2011年03月22日
3号機白煙、未だ原因不明。 プルサーマル炉は関係なし
3/22 その一
昨晩記しました、16時過ぎに発生した3号機の白煙問題につきましては、今朝に至るまで調べた限りのどのメディアも、「灰色がかった煙が発生した」事実だけで、原因について明記されていません。
ちなみに朝刊の複数紙に「原因は不明」とあり。
また昨夜来、記した責任上、記憶の底に眠る言質について、あちこち検索し、再度、Uチューブなども見直して確認したのですがなく、お恥ずかしいながら最終的には昨夜というより本日、コックリ状態に。
今朝、改めて老化した頭で考えてみますと、テレビで学者が語った今後、想定できる最悪シナリオとして「燃料棒の変化」の辺りはなかったかと思い当りました(記憶力の薄れた老化現象が哀しいです)。
そこで、去る「3/18 その二」でコメントを戴いた杉山さんに伺うことに致しました。
追記が遅れましたことをお詫びして、取り急ぎ、昨晩の責任上、「杉山コメント」を。
///////////////////////////////////////////////////
① 3号機の白煙の原因については、専門家でも現段階ではわからない。素人が判断できる領域ではない。
② プルサーマル炉ということとは関係ない。(原子炉の中で自然にできるもので)既に1、2号機の中でもできている。
//////////////////////////
ご参考までに、去る「3/18 その二」からも抜粋を。
ーー原子炉の核分裂反応は停止している(チェルノブイリでは停止できずに暴走した)。
放射性物質の大量飛散という点では、チェルノブィリのようなことになる可能性があります。 この点は、使用済み燃料の保管プールと炉心の燃料に分けて考える必要があります。
使用済み燃料については、保管プールにある燃料棒の冷却が出来ずに、燃料棒が融ければ、放射性物質が大量飛散します。数百キロ離れていても、風下ではかなりの影響があります。
だから、今は何としても、注水が大切なのです。
炉心の燃料については、チェルノブイリと違って圧力容器、格納容器の中に閉じ込められています。したがって、燃料が融けたからと言って、すぐに放射性物質の大量放出とはなりません。
ーー炉心の燃料は既にある程度融けていると思われます。
スリーマイル事故と同様な状態です。ただし、電源がない点、複数基で起きている点、使用済み燃料プールも問題になっている点、水素爆発まで起きた点、格納容器の一部である圧力抑制室まで損傷した可能性がある点、スリーマイルのPWR型炉にくらべ格納容器が小さい点、スリーマイルよりも悪い材料がたくさんあります。
このまま冷却できなければ
ーー燃料プールについては、温度が上昇し燃料棒が融ければ、放射性物質(特に気体)は確実に飛散します。
ーー炉心の燃料については、燃料棒がもっと融けても、格納容器が健全であれば大量飛散は何とか防げると思います。ただし、冷却できずに炉心の燃料が融けるような高温になれば圧力が上昇し格納容器も厳しい状況になります。
※本日現在の最新情報/
///////////////////////////
【(2011年3月22日 福島民友ニュース)】
http://www.minyu-net.com/news/news/0322/news1.html
第1・3号機発煙で作業中断 危機脱却の動き足踏み
東日本大震災による福島第1原発の事故で、東京電力は21日、外部からの電力供給で電源が復旧した2号機で、原子炉や使用済み燃料プールの冷却機能の回復に向けた努力を続けた。ただ同日午後、3号機で煙が上がって作業員が避難し、東電は同日の復旧作業を中断。原発危機からの脱却に向けた作業は、1日程度足踏みする見通しとなった。東電は2号機から1号機に電力を回す作業も継続。5、6号機も外部電源が復旧し、一部機器を非常用電源から外部電源に切り替えた。安定した電力が得られれば中央制御室から原子炉や燃料プールを効率的に冷却できる期待もある。
昨晩記しました、16時過ぎに発生した3号機の白煙問題につきましては、今朝に至るまで調べた限りのどのメディアも、「灰色がかった煙が発生した」事実だけで、原因について明記されていません。
ちなみに朝刊の複数紙に「原因は不明」とあり。
また昨夜来、記した責任上、記憶の底に眠る言質について、あちこち検索し、再度、Uチューブなども見直して確認したのですがなく、お恥ずかしいながら最終的には昨夜というより本日、コックリ状態に。
今朝、改めて老化した頭で考えてみますと、テレビで学者が語った今後、想定できる最悪シナリオとして「燃料棒の変化」の辺りはなかったかと思い当りました(記憶力の薄れた老化現象が哀しいです)。
そこで、去る「3/18 その二」でコメントを戴いた杉山さんに伺うことに致しました。
追記が遅れましたことをお詫びして、取り急ぎ、昨晩の責任上、「杉山コメント」を。
///////////////////////////////////////////////////
① 3号機の白煙の原因については、専門家でも現段階ではわからない。素人が判断できる領域ではない。
② プルサーマル炉ということとは関係ない。(原子炉の中で自然にできるもので)既に1、2号機の中でもできている。
//////////////////////////
ご参考までに、去る「3/18 その二」からも抜粋を。
ーー原子炉の核分裂反応は停止している(チェルノブイリでは停止できずに暴走した)。
放射性物質の大量飛散という点では、チェルノブィリのようなことになる可能性があります。 この点は、使用済み燃料の保管プールと炉心の燃料に分けて考える必要があります。
使用済み燃料については、保管プールにある燃料棒の冷却が出来ずに、燃料棒が融ければ、放射性物質が大量飛散します。数百キロ離れていても、風下ではかなりの影響があります。
だから、今は何としても、注水が大切なのです。
炉心の燃料については、チェルノブイリと違って圧力容器、格納容器の中に閉じ込められています。したがって、燃料が融けたからと言って、すぐに放射性物質の大量放出とはなりません。
ーー炉心の燃料は既にある程度融けていると思われます。
スリーマイル事故と同様な状態です。ただし、電源がない点、複数基で起きている点、使用済み燃料プールも問題になっている点、水素爆発まで起きた点、格納容器の一部である圧力抑制室まで損傷した可能性がある点、スリーマイルのPWR型炉にくらべ格納容器が小さい点、スリーマイルよりも悪い材料がたくさんあります。
このまま冷却できなければ
ーー燃料プールについては、温度が上昇し燃料棒が融ければ、放射性物質(特に気体)は確実に飛散します。
ーー炉心の燃料については、燃料棒がもっと融けても、格納容器が健全であれば大量飛散は何とか防げると思います。ただし、冷却できずに炉心の燃料が融けるような高温になれば圧力が上昇し格納容器も厳しい状況になります。
※本日現在の最新情報/
///////////////////////////
【(2011年3月22日 福島民友ニュース)】
http://www.minyu-net.com/news/news/0322/news1.html
第1・3号機発煙で作業中断 危機脱却の動き足踏み
東日本大震災による福島第1原発の事故で、東京電力は21日、外部からの電力供給で電源が復旧した2号機で、原子炉や使用済み燃料プールの冷却機能の回復に向けた努力を続けた。ただ同日午後、3号機で煙が上がって作業員が避難し、東電は同日の復旧作業を中断。原発危機からの脱却に向けた作業は、1日程度足踏みする見通しとなった。東電は2号機から1号機に電力を回す作業も継続。5、6号機も外部電源が復旧し、一部機器を非常用電源から外部電源に切り替えた。安定した電力が得られれば中央制御室から原子炉や燃料プールを効率的に冷却できる期待もある。
Posted by やんばちゃん at 09:25│Comments(0)
│東日本大震災関連