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2011年03月31日

春の幸せ味わいつつも…… 県議選に変革求む

  3/31 その三


 久しぶりに夕暮れ時、ガソリンスタンドに行ってみました。本日から正常に営業とのことでした。なんと、5日の日に行って以来です。
 こうして、少しづつ元の通りになるのかもしれませんけれど、今般の災害の怖さをトコトン知った者の多くは、それぞれの場で、物の満ち溢れた生活はもう必要としない、そんな意識の変化が、少なからず芽生えたのではないでしょうか?

 おりしも、統一地方選挙の皮切りとして、県議選が明日1日の告示。
 最も変革をもとめ、根底から変わってほしいのは選挙への通念です。
 “大きいことはいいことだ”的感性の持ち主たちに、相も変らぬ「力の政治」をして頂きたくはないのですが、しかしやはりまだ、その手の方たちが、全員当選してしまうことになるのでしょう。
 先月末、早くも?事務所開きなのか定かではないのですが、大きな壇上に鉢巻きに背広姿の男性陣が処せましと並んでいたのを目にしました。その後の賑々しい宣伝カーの繰り出しと投げ込まれる座談会の配布ビラ。まだ選挙も始まったわけでもないのに、政党だから許されるのかと思いつつも、ウンザリ。
 でも、さすがに昨今は自粛ムード。良いことです。あのお祭り騒ぎはもはや、時代のニーズにあいません。「お願いします」と連呼だけの金力に頼らず、政策面の実力で、訴えてほしいです。
 地域の代表型選挙はもう要りません。不必要な地元への公共事業ももう要りません。それよりも、資材もお金も被災地に回すべきです。
 傍聴に行くたびに思います。こんなに数は要りません。正式の場では意見は言わず、発言者をヤジでけん制し、陰で根回し画策する伝統色豊かな議員は要りませんと。
 


 さて、自然界は地震・原発の恐怖に戦々恐々としている間に、たとえ一週間といえども日々、変化を見せてくれていました。
 
 本日は朝から、パソコンの前に座し続けていて、マヒ気味の足腰を伸ばしに、表に出てみました。
 先日25日の朝、春の気配として添えようとカメラに収めた、第2陣のフキのつぼみは写真のようにもうホウけてしまっていました。これではフキ味噌にするしかありません。芽をもたげたばかりの小さなミツバも、おかげさまでもう摘み取れる位に大きく伸びてました。

  次々と心そぐわぬことばかり起きてしまって、これらの春の野の香りのものたちの載せることも叶わなかった、心のゆとりのない気重な日々でした。早く払しょくしたい思いです。
 さて、本日の昼のおかずは写真のニラです。
  


 で、15時近くの遅い昼餉に、この柔らかなニラを刻んで写真のチャーハンを食した次第。冷ご飯にサバの干物があったからでした。
 実は購入後半年足らずで、レンジの魚焼きがダメで、仕方なくトースターで焼いているのです。が、サケの切り身くらいならまだしも、サバは油でダメです。しかも、とりわけ油も多い肉厚の極上品。
 で、思い出したのが、町場と違って田舎ではめったに魚も肉も食べられなかった子供の頃、といっても、もう1965年代に入ってからになりますが、1枚35円くらいだった細い文化サバが郡部の農村地帯にも入ってきました。これのチャーハンは最高のご馳走の部類でした。当時はカレーにも肉が入らず、さばの水煮缶づめや魚肉ソーセージでも入れば最高の時代でした。
 で、久しぶりにサバのほぐし身入りチャーハンを。菜の花もトッピング。毎日、どっさりこんの、摘みたてのカキナのおひたしもどんぶりで添えました。でも、昔のあの旨さ、のど元までこみあげてくる味には及ばず。
 売っているニラと違って、雑草の中のニラはこしらえるのに骨折れます。でも、一本一本丁寧にこしらえてたものだから、ますます遅い昼ごはんになってしまいました。
 野に暮らすつましいけれどささやかな幸せをしみじみと味わって、少し頭の痛いのがとれそうですが、原発騒ぎの不意打ちにも似て、頭上に降り立った連続三つのことがらのもどかしさ。八ツ場の方々は、そんなどっちつかずのいら立ちの日々を、もう厭になるくらい長く送ってこられてきたわけです。  


Posted by やんばちゃん at 21:41Comments(2)八ッ場だより

2011年03月31日

危機的状況の終息を祈りつつ

  3/31 その二 
 3月も本日で終りです。
 が、忘れられない2011年3月11日以降は、悪夢のようなおそるべき日々となってしまいました。
 あらためて、三重苦どころが、災害史上初のいくつもの苦難を背負われた被災地の皆さま方に、心からのお見舞いを申し上げ、よりよい明日を期して、今後の様々な場での連携をお願いいたします次第です。
 
 はからずも、11日当日の体験を記したことからなり行き上、突然、浮上した危機的大問題に、無中で駆け走ってしまって、原発の知識のないままに素人感覚にて、私的意見を本欄でふれてしまった者の責任を、しみじみと感じさせて戴いております。
 今般、知りえたことの一つに、原発問題の機関にも ダム問題の各機関と同じように、公的私的な幾つかの機関があることを学びました。そこで、現在、最も信頼できる機関と言われております、故・高木仁三郎さんのご遺志をつぐと言われている、下記のサイト名を再度、掲げさせて戴く次第です。
 「原子力情報資料室」のサイトを再び、お伝えさせて、戴きます。
  http://www.kankyoshimin.org/modules/blog/index.php?content_id=79

 
 なお、この間、お寄せくださいました皆さんからのコメントにお応えすることなく時すぎてしまいました、非礼のこと、お詫びさせていたします。
 前の「うまログ」さんをご覧戴ければお分かりのように拙いながらも、あまり時間をおかずご返事は差し上げてまいりました。そうするものとブログの先輩からも聞いてました。
 ずっと気にはなっておりました。
 実は元来、神経が細かくコチコチ型ですので、いわば、一つの積憂にまでなってました。ですが、ある方に差し上げてある方は抹殺するということも出来かねてしまう、生来の性質でもあるのです。
 
 忘れられない3月という月に区切りをつける意味でも、本日は思い切って、朝から全てをなげうって時間を費やし、整理させて戴いております。
 心ならずも、何分にも日数を経てしまいましたので、29日の「¿ダムムダ?様」以外の、コメントと内容が離れすぎてしまってますので、勝手ながら本日のコメント欄に、戴いた順に順次、入れさせて戴きますこと、ご了承くださいませ。

 来る4月の月は、もうこれ以上、地震が起らぬことを祈りたい思いです。
 村の屈強な男性陣の言うことには「何だかさ、いつも揺れているような感じだ」と言ってましたけれど、本当にクラッとして揺れの中に揺られているようで、頭の鈍痛もとれません。

 早く、おもいきり野に出てクリーン作戦の畑の草むしりをしたくてなりません。 
 春の野にいでても、若菜を『“ささげる君”なき寂しい身ながら、せめて心ときめかせて、八ッ場地のIさんの田んぼのセリを、今年も自分のために存分に摘みたいと願っています。   


Posted by やんばちゃん at 13:50Comments(5)原発関連

2011年03月31日

岩波・講談社 原子力関連論文など無料公開

  3/30 その一 皆さま、おはようございます。
 まだ、安心はしきれませんが、今の処、報じられてきた原発問題の最悪の危機的状況は、どうやら脱せられたように思われますね。ただし、後処理には膨大な歳月をともなうようです。今世紀中に解決できますでしょうか。見届けられないのが残念!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 さて、岩波書店と講談社が原子力関連の雑誌掲載論文や図書の一部を無料公開したと伝えられてまいりました。
ご参考までに、下記のサイト名を。
  (なお、昨日、亡くなられた野間佐和子・前講談社社長のご冥福を、女性の一人としてお祈りいたします)
 
  【カレントアウェアネス・ポータルのサイト名】Posted 2011年3月30日
 ※これは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報を知らせてくれる、国立国会図書館のサイトです。
  http://current.ndl.go.jp/node/17875 
 岩波書店と講談社が原子力関連の雑誌掲載論文や図書の一部を無料公開 
 東北地方太平洋沖地震の支援のため、岩波書店と講談社が、原子力関連の雑誌掲載論文や図書の一部を、著者の了解を得て各社のウェブサイトで無料公開しています。

① 岩波書店からは、当面の間、『世界』2011年1月号の特集「原子力復興という危険な夢」のうち以下の3論文を、それぞれPDFファイルで公開。
・マイケル・シュナイダー/田窪雅文訳「原子力のたそがれ──米・仏・独のエネルギー政策分析から浮かび上がる再生可能エネルギーの優位性」
・明石昇二郎「原発輸出──これだけのリスク」
・葉上太郎「原発頼みは一炊の夢か──福島県双葉町が陥った財政難」
そして、『科学』からは、次の2論文を、
・青山道夫・大原利眞・小村和久「動燃東海事故による放射性セシウムの関東平野への広がり」(1999年1月号)
・石橋克彦「原発震災──破滅を避けるために」(1997年10月号)

②講談社のブルーバックス出版部が、『日本の原子力施設全データ』(北村行孝・三島勇著 講談社ブルーバックス2001年刊)の一部を無料公開。
講談社ー『日本の原子力施設全データ』 一部公開】
『日本の原子力施設全データ』(北村行孝・三島勇著 講談社ブルーバックス2001年刊)一部公開のお知らせ (講談社BOOK倶楽部のウェブサイト)
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/books/bluebacks/special/nuclearinstallation.html  


Posted by やんばちゃん at 07:58Comments(0)原発関連

2011年03月30日

東電、会見

  3/30 その三 
 【←毎日新聞より転載】
福島第1原発事故について会見する勝俣恒久東電会長=東京都千代田区内幸町の東電本店で2011年3月30日午後3時5分、長谷川直亮撮影 

 
 テレビ朝日の3時間番組・池上彰さんよよる「池上彰 学べるニュース 緊急放送 東日本大震災」はいかがでしたか?
耳慣れぬ原発用語や構造について、わかりやすく解説してくださっていたと思います。再放送があれば、いいですね。
 取り上げられたすべての事柄が、信頼できる報道だと信じたい思いです。

一、 番組終了寸前の最新情報によれば、
 ①今度は福島第2原発で煙が上がったそうです。ただし、ブレーカーを落としたら煙も消え、放射線の危険はないとのこと。
 ②東京電力では、本日の記者会見で、特殊な樹脂のような散布剤をまく計画があるという。地面に落ちている放射性物質が 大気中に拡散することを防ぐ狙いとのこと。
  さらに、水素爆発で原子炉の建屋の天井がふきとんでいる1号機・3号機・4号機特殊なシート覆う案も検討されているとの  こと。ただし建屋全体を覆ってしまった場合、建屋内の放射線の濃度が高くなり、作業員の安全確保がむずかしくなるという  指摘もあるとのことでした。

二、 次の読売と朝日の速報で、原因判明だった「第2原発の煙問題」について配電盤の以上と判明。テレビ朝日よりも早く的確でした。
①【2011年3月30日20時08分 読売新聞】
   http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110330-OYT1T00845.htm
   福島第二原発の煙は電源盤の異常、けが人なし

②【2011年3月30日19時42分 朝日新聞】
 http://www.asahi.com/national/update/0330/TKY201103300382.html
  福島第二原発1号機から煙 タービン建屋の分電盤付近

三、 続いて、本日の東電の記者会見の各紙の速報記事を。
  ①【2011年3月30日20時44分 読売新聞】
   http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110330-OYT1T00876.htm?from=top
    「5、6号機も廃炉に」東電会見に住民怒りの声
  
  ② 【2011年3月30日19時54分 読売新聞】※動画があり
   http//www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110330-OYT1T00624.htm?from=nwla
   東電会長が会見で陳謝、1~4号機廃炉を明言

  ③【2011年3月30日20時8分 朝日新聞】   http://www.asahi.com/business/update/0330/TKY201103300306.html
  東電会長、1~4号機廃炉の方針 安定化「かなり時間」

  ④【2011年3月30日22時07分(最終更新 3月30日22時09分 毎日新聞】 http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110331k0000m040142000c.html 福島第1原発:「命には代えられない」…1~4号機廃炉へ
 
  ⑤【2011年3月30日 22時07分(最終更新3月30日22時09分  毎日新聞】
http://mainichi.jp/select/biz/news/20110331k0000m040140000c.html
福島第1原発:全員退去方針…東電会長が否定  


Posted by やんばちゃん at 23:00Comments(0)八ッ場だより

2011年03月30日

ただ今、10チャンネルで放送中!

 3/30 その二
すでに多くの皆さまがお気づきで、既にご覧になられていることと思いますが、ただ今、テレビ朝日で、「原発問題」を長時間、放映しています。
 おなじみの池上彰さんが、19時~3時間、22時まで池上彰 学べるニュース 緊急放送 東日本大震災」の中で、原発問題について分かりやすく詳しく解説してくださってます。
 
 朝から、耳にしていたのでしたがうっかりしていて、最初から見られず20分過ぎの「作業員の被曝問題」や「汚水処理」
のところからでした。現在は、「プルサマール」について放送中です。
 そして、急いで、アップ。ところがアップ寸前で、なんと消去。また、書き直し。仕方なく、途中で見出しのみでとりあえずアップ。後から書き足しさせて戴いてます。
 取り急ぎお知らせを。  


Posted by やんばちゃん at 19:38Comments(0)原発関連

2011年03月30日

昨日の日本学術会議の報告

 3/30 その一
 
 「汚染水 数千㌧」、「2号機 圧力容器損傷も」などの原発事故の最悪のシナリオに近づいてしまっているような状況下、ダム問題における「基本高水が、ナニモノぞ」的な思いもしますが…… 一応の報告を。

 「電車にとびっのって」どころか、その電車に乗れず、見事に遅刻でした。
 (理由は末尾に記しますので、皆さまも昨今の交通事情にはお気をつけください)
 なお、本日から、両毛線も吾妻線も運転再開とのこと。良かったですね。

 結局、地下鉄千代田線・乃木坂駅を出てすぐ左手の会館にたどりついたのは40分遅れ。
 トップバータの関 良基(拓殖大学政経学部)教授の話の終わり間際でした。でも、一度講演を聞いているのと、分厚いレジュメがありましたので助かりました。お一人持ち時間が15分程度との由。
 問題は、開会直後に講義があったらしい、「流出解析手法 ー貯留法関数法による洪水流出解析ー」なる、「農業土木学会誌 」の写し。後半部には見たこともない数式がズラリ。仮に聴いても、浅薄な頭ではたぶん概要もつかめなかったでしょうが、ともかく猫に小判の資料となってしまいました。

  土木工学・建築学委員会
 一、 ヒアリングに招かれた専門家のお名前を、お話順に以下に列記します。
  ①関 良基 参考人 (拓殖大学政経学部教授)
  ②宮本 忠  〃   (関東学院大学名誉教授)※群馬県議会でも参考人招致。
  ③大熊 孝  〃  (新潟大学名誉教授)
  ④藤部文昭  〃  (気象研究所・予報研究部)
 
二、河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会 委員
  氏 名       所 属 ・ 職 名 備 考
 ①池田 駿介  東京工業大学名誉教授  会員
 ②小松 利光  九州大学教授  連携会員
 ③小池 俊雄  東京大学教授  連携会員
 ④寶 馨     京都大学教授  連携会員
 ⑤沖 大幹    東京大学教授  連携会員
 ⑥椎葉 充晴  京都大学教授  特任連携会員
 ⑦守田 優   芝浦工業大学教授  特任連携会員
 ⑧鬼頭 昭雄  気象庁気象研究所部長  特任連携会員
 ⑨窪田 順平  大学共同利用機関法人人間文化研究機構准教授 特任連携会員
 ⑩立川 康人   京都大学准教授  特任連携会員
 ⑪田中丸治哉  神戸大学教授  特任連携会員
 ⑫谷 誠     京都大学教授 特任連携会

三、国交省関東地方整備局 
  山田・関東地方整備局河川局長 以下 

 委員長の小池俊雄・東京大学教授は、それぞれの参考人の説明が終わることに、質問を各委員から求めるとともにご自分も不明点や確認事項をくりだし、論点を巧みに整理されつつ進められていました。本当に“学問”に立ち向かわれる探究者の深みを感じさせながらの、穏やかなお人柄のにじみでる話し方でした。
 (無知な当方は、第一回の「無検討の場」での報告事項を耳にした際、思わずまたもの「国交省の丸投げ機関」的に感じてしまった不明を恥じてます。ここは「良識的な学問の最高機関」なのでした)
 しかも、本日は、わが市民運動の側にでもお話を戴いている、新鋭の関教授、裁判の陳述人としてもご努力くだされた大熊教授のお二人。そして、気象学という異色の分野ながら、雨量の面で大変大切な証言者の藤部さんなど、三時間切れ目なしのようでしたが、長く感じませんでした。
 小池委員長が、藤部参考人に「データーがない場合に、雨量の傾向を知る方法があるか」と問い、「ある程度のパターンに即すことが可能」との答えがありました。
 なお、気象庁のデーターは1948年~。ただし、問題の1947年のカスリーン台風時の資料はないという事実の前に、小池委員長は大いに困惑していられました。
 詳しい報告事項は下記にてアップされますので、ご興味のある方は過去のも含めてどうぞ。
  http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/bunya/doboku/giji-kihontakamizu.html

 写真採りは冒頭場面のみですので、帰途、せめてもと会館の写真を採った次第。
 ことのついでに東京案内をしますと、会館右手の建物の一部がほんのちょっと見えるのが「新国立美術館」。本日休館の旨が地下鉄構内にもはりだされてました。
 写真手前左手の道路角からは、青山墓地が続きます。道路の両サイドには待機中のタクシーの車列がズラリ。夜にでもなれば近場の赤坂や官公庁街からのお呼びがかかるのでしょうか。最も前に駐車中の運転手さんが、トランクからビニール袋を出して近場のゴミを拾っていました。思わず、そのマナーに感心してしまいました。
 会館脇が地下鉄入口だったのに歩きだしてしまったものですから、ここから渋谷駅まで、真上を首都高速が走るバス通りに沿って、青山学院・跡見学園・国学院などのある六本木通りを約40分ほど歩いてしまいました。

 もう、高崎近辺の交通機関はほぼ正常通りと思い込んでの失敗談です。 
 両毛線が不通状態なのに思い及ばす、いつもの高崎問屋町駅の改札口にも張り紙もなく、駅員さんも無言で捺印してくれた切符をもってホームへ一目散。下りはすぐにきたのに、時刻表記載の二つの電車が来ず。ここで気がついて確かめに行くと、ずっと電話中。また別の女性が上に上がってようやく聴きだしてくれた話によれば、1時間後の便しかないとのこと。私よりも前からホームでじっと待っていたお年寄りが、待つことに見切りをつけて上に上がった改札口で、駅員に「放送くれぇしろよ!!」と怒鳴ると、「すみません、今しようと」。お一人体制らしくどうにもならなかったのでしょうが、ひどい話。
 あわてて高崎駅まで大慌ての運転にて、汗だくだくのまま階段を駆け上り、“とび乗った”上野行きは、なんと問屋町駅でそのまま待っていても接続可能な電車だと発車寸前に解った次第です。やることなすこといつもこんな具合のヒトなのです。
 本日も、どうでもよい私的報告にて、肝心の内容にたどりかないうちに幕切れ。深謝。  


Posted by やんばちゃん at 18:08Comments(0)八ッ場だより

2011年03月29日

本日、第4回「日本学術会議」開催

 【↓毎日新聞より転載】
 陸上自衛隊が27日午前にヘリで撮影した福島第1原発・4号機=防衛省提供
 



 報道によれば、福島第Ⅰ原発の原子炉の現状は、指摘されていたように、かなり深刻な事態に直面してしまっているようです。
 こんな時、昨日ご案内の、基礎から説いてくださった藤田さんのお話は、一つの指針となられたのではないでしょうか。
 その意味で、もう一度、掲げさせていただきます。
    緊急講演会 「福島第一原発でいま何が起きているのか」 
    藤田祐幸  講演 長崎「始まりの始まり」
   http://www.youtube.com/watch?v=3UAY2oXyInk
   3月26日(土)午後1時30分~3時30分。長崎県教育文化会館にて開催。

............................................
 さて、本日は昨日の第3回に引き続き、第4回の「日本学術会議」の開催日です。
 まぎらわしいのですが、八ッ場ダム関連の有識者等による会議は現在、以下の三つがあります。設置順に記します。
   ①「有識者会議」  まとめ案を提出し全11回にて終結。その後2月に一度開催
   ②「検討の場」   馬渕前国交相により、国交省関東地整備局があたる
   ③ 「日本学術会議」 ②の「検討の場」第1回の席で、関東地整が「基本高水の検証」を公的な機関の同会に委託したことを公表したことにより、1/19から開始

 設置された理由は、「河川流出モデル・基本高水の検証に関する学術的な評価」を求めて、国交省河川局からの依頼によるものです。
 22,000m3/s のその数値が過大すぎたり、また根拠となる「データー無し、もしくは改ざん」等とマスコミ等でも取り上げられてきた基本高水の再検判断材料となるものと期待しています。(仮にも「学術会議」なのですから、真実の報告となるものと信じています)。
 そして、本日の第4会は、専門家4名へのヒアリングが行われる、いわばハイライトです。メンバーの名前は公表されていず、行ってのお楽しみのようです。その専門家の顔ぶれによって、この回の傾向がより濃厚になるでしょう。
  
   日本学術会議
 http://www.scj.go.jp/
 http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/bunya/doboku/giji-kihontakamizu.html

 第3回分科会 日時 平成23年3月28日(月) 15:00-17:00
 第4回分科会 日時 平成23年3月29日(火) 15:00-18:00
 第5回分科会 日時 平成23年4月 1日(金)  15:00-17:00
    会場       日本学術会議2階大会議室

◆第21期・第5回(平成23年 4月 1日) 議事次第(PDF形式) 議事要旨(PDF形式) 配布資料
◆第21期・第4回(平成23年 3月29日) 議事次第(PDF形式) 議事要旨(PDF形式) 配布資料
◆第21期・第3回(平成23年 3月28日) 議事次第(PDF形式) 議事要旨(PDF形式) 配布資料
◆第21期・第 2回(平成23年 2月18日) 議事次第(PDF形式) 議事要旨(PDF形式) 配布資料
◆第21期・第 1回(平成23年 1月19日) 議事次第(PDF形式) 議事要旨(PDF形式) 配布資料

 地震の影響により、ほとんどの会が「延期・中止」と思い込んでました。
 が、土曜日にホームページをクリックしてみたら、予定通り」の赤文字に困惑。なんと昨日と本日の申しこみは25日までだったのです。で、昨日、まだ前日ですので本日文の申し込みを恐る恐ると。すると、「お出かけになれるのなら本日も結構ですよ」とのこと。やはり、地震のため、申し込み者が少なかったのでしょうか。
 後日のためにたぶん、八ッ場担当の記者さんたちはおでかけになっていられたでしょうが、ちなみに(今や、未曽有の大惨事の前には八ッ場ダム問題どころではないかもしれませんが)、昨日の様子は県内のマスコミ報道にも見受けないように思います。
 本来ならば、知人が東京に出てくる予定だったので、都内にとどまって2日間出かけるつもりでだったのでした。で、青春18切符を求めた次第なのです。つまり、参加してもこれまた学術的な事柄にも無知ながら、もったいないから切符の消化の意味での不謹慎な参加ですが、これからとにかく重症の花粉症の見られぬグチャグチャ顔で、電車に飛び乗ります。
 なお、傍聴は事前申し込みなくても可。内容は終了後、サイトにアップされます。  


Posted by やんばちゃん at 08:22Comments(0)八ッ場だより

2011年03月28日

解りやすい原発のお話です

3/28 その二 
 【↓毎日新聞より転載】
陸上自衛隊が27日午前にヘリで撮影した福島第1原発・4号機=防衛省提供



.................................
 複雑な原発問題について、解りやすくかみ砕いてお話くださっている講演録がありましたので、お知らせ致します。
 一昨日の3月26日(土)午後1時30分~3時30分まで、長崎県教育文化会館2階大会議室で行われた、藤田祐幸さんのお話を生中継したユーチューブが、今朝、水問題関連のメーリングから送られてきました。
 先程来、一回半ほど拝聴。原発の問題点や原子炉の構造、福島第1原発の現段階の状況が、初心者にも何とか理解できて、とってもわかりやいです。
 約1時間半と長いのですが、ご関心のある方は、是非、お聴きになってみてください。
  緊急講演会「福島第一原発でいま何が起きているのか」
   藤田祐幸講演 長崎「始まりの始まり」
   http://www.youtube.com/watch?v=3UAY2oXyInk
  いま日本を襲っている未曾有の原発震災。
 福島第一原発で何が起きているのか──
 東京での調査から帰ったばかりの藤田祐幸さんのお話。
 
 
 藤田祐幸さんは元慶応大学の物理学専攻助教授。
 浜岡原発の近場に住むのを厭われて、1997年に神奈川県を離れ、現在は長崎県にお住まいのようです。
 その昔、都内での講演会を拝聴したことがありましたけれど、ずいぶんお年をとられていたので当然のことながらも驚きました。  


Posted by やんばちゃん at 21:12Comments(4)原発関連

2011年03月28日

“真実の流布者”になりとうございます

   3/28 その一



【下記は3/27夜の記述です。アップ寸前にてそのまま居眠りしてしまった次第。】
 写真は、長野原町手前の街道筋の農産物直売所の店頭です。いつもは東吾妻町の特産物や採れたて野菜が、廉価で販売されているので、通る観光客に大人気の直売所なのです。
 結構、思わぬほりだしものがあって、時間が許す時は楽しみにのぞかせていただくのですが、この日26日は午後とはいえ、ご覧のような品薄状態。例年、冬場は野菜類はほとんどないのは通例でしたが、もうホウレン草の季節です。やはり、幾分かは農家の方の自粛もあるのでしょうか?
 
 なお、吾妻線は11日の地震発生時より、ずっと運休。
 「こちらの皆さん、お困りになるでしょ」と、夕暮れ時にお会いしたFさんに問うと、「そうさ。今日なんか、俺ん家の方でさ、法事があったんだいねぇ。だけど、遠くの親戚の人たちはこられなかったよ」と言われ、「まぁさ、もともと赤字路線なんだから、みすてられんだいねぇ」と。
 そうなんです。吾妻線は、戦時中の群馬鉄山の運搬のため、勝手に強制連行でつれた来た朝鮮人の方たち等を使って、突貫工事で仕上げた路線です。
 2001年の補償基準調印前までは、JRは赤字路線として「中之条までで゛打ち切りの廃止路線」の意向が強かった事実を、鉄道0Bの会で聞いてきたとおっしゃる方からの話として耳にしたことがありました。ですが結局、国交省の強い要請のもと、JRの資金でなくダム関連事業で進むならと、廃止化から転換したのだとも聞いてました。
 それにしても、被災後、既に16日目、一度も走らせないというのはどういうことでしょうか。 
 
 なお、暖房や煮炊きの役立つようにと林地区の炭にコンロを添えて送る計画は、現在、棚上げ中との由。
 もし、炭を使うことに慣れない若い世代が使って、中毒にでもなれば大変なこととの懸念に加えて、輸送販路が整わないからだそうです。
 本日のわが区の総会の席でも、口調から町内会単位で義捐金の呼びかけがあり、万場一致で賛成となりました。日赤の役員さんはすでに、各戸訪問に歩きだしてくれています。また所属する各サークルからもカンパ要請の通知が次々と舞い込んでます。

 次の写真は、帰途にたちよった 一日一品を思わぬ安い野菜類を放出してくれているJA関係の店舗の昨日の目玉商品、茨城産のみず菜です。
 節電のために20時閉店を19時に、昨日26日~月末まで繰り上げるそうで、訪れたのはその閉店15分前でした。が、ご覧のようにまだ残っていました。やはり、茨城産ということが災いしているのでしょうか? 
 少し、しおれ気味でしたけれど、安さにひかれて帰宅後につくるラーメンの具や味噌汁用にと求めた次第です。
 ここでは、結構,八ッ場の顔みしりの方たちにおあいするのですが、昨日はどなたともお目にかからず。入手困難のガソリンをかけてここまでくるよりは……とのお考えの故なのでしょうか。
 なお、もう八ッ場でも、フキノトウが出はじめたとGさんに聞きました。見てみたかったのでしたが、この日はそこまでは確かめに訪れられませんでした。でも、最後によった横壁の地域はまだ寒々とした気配でした。
 
 こんな風に筆力のないまま記しますと、またまた“風評の垂れ流し”とでも、もう1枚レッテルをはられそうですが、本人は極めて忠実に事実をお伝えしているつもりです。むしろ“真実の流布者”を心づもりしているつもりですので……  


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2011年03月27日

人跡ない解体跡地に咲く花たち

 3/27 その二



 かろうじて間に合った、八ッ場の川原湯温泉周辺の古い集落の先祖代々住んできた、A君宅の解体作業の最終場面です。奥に二件のお宅がみえますが、すでに無人とのことです。
 画面奥、高い所で左右に横切っているのは、二号橋です。二号橋の閉合式、ついで国交大臣視察の折には、この一角の集落は上から俯瞰でき、これら家も写真に撮れました。
 なお、29日に予定されていた「開通式」は延期になったと、夕暮れ時にお会いしていた方に伺いました。林側のほんなわずかな区間がまだ未舗装なのですが、資材が届かないのだそうです。

 そして、解体作業もあらかた済んで、最後の掃除の段階のようでした。解体業者さんが、コンクリートの礎石で区切られた部屋の土間のゴミも掃き集めていました。その上には今があり、だいどころがあったはずでした。土についた竹ほうきの後が今も目に浮かびます。
 
 辞して歩を進めますと、当たり一帯には、かなりの家々の土台のみが残った、ダダっ広い空間が広がっています。比較的手づかずの地域でしたが、ここへきて、年明け後に急に解体が進んだように思います。野原とかした家並みの奥に突き進むと、まだ解体済み直後の風景のように見えるお宅の前庭には、いずれ、移植されるのでしょうが、見事な築山がまだ残っていました。
 ほとんどのお宅のそここに、スイゼンのつぼみが膨らんでます。中にはクロッカスやチューリップの類までがあり、けなげにも開花寸前の膨らみようでした。でも、いくら咲いても今年の春は、かつての持ち主さんにもしばらくは見てもらえることもなく、ひっそりと咲いて散るのでしょう。この小道を通る村人は、もうほとんどおりません。
 なお、本日、現地へのあるお宅への電話をかけた際、出てきた話によれば、(どこの地域かはしりませんが)、中には移転していく際に複数の猫をおいていってしまった家があり、仕方なくエサをあげてきているとのこと。「かわいそうだがね」といいつつも、とっても困惑していました。これもモラルの問題ですが、哀れなのは、この寒かった冬の間、飼い主にすてられ細々と命をつないできた猫たちです。
 思うのは、被災地の犬や猫です。人間が逃げるにやっとの中で、どうなったでしょうか? とりわけ、鎖につながれたままの犬は…… 哀れでなりません。


 この上湯原地区一帯で、残っているお宅は、この区域の正式代替地として、目の前の山の中ほどに造成中の代替地に移ることを希望されている、二軒のみとなりました。まだ、二年くらいたたないと住めるようにはならないそうです。先にも記しましたが、結局、このA君の家でも、待ちきれなくて下流に移転することになったようでした。
 昨年末、初めて、道路反対の自宅前で畑仕事をしていられたDさん宅の奥さんと言葉を交わした際に、「隣もその隣も越しちゃってから荒地になって草ぼうぼうでしょ。イノシシがそこまで出てきて、夜は表にでるのが怖いですよ」とおっしゃってました。 高々150mほどのお風呂にも車で行かざるを得ないとのことでした。
 お風呂を挟んで反対方向にあるもう一軒のEさん宅とはちょっと距離があり、点在するこの二軒だけで、部外者は入れない共同浴場、「不動の湯」の管理をすることになってしまったようです。
 Eさんは、「今に残るんは、俺ん家ともう一軒だけだとさ。村の中のことなんかやっていけなくなっちやうよ」と嘆いていましたっけ。  


Posted by やんばちゃん at 19:02Comments(0)八ッ場だより

2011年03月27日

その名も哀し、川原湯温泉

 3/27 その一



 久々に訪れた、カザハナ舞う八ツ場でした。
 何ともいえない寂しさをかぎとりました。それは人家が次々と消え、土台のみ残る褐色の風景の面積が増していくからです。人も寂しければ、自然界もまた、寂しいのでしょう。雑木の一つにも命があものと思います。

 結局、なにやかやと例によって出がけに手間取って、八ッ場入りしたのは午後になってしまってました。急ぎの打ち合わせの用件を済まし、駆け付けた連絡をくれたA君宅は、(後述しますが)既に最終の後片付けに入ってました。

 「それではまた、どこかでね」と挨拶をかわし辞しかけた背にむかって、A君が「川原湯じゃ、高田屋さんが解体に入りましたよ」と教えてくれました。
 で、写真は次に訪れた川原湯温泉街の高田屋さんの解体風景です。正面の屋号も心なしゆがんでました。この日は作業はお休みでした。ここに川原湯の代表的な三つの老舗旅館がありました。 
 前回訪れた時は、写真手前の「敬業館みよしや」さんの解体仕上げ段階でした。1月20日に訪れた頃が、解体のごく初期段階でした。訪れるたびに進んでしまって、無残でなりませんでした。
 前々回は業者さんにお断りして、「立ち入り禁止」の中に入らせて戴いて、浴槽のみでしたが、写真に撮らせて戴きました。
 「ここは有名だっんかい」」と問われて、「ええ、若山牧水なとが泊まって」と概要をお伝えしたものでした。
 地上3階建のコンクリート壁がとり払われたので、王湯から続く各旅館の玄関口と反対側の斜面からの景観を初めて目にいたしました王湯は表からの見た目よりも、斜面にたっているので、地下に二階建て風に伸びていて結構大きく、その大きさに、それが王湯なのだとは、一瞬わからず、露天風呂への渡り廊下をみて理解できたほどでした。
 駅を背にして右側の家並み、吾妻川に面する川原湯温泉の旅館はほとんどがこのような造りなのでした。位置的に当然のことでしたが、木立ちごしに吾妻川、JR線がみえ、対岸の川原畑ちくが迫ってみえたものでした。
  
 高田屋さんの解体の後は、隣接する、川原湯温泉最大手で100人収容できた柏屋さんの解体にはいるようです。
 湯かけ祭りの朝、柏さんの大旦那が、「はぁ、川原湯はぶっつぶれたい」とだみ声ではきすてるように語ってくださったのが、切なく耳元によみがえります。代替地に移ったとて、先々の不安はいっぱい横たわっています。
 「でも、皆さん、代替地での心機一転に燃えていらっしゃるのですから」と思わず、添えますと「燃えているもんなんか、いやねぇよ」と去ってしまわれまました。
 この日、柏屋さんの庭先をすすんだ「立ち入り禁止」のロープ゜の前に、以前、本欄でも写真でご紹介した黒い板に「敬業館みよしや」と独特の書体で記された看板板が、ひきちぎられるようにとりはずされ、ゴミの魔の上に置かれていました。あたかも、柏さんのおっしゃった、川原湯温泉の終焉をものがたり、老舗旅館中の旅館の末路の哀れさをよりかもしてしまっていました。

 これも、原発と同じく、「国策」の犠牲です。
 およそ85年前、川原湯温泉に魅せられて記した牧水の「この渓の水が枯れたなら、悲惨なことに」との予言が、静かな静かに的中しつつあります。
 で、本日の表題は、「牧水さん、あなたの予言通りになってしまいましたね。これもまた人災ですよね」と心中、思いつつ、牧水の暮坂峠の碑にちなんでみた次第です。
 ともかく、短い時間とどまっただけなのに、オバさんの胸にはおさまりきれない変化への寂寥感と報告事項を抱きつつ、小雪の舞う八ッ場から帰ってきました。

 ※まだまだ記したいこと、いっぱいあるのですが、本日は区の総会。会計監査報告があるので送れるわけには行きませんので…… 牧水の言葉など原典通りではないことをお断りしておきます。
 
  


Posted by やんばちゃん at 08:55Comments(0)八ッ場だより

2011年03月26日

大震災の教訓を「力の政治」の問いなおし策に



【東電・神流川発電所の工事風景 2000年】 ※この拙文も21日時点のもの。ようやく探し出した写真を(初期化後の不具合にてか)プリンターからパソコンに取り込めず、先程まで修復に手間取った次第)
 
 今回の大惨事に思わず、原発には門外漢の当方、なりふり構わず思わず駆け走ってしまいました。
 あたかも11年前、「川原湯温泉を訪れた文人墨客」の取材で、初めて川原湯を訪れ、対岸の川原畑の三つ堂一帯の景観に魅せられしまったのと同じように。瞬時にして「ダムって何?」とダムのダの字にも疎い身ながら、以来、寝ても覚めてもの“八ッ場ダム反対おばさん”になってしまった経過と似ています。
 それはダムと原発問題とは、住民対策の面でも骨格・構造が、似ているからです。
 そして、この手の「権力構造」には、力もないのに怒りを覚える、身のほど知らずの生来の気質だからです。
 
 かつて、少なくとも20年近く前になりますが、原発問題には「反対」の立場をとって、前橋市民有志を中心にした「前橋市民の会」に阻止行動には連なってきました。「原子力不安全委員会」とも名称づけていましたっけ。
 最も鮮明に覚えているのは、毎月の前橋市役所前での{座り込み」。それと関越自動車道ができて程ない頃の、高速道路を使っての柏崎原発への核廃棄物輸送の追跡行動・「ウオッチング」のことでした。
 
 また、およそ11年ほど前の2000年の夏場、東京電力が上野村に建設した、巨大な揚水発電所建設によって、神流川上流のアユが死滅した実態と原発の出力調整のための役目を、これまた「揚水」の字面さえも初めて眼にした身で、必死で参考文献とご存知の方に教えて戴き、上野村の見知らぬお宅にお邪魔して伺ったことを、県内の『週刊サンデージャーナル』(2000年9/3号)に「神流川から鮎が消えたー世界最大級の揚水発電所で」と題して記したことがありました。それこそ「手ですくえるほどいたんに」と土地の方は証言なされ、悔しがっていました。
 すると、直ちに編集長のもとに、「柏崎原発見学」という東電からのお招きがありました。
 バス一台に、編集長以下、こちら側は三名。日常的にこのような任務がご担当であろうと思われる接待役の東電さんの男性社員は、確か三名は付き添ってくださったと記憶しています。
 なんで、ここまでやるのか、意図みえみえの交通費はむろん、昼食付きのご接待でしたが、帰途の車中では水と油で、前後にまったく別れてしまっていたのが象徴的でした。
 さらに見聞きしたばかりの、131mの群馬県庁の建物がスッポリとおさまる神流川発電所の地下要塞の空恐ろしさや、いかに原発が危険であるかを、親戚の集りなどでことあるごとに声高に言うものでしたから、当時は原発関係ではないにしろ東電に勤めていたある親戚とは長い間、ヒビが入ってしまいました。でも、結果的に退職する寸前、ポツリと言いました。「原発はやっぱり、危ねぇよ」と。
 その後も、真実と信じていることを言えばいうほど、干される日々が続きました。
 高木仁三郎さんはじめ。最前線で戦ってくださった先駆的市民運動の皆さんはも、どんなに無念さを味わいつくされたことでしょう。
 ともかく、一日も早い本質的な復興を、この国に生きる市民の一人として願ってやみません。

 今般の未曽有の大災害で、「安全神話」が現実の前に木っ端みじんにくずれ、この国で、「力と経済の論理」で大手をふるってきたことが、根底から揺らいでくれたことにあると思われます。
 私たちに今問われているのは、強者によって仕組まれた構造の中でたどらされた、生きていく上での考え方の問い直しにかかるように、小さな人間ながら感じます。
 そして、ダム問題への私たちの杞憂が、現実のものとならないことを必死の思いで願い続けます。  


Posted by やんばちゃん at 09:38Comments(1)八ッ場だより

2011年03月25日

米援助で、真水の放水を来週から実施

 3/25 その三
 素人中の素人が考えても、技術の最先端の粋を集めた、要らざる新兵器的な原発の冷却水に海水を用いるというのは、不可解なミスマッチでした。
 素人目にも、致し方ないとしても海水を放水するとのニュースには疑念があった。で、専門家に「海の水なんか、大丈夫なんかしら、。塩分があるし、不純物もいっぱいあるでしょうな。なんらかの予測できない化学反応とか」と聞いたものでした。
 専門家曰く「それはそうですけれど、今はとにかく、冷却するしかないんですよ」と。

 (デマをとばし不安をあおると、専門家筋からは批判のある)原発反対のジャーナリスト出演の複数のUチューブ(一つはてれび朝日)では、まるで大型打ち上げ花火のおちてくるような無数の管のはりめぐされた原子炉のお釜の下の写真パネルをみせながら、「原子炉のお釜の下には、こんなに複雑な何百という配管があるんですよ。そこに海水の塩分が付着したら、どうなりますか。錆びたらいくら電気が回復しても、正常に機能しますか」と説明していた。
 続けて「自分が総理大臣だったら、チェルノヴィリの石棺状態のように、海水なんかではなく、もうコンクリートを注入して、石棺化しますよ。その段階ですよ」と言っていたのを思い出します。つまり、福島原発は機能停止にせよということなのでしょう。

 今夜のニュースでは、来週あけから、海水注入に強い懸念を唱えていたというアメリカが、真水の放水に大型のタンカーを提供してくれ、日本の自衛隊員が作業にあたるそうである。そのイラストをみていて、でもあれはアメリカ軍関連の装備船だということは、そちらの面でもさらなる素人眼にも想像がついた。
 でも、この危機的状況を救える新兵器なのだ。世界中を救える平和利用の武器として。
 
 付着寸前の塩分がうまく流れ落ちてくれるか。果たしてそれら高濃度の放射線を含んだ汚水は、どこにたまるのだろうか。
 続く報道では、3号機で昨日24日に、作業員たちが被曝した汚水が、どこから流れて溜まってしまったのか。その経路をしきりに詮索していたが……  


Posted by やんばちゃん at 22:41Comments(2)原発関連

2011年03月25日

八ッ場へ明日は行ってきます。

  3月25日 その二 
【時事通信3月25日(金)14時12分】
  「自主避難を」=原発20〜30キロ圏 
 枝野官房長官は25日、福島第1原発から半径20〜30キロ圏内について「商業・物流に停滞が生じていて、屋内退避している人の生活を長期にわたり維持するのは困難な状況にある」と述べ、自主的な避難を呼び掛けた。
 


  今朝、犬の散歩中に、わが家の周辺で見出したおなじみの野かん草(漢方の甘草とは異なります)の芽吹きです。
 上の写真の鉢の中に芽吹いたのは、八ッ場の野かん草です。その隣の丸い葉は、わさびの葉なんです。帰宅して、ことのついでにわが家の鉢の落ち葉をかきだしてみたら、そうしたらちゃんと。何とも心ときめいた朝の一時でした。
 一昨年、八ッ場のCさんが、「どうせコンクリートの下になっちゃんだから、持っていきなよ」と寝ごと掘ってくださったものでした。
 その時に野かん草もついてきたらしく、昨春も大きくなってました。でも、昨夏は暑かったからどうかなと思ってましたが、無事に芽吹いてくれました。
 おひたしにするととっても旨いことを、数年前に食べた山菜弁当で知りました。
 以来、春先になると、セリとは違って、誰も振り向かず無尽蔵に近いこれを採らせてもらっています。
 三年くらい前の「どっちの料理ショー」で、まだ開かない芽吹いたばかりの野かん草が食材としてとりあげられていました。ぷっくりと真ん中のふくらんだ見事な素材でした。以来、ますます、魅せられてしまいました。
 
..................................
 下の文章は数日前に記したまま、野菜類への放射線汚染問題の緊急性にのめりこみ、削除したままのものが幾つかでてきました。で、その中から以下のメモをアップしてみます。
 ですが、記録がなく、ここに記した「昨日」が、はてさて何日だったかも定かでなくなってしまいました。(文中の「送ってもらうことに」なったメール便が、昨日24日に届きました。電話の翌日に「やはり、送るの大変だから、そのうちに貰いにいきますから結構です」と電話すると、「はぉ、送ったよ」との返事がありましたから、逆算して、)
 A君から電話のあったの「昨日」とは、20日。
 Bさんに電話し、書いたのたのは21日となります。すでに4日間も経過。早く、沈静化して、被災地の皆さんにそれぞれの毎年の春の喜びが味わえますように……
 ....................
 昨日、八ッ場の若い男性から電話を戴きました。
 「今度さ、俺んち、引っ越すんで……」と。A君はいい出だしました。(またアルファベットで名前を復活します)。
 その地区で最後の一軒だそうです。その地域は代替地ができないために比較的残っていたのでしたが、ここの処、行くたびに家並が消えて、土台のコンクリートがせ増えてました。A君の家でも、本来はズリ上がった近場の代替地を選択していたらしいのでずか、まだ年単位の完成のため、諦めて下流に新築したそうです。
 たぶん、引っ越す前にという意味も察しましたが、行きたいのは山々なれどもあいにく、例のガソリン問題があります。
 お陰さまでかろうじてはあるんですが、出来る大震災協力の一つとして、少しでも間に合わせることとその後が……。何やら「を欲しがりません勝つまでは」式になってしまって、コマーシャルで流され出した戦時下のスローガン的な「日本は強い。みんなで力をあわせよう」に呼応してしまったようで、くすぐったいですけれど……
 「あのね、伺いたいんですけれど……ね。で、そちらのスタンドの込み具合はいいかがですか」と問いますと、A君は「並んでますよ。さっきも百台くらいあった」と言う。
 さらに周辺の進捗状況などを教えてくれ始めたので、あわてて電話をかけなししました。

 それでも、近々、ガソリンはたいて、行ってくるつもりになっています。
 で、本日はここの処、携帯に「圏外」ばかりでてしまうBさんに電話。ようやくつながりました。元気な声で、「今さ、他所の家にきているんだい」とおっしゃいます。
 頼んでおいものが出来たとのことに「じゃあ、取りにいきましょうか」と伝えますと、「ダメダメ。来なくっていいよ。ガソリンが大変だよ。スタンドにいっぺぇ並んでらい」とのこと。結局、送っていだくことになりました。
 八ッ場の地が、おもわぬほど遠くなってしまいました。
  さて、朔太郎の「旅上」流に言えば、
    八ッ場へ行きたしと思へども
            八ッ場はあまりに燃費が要り
      せめては思い煩うこともなく満タンの心づもりにて
           きままなる吾妻路の春の夢を描かん

 さて、ガソリン問題もピークがすぎたようですし、明日26日の予定だった、東京での「環境行政改革フォーラム全国研究発表会」が中止めとなり日程が開きました。予定では「ダム工事における環境破壊」を発表する予定で、既に冊子掲載文を提出。当日のパワーポイントの作成に入った段階で中止の報が届き、ホッとしたような残念なような。何回かの東京行きを想定して、青春18切符求めたのに……
 ですので、お天気がしんぱいて゜すか゜、明日は久しぶりに八ッ場にでかけようと思っています。
 わくわくしてきます。
   


Posted by やんばちゃん at 14:59Comments(0)八ッ場だより

2011年03月25日

作業員2名、被曝

 3/25 その一
← 毎日新聞HRから転載 
 【=照明のついた福島第1原発1号機の中央制御室=2011年3月24日午後1時撮影(東京電力提供)】※垂れ下がった天井にご注目を!

 福島第1原発での被曝犠牲者を願っていた矢先、爆発当初の犠牲者に加えて、昨日24日にあらたな犠牲者がでてしまいました。
 東京電力によれば、福島第一原発・3号橋での電源復旧作業のケーブル接続作業中、床にたまった水(通常の1万倍)でお二人の作業員が被曝したと報じています。
 「3号機建屋のタービン建屋で作業していた3人が40~50分の作業で170㍉シーベルト以上の被曝をした。このうち2人の両足の皮膚に放射性物質が付着していたため、福島市の病院に搬送された」とありました。3人とも20~30代で、「全身の状態は良好のよう」と伝えられ、まもなく、千葉市の放射線医学総合研究所に転院するようです。
 
 やはり、3人の方は東電の協力会社の社員だそうです。憂えていた通り、最前線の特攻隊は下請け会社なのでした。
 果たして、安全への綿密な注意点をきちんとつたえていたのでしょうか。
 東電の社員ら、残った50名(実際にはその後人数を増員。交代制とのこと)の方たちは、米ニューヨーク・タイムズ紙が15日、原発にとどまって危機回避の作業を続けた東京電力の社員ら50人を「最後の砦」として取りあげた以来、メディアは「フクシマ50」という名称を使い始めています。
 また、警告を発し続けるある原発専門家のUチューブを見ていましたら、「彼らは死を覚悟していると思いますよ」と憂い顔で語られ、「400シーベルって簡単にいいますけれどね……」と声を落としていたのを思いだします。
 なお、、最前線の作業員は、家庭を持たない社員などの中から、本人の意思を確認して送りこんでいるとの下請け企業の談話もありました。
 これを裏付けるように、数日前の新聞のインタビユーに応じた現地作業員の談話によれば、(※詳細を記すために先ほど来、11日以来、保存してある5紙の新聞別の山の中から探しているのですが見つからず。確か22日前の三大紙のなかにあったと記憶する)は、
 「強制ではなく、意思を問われて手をあげた。(海外で報じられているような“英雄”でも“犠牲的精神”でも何でもない)。仕事の面のことが強かった。もし断れば、今後再開した際に、きまづくなるし勤めさせてもらえないのでは? という気持ちが強かった」と本音を語っていた記事がありました 。
 別紙によれば、当然のことながら、東電幹部の記者会見をみていた現場の作業員は「全然、現場の様子をわかっていない」と語ったとも伝えられています。

 現在、管理体制の驚きに値する考え難い不備が、次々と明らかにされております。
 創られた“英雄”になるよりも、命が大事です。
 ともかく、ご無事を祈るとともに、実際に、作業員の犠牲者のトータルはどのくらいになるのか把握しておりませんが、今後は絶対に次の犠牲者をださないことをひたすら願ってやみません。
 ともかく、大企業の論理で、人間を犠牲にしないでくださいと。
  


Posted by やんばちゃん at 11:29Comments(1)原発関連

2011年03月23日

体内被曝は微量。食べても大丈夫とのことです。

 「計画停電」の18時20分が、近づいております。まだ停電前にやっておかねばならないことが山積みですので、間に合いますかどうか、間に合いますように…… 只今、パソコンに入ってましたので。
  【杉山弘一さんから、詳しい説明と群馬県のサイトをご紹介くだされましたので、転載します】。 
/////////////////////////////////////
 【訂正事項 「体内被曝の蓄積の有無」について】
 どこのどなたの受け売りか知りませんが、全くの誤解です。
 ヨウ素もセシウムも人体に蓄積します。でもそれを考慮した上で、今のレベルでは問題が微少なのです。
   まず、群馬県の公表値をご覧下さい。
        http://www.pref.gunma.jp/houdou/z9000016.html
 ここに、「2,630Bq/kgのヨウ素が検出されたほうれん草を20g食べた時の人体への影響は、2,630Bq/kg × 20/1000 × 2.2×10-5 = 0.00115mSv になります。」とあります。

 ここで、20/1000は、2,630Bqが1キログラムあたりの放射能なので、これを20gに換算するためのものです。
これは簡単に理解いただけると思います。

 問題は,次の「2.0 × 10-5 」です。これは、内部被ばくに関する線量換算係数と呼ばれるものです。ヨウ素131を経口摂取したときに、体内で蓄積されることも考慮して、人体への照射量を50年にわたり積分し、影響をシーベルトに換算するための係数なのです。核種ごとに細かくICRPが勧告した数値です。
    http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/4_1.html
 つまり、蓄積も考慮しているのです。
 一瞬に浴びる量が0.00115mSv ではないのです。20gのホウレンソウを摂取して、その一部が身体に蓄積して、甲状腺に放射線を浴びせ続ける、それを50年分積み上げた影響が、0.00115mSv なのです。

 なお、ヨウ素131の半減期は8日なので、1ヶ月ほどでほとんどなくなってしまいます。したがって、50年で0.00115mSv といっても、始めの1ヶ月ほどでその大部分を被曝することになるでしょう。

 こういうことも調べずに、外部被曝と内部被曝は異なると単に不安をあおるのは、愉快犯としか言いようがありません。
      Posted by 杉山弘一 at 2011年03月23日

※言い訳になりますが、揺れるままに記したのは罪ですが、当方は決して「愉快犯」として記したわけではないことだけはご理解くださいますよう。
 政府は、ここまでの説明をきちんとして、「念のための規制」として欲しかったです。
 現実に、今朝のテレビ朝日の8時台の番組でも、松本義久・東工大教授の説明に、知識層のスタッフ陣も「複雑ですね」を言い、番組終了間際に発した「ベクレルをシーベルトに直すのは簡単なんですよ」との松本義久さんの言葉に、一斉に「それを早く、番組の初めに言ってくれなければ!」と言われていたのをご覧になられていた方もいられると思います。
 同じく、群馬県の説明も、杉山さんの説明があって、やっとわかるというものではないでしょうか。
 ともかく、停電の中では、学ぶことはかないませんが、きちんと把握したいと思います。
 粗忽な行為を皆さまに深くお詫びいたしまして、取り急ぎ転載させて戴く次第です。
           ーーー管理人兼 記述者 拝 --  


Posted by やんばちゃん at 17:50Comments(3)原発関連

2011年03月23日

訂正事項 「体内被曝の蓄積の有無」について

  【お詫びと訂正】
 
 昨日夜遅く、(最終的には23時半過ぎ頃に)アップした「3/22 その三」は、「体内被曝された放射線は蓄積し累積する」という説を前提にして、右往左往状態の一市民としての私見を記してしまいました。
 多年にわたり、甲状腺への放射線の影響が刷り込まれてきたことや聞いたばかりの県内のある大手病院の医師の「これから、ガン患者が増える」との言質からの余波も根底に少なからずありました。
 何よりも、前記の事柄などから、「原発賛成派」に対し、快く思わぬ立場を取ってきた人間です。でも、科学者ではありませんから、自分で実証はできません。

 そんなさ中に、先ほど「影響はない」との説を持つ、当方の信頼しうる方たちのご示唆も戴きました。何よりも、経済活動や混乱など次の副産物の被害を生みかねず、より複雑な混乱を招くというご趣旨が根本のようでした。
 個人的には、その前に「真理」があると思います。が、哀しいかな安全性を分析できる知識を持つ科学者の立場にありません。
 従って、白黒がハッキリしていない以上、昨晩遅く、参考的に掲げました専門家のお一人と称されている、ある大学教授で、マスコミに度々登場の方の「食べない方が良い」説は削除させて戴きました上に、一部、加筆訂正させて戴きました。
 すでに、お読みくだされた皆さまには、心ならずもの「風評被害」をまき散らしてしまったことになりかねず、謹んでお詫びいたします。
 
 政府は先々の安全を期して、今般のような措置をとらざるをえなかった過程はわかります。が、願わくば、政府見解にて、早く「蓄積の具体例。食べればどのくらい危険なのか」をきちんと定義づけて欲しいものと思います。(でも、これこそデーターの蓄積からの判断ですから、一朝一夕にはならないことでしょうが……)
 声を大にして言いたいことは、私たち国民は原発問題の「人体実験になりたくない」ということではないでしょうか。
 問われるのは、かつて「安全性の確立」を求めた市民層の声をまるで、危険人物であるかのように踏みにじり、強引に原発政策を推し進め、この火山列島の周囲になんと54基もの原発を設置した、企業筋と前政権党・自民党議員の面々でしょう。
 ともかく、今回の大惨事が、人類にとって何が大切なのかという面において、今後の教訓として作用してくれることを切望します。
            ---お詫びをこめつつ 管理者 拝ーーー

  


Posted by やんばちゃん at 10:46Comments(2)原発関連

2011年03月22日

ほうれん草は食べられるか? 体外被曝と体内被曝

 3/22 その三 


【↑このカキナ=油菜も、これから最盛期なのに食べられなくなってしまうのか?】 
 
※以下は、原発問題素人が、一人の市民として右往左往する中での私見として、お読みください。


 驚きました。 
 表題に掲げました「体外被曝と体内被曝」の項目をインターネットで引いてみたのです。
 すると、軒並み「この質問は削除されたか見つかりません」となってました。中に「レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません」という赤ゴシックの施されたサイトがありました。
 どういうことなのでしょうか。
 おそらく、政府の福島、茨城、栃木、群馬の4県知事に対して、ホウレンソウなとの野菜類が国の基準値を超えていたとして、「当分の間、出荷を控える」ようにと指示。さらに昨夕の枝野長官の会見などにより、急速に被曝への不安が高まり、二つの用語がクローズアップされた結果ではないかと思われます。
 必要不可欠な用語が、「体内被曝」と「対外被曝」だからです。
 そのために、インターネットが過密状態になってしまった? また、ちょっと恐怖を覚えて、管理者がクローズしたと考える次第ですけれど……、(2009年9月の「八ッ場ダム中止」の際、本欄にも桁違いのアクセスがあったのと同じように)

 思わぬ、ホウレンソウ被曝問題となってしまいました。
 ▼食品衛生法上の暫定基準値 有害物質が食品に付着している場合に販売などを禁止するための規制値。原子力安全委員会が示している「飲食物摂取制限に関する指標」をもとにしている。
  野菜では1キログラム当たり 放射性ヨウ素 2000ベクレル
           〃      放射性セシウム  500ベクレル
  ▼「シーベルト」は、「人体への影響を示す単位」
   「ベクレル」は、「放射能の種類と量を示す単位」

  ▼「被曝」は「放射線にさらされること」
    「被爆」は「爆撃を受けること」
   
① 【対外被曝】とは、文字通り、体の外側から放射線を 浴びるケース。例:レントゲン、CTなど
② 問題は、【体内被曝】で、放射性物質が体内に入り込んでしまうこと。これが、今回の「ただちに健康に影響を与えるものではない」としながら、出荷停止措置がとられていることにあります。
 
 「安全ながら、用心のために」という言い回しがより不信感と疑心暗疑に陥れてしまうようです。
 今回の説明で、仮に食べても、「レントゲンの照射を一回受ければ」と対比的な説明が往々にしてありました。そのあとの二つの大事な相違点については、言及してくれていません。
 ですが、これは素人にも、言葉足らずに思えてなりません。レントゲンは一回限りで数分間で完結なのですから。
 問題は、食べたホウレンソウが体内に蓄積されるか否かということにあります。
 
 先のストップされたサイトや「危険だ」と声高に言う説の方たちの根底には、以下のことが前提となっていたようです。
 付着した放射線も体内に入り、蓄積されるとどうになるかです。
 一説に、放射性物質が体内に取り込まれた「体内被曝」の場合、「継続的に体内被曝をするため、 総被ばく線量は危険量に達する恐れもあり」とされています。また「セシウム等は簡単に対外に排出されない」とも記されているからです。
 仮に一年間、食べ続けたとすれば、どんなに小さな数値でも、、「人体への影響を示す単位である「シーベルト」に換算」して、「〇〇シーベルト×24時間×365日」の単純計算をおこなわざるを得ないこととなります。
 となると、その数値は必然的に大きくなり、基準値を超えるのは目にみえています。
 さらに甲状腺がんの誘発要因になるといわれてきました。しかし、その影響度は個人差があり、端的に数値では表せないものでしょう。
 
 一方に、大変混乱するのですが、「排泄されて、蓄積はせず危険性はない」と断定する説もあります。
 となると、危険性はないわけです。
 ますます、一般消費者はどうしていいのかわからなくにってしまいます。
 
 一刻も早く、体内被曝の場合の「体内に蓄積するか否かの判断」を早く、政府見解として出してもらいたいものです。
 でも、それらは綿密なデーターのそれこそ蓄積ですから、そう簡単にもいかないでしょう。

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 ちなみに昨日、実家の自然食品の店に行ったら、今般の出荷禁止の指示の出た群馬県産の葉物野菜は売り場から下げてありました。
 商人のモラルとして販売自粛は当然です。
 少しでも懸念がある以上、責任が持てないからです。いかに「有機栽培、減農薬、無農薬」の野菜とと言っても、放射線照射には勝てません。お客さんに農薬よりも何よりも、現段階で少しでも安全な地帯と選んで戴くのは当然の処置です。

 ですが、個人差があるように、県内どこの地域でも同じ数値とは限らないとばかりに、もったいないがり屋の当方は「年齢的にもうどうっていうことないから」と、まずは貰ってきました。大どんぶりでいっぱい食べるつもりです。原発事故発生以来、家の周りのものを積んで、それこそどんぶりいっぱい食べてしまってましたし……
 それでも、当然のことなか゜ら、すくなからずの不安はあります。
 また、昨日夕刻に八ッ場のAさん宅の奥さんと電話で話をしていたら、やはり吾妻町の農家の知り合いから、出荷できなくなったホウレン草を、承知の上で、いっぱいもらってきたそうです。

 ところで、JA参加の大手農家は、枝野長官が口にしたように、先々、補償金の対象となるからいいのですが、(とはいっても、どこまでの補償金だか、現段階では不明で痛手はまぬがれないでしょう)。ただし、実家の店に、寒い冬の間もに害虫を一つ一つ駆除して大事に育てた野菜をもってくる、有機栽培を目指す若手の農業組には死活問題になりかねません。となると経済活動の次のひきがねを生んでしまいます。

 現時点における私的結論として、付和雷同することなく、海外脱出組~汚染野菜を食べるしかない境遇の方たちまでの、何段階もの現実の前に、ここでは腹を決めて、個人のできる状況に照らしての冷静な対応しかないと思います。
 
 なお、私は明日の稿に記しますた平素とおりに今晩も食べました。この先も状況判断しつつ、おそらく食べるでしょう。

   


Posted by やんばちゃん at 23:03Comments(2)原発関連

2011年03月22日

3号機・プルサマール炉についての説明

 3/22 その二
また、地震!余震に注意とのこと。
 12時38分 関東地方に震度4~3程度
※同時刻、手元の携帯がまた不気味な発信音を出し、「緊急地震速報」。
 12時39分04秒  福島県で地震発生  

 【↑毎日新聞21日付の写真から転載】 石巻線女川駅付近から、津波で高台の墓地に打ち上げられた列車の車両=宮城県女川町で2011年3月21日午後2時7分、森田剛史撮影
 
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 「3号機のプルサマール炉」について、昨夜の「3/21 その四」で記しました処、知識の面でお世話になっている、杉山さんから、以下のコメントが、同欄に届いておりました。広くご認識して戴くために、掲載させていただきます。
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 コメント
 MOX燃料は、ウラン燃料とは原子炉の挙動が多少異なります。
 ただし、核分裂反応が停止した状態では問題にならないでしょう。また、プルサーマルと言っても原子炉の冷却系は同じですから、今回の海水を入れて冷却するという対応に差があるとは思えません。

 問題は以下の2点だと思います。
 燃料(燃料被覆管ではない)の融点が低いこと。MOV燃料は融点が約2700度(含有率によって異なる)とウラン燃料よりも100度程度低いのでその分早く融けます。
 また、燃料が融けた場合プルトニウムを始め有害物質が多いので人体に与える影響はより深刻。
 なお、ウラン235の核分裂によって、ウラン238からプルトニウムが生成されます。つまり、原子炉を運転すると、ウラン燃料の中にもプルトニウムが含まれています。
         Posted by 杉山弘一 at 2011年03月22日 10:15

 ※なお、午前中、所用で外出直前に、時間に急かれつつ、先のブログをアップしました処、かなりの誤植がありました。お詫びいたします。  


Posted by やんばちゃん at 12:47Comments(0)原発関連

2011年03月22日

3号機白煙、未だ原因不明。 プルサーマル炉は関係なし

 3/22 その一
 昨晩記しました、16時過ぎに発生した3号機の白煙問題につきましては、今朝に至るまで調べた限りのどのメディアも、「灰色がかった煙が発生した」事実だけで、原因について明記されていません。
 ちなみに朝刊の複数紙に「原因は不明」とあり。
 また昨夜来、記した責任上、記憶の底に眠る言質について、あちこち検索し、再度、Uチューブなども見直して確認したのですがなく、お恥ずかしいながら最終的には昨夜というより本日、コックリ状態に。
 今朝、改めて老化した頭で考えてみますと、テレビで学者が語った今後、想定できる最悪シナリオとして「燃料棒の変化」の辺りはなかったかと思い当りました(記憶力の薄れた老化現象が哀しいです)。
 
 そこで、去る「3/18 その二」でコメントを戴いた杉山さんに伺うことに致しました。
 追記が遅れましたことをお詫びして、取り急ぎ、昨晩の責任上、「杉山コメント」を。
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① 3号機の白煙の原因については、専門家でも現段階ではわからない。素人が判断できる領域ではない。
② プルサーマル炉ということとは関係ない。(原子炉の中で自然にできるもので)既に1、2号機の中でもできている


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ご参考までに、去る「3/18 その二」からも抜粋を。
 ーー原子炉の核分裂反応は停止している(チェルノブイリでは停止できずに暴走した)。
 放射性物質の大量飛散という点では、チェルノブィリのようなことになる可能性があります。 この点は、使用済み燃料の保管プールと炉心の燃料に分けて考える必要があります。
 使用済み燃料については、保管プールにある燃料棒の冷却が出来ずに、燃料棒が融ければ、放射性物質が大量飛散します。数百キロ離れていても、風下ではかなりの影響があります。
  だから、今は何としても、注水が大切なのです。
  炉心の燃料については、チェルノブイリと違って圧力容器、格納容器の中に閉じ込められています。したがって、燃料が融けたからと言って、すぐに放射性物質の大量放出とはなりません。

ーー炉心の燃料は既にある程度融けていると思われます。
 スリーマイル事故と同様な状態です。ただし、電源がない点、複数基で起きている点、使用済み燃料プールも問題になっている点、水素爆発まで起きた点、格納容器の一部である圧力抑制室まで損傷した可能性がある点、スリーマイルのPWR型炉にくらべ格納容器が小さい点、スリーマイルよりも悪い材料がたくさんあります。
このまま冷却できなければ
ーー燃料プールについては、温度が上昇し燃料棒が融ければ、放射性物質(特に気体)は確実に飛散します。
ーー炉心の燃料については、燃料棒がもっと融けても、格納容器が健全であれば大量飛散は何とか防げると思います。ただし、冷却できずに炉心の燃料が融けるような高温になれば圧力が上昇し格納容器も厳しい状況になります。


※本日現在の最新情報/
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【(2011年3月22日 福島民友ニュース)】
http://www.minyu-net.com/news/news/0322/news1.html
第1・3号機発煙で作業中断 危機脱却の動き足踏み
 東日本大震災による福島第1原発の事故で、東京電力は21日、外部からの電力供給で電源が復旧した2号機で、原子炉や使用済み燃料プールの冷却機能の回復に向けた努力を続けた。ただ同日午後、3号機で煙が上がって作業員が避難し、東電は同日の復旧作業を中断。原発危機からの脱却に向けた作業は、1日程度足踏みする見通しとなった。東電は2号機から1号機に電力を回す作業も継続。5、6号機も外部電源が復旧し、一部機器を非常用電源から外部電源に切り替えた。安定した電力が得られれば中央制御室から原子炉や燃料プールを効率的に冷却できる期待もある。  


Posted by やんばちゃん at 09:25Comments(0)東日本大震災関連