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3号機白煙、未だ原因不明。 プルサーマル炉は関係なし
3/22 その一
昨晩記しました、16時過ぎに発生した3号機の白煙問題につきましては、今朝に至るまで調べた限りのどのメディアも、「灰色がかった煙が発生した」事実だけで、原因について明記されていません。
ちなみに朝刊の複数紙に「原因は不明」とあり。
また昨夜来、記した責任上、記憶の底に眠る言質について、あちこち検索し、再度、Uチューブなども見直して確認したのですがなく、お恥ずかしいながら最終的には昨夜というより本日、コックリ状態に。
今朝、改めて老化した頭で考えてみますと、テレビで学者が語った今後、想定できる最悪シナリオとして「燃料棒の変化」の辺りはなかったかと思い当りました(記憶力の薄れた老化現象が哀しいです)。
そこで、去る「3/18 その二」でコメントを戴いた杉山さんに伺うことに致しました。
追記が遅れましたことをお詫びして、取り急ぎ、昨晩の責任上、「杉山コメント」を。
///////////////////////////////////////////////////
① 3号機の白煙の原因については、専門家でも現段階ではわからない。素人が判断できる領域ではない。
② プルサーマル炉ということとは関係ない。(原子炉の中で自然にできるもので)既に1、2号機の中でもできている。
//////////////////////////
ご参考までに、去る「3/18 その二」からも抜粋を。
ーー原子炉の核分裂反応は停止している(チェルノブイリでは停止できずに暴走した)。
放射性物質の大量飛散という点では、チェルノブィリのようなことになる可能性があります。 この点は、使用済み燃料の保管プールと炉心の燃料に分けて考える必要があります。
使用済み燃料については、保管プールにある燃料棒の冷却が出来ずに、燃料棒が融ければ、放射性物質が大量飛散します。数百キロ離れていても、風下ではかなりの影響があります。
だから、今は何としても、注水が大切なのです。
炉心の燃料については、チェルノブイリと違って圧力容器、格納容器の中に閉じ込められています。したがって、燃料が融けたからと言って、すぐに放射性物質の大量放出とはなりません。
ーー炉心の燃料は既にある程度融けていると思われます。
スリーマイル事故と同様な状態です。ただし、電源がない点、複数基で起きている点、使用済み燃料プールも問題になっている点、水素爆発まで起きた点、格納容器の一部である圧力抑制室まで損傷した可能性がある点、スリーマイルのPWR型炉にくらべ格納容器が小さい点、スリーマイルよりも悪い材料がたくさんあります。
このまま冷却できなければ
ーー燃料プールについては、温度が上昇し燃料棒が融ければ、放射性物質(特に気体)は確実に飛散します。
ーー炉心の燃料については、燃料棒がもっと融けても、格納容器が健全であれば大量飛散は何とか防げると思います。ただし、冷却できずに炉心の燃料が融けるような高温になれば圧力が上昇し格納容器も厳しい状況になります。
※本日現在の最新情報/
///////////////////////////
【(2011年3月22日 福島民友ニュース)】
http://www.minyu-net.com/news/news/0322/news1.html
第1・3号機発煙で作業中断 危機脱却の動き足踏み
東日本大震災による福島第1原発の事故で、東京電力は21日、外部からの電力供給で電源が復旧した2号機で、原子炉や使用済み燃料プールの冷却機能の回復に向けた努力を続けた。ただ同日午後、3号機で煙が上がって作業員が避難し、東電は同日の復旧作業を中断。原発危機からの脱却に向けた作業は、1日程度足踏みする見通しとなった。東電は2号機から1号機に電力を回す作業も継続。5、6号機も外部電源が復旧し、一部機器を非常用電源から外部電源に切り替えた。安定した電力が得られれば中央制御室から原子炉や燃料プールを効率的に冷却できる期待もある。
昨晩記しました、16時過ぎに発生した3号機の白煙問題につきましては、今朝に至るまで調べた限りのどのメディアも、「灰色がかった煙が発生した」事実だけで、原因について明記されていません。
ちなみに朝刊の複数紙に「原因は不明」とあり。
また昨夜来、記した責任上、記憶の底に眠る言質について、あちこち検索し、再度、Uチューブなども見直して確認したのですがなく、お恥ずかしいながら最終的には昨夜というより本日、コックリ状態に。
今朝、改めて老化した頭で考えてみますと、テレビで学者が語った今後、想定できる最悪シナリオとして「燃料棒の変化」の辺りはなかったかと思い当りました(記憶力の薄れた老化現象が哀しいです)。
そこで、去る「3/18 その二」でコメントを戴いた杉山さんに伺うことに致しました。
追記が遅れましたことをお詫びして、取り急ぎ、昨晩の責任上、「杉山コメント」を。
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① 3号機の白煙の原因については、専門家でも現段階ではわからない。素人が判断できる領域ではない。
② プルサーマル炉ということとは関係ない。(原子炉の中で自然にできるもので)既に1、2号機の中でもできている。
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ご参考までに、去る「3/18 その二」からも抜粋を。
ーー原子炉の核分裂反応は停止している(チェルノブイリでは停止できずに暴走した)。
放射性物質の大量飛散という点では、チェルノブィリのようなことになる可能性があります。 この点は、使用済み燃料の保管プールと炉心の燃料に分けて考える必要があります。
使用済み燃料については、保管プールにある燃料棒の冷却が出来ずに、燃料棒が融ければ、放射性物質が大量飛散します。数百キロ離れていても、風下ではかなりの影響があります。
だから、今は何としても、注水が大切なのです。
炉心の燃料については、チェルノブイリと違って圧力容器、格納容器の中に閉じ込められています。したがって、燃料が融けたからと言って、すぐに放射性物質の大量放出とはなりません。
ーー炉心の燃料は既にある程度融けていると思われます。
スリーマイル事故と同様な状態です。ただし、電源がない点、複数基で起きている点、使用済み燃料プールも問題になっている点、水素爆発まで起きた点、格納容器の一部である圧力抑制室まで損傷した可能性がある点、スリーマイルのPWR型炉にくらべ格納容器が小さい点、スリーマイルよりも悪い材料がたくさんあります。
このまま冷却できなければ
ーー燃料プールについては、温度が上昇し燃料棒が融ければ、放射性物質(特に気体)は確実に飛散します。
ーー炉心の燃料については、燃料棒がもっと融けても、格納容器が健全であれば大量飛散は何とか防げると思います。ただし、冷却できずに炉心の燃料が融けるような高温になれば圧力が上昇し格納容器も厳しい状況になります。
※本日現在の最新情報/
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【(2011年3月22日 福島民友ニュース)】
http://www.minyu-net.com/news/news/0322/news1.html
第1・3号機発煙で作業中断 危機脱却の動き足踏み
東日本大震災による福島第1原発の事故で、東京電力は21日、外部からの電力供給で電源が復旧した2号機で、原子炉や使用済み燃料プールの冷却機能の回復に向けた努力を続けた。ただ同日午後、3号機で煙が上がって作業員が避難し、東電は同日の復旧作業を中断。原発危機からの脱却に向けた作業は、1日程度足踏みする見通しとなった。東電は2号機から1号機に電力を回す作業も継続。5、6号機も外部電源が復旧し、一部機器を非常用電源から外部電源に切り替えた。安定した電力が得られれば中央制御室から原子炉や燃料プールを効率的に冷却できる期待もある。
2011年03月21日
3号機の白煙は深刻事故の前触れ?
3/21 その四
三号機の白煙について、22時半現在の共同通信の詳細なニュースです。
比較的順調に進んできた「作業中止」ということは、かなり深刻な状況になりつつあるのかもしれません。
去る「3/14のその一」でご紹介した「プルサーマル炉・3号機」の危険性に言及した部分を再掲載し、(確か眼にしていた)先行きを予測した、御用学者の安心論でない識者の語録を探しています。が、手間取ってますので、先にここまでアップ。後ほどわかり次第、補足します。
【2011/03/21 22:30 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032101000748.html
原発3号機、煙上がり放水を中止 圧送機投入に遅れも
東京電力福島第1原発3号機の原子炉建屋から煙が上がったため、放水を予定していた東京消防庁は21日午後、第1原発正門付近で待機していた隊員を約20キロ離れた指揮本部に退避させた。この日の放水作業は「安全が確認できない」として中止した。22日以降の対応は未定。
東京消防庁は21日未明まで、3号機に6時間半連続で放水し、午前6時半からは自衛隊の消防車など13両が4号機に放水した。
また、長さ50メートル以上のアームを装備する「生コン圧送機」3台が21日、4号機への放水を行うため福島県に入ったが、防衛省は3号機から出た煙の影響で、投入が遅れるとの見通しを示した。
放水作業の障害になっている建屋周辺のがれきを除去するため、陸上自衛隊の74式戦車2両も21日午前6時すぎ、福島県内の活動拠点に到着。隊員が建屋周辺のがれきの飛散状況などを確認した。早ければ22日にも除去を始める。
生コン圧送機は三重県四日市市の建設業者などの3台。アームを伸ばせば使用済み燃料貯蔵プールの真上からピンポイントで放水が可能となる。建設業者から派遣されたオペレーターが東電社員に操作方法を教える。
続いて、「3/14のその一」の再掲載。
福島第一原発3号機に着目してください。
3号機はMox燃料が装荷されているプルサーマル炉だから特別に危険な炉なのです。
Mox 燃料というのは、ウラン(は天然物です)に人工的に生成されたプルトニウム(長崎原発と同じ)を混ぜて創った燃料です。 その危険は、灯油ストーブでガソリンを燃やすようなものだ、と評されています。
その福島第一原発3号機がどのような状況にあるか、を福島原発に詳しい阪上さんのメールから読み取ってください。
「12:18 ベントが開けず、格納容器の減圧ができない状態
13:00 原子炉圧力約2気圧 水位最大マイナス2メートル
13:12 海水注入開始
16;00 原子炉圧力約2気圧 水位最大マイナス2メートル
その後、21:10にベントは開いて格納容器の圧力は下がったようですが、水位が低い状況は続いているようです。
水位系が壊れてるのならよいのですが、ベントができず圧力が下がらないために消火用ポンプの能力不足で入らないとなると相当時間、炉心が露出していることから、溶融が起きていると思われます。
3号機はプルサーマル炉(MOX燃料は32体で全体の5%)ですからプルトニウムも溶融している恐れがあり、心配です
三号機の白煙について、22時半現在の共同通信の詳細なニュースです。
比較的順調に進んできた「作業中止」ということは、かなり深刻な状況になりつつあるのかもしれません。
去る「3/14のその一」でご紹介した「プルサーマル炉・3号機」の危険性に言及した部分を再掲載し、(確か眼にしていた)先行きを予測した、御用学者の安心論でない識者の語録を探しています。が、手間取ってますので、先にここまでアップ。後ほどわかり次第、補足します。
【2011/03/21 22:30 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032101000748.html
原発3号機、煙上がり放水を中止 圧送機投入に遅れも
東京電力福島第1原発3号機の原子炉建屋から煙が上がったため、放水を予定していた東京消防庁は21日午後、第1原発正門付近で待機していた隊員を約20キロ離れた指揮本部に退避させた。この日の放水作業は「安全が確認できない」として中止した。22日以降の対応は未定。
東京消防庁は21日未明まで、3号機に6時間半連続で放水し、午前6時半からは自衛隊の消防車など13両が4号機に放水した。
また、長さ50メートル以上のアームを装備する「生コン圧送機」3台が21日、4号機への放水を行うため福島県に入ったが、防衛省は3号機から出た煙の影響で、投入が遅れるとの見通しを示した。
放水作業の障害になっている建屋周辺のがれきを除去するため、陸上自衛隊の74式戦車2両も21日午前6時すぎ、福島県内の活動拠点に到着。隊員が建屋周辺のがれきの飛散状況などを確認した。早ければ22日にも除去を始める。
生コン圧送機は三重県四日市市の建設業者などの3台。アームを伸ばせば使用済み燃料貯蔵プールの真上からピンポイントで放水が可能となる。建設業者から派遣されたオペレーターが東電社員に操作方法を教える。
続いて、「3/14のその一」の再掲載。
福島第一原発3号機に着目してください。
3号機はMox燃料が装荷されているプルサーマル炉だから特別に危険な炉なのです。
Mox 燃料というのは、ウラン(は天然物です)に人工的に生成されたプルトニウム(長崎原発と同じ)を混ぜて創った燃料です。 その危険は、灯油ストーブでガソリンを燃やすようなものだ、と評されています。
その福島第一原発3号機がどのような状況にあるか、を福島原発に詳しい阪上さんのメールから読み取ってください。
「12:18 ベントが開けず、格納容器の減圧ができない状態
13:00 原子炉圧力約2気圧 水位最大マイナス2メートル
13:12 海水注入開始
16;00 原子炉圧力約2気圧 水位最大マイナス2メートル
その後、21:10にベントは開いて格納容器の圧力は下がったようですが、水位が低い状況は続いているようです。
水位系が壊れてるのならよいのですが、ベントができず圧力が下がらないために消火用ポンプの能力不足で入らないとなると相当時間、炉心が露出していることから、溶融が起きていると思われます。
3号機はプルサーマル炉(MOX燃料は32体で全体の5%)ですからプルトニウムも溶融している恐れがあり、心配です
2011年03月21日
3号機の(灰色がかった)煙の報告
3/21 その三
【←読売新聞より転載。煙を出す福島第一原発の3号機周辺=東京電力提供】
先ほど、「その二」の見出しにてお伝えしました、3号機の煙のその後の報道を記します。原因不明のまま、ともかく煙はおさまったようです。
①【2011年3月21日 19時36分 毎日新聞】 http://mainichi.jp/select/science/news/20110322k0000m040079000c.html
福島第1原発:3号機の黒煙、収まる
東京電力によると、福島第1原発3号機の黒煙は21日午後6時すぎに収まった。
②【2011年3月21日 19時33分(最終更新3月21日19時34分) 毎日新聞】
http://mainichi.jp/select/science/news/20110322k0000m040078000c.html
福島第1原発:一時3号機に煙 周辺の放射線量に変化なし
黒煙を出す福島第1原発3号機=2011年3月21日午後5時15分、東京電力撮影
③【2011年3月21日19時13分 読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110321-OYT1T00534.htm?from=top
福島第一原発2号機建屋から白煙
経済産業省原子力安全・保安院は21日、同日午後6時20分頃、東京電力福島第一原子力発電所2号機の原子炉建屋から、白煙が上がったことを明らかにした。
④【2011年3月21日19時01分 読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110321-OYT1T00517.htm
3号機建屋から灰色の煙、放射線量変化なし
煙を出す福島第一原発の3号機周辺=東京電力提供
ところで、菅総理大臣は今夕、下記のようなコメントを出したようです。法等に終息の兆しにつながるといいんですが……
本日のような白煙など、まだまだありそうです。何しろ、内部の写真をみるとおそろしくなるほどの破壊ですから。
それにしても、菅さん、眼元も定かでないようなかなりのお疲れの色がありありと出ていますね。過日にもちょっと記しましたが医師の眼から見ると、かなりの疲労度とのことで、「薬でも届けてあげたい」との知人の声音がよみがえります。
【2011年3月21日18時12分(最終更新 3月21日18時45分 毎日新聞】
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110322k0000m040032000c.html
福島第1原発:危機「脱する光明が見えてきた」…菅首相
丸10日間、いささか、疲れてきました。
さきほどラジオから流れる「日本のうた」をしみじみ聞きました。心が少し落ち着きました。被災地の方たちもお聞きになってくださっていれば、少しは心がなごまれ癒されることでしょうね。
こんな時、先日の「計画停電」の際、久々に仰ぎ見た、冴え冴えとした月の光とともに、日本古来からの歌の韻律は、切ないほど胸に迫りきます。
音感のない身にも久々の調べに酔っていた矢先、ちょっぴり仲たがい中の姉から電話あり。
「水道の水、飲んじゃダメだって。今から買って持っていくからな」とあわて口調で言う。「何よ、それって」と聞くと、「テレビで飲まない方が良い」とか言った由。
水道水からの検出は、早くも16日にはメールには流れていましたし、前橋浄水場での数値等も聞いてはいましたけれど、枝野長官が記者会見で出荷停止を告げたのは野菜類のことだけではなかったか? 水道水のこと初耳でした。
比較的、この手のことに無頓着な姉まで、あわてだすように世相はいよいよ緊迫してきました。
その自然水「日田飲料水」を販売している、すぐ後ろの弟の店に行こうと思っていたところなので、「自分で行って買うからいいよ」と言いましたが、行っても求めませんでした。私たちの世代は、まさに「直ちにどうてということなく」さほどの影響はないでしょう。
水道水の飲料停止の経緯を義妹に聞くと、福島原発の被災地周辺の汚染度の高い地域に対して予防的に言ったらしいけれど、群馬県内もとは断言していなかっようだ。けれど、そのように受け止めてしまうのでは? という。
懸念されるのは「食物連鎖と生体濃縮」の関係で、細胞の若い世代の先々への影響です。食べ物汚染の怖さが、こうした形で浸透していくのは、何とも哀しさがただよいますね。
そして、日本全国のこうしたペット詰めの水も、3/11以前製造のものなら安全だけれど…… どうなるのだろうか。
【←読売新聞より転載。煙を出す福島第一原発の3号機周辺=東京電力提供】
先ほど、「その二」の見出しにてお伝えしました、3号機の煙のその後の報道を記します。原因不明のまま、ともかく煙はおさまったようです。
①【2011年3月21日 19時36分 毎日新聞】 http://mainichi.jp/select/science/news/20110322k0000m040079000c.html
福島第1原発:3号機の黒煙、収まる
東京電力によると、福島第1原発3号機の黒煙は21日午後6時すぎに収まった。
②【2011年3月21日 19時33分(最終更新3月21日19時34分) 毎日新聞】
http://mainichi.jp/select/science/news/20110322k0000m040078000c.html
福島第1原発:一時3号機に煙 周辺の放射線量に変化なし
黒煙を出す福島第1原発3号機=2011年3月21日午後5時15分、東京電力撮影
③【2011年3月21日19時13分 読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110321-OYT1T00534.htm?from=top
福島第一原発2号機建屋から白煙
経済産業省原子力安全・保安院は21日、同日午後6時20分頃、東京電力福島第一原子力発電所2号機の原子炉建屋から、白煙が上がったことを明らかにした。
④【2011年3月21日19時01分 読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110321-OYT1T00517.htm
3号機建屋から灰色の煙、放射線量変化なし
煙を出す福島第一原発の3号機周辺=東京電力提供
ところで、菅総理大臣は今夕、下記のようなコメントを出したようです。法等に終息の兆しにつながるといいんですが……
本日のような白煙など、まだまだありそうです。何しろ、内部の写真をみるとおそろしくなるほどの破壊ですから。
それにしても、菅さん、眼元も定かでないようなかなりのお疲れの色がありありと出ていますね。過日にもちょっと記しましたが医師の眼から見ると、かなりの疲労度とのことで、「薬でも届けてあげたい」との知人の声音がよみがえります。
【2011年3月21日18時12分(最終更新 3月21日18時45分 毎日新聞】
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110322k0000m040032000c.html
福島第1原発:危機「脱する光明が見えてきた」…菅首相
丸10日間、いささか、疲れてきました。
さきほどラジオから流れる「日本のうた」をしみじみ聞きました。心が少し落ち着きました。被災地の方たちもお聞きになってくださっていれば、少しは心がなごまれ癒されることでしょうね。
こんな時、先日の「計画停電」の際、久々に仰ぎ見た、冴え冴えとした月の光とともに、日本古来からの歌の韻律は、切ないほど胸に迫りきます。
音感のない身にも久々の調べに酔っていた矢先、ちょっぴり仲たがい中の姉から電話あり。
「水道の水、飲んじゃダメだって。今から買って持っていくからな」とあわて口調で言う。「何よ、それって」と聞くと、「テレビで飲まない方が良い」とか言った由。
水道水からの検出は、早くも16日にはメールには流れていましたし、前橋浄水場での数値等も聞いてはいましたけれど、枝野長官が記者会見で出荷停止を告げたのは野菜類のことだけではなかったか? 水道水のこと初耳でした。
比較的、この手のことに無頓着な姉まで、あわてだすように世相はいよいよ緊迫してきました。
その自然水「日田飲料水」を販売している、すぐ後ろの弟の店に行こうと思っていたところなので、「自分で行って買うからいいよ」と言いましたが、行っても求めませんでした。私たちの世代は、まさに「直ちにどうてということなく」さほどの影響はないでしょう。
水道水の飲料停止の経緯を義妹に聞くと、福島原発の被災地周辺の汚染度の高い地域に対して予防的に言ったらしいけれど、群馬県内もとは断言していなかっようだ。けれど、そのように受け止めてしまうのでは? という。
懸念されるのは「食物連鎖と生体濃縮」の関係で、細胞の若い世代の先々への影響です。食べ物汚染の怖さが、こうした形で浸透していくのは、何とも哀しさがただよいますね。
そして、日本全国のこうしたペット詰めの水も、3/11以前製造のものなら安全だけれど…… どうなるのだろうか。
2011年03月21日
速報・①2号機の電源正常に回復 ②3号機から煙出る
3/21 その二
※アップ寸前のただ今17時過ぎ、表題の速報が入りました。詳述はのちほど。
黄色は希望の色。福島原発の速やかな終息を願って、また菜の花の写真を掲げます。何の手入れもしてもらえないのに自力で冬の寒さに耐えて咲いた、菜の花たちです。
県内のホウレン草などに規定値をこえる放射線汚染の深刻な報道がなされています。このように実った大地の恵みを安心して食せることが、いかに幸せなことか。
今度は出荷停止に陥らさせられた、福島県の被災地の皆さんの苦悩は募るばかりです。1日も早い安全性の確立を願ってやみません。
今朝のテレビ朝日に出演していた、松本義久・東京工業大学教授は、「わが家では家族みんなでおいしく食べます」と断言してくださってましたが……
加えて、早くも19日には、被災地周辺だけでなく、関東地方の水道水の汚染もクローズアップされておりました。
チェルノブィリ事故の後、母乳の汚染に驚愕した、若い母親の手記、『我が子に毒を与えるなんて』(地湧社刊)という感動的な冊子がありました。
今回の放射線漏れは、小さな子供を持つ親ごさん達にとつては深刻で、本当に揺れ動いているようです。
【以下、いずれも毎日新聞記事見出し】
福島第1原発:福島県飯舘村の水道水から放射性ヨウ素
福島第1原発:出荷停止指示「補償が前提」…官房長官
福島第1原発:4県にホウレンソウとカキナの出荷停止指示
この火山列島の島国日本の周囲の海岸にグルリと54基もの原発があることが、狂気ものと言ってよいでしょう。そして、ダムと同じようにまだ建設・増設中の原発施設があるのです。
ともかく、「過ちはくりかえしません」の実現をひたすら望み、速やかな終息をひたすら願います。
(本来は、焦眉の課題である「食べ物の汚染問題」を記すつもりでしたのに、思わぬ展開になってしまった部分は、末尾の記事を転載したため、長文となってしまったので削除しました)
末尾に今回の事故を契機に「見直し」される気配に傾きはじめてくれた、「上関原発」と「浜岡原発」の記事を転載します。今般の事故がもたらした警告が、奏を効した朗報とよべましょうか。
ドキュメンタリー映画『祝の島』(纐纈あや初監督作品)でも知られている豊かな海と自然。
それらを守れることになりそうで、「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の皆さま、良かったですね。
/////////////////////////
①【2011年3月14日15時 日本経済新聞】
http://s.nikkei.com/eG2fyP(※日にちが経過しているのでサイトにはなし)
山口県知事、上関原発の工事中断を要請
山口県の二井関成知事は14日、中国電力が計画している上関原子力発電所(山口県上関町)の建設準備工事を当面見合わせるよう13日に中国電に要請したことを明らかにした。
東日本巨大地震で被災した東京電力の福島第1原発(福島県)での事故発生を受けた措置。
知事によると中国電は「申し出の趣旨を重く受け止める」と回答したという。
中国電は2009年12月に国に上関原発の原子炉設置許可を申請。12年6月の着工予定で、海面埋め立てなどの準備工事に着手している。
二井知事は原発の安全性全般について「検証する必要がある。
県民の不安は今回の件で高まっている」と述べた。
②【2011年3月18日 読売新聞静岡版 ※記事要約】
「知事も見直し必要」
中部電力が浜岡4号機で計画しているウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を使用したプルサーマル発電について、川勝知事は17日の記者会見で「想定外の事が現実に東電福島第1原発で起った。今のまま進める事は到底出来ない」と述べ、今回の東日本巨大地震を機に安全対策の抜本的な見直しが必要との見解を示した。中電が浜岡に新設する6号機についても「今回の大事故 を踏まえると、新しい安全対策が必要。いまの計画通りに進めるわけには行かない」と語った。
川勝知事は、16日に中電の水野明久社長と電話で会談した事を明らかにした。知事によると、社長も4号機のプルサーマル発電や6号機の新設は現在の計画通りには進められず、根本的な安全対策の見直しが必要との認識を示したという。
菊川市長ら視察 「浜岡原発安全等庁内対策委員会(委員長太田順一市長)のメンバーが17日、浜岡原発を視察し、中電が地震後に配備した万一の場合に備えての2台の発電機車や、津波対策の防波壁の建設予定地などをみてまわった。視察後、市長は記者団に「市民の間に不安が広がっている。これまで住民の避難圏は20~30km範囲まで広がり、不安を感じている市民は多い。原 発を止めるべきだとの厳しい声もある。地域防災計画を見直さねばならない」と述べた。プルサーマル計画についても(「厳しい」との立地市である御前崎市長の発言は重い」と語り、現状では認める事は困難との認識を示した。
【2011年3月19日 21時22分 毎日新聞】
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110320k0000m040088000c.html
福島第1原発:水道水に微量放射性物質 6都県
※アップ寸前のただ今17時過ぎ、表題の速報が入りました。詳述はのちほど。
黄色は希望の色。福島原発の速やかな終息を願って、また菜の花の写真を掲げます。何の手入れもしてもらえないのに自力で冬の寒さに耐えて咲いた、菜の花たちです。
県内のホウレン草などに規定値をこえる放射線汚染の深刻な報道がなされています。このように実った大地の恵みを安心して食せることが、いかに幸せなことか。
今度は出荷停止に陥らさせられた、福島県の被災地の皆さんの苦悩は募るばかりです。1日も早い安全性の確立を願ってやみません。
今朝のテレビ朝日に出演していた、松本義久・東京工業大学教授は、「わが家では家族みんなでおいしく食べます」と断言してくださってましたが……
加えて、早くも19日には、被災地周辺だけでなく、関東地方の水道水の汚染もクローズアップされておりました。
チェルノブィリ事故の後、母乳の汚染に驚愕した、若い母親の手記、『我が子に毒を与えるなんて』(地湧社刊)という感動的な冊子がありました。
今回の放射線漏れは、小さな子供を持つ親ごさん達にとつては深刻で、本当に揺れ動いているようです。
【以下、いずれも毎日新聞記事見出し】
福島第1原発:福島県飯舘村の水道水から放射性ヨウ素
福島第1原発:出荷停止指示「補償が前提」…官房長官
福島第1原発:4県にホウレンソウとカキナの出荷停止指示
この火山列島の島国日本の周囲の海岸にグルリと54基もの原発があることが、狂気ものと言ってよいでしょう。そして、ダムと同じようにまだ建設・増設中の原発施設があるのです。
ともかく、「過ちはくりかえしません」の実現をひたすら望み、速やかな終息をひたすら願います。
(本来は、焦眉の課題である「食べ物の汚染問題」を記すつもりでしたのに、思わぬ展開になってしまった部分は、末尾の記事を転載したため、長文となってしまったので削除しました)
末尾に今回の事故を契機に「見直し」される気配に傾きはじめてくれた、「上関原発」と「浜岡原発」の記事を転載します。今般の事故がもたらした警告が、奏を効した朗報とよべましょうか。
ドキュメンタリー映画『祝の島』(纐纈あや初監督作品)でも知られている豊かな海と自然。
それらを守れることになりそうで、「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の皆さま、良かったですね。
/////////////////////////
①【2011年3月14日15時 日本経済新聞】
http://s.nikkei.com/eG2fyP(※日にちが経過しているのでサイトにはなし)
山口県知事、上関原発の工事中断を要請
山口県の二井関成知事は14日、中国電力が計画している上関原子力発電所(山口県上関町)の建設準備工事を当面見合わせるよう13日に中国電に要請したことを明らかにした。
東日本巨大地震で被災した東京電力の福島第1原発(福島県)での事故発生を受けた措置。
知事によると中国電は「申し出の趣旨を重く受け止める」と回答したという。
中国電は2009年12月に国に上関原発の原子炉設置許可を申請。12年6月の着工予定で、海面埋め立てなどの準備工事に着手している。
二井知事は原発の安全性全般について「検証する必要がある。
県民の不安は今回の件で高まっている」と述べた。
②【2011年3月18日 読売新聞静岡版 ※記事要約】
「知事も見直し必要」
中部電力が浜岡4号機で計画しているウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を使用したプルサーマル発電について、川勝知事は17日の記者会見で「想定外の事が現実に東電福島第1原発で起った。今のまま進める事は到底出来ない」と述べ、今回の東日本巨大地震を機に安全対策の抜本的な見直しが必要との見解を示した。中電が浜岡に新設する6号機についても「今回の大事故 を踏まえると、新しい安全対策が必要。いまの計画通りに進めるわけには行かない」と語った。
川勝知事は、16日に中電の水野明久社長と電話で会談した事を明らかにした。知事によると、社長も4号機のプルサーマル発電や6号機の新設は現在の計画通りには進められず、根本的な安全対策の見直しが必要との認識を示したという。
菊川市長ら視察 「浜岡原発安全等庁内対策委員会(委員長太田順一市長)のメンバーが17日、浜岡原発を視察し、中電が地震後に配備した万一の場合に備えての2台の発電機車や、津波対策の防波壁の建設予定地などをみてまわった。視察後、市長は記者団に「市民の間に不安が広がっている。これまで住民の避難圏は20~30km範囲まで広がり、不安を感じている市民は多い。原 発を止めるべきだとの厳しい声もある。地域防災計画を見直さねばならない」と述べた。プルサーマル計画についても(「厳しい」との立地市である御前崎市長の発言は重い」と語り、現状では認める事は困難との認識を示した。
【2011年3月19日 21時22分 毎日新聞】
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110320k0000m040088000c.html
福島第1原発:水道水に微量放射性物質 6都県
2011年03月21日
「廃炉」となる見通し
朝から雨でどんより。
被災地では心理的にも物理的にも大変なこととご推察します。
犬の散歩のため6時半頃に表に出てみたら、新聞がびしょぬれ。犬を恐れてか最近は玄関先まで持ってみえず、車のミラーに挟んで行かれるのです。心配な時にはビニールに入れてくださるのですが、ということは4時頃はまだふっていなかったのでしょうか。中に織り込まれた一紙はさほどでもなく何とか開けるのですが、表側のもう一紙の新聞は濡れて一塊に。はがそうとすると破れてしまうので、始末が悪い。
被災地では、どんなに大事な書類や思い出も皆、濡れるどころか汚水にまみれてしまっていることでしょう。
生活に無くてはならぬ水ですけれど、幸い高崎市周辺では、水害はないので、浸水の切なさにはあったことがないのですが、その辛さはいかばかりでしょうか。
さて、ダムを造り、水の制御を行い始めた頃には、それなりの大義名分があったことでしょうが、それが政治力と結託し「経済の尺度」に変容し始めた頃から、河川行政はおかしくなってまいりました。
そのダム行政でも、59年目に突入しても完成に至らず、巨額の資金を投入した割には、(一部の役得者をのぞき)住民泣かせの八ッ場ダムは、この国のダム行政のなかで象徴的存在と申せましょう。
それゆえに関係筋には、「メンツにかけても、八ッ場だけはやる」という暗黙の意思が根強いと聞いております。
かつて、現地で、「あのずさんな工法と言われている代替地が崩れたらどうしますか」、「もし、浅間山が噴火してダムが決壊したらどうしますか? 浅間山は活火山ですよ」と問うたことがあった。
「何、崩れたらまた、また工事すりゃいいんだんべに」との返答を戴いて、唖然としたことがありました。つまり、またも「仕事」につながりうるというらしいのでしたが……
さて、市民運動の面々や心ある研究者たちが再三、「核と人類は共存できない」と指摘し続けた原発は、今般、あってはならぬ杞憂が現実のものとなってしまいました。
幸い昨日、枝野官房長官が「福島第1原発」は「廃炉」になるとの見方を示し、基本的には東電も納得してくれているようです。 当然のことと思います。
【2011年3月21日5時30分 朝日新聞】
http://www.asahi.com/national/update/0320/TKY201103200297.html
福島第一原発全6基の廃炉、東電も「不可避」の見方
でも、撤去にも10年間は要するとの末尾の記事に、それもそうだろうなとは思うが、いかに間違えた選択のもたらす後遺症の被害は甚大かとしみじみ思えてなりません。
ようやく乾いだしたシワシワの毎日新聞を広げ、3面中ほどの、まるで広島の原爆ドームのような残骸と化した、衛星写真による上空からの3号機と4号機をみて思います。
【キャプション】16日午後に撮影された、白煙を上げる福島県の東京電力福島第1原発3号機(東電提供の共同通信記事)
では前政権党・自民党によって企業と共同路線とは言葉の響きはいいけれど、結託して行われた間違えた政治判断がもたらした、20世紀の教訓として、建物保存して「遺跡」に?
とここまで記して、「それは出来っこない!!」と、自分で自分を笑いながら、わがボンクラ頭を叩いた次第。そこには凝縮された放射線があるんですから……
それらが除去できるまでには、長い長い時間と高度の技術改革がまたれるのですから……
前にも、記しましたがそれは、八ツ場ダムの上流に眠る、大量のヒ素の蓄積問題と同じです。現在、セメントと混ぜる「固化」という方法が取られていますが、今度は新たな危険性として、セメントとの反応によるガス問題がクローズアップされています。
つまり、左記の「もんじゅ」ではないけれど、ダムを造るために、酸性水を中和したのでしたが、まさに想定外の結果をうみます。
従って、将来、核の除去にあたっては、企業の酷寒のメンツに振り回されることなく行ってほしいと切に思います。それを観てしにたいとはおもいますが、かなり長い時を要することと思います。
でもその前に、まだ危機感が去ったわけではないのです。
核の世紀を断ちきるために、ひたすら祈る次第です。
※毎日新聞3面の上空写真、毎日新聞社のパソコン画面からの方がより鮮明に詳細なのですが、技術的にコピーができず著作権のこともあるので、かなり苦心したのですが、断念。
【毎日新聞のキャプション】18日に撮影された、福島第1原発の3号機(右)と4号機の衛星写真(デジタルグローブ・ISIS提供)=共同
かわりに共同通信の16日のを転載させて戴きました。なお、著作権問題についてはご寛容のほどを。
【おわび】
15時頃まで、写真が異なり、従ってキャプションもことなってました。お詫びいたします。
被災地では心理的にも物理的にも大変なこととご推察します。
犬の散歩のため6時半頃に表に出てみたら、新聞がびしょぬれ。犬を恐れてか最近は玄関先まで持ってみえず、車のミラーに挟んで行かれるのです。心配な時にはビニールに入れてくださるのですが、ということは4時頃はまだふっていなかったのでしょうか。中に織り込まれた一紙はさほどでもなく何とか開けるのですが、表側のもう一紙の新聞は濡れて一塊に。はがそうとすると破れてしまうので、始末が悪い。
被災地では、どんなに大事な書類や思い出も皆、濡れるどころか汚水にまみれてしまっていることでしょう。
生活に無くてはならぬ水ですけれど、幸い高崎市周辺では、水害はないので、浸水の切なさにはあったことがないのですが、その辛さはいかばかりでしょうか。
さて、ダムを造り、水の制御を行い始めた頃には、それなりの大義名分があったことでしょうが、それが政治力と結託し「経済の尺度」に変容し始めた頃から、河川行政はおかしくなってまいりました。
そのダム行政でも、59年目に突入しても完成に至らず、巨額の資金を投入した割には、(一部の役得者をのぞき)住民泣かせの八ッ場ダムは、この国のダム行政のなかで象徴的存在と申せましょう。
それゆえに関係筋には、「メンツにかけても、八ッ場だけはやる」という暗黙の意思が根強いと聞いております。
かつて、現地で、「あのずさんな工法と言われている代替地が崩れたらどうしますか」、「もし、浅間山が噴火してダムが決壊したらどうしますか? 浅間山は活火山ですよ」と問うたことがあった。
「何、崩れたらまた、また工事すりゃいいんだんべに」との返答を戴いて、唖然としたことがありました。つまり、またも「仕事」につながりうるというらしいのでしたが……
さて、市民運動の面々や心ある研究者たちが再三、「核と人類は共存できない」と指摘し続けた原発は、今般、あってはならぬ杞憂が現実のものとなってしまいました。
幸い昨日、枝野官房長官が「福島第1原発」は「廃炉」になるとの見方を示し、基本的には東電も納得してくれているようです。 当然のことと思います。
【2011年3月21日5時30分 朝日新聞】
http://www.asahi.com/national/update/0320/TKY201103200297.html
福島第一原発全6基の廃炉、東電も「不可避」の見方
でも、撤去にも10年間は要するとの末尾の記事に、それもそうだろうなとは思うが、いかに間違えた選択のもたらす後遺症の被害は甚大かとしみじみ思えてなりません。
ようやく乾いだしたシワシワの毎日新聞を広げ、3面中ほどの、まるで広島の原爆ドームのような残骸と化した、衛星写真による上空からの3号機と4号機をみて思います。
【キャプション】16日午後に撮影された、白煙を上げる福島県の東京電力福島第1原発3号機(東電提供の共同通信記事)
では前政権党・自民党によって企業と共同路線とは言葉の響きはいいけれど、結託して行われた間違えた政治判断がもたらした、20世紀の教訓として、建物保存して「遺跡」に?
とここまで記して、「それは出来っこない!!」と、自分で自分を笑いながら、わがボンクラ頭を叩いた次第。そこには凝縮された放射線があるんですから……
それらが除去できるまでには、長い長い時間と高度の技術改革がまたれるのですから……
前にも、記しましたがそれは、八ツ場ダムの上流に眠る、大量のヒ素の蓄積問題と同じです。現在、セメントと混ぜる「固化」という方法が取られていますが、今度は新たな危険性として、セメントとの反応によるガス問題がクローズアップされています。
つまり、左記の「もんじゅ」ではないけれど、ダムを造るために、酸性水を中和したのでしたが、まさに想定外の結果をうみます。
従って、将来、核の除去にあたっては、企業の酷寒のメンツに振り回されることなく行ってほしいと切に思います。それを観てしにたいとはおもいますが、かなり長い時を要することと思います。
でもその前に、まだ危機感が去ったわけではないのです。
核の世紀を断ちきるために、ひたすら祈る次第です。
※毎日新聞3面の上空写真、毎日新聞社のパソコン画面からの方がより鮮明に詳細なのですが、技術的にコピーができず著作権のこともあるので、かなり苦心したのですが、断念。
【毎日新聞のキャプション】18日に撮影された、福島第1原発の3号機(右)と4号機の衛星写真(デジタルグローブ・ISIS提供)=共同
かわりに共同通信の16日のを転載させて戴きました。なお、著作権問題についてはご寛容のほどを。
【おわび】
15時頃まで、写真が異なり、従ってキャプションもことなってました。お詫びいたします。
2011年03月20日
危機感走った、3号機の圧力下げ報道
3/20 その三
次のNHKラジオのニュースなのですが、「あぁ、やっぱり、大本営発表に踊らされていたのか」とギクリとする報道が、午前中確か10時頃、一過性の報道があったのでした。
少なからず本欄に記した事柄への責任感もあり、注意してその後の他メディアの報道をさがしたものでした。が、②に掲載の毎日新聞の短い速報しか報道されていないのです。いかに暇人でもずっと聞いていられもせずの、16時すぎ、同じくNHKラジオで、「数値がさがったので、取りやめた」旨の報道を聞いて、安堵した次第です。
これって、かなりの緊急事態に突入ですよね。
そして、矢継ぎ早に続いた、飲料水や牛乳、ホウシン草の汚染問題。
さらにメーリングリストに入った下記の情報、(広瀬隆さんのUチューブを参考までに末尾に添付)を、花粉証がひどくて、表には出るのを厭うて、苦手な室内の片付け仕事も厭で、「本日休業」とUチューブを何本か観賞。
広瀬流分析には、ますます恐怖心を覚えさせられたものでした。
なお、「2号機」はどう考えても「3号機」ではないかと思うのです。でも、放送のママです。
また、青い色文字にした部分はほぼ同じ意味合いです。こんな緊急事態の報道にしては、お粗末な原稿に感じました。まあ、テープ起こしするおバカさんもいないでしょうけれども。
政府、東京電力、経済産業省原子力安全・保安院との連携はどうなっているのでしょうか。
※取りやめに至る経緯は、東京新聞の共同通信の配信記事をご覧ください。
① 【NHKラジオ】
/////////////////////////
ーー出だし、録音不可ーー(たぶん、「原子炉格納容器の圧力が高まっているため、圧力を下げる」ということ)
……下げることになりました。その際、方法によっては、含まれる放射性物質の量が、これまでよりも多く外部に出る可能性があるということです。
経済産業省の原子力安全・保安院では、放出する際には風向きなどを考慮しながら少しづつ出すとして、現時点では現在の避難の範囲を変えることは想定していないとしています。
原子力安全・保安院によりますと、3号機では原子炉を冷やすための海水を注入する作業が続けられていますが、今朝になって、原子炉をおおう格納容器の中の圧力が上昇していることを確認したということです。
格納容器は原子力発電所で事故が起きた際に、放射線物質を外に漏れ出ないよう閉じ込める重要な役割を持つ施設で、2号機の破損を防ぐ圧力を下げる作業を決めたということです。
格納容器内の空気には、放射線物質が含まれていて、作業はまず格納容器の圧力を調整する、サプレッションプール(圧力抑制室)の中の水を通して、放射線物質の量を減らしてから、外に放出する方法を試みるということです。
しかし、この方法で、圧力が下がらない場合は、廃棄塔から外に空気を放出するということです。
その際は水を通して出す場合に比べて、放射性の要素の量が100倍にふえ、周辺の放射線量が高くなる可能性があるということです。
ただ放出する場合は、風向きなどを考慮して少しづつ出すということで、原子力・安全保安院は現時点で住民に指示している避難の範囲を変えることはないということです。
原子力安全・保安院は圧力を下げる措置は、放水と電源の復旧作業を行っている人たちをいったん退避させてから行うということです。
原子力安全・保安院は今回の作業で、外部にでる放射線の量が増える可能性があるが、格納容器を守るためのやむをえない措置だと話しています。
原子力安全保安委は福島第Ⅰ原発で、半径20~30キロの屋内退避がだされた住民に換気扇に換気扇を止めるなど
ーー以下、略ーー
この後、換気扇の扱いや暖房を利用している住民の注意点として、窓の開け方にいたるまで注意点が縷々と説明されてたのでした。続いて、福島第一原発周辺の今夜の風向きのことまで放送されたのでした。
② ////////////////////////////
【2011年3月20日 13時06分(最終更新 3月20日 13時11分) 毎日新聞】
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110320k0000e040037000c.html
福島第1原発:3号機の圧力高まる 下げる作業へ
経済産業省原子力安全・保安院によると、東京電力福島第1原発3号機で、原子炉格納容器の圧力が高まっているため、同社は配管の弁を開けて圧力を下げる作業を行う。
③//////////////////////
【2011年3月20日 16時30分 東京新聞】
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011032001000086.html
福島原発、放水継続し通電へ詰め 3号機で蒸気放出見合わせ
【キャプション】18日に撮影された、福島第1原発の3号機(右)と4号機の衛星写真(デジタルグローブ・ISIS提供・共同)
(共同)
④/////////////////////
「広瀬隆氏の報道告発」(3月17日のYouTube)
http://blogs.yahoo.co.jp/semidalion/44848035.html
※一つの参考意見として、ご覧ください。
やはり、写真がほしいですね。
昼前に一族そろって、お墓参りに行きました。その帰途、昨年の種がこぼれて芽生えた油菜が、ほき出していたので、いわゆる「油菜≒かき菜」を採取。姉たちにもあげ、昼ごはんのお采に。
それにしても、草分け的存在でもはや35年選手のわが花粉症。ことしは早めに漢方薬を飲んでいたにもかかわらず、まぶたがただれきっています。ちなみに今朝早朝、犬の散歩の途中で気がついたら、鼻腔からの血でマスクの半分がまっかに染まったという具合で、原子炉内部のようにわが鼻の粘膜も、相当にやられてしまってます。、昨日、布団を干したので、今朝はその“効力”大といったところでしょうか。採れたて野菜の新鮮さが、少しは効いてくれないかなぁと思いつつ食しました。
それにしても、丹精して作ったホウレン草を出荷間際で廃棄処分しなければならない農家の方たちの辛さはいかばかりでしょうか。
次のNHKラジオのニュースなのですが、「あぁ、やっぱり、大本営発表に踊らされていたのか」とギクリとする報道が、午前中確か10時頃、一過性の報道があったのでした。
少なからず本欄に記した事柄への責任感もあり、注意してその後の他メディアの報道をさがしたものでした。が、②に掲載の毎日新聞の短い速報しか報道されていないのです。いかに暇人でもずっと聞いていられもせずの、16時すぎ、同じくNHKラジオで、「数値がさがったので、取りやめた」旨の報道を聞いて、安堵した次第です。
これって、かなりの緊急事態に突入ですよね。
そして、矢継ぎ早に続いた、飲料水や牛乳、ホウシン草の汚染問題。
さらにメーリングリストに入った下記の情報、(広瀬隆さんのUチューブを参考までに末尾に添付)を、花粉証がひどくて、表には出るのを厭うて、苦手な室内の片付け仕事も厭で、「本日休業」とUチューブを何本か観賞。
広瀬流分析には、ますます恐怖心を覚えさせられたものでした。
なお、「2号機」はどう考えても「3号機」ではないかと思うのです。でも、放送のママです。
また、青い色文字にした部分はほぼ同じ意味合いです。こんな緊急事態の報道にしては、お粗末な原稿に感じました。まあ、テープ起こしするおバカさんもいないでしょうけれども。
政府、東京電力、経済産業省原子力安全・保安院との連携はどうなっているのでしょうか。
※取りやめに至る経緯は、東京新聞の共同通信の配信記事をご覧ください。
① 【NHKラジオ】
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ーー出だし、録音不可ーー(たぶん、「原子炉格納容器の圧力が高まっているため、圧力を下げる」ということ)
……下げることになりました。その際、方法によっては、含まれる放射性物質の量が、これまでよりも多く外部に出る可能性があるということです。
経済産業省の原子力安全・保安院では、放出する際には風向きなどを考慮しながら少しづつ出すとして、現時点では現在の避難の範囲を変えることは想定していないとしています。
原子力安全・保安院によりますと、3号機では原子炉を冷やすための海水を注入する作業が続けられていますが、今朝になって、原子炉をおおう格納容器の中の圧力が上昇していることを確認したということです。
格納容器は原子力発電所で事故が起きた際に、放射線物質を外に漏れ出ないよう閉じ込める重要な役割を持つ施設で、2号機の破損を防ぐ圧力を下げる作業を決めたということです。
格納容器内の空気には、放射線物質が含まれていて、作業はまず格納容器の圧力を調整する、サプレッションプール(圧力抑制室)の中の水を通して、放射線物質の量を減らしてから、外に放出する方法を試みるということです。
しかし、この方法で、圧力が下がらない場合は、廃棄塔から外に空気を放出するということです。
その際は水を通して出す場合に比べて、放射性の要素の量が100倍にふえ、周辺の放射線量が高くなる可能性があるということです。
ただ放出する場合は、風向きなどを考慮して少しづつ出すということで、原子力・安全保安院は現時点で住民に指示している避難の範囲を変えることはないということです。
原子力安全・保安院は圧力を下げる措置は、放水と電源の復旧作業を行っている人たちをいったん退避させてから行うということです。
原子力安全・保安院は今回の作業で、外部にでる放射線の量が増える可能性があるが、格納容器を守るためのやむをえない措置だと話しています。
原子力安全保安委は福島第Ⅰ原発で、半径20~30キロの屋内退避がだされた住民に換気扇に換気扇を止めるなど
ーー以下、略ーー
この後、換気扇の扱いや暖房を利用している住民の注意点として、窓の開け方にいたるまで注意点が縷々と説明されてたのでした。続いて、福島第一原発周辺の今夜の風向きのことまで放送されたのでした。
② ////////////////////////////
【2011年3月20日 13時06分(最終更新 3月20日 13時11分) 毎日新聞】
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110320k0000e040037000c.html
福島第1原発:3号機の圧力高まる 下げる作業へ
経済産業省原子力安全・保安院によると、東京電力福島第1原発3号機で、原子炉格納容器の圧力が高まっているため、同社は配管の弁を開けて圧力を下げる作業を行う。
③//////////////////////
【2011年3月20日 16時30分 東京新聞】
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011032001000086.html
福島原発、放水継続し通電へ詰め 3号機で蒸気放出見合わせ
【キャプション】18日に撮影された、福島第1原発の3号機(右)と4号機の衛星写真(デジタルグローブ・ISIS提供・共同)
(共同)
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「広瀬隆氏の報道告発」(3月17日のYouTube)
http://blogs.yahoo.co.jp/semidalion/44848035.html
※一つの参考意見として、ご覧ください。
やはり、写真がほしいですね。
昼前に一族そろって、お墓参りに行きました。その帰途、昨年の種がこぼれて芽生えた油菜が、ほき出していたので、いわゆる「油菜≒かき菜」を採取。姉たちにもあげ、昼ごはんのお采に。
それにしても、草分け的存在でもはや35年選手のわが花粉症。ことしは早めに漢方薬を飲んでいたにもかかわらず、まぶたがただれきっています。ちなみに今朝早朝、犬の散歩の途中で気がついたら、鼻腔からの血でマスクの半分がまっかに染まったという具合で、原子炉内部のようにわが鼻の粘膜も、相当にやられてしまってます。、昨日、布団を干したので、今朝はその“効力”大といったところでしょうか。採れたて野菜の新鮮さが、少しは効いてくれないかなぁと思いつつ食しました。
それにしても、丹精して作ったホウレン草を出荷間際で廃棄処分しなければならない農家の方たちの辛さはいかばかりでしょうか。
2011年03月20日
職を辞したある原発技術者の痛みの譜
3/20 その二
本日はお彼岸。朝、近所に住む姉が、ぼた持ちを作ってきてくれました。ちょうど、朝食の支度中でしたので、さっそく、一つをパクリ。でも、写真に収めました。あしらった菜の花は、昨日の天ブラにした残り。それこそ、昼食に間に合わせるための、福島原発並みの“時間との闘い”でしたから、食材を全部揚げきろうとは思わず、業務用大袋のイカもハゼも次回用にかなり残したのでした。ちなみに、このおはぎも残っています(お好きな方に手伝って下さいな。食材はモチ米も始め無添加の品です)。
被災地の皆さん、明日の彼岸の中日をむかえ、どんなお気持ちでしょうか。平素だったら、ご先祖の供養はねんごろになされた地域ではなかったでしょうか。
さて、一昨日ご紹介した、「原発一問一答」に快くお答えくださった上に、責任所在の面において、「お名前出させて戴いていいですか」との依頼にまたもご快諾くださり、念のため、ご自分のご経歴も記してくだされたH・Sさんこと、杉山さんから、コメント欄に以下のお便りを戴いてました。
内容のある文面ですので、本欄で改めて転載させて戴くことに致しました。
当方、お知り合いになってからすでに数年間経ちますが、科学の面部法律問題に極めて明るく、独走しがちな当方の手綱をいつも引きしめてくださる、杉山さんの私的なご経歴に言及したこともなければ伺ったのも初めてです。
ご経歴の末尾の退職にいたるまでの処は、前回は考慮して、割愛しさせて戴いたのでしたが、ご本人にとっての最大の痛みは、組織の中での「事故隠し」(原発の歴史の過程では今の視点でみれば小さな通過点の一つとのこと)に加担せざるを得なかった煩悶にあったということでした。今回、初めて活字にしてくださったとのこと。
お若い日に、教授との対立から研究室を去られ、三菱重工業の新型炉技術部に就職。そして良心の呵責にさいなまされ離職された過程を思い出すことは、この20年間、おそらく精神的な痛みの日々だったことと存じます。
ご自身も、今回記したことで、「ふっきれた」と述懐されています。思わず「じゃ、カミングアウトですか?」と申しますと、電話の向こうの声は笑っていられました。今般、心ならずも長年、封印されていた痛みを勝手にこじあけてしまった当方ですが、こういう良心的な研究者が原発問題の指導者として大学に残っていてくださったら……と思われてなりません。
このように、原発は戦争と同じく「兵器」と言っていいでしょうか。
【3月18日その三「レベル5にひきあげ」に、寄せられた杉山さんのコメント】
結果論になりますが、福島原発の事故の直接の原因は、津波の高さの想定が極めて甘かったということです。
原子力プラントの安全設計においては、1万年に1回、10万年に1回、いや100万年に1回の事象まで対策を考えています。 しかし、所詮人間が考えることです。
そこまで考えるのに、わずか数百年に1度の規模の津波を考慮しなかったのです。
いったい何人の専門家が、想定する津波の高さについて本気で考えたでしょうか。おそらく、関連した全ての方が津波の高さは専門外として、誰かが言い出した数メートルの高さを鵜呑みにしてしまったのでしょう。
結果として、想定される津波の高さは見直されることなく、そのままになっていたのでしょう。今回の事故の対応は、専門家の誰もが考えていなかったことです。しかし、消防車やヘリによる海水散布など原子力以外で培われた技術で何とか冷却を確保しつつあります。
しかし、「もんじゅ」ではこれが出来ません。水や空気と触れると発火する液体ナトリウムを冷却材に使っているからです。
もんじゅで同じ事態が起きたら、なすすべがないのです。さらに、「もんじゅ」では福島では問題にならない再臨界(核爆発)の可能性もあります。
たしか、安全審査の途中で、炉心溶融に備えて、コアキャッチャー(再臨界が起きないように融けてきた炉心を受け止めて分散させる)を付ける付けないという議論をしていたように記憶しています。
原子力プラントは極めて複雑なシステムで、もはや生き物であるかのようです。生き物を人間が本当にコントロールできるのだろうか。現役時代、そう思っていました。 事故が起きても、内部の状況は見えませんから、温度や圧力から何が起こっているかを診断しなければならないのです。これ自体が困難を伴う作業の上、温度計や圧力計も故障するのです。しかも、発電所全体を把握している人間が誰一人いないのです。
他のシステムならば、得られる利益が大ききければそれでも良いのでしょう。しかし原子力は、いったん事故が起きた場合の影響が大きすぎます。
今回の事故で、東電や政府の対応を批判する意見が沢山あります。それらはもっともな意見です。しかし、自分が東電の担当者の立場になったらもっとうまく対応できるのでしょうか。
私の答えはNOです。
そうだとしたら、人間が作った組織の実力はあの程度なのです。批判を浴びている東電ですが、所詮のあの程度の対応が、今の人類の実力なのです。
それを前提に原子力プラントの設計も進めなければなりません。嘘も付くしミスもする、そんな人間が設計し運転するのです。それを前提に設計する必要があります。原子力や航空の分野では、フールプルーフ(バカ防御)という設計思想があります。それをもっと広義に考えるべきでしょう。
そう考えたとき、原子力は、個人がどんなに一生懸命やっても、遙かに限界を超えています。 そういった意味で、少なくとも、私には人智を超えている「ばけもの」ように思えます。原子力、特に「もんじゅ」は。
最後に、杉山さんのご経歴を前述の記述の参考までに、全文記します。
83年 東北大学大学院原子炉工学専攻修士課程修了。
同年から90年 三菱重工業 新型炉技術部、設計部勤務
主に大間に計画されていた新型転換炉、もんじゅ、ふげんなどの設計に従事。ふげんでは事故隠しに加担。確率論的安全性評価など新型炉において、重大な事故をどう設定し評価するかという安全設計思想の分野に興味を抱いていた。
86年 チェルノブイリ事故調査を担当したことを機に原子力の安全性に疑問を抱くようになる。同年、うつ病になる。その後復職と発病を繰り返すも、90年退社。
本日はお彼岸。朝、近所に住む姉が、ぼた持ちを作ってきてくれました。ちょうど、朝食の支度中でしたので、さっそく、一つをパクリ。でも、写真に収めました。あしらった菜の花は、昨日の天ブラにした残り。それこそ、昼食に間に合わせるための、福島原発並みの“時間との闘い”でしたから、食材を全部揚げきろうとは思わず、業務用大袋のイカもハゼも次回用にかなり残したのでした。ちなみに、このおはぎも残っています(お好きな方に手伝って下さいな。食材はモチ米も始め無添加の品です)。
被災地の皆さん、明日の彼岸の中日をむかえ、どんなお気持ちでしょうか。平素だったら、ご先祖の供養はねんごろになされた地域ではなかったでしょうか。
さて、一昨日ご紹介した、「原発一問一答」に快くお答えくださった上に、責任所在の面において、「お名前出させて戴いていいですか」との依頼にまたもご快諾くださり、念のため、ご自分のご経歴も記してくだされたH・Sさんこと、杉山さんから、コメント欄に以下のお便りを戴いてました。
内容のある文面ですので、本欄で改めて転載させて戴くことに致しました。
当方、お知り合いになってからすでに数年間経ちますが、科学の面部法律問題に極めて明るく、独走しがちな当方の手綱をいつも引きしめてくださる、杉山さんの私的なご経歴に言及したこともなければ伺ったのも初めてです。
ご経歴の末尾の退職にいたるまでの処は、前回は考慮して、割愛しさせて戴いたのでしたが、ご本人にとっての最大の痛みは、組織の中での「事故隠し」(原発の歴史の過程では今の視点でみれば小さな通過点の一つとのこと)に加担せざるを得なかった煩悶にあったということでした。今回、初めて活字にしてくださったとのこと。
お若い日に、教授との対立から研究室を去られ、三菱重工業の新型炉技術部に就職。そして良心の呵責にさいなまされ離職された過程を思い出すことは、この20年間、おそらく精神的な痛みの日々だったことと存じます。
ご自身も、今回記したことで、「ふっきれた」と述懐されています。思わず「じゃ、カミングアウトですか?」と申しますと、電話の向こうの声は笑っていられました。今般、心ならずも長年、封印されていた痛みを勝手にこじあけてしまった当方ですが、こういう良心的な研究者が原発問題の指導者として大学に残っていてくださったら……と思われてなりません。
このように、原発は戦争と同じく「兵器」と言っていいでしょうか。
【3月18日その三「レベル5にひきあげ」に、寄せられた杉山さんのコメント】
結果論になりますが、福島原発の事故の直接の原因は、津波の高さの想定が極めて甘かったということです。
原子力プラントの安全設計においては、1万年に1回、10万年に1回、いや100万年に1回の事象まで対策を考えています。 しかし、所詮人間が考えることです。
そこまで考えるのに、わずか数百年に1度の規模の津波を考慮しなかったのです。
いったい何人の専門家が、想定する津波の高さについて本気で考えたでしょうか。おそらく、関連した全ての方が津波の高さは専門外として、誰かが言い出した数メートルの高さを鵜呑みにしてしまったのでしょう。
結果として、想定される津波の高さは見直されることなく、そのままになっていたのでしょう。今回の事故の対応は、専門家の誰もが考えていなかったことです。しかし、消防車やヘリによる海水散布など原子力以外で培われた技術で何とか冷却を確保しつつあります。
しかし、「もんじゅ」ではこれが出来ません。水や空気と触れると発火する液体ナトリウムを冷却材に使っているからです。
もんじゅで同じ事態が起きたら、なすすべがないのです。さらに、「もんじゅ」では福島では問題にならない再臨界(核爆発)の可能性もあります。
たしか、安全審査の途中で、炉心溶融に備えて、コアキャッチャー(再臨界が起きないように融けてきた炉心を受け止めて分散させる)を付ける付けないという議論をしていたように記憶しています。
原子力プラントは極めて複雑なシステムで、もはや生き物であるかのようです。生き物を人間が本当にコントロールできるのだろうか。現役時代、そう思っていました。 事故が起きても、内部の状況は見えませんから、温度や圧力から何が起こっているかを診断しなければならないのです。これ自体が困難を伴う作業の上、温度計や圧力計も故障するのです。しかも、発電所全体を把握している人間が誰一人いないのです。
他のシステムならば、得られる利益が大ききければそれでも良いのでしょう。しかし原子力は、いったん事故が起きた場合の影響が大きすぎます。
今回の事故で、東電や政府の対応を批判する意見が沢山あります。それらはもっともな意見です。しかし、自分が東電の担当者の立場になったらもっとうまく対応できるのでしょうか。
私の答えはNOです。
そうだとしたら、人間が作った組織の実力はあの程度なのです。批判を浴びている東電ですが、所詮のあの程度の対応が、今の人類の実力なのです。
それを前提に原子力プラントの設計も進めなければなりません。嘘も付くしミスもする、そんな人間が設計し運転するのです。それを前提に設計する必要があります。原子力や航空の分野では、フールプルーフ(バカ防御)という設計思想があります。それをもっと広義に考えるべきでしょう。
そう考えたとき、原子力は、個人がどんなに一生懸命やっても、遙かに限界を超えています。 そういった意味で、少なくとも、私には人智を超えている「ばけもの」ように思えます。原子力、特に「もんじゅ」は。
最後に、杉山さんのご経歴を前述の記述の参考までに、全文記します。
83年 東北大学大学院原子炉工学専攻修士課程修了。
同年から90年 三菱重工業 新型炉技術部、設計部勤務
主に大間に計画されていた新型転換炉、もんじゅ、ふげんなどの設計に従事。ふげんでは事故隠しに加担。確率論的安全性評価など新型炉において、重大な事故をどう設定し評価するかという安全設計思想の分野に興味を抱いていた。
86年 チェルノブイリ事故調査を担当したことを機に原子力の安全性に疑問を抱くようになる。同年、うつ病になる。その後復職と発病を繰り返すも、90年退社。
2011年03月20日
4号機、放水開始。3号機は13時間も放水
3/20 その一
今朝、犬の散歩のついでに眼に入った庭先のフキノトウです。もう、こんなになってました。写真下のようなつぼみを探すのは大変。
そういえば、10日くらい前に。一つおませなフキノトウをみつけて、みそ汁にいれたのでしたが、その後、今回の震災による放射線騒ぎと重症の30年来の花粉症のため、探し出す心のゆとりもなかったのでした。昨日の昼は、昨今の「計画停電」によって、実家の冷凍庫から放出された魚介類の天ぷらを大量に上げ、親戚中に配ったのでしたが、気がついていれば……と思わず思った次第です。なお、福島原発の突撃隊にも似た、厄介な「天ぷらあげ役」はどういうわけか当方というのが昨今の不文律的区割りなのです。昨日も顔のあちこちに油がとんで、何度か冷水で冷やしつつの作業でした。
それに昨日、例年、楽しみにしていたフクジュソウを茂みのなかに見つけて、これもまた伸びきっていたのに、今年は春の訪れに迂闊だったなと思ったものでした。
八ッ場通いも自粛の日々ですが、八ッ場のフキノトウはそれはそれは清新。和らかな緑色からは、深い感動をあたえられます。
10年も通い続けていると、長野原町の水没地内のどこに何が生え、どんな花が咲くか、「私の八ッ場地図」が頭の中にはできているほどです。
でも、まだもうちょっと先になります。……そうでもないかな?と気がかり。八ッ場へ行ってくると不思議に元気になれるんです。でも、もうしばらくはガソリンを使い切ることはできません。じっと我慢の叔母さんです。
どうか、被災地の皆さんに、東北地方の遅い春の訪れがくる頃には、復旧が進んでますように。
さて、長くなりましたが、本日の第1弾は、戴いたコメントを紹介をしようとして記しはじめたのでしたが、思わぬ方向に行ってしまいました。で、最新のニュースにて、閉じます。
① ただ今、午前8時。
自衛隊が、4号機の放水作業を始めてくれたようです。
② 【NHKラジオの録音にそって記しました】
また、東京消防庁による3号機の放水作業は、本日3時40分まで行われたとのことで、感激です。
昨日の午後2時過ぎから、屈折放水塔車を使って、3号機の使用済み燃料を保管するプールにピンポイントで水を送るやり方で行われたそうです。燃料の補給以外はほとんどの間、無人で行ったとのことでした。被曝なさらないので、ほっとしました。
当初の計画では9時過ぎに終了予定だったそうですが、政府の対策本部の意向、「3号機をより安全に保つために、長く放水を続けてほしい」との要請を受けて、本日0時半まで。さらにまた、再び政府からの「できるだけ長く」との意向に、予定を大幅にこえる、約13時間半も連続して続けてくださったようです。
放水された海水の量は、使用済み燃料を保管するプールの容量のほぼ2倍とのことです。
もしかしたら、これで、最悪の事態は回避できるかもしれません。
何といっても、季節はもう“希望の春”なんですもの。
でも、“春に嵐はつきもの”、予断はできません。
そして、一般国民にテレビやラジオでもたらされているこの間の情報が、「大本営発表」型でないことを祈ります。
ともかく、これだけ、世界を震かんとさせた、日本の原発問題です。もう、コリゴリ。全面廃止を望んでやみません。
八ッ場ダム建設などムダな公共事業に費やす費用とエネルギーは震災地の復興、ならびに翻弄され続けてきた水没地当時者の皆さんへの生活再建策や慰謝料として使うべきです。
今朝、犬の散歩のついでに眼に入った庭先のフキノトウです。もう、こんなになってました。写真下のようなつぼみを探すのは大変。
そういえば、10日くらい前に。一つおませなフキノトウをみつけて、みそ汁にいれたのでしたが、その後、今回の震災による放射線騒ぎと重症の30年来の花粉症のため、探し出す心のゆとりもなかったのでした。昨日の昼は、昨今の「計画停電」によって、実家の冷凍庫から放出された魚介類の天ぷらを大量に上げ、親戚中に配ったのでしたが、気がついていれば……と思わず思った次第です。なお、福島原発の突撃隊にも似た、厄介な「天ぷらあげ役」はどういうわけか当方というのが昨今の不文律的区割りなのです。昨日も顔のあちこちに油がとんで、何度か冷水で冷やしつつの作業でした。
それに昨日、例年、楽しみにしていたフクジュソウを茂みのなかに見つけて、これもまた伸びきっていたのに、今年は春の訪れに迂闊だったなと思ったものでした。
八ッ場通いも自粛の日々ですが、八ッ場のフキノトウはそれはそれは清新。和らかな緑色からは、深い感動をあたえられます。
10年も通い続けていると、長野原町の水没地内のどこに何が生え、どんな花が咲くか、「私の八ッ場地図」が頭の中にはできているほどです。
でも、まだもうちょっと先になります。……そうでもないかな?と気がかり。八ッ場へ行ってくると不思議に元気になれるんです。でも、もうしばらくはガソリンを使い切ることはできません。じっと我慢の叔母さんです。
どうか、被災地の皆さんに、東北地方の遅い春の訪れがくる頃には、復旧が進んでますように。
さて、長くなりましたが、本日の第1弾は、戴いたコメントを紹介をしようとして記しはじめたのでしたが、思わぬ方向に行ってしまいました。で、最新のニュースにて、閉じます。
① ただ今、午前8時。
自衛隊が、4号機の放水作業を始めてくれたようです。
② 【NHKラジオの録音にそって記しました】
また、東京消防庁による3号機の放水作業は、本日3時40分まで行われたとのことで、感激です。
昨日の午後2時過ぎから、屈折放水塔車を使って、3号機の使用済み燃料を保管するプールにピンポイントで水を送るやり方で行われたそうです。燃料の補給以外はほとんどの間、無人で行ったとのことでした。被曝なさらないので、ほっとしました。
当初の計画では9時過ぎに終了予定だったそうですが、政府の対策本部の意向、「3号機をより安全に保つために、長く放水を続けてほしい」との要請を受けて、本日0時半まで。さらにまた、再び政府からの「できるだけ長く」との意向に、予定を大幅にこえる、約13時間半も連続して続けてくださったようです。
放水された海水の量は、使用済み燃料を保管するプールの容量のほぼ2倍とのことです。
もしかしたら、これで、最悪の事態は回避できるかもしれません。
何といっても、季節はもう“希望の春”なんですもの。
でも、“春に嵐はつきもの”、予断はできません。
そして、一般国民にテレビやラジオでもたらされているこの間の情報が、「大本営発表」型でないことを祈ります。
ともかく、これだけ、世界を震かんとさせた、日本の原発問題です。もう、コリゴリ。全面廃止を望んでやみません。
八ッ場ダム建設などムダな公共事業に費やす費用とエネルギーは震災地の復興、ならびに翻弄され続けてきた水没地当時者の皆さんへの生活再建策や慰謝料として使うべきです。
2011年03月19日
官民あげて、「時間との闘い」なり
3/19 その二
そして、タンポポも、ちゃんと。
タンボボの黄色は、「希望の色」と思っています。
国際原子力機関(IAEA、本部ウィーン)の天野事務長は、16日の記者会見で「電子メールのやり取りだけで事実をつかむのは難しい」と述べ、17日夕、日本を訪れています。これは「日本からの情報不足で初期の事故評価を誤った“核の番人”IAEAの危機対応能力にも疑問符が突きつけられている」からだとも伝えられていました。
さらに調整に手間取っていた環境モニタリングや医療支援を行う専門家チームも17日に日本に派遣すると発表していました。
そして、昨日18日のNHKニュースによれば、総理大臣官邸で菅総理大臣と会い会談し、「日本と連携して取り組みたい。情報についてもっと多く詳しく戴きたい」と述べました。
これに対して、菅総理は「まだまだ情報の把握が不十分な点もあり、放射線のモニタリングを増やすなど内容と質を高める準備を進めてい。。日本政府として事故の情報は最大限透明性をもって全世界に包み隠さず開示することを約束する報告する」と述べたということでした。天野事務局長は「福島第一原発については、冷やすことが非常に大事だと思っている。時間との闘いだ」と述べたということでした。
はからずも、次の読売速報の見出しをご覧ください。
ニュースによれば、夜を徹しての本当に「時間との闘い」、さらに被曝への恐怖感との闘いのようでした。
ところで、《「米ABCテレビは16日放送の番組で、現場に残った50人を「フクシマ・フィフティー」と呼び、「名もない勇者たち」とたたえた》。と報じられている、突撃隊には、昨日憂えましたように、やはり、子会社の社員等も含まれているようです。
でも「志願」とされていますので、ほっとしました(表向きでないことを願います)。
……かつてこの国の軍隊は、思想犯や社会的弱者を最前線に送りこんだ歴史があったのでした。
①【2011年3月19日13時43分 読売新聞】
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20110319-567-OYT1T00324.html
時間との闘い、送電線敷設…現場作業員らの奮闘
海外メディアは今般の東電の初動ミスに゜ついて、かなり手厳しい報道と放射線漏れには日本脱出命令などを繰り出しているようです。それに対して、(いかにも読売新聞しい)次の報道をみつけました。
②【2011年3月19日19時20分 読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110319-OYT1T00642.htm
米の退避勧告圏は過剰?国際指針より厳しい基準
【ワシントン=山田哲朗】放射能漏れを起こした福島第一原発事故で、日米政府の間で避難を求めている範囲が異なることをめぐり、日米で議論が起きている。
ーー以下、略ーー
そして、タンポポも、ちゃんと。
タンボボの黄色は、「希望の色」と思っています。
国際原子力機関(IAEA、本部ウィーン)の天野事務長は、16日の記者会見で「電子メールのやり取りだけで事実をつかむのは難しい」と述べ、17日夕、日本を訪れています。これは「日本からの情報不足で初期の事故評価を誤った“核の番人”IAEAの危機対応能力にも疑問符が突きつけられている」からだとも伝えられていました。
さらに調整に手間取っていた環境モニタリングや医療支援を行う専門家チームも17日に日本に派遣すると発表していました。
そして、昨日18日のNHKニュースによれば、総理大臣官邸で菅総理大臣と会い会談し、「日本と連携して取り組みたい。情報についてもっと多く詳しく戴きたい」と述べました。
これに対して、菅総理は「まだまだ情報の把握が不十分な点もあり、放射線のモニタリングを増やすなど内容と質を高める準備を進めてい。。日本政府として事故の情報は最大限透明性をもって全世界に包み隠さず開示することを約束する報告する」と述べたということでした。天野事務局長は「福島第一原発については、冷やすことが非常に大事だと思っている。時間との闘いだ」と述べたということでした。
はからずも、次の読売速報の見出しをご覧ください。
ニュースによれば、夜を徹しての本当に「時間との闘い」、さらに被曝への恐怖感との闘いのようでした。
ところで、《「米ABCテレビは16日放送の番組で、現場に残った50人を「フクシマ・フィフティー」と呼び、「名もない勇者たち」とたたえた》。と報じられている、突撃隊には、昨日憂えましたように、やはり、子会社の社員等も含まれているようです。
でも「志願」とされていますので、ほっとしました(表向きでないことを願います)。
……かつてこの国の軍隊は、思想犯や社会的弱者を最前線に送りこんだ歴史があったのでした。
①【2011年3月19日13時43分 読売新聞】
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20110319-567-OYT1T00324.html
時間との闘い、送電線敷設…現場作業員らの奮闘
海外メディアは今般の東電の初動ミスに゜ついて、かなり手厳しい報道と放射線漏れには日本脱出命令などを繰り出しているようです。それに対して、(いかにも読売新聞しい)次の報道をみつけました。
②【2011年3月19日19時20分 読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110319-OYT1T00642.htm
米の退避勧告圏は過剰?国際指針より厳しい基準
【ワシントン=山田哲朗】放射能漏れを起こした福島第一原発事故で、日米政府の間で避難を求めている範囲が異なることをめぐり、日米で議論が起きている。
ーー以下、略ーー
2011年03月19日
またも震度5強 茨城県北部
3/19 その一
コンクリートの間から芽生えた、一株のスミレが見事に開花しました。冬の間から、通るたびにずっと気になっていて、「頑張って咲くのよ」と内心、怠りなく声かけをしてきたスミレでした。
まさしく、春ですね~
昨日の杉山さんのご体験に基づくご示唆と、技術と知恵の総力をあげ、福島原発3号機の放水作戦・電源設置に頑張ってくださっている方たちの姿に、何やら心落ち着かせられました。
予定通り、東京消防庁が、
風は強いけれど、それでも春の兆しに今日は思いっきり、窓をあけて、久しぶりに布団を干しました。平日でも布団を干せる、時間的自由という唯一のぜいたくを全面駆使して、花粉症なのにほとんど連日干してましたが、ここ数日、さすがにやめてましたけれど……
予定通り行われた、3号機冷却についての詳細は、次の記事を。
①【3月19日(土)18時44分 時事通信】 http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0319/jj_110319_0991203337.html
3号機に再び放水=政府「一定の安定状況」−福島原発
②【2011年3月19日18時29分 読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110319-OYT1T00630.htm?from=main4
1、2号機に送電線接続…20日から通電作業
とここまで記したら、なんとまた携帯の「緊急地震速報」の発信音。18時56分でした。震度5強とのことでした。
毎日新聞には、下記のサイト名をクリックすると、頻発するこの間の地震一覧がありますので、ご覧下さい。
とにかく、もうそろそろ、こちらも落ち着いてくれませんかね、群発地震さん! と申し上げたいですね。
【2011年3月19日 19時09分 毎日新聞】
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/m20110320k0000m040032000c.html
地震:茨城県で震度5強=19日午後6時56分
19日午後6時56分ごろ、茨城県で震度5強の地震が観測された。気象庁が発表した各地の震度(震度4以上)は次の通り。 震度5強=茨城県北部▽震度5弱=茨城県南部▽震度4=宮城県南部、福島県中通り、同県浜通り、栃木県南部、群馬県南部、埼玉県北部、同県南部、千葉県北東部、同県北西部
コンクリートの間から芽生えた、一株のスミレが見事に開花しました。冬の間から、通るたびにずっと気になっていて、「頑張って咲くのよ」と内心、怠りなく声かけをしてきたスミレでした。
まさしく、春ですね~
昨日の杉山さんのご体験に基づくご示唆と、技術と知恵の総力をあげ、福島原発3号機の放水作戦・電源設置に頑張ってくださっている方たちの姿に、何やら心落ち着かせられました。
予定通り、東京消防庁が、
風は強いけれど、それでも春の兆しに今日は思いっきり、窓をあけて、久しぶりに布団を干しました。平日でも布団を干せる、時間的自由という唯一のぜいたくを全面駆使して、花粉症なのにほとんど連日干してましたが、ここ数日、さすがにやめてましたけれど……
予定通り行われた、3号機冷却についての詳細は、次の記事を。
①【3月19日(土)18時44分 時事通信】 http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0319/jj_110319_0991203337.html
3号機に再び放水=政府「一定の安定状況」−福島原発
②【2011年3月19日18時29分 読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110319-OYT1T00630.htm?from=main4
1、2号機に送電線接続…20日から通電作業
とここまで記したら、なんとまた携帯の「緊急地震速報」の発信音。18時56分でした。震度5強とのことでした。
毎日新聞には、下記のサイト名をクリックすると、頻発するこの間の地震一覧がありますので、ご覧下さい。
とにかく、もうそろそろ、こちらも落ち着いてくれませんかね、群発地震さん! と申し上げたいですね。
【2011年3月19日 19時09分 毎日新聞】
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/m20110320k0000m040032000c.html
地震:茨城県で震度5強=19日午後6時56分
19日午後6時56分ごろ、茨城県で震度5強の地震が観測された。気象庁が発表した各地の震度(震度4以上)は次の通り。 震度5強=茨城県北部▽震度5弱=茨城県南部▽震度4=宮城県南部、福島県中通り、同県浜通り、栃木県南部、群馬県南部、埼玉県北部、同県南部、千葉県北東部、同県北西部
2011年03月18日
レベル5にひきあげ
3/18 その三
これから、第5グループの「計画停電」に入ります。なんと、18時半~22時までの長丁場です。
取り急ぎ、直前の18時台の情報をお伝えします。
海外のマスコミ等で東電の決死隊のことが「フクシマ50」として評価されているようですが、本当にご苦労さまです。でも、こういう危険な仕事は、通例、下請け企業の請負いとなるのですが、そうではないでしょうね。
でも、どうして、東電は未然にふせげなかったのでしょうか。それに比べて東北電力は、女川原発を制御しています。それに、
「計画停電」もコントロールして、被災地の方たちをさらに苦しめ不便をかけることを回避してくれています。
【3月18日(金) 毎日新聞速報】 http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110318k0000e040104000c.html
福島原発:自衛隊 3号機に向け放水を再開
<福島原発>自衛隊 3号機に向け放水を再開
【2011年3月18日 15時39分 東京新聞速報】
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011031801000458.html
復興担当相新設など閣僚増強へ 仙谷氏ら念頭、法改正へ
【18時のNHKラジオニュース】
※「計画停電」のタイムリミットで末尾の概要しか記せませんでした。電気が復帰してから、録音テープをほぼ1時間半近くもかかってテープ起こししたニュースが、その後、アップしたのに消去してしまったのです。 が、やはり末尾に記したニュースの詳述だけでもと再度、テープ起こししましたので、以下に掲げます。
① 福島第一原子力発電所であいついでいる事故で、原子炉内の核燃料の損傷が大きく外部に放射性物質が漏れていることから、経済産業省の原子力安全・保安院は事態の深刻さを示す国際的な基準に照らして評価をした結果、32年前にアメリカで起きたスリーマイル島原発での事故と同じ「レベル5」に引き上げました。
② 福島第一原子力発電所3号機を冷却するために、自衛隊は各地の航空基地から集めた消防車を使って、今日、午後2時前からおよそ40分間放水作業を行いました。
この後、東京消防庁の消防車が放水を行う予定で、深刻な状況にあるとされる3号機の冷却を急いでいます。
福島第一原子力発電所の3号機と4号機はいずれも使用済み燃料を保管したプールが冷却できない状態になっており、このままでは放射性物質が大量に漏れ出す恐れがあります。このうち、3号機について自衛隊は昨日、ヘリコプターと消防車を使って、上空と地上から放水作業を行いましたが、依然としてプールの水位が低い状態が続いていると見られています。
このため、自衛隊は今日も地上からの放水作業を行うこと決め、全国の航空基地から集めた特殊な消防車6台が午後2時前からおよそ40分間にわたって放水を行いました。6台は一台づつ、3号機の近くまで前進して放水を行いました。
これに続いて東京電力の協力会社の社員が在日アメリカ軍から借りた消防車1台を使って、放水を行ったということです。
放水した量はこの7回で合わせて50トンだということです。
放水作業について、航空自衛隊トップの岩崎シゲル航空幕僚長は記者会見で、「映像を見る限り、水は本体に届いているものと思う」と述べ、放水した水は原子炉の建屋に届いているという見方を示しました。さらに作業にあたる隊員の安全確保については、これまでのところ、隊員が浴びた放射線量は最大でも数ミリシーベルト以下で活動には支障がないと考えている。明日以降も放水活動をするかどうかは専門家の判断を待ちたいと述べました。
東京消防庁の放水作業は自衛隊に引き続きて、3号機で行われることになりました。 地上22メートルの高さから1分間に3トンの水を放水てきる屈折放水装置を使って、高い位置から行うことになっています。
③今回の地震で津波が押し寄せた地域の面積は、少なくとも400平方キロメートルに及び、東京の山手線の内側のおよそ6倍にのぼることが、国土地理院の分析でわかりました。
国土地理院は被災地の上空から精密な航空写真を撮影し、被害状況の把握を進めています。この写真をもとに津波が押し寄せた範囲を推定したところ、被災地の地域、青森県の八戸市から福島県南相馬市までの地域で、少なくとも400平方キロメートルに及ぶことがわかったということです。これは東京の山手線の内側のおよそ6倍の面積です。
また、海岸から内陸6㌔の地点まで津波が押し寄せた地域が、複数確認されたということです。
国土地理院によりますと、まだ撮影できていない地域もあり、震災地域はさらに広いということです。
.............................
① 原子力施設でのトラブルの重大性を示す数値は、スリーマイル島と同じく「レベル5」と発表されました。
② 国土地理院の発表によれば、津波による被害面積は、およそ400平方キロメートルで、山手線の内側のおよそ6倍とのことでした。
.............................
なお、前のお知らせでご意見を聞いた、H・Sさんは、杉山さんとおっしゃいます。
責任所在を明らかにする意味で、ご本人の承諾を得まして、ご本人が記されたプロフィールを記させて戴きます。
.....................................
83年 東北大学大学院原子炉工学専攻修士課程修了。
同年から90年 三菱重工業 新型炉技術部、設計部勤務。
主に大間に計画されていた新型転換炉、もんじゅ、ふげんなどの設計に従事。ふげんでは事故隠しに加担。確率論的安全性評価など新型炉において、重大な事故をどう設定し評価するかという安全設計思想の分野に興味を抱いていた。
86年 チェルノブイリ事故調査を担当したことを機に原子力の安全性に疑問を抱くようになる。90年退社。
これから、第5グループの「計画停電」に入ります。なんと、18時半~22時までの長丁場です。
取り急ぎ、直前の18時台の情報をお伝えします。
海外のマスコミ等で東電の決死隊のことが「フクシマ50」として評価されているようですが、本当にご苦労さまです。でも、こういう危険な仕事は、通例、下請け企業の請負いとなるのですが、そうではないでしょうね。
でも、どうして、東電は未然にふせげなかったのでしょうか。それに比べて東北電力は、女川原発を制御しています。それに、
「計画停電」もコントロールして、被災地の方たちをさらに苦しめ不便をかけることを回避してくれています。
【3月18日(金) 毎日新聞速報】 http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110318k0000e040104000c.html
福島原発:自衛隊 3号機に向け放水を再開
<福島原発>自衛隊 3号機に向け放水を再開
【2011年3月18日 15時39分 東京新聞速報】
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011031801000458.html
復興担当相新設など閣僚増強へ 仙谷氏ら念頭、法改正へ
【18時のNHKラジオニュース】
※「計画停電」のタイムリミットで末尾の概要しか記せませんでした。電気が復帰してから、録音テープをほぼ1時間半近くもかかってテープ起こししたニュースが、その後、アップしたのに消去してしまったのです。 が、やはり末尾に記したニュースの詳述だけでもと再度、テープ起こししましたので、以下に掲げます。
① 福島第一原子力発電所であいついでいる事故で、原子炉内の核燃料の損傷が大きく外部に放射性物質が漏れていることから、経済産業省の原子力安全・保安院は事態の深刻さを示す国際的な基準に照らして評価をした結果、32年前にアメリカで起きたスリーマイル島原発での事故と同じ「レベル5」に引き上げました。
② 福島第一原子力発電所3号機を冷却するために、自衛隊は各地の航空基地から集めた消防車を使って、今日、午後2時前からおよそ40分間放水作業を行いました。
この後、東京消防庁の消防車が放水を行う予定で、深刻な状況にあるとされる3号機の冷却を急いでいます。
福島第一原子力発電所の3号機と4号機はいずれも使用済み燃料を保管したプールが冷却できない状態になっており、このままでは放射性物質が大量に漏れ出す恐れがあります。このうち、3号機について自衛隊は昨日、ヘリコプターと消防車を使って、上空と地上から放水作業を行いましたが、依然としてプールの水位が低い状態が続いていると見られています。
このため、自衛隊は今日も地上からの放水作業を行うこと決め、全国の航空基地から集めた特殊な消防車6台が午後2時前からおよそ40分間にわたって放水を行いました。6台は一台づつ、3号機の近くまで前進して放水を行いました。
これに続いて東京電力の協力会社の社員が在日アメリカ軍から借りた消防車1台を使って、放水を行ったということです。
放水した量はこの7回で合わせて50トンだということです。
放水作業について、航空自衛隊トップの岩崎シゲル航空幕僚長は記者会見で、「映像を見る限り、水は本体に届いているものと思う」と述べ、放水した水は原子炉の建屋に届いているという見方を示しました。さらに作業にあたる隊員の安全確保については、これまでのところ、隊員が浴びた放射線量は最大でも数ミリシーベルト以下で活動には支障がないと考えている。明日以降も放水活動をするかどうかは専門家の判断を待ちたいと述べました。
東京消防庁の放水作業は自衛隊に引き続きて、3号機で行われることになりました。 地上22メートルの高さから1分間に3トンの水を放水てきる屈折放水装置を使って、高い位置から行うことになっています。
③今回の地震で津波が押し寄せた地域の面積は、少なくとも400平方キロメートルに及び、東京の山手線の内側のおよそ6倍にのぼることが、国土地理院の分析でわかりました。
国土地理院は被災地の上空から精密な航空写真を撮影し、被害状況の把握を進めています。この写真をもとに津波が押し寄せた範囲を推定したところ、被災地の地域、青森県の八戸市から福島県南相馬市までの地域で、少なくとも400平方キロメートルに及ぶことがわかったということです。これは東京の山手線の内側のおよそ6倍の面積です。
また、海岸から内陸6㌔の地点まで津波が押し寄せた地域が、複数確認されたということです。
国土地理院によりますと、まだ撮影できていない地域もあり、震災地域はさらに広いということです。
.............................
① 原子力施設でのトラブルの重大性を示す数値は、スリーマイル島と同じく「レベル5」と発表されました。
② 国土地理院の発表によれば、津波による被害面積は、およそ400平方キロメートルで、山手線の内側のおよそ6倍とのことでした。
.............................
なお、前のお知らせでご意見を聞いた、H・Sさんは、杉山さんとおっしゃいます。
責任所在を明らかにする意味で、ご本人の承諾を得まして、ご本人が記されたプロフィールを記させて戴きます。
.....................................
83年 東北大学大学院原子炉工学専攻修士課程修了。
同年から90年 三菱重工業 新型炉技術部、設計部勤務。
主に大間に計画されていた新型転換炉、もんじゅ、ふげんなどの設計に従事。ふげんでは事故隠しに加担。確率論的安全性評価など新型炉において、重大な事故をどう設定し評価するかという安全設計思想の分野に興味を抱いていた。
86年 チェルノブイリ事故調査を担当したことを機に原子力の安全性に疑問を抱くようになる。90年退社。
2011年03月18日
冷静になりましょう。“爆発”の心配はありません
3/18 その二
【最新の動き】
①13時55分、3号機に対して、自衛隊は各地の基地から集めた消防車7台にて、地上から放水を開始しています。合計7回、計70㌧の放水です。
②また、今朝、東京消防署の特殊な機能を備えた消防車30台が現地にかけつけ、当初の計画によれば、1号機を担当すると伝えられています。14時すぎ、福島県内いわき市の集結地を28台が出発した模様。
③東京消防庁と東京電力が、米軍から特殊な消防車を借り受けたとのこと。
..........................................
さて、ご安心ください
「その一」でお伝えしましたように、この間科学的な知識面でたびたびお世話になってきた県内在住の信頼できる、H・Sさんにお聞きしたことを以下に記します。
というのは、当方と同じ送信されてくる同一メールをご覧になられて、去る16日に、
「私は、会社員時代に、原子力発電所の、まさにこのような重大事故対策を担当していました。したがって、状況を理解するだけの知識を持ち合わせているつもりです。みなさんが、不安を感じる気持ちはわかりますが、正確ではない知識に基づいて、やたらにメールで私見をばらまいても、不安をあおるだけだと思います」という、ご意見を戴いていたのでした。
そこで、H・Sさんに伺いました。
① まず、本日18日の毎日新聞28面に掲載の一覧表に、全国の「環境放射能水準調査結果(文科省発表)があり、群馬県の場合は、以下の数値になっていますが、この数値から判断できることは?
過去の通常値 0、02~0、105 ※単位は、マイクロシーベルト毎時
16日 0、107 午後11時~17時午前0時
17日 0、101 午前8時~9時
ーーー現状の数値では、まったく心配はありません。
②現段階・今後において核爆発の心配は?
ーー核爆発(再臨界)については、現段階だけではなく、仮に、燃料棒の冷却がうまくいかず、燃料が融けたとしても、今後も起こる心配はまずありません。
これは、軽水炉(福島原発)の物理的な特性です。なお、「もんじゅ」では事情が異なります。
③ チェルノブィリのようなことにはなりませんか?
ーー 核爆発が起きるかという点ではチェルノブィリのようなことにはなりません。なぜなら、すでに、原子炉の核分裂反応は停止しているからです。(チェルノブイリでは停止できずに暴走した。)
しかし、放射性物質の大量飛散という点では、チェルノブィリのようなことになる可能性があります。
この点は、使用済み燃料の保管プールと炉心の燃料に分けて考える必要があります。
使用済み燃料については、保管プールにある燃料棒の冷却が出来ずに、燃料棒が融ければ、放射性物質が大量飛散します。数百キロ離れていても、風下ではかなりの影響があります。
群馬県内も風下になれば、屋内待機などの対策が必要となるレベルになると思います。
だから、今は何としても、注水が大切なのです。
炉心の燃料については、チェルノブイリと違って圧力容器、格納容器の中に閉じ込められています。したがって、燃料が融けたからと言って、すぐに放射性物質の大量放出とはなりません。
④ 現段階の状況をどう考えられますか?
ーー炉心の燃料は既にある程度融けていると思われます。
スリーマイル事故と同様な状態です。ただし、電源がない点、複数基で起きている点、使用済み燃料プールも問題になっている点、水素爆発まで起きた点、格納容器の一部である圧力抑制室まで損傷した可能性がある点、スリーマイルのPWR型炉にくらべ格納容器が小さい点、スリーマイルよりも悪い材料がたくさんあります。
⑤?ただし、このまま冷却できなければ
ーー燃料プールについては、温度が上昇し燃料棒が融ければ、放射性物質(特に気体)は確実に飛散します。
ーー炉心の燃料については、燃料棒がもっと融けても、格納容器が健全であれば大量飛散は何とか防げると思います。ただし、冷却できずに炉心が燃料が融けるような高温になれば圧力が上昇し格納容器も厳しい状況になります。
⑥ 今の段階で、自衛策にて「脱出」する必要がありますか?
――避難することにもリスクがあります。
交通事故、環境が変わることによる健康被害などです。今の線量レベルのリスクはそういったリスクと同程度だと思います。余裕を持って安全に避難できる方は避難すればいいと思います。しかし、重い病気を持っている方は今のレベルでは避難をすればかえってリスクが高くなります。
また、南相馬市など津波の被災地に物資輸送を止める必要はまったくありません。
【最新の動き】
①13時55分、3号機に対して、自衛隊は各地の基地から集めた消防車7台にて、地上から放水を開始しています。合計7回、計70㌧の放水です。
②また、今朝、東京消防署の特殊な機能を備えた消防車30台が現地にかけつけ、当初の計画によれば、1号機を担当すると伝えられています。14時すぎ、福島県内いわき市の集結地を28台が出発した模様。
③東京消防庁と東京電力が、米軍から特殊な消防車を借り受けたとのこと。
..........................................
さて、ご安心ください
「その一」でお伝えしましたように、この間科学的な知識面でたびたびお世話になってきた県内在住の信頼できる、H・Sさんにお聞きしたことを以下に記します。
というのは、当方と同じ送信されてくる同一メールをご覧になられて、去る16日に、
「私は、会社員時代に、原子力発電所の、まさにこのような重大事故対策を担当していました。したがって、状況を理解するだけの知識を持ち合わせているつもりです。みなさんが、不安を感じる気持ちはわかりますが、正確ではない知識に基づいて、やたらにメールで私見をばらまいても、不安をあおるだけだと思います」という、ご意見を戴いていたのでした。
そこで、H・Sさんに伺いました。
① まず、本日18日の毎日新聞28面に掲載の一覧表に、全国の「環境放射能水準調査結果(文科省発表)があり、群馬県の場合は、以下の数値になっていますが、この数値から判断できることは?
過去の通常値 0、02~0、105 ※単位は、マイクロシーベルト毎時
16日 0、107 午後11時~17時午前0時
17日 0、101 午前8時~9時
ーーー現状の数値では、まったく心配はありません。
②現段階・今後において核爆発の心配は?
ーー核爆発(再臨界)については、現段階だけではなく、仮に、燃料棒の冷却がうまくいかず、燃料が融けたとしても、今後も起こる心配はまずありません。
これは、軽水炉(福島原発)の物理的な特性です。なお、「もんじゅ」では事情が異なります。
③ チェルノブィリのようなことにはなりませんか?
ーー 核爆発が起きるかという点ではチェルノブィリのようなことにはなりません。なぜなら、すでに、原子炉の核分裂反応は停止しているからです。(チェルノブイリでは停止できずに暴走した。)
しかし、放射性物質の大量飛散という点では、チェルノブィリのようなことになる可能性があります。
この点は、使用済み燃料の保管プールと炉心の燃料に分けて考える必要があります。
使用済み燃料については、保管プールにある燃料棒の冷却が出来ずに、燃料棒が融ければ、放射性物質が大量飛散します。数百キロ離れていても、風下ではかなりの影響があります。
群馬県内も風下になれば、屋内待機などの対策が必要となるレベルになると思います。
だから、今は何としても、注水が大切なのです。
炉心の燃料については、チェルノブイリと違って圧力容器、格納容器の中に閉じ込められています。したがって、燃料が融けたからと言って、すぐに放射性物質の大量放出とはなりません。
④ 現段階の状況をどう考えられますか?
ーー炉心の燃料は既にある程度融けていると思われます。
スリーマイル事故と同様な状態です。ただし、電源がない点、複数基で起きている点、使用済み燃料プールも問題になっている点、水素爆発まで起きた点、格納容器の一部である圧力抑制室まで損傷した可能性がある点、スリーマイルのPWR型炉にくらべ格納容器が小さい点、スリーマイルよりも悪い材料がたくさんあります。
⑤?ただし、このまま冷却できなければ
ーー燃料プールについては、温度が上昇し燃料棒が融ければ、放射性物質(特に気体)は確実に飛散します。
ーー炉心の燃料については、燃料棒がもっと融けても、格納容器が健全であれば大量飛散は何とか防げると思います。ただし、冷却できずに炉心が燃料が融けるような高温になれば圧力が上昇し格納容器も厳しい状況になります。
⑥ 今の段階で、自衛策にて「脱出」する必要がありますか?
――避難することにもリスクがあります。
交通事故、環境が変わることによる健康被害などです。今の線量レベルのリスクはそういったリスクと同程度だと思います。余裕を持って安全に避難できる方は避難すればいいと思います。しかし、重い病気を持っている方は今のレベルでは避難をすればかえってリスクが高くなります。
また、南相馬市など津波の被災地に物資輸送を止める必要はまったくありません。
2011年03月18日
冷静に事態を見守ろう その一
事態は深刻かもしれませんが、目下、日本のみならず世界中の皆さんが総力をあげて持てる力をお貸しくださっているのですから、ここは冷静にすべきと自重しております。その意味で、この間、思わず本欄に夢中で記してしまった者の責任において、以下の二つの記事をお送りします。
①ただ今、県内在住のお詳しい方に、今朝ほど伺ったメモに間違いがないか確認をして戴いています。
②その前に今朝の毎日新聞の「記者の目」をごらんください。
幸い、早くもサイトにアップになってましたので、全文転載させて戴きます。(危機的状況下にありますので、毎日さんも著作権の面でも許してくださるだろうと思います)
【2011年3月18日(金) 毎日新聞9面「記者の目」】
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/
東京編集局 斗ケ沢 英俊
福島第一原発の放射性物質漏出
冷静に事態を見守ろう
トップ > ニュースセレクト > 社説・解説・コラム > 記者の目
記者の目
記者の目:福島第1原発の放射性物質漏出=斗ケ沢秀俊
16日、ラジオ福島の電話インタビューに応じた。福島支局長と東京本社科学環境部長を務めた縁で依頼された。私は「皆さんが今受けている放射線量は健康に全く影響しません。安心してください」と断言した。「安心しました」というメールやファクスがたくさん寄せられ、ラジオ福島は何回も再放送したという。人々が放射線の影響をどれほど心配しているのか、改めて痛感した。原子力開発史上前例のない重大な事態であることは言うまでもないが、東京を「脱出」する人もいると聞くにつけ、私たちに必要なことは事態を冷静に見守ることだと思う。
◇特殊な数値で不安高まる
不安が高まったのは15日午前、枝野幸男官房長官が「東京電力福島第1原発3号機周辺で、1時間当たり400ミリシーベルトの放射線量が測定された。これは健康に影響を及ぼす可能性がある数値」と発表した時からだ。この放射線量だと、1時間そこにいた場合、白血球の一時的減少などの症状が出る可能性がある。
これは3号機の損傷箇所のがれき付近で測定されたとみられる特殊な数値で、同じ敷地内でも第1原発正門の放射線量は同10ミリシーベルト程度だったことが後に分かったが、「400ミリシーベルト」の数値と、健康への影響に言及した枝野長官の姿が繰り返し放映された。
さらに同日夕、東京都内で原発から飛来した放射性物質が検出されたことが明らかになり、人々の不安は募った。
実際に、健康影響はあるのか。放射線を人体が受ける「被ばく」には、外部被ばくと内部被ばくがある。外部被ばくは放射線を直接受けることであり、内部被ばくは放射性物質を含む空気を吸い込んだり食品を摂取することによって生じる。当面、問題となるのは、身体が直接受ける外部被ばくだ。
外部被ばくは2通り考えられる。(1)直接、原発から放出される放射線による被ばく(2)原発から放出された放射性物質が各地に降り、これが放射線を出しているために起こる被ばく--の二つだ。放射線量は「距離の2乗に反比例する」という法則があり、避難範囲である周囲20キロの外側では、(1)の原発からの放射線は無視できる線量になる。
◇現時点では健康に影響ない
各地で測定されている放射線量のほとんどは、(2)の飛来した放射性物質に由来している。福島県のモニタリングで測定された17日夕までの最高線量は最大でも30マイクロシーベルト(マイクロはミリの1000分の1の単位)以下で、多くは2~5マイクロシーベルト。胸部エックス線CTを1回受ける被ばく量が約6900マイクロシーベルト。仮に30マイクロシーベルトが続いたとしても、230時間にわたって外にいてCT1回と同程度という計算になる。
新聞やテレビの報道で、必ず出てくる言葉がある。「ただちに健康に影響するレベルではない」。この表現は科学的には正しい。私は知人に問われた。「ただちに影響しないということは、後で影響するかもしれないということでしょう」。実際には、合計の被ばく量が100ミリシーベルト以下では、将来がんになる確率が高まることはないとされる。
いま必要なのは「科学的に正確な情報」よりも「的確な情報」であり、現在の放射線量であれば、「健康に影響がない」と言い切ってよい。
燃料棒の水面上への露出などにより、放出される放射性物質がもっと増えるなど、事態が深刻化した場合は被ばく量が増える。そうなったら、その時点で避難すべきかどうかを判断しても間に合う。
もう一つの不安は「チェルノブイリ原発事故のようになるのか」ということだ。チェルノブイリ事故では、運転中に核分裂が制御できなくなり、出力が急上昇して、大爆発、大火災が発生した。膨大な量の放射性物質が上空に達し、世界全体に降り注いだ。
福島第1原発は1~3号機は地震直後に自動停止して、制御棒が挿入された。4号機は定期点検中だった。いずれも、今は核分裂反応が起こっていない。「チェルノブイリとは全く状況が異なる」というのは、多くの専門家の共通認識だ。
考えられる最悪の事態は、圧力容器、格納容器内の圧力が高まって損傷し、内部の放射性物質が外部に出ることだが、その場合でも大爆発には至らず、放射性物質の大半は敷地周辺にとどまるだろう。放射線量はかなり高くなるが、それでも「距離の2乗に反比例」するから、20キロ以上離れた地域の住民が致死量に達する放射線を受けることは考えられない。まして、一部の人々が言う「首都圏壊滅」はありえない。
ラジオ福島でこうした話をした後、福島市の男性がツイッターで「ほんと安心してゆっくりご飯を食べました。久しぶりに味のするご飯でした」と書いていた。被災者にとって的確な情報がいかに必要かを物語っている。
現場では東電や協力会社の社員、自衛隊、警察関係者らが懸命に放水作業などをしている。冷静に事態を見守ろう。私は現場の努力が実を結び、事態が打開されることを切に願っている。(東京編集局)
①ただ今、県内在住のお詳しい方に、今朝ほど伺ったメモに間違いがないか確認をして戴いています。
②その前に今朝の毎日新聞の「記者の目」をごらんください。
幸い、早くもサイトにアップになってましたので、全文転載させて戴きます。(危機的状況下にありますので、毎日さんも著作権の面でも許してくださるだろうと思います)
【2011年3月18日(金) 毎日新聞9面「記者の目」】
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/
東京編集局 斗ケ沢 英俊
福島第一原発の放射性物質漏出
冷静に事態を見守ろう
トップ > ニュースセレクト > 社説・解説・コラム > 記者の目
記者の目
記者の目:福島第1原発の放射性物質漏出=斗ケ沢秀俊
16日、ラジオ福島の電話インタビューに応じた。福島支局長と東京本社科学環境部長を務めた縁で依頼された。私は「皆さんが今受けている放射線量は健康に全く影響しません。安心してください」と断言した。「安心しました」というメールやファクスがたくさん寄せられ、ラジオ福島は何回も再放送したという。人々が放射線の影響をどれほど心配しているのか、改めて痛感した。原子力開発史上前例のない重大な事態であることは言うまでもないが、東京を「脱出」する人もいると聞くにつけ、私たちに必要なことは事態を冷静に見守ることだと思う。
◇特殊な数値で不安高まる
不安が高まったのは15日午前、枝野幸男官房長官が「東京電力福島第1原発3号機周辺で、1時間当たり400ミリシーベルトの放射線量が測定された。これは健康に影響を及ぼす可能性がある数値」と発表した時からだ。この放射線量だと、1時間そこにいた場合、白血球の一時的減少などの症状が出る可能性がある。
これは3号機の損傷箇所のがれき付近で測定されたとみられる特殊な数値で、同じ敷地内でも第1原発正門の放射線量は同10ミリシーベルト程度だったことが後に分かったが、「400ミリシーベルト」の数値と、健康への影響に言及した枝野長官の姿が繰り返し放映された。
さらに同日夕、東京都内で原発から飛来した放射性物質が検出されたことが明らかになり、人々の不安は募った。
実際に、健康影響はあるのか。放射線を人体が受ける「被ばく」には、外部被ばくと内部被ばくがある。外部被ばくは放射線を直接受けることであり、内部被ばくは放射性物質を含む空気を吸い込んだり食品を摂取することによって生じる。当面、問題となるのは、身体が直接受ける外部被ばくだ。
外部被ばくは2通り考えられる。(1)直接、原発から放出される放射線による被ばく(2)原発から放出された放射性物質が各地に降り、これが放射線を出しているために起こる被ばく--の二つだ。放射線量は「距離の2乗に反比例する」という法則があり、避難範囲である周囲20キロの外側では、(1)の原発からの放射線は無視できる線量になる。
◇現時点では健康に影響ない
各地で測定されている放射線量のほとんどは、(2)の飛来した放射性物質に由来している。福島県のモニタリングで測定された17日夕までの最高線量は最大でも30マイクロシーベルト(マイクロはミリの1000分の1の単位)以下で、多くは2~5マイクロシーベルト。胸部エックス線CTを1回受ける被ばく量が約6900マイクロシーベルト。仮に30マイクロシーベルトが続いたとしても、230時間にわたって外にいてCT1回と同程度という計算になる。
新聞やテレビの報道で、必ず出てくる言葉がある。「ただちに健康に影響するレベルではない」。この表現は科学的には正しい。私は知人に問われた。「ただちに影響しないということは、後で影響するかもしれないということでしょう」。実際には、合計の被ばく量が100ミリシーベルト以下では、将来がんになる確率が高まることはないとされる。
いま必要なのは「科学的に正確な情報」よりも「的確な情報」であり、現在の放射線量であれば、「健康に影響がない」と言い切ってよい。
燃料棒の水面上への露出などにより、放出される放射性物質がもっと増えるなど、事態が深刻化した場合は被ばく量が増える。そうなったら、その時点で避難すべきかどうかを判断しても間に合う。
もう一つの不安は「チェルノブイリ原発事故のようになるのか」ということだ。チェルノブイリ事故では、運転中に核分裂が制御できなくなり、出力が急上昇して、大爆発、大火災が発生した。膨大な量の放射性物質が上空に達し、世界全体に降り注いだ。
福島第1原発は1~3号機は地震直後に自動停止して、制御棒が挿入された。4号機は定期点検中だった。いずれも、今は核分裂反応が起こっていない。「チェルノブイリとは全く状況が異なる」というのは、多くの専門家の共通認識だ。
考えられる最悪の事態は、圧力容器、格納容器内の圧力が高まって損傷し、内部の放射性物質が外部に出ることだが、その場合でも大爆発には至らず、放射性物質の大半は敷地周辺にとどまるだろう。放射線量はかなり高くなるが、それでも「距離の2乗に反比例」するから、20キロ以上離れた地域の住民が致死量に達する放射線を受けることは考えられない。まして、一部の人々が言う「首都圏壊滅」はありえない。
ラジオ福島でこうした話をした後、福島市の男性がツイッターで「ほんと安心してゆっくりご飯を食べました。久しぶりに味のするご飯でした」と書いていた。被災者にとって的確な情報がいかに必要かを物語っている。
現場では東電や協力会社の社員、自衛隊、警察関係者らが懸命に放水作業などをしている。冷静に事態を見守ろう。私は現場の努力が実を結び、事態が打開されることを切に願っている。(東京編集局)
2011年03月17日
放水作戦に望みをたくす/拡がる支援活動の輪
3/17 その三
一、 長い「計画停電」の後、気がかりだった放水作業の結果を、ようやくキャッチできました。NHKラジオによれば、
① 19時50分の報道
「--最初、録音でずーー警視庁が3号機の放水作業を進める準備を進め、今夜になって放水作業を行いました。しかし、目標に届かず放射線量も高く危険なため放水作業を中断。安全な場所に待機しました。現在、今後も作業するか検討しています」
望みが断たれて、ガックリ。すると、
② 19時55分 19時30分、 陸上自衛隊が、放水の準備中とのこと
③【2011年3月17日19時58分 読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110317-OYT1T00810.htm?from=top
自衛隊、特殊な消防車で3号機への放水開始 福島原発
防衛省によると、自衛隊の特殊な消防車が17日午後7時35分、福島第一原発3号機への放水を開始した。
④ 20時36分 NHKラジオ
五台の特殊消防車で要員はのったままで30トンの水を五回にわけて放水。20時9分終了とのこと。
最後の望みの綱的になりました。今度は数値が下がってくれればいいですね。
⑤ 【2011年3月17日 20時55分 毎日新聞】 http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110318k0000m040087000c.html
福島原発:綱渡りの放水作戦 被ばく基準、急きょ変更
二、すでにアメリカは日本駐在のアメリカ人に「東北・関東地方からの脱出、もしくは帰省」の通達を発令したと報じられています。脱出できたり、核シェルターを所有している一部の方は良いけれど……
①【2011.3.17 10:45 産経新聞】
ーー放射能漏れーー
米軍は93キロ圏内の立ち入り禁止 パイロットにはヨウ素剤
②【3月17日(木)18時33分 毎日新聞】
http://news.biglobe.ne.jp/topics/international/0317/68804.html
<東日本大震災>福島原発事故、各国警戒 退避勧告も続々
三 県立図書館の本の返却のため、仕方なく数日ぶりに外出。帰途、ガソリンを入れようかとも考えましたが、前橋市内のある大手のガソリンスタンドにさしかかって、「結構、すいているじゃない」と思ったのもつかのま、交差点まで来て、左車線にズラリと並んだ車列をみて驚きました。八ッ場現地への遠出をしなければ間に合うのでやめました。
帰途、ラジオで「トラックの運転手です。これから、現地へ救援物資を届けに行ってきます。一刻も早く着きたいのだけれど、スタンドでかなり待っています。どうか、一般の方で急がなくても良い方は控えて貰えないないでしょうか」という意見が放送されてました。
本当にこういう時はも救援物資の車は、優先して給油させるとかの措置は講じられないのでしょうか。
試しにめったに寄らないスーパーを除くと、いつものように生鮮食品にあふれていましたが、確かにトイレットペーパーはなし。カップラーメンと缶詰類の棚は開いてました。「お一人一つ」と貼られたカップラーメンを買わなくとも、群馬県内では何でも食べるものはあるでしょうに。群衆心理というのは妙なものと実感。
【2011年3月17日19時17分 読売新聞】
買いだめに警戒、枝野長官「強制的な対応も」
四、図書館のロビーには「計画停電」の詳細な一覧表が貼り出されていて助かりました。で、第五グループは早朝はなかっものの、もう一回13時50分~の枠とのこと。
思えば、原子炉の状況がこんなに深刻だとは思わなかった時、今回の実施を耳にして、「夏の水不足をあおった計画的な水不足と同じ演出か?と一瞬かすめたものでした。ダムの必要性のために2~3年前までは、夏場の恒例だった利根川水系の水不足キャンペーンは、今日では「作られたキャンペーン」であることがわかりだしています。ちなみに東京都水道局では“Xデー”なる日があったことが、裁判過程で水道局員の証言として語られています。
帰宅後、急いで食事の用意をしパソコンのスイッチを入れ、訂正事項をアップしようとした寸前の13時50分頃、プツン。本日は些か寒く片付けごとは断念。電話はもちろんダメだけれど、携帯もほとんど圏外となってしまってこれまた不通。で、車を陽のさすところへ持っていて、溜まってしまった新聞類を読むことに。もう大丈夫かなと家に数度戻ったものでした。17時8分頃、ようやく復旧。当地、第5グループの明日は夜の時間帯に当たります。十分に今度は準備しておきましょう。
ですが、おかげさまでどうやら、「大規模停電」は回避されるもよう?
【2011年3月17日20時04分 読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110317-OYT1T00813.htm?from=main1
17日夜の大規模停電、回避の見通し…東電
五、県内でも、被災地の方たちを受け入れる施設があいついで名乗りを上げてくれているようで、人ごとながらホッとしています。何日ぶりかで人心地つかれることでしょう。
本日の群馬版では眼にしませんでしたが、昨日、八ッ場ダム建設予定地下流の東吾妻町の岩櫃城の山中にある、「コニファーいわびつ」も受け入れを決定したとの情報を知人からもらいました。これは杉並区の保養施設『すぎなみ自然村』としてオープンした施設でしたが、その後、杉並区の財政悪化から、民間委託となった施設と聞いてます。 ちなみに「コニファー」とは「針葉樹」のこととの由。本当に森林の中にある閑静な施設ですので、ゆっくりと疲れきたった心身の疲れをとっていただけれものと思います 六、先ほど、炭をまた購入させて貰おうとして、八ッ場現地の長野原町林の「炭焼きの里」に電話したところ、目下、被災地に炭とコンロを送る話が浮上しているとのこと。ただし、炭をおこすのに慣れぬ人が二酸化中毒にでもなったら弱るし……ということでしたけれど。
七、 健康問題も大きな問題です。
邦人医療支援ネットワーク「JAMSNET東京」が、この度の地震災害についての緊急情報・対応ツールをサイトで展開してくれているとの情報がありました。
◇JAMSNET東京 http://jamsnettokyo.web.fc2.com/index.html
一、 長い「計画停電」の後、気がかりだった放水作業の結果を、ようやくキャッチできました。NHKラジオによれば、
① 19時50分の報道
「--最初、録音でずーー警視庁が3号機の放水作業を進める準備を進め、今夜になって放水作業を行いました。しかし、目標に届かず放射線量も高く危険なため放水作業を中断。安全な場所に待機しました。現在、今後も作業するか検討しています」
望みが断たれて、ガックリ。すると、
② 19時55分 19時30分、 陸上自衛隊が、放水の準備中とのこと
③【2011年3月17日19時58分 読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110317-OYT1T00810.htm?from=top
自衛隊、特殊な消防車で3号機への放水開始 福島原発
防衛省によると、自衛隊の特殊な消防車が17日午後7時35分、福島第一原発3号機への放水を開始した。
④ 20時36分 NHKラジオ
五台の特殊消防車で要員はのったままで30トンの水を五回にわけて放水。20時9分終了とのこと。
最後の望みの綱的になりました。今度は数値が下がってくれればいいですね。
⑤ 【2011年3月17日 20時55分 毎日新聞】 http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110318k0000m040087000c.html
福島原発:綱渡りの放水作戦 被ばく基準、急きょ変更
二、すでにアメリカは日本駐在のアメリカ人に「東北・関東地方からの脱出、もしくは帰省」の通達を発令したと報じられています。脱出できたり、核シェルターを所有している一部の方は良いけれど……
①【2011.3.17 10:45 産経新聞】
ーー放射能漏れーー
米軍は93キロ圏内の立ち入り禁止 パイロットにはヨウ素剤
②【3月17日(木)18時33分 毎日新聞】
http://news.biglobe.ne.jp/topics/international/0317/68804.html
<東日本大震災>福島原発事故、各国警戒 退避勧告も続々
三 県立図書館の本の返却のため、仕方なく数日ぶりに外出。帰途、ガソリンを入れようかとも考えましたが、前橋市内のある大手のガソリンスタンドにさしかかって、「結構、すいているじゃない」と思ったのもつかのま、交差点まで来て、左車線にズラリと並んだ車列をみて驚きました。八ッ場現地への遠出をしなければ間に合うのでやめました。
帰途、ラジオで「トラックの運転手です。これから、現地へ救援物資を届けに行ってきます。一刻も早く着きたいのだけれど、スタンドでかなり待っています。どうか、一般の方で急がなくても良い方は控えて貰えないないでしょうか」という意見が放送されてました。
本当にこういう時はも救援物資の車は、優先して給油させるとかの措置は講じられないのでしょうか。
試しにめったに寄らないスーパーを除くと、いつものように生鮮食品にあふれていましたが、確かにトイレットペーパーはなし。カップラーメンと缶詰類の棚は開いてました。「お一人一つ」と貼られたカップラーメンを買わなくとも、群馬県内では何でも食べるものはあるでしょうに。群衆心理というのは妙なものと実感。
【2011年3月17日19時17分 読売新聞】
買いだめに警戒、枝野長官「強制的な対応も」
四、図書館のロビーには「計画停電」の詳細な一覧表が貼り出されていて助かりました。で、第五グループは早朝はなかっものの、もう一回13時50分~の枠とのこと。
思えば、原子炉の状況がこんなに深刻だとは思わなかった時、今回の実施を耳にして、「夏の水不足をあおった計画的な水不足と同じ演出か?と一瞬かすめたものでした。ダムの必要性のために2~3年前までは、夏場の恒例だった利根川水系の水不足キャンペーンは、今日では「作られたキャンペーン」であることがわかりだしています。ちなみに東京都水道局では“Xデー”なる日があったことが、裁判過程で水道局員の証言として語られています。
帰宅後、急いで食事の用意をしパソコンのスイッチを入れ、訂正事項をアップしようとした寸前の13時50分頃、プツン。本日は些か寒く片付けごとは断念。電話はもちろんダメだけれど、携帯もほとんど圏外となってしまってこれまた不通。で、車を陽のさすところへ持っていて、溜まってしまった新聞類を読むことに。もう大丈夫かなと家に数度戻ったものでした。17時8分頃、ようやく復旧。当地、第5グループの明日は夜の時間帯に当たります。十分に今度は準備しておきましょう。
ですが、おかげさまでどうやら、「大規模停電」は回避されるもよう?
【2011年3月17日20時04分 読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110317-OYT1T00813.htm?from=main1
17日夜の大規模停電、回避の見通し…東電
五、県内でも、被災地の方たちを受け入れる施設があいついで名乗りを上げてくれているようで、人ごとながらホッとしています。何日ぶりかで人心地つかれることでしょう。
本日の群馬版では眼にしませんでしたが、昨日、八ッ場ダム建設予定地下流の東吾妻町の岩櫃城の山中にある、「コニファーいわびつ」も受け入れを決定したとの情報を知人からもらいました。これは杉並区の保養施設『すぎなみ自然村』としてオープンした施設でしたが、その後、杉並区の財政悪化から、民間委託となった施設と聞いてます。 ちなみに「コニファー」とは「針葉樹」のこととの由。本当に森林の中にある閑静な施設ですので、ゆっくりと疲れきたった心身の疲れをとっていただけれものと思います 六、先ほど、炭をまた購入させて貰おうとして、八ッ場現地の長野原町林の「炭焼きの里」に電話したところ、目下、被災地に炭とコンロを送る話が浮上しているとのこと。ただし、炭をおこすのに慣れぬ人が二酸化中毒にでもなったら弱るし……ということでしたけれど。
七、 健康問題も大きな問題です。
邦人医療支援ネットワーク「JAMSNET東京」が、この度の地震災害についての緊急情報・対応ツールをサイトで展開してくれているとの情報がありました。
◇JAMSNET東京 http://jamsnettokyo.web.fc2.com/index.html
2011年03月17日
日本科学者会議エネルギー・原子力問題研究委員会などの声明
3/17 その二
※長すぎましたので、分割しました。
※分割の作業をしていた9時51分、3号機に放水ができ始めたと報道されました。良かったですね!! 少しでも沈静化に結び付くことを祈ります。
※テレビ朝日で、「4号機でしょうね」と言っていたのでしたが、その後のニュースでは3号機と判明。4号機はまだ燃えているようです。
情報が依然として、錯綜としています。
より不安をあおる作用は断じて望みませんが、昨夕、出された日本科学者会議エネルギー・原子力問題研究委員会などの声明と広瀬隆さんのメールを、参考までに転載します。広瀬さんはチェルノブイリ事故の詳細など数々の著作があるノンフィクション作家です。(※類似のお名前、ご経歴も似ていますが、チェルノブイリ事故の写真展などで名高い、広河隆一さんはフォト・ジャーナリストです)。私たちがテレビ等で得られる情報とは異なる意見に、ご注目ください。
【参考意見】 //////////////////////////
①日本科学者会議エネルギー・原子力問題研究委員会・声明
東北地方太平洋沖地震を契機とする福島原発の炉心損傷事故について 2011年3月11日14時46分ごろ発生したM9.0の巨大地震(平成23年東北地方太平洋沖地震)を契機に東京電力福島第一原子力発電所及び第二原子力発電所で冷却材喪失事故が起こり、事態は現在なお進行中である。これまでの情報によると、第二発電所で運転中であった、1,2,4号機はほぼ冷温停止に向かいつつあるが、第一発電所で運転中の1,2,3号機はいずれも停止の際の原子炉冷却に失敗した。
1号機では13日13時ごろ、3号機では14日11時ごろ水素爆発が発 生し原子炉建屋の一部が破壊された。また2号機では15日6時ごろ圧力抑制プール(サプレッション・チェンバー)付近で爆発があり格納容器の一部が破壊さ れた可能性がある。
こうした爆発などに伴い、周辺のモニタリングポストで数 ミリシーベルト毎時の放射線量率が検出されている。政府は、こうした状況な どを受けて、12日に第一発電所の半径20km圏内、第二発電所の半径10km圏内の 住民に避難の指示を出した。
14日には定期点検のため停止中であった4号機で 火災、爆発があり、モニタリングポストも最高400ミリシーベルト毎時という きわめて高い値を検出した。
15日には新たに第一発電所の半径20km~30km 圏内の住民に対する屋内退避の指示も出されている。
今回の事故は、いずれも地震動により制御棒は挿入され、核分裂反応は停止したが、核分裂反応停止後の発熱(崩壊熱)の除去を行う冷却系が機能しなかったため、炉心の温度が上昇し、燃料被覆管と水が反応して水素を発生するなどの経過をたどる、典型的な冷却材喪失事故である。
地震による外部電源喪失、冷却機能喪失などの事故の可能性は1990年に米国核規制委員会(NRC)が 確率論的リスク評価の手法を用いて、発生確率が高いと警告していたシナリオ (NUREG-1150)に極めて近い形で進行している。
また、1979年に発生したス リーマイル島原発事故は、地震が契機ではなかったものの軽水炉の典型的な冷 却材喪失による重大事故(シビアアクシデント)であり、今回の事故は水素爆発の発生など、大変よく似た経過をたどっている。
今回の事故はM9.0という世界最大規模の地震の直撃という不運はあったものの、東京電力がこれまでの事故の教訓や警告を真剣に受け止めていれば、事態はより軽い経過をたどったものと考えられる。その意味で東京電力の責任は重 い。
日本科学者会議エネルギー・原子力問題研究委員会はこれまでも地震と原発の危険性については繰り返し指摘・警告してきたが、電力各社や政府・規制当局は耳を傾けようとしなかった。現在事故が進行中なので、原子力政策や事故対応などの評価はおくとして、以下に、当面必要なことを述べる。
(1) 事故情報の公表について;東京電力の事故情報の公表の遅滞については各方面からの批判が集中しており、政府はこのため同社との共同対策本部を立ち上げたとされる。
同社の隠蔽体質は依然改められていない。生データは速やかに公表し、その評価は専門家にゆだねるべきである。
(2)上述したように過去における最大の冷却材喪失事故であるスリーマイル島原発事故の教訓を、これからの事故処理に生かすべきである。
(3) 避難に関しても、推定されるリスク(被曝リスク)と避難によるディメリットとを明らかにして、そのバランスに立った上での説得力のある指示を出すべきである。
(4) 事故解決の基本的方針を明らかにして、国民の協力を仰ぐべきである。
(5) 当然、事故が収束した後の原子力発電の在り方が問題になる。我々はこれまでの原子力政策、企業の体質、原子力行政にあり方などに対して、改めて問題提起を行うが、「最低限、地震の発生が予想される立地サイトでの原発の即時廃止、老朽化原発の即時廃止を行うべき」であると考える。
「のど元過ぎれ ば暑さを忘れる」というこれまでの原子力政策の愚を繰り返して はならない。
その上で地震国日本での原子力利用について根源的な議論がなされるべきである。
2011年3月16日 本科学者会議エネルギー・原子力問題研究委員会
②日本科学者会議緊急アピール
3月11日に東日本を襲った巨大地震と大津波によって、1万数千人とも推定される多くの住民が、尊い命を奪われたり、行方不明となっています。犠牲となられた方々に日本科学者会議として心より哀悼の意を表し、被災者の皆さんに心よりお見舞い申し上げます。多数の行方不明者の中から一人でも多くの方々が一刻も早く救出されることを、切に願っています。
被災地では45万人に達する人々が避難を余儀なくされ、それぞれに孤立した状況下で水、食料、暖房用の毛布・ストーブ等の欠乏・不足に苦しんでいます。被災者を救済しようという声が、いま日本中で急速に広がりつつあります。日本科学者会議としても組織をあげて災害実態の把握とそれを活かした救援活動に取り組む所存です。
しかし、寒空の下で、水、医療資材、食料、燃 料、衣類・防寒具など被災者の生存に最低限度必要な物資が決定的に不足して います。
また、被災地では、停電が続く中で情報の収集発信がままならず、孤立した状態におかれています。
国や地方自治体と民間企業等の総力を傾注して、急速かつ抜本的な救援態勢を構築する必要があります。例えば、現地に支社や店舗を持つ大企業の協力、日本海側航路や秋田県・山形県・青森県などで 被害の軽微だった地域のインフラや陸送業者の活用など、可能なのに未着手の ことがあります。
日本政府の態勢はこの点で極めて不十分であり、緊急の対応 を求めます。
また何より、東京電力福島第一原子力発電所において、複数の原子炉が同時に、日本で過去に起こったことのない、極めて重大な放射能漏れを発生させています。政府や事業者の極めて不十分な発表によっても、放射線防護に関わる炉の中枢部分の機能喪失さえも懸念される事態となっています。
日本政府と事業者は、今起こっている事態をすみやかに明らかにし、最悪の事態への進行を防ぐために何ができ、何をなすべきかを、全国・世界の英知を結集して検討し、実行していく責任があります。そして、住民に対して、事態の全容を分かりやすく説明し、今ある危険と今後事態が悪化する場合に取るべき対応について、十分な情報の提供と平易な説明を行う必要があります。
現状では、断片的な現場の情報と、避難・室内待避の指示が出されるだけであり、冷静な対処を首相が求めても、むしろ住民の不安は極限に達していると言えます。
十分な情報提供と、事態や取るべき対応についての科学的かつ平明 な説明こそが、パニックを防ぎ、デマ情報を無力化し、国民の冷静な行動と協力を可能にします。それは、世界の日本への信頼を取り戻す道でもあります。
日本政府と事業者に対し、広報体制の抜本的な見直しを緊急に求めます。
また、私たちを含む全国・世界の多様な分野の科学者に、協力を求める態勢をつくるべきであることを指摘するものです。
さらに、今回の大震災・大津波の被災状況の深刻さからみて、被災者の皆さんの生活の再建と安定化ならびに被災地の復興・再建には、日本政府による県や市町村などの地方自治体への全面的な復興支援が不可欠です。
その際、阪神 淡路大震災からの復興過程で多くの社会的弱者が取り残された経験から学ん で、地域住民の生命と暮らしを最優先にした復興計画を策定することを、日本政府ならびに各地方自治体に強く要望するものです。
創設以来国民の生活向上のために科学を発展させることをめざしてきた日本科学者会議は、困難な中でも、まずは住民の生存と健康のため、さらには希望住民本位の復興計画の策定に向け、広範な専門領域の会員の英知を結集するものです。また、会員・非会員を問わず、全ての科学者と研究機関に対し、救援に可能な全力を傾注することを訴えます。
2011年3月15日 日本科学者会議
③次に、広瀬隆さんからのある方に届いたメールの転載をさせて戴きます。
メールを入れてくださった方は「判断の参考にされてください」と添えていられます。
===========================
南日本新聞3面にもコメントを出されていた、広瀬隆さんから直で緊急連絡をいただきました。どうぞ、皆さん、落ち着いてでも事実を伝えましょう。
(ここから広瀬さんより)
ご報告です・・・広瀬隆
取り急ぎ申し上げますが、テレビを絶対に信用しないでください。おそろしい汚染が広がっています。
既に昨夜、原発から50キロメートル離れたところで、1000マイクロシーベルト/時のカウンターが振り切れています。おそらく放射性ヨウ素は、最初の炉心熔融の段階で、大量に炉内に出たはずです。現在それを大気中に放出しています。
下記にある、ダイヤモンド社のオンラインに書いた記事を見てください。ほとんど何も書けませんでしたが、取り急ぎ、お知らせします。それから、今週発売の週刊朝日3月25日号にも書きました。みなさんに、広めてください。
原子炉は、電源確保ができていないようなので、今後どうなるか、まったく分りません。
それと、昨夜、こちらでは、静岡県で、私が予測していたかなり大きな地震が起こりました。太平洋プレートが地球規模で動いているので、次は、それに押されて、相模湾か駿河湾のどちらかが、必ず大変動を起こします。浜岡原発が、本当に危機です。
要用のみにて失礼いたします。 広瀬隆
ダイヤモンド社の「福島原発事故の真相」のURLはこちらです。
http://diamond.jp/articles/-/11514
また、ダイヤモンド・オンラインのトップページに記事の紹介があります。
http://diamond.jp/
ページを切り替える際に会員登録を促されたら、
下記のURLをクリックしていただくとサイト上の全記事を読めます。
https://web.diamond.jp/member/door.cgi
※長すぎましたので、分割しました。
※分割の作業をしていた9時51分、3号機に放水ができ始めたと報道されました。良かったですね!! 少しでも沈静化に結び付くことを祈ります。
※テレビ朝日で、「4号機でしょうね」と言っていたのでしたが、その後のニュースでは3号機と判明。4号機はまだ燃えているようです。
情報が依然として、錯綜としています。
より不安をあおる作用は断じて望みませんが、昨夕、出された日本科学者会議エネルギー・原子力問題研究委員会などの声明と広瀬隆さんのメールを、参考までに転載します。広瀬さんはチェルノブイリ事故の詳細など数々の著作があるノンフィクション作家です。(※類似のお名前、ご経歴も似ていますが、チェルノブイリ事故の写真展などで名高い、広河隆一さんはフォト・ジャーナリストです)。私たちがテレビ等で得られる情報とは異なる意見に、ご注目ください。
【参考意見】 //////////////////////////
①日本科学者会議エネルギー・原子力問題研究委員会・声明
東北地方太平洋沖地震を契機とする福島原発の炉心損傷事故について 2011年3月11日14時46分ごろ発生したM9.0の巨大地震(平成23年東北地方太平洋沖地震)を契機に東京電力福島第一原子力発電所及び第二原子力発電所で冷却材喪失事故が起こり、事態は現在なお進行中である。これまでの情報によると、第二発電所で運転中であった、1,2,4号機はほぼ冷温停止に向かいつつあるが、第一発電所で運転中の1,2,3号機はいずれも停止の際の原子炉冷却に失敗した。
1号機では13日13時ごろ、3号機では14日11時ごろ水素爆発が発 生し原子炉建屋の一部が破壊された。また2号機では15日6時ごろ圧力抑制プール(サプレッション・チェンバー)付近で爆発があり格納容器の一部が破壊さ れた可能性がある。
こうした爆発などに伴い、周辺のモニタリングポストで数 ミリシーベルト毎時の放射線量率が検出されている。政府は、こうした状況な どを受けて、12日に第一発電所の半径20km圏内、第二発電所の半径10km圏内の 住民に避難の指示を出した。
14日には定期点検のため停止中であった4号機で 火災、爆発があり、モニタリングポストも最高400ミリシーベルト毎時という きわめて高い値を検出した。
15日には新たに第一発電所の半径20km~30km 圏内の住民に対する屋内退避の指示も出されている。
今回の事故は、いずれも地震動により制御棒は挿入され、核分裂反応は停止したが、核分裂反応停止後の発熱(崩壊熱)の除去を行う冷却系が機能しなかったため、炉心の温度が上昇し、燃料被覆管と水が反応して水素を発生するなどの経過をたどる、典型的な冷却材喪失事故である。
地震による外部電源喪失、冷却機能喪失などの事故の可能性は1990年に米国核規制委員会(NRC)が 確率論的リスク評価の手法を用いて、発生確率が高いと警告していたシナリオ (NUREG-1150)に極めて近い形で進行している。
また、1979年に発生したス リーマイル島原発事故は、地震が契機ではなかったものの軽水炉の典型的な冷 却材喪失による重大事故(シビアアクシデント)であり、今回の事故は水素爆発の発生など、大変よく似た経過をたどっている。
今回の事故はM9.0という世界最大規模の地震の直撃という不運はあったものの、東京電力がこれまでの事故の教訓や警告を真剣に受け止めていれば、事態はより軽い経過をたどったものと考えられる。その意味で東京電力の責任は重 い。
日本科学者会議エネルギー・原子力問題研究委員会はこれまでも地震と原発の危険性については繰り返し指摘・警告してきたが、電力各社や政府・規制当局は耳を傾けようとしなかった。現在事故が進行中なので、原子力政策や事故対応などの評価はおくとして、以下に、当面必要なことを述べる。
(1) 事故情報の公表について;東京電力の事故情報の公表の遅滞については各方面からの批判が集中しており、政府はこのため同社との共同対策本部を立ち上げたとされる。
同社の隠蔽体質は依然改められていない。生データは速やかに公表し、その評価は専門家にゆだねるべきである。
(2)上述したように過去における最大の冷却材喪失事故であるスリーマイル島原発事故の教訓を、これからの事故処理に生かすべきである。
(3) 避難に関しても、推定されるリスク(被曝リスク)と避難によるディメリットとを明らかにして、そのバランスに立った上での説得力のある指示を出すべきである。
(4) 事故解決の基本的方針を明らかにして、国民の協力を仰ぐべきである。
(5) 当然、事故が収束した後の原子力発電の在り方が問題になる。我々はこれまでの原子力政策、企業の体質、原子力行政にあり方などに対して、改めて問題提起を行うが、「最低限、地震の発生が予想される立地サイトでの原発の即時廃止、老朽化原発の即時廃止を行うべき」であると考える。
「のど元過ぎれ ば暑さを忘れる」というこれまでの原子力政策の愚を繰り返して はならない。
その上で地震国日本での原子力利用について根源的な議論がなされるべきである。
2011年3月16日 本科学者会議エネルギー・原子力問題研究委員会
②日本科学者会議緊急アピール
3月11日に東日本を襲った巨大地震と大津波によって、1万数千人とも推定される多くの住民が、尊い命を奪われたり、行方不明となっています。犠牲となられた方々に日本科学者会議として心より哀悼の意を表し、被災者の皆さんに心よりお見舞い申し上げます。多数の行方不明者の中から一人でも多くの方々が一刻も早く救出されることを、切に願っています。
被災地では45万人に達する人々が避難を余儀なくされ、それぞれに孤立した状況下で水、食料、暖房用の毛布・ストーブ等の欠乏・不足に苦しんでいます。被災者を救済しようという声が、いま日本中で急速に広がりつつあります。日本科学者会議としても組織をあげて災害実態の把握とそれを活かした救援活動に取り組む所存です。
しかし、寒空の下で、水、医療資材、食料、燃 料、衣類・防寒具など被災者の生存に最低限度必要な物資が決定的に不足して います。
また、被災地では、停電が続く中で情報の収集発信がままならず、孤立した状態におかれています。
国や地方自治体と民間企業等の総力を傾注して、急速かつ抜本的な救援態勢を構築する必要があります。例えば、現地に支社や店舗を持つ大企業の協力、日本海側航路や秋田県・山形県・青森県などで 被害の軽微だった地域のインフラや陸送業者の活用など、可能なのに未着手の ことがあります。
日本政府の態勢はこの点で極めて不十分であり、緊急の対応 を求めます。
また何より、東京電力福島第一原子力発電所において、複数の原子炉が同時に、日本で過去に起こったことのない、極めて重大な放射能漏れを発生させています。政府や事業者の極めて不十分な発表によっても、放射線防護に関わる炉の中枢部分の機能喪失さえも懸念される事態となっています。
日本政府と事業者は、今起こっている事態をすみやかに明らかにし、最悪の事態への進行を防ぐために何ができ、何をなすべきかを、全国・世界の英知を結集して検討し、実行していく責任があります。そして、住民に対して、事態の全容を分かりやすく説明し、今ある危険と今後事態が悪化する場合に取るべき対応について、十分な情報の提供と平易な説明を行う必要があります。
現状では、断片的な現場の情報と、避難・室内待避の指示が出されるだけであり、冷静な対処を首相が求めても、むしろ住民の不安は極限に達していると言えます。
十分な情報提供と、事態や取るべき対応についての科学的かつ平明 な説明こそが、パニックを防ぎ、デマ情報を無力化し、国民の冷静な行動と協力を可能にします。それは、世界の日本への信頼を取り戻す道でもあります。
日本政府と事業者に対し、広報体制の抜本的な見直しを緊急に求めます。
また、私たちを含む全国・世界の多様な分野の科学者に、協力を求める態勢をつくるべきであることを指摘するものです。
さらに、今回の大震災・大津波の被災状況の深刻さからみて、被災者の皆さんの生活の再建と安定化ならびに被災地の復興・再建には、日本政府による県や市町村などの地方自治体への全面的な復興支援が不可欠です。
その際、阪神 淡路大震災からの復興過程で多くの社会的弱者が取り残された経験から学ん で、地域住民の生命と暮らしを最優先にした復興計画を策定することを、日本政府ならびに各地方自治体に強く要望するものです。
創設以来国民の生活向上のために科学を発展させることをめざしてきた日本科学者会議は、困難な中でも、まずは住民の生存と健康のため、さらには希望住民本位の復興計画の策定に向け、広範な専門領域の会員の英知を結集するものです。また、会員・非会員を問わず、全ての科学者と研究機関に対し、救援に可能な全力を傾注することを訴えます。
2011年3月15日 日本科学者会議
③次に、広瀬隆さんからのある方に届いたメールの転載をさせて戴きます。
メールを入れてくださった方は「判断の参考にされてください」と添えていられます。
===========================
南日本新聞3面にもコメントを出されていた、広瀬隆さんから直で緊急連絡をいただきました。どうぞ、皆さん、落ち着いてでも事実を伝えましょう。
(ここから広瀬さんより)
ご報告です・・・広瀬隆
取り急ぎ申し上げますが、テレビを絶対に信用しないでください。おそろしい汚染が広がっています。
既に昨夜、原発から50キロメートル離れたところで、1000マイクロシーベルト/時のカウンターが振り切れています。おそらく放射性ヨウ素は、最初の炉心熔融の段階で、大量に炉内に出たはずです。現在それを大気中に放出しています。
下記にある、ダイヤモンド社のオンラインに書いた記事を見てください。ほとんど何も書けませんでしたが、取り急ぎ、お知らせします。それから、今週発売の週刊朝日3月25日号にも書きました。みなさんに、広めてください。
原子炉は、電源確保ができていないようなので、今後どうなるか、まったく分りません。
それと、昨夜、こちらでは、静岡県で、私が予測していたかなり大きな地震が起こりました。太平洋プレートが地球規模で動いているので、次は、それに押されて、相模湾か駿河湾のどちらかが、必ず大変動を起こします。浜岡原発が、本当に危機です。
要用のみにて失礼いたします。 広瀬隆
ダイヤモンド社の「福島原発事故の真相」のURLはこちらです。
http://diamond.jp/articles/-/11514
また、ダイヤモンド・オンラインのトップページに記事の紹介があります。
http://diamond.jp/
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下記のURLをクリックしていただくとサイト上の全記事を読めます。
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2011年03月16日
福島原発の推移アラカルト
3/15 その二
※念のため記します。昨日「3/15 その二」で記しました4号機の火災の時間について、本日16日付け上毛新聞2面の「原発ドキュメント」の表中では、「9:40頃ごろ 4号機の原子炉建屋4階で出火」とあります。が、下記に転載しました東電のプレス向け報道では、以下のように、午前5時45 分頃となっています」
福島第一原子力発電所4号機における火災の発生について
平成23 年3月16 日 東京電力株式会社 福島第一原子力発電所
本日午前5時45 分頃、4号機の中央制御室にバッテリーを運んでいた当社社員が、中央制御室から戻る際に、原子炉建屋北西部付近から炎が上がっていることを確認しました。ただちに消防署、地元自治体へ通報するとともに、関係各所へ連絡し、消火活動に努めております。
この間の時間的推移は、東電の発表は大元ですので、以下を参照してください。
プレスリリース/ホームページ掲載情報
http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2010/2010-j.html
※各行のプレス欄をクリックしますと、PDFファイルで、報道向け文書が読めます。
それにしても、テレビの画面で、むき出しになった4号機の赤茶けた残骸をみますと恐ろしくなりますね。
先ほど、福島市の昔、お世話になった方に久々に電話してみました。幸い、一回で通じました。私の前に電話があったらしい、やはり関東の方が何度、電話しても通じなかったと言っていたとか。びっくりしたのは健忘症の進んだ昨今にしては、空でかけられたのでした。つまり、指の動きが覚えていた。というより、それだけ電話したお宅だったわけです。
福島でも内陸部の方だったので、大丈夫とは思ってましたが、家の中のものが落ちてメチャメチャになった程度で済んだそうでした。 原発の影響も阿武隈山脈がある上に、かなり離れているとのことでほっとしました。
語るには、福島原発はこの間もかなり問題性があったとのことでした。
現在の佐藤雄平知事(前知事・佐藤栄佐久氏の辞任後の、2006年11月12日投開票の福島県知事選挙に、民主党、社民党の推薦を受け出馬、当選)は、事故後の再開を拒否したことがあったそうでした。
すると、自民党関連者と地元民が大勢で県庁に陳情に押しかけた由。重なる大勢の住民の陳情訪問に、ついに転換を余儀なくされた、苦い経過があったと語ってました。
従って、事故がある度、所長が変わる都度、福島県庁に東電所長が謝罪や表敬訪問に訪れているとのことでした。
その事実を資料の引用にてご紹介します。なんと、問題の多い「プルサーマル計画」であり、この間のデーター改ざんもあったのでした。
2001年(平成13年)2月26日:佐藤栄佐久福島県知事(当時)が3号機プルサーマル計画について、当面許可しない旨を表明。
2010年(平成22年)2月16日:福島県知事は2月定例県議会で、東京電力が福島県に申し入れていた福島第1原発3号機でのプルサーマル計画実施について、条件付で受け入れることを表明した。同知事は、昨年から県エネルギー政策検討会を再開して検討してきたこと、核燃料サイクル推進という国の方針、玄海原発でのプルサーマル発電の開始などに言及、受け入れる考えを述べた。]
なんと、問題の多い「プルサーマル計画」だったのです。
ここでも八ッ場ダムの現実とかさなってなりません。
八ッ場でも地元の皆さんの本音は、ダム堤建設よりも、自分たちの生活再建が先なのに、どっかの党関係者や政治家たちか、「ダム堤建設≒生活再建」。つまりダムが完成しなければ生活再建はあり得ない。建設と一体のものなのである。という論理が前面に押し出され、水没地に流布しているのです。そうした青写真は前政権が描いたものであり、シナリオ通りにしようとしているのです。
福島県知事も、最も重要な主役である、地元民≒地元の意思という大義名分の前に折れざるを得なかったのでしょう。
八ッ場ダムの場合は、自民党の強い地盤のため、地元も有力者も県も一枚岩なのですからどうにもなりません。
【遠隔の概略】 ※1号機は既に51年目でかなり老朽化。米国では運転認可は最大40年(最長20年までの更新)
1960年(昭和35年)11月29日:福島県、東京電力に対し、敷地提供の旨表明
1967年(昭和42年)9月18日:2号機の原子炉設置許可申請を提出する。
9月29日:1号機を着工する。
1979年(昭和54年)10月24日:6号機の営業運転を開始する。
2002年(平成14年)8月29日:東京電力、原子力安全・保安院が原子力発電所における点検・補修作業の不適切な取り扱いについて公表。
10月25日:東京電力が1号機の原子炉格納容器漏洩率試験における不正に関する報告書を経済産業省に提出。1号機の1年間の運転停止処分を受ける。
2006年(平成18年)12月5日:1号機における復水器海水出入口温度測定データの改ざんについて報告
【福島原発の主な事故】
1976年4月2日
構内で火災が発生したが外部には公表されなかった。しかし田原総一朗に宛てた内部告発により事故の発生が明らかになり、告発の一ヶ月後東京電力は事故の発生を認めた。
1978年11月2日 3号機事故
日本初の臨界事故とされる。この事故が公表されたのは事故発生から29年後の2007年3月22日になってからであった。
1990年9月9日 3号機事故
主蒸気隔離弁を止めるピンが壊れた結果、原子炉圧力が上昇して「中性子束高」の信号により自動停止した。INESレベル2。
1998年2月22日 4号機
定期検査中、137本の制御棒のうちの34本が50分間、全体の25分の1(1ノッチ約15cm)抜けた。
これらの初歩的資料を繰っただけでも、いかに福島原発の管理体制はいい加減であったかと思われます。
でも、今は最前線の職員さんたちは、「社命≒命をかけて」、被曝の危険と背中合わせの補修作業に必死でとりくんでいてくださっていられるのですから、職員さんの無事と成功をひたすら、祈りたい思いです。ご家族のご心痛はいかばかりのことでしょうか。
※念のため記します。昨日「3/15 その二」で記しました4号機の火災の時間について、本日16日付け上毛新聞2面の「原発ドキュメント」の表中では、「9:40頃ごろ 4号機の原子炉建屋4階で出火」とあります。が、下記に転載しました東電のプレス向け報道では、以下のように、午前5時45 分頃となっています」
福島第一原子力発電所4号機における火災の発生について
平成23 年3月16 日 東京電力株式会社 福島第一原子力発電所
本日午前5時45 分頃、4号機の中央制御室にバッテリーを運んでいた当社社員が、中央制御室から戻る際に、原子炉建屋北西部付近から炎が上がっていることを確認しました。ただちに消防署、地元自治体へ通報するとともに、関係各所へ連絡し、消火活動に努めております。
この間の時間的推移は、東電の発表は大元ですので、以下を参照してください。
プレスリリース/ホームページ掲載情報
http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2010/2010-j.html
※各行のプレス欄をクリックしますと、PDFファイルで、報道向け文書が読めます。
それにしても、テレビの画面で、むき出しになった4号機の赤茶けた残骸をみますと恐ろしくなりますね。
先ほど、福島市の昔、お世話になった方に久々に電話してみました。幸い、一回で通じました。私の前に電話があったらしい、やはり関東の方が何度、電話しても通じなかったと言っていたとか。びっくりしたのは健忘症の進んだ昨今にしては、空でかけられたのでした。つまり、指の動きが覚えていた。というより、それだけ電話したお宅だったわけです。
福島でも内陸部の方だったので、大丈夫とは思ってましたが、家の中のものが落ちてメチャメチャになった程度で済んだそうでした。 原発の影響も阿武隈山脈がある上に、かなり離れているとのことでほっとしました。
語るには、福島原発はこの間もかなり問題性があったとのことでした。
現在の佐藤雄平知事(前知事・佐藤栄佐久氏の辞任後の、2006年11月12日投開票の福島県知事選挙に、民主党、社民党の推薦を受け出馬、当選)は、事故後の再開を拒否したことがあったそうでした。
すると、自民党関連者と地元民が大勢で県庁に陳情に押しかけた由。重なる大勢の住民の陳情訪問に、ついに転換を余儀なくされた、苦い経過があったと語ってました。
従って、事故がある度、所長が変わる都度、福島県庁に東電所長が謝罪や表敬訪問に訪れているとのことでした。
その事実を資料の引用にてご紹介します。なんと、問題の多い「プルサーマル計画」であり、この間のデーター改ざんもあったのでした。
2001年(平成13年)2月26日:佐藤栄佐久福島県知事(当時)が3号機プルサーマル計画について、当面許可しない旨を表明。
2010年(平成22年)2月16日:福島県知事は2月定例県議会で、東京電力が福島県に申し入れていた福島第1原発3号機でのプルサーマル計画実施について、条件付で受け入れることを表明した。同知事は、昨年から県エネルギー政策検討会を再開して検討してきたこと、核燃料サイクル推進という国の方針、玄海原発でのプルサーマル発電の開始などに言及、受け入れる考えを述べた。]
なんと、問題の多い「プルサーマル計画」だったのです。
ここでも八ッ場ダムの現実とかさなってなりません。
八ッ場でも地元の皆さんの本音は、ダム堤建設よりも、自分たちの生活再建が先なのに、どっかの党関係者や政治家たちか、「ダム堤建設≒生活再建」。つまりダムが完成しなければ生活再建はあり得ない。建設と一体のものなのである。という論理が前面に押し出され、水没地に流布しているのです。そうした青写真は前政権が描いたものであり、シナリオ通りにしようとしているのです。
福島県知事も、最も重要な主役である、地元民≒地元の意思という大義名分の前に折れざるを得なかったのでしょう。
八ッ場ダムの場合は、自民党の強い地盤のため、地元も有力者も県も一枚岩なのですからどうにもなりません。
【遠隔の概略】 ※1号機は既に51年目でかなり老朽化。米国では運転認可は最大40年(最長20年までの更新)
1960年(昭和35年)11月29日:福島県、東京電力に対し、敷地提供の旨表明
1967年(昭和42年)9月18日:2号機の原子炉設置許可申請を提出する。
9月29日:1号機を着工する。
1979年(昭和54年)10月24日:6号機の営業運転を開始する。
2002年(平成14年)8月29日:東京電力、原子力安全・保安院が原子力発電所における点検・補修作業の不適切な取り扱いについて公表。
10月25日:東京電力が1号機の原子炉格納容器漏洩率試験における不正に関する報告書を経済産業省に提出。1号機の1年間の運転停止処分を受ける。
2006年(平成18年)12月5日:1号機における復水器海水出入口温度測定データの改ざんについて報告
【福島原発の主な事故】
1976年4月2日
構内で火災が発生したが外部には公表されなかった。しかし田原総一朗に宛てた内部告発により事故の発生が明らかになり、告発の一ヶ月後東京電力は事故の発生を認めた。
1978年11月2日 3号機事故
日本初の臨界事故とされる。この事故が公表されたのは事故発生から29年後の2007年3月22日になってからであった。
1990年9月9日 3号機事故
主蒸気隔離弁を止めるピンが壊れた結果、原子炉圧力が上昇して「中性子束高」の信号により自動停止した。INESレベル2。
1998年2月22日 4号機
定期検査中、137本の制御棒のうちの34本が50分間、全体の25分の1(1ノッチ約15cm)抜けた。
これらの初歩的資料を繰っただけでも、いかに福島原発の管理体制はいい加減であったかと思われます。
でも、今は最前線の職員さんたちは、「社命≒命をかけて」、被曝の危険と背中合わせの補修作業に必死でとりくんでいてくださっていられるのですから、職員さんの無事と成功をひたすら、祈りたい思いです。ご家族のご心痛はいかばかりのことでしょうか。
2011年03月16日
4号機の火災により、事態はより深刻に
3/16 その一
午前中は計画節電の該当地区でしたので、情報から離れざるをえませんでした。
今朝の7時半台のテレビ朝日を付けると、対立する二人のゲストの中で、「まだそれほどの段階ではない」的な、確か松本さんとか(※松本義久 東京工業大学准教授であった)の発言に対し、危機感を持っているもう一人のゲストは大変な危機性に突入していると、声を荒げている場面があり、程なく終了となってしまいました。ご覧になっていられた方、詳細をお教えくだされば幸いです。
おそらく、昨日の4号機の火災は、核廃棄物の燃えていることで、より危険というこどではなかったでしょうか。
その直後の同テレビ報道で、京大・原子炉実験所の小出裕幸助教授による電話コメントがあり、をあわてて以下のメモをとりました。
「1~3号機までは、原子炉内の爆発で、最後の砦の格納容器がある。が、4号機は使用済み核燃料プールの使い終わった燃料棒が燃えていて、閉じ込める格納容器がないため、極めて危険な状況下にある」旨のことでした。
同様にして、点検中で休止中5、6号機も4号機と同じ。さらに「電源の破壊が決定打であった。ためにポンプが動かないかったための事故」とのことで、水を送り続けるしか手立てがないそうです。
///////////////////////////////////////
①速報>福島第1原発4号機で火災
福島第1原発4号機の原子炉建屋北西部付近からの炎を東京電力社員が発見。30分後に炎見えず。
(2011/03/16 09:24:44)--------------------------------------------
くまにちコム
②【毎日新聞速報】
東日本大震災:福島第1原発3号機 格納容器が損傷か http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110316k0000e040080000c.html
③【毎日新聞速報】
東日本大震災:官房長官の一問一答「注水準備している」
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110316k0000e040081000c.html
④【読売新聞速報 2011年3月16日12時45分】
15日の4号機火災の鎮火、東電が確認怠る
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110316-OYT1T00486.htm?from=main1
..........................
実は、11時の枝野長官の会見時には、わが家は10時過ぎからの、初の「計画停電」中。小さな携帯ラジオはガアガア。車のラジオは途中から気がついたけれど、少しでもガソリンの節約もまた協力。解禁後、報道に注意していたのでしたがなし。新聞の速報を見て、長官の要旨を確認した次第です。
それにしても、「買いだめ」はすべきではありません。さらにパニックを招くだけです。
さて、一昨日と昨日は高崎支所の広報車が回ったのに、結局なし。たぶん無しと気持ちの緩んだ今朝は、突然の実施。いかに電気にたよった生活に慣れてしまったか、思い知りました。
「広報ないのにね」と義妹に言うと、「これからは自分でキャッチしなければダメなんですよ」とのこと。
八ッ場のあるお一人暮らしの女性の方が、下流域への移転をきめられていられた頃の言葉に重なりました。「ここではね、自分のことは自分でするしかないんだよ」と吐き捨てるようにご自分に言い聞かせていた姿を。
放射線対策も自己責任。今朝も横浜の姪に電話して、子供は大人の何倍も影響をうけてしまうものですから、「心配はないけれど念のため、表に出すときには、帽子とマスクのようなものをつけさせなよね」と。
昨日よりは、花粉症なのに毎日干していた布団も写真の目下の宝物的な品々も表には出しませんでした。
これらは八ッ場現地から戴いてきた原木栽培のしいたけのハネダシ品の乾燥したもの。「小さいけれど結構、旨いからさ。持っていておくれよ」と戴いたしたいけなのでした。 毎日重宝していて、昼のたきこみご飯にもたっぷり入れました。それに同じく長野原産のカボチャの種。これはあるお宅の納屋に5~6個ころがっていたものでした。「食べないとシミちゃうよ」と言ったら、一つ残してみんな持っていっていいよ」といったので戴いてきて、実はスープ用に煮て冷凍。カボチャはベーコンと玉ねぎでとっても良いスープになるのです。おまけに種が大好物。それと粉山椒をつくるために秋にとっておいたわが家の山椒の実などです。小さくて私に下さるのにも遠慮勝ちだった極小しいたけも捨ててしまうのが相場のカボチャの種も、被災地の皆さんに届けたい思いです。カップラーメンに飽きた口にはこういうものも欲しなられると思うからです。
思えば、被災された方々のそれぞれの皆さんのお宅にも、もうじきどっさり撮れる山菜類など、年間を通じての丹精の漬け込みなど楽しみがあったのに……、それどころではない避難生活のしんどさ。
本当にめげずに生き延びてください。
もうじき、きっと日本のみならず世界中からの、原発問題の解決同じように支援や救援がありますから。
午前中は計画節電の該当地区でしたので、情報から離れざるをえませんでした。
今朝の7時半台のテレビ朝日を付けると、対立する二人のゲストの中で、「まだそれほどの段階ではない」的な、確か松本さんとか(※松本義久 東京工業大学准教授であった)の発言に対し、危機感を持っているもう一人のゲストは大変な危機性に突入していると、声を荒げている場面があり、程なく終了となってしまいました。ご覧になっていられた方、詳細をお教えくだされば幸いです。
おそらく、昨日の4号機の火災は、核廃棄物の燃えていることで、より危険というこどではなかったでしょうか。
その直後の同テレビ報道で、京大・原子炉実験所の小出裕幸助教授による電話コメントがあり、をあわてて以下のメモをとりました。
「1~3号機までは、原子炉内の爆発で、最後の砦の格納容器がある。が、4号機は使用済み核燃料プールの使い終わった燃料棒が燃えていて、閉じ込める格納容器がないため、極めて危険な状況下にある」旨のことでした。
同様にして、点検中で休止中5、6号機も4号機と同じ。さらに「電源の破壊が決定打であった。ためにポンプが動かないかったための事故」とのことで、水を送り続けるしか手立てがないそうです。
///////////////////////////////////////
①速報>福島第1原発4号機で火災
福島第1原発4号機の原子炉建屋北西部付近からの炎を東京電力社員が発見。30分後に炎見えず。
(2011/03/16 09:24:44)--------------------------------------------
くまにちコム
②【毎日新聞速報】
東日本大震災:福島第1原発3号機 格納容器が損傷か http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110316k0000e040080000c.html
③【毎日新聞速報】
東日本大震災:官房長官の一問一答「注水準備している」
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110316k0000e040081000c.html
④【読売新聞速報 2011年3月16日12時45分】
15日の4号機火災の鎮火、東電が確認怠る
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110316-OYT1T00486.htm?from=main1
..........................
実は、11時の枝野長官の会見時には、わが家は10時過ぎからの、初の「計画停電」中。小さな携帯ラジオはガアガア。車のラジオは途中から気がついたけれど、少しでもガソリンの節約もまた協力。解禁後、報道に注意していたのでしたがなし。新聞の速報を見て、長官の要旨を確認した次第です。
それにしても、「買いだめ」はすべきではありません。さらにパニックを招くだけです。
さて、一昨日と昨日は高崎支所の広報車が回ったのに、結局なし。たぶん無しと気持ちの緩んだ今朝は、突然の実施。いかに電気にたよった生活に慣れてしまったか、思い知りました。
「広報ないのにね」と義妹に言うと、「これからは自分でキャッチしなければダメなんですよ」とのこと。
八ッ場のあるお一人暮らしの女性の方が、下流域への移転をきめられていられた頃の言葉に重なりました。「ここではね、自分のことは自分でするしかないんだよ」と吐き捨てるようにご自分に言い聞かせていた姿を。
放射線対策も自己責任。今朝も横浜の姪に電話して、子供は大人の何倍も影響をうけてしまうものですから、「心配はないけれど念のため、表に出すときには、帽子とマスクのようなものをつけさせなよね」と。
昨日よりは、花粉症なのに毎日干していた布団も写真の目下の宝物的な品々も表には出しませんでした。
これらは八ッ場現地から戴いてきた原木栽培のしいたけのハネダシ品の乾燥したもの。「小さいけれど結構、旨いからさ。持っていておくれよ」と戴いたしたいけなのでした。 毎日重宝していて、昼のたきこみご飯にもたっぷり入れました。それに同じく長野原産のカボチャの種。これはあるお宅の納屋に5~6個ころがっていたものでした。「食べないとシミちゃうよ」と言ったら、一つ残してみんな持っていっていいよ」といったので戴いてきて、実はスープ用に煮て冷凍。カボチャはベーコンと玉ねぎでとっても良いスープになるのです。おまけに種が大好物。それと粉山椒をつくるために秋にとっておいたわが家の山椒の実などです。小さくて私に下さるのにも遠慮勝ちだった極小しいたけも捨ててしまうのが相場のカボチャの種も、被災地の皆さんに届けたい思いです。カップラーメンに飽きた口にはこういうものも欲しなられると思うからです。
思えば、被災された方々のそれぞれの皆さんのお宅にも、もうじきどっさり撮れる山菜類など、年間を通じての丹精の漬け込みなど楽しみがあったのに……、それどころではない避難生活のしんどさ。
本当にめげずに生き延びてください。
もうじき、きっと日本のみならず世界中からの、原発問題の解決同じように支援や救援がありますから。
2011年03月15日
東電は真実を伝えているのか。スリーマイル事故を凌ぐというのに
3/15 その二
テレビを見ていると空恐ろしくなってきます。
11時の菅総理の談話を、「テレビ朝日」で観ていたら、「現在、4号機が燃えていますが」と繰り出し、なんと6時10分過ぎに爆発したという福島第一原発2号機の、もしかしたら大変な問題になりかねないことを全然言わなかったのです。
いち早く、出演者の大谷昭宏(ジャーナリスト・元朝日新聞記者)が゜気がつき、疑問視。
そして、解説者の識者まで、「菅総理の言い間違いでは」ということに一致し始めた頃に、次の枝野官房長官もまた「4号機」と言い出して、スタジオは一瞬、騒然と。
なんと、2号機の事故と4号機の事故は6時過ぎ、ほぼ同時刻に起きていたとのことなのでした。(一部報道によれば4号機が先に燃えていたのでした)。なお、4号機は稼働していない休眠中の炉でした。
ではなぜ、東電の記者会見の際、4号機のことは言わなかったのでしょうか。2号機のことを簡単に話し、職員避難のことまで報告して短く終わりでした。
その後、建屋の向かって左側の壁に、8メートル四方の穴が二つも開いていることもわかりました。
ともかく、東電はスタッフの数も足りず、事故後の混乱で、たとえば電話連絡などの機能停などで連絡が密にとれないのかみもしれませんが、なぜ、逐一、本当のことをいわないのでしょうか。
これは素人が考えても、世界中が注視している大問題になりかねない事故です。問題の質のわかっている方たちは世界最大規模の災害になりかねないとまで、言っているのです。
確かに電気でお世話になってはいますが、東電の態度はおかしいです。
1号機~4号機まで危機的状況にさらされているのです。
また、マスコミもの一部には「御用学者」が相変わらず出演して見当違いのことを言っていると憤慨している市民もいます。かつて、「安全神話」を説いて平然としていた、御用学者たちは今、どういう感覚でもこの国難的事態を見ているのでしょえか。
八ッ場の現実とかさなってなりません。
本当に、前橋市が輩出し、原発の危険性を唱え続けた、高木仁三郎さんの死去が惜しまれてなりません。
なお、先ほど18時台の「テレビ朝日」の報道によれば、前橋市で通常の40倍が観測されたとのことでした。
【毎日新聞】
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110315k0000e040029000c.html
東日本大震災:高濃度放射能漏れ 福島4号機で水素爆発
※参考までに
①次の原子力資料情報室は、《高木仁三郎(前代表)を中心に原子力を利用しない社会を目指して作られた、民間の調査研究機関である。政府や企業から独立した立場から原子力業界を批判している》とあります。最前線の信頼できる情報を提供してくれています。
原子力資料情報室 http://www.cnic.jp/
②市民運動の中で紹介されている、「原子力資料情報室の記者会見中継」のサイト名を記しておきます。録画でみられます。
http://www.ustream.tv/channel/cnic-news
上澤千尋(原子力資料情報室・原子力安全問題担当)
後藤政志(柴田 宏行) 東芝・元原子炉格納容器設計者(本名で発言するのは初めてです!)
田中三彦(日立バブコック・元原子力圧力容器設計者・サイエンスライター)
海渡雄一(弁護士・浜岡原子力発電所運転差止弁護団)
伴英幸 (原子力資料情報室 共同代表)
会場 原子力資料情報室 http://www.cnic.jp/
住所:〒162-0065 東京都新宿区住吉町8-5曙橋コーポ2階B
電話:03-3357-3800 FAX:03-3357-3801
テレビを見ていると空恐ろしくなってきます。
11時の菅総理の談話を、「テレビ朝日」で観ていたら、「現在、4号機が燃えていますが」と繰り出し、なんと6時10分過ぎに爆発したという福島第一原発2号機の、もしかしたら大変な問題になりかねないことを全然言わなかったのです。
いち早く、出演者の大谷昭宏(ジャーナリスト・元朝日新聞記者)が゜気がつき、疑問視。
そして、解説者の識者まで、「菅総理の言い間違いでは」ということに一致し始めた頃に、次の枝野官房長官もまた「4号機」と言い出して、スタジオは一瞬、騒然と。
なんと、2号機の事故と4号機の事故は6時過ぎ、ほぼ同時刻に起きていたとのことなのでした。(一部報道によれば4号機が先に燃えていたのでした)。なお、4号機は稼働していない休眠中の炉でした。
ではなぜ、東電の記者会見の際、4号機のことは言わなかったのでしょうか。2号機のことを簡単に話し、職員避難のことまで報告して短く終わりでした。
その後、建屋の向かって左側の壁に、8メートル四方の穴が二つも開いていることもわかりました。
ともかく、東電はスタッフの数も足りず、事故後の混乱で、たとえば電話連絡などの機能停などで連絡が密にとれないのかみもしれませんが、なぜ、逐一、本当のことをいわないのでしょうか。
これは素人が考えても、世界中が注視している大問題になりかねない事故です。問題の質のわかっている方たちは世界最大規模の災害になりかねないとまで、言っているのです。
確かに電気でお世話になってはいますが、東電の態度はおかしいです。
1号機~4号機まで危機的状況にさらされているのです。
また、マスコミもの一部には「御用学者」が相変わらず出演して見当違いのことを言っていると憤慨している市民もいます。かつて、「安全神話」を説いて平然としていた、御用学者たちは今、どういう感覚でもこの国難的事態を見ているのでしょえか。
八ッ場の現実とかさなってなりません。
本当に、前橋市が輩出し、原発の危険性を唱え続けた、高木仁三郎さんの死去が惜しまれてなりません。
なお、先ほど18時台の「テレビ朝日」の報道によれば、前橋市で通常の40倍が観測されたとのことでした。
【毎日新聞】
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110315k0000e040029000c.html
東日本大震災:高濃度放射能漏れ 福島4号機で水素爆発
※参考までに
①次の原子力資料情報室は、《高木仁三郎(前代表)を中心に原子力を利用しない社会を目指して作られた、民間の調査研究機関である。政府や企業から独立した立場から原子力業界を批判している》とあります。最前線の信頼できる情報を提供してくれています。
原子力資料情報室 http://www.cnic.jp/
②市民運動の中で紹介されている、「原子力資料情報室の記者会見中継」のサイト名を記しておきます。録画でみられます。
http://www.ustream.tv/channel/cnic-news
上澤千尋(原子力資料情報室・原子力安全問題担当)
後藤政志(柴田 宏行) 東芝・元原子炉格納容器設計者(本名で発言するのは初めてです!)
田中三彦(日立バブコック・元原子力圧力容器設計者・サイエンスライター)
海渡雄一(弁護士・浜岡原子力発電所運転差止弁護団)
伴英幸 (原子力資料情報室 共同代表)
会場 原子力資料情報室 http://www.cnic.jp/
住所:〒162-0065 東京都新宿区住吉町8-5曙橋コーポ2階B
電話:03-3357-3800 FAX:03-3357-3801
2011年03月15日
福島第1原発2号機にて爆音、放射線漏れの危険増す
3/15 その一
さらに大変な状況に陥ってしまいました。地震の被害を超えて、「放射線流出の危険性」という、これまた未曾有の新たな段階に入りました。
11時をメドに管総理が、国民に大変な入してメーセージを発するそうです(10時16分 NHKラジオ)。
一、まず、 本日の一面トップの新聞見出しを拾います。
上毛新聞 炉心溶融の危機
燃料 空だき状態 福島原発2号機 3号機爆発の衝撃か
毎日新聞 2号機炉心 「空だき」
福島第1原発 燃料棒完全に露出
3号機建屋 水素爆発
二、さらに、本日、 6時14分 福島第一原発 2号機でまた 爆発音がしたとのことです。
8時31分 東電の記者会見
① 最初にお詫びの言葉
② 福島第一原発 2号機で原子炉が入っている格納庫付近で爆発音がした
③ 職員の一部を避難させたこと
④ 最後にまたお詫び
記者から「配布資料の文面にも、今回初めて謝罪文がある。ということは、次のレベルに入ったということか」との質問が繰り出されてました。
①テレビ朝日の専門家によると、今まではは建屋≒外枠であったが、今回の2号機の爆発は、内部の主要部分。
②以下は、NHKラジオの東大の関村教授と水野解説員による解説をメモによっての記述です
ーー格納容器(原発を閉じ込めておく最後の砦)の一番下の部分、 サプレッションプール(圧力抑制室)で爆発音がした。
ということは、「何らかの損傷が考えられる」。格納容器に亀裂が生じている可能性があり、放射線が漏れだす危険性があるということになる。「原発を閉じ込めておく最後の砦」が損傷している可能性があるということになり、今までとは異なる、かなり、重大な事態になったーー
さらに、NHKラジオのその後のニュースや報道などを録音した書き記したことを記しますと、
①爆発音直後 965、5マイクロシーベルト。 国に緊急事態を知らせる数値の3倍である。
② そこで、所長の判断で、原子炉の冷却機関に属さない職員に避難命令を出したとのことでした。
③時間が進むにつれ、(数値は変わり)、8217マイクロシーベルトの放射線量を検出と発表されている。これは一般の人が一年間に浴びても良いといわれる被ばく線量の約8倍の放射能を、1時間であびてしまう量になるということでした。
「NHKラジオ」では、9時台には東電の記者会見直後の報道では「放射能を閉じ込めておく場所に破損があった。ただし、大量の放射能が直ちに飛散するということはない」と言ってはいました。
ですが、10時前後の「テレビ朝日」では、最悪のメルトダウンの可能性があるという風にも報じています。
また、風は北から南に吹いているそうです。ということは関東地方にも流れてくるやもしれません。
三、 驚くことに政府に緊急の報告が入ったのは、事故発生後の一時間後とのことなんです。
為に首相は、自らが本部長となって、「統合対策本部」を立ち上げて、現地に担当官を送ったと報じられています。そして、午前5時台からの初会合に出席し、9時半からの閣議に臨むと報じられています。
確かにいい加減なことは言えないし、東電側もパニック状態で手が回らないかもしれませんが、東電は何かを守ろうとしないで、最初から、持てる情報をすべて明らかにしない限り、本当に予測のつかない世界的大惨事になってしまいかねません。
※ところで、記者会見した東電の担当者の目が浮ついています。
そして、水問題関連のメールに入った新潟県の方のメールには、「東電のプレスはみんな目が泳いでる・・・」とあり、家族を避難させたいくらいの気持ちである旨のメールでした。本当に、もしかしたら、技術者の良心において言いたいことがあっても、伝えられない重大なことと何らかのプレッシャーがあるのかもしれません。
管総理は苦言を呈し、最前線の東電のメンバーに対し「あなた方しかいないのだから」と伝えたそうです。
管さん、世界中の原発関係の科学者の知恵を戴いて、頑張ってこの危機を何としても回避してほしい。そしこそ、管政権の信頼回復のカンフル剤となりましょう。
昨日、地震直前に電話で話していた近畿地方の女性医師は、昨日の電話で、「管総理の眼が血走り浮いている。あれはかなりの極限的な疲労状態である。思わず医師として、薬を届けたいくらい」と言ってました。
「大丈夫よ、主治医がいるわよ」と言いましたけれど、管総理よ、体にも注意して頑張って、何とか国難を乗り切ってください。本当に国民にとっては「あなたしか」いないんですから。
そして、くれぐれも、株式会社「東京電力」の論理に巻き込まれないでください。
四、
////////////////////////////
【毎日新聞速報】
東日本大震災:福島第1原発2号機で爆発音 損傷の恐れも
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110315k0000e040004000c.html
【産経新聞速報】
福島第1で年間被ばく限度8倍の放射線量を検出 東電が発表
2011.3.15 09:15
【産経新聞速報】
福島原発2号機で、格納容器が損傷、大量の放射性物質漏れ
2011.3.15 10:02
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110315/dst11031510020023-n1.htm
さらに大変な状況に陥ってしまいました。地震の被害を超えて、「放射線流出の危険性」という、これまた未曾有の新たな段階に入りました。
11時をメドに管総理が、国民に大変な入してメーセージを発するそうです(10時16分 NHKラジオ)。
一、まず、 本日の一面トップの新聞見出しを拾います。
上毛新聞 炉心溶融の危機
燃料 空だき状態 福島原発2号機 3号機爆発の衝撃か
毎日新聞 2号機炉心 「空だき」
福島第1原発 燃料棒完全に露出
3号機建屋 水素爆発
二、さらに、本日、 6時14分 福島第一原発 2号機でまた 爆発音がしたとのことです。
8時31分 東電の記者会見
① 最初にお詫びの言葉
② 福島第一原発 2号機で原子炉が入っている格納庫付近で爆発音がした
③ 職員の一部を避難させたこと
④ 最後にまたお詫び
記者から「配布資料の文面にも、今回初めて謝罪文がある。ということは、次のレベルに入ったということか」との質問が繰り出されてました。
①テレビ朝日の専門家によると、今まではは建屋≒外枠であったが、今回の2号機の爆発は、内部の主要部分。
②以下は、NHKラジオの東大の関村教授と水野解説員による解説をメモによっての記述です
ーー格納容器(原発を閉じ込めておく最後の砦)の一番下の部分、 サプレッションプール(圧力抑制室)で爆発音がした。
ということは、「何らかの損傷が考えられる」。格納容器に亀裂が生じている可能性があり、放射線が漏れだす危険性があるということになる。「原発を閉じ込めておく最後の砦」が損傷している可能性があるということになり、今までとは異なる、かなり、重大な事態になったーー
さらに、NHKラジオのその後のニュースや報道などを録音した書き記したことを記しますと、
①爆発音直後 965、5マイクロシーベルト。 国に緊急事態を知らせる数値の3倍である。
② そこで、所長の判断で、原子炉の冷却機関に属さない職員に避難命令を出したとのことでした。
③時間が進むにつれ、(数値は変わり)、8217マイクロシーベルトの放射線量を検出と発表されている。これは一般の人が一年間に浴びても良いといわれる被ばく線量の約8倍の放射能を、1時間であびてしまう量になるということでした。
「NHKラジオ」では、9時台には東電の記者会見直後の報道では「放射能を閉じ込めておく場所に破損があった。ただし、大量の放射能が直ちに飛散するということはない」と言ってはいました。
ですが、10時前後の「テレビ朝日」では、最悪のメルトダウンの可能性があるという風にも報じています。
また、風は北から南に吹いているそうです。ということは関東地方にも流れてくるやもしれません。
三、 驚くことに政府に緊急の報告が入ったのは、事故発生後の一時間後とのことなんです。
為に首相は、自らが本部長となって、「統合対策本部」を立ち上げて、現地に担当官を送ったと報じられています。そして、午前5時台からの初会合に出席し、9時半からの閣議に臨むと報じられています。
確かにいい加減なことは言えないし、東電側もパニック状態で手が回らないかもしれませんが、東電は何かを守ろうとしないで、最初から、持てる情報をすべて明らかにしない限り、本当に予測のつかない世界的大惨事になってしまいかねません。
※ところで、記者会見した東電の担当者の目が浮ついています。
そして、水問題関連のメールに入った新潟県の方のメールには、「東電のプレスはみんな目が泳いでる・・・」とあり、家族を避難させたいくらいの気持ちである旨のメールでした。本当に、もしかしたら、技術者の良心において言いたいことがあっても、伝えられない重大なことと何らかのプレッシャーがあるのかもしれません。
管総理は苦言を呈し、最前線の東電のメンバーに対し「あなた方しかいないのだから」と伝えたそうです。
管さん、世界中の原発関係の科学者の知恵を戴いて、頑張ってこの危機を何としても回避してほしい。そしこそ、管政権の信頼回復のカンフル剤となりましょう。
昨日、地震直前に電話で話していた近畿地方の女性医師は、昨日の電話で、「管総理の眼が血走り浮いている。あれはかなりの極限的な疲労状態である。思わず医師として、薬を届けたいくらい」と言ってました。
「大丈夫よ、主治医がいるわよ」と言いましたけれど、管総理よ、体にも注意して頑張って、何とか国難を乗り切ってください。本当に国民にとっては「あなたしか」いないんですから。
そして、くれぐれも、株式会社「東京電力」の論理に巻き込まれないでください。
四、
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【毎日新聞速報】
東日本大震災:福島第1原発2号機で爆発音 損傷の恐れも
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110315k0000e040004000c.html
【産経新聞速報】
福島第1で年間被ばく限度8倍の放射線量を検出 東電が発表
2011.3.15 09:15
【産経新聞速報】
福島原発2号機で、格納容器が損傷、大量の放射性物質漏れ
2011.3.15 10:02
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110315/dst11031510020023-n1.htm
2011年03月14日
格納容器の健全性維持、放射能飛散の可能性低し
3/14 その二3/14 その二
去る11日発生の今般の大災害は「東日本大震災」という名称に落ち着くようですので、今後はこの言葉に統一いたします。
そして、昨日より、「計画停電」をはじめ、じわじわと対策が発表されております。早くもすでに昨日の午前中には、県内の観光施設には、1週間ほどの休業が発令されているとのことを、この時期が最も忙しい時期であったという、いつも多忙なあるペンション経営の方から伺いました。
株価暴落など、まだまだ様々な試練がまっているようです。海外メディアでの評価、「日本人は驚くほど整然としている」のごとく、一つ一つを各自でクリアして復興させたいものです。そして、今朝の一部新聞の見出しには「二万人にも及ぶ」という犠牲者の御霊に安心してもらいたいものです。
① なお、二転三転しています、「計画停電」ですが、15時20分からの第五グループでは「実施される模様」との報道が続いています。となると、わが家はこの第五グループらしいと判断しています。
※テレビ朝日14時08分 第4グループの「計画停電」は見送りとの東電の発表あり
② 午前中、の「津波報道による退避呼びかけ」は、津波はなかったとの報道がありました。ヘリの観た、「引き波」の正体は不明とのことです。
さて、福島第一原発3号機の水素爆発による、枝野官房長官による正式会見がありましたので、第二弾としてお伝えします。
...................................
0時39分 枝野官房長官記者会見
「格納容器については健全性は維持されている」
「放射能物質の飛散の可能性は低いと、専門家を含めて認識している」と述べてます。
東京電力の社員ら6人が負傷している報告があった。
現在、20キロ圏内の500人待避中
※会見終了後、テレビ朝日では、このくらいの数値では「屋内待機が望ましい」との見解を出しています。
0時56分 東京電力・常務によるコメント「燃料が溶解している可能性がある。これから各種の分析を行う」
13時09分 NHKニュース
東京電力関係者の負傷者は合わせて9人。
20㌔周辺の住民に、圏外への移動を指示
13時36分 テレビ朝日
東京電力は不使用者の数を6人⇒11人に訂正。
13時54分 福島原発周辺の天候は下り坂に。風向きは南⇒北向きだったが、変化を見せている。明日は北風。
14時10分 テレビ朝日 南三陸町で、およそ1000人の遺体を発見。むすでに腐敗が始まっている由。
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①【毎日新聞】http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110314k0000e040050000c.html
東日本大震災:福島第1原発3号機も水素爆発 11人けが
経済産業省原子力安全・保安院は14日、東日本大震災で緊急停止した東京電力福島第1原発3号機で午前11時1分、1号機と同様に水素爆発が起きたと発表した。原子炉建屋の上部外壁が吹き飛んだとみられる。東電によると、社員ら11人がけがをした。いずれも意識はあるという。保安院によると、原子炉内の水位低下で露出した燃料棒が過熱して溶け、大量の水素が発生し、空気中の酸素が反応するなどして爆発したとみられる。現場には西ないし南西から風が吹いている。原発の半径20キロ以内には住民約500人が病院などに残っているとみられる。被ばくを避けるため、保安院は屋内退避を呼び掛けた。
東電によると、爆発後の午前11時44分、第1原発正門で、1時間あたり20マイクロシーベルトの放射線量が計測された。枝野幸男官房長官は爆発後に記者会見し、「現地の(原発)所長と直接電話で話をしたが、(原子炉のある)格納容器は健全という認識で、放射性物質が大量に飛び散っている可能性は低い。注水は継続され、圧力も一定の範囲内にある」と格納容器に異常はないとの認識を示した。
保安院によると、原子炉格納容器の圧力は14日午前5時ごろ、365キロパスカルアブソルート(耐圧の単位)だったが、同6時50分に530まで高まった。地震後最高値で、設計上の最高圧力をわずかに超過した。保安院は「設計値には余裕があり、直ちに爆発の危険はない」と説明。その後、圧力も約500に下がったとしていた。
一方で、建屋内の水素圧力も高まったため壁の一部を外す検討を始め、作業員を一時退避させていた。
3号機の燃料は上部約2メートルが冷却水から露出し、このため燃料棒が溶ける「炉心溶融」が続いたとみられ、注水の方法に問題があったことが危機的な状況を招いたという。【山田大輔】
②【朝日新聞 速報】【速報】 福島第一原発3号機の水素爆発、けが11人に。20キロ圏内500人待避中
③strong>【熊日速報メール(2011/03/14 11:28:54)】からは、直ちに以下のような速報が配信されました。
福島第1原発3号機で水素爆発原子力安全・保安院によると、東京電力福島第1原発3号機で午前11時1分、水素爆発が起きた。
くまにちコム
http://kumanichi.com
携帯版くまにちコム
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去る11日発生の今般の大災害は「東日本大震災」という名称に落ち着くようですので、今後はこの言葉に統一いたします。
そして、昨日より、「計画停電」をはじめ、じわじわと対策が発表されております。早くもすでに昨日の午前中には、県内の観光施設には、1週間ほどの休業が発令されているとのことを、この時期が最も忙しい時期であったという、いつも多忙なあるペンション経営の方から伺いました。
株価暴落など、まだまだ様々な試練がまっているようです。海外メディアでの評価、「日本人は驚くほど整然としている」のごとく、一つ一つを各自でクリアして復興させたいものです。そして、今朝の一部新聞の見出しには「二万人にも及ぶ」という犠牲者の御霊に安心してもらいたいものです。
① なお、二転三転しています、「計画停電」ですが、15時20分からの第五グループでは「実施される模様」との報道が続いています。となると、わが家はこの第五グループらしいと判断しています。
※テレビ朝日14時08分 第4グループの「計画停電」は見送りとの東電の発表あり
② 午前中、の「津波報道による退避呼びかけ」は、津波はなかったとの報道がありました。ヘリの観た、「引き波」の正体は不明とのことです。
さて、福島第一原発3号機の水素爆発による、枝野官房長官による正式会見がありましたので、第二弾としてお伝えします。
...................................
0時39分 枝野官房長官記者会見
「格納容器については健全性は維持されている」
「放射能物質の飛散の可能性は低いと、専門家を含めて認識している」と述べてます。
東京電力の社員ら6人が負傷している報告があった。
現在、20キロ圏内の500人待避中
※会見終了後、テレビ朝日では、このくらいの数値では「屋内待機が望ましい」との見解を出しています。
0時56分 東京電力・常務によるコメント「燃料が溶解している可能性がある。これから各種の分析を行う」
13時09分 NHKニュース
東京電力関係者の負傷者は合わせて9人。
20㌔周辺の住民に、圏外への移動を指示
13時36分 テレビ朝日
東京電力は不使用者の数を6人⇒11人に訂正。
13時54分 福島原発周辺の天候は下り坂に。風向きは南⇒北向きだったが、変化を見せている。明日は北風。
14時10分 テレビ朝日 南三陸町で、およそ1000人の遺体を発見。むすでに腐敗が始まっている由。
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①【毎日新聞】http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110314k0000e040050000c.html
東日本大震災:福島第1原発3号機も水素爆発 11人けが
経済産業省原子力安全・保安院は14日、東日本大震災で緊急停止した東京電力福島第1原発3号機で午前11時1分、1号機と同様に水素爆発が起きたと発表した。原子炉建屋の上部外壁が吹き飛んだとみられる。東電によると、社員ら11人がけがをした。いずれも意識はあるという。保安院によると、原子炉内の水位低下で露出した燃料棒が過熱して溶け、大量の水素が発生し、空気中の酸素が反応するなどして爆発したとみられる。現場には西ないし南西から風が吹いている。原発の半径20キロ以内には住民約500人が病院などに残っているとみられる。被ばくを避けるため、保安院は屋内退避を呼び掛けた。
東電によると、爆発後の午前11時44分、第1原発正門で、1時間あたり20マイクロシーベルトの放射線量が計測された。枝野幸男官房長官は爆発後に記者会見し、「現地の(原発)所長と直接電話で話をしたが、(原子炉のある)格納容器は健全という認識で、放射性物質が大量に飛び散っている可能性は低い。注水は継続され、圧力も一定の範囲内にある」と格納容器に異常はないとの認識を示した。
保安院によると、原子炉格納容器の圧力は14日午前5時ごろ、365キロパスカルアブソルート(耐圧の単位)だったが、同6時50分に530まで高まった。地震後最高値で、設計上の最高圧力をわずかに超過した。保安院は「設計値には余裕があり、直ちに爆発の危険はない」と説明。その後、圧力も約500に下がったとしていた。
一方で、建屋内の水素圧力も高まったため壁の一部を外す検討を始め、作業員を一時退避させていた。
3号機の燃料は上部約2メートルが冷却水から露出し、このため燃料棒が溶ける「炉心溶融」が続いたとみられ、注水の方法に問題があったことが危機的な状況を招いたという。【山田大輔】
②【朝日新聞 速報】【速報】 福島第一原発3号機の水素爆発、けが11人に。20キロ圏内500人待避中
③strong>【熊日速報メール(2011/03/14 11:28:54)】からは、直ちに以下のような速報が配信されました。
福島第1原発3号機で水素爆発原子力安全・保安院によると、東京電力福島第1原発3号機で午前11時1分、水素爆発が起きた。
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