2010年11月17日

馬淵さん、ようやく初段階の発令くだす?

 本日はもう一本、昨日来、報道されている別の切り口の記事をお届けします。
 上毛新聞の記事を手打ちしました。
  しかし、矛盾していますね。馬淵さんも。「予断なく検証」の結果を行うために、「ダムありき」の前提の懸念に対しては、くぎをさしながら、負担金留保問題には懇願するとは。
 予断なく検証の果てには、「中止」もあるわけでしょう。だったら、生活再建と称するハコモノ建設をなぜ、進めるための資金を仰ぐのか。だったら、「推進」こそ、往きつく着地点となってしまっていませんか?
 と、上毛さんの記事では、読めてしまいます。地元選出議員に彩りを添える地元紙ならではの記述にしても、記事のとってつけたような羅列には、地元紙ならではといえ、不自然なものがあります。

 ためしに以下の16日の参院国交委員会における、上野議員への馬淵大臣の答弁をじっくりとお聴きください。馬淵さんは、かなり言い淀んでいた感じ受けましたけれど……
    http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php 約1時間42分

 末尾///////の後に掲げましたのは、雨宮隆児さんによる関連情報の転載です。
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 【2010年11月17日(水) 上毛新聞一面 】 
ダム再検証で窓口 八ッ場負担金  国交省支払い要請 
 馬淵澄夫国土交通相は16日の記者会見で、八ツ場ダムなど全国のダム建設の是非を判断する再検証をめぐり国交省河川局内に専門窓口を設置することを明らかにした。関東地方整備局など検証の検討主体からの質問を受け付けたり、継続を前提とした検証が行われている懸念がある場合、本省が是正を指示するといった対応の強化策も打ち出した。
 一方、馬淵氏は同日、本県など6都県が八ツ場ダム事業負担金支払いを留保している影響で来年1月上旬に生活再建事業資金が枯渇する見通しであることを受け、「1都5県に理解してもらえるようこれからも説明し、お願いしたい」と述べ、都県側に継続して負担金の支払いを求める考えを示した。参院国交委員会で上野宏史氏(みんなの党)の質問に答えた。

【2010年11月17日(水) 読売新聞群馬版中段】 
 ダム再検証 本省がチェック
  馬淵国交相 「建設前提なら是正」
 馬淵国交省は16日、閣議後の記者会見で、八ッ場ダム(長野原町)を含む全国31ダムの建設継続の可否を判断する再検証作業について、「政務三役をはじめとする本省は、(検証主体の)各地方整備局などに臨時報告を求めて(内容)をチェックする。「建設継続」を前提として検討が行われている懸念があれば、是正を指示をする」と述べ、「予断無き検証」を実現するため、政務三役らが検証経過を監視する考えを表明した。馬淵国交省は
 また、馬淵国交省は再検証の透明性と公平性を確保するため、各整備局から検証に関する質問を受け付け、国交相の私的諮問機関「今後の治水のあり方に関する有権者会議」が「統一見解」を示す窓口を同省に設置する方針も表明した。こうした検証結果はホームページでも公表するという。
 再検証を巡っては、政権交代前にダム建設を進めてきた各整備局が検証主体となるため、建設反対派からは「客観的な再検証ができるのか」と疑問視する声が出ていた。

【朝日新聞2010年11月16日13時57分】
http://www.asahi.com/special/minshu/TKY201011160240.html
ダム見直し、国が監視窓口 「建設ありき」なら改善促す
 
  【朝日新聞 2010年11月16日12時6分】
 http://www.asahi.com/politics/jiji/JJT201011160027.html
   [時事通信社]

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今後のダム事業の検証の進め方について
            ≪≪国土交通省 平成22年11月16日
http://www.mlit.go.jp/report/press/river03_hh_000275.html
1.これまでの経緯
 これまで「できるだけダムにたよらない治水」への政策転換を進めるとの考えに基づき、治水対策のあり方について検討を進めてきております。
 昨年12月に「今後の治水対策のあり方に関する有識者議」(以下「有識者会議」という。)を発足し、12回にわたる討議を経て「中間とりまとめ」が本年9月27日にまとめられました。
 これを踏まえて、28日に、検討主体(関係各地方整備局等、水資源機構、関係各道府県)に対して、ダム事業の検証に係る検討を行うよう、指示又は要請を行い、同日付けで、検討の手順や手法を定めた「ダム事業の検証に係る検討に関する再評価実施要領細目」を通知しました。

2.予断なき検証に向けた対応強化について
 今後、全国のダム事業について検証が本格的に進んでいくことから、予断なく検討が進められるよう、次のとおり照会窓口の設置と検討主体からの報告体制の整備を行い、検証の趣旨の徹底と透明性の確保を図ります。

(1)照会窓口の設置
 国土交通本省(河川局河川計画課)に窓口を設置し、検討の過程で検討主体からの検討の手順や手法に関する質問を受け付け、有識者会議の御意見をお聴きして回答し、結果をホームページで公表する。

(2)検討主体からの報告体制の整備
 国土交通本省は、各地方整備局等及び水資源機構の検討状況について、随時、報告を求めてチェックを行い、継続を前提とした検討が行われている懸念がある場合等には、是正の指示を行うとともに、報告や指示の内容をホームページで公表する。

【添付資料】記者発表
http://www.mlit.go.jp/common/000128626.pdf

【問い合わせ先】
国土交通省河川局河川計画課河川計画調整室長 泊 宏
TEL:(03)5253-8111 (内線35361) 直通 03-5253-8445
国土交通省河川局河川計画課課長補佐 舟橋 弥生
TEL:(03)5253-8111 (内線35372) 直通 03-5253-8445

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◇馬淵大臣発言(今後のダム事業の検証の進め方について)
                   平成22年11月16日(火)
http://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_001249.html



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Posted by やんばちゃん at 21:38│Comments(0)八ッ場だより
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