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2010年11月29日

10/20時点での八ッ場問題を

 ちょっと、出かけなければなりません。
 そんなわけで、時間に急かれての穴埋め用? 的に、妙なことで陽の眼をみなかった下記の何とも哀れな草稿を転載させて戴きます。
  10/20の時点での記述ですので、いささか、色あせ草稿ですが……
//////////////////////////

 これでは、八ッ場は出来てしまう 
       ――八ッ場ダム列車の軌跡は予定稿かーー
 新政権の試金石、八ッ場ダム検討列車は「コンクリートから人」への使命感に燃え、期待通りの「ダム中止駅」でストップしてくれるのだろうか。それともやはり過たず、前政権の密命通り、58年間の任務をまっとうすべく強引に「ダム建設駅」まで疾走してしまうのであろうか。着地点が定まらぬまま中止声明後、無策の一カ年が過ぎてしまった。
今日に至る一年余の経過をたどる。
 2009/9/17未明 前原前国交相「八ッ場ダム中止」を打出す
 2009/12/3    〃 「有識者会議」設置(非公開 全12回)
 2010/7/16~8/15「有識者会議・中間まとめ案」への意見募集 
 2010/9/27   「 〃  ・中間まとめ」を馬淵新国交相に提出
 2010/10/1    八ッ場ダム「検討の場」、スタート
 2010/10/13   三井国交副大臣等、現地あいさつ
 2010/10/20   関東知事会 2015年度ダム完成の要請を決議
 2010/10/25   一都5県知事、2度目の八ッ場視察       
 
 本年9月、全12回にわたった有識者会議のまとめ案がほぼ確定し、馬淵国交相に提出されるに及ぶ。ことここにいたって、中止への期待感は消え「これでは逆に八ッ場ダムは出来てしまう」と危機感を募らせてきた、そんな八ッ場ダム反対市民運動の一人である。
 
 そもそもの問題点は、かけ声のみで現地入りは一度のみの前原前国交相の無策と、昨年12月、国交省河川局に丸投げに近い形で任せてしまった有識者会議の中味にあった。
メンバーはほぼ“御用学者”のレッテルを貼らせて戴きたい顔ぶれ。地元民は愚か、ダム懐疑派学者も市民運動家も無視され、 おまけに時代錯誤の「非公開」を貫きとおす始末。
淀川水系委員会時にようやく勝ち得た成果の逆行と世評に評されたのもムリからぬ。

 春泥にはまったようなどっちつかずの果ての7月、パブリックコメントの場が与えられた。が、問題性の多い内容であった。問題点を東京新聞の社説(7/16)から引く。
 「国交省政務三役の最終判断に至るまでの個別ダム検証は、国と水資源機構が施工する三十一事業について国交相が地方整備局および同機構に指示、道府県施工の五十以上の補助ダム事業は同相が道府県に要請する。
 事業者自身に事業の検証を求めることになり、果たして公正、客観的な検証結果が得られるか。とくに補助ダムは、初めから事業の妥当性を主張する首長が多いだけに、危惧(きぐ)の念を覚える」。
 
 現状打破を求め危惧感を抱きつつ応募したダム反対市民は、上記の懸念事項への是正を訴えた。参考までに「水源開発問題全国連絡会」が集約した提出意見一覧を。http://www7b.biglobe.ne.jp/~yakkun/suigenrennnope-zi2/data/souko/pabkometeishutuikenshu-.htm
 しかし、やはり市民側の一縷の期待は裏切られ、ほぼ原案のまま9/27まとめ事項として馬淵国交相に手渡されるに及ぶ。何のための意見公募であったのか、単なるセレモニーでしかなかった。果たして2885もの意見はどのように反映されたのか、全く藪の中。これでは予定通りのお決まりコースを列車はつつがなく通過したにすぎなかった。

 続いてなぜか、新内閣発足後の迷走状態の中、八ッ場ダムは急眉の課題として、直ちに10/1から他ダムに先駆けて「検討の場」がスタートした。
 補助ダムならずとも八ッ場ダムが、前政権による政治と金力による強引な手法で推進したものであり、担ってきた国交省のメンツの砦として「八ッ場だけは絶対にヤル」が、未だ根強く現存しているらしい気配下、主体的な牙城となるのは他ならぬ関東地方整備局。その指示のもとで、強固に「推進」を掲げ、抵抗し続けている下流都県と関係市町村の姿勢が揺るぐはずがなく、肝心の長野原町もまた絶対推進を貫き通すのは自明の理。加えて、件の「有権者会議」が後見役を果たす仕掛けとなっている。
 呉越同舟の推進組仲良し列車をしたてられたのでは、たまったものではない。
ダム建設は、俄然、現実味を帯びてきてしまった。

 遡る7/27、一都5県は国土交通大臣に対し具体的検証の遅れを理由に、「平成22年度直轄事業負担金及び利水者負担金について留保」の旨を申し入れていた。
さらに今月20日、関東知事会名で国に、当初計画案通り2015年度までに完成させる要望書提出を取り決め、次の一手的な枷を見事にはめた。
 来る25日には昨年10/19についで、一都5県知事による2度目の現地視察が予定されていて、目下、本会議中の馬淵大臣の出席要請の現状下にある。

 八ッ場ダムはキレイごとで済まない、大物政治家による「政治ダム」である。
半世紀かけて自民党政権の資金源として揺るがぬ献金体制が堅固に練り上げられてきた。その資金源を断ちきりたい民主党政権との相克は今や全国に知れ渡り、さながら息詰まる茶の間の活劇調ドラマとなった感がある。
 現在、求められてやまない選択は、前政権の意向に同調して甘い夢を見続けてきた一部の特等席の乗客は降ろし、この列車に閉じ込められたまま翻弄され続けた町民が主役となって立ち上がり、自らの手で納得のいく町づくりとのための停車駅を取捨選択。真の生活再建を築き上げることが、最も本質的な解決策となろう。                                 


Posted by やんばちゃん at 11:50Comments(0)八ッ場だより

2010年11月28日

八ッ場のリンゴとコンニャク、売りました

 昨日の手づくりの会に、参加者のお一人で仕事の関係で、早く帰られた方から、次のメールがありました。
「これまで八ッ場ダムの集会にも何回も出ましたが、今日の会が一番収穫がありました。ある意味、今日が私の出発点になるかも知れません。」と。そして、会場で求めてくださった中野泰さん、篠原政信さんの本について「これから篠原さんの本を読んで勉強します。また誘って下さい」と記してくださいました。この方も、とっても建設的な核心に迫る意見を繰り出してくだっさって、座をもりあげてくださったかたです。

 さて、本日は「たかさき人情市」。“にわか露天商のオバさん”として、不足気味の生活費稼ぎの張り切り場です。
 今月のメインは八ッ場のリンゴ、もうフジです。それと手づくりコンニャク。八ッ場の品々はいつも、前日に採りにいくのでしたが、今月は行けないので昨日持ってきてもらいました。従って、本日は篠原農園さんの出張販売です。コンニャクは私も久しぶりです。この頃はご高齢なので、あまり作られないようで、もうおしまいの味と思っていたので、感動ものでした。
 
 さらに昨晩というより、本日3時近くまでかかって、袋詰めした無添加の酒粕、80袋。これは実家の酒販店から分けてもらったものです。
 24日の「ためしてガッテン」で、「酒粕は百薬の長」と紹介されたようですね。実家の店でとってもお世話になっている、千葉県香取郡の「寺田本家」さんの五人娘の酒粕を使った料理の数々を娘さんがご紹介したそうでした。
 このレシピも添えての販売でした。
 高崎地域では、えぴす講が終わっているので、全体に売れ行きが悪かったようです。でも、おかげさまで、当方は何とか……
つまり、ここで何とか日銭を手にしなければの意気込みがあって、気合いが入っていたからです。  


Posted by やんばちゃん at 23:59Comments(0)八ッ場だより

2010年11月27日

内容の濃かった、本音の生活再建案

 本日は、いよいよ、「聴いてみようよ。八ッ場の本音を」。その第二弾の「地元民による生活再建案」。「本日は、まさに真打ちのご登場です」と申し上げたように、いわく言い難い八ッ場の現実にお二人とも真剣に対処してくださいました。そして、少しでももつれた糸の解明口にたどりつけたような気持が互いの胸にふつふつとわきあがり、心ひとつになれた思いです。
 13時半~17時近くまで、時間がたりないくらい盛り上がりました。
 以下の写真は閉会後の散会前に、思いついての記念撮影。
 もっと人数のいるうちに行うべきでした。それにしても、篠原政信さんの笑顔のいいこと。とても83歳とは思えません。また、中野さんのいぶし銀のようなご風格。まさしく、本日の話の内容のように底光りしていませんか


   写真は削除

 我ぽめをお許しいただければ、久々に中味の濃い話し合いでした。この間、数々のこの種の会を経験してきましたが、おそらくベスト5に入ろうかと思います。
 それはもちろん、当時の様子をつぶさに知っていられる著者の中野泰さん、地元の闘争の歴史の生き証人・篠原政信さんというお二人の輝くキャラクターということもありますが、集ったメンバーが極めて精鋭。みな真剣に、「八ッ場の状況=自分たちが置かれている現実」ととらえて真剣に明日の「八ッ場=社会」を考えてくれたからでした。どなたの言葉もズシリと重かったです。
 本当に真剣味にあふれていました。そして、次の一手を参加者の誰しも模索しています。
 篠原さんいわく。「今日のみんなみたいに解かりが良いといいんだけれど……」と。
  【?サイン会の様子】

  写真は削除

 そして、これもまた、終わり間際、つまり食べ残し状態になって撮影した、篠原さん手づくりのさしみコンニャク


 本日は、明日の別の大イベントがありますので、心ならずも丁寧に記せませんが、内容の濃い意義ある話し合いでしたので、いずれ、何らかの形でまとめたいものと思ってます。
 本当に中野さん、篠原さん、ありがとうございました。    


Posted by やんばちゃん at 21:23Comments(0)八ッ場だより

2010年11月25日

26日会談、本日夕もなお調整中

 26日に馬淵大臣と1都5県知事の会談が予定されています。
 昨日24日には長野原町長は大沢知事と面談し、席上への要請もおこなっています。
 それらのことが県版各紙に掲載され、同じく知事の定例記者会見の席でも話題になっているのですが、この明日に都内で開催予定の一都五県知事と馬淵交通相の会談の詳細は、本日夕刻18時現在も、なお調整中なのです。
 群馬県、国交省、マスコミ筋に聞いても、確定していないようでした。非公開にしてもおかしいです。
 【知事定例記者会見】■日時 平成22年11月24日(水)午前11時00分~11時27分
■会場 記者会見室
■出席者 県 :知事、茂原副知事、企画部長、企画部副部長
記者:記者クラブ所属記者等 22人
■記録作成 広報課(報道係)
■会見要旨
◎質疑応答
○八ッ場ダムについて
(記者)  八ッ場ダムの関係なのですが、先般、(国土交通省)関東地方整備局が生活再建事業について、来年1月には資金がショートしてしまうという見通しを立てまして、関係都県にも、12月上旬までに(負担金の)支払について判断してほしい旨の表明がありました。現時点での知事の負担金支払についてのお考えをお聞きしたいのと、もう一点、先般、馬淵国土交通大臣の発言を受けて、1都5県知事と馬淵大臣との会合の場を持ちたいという表明がありましたけれども、その調整の状況についてお聞かせください。
(知事)  一部報道にも出ましたが、26日を目標に調整しています。1都5県知事で連携して、その問題にしっかりと対処したいと思います。
 負担金支払については、群馬県は2つ要件があります。ダムの建設地であること。それから、東毛地区ではかつてカスリーン台風で大災害を受けました。埼玉県や東京都と同じように利水・治水でもしっかりと対応しなければなりません。
 群馬県としては生活再建は何が何でもやっていただかなければなりません。馬淵大臣も、前原前大臣も、「生活再建はしっかりやる」とおっしゃっていますが、下流の東京都、埼玉県の「ダムができないのに利水・治水の負担金を払う必要はない」というのも一理ある話です。国がしっかりとやると言った以上は、もっとしっかりとやるべきだと思っています。
(記者)  八ッ場ダムの問題に関連して、26日を軸に会合を調整しているとのことですが、その会合の中で、負担金の扱いについてもおそらく話題に上がると思います。今まで、石原(東京都)知事や上田(埼玉県)知事とお会いになられている中で、負担金の扱いについての感触というのは、どのようにつかまれていますか。
(知事)  コメントは控えさせていただきます。
(記者)  一部報道でも各都県知事の発言がありますけれども、なかなか実現に向けての困難性というか、楽観的にみたほうがいいのか、それとも…。
(知事)  負担金を一日も早く払って、生活再建をやるということは、群馬県としては主張しなければならないと思っています。
(記者)  その辺りの歩調の合わせ方はいかがでしょうか。
(知事)  下流都県についても、先日、石原知事をはじめ、各都県知事に八ッ場に来ていただいて、地元の方々と意見交換しました。地元の心情というのは、十分理解し、把握していただいていると思います。
(記者)  26日で調整中の会談なのですけれども、これまで大臣と地元町長や知事がお会いになった時はオープンでやっていただいたと思うのですが、実際に今度もオープンの場でやりそうですか。それとも、例えば冒頭だけとか、どういうかたちになりそうですか。
(知事)  それを含めて調整中です。
(記者)  26日というと2日後ですが、現時点で調整中というのは、何か問題があるのでしょうか。
(知事)  大きな問題はないと思っています。
(記者)  26日の都内で、6都県知事と馬淵大臣で会合をする予定ということですね。
(知事)  そうです。昨日の(北朝鮮による砲撃)事件もあったから、大臣のほうがどうなるか、それは心配しています。是非、一日も早くやらないといけません。地元の方々の気持ちを考えると、2度目の正月を迎えるわけですから、早く不安を取り除くというのが、我々の責任ではないかと思っています。
(記者)  26日にもし開催された場合、負担金(支払)留保を解除するかしないかが焦点かという気がしているのですが、それはその日の内に決めたいというお考えでよろしいですか。
(知事)  私は、できるだけ早く結論を出したいと思っています。
(記者)  場所は決まっているのですか。
(知事)  調整中です。

 また、本日の上毛新聞には、民主党についで、今度は自民党筋による推進派の団体結成が報じられています。どこまで続くぬかるみぞですね。
【2010年11月25日(木) 上毛新聞】
八ッ場推進へ議連を 佐田、小渕氏参加呼び掛け
 八ッ場ダム建設を進めるため、自民党の衆参国会議員が12月1日、「八ッ場ダム推進と利根川水系の治水・利水を考える会」(仮称)を発足させる。
 本県関係衆院議員の佐田玄一郎氏と小渕優子氏、埼玉県選出の関口昌一参院議員が中心となり、ダム事業費を負担してきた本県など6都県の関係議員と、党国土交通部会、衆参国土交通委員会のメンバーに参加を呼び掛けている。50人規模での発足を目指す。
 1日に国会内で初会合を開き、役員を選任。佐田氏は「6都県や推進団体と連携し、中止撤回に向けて活動していく」と話す。国会で建設推進を訴え、現地視察や地元住民との意見交換会などを検討している。
 八ッ場ダムをめぐっては、中止後の住民の生活再建を検討する民主党国会議員による「八ッ場ダム等の地元住民の生活再建を考える議員連盟」がある。  


Posted by やんばちゃん at 23:57Comments(0)八ッ場だより

2010年11月24日

県内版報道

【2010年11月24日(水) 朝日新聞群馬版】
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581011240002
八ツ場ダム
馬淵国交相と6都県知事、26日にも協議へ

 八ツ場ダム(長野原町)の建設を巡り、下流6都県の知事と馬淵澄夫国土交通相が26日にも話し合いの場を持つことで調整していることがわかった。関係者が22日明かした。今年度のダム関連予算の負担金88億円の支払いを6都県が留保している問題を中心に話し合われる見通しだ。
 6都県はダムの検証の工程を示すことを条件に、今年7月、負担金の支払い留保を表明。これを受け馬淵国交相は今月6日、「来年の秋を目標として検証」「『中止の方向性』と一切言及せず、予断を持たずに検証する」と述べた。事態の打開が期待されたが、東京都の石原慎太郎知事が「ダムの恩恵にあずかるということがはっきりしない限り、(カネを)出す筋はないよ」と報道陣に述べるなど、留保は続いている。
 国交省によると、12月上旬までに支払いの意思を明確にしない場合、来年1月上旬には、代替地の造成工事などの業者への支払いが滞る。

【2010年11月23日(火) 毎日新聞群馬版】
http://mainichi.jp/area/gunma/archive/news/2010/11/23/20101123ddlk10010211000c.htm
八ッ場ダム建設:知事「相反すること発信」 政府の対応批判--全国知事会議 
 大澤正明知事は22日、首相官邸で開かれた政府主催の全国知事会議に出席し、八ッ場ダム問題について発言した。馬淵澄夫国土交通相はダム中止方針の棚上げを表明しているが、大澤知事は「政府の高官や党の大幹部が相反することを発信している」と批判、「一国の大臣が言ったことを否定することがあっていいのか」と説明を求めた。また、大澤知事は会議終了後、流域1都5県知事と馬淵国交相との会談を26日に行う方向で調整していることを明らかにした。
 馬淵国交相の棚上げ表明を巡っては、仙谷由人官房長官が「ダム周辺住民の生活再建と我が党の政策をうまく両立させる方策だろう」と述べ、建設中止の党公約を撤回したものではないとの認識を示しているほか、岡田克也幹事長も「方針の大転換を言ったわけではない」と述べている。
 これらの発言について大澤知事は会議で「現地の住民もようやく大臣と話し合う気持ちになった時に、相反することを発信されると地元は非常に混乱する。民主党がどのように考えているのか説明してほしい」と詰め寄った。
 これに対し、馬淵国交相の代理で出席した小泉俊明国土交通政務官は「一切の予断なく検証して結論を出すことになっている」と述べるにとどまった。菅直人首相と仙谷官房長官は参院予算委員会に出席するため途中退席しており、見解を問う機会がなかった。
 会議終了後、大澤知事は報道陣に「菅首相に直接、意見を述べたかったがかなわなかった。しかし、公の場で政務官がきっぱり『予断なくやる』と言った。修正はできないはずだ」と述べた。馬淵国交相と1都5県知事の会談では、国への支払いを留保している事業負担金問題などについて協議される。【鳥井真平】

【2010年11月23日(火) 東京新聞群馬版】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20101123/CK2010112302000082.html
「国交相と民主 食い違い」 八ッ場ダムで大沢知事批判 二十二日に首相官邸で政府主催の全国知事会議が開かれ、大沢正明知事は閣僚との懇談で「八ッ場(やんば)ダムの是非に関する馬淵澄夫国土交通相の発言と、民主党幹部などの説明内容が大きく食い違っている」と痛烈に批判。小泉俊明国交政務官は「一切の予断を持たずに検証を進める」と答えるにとどまり、ダムの是非について政府の見解を明確にしなかった。 (中根政人)
 八ッ場ダムは、馬淵氏が「今後は『中止の方向性』という言葉に言及しない」と発言し、建設中止の前提を事実上撤回。だが、民主党の岡田克也幹事長や仙谷由人官房長官は「馬淵氏の言葉は方針転換や公約撤回に当たらない」との見解を示している。小泉氏は与党内の発言のニュアンスの違いにも言及しなかった。
 会議終了後、大沢知事は「菅直人首相との懇談の場では発言の機会がなかった」と不満を示しつつ「知事会議での発言は修正できない。『予断なく検証する』との見解を聞けて良かった」と述べた。
 一方、民主党が昨年の衆院選で建設中止の方針を掲げた熊本県の川辺川ダムについて、同県の蒲島郁夫知事は「ダム中止の立派なモデルケースにしてほしい」と発言。菅首相も「地元の取り組みをフォローしたい」と応じ八ッ場、川辺川両ダムの情勢は対照的だ。
 大沢知事は、十九日の県議会特別委員会で解散方針が確認された県林業公社の運営問題に絡み、問題解決につながる国の財政支援なども求めた。  


Posted by やんばちゃん at 21:45Comments(0)八ッ場だより

2010年11月23日

ジェンダーの視点で八ッ場を観れば、世界の風を吹かしてみたい!

 20日に本欄で御紹介した、 馬淵国交相と一都五県知事の直接協議は、「26日都内で開催」のようです。
本日23日の上毛新聞一面中段に、
「26日会談へ調整  ダム負担金問題で国交相と関係知事」の見出し。
また、 毎日新聞群馬版にはトップ扱いで昨日開催の全国知事会での大沢知事の発言が掲載されています。
  八ッ場ダム問題 「相反することを発信」 全国知事会議  知事、政府の対応批判
 上記、ふたつの報道を朝、二つのメーリングに入れ、下記のイベントに出かけました。
 その他、朝日・読売にも同種の記事がありました。

 ////////////////////////
 終日、女性学の学習会が、属している群馬県内の団体「ウィメンズウィルぐんま」主催でありました。
 学習会の名称は、(今、初めて要項を見て正式名称を知るヒトなのですが)、「地域における男女共同参画促進を支援するためのアドバイザー派遣事業ーー群馬の風 世界の風」となってました。例会で位置づけられ、全二回の最後なのに、この始末。いつもバタバタあたふたと遅刻気味で、皆さんにおんぶにだっこの始末の悪い会員なのです。
 「群馬の風」編については、過日、内藤和美さんの講座がありました。
 男女共同参画法の制定された1999年に企画された群馬県の「県政参画講座」に学んだ1期生の集いから、現在NPO法人になったこの会で、当方は極めて怠け者なのです。
 そんなわけですから、昨日も午前中の例会を終え、13時半~の講座開始前の任務も、会場準備のその他大勢の要員の中に滑り込んでました。
 すると、会長の〇子さんが、当方を探しにきて講師控え室へ、ご講師の山下泰子さんがわが会員手作りの極めて美味しそうな昼食を召し上がっている席に引っ張っていくのです。
 何かと思ったら、山下さんは昨年八ッ場を訪れていらして、そのことが話題にのぼっていたらしいのでした。
 で、お食事の邪魔にならない程度に、連続発射の言葉をやや抑え気味に説明させて戴きました。

 二年前、例会であることから八ッ場のことに話題が派生した時には、もともと県主催の会への応募がきっかけで発足。会の事業の主体はほぼ県企画事業の一端であり、会員にも何らかの関連性を持つ方もいらしたので、やや難い空気がありました。
 でも、そこは聡明なるわがウィルのメンバー。
 最近ある役員いわく。[この頃は八ッ場のことを言っても反発するヒトはいなくなったでしょう」と言う通りとなって、会報に「八ッ場の癒しの風俗詩」なる拙文を記させて貰っている次第。但し、当方にもいささかのおもんぱかりはあって、自己規制というか、表現規制的要素は多分にあるけれど…… 文章を書く基本姿勢として、内心忸怩たる思いもあるが、事実を知ってもらえるだけでも良いと位置づけている。
 
 「女性学」の第一人者、山下泰子さんのお話は、ご自身の監修によって刊行されたばかりの『学んで活かそう女性の権利 女性差別撤廃条約と選択議定書』(国際女性の地位協会編)をテキストにしてのお話でした。
 精通した方のお話は噛み砕き自在にくみたてててお話してくださるので、とても判り易く、「世界はこういう状況で動いているんですよ」と張りのある声で、高らかにおっしゃられた言葉が今も耳元に残っています。
 そうなのです。世界の風が吹いてくれている昨今、今なお“群馬特有の風”に縛られている群馬の西北部・八ッ場にも世界クラスの脱ダムの風を吹かせねばなりません。
 山下さんのお顔は、北京会議の前後の女性学の躍動期、ヌェックなど各地の会合に明石書店の書籍販売として参加していたので、よく存じ上げていました。けれど、販売のために行っている上になぜかご縁がなくて、ワークショップ等に加われず、じっくりと拝聴する機会がありませんでした。引き続き、またご縁があるようで楽しみにしています。

 最後に一人一分以内の発言。
 当方、迷わず27日のイベント案内が手元にあったので、それを示し、山下さんが八ッ場にみえていられたことに触れ、
「女性学の視点でみれば、男社会が練り上げた八ッ場に代表される大型公共事業の構図は、悔しいことばかり」と。
 さらに、講義中に「法律違反であるおかしなこと」として言及なされた、関東の一部の県に残存する、「公立高校の男女別学」問題についても、[八ッ場ダムのことを理解してくださる方は、未だに別学ということに驚かれます」と昨年春の本ブログ欄での全国の方からの反応をお伝えした次第です。  


Posted by やんばちゃん at 23:52Comments(0)八ッ場だより

2010年11月22日

22日の② 雨宮メール 転載

 続いて、より多くの方に現在進行形の八ッ場の状況を知って戴きたいので、大変長いものですが、前橋市の雨宮隆児さんのメール投稿文をご本人の許可を得て転載します。
 いつも、精力的な調査、ご苦労さまです。

【2010年11月19日 雨宮メール】
///////////////////////
一週間前になりますが、11月12日(金)、第5回の衆議院国土交通委員会が開かれました。
その中で4名の委員が八ッ場ダムについての馬淵大臣の見解を質しています。
この中で、穀田議員(共産党)から前回に引き継ぐ形で「基本高水の見直し」について質問され、馬淵大臣は

「副大臣の時から基本高水の件を問題視しており、有識者会議の枠組みを利用しながら何らかの糸口で見直すことができないかと調査していたこと」
「二万二千トンに対して、平成十七年度に策定した検討報告書の中で検討した経緯すら見当たらないということ、まさに二万二千トンありき、杜撰だったとしか言いようがない」

--と明言しました。
その上で、検討の場での再検証と基本高水の見直しを独立併行して進めていくと述べました。
二つに分ける理由としては、検討の場での再検証は「公共事業の再評価実施要領細目」で定めたことであり、基本高水はここには含まれない・・ということに依るようです。
穀田議員は「河川整備基本方針の見直しを位置づけて再検証すべき」と迫りますが、それに対して馬淵大臣は「(基本方針の再策定は)大変な時間がかかる」とし、まずは利根川水系の基本高水、併行して全国のダムの再検証、そののちに利根川水系と同じような瑕疵が認められればそちらも見直す構想を持っていると表明しました。

以下大変長くなりますが、この日の委員会議事録の中から当該部分を抜粋して動画URLと共にご紹介します。
【委員会ニュース(11/12)から】
(質疑者及び主な質疑内容)
△佐田玄一郎君(自民)
△竹内 譲 君(公明)
  ・八ッ場ダム建設事業に関して、「『中止の方向性』については言及しない」と馬淵大臣は発言したが、
   前原前大臣の発言と言い回しを変えた理由は何か。
△穀田恵二君(共産)
  ・八ッ場ダム建設事業に関して、「『中止の方向性』については言及しない」と馬淵大臣は発言したが、
   これは、八ッ場ダム建設事業は中止しないという意味か、発言の真意を知りたい。
  ・利根川の基本高水を、改めて検証する理由は何か。
   また、検証対象とされているすべてのダムの再検証に当たって、
   基本高水が決定されている河川整備基本方針の見直しを含めた再検証をするべきではないか。
△中島隆利君(社民)
  ・八ッ場ダム建設事業に関して、「『中止の方向性』については言及しない」と馬淵大臣は発言したが、
   民主党のマニフェストからの後退ともとられかねない発言の趣旨は何か。

【会議録】
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kaigiroku.htm
  ↓
第176回国会において設置されている委員会等
  ↓
国土交通委員会
  ↓
平成22年11月12日 第5号

○佐田委員 
 もう時間が一分か二分しかありませんけれども、八ツ場についてちょっと。
 この間、大臣には来ていただきましたけれども、八ツ場に来たときは、前は、前原さんは、中止の前提で予断なく検証を進めると言っていた。こんなむちゃくちゃな話はないんです。中止というふうな予断がある。その日本語を、大臣が、中止というものを入れないで客観的に検証すると言われた。そして、秋までに結論を出すというふうに言われたと聞いています。
 しかしながら、私は、もう今、地域の方々、東吾妻そして長野原の人たちは、一日も待てないような状況なんですよ。
そしてまた、なおかつ、民主党の幹事長の方は、住民と話すための下地をつくっただけであって方針は変わっていないと、全く水をかけるようなことを言っておるわけであります。まさに翻弄し続けられておる。
 私は、一日でも早く結論を出してもらって、そしてこれを再開して、中止撤回をしていただきたい、こう思っていますけれども、大臣、どうですか。
○馬淵国務大臣
 正確を期したいと思いますので。前原大臣は、中止の前提でなく、中止の方向性とおっしゃっておられました。
 その上で、予断なく再検証をということでありましたが、私自身は、改めて予断を持たずに再検証するというステージに入ったわけでありますから、このことをしっかりとお示しする姿勢として申し上げたわけであります。
そして、今後も一刻も早くこの結論を得たいというふうに思っております。
遅くとも平成二十四年度予算編成の要求までにということでございますので、秋ということで申し上げました。
 もっと早くできないかという声もよく存じ上げております。
そのことも踏まえながら迅速に取り組みたいと思っておりますし、また、地元の住民の方々には、お許しをいただければ、私も一刻も早くお会いをし、お話を伺いたいと思っております。
 すべてこうした形で一つの解決の方向に向かい、そして、住民の皆様方の御労苦に、あるいは関係者の方々の御理解をいただきながら前に進めてまいりたい、このように思っております。

◇衆議院TVより該当部分動画(開始より48分頃~)
http://www.shugiintv.go.jp/jp/wmpdyna.asx?deli_id=40670&media_type=wb&lang=j&spkid=19611&time=00:27:53.2
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○竹内委員
 それで、八ツ場ダムにつきましても一つだけお聞きしておきたいと思うんです。
 当委員会でもさんざん白熱した議論をやりました。
前原前大臣は、中止の方向性を堅持するだったんですね。それを、今回言い回しを変えられました。
大臣としては、一切、中止の方向性という言葉には言及しないと。
前の前原大臣は、マニフェストに書いてあるから中止する、こういうふうに最初から決めておられたんですね。
それを、今回そういう言い回しを変えられて、予断なく検証するというふうに変えられた理由をもう一度お尋ねしておきたいと思います。
○馬淵国務大臣
 昨年の政権交代でまさに政策転換が図られたのだと私は思っております。
 前原大臣が、こうしたできるだけダムに頼らない治水あるいは利水というもののあり方に対して、有識者の皆さん方に御参加いただいての御議論、そして最終的にはダムの再検証という中間取りまとめを行っていただき、国土交通省が持ついわゆる公共事業の再評価、これは事業評価法の仕組みの中に定められたものでありますが、この再評価の細目を変更して実施をするということで政策転換が図られた。
 その段階になっていよいよ予断を持たずの再検証が始まるということであれば、私は、そこに予断を持たないということをより改めて認識していただくためにも、今般、長野原、八ツ場ダムに参りまして、地域の方々あるいは知事を初めとする関係者の皆様方に、一切の予断を持たずの再検証を行いということで、中止の方向性というものについては言及しない、それはむしろ予断を与えるものになりかねないんだということで申し上げた次第です。
すなわち、昨年の政権交代時、政策転換を図り、より具体の検証の作業に入ったということで、ステージが変わった、私はそう思っております。
 今後は、これを来年の秋までに検証を進めるとしておりますが、できるだけ早くという御要望もいただいておりますので、迅速にそれを進め、さらには、ダムの再検証のみならず、利根川水系においては過大となっていた基本高水の見直しも改めて河川局に指示をし、これも客観性、透明性、公開性を高めて、多くの方々の御議論をいただいて最終的に結論を見出す、こうした仕組みを御提示したところであります。
 今後も、私どもとしては、地域の方々の御理解をいただきながら、わかりやすい検証というものを進めてまいりたいと思っておりますし、引き続き、御負担をいただいてまいりました一都五県の皆様方にもしっかりと調整を行いつつ、生活再建支援事業も進め、再検証を行うということで御議論、御理解をいただきたいというふうに考えております。
○竹内委員
 これについては、私は一言も二言も言っておきたいんですが、結局、予断なく検証すると言いながら、前の大臣は八ツ場ダムは例外だったんですよ、マニフェストに書いてあるからやめると。
そういう意味では矛盾していたんですよね。
それを整合性をとろうという気持ちはわかるけれども、しかしながら、予断なく検証した結果、再開する、つまり事業を始める可能性があるわけですね、はっきり言うと。
ということは、これは完全なマニフェストの変更でありますから、ほぼ二年ですか、かけて、住民を含めて国民に大変な混乱をもたらした、ここは謝罪をしなければいけないことになる。
大変な責任が生じると思いますね。
仮にもし予断なく検証してやはり中止だということになったら、これもまた住民に対して物すごい裏切り行為になりますよ。大変なことだと思うんですね。
 八ツ場ダムというのは民主党のシンボルだったと思うんですよ、マニフェストの。
それを最初から中止すると書いて、しかも前原前大臣も中止するということを変えなかったんですから、これはよほど予断なく検証されておられたんだと我々は思っていたんですよ。
しかし、今回いろいろ経緯を明らかにすると、この基本高水の問題や個別のダムの検証もそんなにされてはいなかった、こういうことが明らかになったわけでありまして、そういう意味で、今回、馬淵大臣の方針転換は、実は大変な問題をはらんでいるということを指摘しておきたいと思うんです。
私は、少なくともこの時点でも国民に対して謝罪すべきであるというふうに思っております。
この点は指摘するにとどめておきたいと思います。

◇衆議院TVより該当部分動画(開始より23分頃~)
http://www.shugiintv.go.jp/jp/wmpdyna.asx?deli_id=40670&media_type=wb&lang=j&spkid=19560&time=02:27:32.3
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○穀田委員
 馬淵国交大臣に、きょうはまず八ツ場の問題についてお聞きします。
 大臣は、六日、八ツ場ダム建設について、中止の方向性という言葉に言及しないと表明されました。この発言の真意を尋ねたいと思います。
この発言は、中止しない、つまりは八ツ場ダムの建設を進めるという意味に解釈される方もいますが、そういうことですか。
○馬淵国務大臣
 前原前大臣が、まさに政策転換を図るということで、一年弱でありましたが、予断を持たずに再検証という枠組みを決めていく、できるだけダムに頼らない有識者の会議というものを設けて議論を重ねてまいりました。
 そして、いよいよ実施の段階に移ったんですね。改めてここで予断を持たずに再検証するということで、これは関係者のみならず、かかわる、もちろん反対される方も賛成する方も含めて、さらには学識者という方々、主体は地整局であり、あるいは自治体であったりするわけですけれども、こういった場で幅広く議論をするわけでありますから、一切の予断を持っていただかないようにしていくためには、私は、今後この中止の方向性という言葉は言及しないんだということをはっきりと申し上げなければ、それこそ、この検証そのものが何らかの恣意的な方向に向いてしまいはしないかということを考え、こう申し上げたわけであります。
 したがいまして、現時点においても、私には一切の余談もなく、しっかりと再検証を行ってもらいたい、こういう思いでおります。
○穀田委員
 私どもは、この八ツ場ダムについて、利水面でも治水面でも不要なダムであり、無駄で環境破壊につながるダムであるという立場に立って中止を求めてまいりました。
 この国土交通委員会でも、また各委員会などにおいても、例えば塩川鉄也議員も報告していますが、何度も現地に足を運び、長野原の町長さんや町議会議員の方々と率直な意見交換を行ってまいりました。
その際にも、私どもは、自分たちの中止という立場について表明した上でお話もさせていただいたところであります。
 したがって、私どもは、住民の不安や要望に謙虚に耳を傾けて、ダム中止の理由を丁寧に説明するべきだと指摘もしてまいりました。
そして、何度も、生活再建、地域振興策を住民とともにつくり上げることなども提案してまいりました。
今大臣も発言ありましたが、建設ありきでも中止ありきでもない、予断を持たずにということで検証する、そのとおりの言葉を言っているというふうに受けとめたいと思います。
 その意味では、やはり改めて再検証することが重要だし、その検証が、だれもが納得いく形でしっかりやる必要があるという結論ではお互いに一致できると思うんです。
 そこで、予断を持たずに再検証する上で、洪水時に流れる最大流量、いわゆる基本高水の見直しが必要です。
利根川の基本高水、利根川の治水基準点である八斗島では毎秒二万二千立方メートルとされているが、これを算出するもとデータの一つ、飽和雨量、これは森林などの保水力を示す係数ですが、これを小さく設定されていたことが明らかになっています。
大臣も、この利根川の基本高水がどうやって算出されたのかを調査したが資料が見つからなかったという報告をされています。
十分な検証が行われず、大変ずさんだったと陳謝しています。
その上で、利根川の基本高水について見直す、改めて検証すると述べておられます。
 利根川の基本高水を改めて検証する理由について、簡潔にお答えいただきたいと思います。
○馬淵国務大臣
 一年間、ダムに頼らない治水のあり方ということを議論いただく中で、私の中にもずっとひっかかっていたのはこの基本高水の問題でした。
 河川整備計画を見直すということであり、河川整備の基本方針は見直さないということであれば、そもそもその前提となる基本高水の議論がなされない、これでいいのかという思いもございましたが、私自身、その中で有識者の方々がつくっていただいた検証の枠組み、これも利用しながら、何らかの糸口で見直すことができないかということで調べておりました。
 そうしたところ、御指摘のこの二万二千トンに対して、平成十七年度に策定した検討報告書の中で、その具体的な計算過程というものが明らかにならなかった。
私はその資料を捜すように指示をいたしましたが、資料がないことが問題ではありません、検討した経緯すら見当たらないということ、まさに二万二千トンありき、ずさんだったとしか言いようがないんですね。
私は、だから河川局にも、もうやり直そう、見直そう、このように言ったわけです。
 建設を要望される方もいらっしゃいます。
反対される方もいらっしゃいます。
これを私は、押しなべて皆さん方に納得できる形で検証を進めるべきだと思っておりますので、その意味で、基本高水の見直しというものは極めて重要だと思っております。
 今回は、この再検証と、さらにはこの基本高水の検証ということをあわせて皆さん方に開示をしながら、納得いくプロセスで進めてまいりたい、こう思っております。
○穀田委員
 今お話ありましたが、私どももこの高水の問題について一貫して指摘してまいりまして、やはり建設先にありきということが実はこの高水の計算をずさんにしたんじゃないかという見解を私どもは持っています。
 予断を持たずに再検証するという中にこの基本高水の検証は含まれているのか。
有識者会議の中間取りまとめに基づいて検証がやられていますが、この中には基本高水の検証は含まれていません。
予断なく再検証するからには、当然この基本高水の検証も含むべきだと思いますが、結論だけでいいですから。
○馬淵国務大臣
 公共事業の再評価実施要領細目に定めたということでありますので、この基本高水の再検証という部分には含まれません。
しかし、これは並行して行いたいというふうに考えております。
 ただ、穀田委員が先ほど御指摘のように、いや、この二万二千トンありき、建設ありきじゃないかと言われますと、それはまさに予断になりますので、私自身は持たずでと思っております。
○穀田委員
 いや、それは、従来のやり方の際にそういうことが言われてきたことを私どもは考えて指摘しているということで、今大臣がどう思っているかなんという話をしているんじゃないんです。
それは言っておきたいと思います。
 中間取りまとめが出された後で基本高水の根拠の不透明さが明確に出てきたわけであります。
もともと、基本高水というのは過大じゃないかという指摘は、運動団体初め、私どももしてまいりました。
また、民主党も言っておられたし、前原大臣も野党の時代は指摘してまいりました。
その意味では、大臣の発言によれば、八ツ場ダムが第一歩、また、並行してやるということも言っておられるわけですが、それでとどまるべきじゃないと私は思っているんです。
対象となっているダムの再検証について、この基本高水の見直し、つまり河川整備基本方針の見直しを位置づけて再検証すべきではないかと考えますが、いかがですか。
○馬淵国務大臣
 河川整備基本方針を策定するとなると大変な時間がかかるということも、先輩方からお聞きしております。
 私は、まず、これほどまでに社会的な注目の的となった八ツ場ダム、とりわけ、明らかに二万二千トンありきということで、この十七年度の報告書がずさんだったということが明確になったわけですから、これについての見直しを指示いたしましたが、その他の水系については、今現時点でそれをすべて広げていくとなると、私は、せっかくの再検証自体も大きく滞ってしまいかねないと思っております。
現時点においては、他の水系というものについては、まずは再検証を進めていただく。
 もちろん、この八ツ場ダムにかかわる利根川水系の基本高水の再検証も時間をかけずにしっかりとやっていただかないかぬですが、こうした、具体の検討の結果がないといったような、明らかな瑕疵なりが認められるものについては、これは行うべきだと思います。
ただ、現時点において、私ども、そこまですべて行うということには考えは至っておりません。
まず再検証、枠組みを進めていただきたい、こういうふうに思っております。
○穀田委員
 なぜ私こういうことを言っているかといいますと、つい先日も新聞に出ているんですけれども、想定流量は河川法が制定された一九六四年当時から四十年間で約一・五倍になっている、それは全国の百九の一級河川のうち八十水系を分析した結果であるということで報じられていることもあります。
 私は、先ほど大臣がおっしゃった、この二万二千トンだけではなくて、全国でそういった形でいつの間にか基本高水自身が上がっていったという事態がある、だからこそ、単に、この問題で高水がいつの間にか上げられた、本当かというだけじゃなくて、では、ほかも本当かということが問われているということを申し上げたいわけですよね。
 だから、滞ってしまいかねないというよりは、このことが今、国民のそういう流域水系における安全とのかかわりで、正確なものを出して、どうしたら本当に治水ができるかという基本的な根拠となるそういうものを確かめることが、もちろん何も利根川水系を後にしてなんて言っているんじゃないですよ、それはそれでやりながらほかだってできるんだから、それはお互いにきちんとやろうじゃないかということを言っているわけであります。
 その点、いかがですか。そんなに長くなくていいです。
○馬淵国務大臣
 今御指摘のような形で、全水系までも実はそういった見直しが必要じゃないかという御指摘は、十分傾聴させていただくに値すると思っております。
 ただ、先ほど来申し上げているように、まずは利根川水系、具体的な瑕疵が明らかになったということでありますから、私はそこをしっかりと検討させることを優先したいというふうに思っております。
○穀田委員
 私も繰り返しになりますが、優先することについてとやかく言っているんじゃないんです。
ただ、わざわざ陳謝したことは、こういうずさんなやり方が国民の生命と財産にかかわる問題だからでしょう。
そうすると、ほかだって、そういうことがもしあったら、それをやらなくちゃならぬということを提起しているわけです。
それは御理解いただけると思います。

◇衆議院TVより該当部分動画(冒頭から)
http://www.shugiintv.go.jp/jp/wmpdyna.asx?deli_id=40670&media_type=wb&lang=j&spkid=19700&time=03:07:59.7
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○中島(隆)委員
 それでは次に、ダム問題の質問をさせていただきます。
 これも前段質問がありましたが、八ツ場ダムの問題であります。
これは、先ほど説明がありました、中止に言及しないと。
これは、予断を持たないことだからという括弧つきがあるんですが、中止に言及しないということを改めて言われたということは、それでは建設をするのかというふうにとられるわけでありまして、ダムによらない治水を進める前原大臣あるいは民主党のマニフェストからしますと、一歩後退かなととれるわけであります。
 私は、中止の明言や、あるいはつくるということを含めて、これは中止の方向だけを言われることではなくて、こういう表現をされたことについてもう一度その趣旨をお尋ねしたいと思います。
○馬淵国務大臣
 中止の方向性、そしてもう一つ、予断を持たずに再検証、これについては、当委員会でも、御議論として、意見として、矛盾に満ちてはいないかといった御提言や、あるいはどちらなのかといった質問等、再三にわたり前大臣にもされていたかというふうに思います。
 その中で、私どもとしては政策転換を図ってきたのだ、そして、具体的なプロセスとして、有識者による、できるだけダムによらない治水、これは利水も含めますが、その検証の枠組みをつくり、改めてそのステージに上がったということでありますから、私は、一切の予断を持たずに再検証という、本来皆様方からの御議論にあった、私はそのステージに上がったというふうに思っております。
 今後は基本高水の見直しも行うわけでありますから、八ツ場に関しましては、建設推進派の方々あるいは反対派の方々も含めて幅広く意見を出していただき、また、検証の過程も透明性を持ってプロセスを提示してまいりますので、十分な御議論の上での結論が得られるというふうに思っております。
 繰り返しになりますが、今この時点で中止の方向性ということを私自身がもう言及しないと言うことによって、より一層予断を持たずということが改めて示される、このように考えております。
○中島(隆)委員
 時間も来ておりますので八ツ場ダムの問題については終わりますが、これについて、先ほど穀田議員からもございました。
八ツ場ダムについての最大流量の観測の資料が確認されないとか、あるいは流域分割図、流出モデル図が公開できない、こういうことが表明されていますが、今申されましたように、やはり検証の段階で、ダム賛成、反対、やはり両派、あるいは学識者も入れて、本当に納得のいく検証をぜひしていただきたいというのを要望しておきます。
 最後に、川辺川ダムの検討の問題であります。
 これも再三質問させていただいていますが、全国のモデルとして、熊本県知事も、あるいは流域五木村も、この生活再建を具体的に進めていただくという方向で、ダム中止の、納得する方向で今見直し、検討がされています。
国、県、流域市町村で今検討されているわけです。現場、地元の皆さん方の意向は、国の方の対応はスピード感を上げてやってほしい、全国のモデルとしてダムによらない治水の検討を早く進めてほしい、こういう要望があるわけですが、これについての現状と今後の取り組みについて、大臣の決意をお願いいたします。
○馬淵国務大臣
 川辺川ダムにつきましては、昨年一月に県と共同で設置した、ダムによらない治水を検討する場、これを八回開催いたしました。
こうして議論を重ねてまいっております。さらに、本年七月に、県と五木村で、五木村の今後の生活再建を協議する場、これについても三回開催しております。
今後も引き続きこうした協議を真摯に進めてまいりたいと思っております。
さらには、スピードアップも当然ながら図ってまいりたいというふうに考えております。
○中島(隆)委員
 時間が参りましたのでこれで終わりますが、今後の他のダムの検証にも大きな影響を与える課題でありますので、ぜひ全国のモデルとして推進していただきますよう心からお願い申し上げて、私の質問を終わります。
 ありがとうございました。
◇衆議院TVより該当部分動画(開始より22分頃~)
http://www.shugiintv.go.jp/jp/wmpdyna.asx?deli_id=40670&media_type=wb&lang=j&spkid=19692&time=03:41:50.0
<<投稿者:雨宮隆児   


Posted by やんばちゃん at 12:15Comments(0)紹介

2010年11月22日

22日の① 寒霞渓の皆さん頑張ってください

 本当に脳細胞が破たんしたらしく、一日勘違い。ちゃんと金曜日も土曜日も早々にアップしていました。
 で、一日分の穴埋め用に、気ぜわしく転載してみた、先月記したある原稿を、とり急ぎ削除した次第です。(最初にお読みくださった方はおかしいとお思いになられましたでしょう)。
 本日朝、車を修理に出すために出かける前の時間に、寒霞渓の皆さんへの連帯のエール文の送信を。
 ついで、本欄のことなどを仕上げてからと思っている間に、錯綜とするままに錯乱。出がけ間際に、どうもおかしいことに気がついた次第です。
 お世話役の遠藤さんには20日に、期限の19日までにはできなかったけれど、直接、なんらかの方法でとメールしてあったのに、その20夜も翌朝も、そしてついに昨日夜の帰宅後も送信できなかったのでした。

 さて、本日朝、気ぜわしく記したそのエール文を転載し、ほどなく現地の団結小屋で開始されるであろう、内海ダム集会への連帯の心とさせていただきます。
 早朝はご家族に対しても配慮せねばとおもんぱかりまして、8時にお電話したら、ルス電に。もう、団結小屋にお出掛けかな? いつもこういう間に合わないことだらけと自省しつつ、ルス電に吹き込み、再びFAX。
 すると、車を置きに出かけようとした9時前に電話あり。なんと、山西さまでした。必要なものをとりに戻られたとの由。そのお忙しい中をご連絡くださったのでした。このお気持ちが運動を盛り上げられるものとご推察いたしました。現地の皆さんが最も忙しい日に、何ともご迷惑なことでした。
 当地は雨です。香川県はどうでしょうか。
 (出かける時は降っていなかったので、時間に急かれて、車から降ろした書類などを戸外に積みあげて出かけたら、途中から降り出されてしまいました。親族の者に頼もうとしても、ケイタイは忘れてしまうし公衆電話は昨今は、激減。止まりやすいコンビニにも見当たらず。とんぼ帰りしたのにやはり、濡らしてはならないものを濡らしてしまいました)なにやら朝から不連続線ぎみ。

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「八ッ場ダム」から、連帯のごあいさつ
ーーのぼり旗、高く掲げ、ダム反対の証守らんーー
 またも、八ッ場ダムの吾妻渓谷の水没を終生にわたり、憂えた、豊田嘉雄さんの歌を用いて、連帯のあいさつとさせて戴きます。
 寒霞渓はみんなの宝です。
(マルシマ醤油は誇れる伝統的産物です)。
環境の世紀の今日、こんな愚行がまかり通るはずはありません。
 どうぞ、本日は、皆様のお心の中に癒しがたく消し難く燃えさからせている“いかりの炎”を高々と振りかざして、力いっぱい抗議してください。
 はるか遠くの群馬より、闘いの成果をお祈りしております。
――11月22日、決戦の朝  「ダム反対の証し」に呼応して
 「ST0P八ッ場ダム市民ネット」 代表:〇〇 拝
//////////////////
 山西 様
心ならずも、当日の朝となってしまいました。
心急くままに文意、整いませんが、いつぞやはご丁寧なお手紙を頂戴しまして、ありがとうございました。
 当方のつたないブログにご紹介させていただきました。
 で、お断りを兼ねて、お便りしようと思っていましたのに…… 今日まで眼の前の1歩に追われてしまって……非礼のこと申し訳ありません。

 実は、山西さまのお名前を拝見して、実家の自然食品の酒販店で扱わせて戴いております、マルシマ醤油の代表の方の苗字と同じなので、しかもご住所もお近くなので、ご親戚等のご関係者かなと思っているうちに、ついつい、日数を重ねてしまいましたこと、お許しください。
 それにしてもご丁寧なお便りは、わが家に訪れる当地の運動関係者にもお見せして、筆不精の当方への戒めとさせて戴いております。
 それでは大変失礼ながら、お忙しいその当日となりましたことをお詫びしつつ…… ご盛会をお祈りいたしております。
                   〇〇 〇子 拝  


Posted by やんばちゃん at 12:07Comments(0)八ッ場だより

2010年11月21日

再度、お知らせを

 実は22日の朝に記しています。
 お知らせすること、いっぱいあるのに、心ならずも昨日21日は休んでしまいました。
 時間的なことにありました。電車に乗り遅れた上に、ヤマズミの雑用が待ちかまえているので、に終了後、直ちに帰宅の途についたのでしたが、帰り際のあることで気が滅入り、帰り道は方向転換して、なんと地下鉄4つ分を歩くというスローモードに。自分の足で歩いてみると、思わぬ事も発見します。ちょっとしたミニ文学散歩。まさに佐多稲子さん並みに『私の東京地図』でした。
 
 寸暇なしの果てに「いいや、休んじゃおう」というより休むしかなかったものですから。脳の疲労度もかなり鈍化していまして、思考能力なし。
 さて、本日は月曜日朝、でも、せっかくの欄、もったいないからといっても、具体的に個人ごとを記すこともできず、、何かの転載をと思いめぐらしてます。
 そこで、もう一度、27日のイベント? イベントとまでは言い難いこじんまりとした学習会の転載を。これしきのことを、昨夜は思いつく能力も時間もありませんでした。
 昨今、常習犯になりかけている日付け改ざん。なるほど、「犯罪」というのは、一度犯すとなれっこになってしまうものなんですね 
 ※時間がなく慌てているのに、どうしても写真が転載できないので、要項のみを。

   聴いてみようよ!! (第二弾!) 
  八ツ場の本音を!

 日時: 11/27(土)13時半~※開場 13時   
 場所: 群馬会館 第3会議室 ※資料代300円  
 【趣旨】 長野原町民の方をお迎えし、この間の推移や生活再建への
     要望、その本音を伺います

    今回は、地元民が考えた、生活再建策!!
【内容】長いこと痛めつけられてきた地元の皆さんにとって、もっとも大事
 なのは、「今後の然るべき生活再建」ではないでしょうか。
  政府も行政も捨身になって考えてはくれず遅々として進まない現在、
 当時者による新たな模索が待たれます。
  その一例として、このほど刊行された『21世紀 日本のピラミッド 
 篠原政信・八ッ場ダム物語』巻末の試案を軸に討議。 著者ならびに
 関係者をお招きします。
主催:「ST0P八ッ場ダム・市民ネット」
連絡先:090-2910-4722  spq272s9@rondo.ocn.ne.jp
 ※会場の「群馬会館」は群馬県庁の前。℡027 226 4850
 ※群馬会館駐車場が満杯の時は県庁駐車場を。2Hまで無料
 
 どうぞ、お気軽に!!
----- Original Message -----

   


Posted by やんばちゃん at 23:59Comments(0)八ッ場だより

2010年11月20日

今月中に国交相と1都5県知事、直接協議

 皆さまもお聴きになっていることと思いますが、本日、朝7時のニュース以来、下記のNHKニュースで、11月中に馬淵国交相と一都五県知事の直接協議を都内で設営の報が複数回流れています。
 他のメディアの速報ニュースには16時半現在、まだありません。
http://www.nhk.or.jp/news/html/20101120/k10015358611000.html
八ッ場ダム 国交相と直接協議へ
11月20日 8時4分

 実は、去る18日1時台に、おなじみの雨宮さんの最新情報、次に転載させて戴く上田埼玉県知事の定例記者会見で、「早ければ今月中。来月初旬に開催しないと負担金問題のメドがたたない旨の記事に接して以来、気が気ではなかったのです。
 というのは、当方、月末~12月初旬の日程がびっしり。非公開なら仕方ありませんけれど、この間、この手の会合をかかさず取材してきたものですから、日程が気になって仕方ないのです。で、アチコチのメディアの報道を検索中なのですが、なし。ふつうはある程度、日時が決定してからの報道なのに、しかも、土・日。週明けまでまたなければならないのではと感じます。この頃はNHKも、週刊誌並みに勇み足気味?
 それでは次に、またもの雨宮情報を。
 
 《18日1時11分 雨宮隆児さん投稿情報 転載》
 【上田埼玉県知事・記者会見テキスト版】
http://www.pref.saitama.lg.jp/site/room-kaiken/kaiken221116.html#03
「1月いっぱいまでぐらいは、国のお金が続くというニュアンスを私は持っておったんですが、先般第2回の幹事会の席で国土交通省側から、12月初旬ぐらいまでに意思をきちっりしていただかないと、中旬くらいまで支払いの手続きをしないと1月に間に合わないというようなことを聞きました。
 従いまして、1都5県の知事と国土交通大臣との会談は、それに間に合うようにしていただきたいと伝えておりますので、少なくとも12月初旬までに、何らかの形で私どもも意思を決定しないといけないので、それ以前に、つまり11月末から12月初旬、そうした時期までに何らかの形で大臣と1都5県知事が会談をして、一定の方向づけを大臣がお示しになれば、生活再建にかかる費用であり、なおかつダムの本体工事の付帯工事でもありますので、その時点で1都5県知事は、計らって何らかの形で支出を決めると思います。
 いずれにしても国会開会中でもありますので、日程調整は困難を極めていると思いますが、国土交通省側の事情もあるんで、結果的には1か月以内に会わざるを得ないような状況ではないかと思っております。」   


Posted by やんばちゃん at 17:14Comments(0)八ッ場だより

2010年11月19日

新内海ダム、22日強制収容

 『二十四の瞳』で有名な小豆島。その地には寒霞渓と呼ばれる景勝の地があります。
 わが吾妻渓谷に負けずとも劣らずのすばらしい渓谷美と呼ばれ、観光コースの一つでした。
 こともあろうに、香川県はここにダムをつくろうとしているのです。名前は新内海ダム(シンウチノミ)。
 地域の皆さまは、ふるさとの宝を守ろうとして、平均年齢80歳というご高齢ながら立ち上がり、身体をはって阻止行動を行ってみえられました。
 
 来る11月22日には、強制収容をかけられてしまいます。この間、ずっと支援をし駆けつけてこられた、水源連の共同代表の遠藤さんから、次の呼びかけが入りました。
 次に、呼応した徳山ダムの近藤ゆり子さんの文章と併せて、現地状況の説明文がわりにを転載させて戴きます。
 どうぞ、皆様もご意見を香川県または、現地の皆さま宛てにおおくりください。
 (なお、遠藤さんのメール末尾に「激励・抗議メールを預かる旨のことが記されていますが、すでに18日がすきで不可ですので、もし差し支えなかったら、当方にお知らせくだされば直接現地へ22日までにお届けさせて頂きます)。
 
 ※新内海ダムについては、本欄の7/16と7/23の欄にご紹介してあります。
 その中で、代表の山西克明さんからのお手紙に《7/20に土地収容採決が発せられ、11/22明渡しと宣告されています》と記されていることをお伝えしたのでしたが、いよいよとなってしまいました。
  その際にもご紹介させていただきましたが、山西さんはお若い日に、関東にも何年かいらしたとのこと。その際、わが八ッ場の吾妻渓谷を訪れてくださっていられるとかで、「どちらもなぜあんなところにダムを造るのかと不審に思います」と書いてくださってます。
 次に「特に新内海ダムの場合は中心になる別当川は全長4キロメートル。川幅はせいぜい10メートルそこそこの川に447メートルの堤防を造るなぞ気違いの沙汰(※差別語なのですが原文のママ)であり、上流は火山岩で湧水源もほとんどない。知れば知る程馬鹿らしさに腹がたちます」と書いてくださってました。
 それでも、宛名とご住所との間には達筆な文字で《国立公園の自然を次世代に受け渡すためのみに、行政の嫌がらせにも負けず頑張っています》 とやむにやまれぬその思いを。
 頂いたお手紙や葉書き類を探し出してきて、再びじっくりと拝読しておりますと、山西さんたち、ご高齢のシジハバの老いてもなお、たぎりおち燃えるような怒りが伝わってくるようです。

 ①【11月15日16時43分 遠藤さん投稿メール】
///////////////////////////
 まったく無駄な新内海ダム。
 絶対反対を唱える平均年齢90歳の皆さんの声を徹底無視した香川県は、11月22日を期限として反対派地権者の土地等を明渡せと通知してきています。
 反対派地権者のみなさんは「絶対に許せない」「こんなことがまかり通るのなら、死んでも死に切れない」と憤怒され、「補償金なんか受取れない」と断固反対を貫かれています。
 明渡し対象地には団結小屋があります。22日が過ぎると香川県は明渡し対象地にロープを張り巡らして「県有地につき立入り禁止」の看板を建て、「この団結小屋を撤去せよ」と地権者に迫ってくるでしょう。
 反対派地権者の皆さんは「団結小屋を撤去することも立入り禁止を認めることも絶対に出来ない。」と22日11時から緊急集会を団結小屋前道路で持つことにしています。

 私たちもこの集会に駆けつけて、反対派地権者の皆さんを激励しようではありませんか。寒霞渓の紅葉もみんなきれいに色づいて、皆さんをお待ちしています。
 11月22日は、寒霞渓ふもとの団結小屋で顔を合わせましょう。団結小屋は草壁港から神懸通に出てまっすぐと寒霞渓に向かって徒歩20分程度のところです。高松港10時30分発 草壁港11時15分着の高速船をご利用ください。
                          水源連共同代表 遠藤保男
  【国土交通省によるダム見直し・市民監視特設サイト】(水源連)
  http://suigenren.exblog.jp/
 ※追記:参加できない方へ。激励のメッセージ、お預かりして現地に届けます。遠藤まで18日中にメールでお寄せください。

 ② 【11月20日0時13分 近藤さん投稿メール
/////////////////////////////////
 「駆け込み本体着工」の小豆島・内海(うちのみ)ダムのことです。

当会(徳山ダム建設中止を求める会)からの「寒霞渓の自然を守る連合会の皆様へ」と寒霞渓の自然を守る連合会の山西克明代表からのFAX返信のPDFファイルも合わせてブログにアップしました。

 時代錯誤!強権的なダム建設強行/内海ダム再開発という愚行 [2010-11-19]
http://tokuyamad.exblog.jp/15009949/
  香川県の「内海ダム再開発事業」HP 
 http://www.pref.kagawa.jp/kasensabo/dam/uchinomi/
 トップページの下のほうに「完成予想図」がありますが、「こんなに景観に配慮したから、景観破壊にならない」という”感覚”は理解を超えてしまいます。
 岐阜県は長良川河口堰によってアユの生育状況が悪化し、岐阜市の「長良川鵜飼という観光の目玉」がどんどん色褪せてしまっています。観光客は減り続けています。遊漁券も売れません。
 以前ならバンバンの自民党支持者(=長良川河口堰建設を積極推進した)からもブーイングが出ています。「あんな少しばかりの漁業補償なんて叩き返してやりたい」と。
 「地域経済」というカネの視点から言っても、こんなものを作っている場合ではありません。
*************************************
近藤 ゆり子  k-yuriko@octn.jp 
徳山ダム建設中止を求める会事務局長ブログ
http://tokuyamad.exblog.jp/
*************************************

 ③【資料】
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新内海ダムって、何な?
疑問 新内海ダム計画は、どんな計画な?
答え お役人が、小豆島に新しいダムを造ろうとしょーるんよ。

 小豆島の別当川には、「内海ダム」という小さな古いダムがあります。香川県は、古いダムを改修しないで、大きなダム「新内海ダム」を建設しようとしています。古いダムは、新しいダムの水の底に沈みます。建設にかかるおカネは、185億円の予定です。香川県のダムですが、建設費用の4分の3(72.5%)は、国の負担(国民の税金)です。

疑問 なんで今よりも大きなダムを造るんな?
答え よう分からんで。

 香川県は、水害防止と渇水対策といっています。
 しかし、別当川で起きた過去の台風被害は、ダム予定地下流の土砂崩れで川がせき止められたことが原因です。この被害を防ぐには、新内海ダムは役立ちません。森林の整備など、土砂災害の防止策が必要です。渇水被害も、過去10年以上発生していません。吉田ダムが完成して、小豆島の貯水量が2・5倍に増えたからです。新ダム建設に代わる案について、香川県はダムよりも10億円高くなるといっていますが、計算根拠は示されていません。

疑問 名勝・寒霞渓からの景観がおかしくならんでか?
答え 台無しになるで。
 
 新内海ダムは、ダムの幅が447メートルもある横長の巨大ダムです。しかし、環境アセスメントが行われていないので、寒霞渓からの景観の問題は、無視されています。

疑問 民主党政権は、新内海ダム建設を見直さないのな?
答え 前原さんは見直しんでやった。
 
 首相だった鳩山由紀夫さんは、かつて寒霞渓を訪れて、新内海ダムに反対していたということです。国土交通大臣だった前原さんは、香川県に見直しを求めましたが、県は拒否しました。結局、前原大臣は補助金の予算を認めてしまいました。

疑問 地元はみんなが賛成しょーるんな?
答え 土地所有者を中心に、根強い反対があるのやよ。

 下流の住民は、大きなダムの圧迫感を感じながら住むことを余儀なくされます。近くの醤油会社は、地下水の枯渇や水質悪化を心配しています。多くの住民が、寒霞渓の景観が悪くなることと、観光客の減少を心配しています。
 反対する住民たちは、香川県に様々な疑問に答えるよう、求めています。しかし、香川県はそれを拒否して、土地を取り上げる手続を進め、その期限が11月22日に迫っています。地権者は平均80歳を超え、死ぬにも死に切れないと憤怒しています。  


Posted by やんばちゃん at 23:53Comments(0)紹介

2010年11月18日

ダム損失補償とやらは? “奢る平家は久しからず”

 ある時のある日の話です。
 清くつましく、家事ひとつにしても工夫に工夫を重ねて生きてきた、ある主婦グループの面々が、ひょんなご縁で八ッ場へ行きました。
 ひょんな縁がかさなって、水没関係者にもご縁ができたようです。
 そして、みんなでお訪ねすることに、ワキアイアイたのしく過ごしたそうです。
 帰途の車のなかで、一人のメンバーが、たまたまどういうわけか、主から聞いたとのかどっかの筋から聞き出せたのか不明なのだが、「あのお宅にも、10億円以上も入るんですってよ」と口にしたから、さぁ、大変。
 「1000000000って丸がいくつだっけ」と不断は考えたこともない数字が俄然、真実味をもって迫ってきたようです。
 どう考えたったって、あの辺の土地なら桁が二つくらい多いよ」というのが、世事に強い面々のみんなの一致した意見。
 
 そして程なく、彼女たち、一斉に気がついて、「それって、私たちの税金だよね」と誰ともなしに口にして、一様に無口に。

 そのお一人、玄関の戸あけるや否や、資金繰りに万年悩み続けてきた夫にむかって、「ねぇ、もしも、家の周りにもダムがてきますってなったら、それで〇億円、入るって言われたら、この家、迷わずに売っちゃうよね」と。
 しばし、億万長者の感慨にひたったそうな。


 それがダム建設の「損失補償」なる仕組みです。
 そうやって莫大な金銭で人心を弄び、土地を愛し守ろうとしている土に生きてきた人々から、土地を無理やり買い上げ、サラ地にしたあと、無用なダムを造るのです。
 大義名分の治水も利水も言葉だけ。真夏の渇水騒ぎは、作られたキャンペーンでしかなかったことが暴かれて、久しくなりました。
 こんな不思議な法外なことができるのです。
 どうしても,ダムを造りたい人々が、国をうごかしているのですから、全ての道がダム建設につながっていけるのです。いわゆる“黒いパイプ”です。
 ここに、利権が働き、群がる人間もいるのです。
 ダム建設は見えない金ヅルなのです。
 大物政治家の集票というのは、大抵、そんなもののようです。これで、政治がよまなるはずがありません。
  
 決して、水没なされる方たちの非ではありません。
 まさに、インチキ国家政策に翻弄され続けた、犠牲者たちです。
 八ッ場で,、“政治力”を働かさせて、うまみを吸ったのは、結託して、こ器用に動いた一部の大物たちだけです。
 
 でも、あるじゃありませんか。昔の格言。“悪銭、身につかず”。
 民話の世界で良く出てくる、長者屋敷の没落などに見られる勧善懲悪的ストーリーは、たぶん、今も昔も変わらぬ庶民の魂の発露かもしれませんね。
 まさしく「今に見てらっしゃい」の心境です。
 現実に、お名前も知らない長野原町の住民の方でしたが、補償太りの上にさらに今もなお欲の塊のあるお宅の前を通る際に、「今に、ロクなことはねぇさ」と腹立たしげに言い放ってましたから。
 そうですね! 本当に、八ッ場の神サマの存在を信じたい思いです。
 
 が、個人の地権者の皆さんを攻めてはいけません。
 現在、残っている方たちは千載一隅のチャンスに乗り遅れた、さらなる犠牲者の皆さんです。従って、「取り逃がした魚は大きい」の執念による怒りは、すさまじいものがあるらしいけれど……
 テキは本能寺にあり。
 打つべきテキは、政治家ならびに前政権の中枢を担った者たち。彼らに呼応した地元幹部。
 加えて、実務面をになって、ダム建設を確立させた国交省河川局を始めとした、上から下までのお役人の面々です。
 幹部をあおり、まるで不動産屋的手口で活躍し、成立させるやいなや、お役目すんで今はどっかに立ち去った国交省職員たちがいました。いかに公務員だから仕方ないとしてもです。その罪は消えません。新政権で、表向きの態度はかなり、違ってきましたけれど…… もしかしたら、これとて、平安の昔からの受領制度の名残りのお役人根性のポーカーフェイスやらかもしれませんけれどネ。
 
 アァ、いつの世も、憂き世を嘆く、下々の嘆きはとめどなく深し。
 最後は、平家物語の無常感流に、「仏も仏性具せる身を、隔てるものこそ哀しけれ」なる故事を自戒して、国民同士の連帯を図るしかありません。 
 ソウソウ、でも、もっと端的なのがありました。ーー「奢る平家は久しからず」ーー  


Posted by やんばちゃん at 23:07Comments(0)八ッ場だより

2010年11月17日

馬淵さん、ようやく初段階の発令くだす?

 本日はもう一本、昨日来、報道されている別の切り口の記事をお届けします。
 上毛新聞の記事を手打ちしました。
  しかし、矛盾していますね。馬淵さんも。「予断なく検証」の結果を行うために、「ダムありき」の前提の懸念に対しては、くぎをさしながら、負担金留保問題には懇願するとは。
 予断なく検証の果てには、「中止」もあるわけでしょう。だったら、生活再建と称するハコモノ建設をなぜ、進めるための資金を仰ぐのか。だったら、「推進」こそ、往きつく着地点となってしまっていませんか?
 と、上毛さんの記事では、読めてしまいます。地元選出議員に彩りを添える地元紙ならではの記述にしても、記事のとってつけたような羅列には、地元紙ならではといえ、不自然なものがあります。

 ためしに以下の16日の参院国交委員会における、上野議員への馬淵大臣の答弁をじっくりとお聴きください。馬淵さんは、かなり言い淀んでいた感じ受けましたけれど……
    http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php 約1時間42分

 末尾///////の後に掲げましたのは、雨宮隆児さんによる関連情報の転載です。
////////////////////
 【2010年11月17日(水) 上毛新聞一面 】 
ダム再検証で窓口 八ッ場負担金  国交省支払い要請 
 馬淵澄夫国土交通相は16日の記者会見で、八ツ場ダムなど全国のダム建設の是非を判断する再検証をめぐり国交省河川局内に専門窓口を設置することを明らかにした。関東地方整備局など検証の検討主体からの質問を受け付けたり、継続を前提とした検証が行われている懸念がある場合、本省が是正を指示するといった対応の強化策も打ち出した。
 一方、馬淵氏は同日、本県など6都県が八ツ場ダム事業負担金支払いを留保している影響で来年1月上旬に生活再建事業資金が枯渇する見通しであることを受け、「1都5県に理解してもらえるようこれからも説明し、お願いしたい」と述べ、都県側に継続して負担金の支払いを求める考えを示した。参院国交委員会で上野宏史氏(みんなの党)の質問に答えた。

【2010年11月17日(水) 読売新聞群馬版中段】 
 ダム再検証 本省がチェック
  馬淵国交相 「建設前提なら是正」
 馬淵国交省は16日、閣議後の記者会見で、八ッ場ダム(長野原町)を含む全国31ダムの建設継続の可否を判断する再検証作業について、「政務三役をはじめとする本省は、(検証主体の)各地方整備局などに臨時報告を求めて(内容)をチェックする。「建設継続」を前提として検討が行われている懸念があれば、是正を指示をする」と述べ、「予断無き検証」を実現するため、政務三役らが検証経過を監視する考えを表明した。馬淵国交省は
 また、馬淵国交省は再検証の透明性と公平性を確保するため、各整備局から検証に関する質問を受け付け、国交相の私的諮問機関「今後の治水のあり方に関する有権者会議」が「統一見解」を示す窓口を同省に設置する方針も表明した。こうした検証結果はホームページでも公表するという。
 再検証を巡っては、政権交代前にダム建設を進めてきた各整備局が検証主体となるため、建設反対派からは「客観的な再検証ができるのか」と疑問視する声が出ていた。

【朝日新聞2010年11月16日13時57分】
http://www.asahi.com/special/minshu/TKY201011160240.html
ダム見直し、国が監視窓口 「建設ありき」なら改善促す
 
  【朝日新聞 2010年11月16日12時6分】
 http://www.asahi.com/politics/jiji/JJT201011160027.html
   [時事通信社]

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今後のダム事業の検証の進め方について
            ≪≪国土交通省 平成22年11月16日
http://www.mlit.go.jp/report/press/river03_hh_000275.html
1.これまでの経緯
 これまで「できるだけダムにたよらない治水」への政策転換を進めるとの考えに基づき、治水対策のあり方について検討を進めてきております。
 昨年12月に「今後の治水対策のあり方に関する有識者議」(以下「有識者会議」という。)を発足し、12回にわたる討議を経て「中間とりまとめ」が本年9月27日にまとめられました。
 これを踏まえて、28日に、検討主体(関係各地方整備局等、水資源機構、関係各道府県)に対して、ダム事業の検証に係る検討を行うよう、指示又は要請を行い、同日付けで、検討の手順や手法を定めた「ダム事業の検証に係る検討に関する再評価実施要領細目」を通知しました。

2.予断なき検証に向けた対応強化について
 今後、全国のダム事業について検証が本格的に進んでいくことから、予断なく検討が進められるよう、次のとおり照会窓口の設置と検討主体からの報告体制の整備を行い、検証の趣旨の徹底と透明性の確保を図ります。

(1)照会窓口の設置
 国土交通本省(河川局河川計画課)に窓口を設置し、検討の過程で検討主体からの検討の手順や手法に関する質問を受け付け、有識者会議の御意見をお聴きして回答し、結果をホームページで公表する。

(2)検討主体からの報告体制の整備
 国土交通本省は、各地方整備局等及び水資源機構の検討状況について、随時、報告を求めてチェックを行い、継続を前提とした検討が行われている懸念がある場合等には、是正の指示を行うとともに、報告や指示の内容をホームページで公表する。

【添付資料】記者発表
http://www.mlit.go.jp/common/000128626.pdf

【問い合わせ先】
国土交通省河川局河川計画課河川計画調整室長 泊 宏
TEL:(03)5253-8111 (内線35361) 直通 03-5253-8445
国土交通省河川局河川計画課課長補佐 舟橋 弥生
TEL:(03)5253-8111 (内線35372) 直通 03-5253-8445

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
◇馬淵大臣発言(今後のダム事業の検証の進め方について)
                   平成22年11月16日(火)
http://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_001249.html

  


Posted by やんばちゃん at 21:38Comments(0)八ッ場だより

2010年11月17日

また、落石事故!

 9/8に続き、付替え国道でまた、落石事故がありました。
  
 去る11日付本欄の写真をご覧ください。今月初旬に開通したばかりなのです。
 下記の一葉のみ、再度、掲げます。11日に通った時もまだ一部交通止めでしたから、この先、どんな工事が施されるのかわかりませんが、木立ちの中に石を食い止めるネットが張ってあるのがおわかりになりますか。
 さて、また工事費がかかります。
 通例、私たちの思考過程では、「危険な個所は工事をやらない」というのが常識的な判断だと思われます。
 ところが、ある全国のダム問題に精通しているご先輩がおっしゃるのには、危険性を指摘すると、「工事費をもっと投入すれば完璧に修復できる」というのがお上の常套語との由。したがって、私たちが騒げば騒ぐほど、どっかの土建業さんと新手の工法を考えだしたどっかのゼネコンが儲かる仕組みとか。「風が吹けば、オケ屋が儲かる」式のシステムなのだそうな。
//////////////////////
 ① 【2010年11月17日(水) 東京新聞群馬版】  http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20101117/CK2010111702000076.html
八ッ場予定地 付け替え国道 9月に続き落石
 国土交通省八ッ場(やんば)ダム工事事務所(長野原町)は十六日、町道として部分供用されているダム建設予定地の国道145号付け替え道路で、落石が発生したと発表した。この道路では九月上旬にも落石が起きている。
 十五日午後七時半ごろ、長野原町川原畑の茂四郎トンネル西側で縦三十センチ、横十五センチ、高さ十センチほどの石が路上に落ちているのが確認された。通報を受けた長野原署から同事務所に連絡があった。通行車両の被害やけが人はなかった。
 同事務所は「通行者の安全を考慮したい」として、当面は落石現場一帯の道路約四百十メートルを片側通行止めとする。同道路は住民の移転代替地を通っているが、同事務所は「今回の現場も、九月(の落石)と同様に未造成の区域。代替地整備は落石の原因と無関係」としている。 (中根政人)

 【2010年11月17日(水) 毎日新聞群馬版】 
 http://mainichi.jp/area/gunma/news/20101117ddlk10040163000c.html
 落石:八ッ場バイパスで 410メートルが片側通行止め 
 国土交通省八ッ場ダム工事事務所は16日、国道145号の八ッ場バイパスで斜面からと見られる落石があり、約410メートルの区間を片側通行止めにしたと発表した。同バイパスでは9月にも石約10個が見つかるなど落石が相次いでおり、同事務所は斜面の強化対策を検討している。
 同事務所などによると15日午後7時半ごろ、長野原町川原畑の同バイパスを走行中のドライバーが、直径約30センチの石1個が落ちているのを見つけ、110番した。9月8日には、西に約200メートル離れた「茂四郎トンネル」西側出入口付近で直径数十センチの石約10個が見つかり、防護さくの設置や鉄ロープによる岩盤保護が行われたばかりだった。【奥山はるな】

 ③ 【2010年11月17日(水) 産経新聞群馬版】 
 http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/gunma/101117/gnm1011170153002-n1.htm
 八ツ場ダム予定地、付け替え国道で落石 
 国土交通省八ツ場(やんば)ダム工事事務所は16日、長野原町のダム建設予定地で暫定的に使われている国道145号付け替え道路の一部区間で落石があったと発表した。同事務所は安全を考慮し、付け替え道路の片側通行止め区間を東吾妻町方面に約210メートル延長した。
  長野原署の警察官が15日午後7時半ごろ、付け替え道路で大人の頭部ほどの石1個を確認した。付近では9月にも落石があり、一部区間で通行規制された。

 ⑤  【2010年11月17日(水) 上毛新聞社会面3面】 
 八ッ場バイパスで落石 長野原  


Posted by やんばちゃん at 18:29Comments(0)八ッ場だより

2010年11月16日

岡田幹事長、「方向転換」にあらずと言明す

 我流の恣意的記述が続きますと、せっかくご覧くださる皆様に呆れられてしまいそうですので、このあたりで軌道修正。
 本日の群馬版より、昨日の岡田幹事長来県時の八ッ場関連への報道を。

【2010年11月16日(火) 毎日新聞群馬版 写真あり】
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20101116ddlk10010162000c.html
 岡田・民主幹事長:来県 八ッ場ダム問題で「方針転換でない」 【キャプション】意見交換会であいさつする民主党の岡田克也幹事長=前橋市日吉町1で
 
 民主党の岡田克也幹事長は14日、馬淵澄夫国土交通相が八ッ場ダム中止方針の棚上げを表明したことについて「方針の大転換を言ったわけではない。(検討の場で)話し合った結果がどうなるかというのはこれから」との見解を示した。前橋市内を訪れた際、報道陣の質問に答えた。
 同党県連で会長不在が続いていることについては「(県連役員らが)お互い胸襟を開いて話し合って信頼関係を作り上げ、一つになって行動できるようになってほしい」と述べた。
 岡田幹事長は前橋市で、高木政夫市長や連合群馬の北川秀一会長とそれぞれ会談したほか、JA中央会や県医師会など約25団体の幹部らと意見交換を行った。その後、太田市で開かれた柿沼正明衆院議員(群馬3区)の国政報告会に出席した。【奥山はるな】

【2010年11月16日(火) 東京新聞群馬版 写真あり】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20101116/CK2010111602000071.html
八ッ場ダム国交相発言『方針転換ではない』 民主幹事長が認識示す【キャプション】群馬大の重粒子線がん治療施設を視察する岡田幹事長(中)=前橋市で
 
 民主党の岡田克也幹事長は十四日、訪問先の前橋市内で記者団の質問に応じ、八ッ場(やんば)ダム建設中止の前提を事実上撤回した馬淵澄夫国土交通相の発言について「方針の大転換を言ったのではない」との認識を示し、党のダム中止方針に変更はないと強調した。その一方で「(地元住民や流域都県との)話し合いまで否定すべきではない」として、問題打開の必要性も同時に訴えた。
 「ダムなし」を想定した生活再建案を検討する議員連盟が結成されるなど、八ッ場ダム問題に関する民主党内の対応が混乱しているとの指摘に対しては「さまざまな意見があるが、馬淵国交相の言うことが正しい」と断言。ダム中止撤回を主張する地元との交渉を模索する政府の方針に理解を求めた。
 岡田氏は県選出衆院議員の宮崎岳志(群馬1区)、柿沼正明(同3区)の両氏を激励するために来県した。
 前橋市内では、群馬大に設置された重粒子線がん治療施設を見学したほか、連合群馬の北川秀一会長や前橋市の高木政夫市長と会談。業界団体関係者らとの意見交換会では「自民党政権では不可能だった政策の大転換に取り組んでいる。新しい物差しで(成果を)判断してほしい」と、政権交代の意義を強調した。 (中根政人)

【2010年11月16日(火) 上毛新聞一面中央】

  八ッ場ダム「方針転換」否定
   民主岡田氏 国交相発言受け持論 

    ※記事は割愛

【2010年11月16日(火) 読売新聞群馬版 写真あり】
   「八ッ場 方針大転換でない」 民主・岡田幹事長が来県   ※記事は割愛  


Posted by やんばちゃん at 23:58Comments(0)八ッ場だより

2010年11月15日

八ッ場の縮図を暗示する、休耕田の宇宙

 


(本日も、閑話休題的に、わが八ッ場問題の行く末を願って)。
 写真をご覧ください。
 冬のひまわりです。開花が危ぶまれているのですが、私たちのクリーン作戦の田に健気に咲きだしました。
 11月初旬に、トラクターをかけて貰う時に、「とっておいてもハア、ダメだよ。霜がおり始めているんだから」とベテラン農家の方が太鼓判を押されるので、一度ならず3度も「そうね」とうなづき、処分をお願いしました。
 真夏のひまわりの種がこぼれて自然に芽生えたものでした。ところが、ひまわりの間を縫っていくと、矮性をかけなくと短めの太い幹のたくましいつぼみが「もうじき咲くのに」と言う感じで目にせまってきました。
 で、あきらめの悪い当方、最も大きなつぼみのある見事なのを数株、咲きだしたばかりのコスモスの間に移植し始めた次第。でも、トラクターがもうじきそこまで、その時に閃いたのは、「もう一回、コスモスにトラクターをかけなければならないのだ。幸いコスモスに大半が隣接している」と。で、急きょ、道路際のを中止に。「絶対にダメだと思うよ」と念押しをされた、そのヒマワリなのでした。
 もっとも優等生だった株達は、根づくまでに遅れをとって半分しおれ気味。もし、あの時に、移植しなければ、第一陣のヒマワリとしもっと早く彼らが咲きだしてくれたものをと感じ、観るたびに心が痛みます。
 “人間の、そして八ッ場の運命”と同じですね。

 


同様にして、コスモスも撒く時期が遅すぎた。近場の古墳群の周囲をかざる良質のコスモスの種の沿道作戦として戴き、休耕田の道沿いに撒いて5年目くらいになる。その種まきに参加して、貰ってくるのだから、種まきの期日前には手に入らない。
 ところが、今年は先にも記した「はにわ祭り」と一緒に行うため、1か月遅らせた。ところが、この間にそのクリーン作戦で11年目に入った春巻きのヒマワリ開花後の休耕田の雑草は、背丈をこえ、最も始末の悪い草の茎は手首ほどもある始末に。ヒマワリの茎は中が空洞なのだが、この厄介な雑草の王は、固い。仕方なく発奮し、猛暑の残暑の中、孤軍奮闘(※会員数はいるのですが、老齢化のため、実践力は当方のみの昨今)。
 草刈り機をもたないので、剪定ばさみで一本一本なぎ倒さざるをえませんでした。
 ついに8月31日の夜、月明かりの中の作業を終えて帰宅後、食事の支度をしている間にめまいがする。食事後、すべておう吐。熱中症だったらしいのでしたが、脳梗塞を疑ってかけつけた弟夫婦に連れていかれた処は脳外科。しかも時間外診療。入院を断って翌日からの検査を予約して帰宅。玄関口に着くと電話がなった、さきほどの医師がおっしゃるには「脳の専門医なのでそちらの方に神経がいったが、症状が良く似ている熱中症の疑いもあるので、水分を多めに」とのこと。
 結局、MRIなどの高額検査による出費。
 ボランティア、しかも持ち出し気味のクリーン作戦の何とも切ない結末だったのでした。考えれば、高い値段につく花々なのです。
 
 そんなこんなで種を入手以来、さらに1カ月ほど遅れの9月半ばの種まき。 
 1週間後、芽生えたばかりのコスモス苗を観て、この時も農業学校の講師も務められている大べテラン農家のご当主いわく。「絶対に花なんか咲かないよ。何十年も百姓しているれど、これで咲いたら俺ラ、責任とるよ」と。
 
 しかし、はにわ祭り近くの10月20日頃、チラホラと咲き始めたのです。しかも矮性をかけぬのに、丈が短く大輪の理想的なコスモスが。それは清々しく清楚に。
 後日、その場に居合わせた方も、「あん時、〇〇さんと何か賭けときゃ、よかったいなぁ」と。

 ですので、ヒマワリも咲くものと信じていたのでした。
 でも、今夏の異常気象のたまもの毎年可能ではないでしょう。
 
 数日前の地元紙に、当地よりも北の渋川市でやはり、夏場のヒマワリの種がこぼれて畑一面にヒマワリが咲いている写真がありました。で、「もっと早く春撒きを行っていれば、今頃、満開。「きれいなうちにどうぞ、お持ちください」と申し上げてきたコスモスと同じく、皆さんにさしあげられたのにと。夏の大輪とちがって、花屋さんで売っているのと同じくらいの大きさでほど良い大きさです。こんな元気なヒマワリは、きっとお見舞いのお花に用いれば、元気を放つものと思われます。

 ところで、本日は雨になるという予想。
 昨夕、野廻りに行って、おもわずこれもトラクターがけから残しておいてもらったおいたウグイス菜の大株の混雑している中から、小さくて移植可能そうなのを、30株ほど手探りで採り、植えかえておいたのです。
 やはりタネのこぼれて大きくなった菜の花とともに正月用の花を咲かせるつもりなのです。
 ですから、雨を待ってました。でも、心配だから、今朝も犬の散歩の後、自宅から水を持参して少しづつくれました。
 このウグイス菜、かつてタネものも販売していた実家の何年も前の古い種を適当にばらまいておいたら、その何株がめばえ、拡がって、昨年もタネを採る意味でそのままにしておいたのが生えたのでした。
 でも、おかしいですよね。通常、大手のタネ屋さんはF1交配済みのはずなんですけれど…… (無農薬栽培の野菜のみ扱っているため、これらが嫌なので実家はタネもの販売を止めた経過あり)。何でも、勿体ないがりやの当方、理念よりも何よりも現実主義。しかも、ダメとわかっていても、何年も前のタネ屋さんがハサミを入れた廃棄もののタネを捨てずにとっておいて撒くというこの根性!
でも、11年間、完全ではないけれど草とりを厭わず、無農薬栽培を貫き、約40アールの耕作放棄地に花を作ってきました。
 
 ウグイス菜のためには雨がふって根づいて欲しいけれど、ヒマワリの為にはもう少し、天気が続き霜もおりないことをを祈る、、痛し痒しの本日でした。
 ところが、無中でもう少しもう少しと時をたつのも忘れ、草で手を切っては血が流れてもまだ止めないで頑張っていた、枯れ草退治の途中で、午後2時すぎ、雨がポツリ。午前中の天候を信じて布団を干してあるので、大急ぎで帰宅。
ウグイス菜が根づくはずなのですが、朝、2度も水を運んで水を呉れたのに、実は写真のようにぐったり。最も、ヒマワリと同じくこんなに大きくなったのを引き抜いて、移植しても根づくはずもなかったのですけれども。でも、アキラメは禁物。

 さて、わが八ッ場も、あっちがよければ、こっちが滞る。といった塩梅で憂慮は続きます。
 ですが、咲くハズがないとベテラン農家の方たちが保証してくれたコスモスやヒマワリが咲くこともあるのです。そして、F1交配で芽吹くはずもなかった、そのウグイス菜に軍配があがりなから、実際にはゲンナリ。
 この小さな空間同様、 昨年の突如の「中止」のように、この先、どんな展開を見せるかも知れません。
 上州オンナの一念、何事かならざらん。いかなる場合にも対処、常にまなじり決して、臨戦態勢下に燃えてます。   


Posted by やんばちゃん at 23:57Comments(0)八ッ場だより

2010年11月14日

八ッ場の紅葉それぞれに

 今月6日の八ッ場の紅葉です。
 吾妻川沿いの紅葉は皆さん、ご覧になること多いとおもいますが、これは対岸の山々のちょっと奥のものです。
どこだか、おわかりになりますか?


 さて、ある方から「現地の方たちは皆さん、ダム反対の方たちだと思ってましたが、最近、ちがうように感じるのですが……」と
のお便りを頂戴。運動に「創作」も「演出」もありませんから、「反対の方たちはほんの一握りといったところでしょうか。ですが、ダム堤へのお考えの度合いが、除々に増してきています」と真実をお伝えせざるをえませんでした。
 思えば、かつて、「八ッ場が動いた」という表現に、現場を知っているがゆえに容認できず、「事実と違うわよ」と異議を唱えた、当時も今も極めてオサナク、おバカさんの当方。
 「これは“演出”なのよ」とのことに、「市民運動に“演出”なんか持ちこんだら、オシマイ」と声高に主張したものだから、お荷物的存在となって排除されたこともありましたっけ。
 今もその信念は変わりません。自身が受けても辛いペテン的行為は、断じて他人にやってはいけないと思います。現実は事実としてみつめなければなりません。
 また、こういう運動には立場を鮮明にするとオルグ活動は困難になりますが、自分の「ダム反対の立場」をきちんと告げないと、これまたペテンになるのではないでしょうか。「うまく乗せてしまえばこっちのもの」というのは、相手に対して極めて失礼で長続きはしないのてはないでしょうか。
 なお、最近はほとんどの方が、当方は「反対派市民運動のオンナ」としてお分かりくださっているので、告げるまでもないのですけれど…… ですので、戸口にたって、初対面の方ながら、そのお顔の表情の動きによって、度合いをおのずと判断できる認識度になってくれています。

 さて、小泉前総理の迷格言・「人生いろいろ」流に、紅葉にもいろいろな濃淡あり。ひとつになって、それぞれの木々の個性にて、八ッ場の秋を演出してくれています。
 八ッ場の方たちのダムに関してのご意見と認識にも似た。色模様です。
 金子みすゞ並みにいえば、「みんな違ってみんなイイ」なのですが、はてさて、人間界の相克、負の遺産的なダム建設に関しては、そうも言って安穏と眺めているわけには、いかない場合もあるようでして……  


Posted by やんばちゃん at 23:58Comments(0)八ッ場だより

2010年11月13日

高ジョッキの眼下のスナップ

 必要に迫られて、ビデオの静止画に撮った写真類の整理を半年ぶりに整理しました。昨日来、メーカーに問い合わせたり、製品箱に入っていらいCD探しに追われたり、ほほ一日がかりで約450枚の写真をがぞうとして残せました。
 以下は、その中の一つ、3日の日の高ジッョキ登山でのスナップです。頂上から見下ろした水没地、林地域の全景です。画面中央の上方奥に第1小が見え、その前方を左右に貫くのは付替え国道です。

 天気が良すぎてかえってポケてしまってますこと、申し訳ありません。
※?為に、ヤワな上に車の中に入れたままだったため、画面に黒点だらけで壊れ始めたらしいデジタルカメラでは、色がつかず輪郭のみしか映ってやらず)。
 ※倍率が抜群に高いので、ビデオの写真機能の方が高いと素人考えでおりましたが、メーカーさんに伺うと、やはり写真撮影機能はカメラの方が卓抜しているそうで、その好例かもしれません……





  


Posted by やんばちゃん at 23:56Comments(0)八ッ場だより

2010年11月12日

27日のイベントのご案内



※会場の群馬会館は、群馬県庁の道前。前場駅に向かって県庁建物を背にして、左手の角。右手が前橋市役所です。
 新前橋駅でも前橋駅からでも、ほぼ同距離。バス停は「群馬県庁前」下車。  


Posted by やんばちゃん at 14:12Comments(0)八ッ場だより

2010年11月11日

品木ダム関連施設、くまなくご案内

 本日11日は「第2回の『検討』の場」会議が都内で開催されています。
 昨日10日の上毛新聞の小さな記事をみて、ガクゼン。というのは、以前から、いずれ、八ッ場にお力添えくださるであろう、ある方を八ッ場奥地の品木ダムの一連の施設にご案内することになってました。
 雪にたたれて止む無く退却を強いられた、昨年来のお約束でした。
 早速、この方に、「もし「『検討』の場」取材をなされるかどうか打診。必要ではないとのことに、東京行きは断念。変更しても良いとはおっしゃってくださいましたが、時期を逸してしまったら、また春先まで不可なのです。
 ところで、一都5県の日程のつめもありましょうが、この「『検討』の場」会議というのは、直前にならないと公表ならないものてなのでしょうか?

 しかし、稀にみる小春日和の一日。
 さらに八ッ場の神様にまたも?導かれてか、行く先々で“特段のご加護”あり。
 ①湯川発電所に着くと、白砂川はツートンカラーならず、エメラルドグリーンの一色。11年前厳寒期、水没住民の方にご案内戴いてから、必ずここにご案内してきた目には、異様な光景でした。
 ②もうひとつは、〇〇の場所で点検中に遭遇。
 
 ※具体的にお伝えしたいのですが、実は、本欄もかなりの方、しかも対極にある方たちの格好の情報収集に寄与してしまっている気配があります。で、記せないことお許しを。もしかしたら、この先、思わぬ余波をうんで、つまらない規制されてしまうかもしれませんので……。
 心ならずも、昨今のどっかの党筋からの挑発にのって、特に国会中継には発奮してしまいました。末端も末端の①国民が反応することでもなかったのに……。
 で、本欄ではなく、当然保護されている内部網と思っていたのに、割にオープンで、“機密漏洩事件の一端をかつぐ、というより?発端をしでかしてしまった愚かな身”としては、何事にも慎重、自粛の呈にならざるを得ません。
 蛇足を加えれば、直後より点としては点在していました。また早晩、明るみに出ることではあり、この辺の事を熟知している方たちにとっては、想定ずみのこと過ぎないことながら、何も断定することはなかったのでした。

 終日、かなり、強行なフィールドワークでした。健脚を誇ってきた身にも膝に来ました。身体中、草の種につかれても、ドンドン茂みの奥に入って行く当方の後をもしかしたら、当方よりお年が上の方ですので、大変だったかもしれませんでした。途中、お相手した千葉県からのご家族は、興味を示され後をついて見えましたが、旅支度の衣服につく種にはとっても、困惑してました。
 なのに、時間の許す限り、いつもながらのサービス的なプラスアルファ的な案内として、旧群馬鉄山跡地のチャツボゴケ群生地。さらに、近日中にゲート閉鎖予定の、長野県境の草津白根高原ルートまでご案内。群馬西北部の2000㍍級の景観もご覧頂きました。
 道の両端には、雪が残っていて、現在立ち入り禁止の湯釜付近を過ぎ、万座温泉への道付近の山々の樹木には雪で張り付き白化粧していました。当方、念のため早すぎるけれど、昨日、スノータイヤに交換してました。
 ちゃんと電車の発車時刻10分前には、無事に駅にお送りできました。かなり走ったので、その都度必要な分量しか入れられないガソリンがまたしてもピカピカと点滅しはじめてしまってました。
 
 本当にわが小さな歴史に残る、快調な一時でした。
 ちなみに、見るとはなしに目がいった、早朝の某テレビの占い番組では、当方の本日の運勢は、「オール5」という満点だったのです。ですか、帰り道に前の車に衝突しそうになって、思わず、かつてトランプ占いの名手から聞いていた、この世界では「満点というのは、かえって悪い」ということが、よみがえった次第です。
 “尾瀬に死す”なら美談ですが、まだ、“八ッ場に死す”はしたくありません。
 ですが、帰途、お会いしたある方が「今朝なんか、自分の葬式の夢みたい」と、力なくおっしゃったことばが未だに全身をおおってます。
 こんなに心労に追い込むなんて、なんて、ダム問題は罪つくりなんでしょう!!

 最後に、交通止め直前の白根山の荒涼とした景色を。


 ここの白いのは雪でなく、地肌です。湯釜はこの左手の山頂の噴火口で、一昨年夏頃より「立ち入り禁止」。その下方の国道沿いのレストハウス近くの芳が平で、過日クマにカメラマンが襲われ、ニュースになりました。  


Posted by やんばちゃん at 23:50Comments(0)八ッ場だより