2011年09月27日

前田大臣、「最終的に私が判断」とキツパリと

前田大臣、「最終的に私が判断」とキツパリと



前田大臣、「最終的に私が判断」とキツパリと


 文中、「本日」と記してしまってますが、26日のことです。帰宅後の27日0時すぎの食事後の、結局アップ完了は午前2時すぎなのに、頭の中はやはり26日のままでして……

 ロビーでのぶらさがりからの取材です。
 大臣室には記者クラブ所属のマスコミ各社から1名のみのようでした。
 ロビーで待っていた報道陣には、下流都県知事たちが前田大臣に、八ッ場ダム早期完成への申し入れ書を渡した、その写しが配布されました。
 ( 申し入れ書は後ほどアップします)。

 18時25分、前田大臣との会見をおえた、大沢群馬県知事、石原都知事、上田埼玉県知事の3知事が記者会見。
 知事らは検証結果について、まず大沢知事が「(前田大臣が)予断なく検証するということで安心している。生活再建にも非常に前向きだった」とし、「我々が再三主張してきたことで当然の結果」と語った。「一刻も早く方針を決定し、今年度可能な措置を速やかに実施し、直ちにダム本体工事に着手すること」を求めたと話しました。
 石原慎太郎東京都知事は例の口調で「現地の人たちは長い間生殺しにされてきた。とにかく現場に行って見てくれと言った。見ると随分、印象がずいぶん違うと思う。判断の論拠がキチッとできてくると思う」
と語りました。最後に上田知事も「法的には1都5県知事と議会の同意がなければ中止できないが、その手続きを一切取っていない」と手厳しい声音で話してました。

 質問に移り、記者団から、前原誠司・民主党政調会長が最終判断に関与する可能性があることについて問うと、石原都知事は「ナンセンス」と語気荒く応え、「(前原氏は)国交省のオーソリティーで技術を検証して、その通りにすると言ったでしょ」と述べました。
 その後、ほどなく石原都知事の「もういいだろう」で打ち切り。5分程度だったでしょうか? 
 
 続いて、19時の会見予定が20分ほど伸びて、前田大臣の記者会見。
 同じく、ここでも、「首相や党幹事長らが参加する「政府・民主三役会議」で最終決定するとの見方も出ているが」との問いが出ましたが、前田国交相は「私が最終的に判断する」と力をこめて述べました。
 さらに前田国交相は「(要望を)非常に重いことと受け止めている」としながらも「あくまでも予断なく検証する」と強調。10月の早い時期に建設予定地などを視察する意向を示し、すでに調整段階にに入っていることも添えました。が、東日本大震災や紀伊半島の災害の復旧もあることも口に出しました。
 今秋までの検証時期に対しては、「東日本大震災後の大臣として、前の大臣とは状況が異なる」ことを強調され、大震災を想定した新たな検証の必要性にも言及されてました。短く「私の村もやられています」と、ふるさと・奈良県十津川村への思いもにじませて語られてていたのが印象的でした。
 ともかく、決定時期はズレ込み、昨今の異常気象や頻発する大災害に備えての新たな枠組みの必要性が浮かび上がりました。

 記者団からの「現地視察の際に、現地でどんな方とあわれますか?」との問いに、
「地元にはいろいろな不満もあるはず。会えるならどなたとでもお会いしたい」と述べてました。
 いつものあの「お涙ちょうだい」の“演出ずみやらせセレモニー”は、もうこりごりですよね……

..........................................
 去る9月20日の前田大臣の会見要旨を雨宮隆児さんがアップしてくれましたので、ご参考までに。
本日の言葉とほぼ同じで、前田大臣はプレてませんね。
///////////////////////////////////
◇前田大臣会見要旨
http://www.mlit.go.jp/report/interview/daijin110920.html
        ≪≪ 2011年9月20日(火)11:02~11:12
            国土交通省会見室
            前田武志 大臣
(問)
 八ッ場ダムについてですが、関東地方整備局の総合評価案が民主党のマニフェストと正反対の結果になったことについて、どのようにお考えでしょうか。

(答)
 民主党は民主党の考え方で行ってきているのですから、いろいろと検討もされると思います。
一方、関東地方整備局の場合には、利根川流域を管理する責任者として、かなりいろいろな面から、河川管理上、あるいは河川工学的なことも含めて検討もしてきて、その検討の場に1都5県の知事さん方も入って協議をされた結果というように承知をしております。
八ッ場ダムをどうするかということについては、最終的には予断を持たずに検証を行った上で、有識者の御意見も伺い、最終的には大臣が判断をするということになっておりまして、そのプロセスの何合目辺りに当たるかということは私から申し上げられませんが、まだてっぺんまできているわけではないということです。

(問)
 前原政調会長が、当時の大臣に事前の説明がなく、不愉快であると発言されておりますが、これについてどう受け止めていらっしゃるかということと、政調会長にはその後大臣からご説明はされたのでしょうか。

(答)
 関東地方整備局は、あの地域における出先機関ではかなり権威を持って、しかも実行部隊として責任を持っている所でございます。
私自身も関東地方整備局長から直接経緯とその結果の説明を受けたところではございません。
そのような意味では、予断を持たずに検証を行うという立場からすると、ある時点できちんと説明をされるだろうと思いますから、それを受け止めようと思っております。
ということでありますから、私から政調会長にどうこうという立場ではございません。



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Posted by やんばちゃん at 02:19│Comments(0)八ッ場だより
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