹で場を汚してしまって、申し訳ありません。犯人は当方です。今度、伺った折に
網を持っていってお掃除しなければと思いつつ、予定変更につぐ変更で断念。日数を重ねてしまっております。19日にも、プロカメラマンさんからの依頼で、稲刈りの撮影日の手ハズを整えながらも、ついに行けませんでした。
そして、昨日も今日も雨。
八ッ場の地に大雨の降らないことを祈ります。
2011年09月20日
金かけた罪深い“大人の砂遊び” 困りますゾナ、モシ
【二年ぶりのぶっつけ本番、前に作成したのがあるからそれに沿ってと安心したいたのに、消去してしまったらしく青くなった発表前夜から、翌日の時間ぎりぎりまでかかって仕上げた。……実はしあがらなかった、懐かしのパワーポイントです。本当に下には人が住まれるのだから、造成工事はきちんとしていただきたいものです】
本日の午前中、日本学術会議があったようでした。
先生と呼ばれる方を始め、学者さんや公務員さんたちは、ウソやインチキはなさらないものと子供の時から、かたくなに信じている者の一人です。
前回のキャプション末尾に、ダム建設を始め無意味に野山を切り刻むのは“大人の砂遊び”と記してしまいました。これは罪深い遊びです。
その点、私はかわいげのあるごくごく一般的な砂遊びでした。
砂利砂でつくったお山。最後にそのてっ辺に窪みをつけて、そこに水をいれました。すると砂の壁はたちまち崩れてペシャリンコン。これが遊び終了の自らへの合図で「さぁおしまい。おしまい」にてお開きでしたっけ。
泥に水をいれれば崩れることなんか、子供の時からほとんどの子供が体験。
それが、大人になると、何だか「コンクリートで固めれば大丈夫」と早合点するのか、巨大な近代大型工事をしでかすんですから…… 防水シートを貼れば汚水は地下に浸透しないとでも思っての産業廃棄物処理化工場の数々。
そして、しきりに思います。
頭脳抜群の国交省職員さんたち。彼らがなぜ、あんな荒唐無稽な八ッ場ダムに代わる代打案を、「本気で企画するはずがない」と。
宮づかえの身で、命じられて仕方なくなさっているのだと。
時折り、国交省関連のある時のある場で、詰め寄られて苦しい弁明を行っている姿を拝見します。さらにうなだれ憔悴しきった顔の職員さんが、そっとその列を離れてしょんぼり消えていく場面にであったこともありました。
その横顔にさぞかし、お辛いことと想像たくましく思ってしまった次第です。あっ、きっと良心の呵責にたえきれなくなられたんではないのかと?
……もしかして、もしかしてです。
あの荒唐無稽と非難ゴウゴウの代打案は、ダムを中止させてしまうがための、官僚さんたちから私たちへの“密かなる信号”なのかとも。余りの愚策には、当然、批判がでるからです。そうすれば回避しなければなりませんでしょう。
だって、子供だって知っている、砂遊びの原理から、ダムなんぞ造って良いことなんかないことを、よもやこの国のエリート官僚さんたちがご存じないわけがないではありませんか?
それとも、キャリア組の皆さんは、子供の時に、泥んこ遊びに熱中した、下々の私たちとは違って、そんな泥あそびなんかなさらなかったのでしょうか?
ホント。「困りますゾナ、モシ」…… なぜか、漱石の坊っちゃん風にて。
猛暑の後の疲れから、そんなこと思いはせる、折からの台風とはいえ、一時の慈雨のごときの雨もよいの日に、日がな一日思う、どっかのオバさんです。
まさしく今宵の夢想は、“ただ初秋の夜の夢のごとし”にて……
2011年09月20日
原発とダムは造りたい人々は、同じ藪の中
【この写真は、国交省が航空写真で撮影して、ホームページ等で紹介しているものです。全体を詳細にみるのに最適の写真なので、お借りして掲げさせて戴きました。緑の山の中の工事現場ほど不釣り合いなものはありませんよね。しかも、仕組まれ、ここまで無理やりたどらせられた建設となると黄身が悪くなります。“大人の砂遊び”で、崩され眠りを覚まされた周辺の山々は、いずれの日か、こぞって反撃の矢を放つことでしょう】
昨今のまたしても、風雲急をつげる動き。
前政権が何とかして、金権政治を維持するための資金源となる献金集めのための原資として、大型公共事業と称し、国策にまつりあげた「原発」や「ダム建設」。
ここに集った面々は、政界・財界・この国の陰のボス・(それに一流企業の中に入っていて、横の連絡もあるためか)大手マスコミ筋も宣伝役として連携。
この構図をダム問題勃発当時にちゃんと見抜いて、一身をかけて対峙した、八ッ場の皆さんを心底、偉いと思います。今は意識も薄れて、権力に骨抜きされて迎合する始末。さぞかし、草葉の陰でお嘆きになられていることでしょう。お彼岸が近いのでそんなこと思います。
それらが微妙にタイアップして練り上げた構造なのだということは、何の手づるももたないしがないオバさんにもわかる時代になりました。
情報公開はありがたいものです。その意味では、連日、逐一「ああ、なりました。こうなりました」と事実経過を伝えてくれるマスコミさんは有難いものです。
それにしても、さる5/24の第5回「検討の場」をうけて、出された案のあまり突拍子もない計画想定構想に唖然としたものでした。
反対市民運動側は「八ッ場ダムを浮き出たせるためのミエミエ工作。出口はわかっている」とののしったものでした。
おもしろいことに、これに対して、検討の場席上で、東京都、千葉、埼玉と異口同音に「荒唐無けい」と食ってかかったものでした。
そして、わが群馬県知事さんも、直後の5月26日の定例記者会見で、次のように言っているのを、最近、切れ味のよい資料を矢継ぎ早に発掘してくれている、雨宮隆児さんのメールにありました。
立場は180度ちがいますが、「荒唐無けいな案」という点では同じなので、拝借してその部分を末尾に転載させて戴きます。
「大沢知事コメント」ーー建設是非の立場は異なりますが、いかに荒唐無けいかということで……
荒唐無稽な代替案
国交省が、八ツ場ダムの代替案として、何とも解せない奇策を示してきました。
このたびの震災で、今秋までに国から結論が出されることになっているダム検証の日程が崩れはしまいかと、内心非常に気をもんでおりました。
被災した東北3県が悲惨な状況にある中、今は口に出せない地元長野原・東吾妻町の皆さんの気持ちを推し量ると、余計に気持ちは焦ります。
今回国が示したダムに代わる利水案は、静岡県の富士川から 200キロメートルにわたる導水路を建設して利根川まで水を運ぶというものや、利根川水系の既存6ダムから大量の水を買い上げるといったものなどです。
明らかにダム建設を阻止せんがための無理やり編み出した代替案であることがうかがえ、本県をはじめとする1都5県はそろって猛反対であることは言うまでもありません。
最近、国が講じるもろもろの策には、小手先で片付けたようなところが往々にして感じられ、疑問を抱くことがあります。
地方から主張すべきことは、これからもしっかり主張していく所存です。(平成23年 5月26日)
2011年09月18日
推進派、民主政権に反発
【吾妻川をはさみ、横壁代替地端から対岸の林地区を望む】
またも、民主党三役の発言に対して、ダム推進側の前政権筋からの反発が始まりました。さる13日の前原誠司政務会長の発言からすれば、なり行きは想像されていましたが、しかし、もう国に資金の余裕がないことは事実。ムダなダムは造ってはならないことは、まぎれもない事実なのです。
国交省関連の仕事を受注している現場職員まで、ダムのムダさ加減は熟知していて、「60年も何もなかったんだから、必要ないんじゃないんかい」との明快な答えを出してくれました。
しかも、造ったが最後、災害を招くのがダムなのだと世界的な事実となっています。
実際にアメリカでは、老朽化した巨大ダムを壊し、自然環境を取り戻しています。
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【2011年9月16日 毎日新聞群馬版】. http://mainichi.jp/area/gunma/archive/news/2011/09/16/20110916ddlk10010141000c.html
八ッ場ダム建設:官房長官、政府・民主三役会議で是非 今後も紆余曲折予想
◇野田首相、参院本会議で答弁「国交相が対処」
藤村修官房長官は14日午前の記者会見で、検証作業が進んでいる八ッ場ダム問題について、ダム建設の是非は最終的に野田佳彦首相や民主党の輿石東幹事長らが参加する「政府・民主三役会議」が決定するとの見通しを示した。これまで最終方針を決めるのは国土交通省とされていた。一方、野田首相は15日の参院本会議で「国土交通大臣が適切に対処すると考えている」と答弁。政府・与党の対応が一元化されておらず、今後も紆余(うよ)曲折が予想される。【鳥井真平】
藤村官房長官は国交省関東地方整備局が「最も有利な案はダム案」とする総合評価を提示したことについて「今は国交省で検証している段階。それを踏まえて今後の対応方針が検討されると認識している」と述べる一方、「政府・与党の最終的な判断は、民主党の幹部が入っている政府・民主三役会議が決定することになる」と述べた。
三役会議には、09年9月の政権交代時に八ッ場ダムの中止を宣言した当時の国交相、前原誠司政調会長が入っており、ダム建設再開の流れに影響を与える可能性もある。
しかし、野田首相は15日の参院本会議で、自民党の中曽根弘文議員会長の質問に「現在一切の予断を持たずに検証するとの基本的な考えのもと、国土交通省において検証が進められていると承知している。その検証結果に沿って国土交通大臣が適切に対処すると考えている」と答弁。官房長官会見とのズレが際立った。
一方、大沢正明知事は15日の県議会本会議終了後、藤村官房長官の発言について「党の主導で全部を決めるのであれば、大臣はいらないということになる。なぜ官房長官が今の段階であのような発言をしたのか疑義が残る」と不快感を示した。また「歴代の国交相が検証結果を尊重すると言ってきた。地元の方々も検証で方向性が出ると信じてきたことを一気に覆すのはいかがなものかと思う」と話した。
参考① 【2011年9月13日 21時41分(最終更新 9月13日 22時13分)毎日新聞】
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110914k0000m010101000c.html
民主党:政調幹部会に幹事長代理も参加
参考② 【2011年9月14日20時27分(最終更新 9月15日 0時23分)毎日新聞】 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110915k0000m010077000c.html
八ッ場ダム:民主から批判続出 地整局の「最良」判断に
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【2011年9月16日 東京新聞朝刊】
八ッ場ダム建設是非 民主関与に地元反発http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2011091602000043.html
八ッ場(やんば)ダム(群馬県)建設の是非をめぐり、野田政権が打ち出した新たな方針に地元から反発の声が上がっている。問題点を整理した。(三浦耕喜)
Q この問題のこれまでの経緯は。
A 二〇〇九年九月の政権交代後、前原誠司国土交通相(当時)が、民主党マニフェストに基づいて建設中止を表明したのが発端。建設を前提にしていた地元は猛反発し、後任の馬淵澄夫国交相(同)は一〇年一一月に中止方針を事実上撤回した。
Q その後は。
A 是非をもう一度見直そうということになり、国交省の関東地方整備局が検証していた。その結果、整備局は十三日、流域六都県の知事らとの協議で、コスト面から建設した方が有利との評価を示した。
国交省としては、これを根拠に有識者会議の見解をまとめ、最終的には国交相が是非を判断するという段取りを描いている。
Q 建設するということか。
A いや、そうなるとも限らない。民主党政調会長に就任した前原氏は十三日の記者会見で整備局の評価について「当時の国交相(である自分)に事前説明がないのは極めて不愉快だ」と強調。藤村修官房長官は十四日の記者会見で、前原氏らが参加する政府・民主党三役会議で、最終判断するとの見通しを示した。
Q 決定に与党が関与することで、調整は難航しそうだ。
A 政調会長の権限は強いからね。群馬県の大沢正明知事は「全部、党主導で決めるなら、各大臣なんていらないんじゃないか」と批判している。最終決定の前に、地元との徹底した話し合いが欠かせない。
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【2011年9月16日 読売新聞群馬版】
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20110915-OYT8T01186.htm
八ッ場党三役関与に反発
最終判断巡り知事「検証何だったのか」
八ッ場ダムの再検証で、ダム建設を「最も有利」とする国土交通省関東地方整備局の検証結果に対し、前田国交相の政治判断が注目される中、政権交代直後に国交相としてダム中止を宣言した前原誠司政調会長ら民主党三役が、政策決定に関与する可能性が出てきた。
藤村官房長官が14日の定例記者会見で、野田首相や党幹部による「政府・民主党三役会議」でダム問題を判断する可能性に言及。大沢知事は15日、「これまでの検証は何だったのか。全部、党主導で決めるなら、大臣なんていらない」と反発している。
藤村官房長官は会見で、国交相が結論を出すとしてきた検証手法と党政調との関係について、「政府与党の最終判断は、政府・民主三役会議で決定する。
そこには党幹部が必ず入っているわけだから、そこで最終的に決める」と発言。直後に「今直ちに八ッ場ダム問題がそこ(政府・民主三役会議)にかかるとは、まだ言えない」と説明した。
しかし、1都5県や地元では、検証結果がダム建設に直結すると想定しており、大沢知事は15日の県議会本会議後、記者団の取材に対し「我々は何を信じたらいいのかね。ちょっとおかしい」と怒りを募らせた。
一方、同日の参院本会議の代表質問では、自民党の中曽根弘文・参院議員会長が八ッ場ダムについて質問し、野田首相は「『一切の予断を持たず』との基本的考えのもとで、検証が進められていると承知している。検証の結果に沿って、国交相が適切に対処される」と答弁した。
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