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お問い合わせは、 info@gunmawen.net本広告は、30日以上記事の更新がされませんと自動的に掲載されます。 記事が更新された時点で、自動的に破棄されます。2011年03月22日
ほうれん草は食べられるか? 体外被曝と体内被曝
3/22 その三
【↑このカキナ=油菜も、これから最盛期なのに食べられなくなってしまうのか?】
※以下は、原発問題素人が、一人の市民として右往左往する中での私見として、お読みください。
驚きました。
表題に掲げました「体外被曝と体内被曝」の項目をインターネットで引いてみたのです。
すると、軒並み「この質問は削除されたか見つかりません」となってました。中に「レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません」という赤ゴシックの施されたサイトがありました。
どういうことなのでしょうか。
おそらく、政府の福島、茨城、栃木、群馬の4県知事に対して、ホウレンソウなとの野菜類が国の基準値を超えていたとして、「当分の間、出荷を控える」ようにと指示。さらに昨夕の枝野長官の会見などにより、急速に被曝への不安が高まり、二つの用語がクローズアップされた結果ではないかと思われます。
必要不可欠な用語が、「体内被曝」と「対外被曝」だからです。
そのために、インターネットが過密状態になってしまった? また、ちょっと恐怖を覚えて、管理者がクローズしたと考える次第ですけれど……、(2009年9月の「八ッ場ダム中止」の際、本欄にも桁違いのアクセスがあったのと同じように)
思わぬ、ホウレンソウ被曝問題となってしまいました。
▼食品衛生法上の暫定基準値 有害物質が食品に付着している場合に販売などを禁止するための規制値。原子力安全委員会が示している「飲食物摂取制限に関する指標」をもとにしている。
野菜では1キログラム当たり 放射性ヨウ素 2000ベクレル
〃 放射性セシウム 500ベクレル
▼「シーベルト」は、「人体への影響を示す単位」
「ベクレル」は、「放射能の種類と量を示す単位」
▼「被曝」は「放射線にさらされること」
「被爆」は「爆撃を受けること」
① 【対外被曝】とは、文字通り、体の外側から放射線を 浴びるケース。例:レントゲン、CTなど
② 問題は、【体内被曝】で、放射性物質が体内に入り込んでしまうこと。これが、今回の「ただちに健康に影響を与えるものではない」としながら、出荷停止措置がとられていることにあります。
「安全ながら、用心のために」という言い回しがより不信感と疑心暗疑に陥れてしまうようです。
今回の説明で、仮に食べても、「レントゲンの照射を一回受ければ」と対比的な説明が往々にしてありました。そのあとの二つの大事な相違点については、言及してくれていません。
ですが、これは素人にも、言葉足らずに思えてなりません。レントゲンは一回限りで数分間で完結なのですから。
問題は、食べたホウレンソウが体内に蓄積されるか否かということにあります。
先のストップされたサイトや「危険だ」と声高に言う説の方たちの根底には、以下のことが前提となっていたようです。
付着した放射線も体内に入り、蓄積されるとどうになるかです。
一説に、放射性物質が体内に取り込まれた「体内被曝」の場合、「継続的に体内被曝をするため、 総被ばく線量は危険量に達する恐れもあり」とされています。また「セシウム等は簡単に対外に排出されない」とも記されているからです。
仮に一年間、食べ続けたとすれば、どんなに小さな数値でも、、「人体への影響を示す単位である「シーベルト」に換算」して、「〇〇シーベルト×24時間×365日」の単純計算をおこなわざるを得ないこととなります。
となると、その数値は必然的に大きくなり、基準値を超えるのは目にみえています。
さらに甲状腺がんの誘発要因になるといわれてきました。しかし、その影響度は個人差があり、端的に数値では表せないものでしょう。
一方に、大変混乱するのですが、「排泄されて、蓄積はせず危険性はない」と断定する説もあります。
となると、危険性はないわけです。
ますます、一般消費者はどうしていいのかわからなくにってしまいます。
一刻も早く、体内被曝の場合の「体内に蓄積するか否かの判断」を早く、政府見解として出してもらいたいものです。
でも、それらは綿密なデーターのそれこそ蓄積ですから、そう簡単にもいかないでしょう。
............................
ちなみに昨日、実家の自然食品の店に行ったら、今般の出荷禁止の指示の出た群馬県産の葉物野菜は売り場から下げてありました。
商人のモラルとして販売自粛は当然です。
少しでも懸念がある以上、責任が持てないからです。いかに「有機栽培、減農薬、無農薬」の野菜とと言っても、放射線照射には勝てません。お客さんに農薬よりも何よりも、現段階で少しでも安全な地帯と選んで戴くのは当然の処置です。
ですが、個人差があるように、県内どこの地域でも同じ数値とは限らないとばかりに、もったいないがり屋の当方は「年齢的にもうどうっていうことないから」と、まずは貰ってきました。大どんぶりでいっぱい食べるつもりです。原発事故発生以来、家の周りのものを積んで、それこそどんぶりいっぱい食べてしまってましたし……
それでも、当然のことなか゜ら、すくなからずの不安はあります。
また、昨日夕刻に八ッ場のAさん宅の奥さんと電話で話をしていたら、やはり吾妻町の農家の知り合いから、出荷できなくなったホウレン草を、承知の上で、いっぱいもらってきたそうです。
ところで、JA参加の大手農家は、枝野長官が口にしたように、先々、補償金の対象となるからいいのですが、(とはいっても、どこまでの補償金だか、現段階では不明で痛手はまぬがれないでしょう)。ただし、実家の店に、寒い冬の間もに害虫を一つ一つ駆除して大事に育てた野菜をもってくる、有機栽培を目指す若手の農業組には死活問題になりかねません。となると経済活動の次のひきがねを生んでしまいます。
現時点における私的結論として、付和雷同することなく、海外脱出組~汚染野菜を食べるしかない境遇の方たちまでの、何段階もの現実の前に、ここでは腹を決めて、個人のできる状況に照らしての冷静な対応しかないと思います。
なお、私は明日の稿に記しますた平素とおりに今晩も食べました。この先も状況判断しつつ、おそらく食べるでしょう。
【↑このカキナ=油菜も、これから最盛期なのに食べられなくなってしまうのか?】
※以下は、原発問題素人が、一人の市民として右往左往する中での私見として、お読みください。
驚きました。
表題に掲げました「体外被曝と体内被曝」の項目をインターネットで引いてみたのです。
すると、軒並み「この質問は削除されたか見つかりません」となってました。中に「レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません」という赤ゴシックの施されたサイトがありました。
どういうことなのでしょうか。
おそらく、政府の福島、茨城、栃木、群馬の4県知事に対して、ホウレンソウなとの野菜類が国の基準値を超えていたとして、「当分の間、出荷を控える」ようにと指示。さらに昨夕の枝野長官の会見などにより、急速に被曝への不安が高まり、二つの用語がクローズアップされた結果ではないかと思われます。
必要不可欠な用語が、「体内被曝」と「対外被曝」だからです。
そのために、インターネットが過密状態になってしまった? また、ちょっと恐怖を覚えて、管理者がクローズしたと考える次第ですけれど……、(2009年9月の「八ッ場ダム中止」の際、本欄にも桁違いのアクセスがあったのと同じように)
思わぬ、ホウレンソウ被曝問題となってしまいました。
▼食品衛生法上の暫定基準値 有害物質が食品に付着している場合に販売などを禁止するための規制値。原子力安全委員会が示している「飲食物摂取制限に関する指標」をもとにしている。
野菜では1キログラム当たり 放射性ヨウ素 2000ベクレル
〃 放射性セシウム 500ベクレル
▼「シーベルト」は、「人体への影響を示す単位」
「ベクレル」は、「放射能の種類と量を示す単位」
▼「被曝」は「放射線にさらされること」
「被爆」は「爆撃を受けること」
① 【対外被曝】とは、文字通り、体の外側から放射線を 浴びるケース。例:レントゲン、CTなど
② 問題は、【体内被曝】で、放射性物質が体内に入り込んでしまうこと。これが、今回の「ただちに健康に影響を与えるものではない」としながら、出荷停止措置がとられていることにあります。
「安全ながら、用心のために」という言い回しがより不信感と疑心暗疑に陥れてしまうようです。
今回の説明で、仮に食べても、「レントゲンの照射を一回受ければ」と対比的な説明が往々にしてありました。そのあとの二つの大事な相違点については、言及してくれていません。
ですが、これは素人にも、言葉足らずに思えてなりません。レントゲンは一回限りで数分間で完結なのですから。
問題は、食べたホウレンソウが体内に蓄積されるか否かということにあります。
先のストップされたサイトや「危険だ」と声高に言う説の方たちの根底には、以下のことが前提となっていたようです。
付着した放射線も体内に入り、蓄積されるとどうになるかです。
一説に、放射性物質が体内に取り込まれた「体内被曝」の場合、「継続的に体内被曝をするため、 総被ばく線量は危険量に達する恐れもあり」とされています。また「セシウム等は簡単に対外に排出されない」とも記されているからです。
仮に一年間、食べ続けたとすれば、どんなに小さな数値でも、、「人体への影響を示す単位である「シーベルト」に換算」して、「〇〇シーベルト×24時間×365日」の単純計算をおこなわざるを得ないこととなります。
となると、その数値は必然的に大きくなり、基準値を超えるのは目にみえています。
さらに甲状腺がんの誘発要因になるといわれてきました。しかし、その影響度は個人差があり、端的に数値では表せないものでしょう。
一方に、大変混乱するのですが、「排泄されて、蓄積はせず危険性はない」と断定する説もあります。
となると、危険性はないわけです。
ますます、一般消費者はどうしていいのかわからなくにってしまいます。
一刻も早く、体内被曝の場合の「体内に蓄積するか否かの判断」を早く、政府見解として出してもらいたいものです。
でも、それらは綿密なデーターのそれこそ蓄積ですから、そう簡単にもいかないでしょう。
............................
ちなみに昨日、実家の自然食品の店に行ったら、今般の出荷禁止の指示の出た群馬県産の葉物野菜は売り場から下げてありました。
商人のモラルとして販売自粛は当然です。
少しでも懸念がある以上、責任が持てないからです。いかに「有機栽培、減農薬、無農薬」の野菜とと言っても、放射線照射には勝てません。お客さんに農薬よりも何よりも、現段階で少しでも安全な地帯と選んで戴くのは当然の処置です。
ですが、個人差があるように、県内どこの地域でも同じ数値とは限らないとばかりに、もったいないがり屋の当方は「年齢的にもうどうっていうことないから」と、まずは貰ってきました。大どんぶりでいっぱい食べるつもりです。原発事故発生以来、家の周りのものを積んで、それこそどんぶりいっぱい食べてしまってましたし……
それでも、当然のことなか゜ら、すくなからずの不安はあります。
また、昨日夕刻に八ッ場のAさん宅の奥さんと電話で話をしていたら、やはり吾妻町の農家の知り合いから、出荷できなくなったホウレン草を、承知の上で、いっぱいもらってきたそうです。
ところで、JA参加の大手農家は、枝野長官が口にしたように、先々、補償金の対象となるからいいのですが、(とはいっても、どこまでの補償金だか、現段階では不明で痛手はまぬがれないでしょう)。ただし、実家の店に、寒い冬の間もに害虫を一つ一つ駆除して大事に育てた野菜をもってくる、有機栽培を目指す若手の農業組には死活問題になりかねません。となると経済活動の次のひきがねを生んでしまいます。
現時点における私的結論として、付和雷同することなく、海外脱出組~汚染野菜を食べるしかない境遇の方たちまでの、何段階もの現実の前に、ここでは腹を決めて、個人のできる状況に照らしての冷静な対応しかないと思います。
なお、私は明日の稿に記しますた平素とおりに今晩も食べました。この先も状況判断しつつ、おそらく食べるでしょう。
2011年03月22日
3号機・プルサマール炉についての説明
3/22 その二
また、地震!余震に注意とのこと。
12時38分 関東地方に震度4~3程度
※同時刻、手元の携帯がまた不気味な発信音を出し、「緊急地震速報」。
12時39分04秒 福島県で地震発生
【↑毎日新聞21日付の写真から転載】 石巻線女川駅付近から、津波で高台の墓地に打ち上げられた列車の車両=宮城県女川町で2011年3月21日午後2時7分、森田剛史撮影
............................
「3号機のプルサマール炉」について、昨夜の「3/21 その四」で記しました処、知識の面でお世話になっている、杉山さんから、以下のコメントが、同欄に届いておりました。広くご認識して戴くために、掲載させていただきます。
//////////////////////////////////
コメント
MOX燃料は、ウラン燃料とは原子炉の挙動が多少異なります。
ただし、核分裂反応が停止した状態では問題にならないでしょう。また、プルサーマルと言っても原子炉の冷却系は同じですから、今回の海水を入れて冷却するという対応に差があるとは思えません。
問題は以下の2点だと思います。
燃料(燃料被覆管ではない)の融点が低いこと。MOV燃料は融点が約2700度(含有率によって異なる)とウラン燃料よりも100度程度低いのでその分早く融けます。
また、燃料が融けた場合プルトニウムを始め有害物質が多いので人体に与える影響はより深刻。
なお、ウラン235の核分裂によって、ウラン238からプルトニウムが生成されます。つまり、原子炉を運転すると、ウラン燃料の中にもプルトニウムが含まれています。
Posted by 杉山弘一 at 2011年03月22日 10:15
※なお、午前中、所用で外出直前に、時間に急かれつつ、先のブログをアップしました処、かなりの誤植がありました。お詫びいたします。
また、地震!余震に注意とのこと。
12時38分 関東地方に震度4~3程度
※同時刻、手元の携帯がまた不気味な発信音を出し、「緊急地震速報」。
12時39分04秒 福島県で地震発生
【↑毎日新聞21日付の写真から転載】 石巻線女川駅付近から、津波で高台の墓地に打ち上げられた列車の車両=宮城県女川町で2011年3月21日午後2時7分、森田剛史撮影
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「3号機のプルサマール炉」について、昨夜の「3/21 その四」で記しました処、知識の面でお世話になっている、杉山さんから、以下のコメントが、同欄に届いておりました。広くご認識して戴くために、掲載させていただきます。
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コメント
MOX燃料は、ウラン燃料とは原子炉の挙動が多少異なります。
ただし、核分裂反応が停止した状態では問題にならないでしょう。また、プルサーマルと言っても原子炉の冷却系は同じですから、今回の海水を入れて冷却するという対応に差があるとは思えません。
問題は以下の2点だと思います。
燃料(燃料被覆管ではない)の融点が低いこと。MOV燃料は融点が約2700度(含有率によって異なる)とウラン燃料よりも100度程度低いのでその分早く融けます。
また、燃料が融けた場合プルトニウムを始め有害物質が多いので人体に与える影響はより深刻。
なお、ウラン235の核分裂によって、ウラン238からプルトニウムが生成されます。つまり、原子炉を運転すると、ウラン燃料の中にもプルトニウムが含まれています。
Posted by 杉山弘一 at 2011年03月22日 10:15
※なお、午前中、所用で外出直前に、時間に急かれつつ、先のブログをアップしました処、かなりの誤植がありました。お詫びいたします。
2011年03月22日
3号機白煙、未だ原因不明。 プルサーマル炉は関係なし
3/22 その一
昨晩記しました、16時過ぎに発生した3号機の白煙問題につきましては、今朝に至るまで調べた限りのどのメディアも、「灰色がかった煙が発生した」事実だけで、原因について明記されていません。
ちなみに朝刊の複数紙に「原因は不明」とあり。
また昨夜来、記した責任上、記憶の底に眠る言質について、あちこち検索し、再度、Uチューブなども見直して確認したのですがなく、お恥ずかしいながら最終的には昨夜というより本日、コックリ状態に。
今朝、改めて老化した頭で考えてみますと、テレビで学者が語った今後、想定できる最悪シナリオとして「燃料棒の変化」の辺りはなかったかと思い当りました(記憶力の薄れた老化現象が哀しいです)。
そこで、去る「3/18 その二」でコメントを戴いた杉山さんに伺うことに致しました。
追記が遅れましたことをお詫びして、取り急ぎ、昨晩の責任上、「杉山コメント」を。
///////////////////////////////////////////////////
① 3号機の白煙の原因については、専門家でも現段階ではわからない。素人が判断できる領域ではない。
② プルサーマル炉ということとは関係ない。(原子炉の中で自然にできるもので)既に1、2号機の中でもできている。
//////////////////////////
ご参考までに、去る「3/18 その二」からも抜粋を。
ーー原子炉の核分裂反応は停止している(チェルノブイリでは停止できずに暴走した)。
放射性物質の大量飛散という点では、チェルノブィリのようなことになる可能性があります。 この点は、使用済み燃料の保管プールと炉心の燃料に分けて考える必要があります。
使用済み燃料については、保管プールにある燃料棒の冷却が出来ずに、燃料棒が融ければ、放射性物質が大量飛散します。数百キロ離れていても、風下ではかなりの影響があります。
だから、今は何としても、注水が大切なのです。
炉心の燃料については、チェルノブイリと違って圧力容器、格納容器の中に閉じ込められています。したがって、燃料が融けたからと言って、すぐに放射性物質の大量放出とはなりません。
ーー炉心の燃料は既にある程度融けていると思われます。
スリーマイル事故と同様な状態です。ただし、電源がない点、複数基で起きている点、使用済み燃料プールも問題になっている点、水素爆発まで起きた点、格納容器の一部である圧力抑制室まで損傷した可能性がある点、スリーマイルのPWR型炉にくらべ格納容器が小さい点、スリーマイルよりも悪い材料がたくさんあります。
このまま冷却できなければ
ーー燃料プールについては、温度が上昇し燃料棒が融ければ、放射性物質(特に気体)は確実に飛散します。
ーー炉心の燃料については、燃料棒がもっと融けても、格納容器が健全であれば大量飛散は何とか防げると思います。ただし、冷却できずに炉心の燃料が融けるような高温になれば圧力が上昇し格納容器も厳しい状況になります。
※本日現在の最新情報/
///////////////////////////
【(2011年3月22日 福島民友ニュース)】
http://www.minyu-net.com/news/news/0322/news1.html
第1・3号機発煙で作業中断 危機脱却の動き足踏み
東日本大震災による福島第1原発の事故で、東京電力は21日、外部からの電力供給で電源が復旧した2号機で、原子炉や使用済み燃料プールの冷却機能の回復に向けた努力を続けた。ただ同日午後、3号機で煙が上がって作業員が避難し、東電は同日の復旧作業を中断。原発危機からの脱却に向けた作業は、1日程度足踏みする見通しとなった。東電は2号機から1号機に電力を回す作業も継続。5、6号機も外部電源が復旧し、一部機器を非常用電源から外部電源に切り替えた。安定した電力が得られれば中央制御室から原子炉や燃料プールを効率的に冷却できる期待もある。
昨晩記しました、16時過ぎに発生した3号機の白煙問題につきましては、今朝に至るまで調べた限りのどのメディアも、「灰色がかった煙が発生した」事実だけで、原因について明記されていません。
ちなみに朝刊の複数紙に「原因は不明」とあり。
また昨夜来、記した責任上、記憶の底に眠る言質について、あちこち検索し、再度、Uチューブなども見直して確認したのですがなく、お恥ずかしいながら最終的には昨夜というより本日、コックリ状態に。
今朝、改めて老化した頭で考えてみますと、テレビで学者が語った今後、想定できる最悪シナリオとして「燃料棒の変化」の辺りはなかったかと思い当りました(記憶力の薄れた老化現象が哀しいです)。
そこで、去る「3/18 その二」でコメントを戴いた杉山さんに伺うことに致しました。
追記が遅れましたことをお詫びして、取り急ぎ、昨晩の責任上、「杉山コメント」を。
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① 3号機の白煙の原因については、専門家でも現段階ではわからない。素人が判断できる領域ではない。
② プルサーマル炉ということとは関係ない。(原子炉の中で自然にできるもので)既に1、2号機の中でもできている。
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ご参考までに、去る「3/18 その二」からも抜粋を。
ーー原子炉の核分裂反応は停止している(チェルノブイリでは停止できずに暴走した)。
放射性物質の大量飛散という点では、チェルノブィリのようなことになる可能性があります。 この点は、使用済み燃料の保管プールと炉心の燃料に分けて考える必要があります。
使用済み燃料については、保管プールにある燃料棒の冷却が出来ずに、燃料棒が融ければ、放射性物質が大量飛散します。数百キロ離れていても、風下ではかなりの影響があります。
だから、今は何としても、注水が大切なのです。
炉心の燃料については、チェルノブイリと違って圧力容器、格納容器の中に閉じ込められています。したがって、燃料が融けたからと言って、すぐに放射性物質の大量放出とはなりません。
ーー炉心の燃料は既にある程度融けていると思われます。
スリーマイル事故と同様な状態です。ただし、電源がない点、複数基で起きている点、使用済み燃料プールも問題になっている点、水素爆発まで起きた点、格納容器の一部である圧力抑制室まで損傷した可能性がある点、スリーマイルのPWR型炉にくらべ格納容器が小さい点、スリーマイルよりも悪い材料がたくさんあります。
このまま冷却できなければ
ーー燃料プールについては、温度が上昇し燃料棒が融ければ、放射性物質(特に気体)は確実に飛散します。
ーー炉心の燃料については、燃料棒がもっと融けても、格納容器が健全であれば大量飛散は何とか防げると思います。ただし、冷却できずに炉心の燃料が融けるような高温になれば圧力が上昇し格納容器も厳しい状況になります。
※本日現在の最新情報/
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【(2011年3月22日 福島民友ニュース)】
http://www.minyu-net.com/news/news/0322/news1.html
第1・3号機発煙で作業中断 危機脱却の動き足踏み
東日本大震災による福島第1原発の事故で、東京電力は21日、外部からの電力供給で電源が復旧した2号機で、原子炉や使用済み燃料プールの冷却機能の回復に向けた努力を続けた。ただ同日午後、3号機で煙が上がって作業員が避難し、東電は同日の復旧作業を中断。原発危機からの脱却に向けた作業は、1日程度足踏みする見通しとなった。東電は2号機から1号機に電力を回す作業も継続。5、6号機も外部電源が復旧し、一部機器を非常用電源から外部電源に切り替えた。安定した電力が得られれば中央制御室から原子炉や燃料プールを効率的に冷却できる期待もある。