2010年12月04日
フランス料理店で語られた、八ッ場の未来図(馬淵落し)
群馬県知事の定例記者会見の内容について、雨宮隆児さんのメールの転載です。
それにしても、八ッ場の負担金問題について、1日の夜「7時半から9時半過ぎまで、レストランで夕食をとりながら、和やかに会談をさせていただきました」と集ったのは、(本日の会合の席でわかったのだが)都内のフランス料理店だったそうな。
旨いものを堪能しつつの“馬淵落とし”とは。
さて6知事が楽しく召し上がられた、その極上のフランス料理は、それぞれの県の知事交際費から支払われたのでしょうか?
馬淵大臣の食事代は国交省からの支出なのでしょうか? さらにそれぞれの要員の分は?
最近は、どこのサラリーマンの世界でもどんな市民活動の場でも、食事は家にいてもたべるものだからとして、個人持ちというのが相場ですけれど……
さもしいながら、下々には何とも気になって仕方のないところです。案外、この瑣末なことから、政治姿勢の一端がかいまみえるものです。
まぁ、このクラスの方たちには、下々がラーメンを食べるのと同じくらいの感覚で高級料理など食傷気味、日常茶飯事のことでしょうが、オール自民党系(表向きは無所属といえども)の首長筋の「強者の論理」にいじめ抜かれてきた、わが八ッ場の民はフランス料理の「フ」の字も知らず、つましい食事に明け暮れています。当方、食事の場にお呼ばれすることもあって、つぶさに知っています。
言うまでもなく、負担金は県民がおさめた税のはずです。
危険だらけの負の遺産のムダなダムに払うのは、フランス料理とはケタ違いの県費のムダ遣いですヨネ。
県民の恒久の幸せを思えば、多大な負担金を払うよりも、スッキリ返還してもらって、間に合わないだらけの県政に用いた方がはるかに効果ありと考える、ご聡明なる知事は、6都県にはどなたもいないのでしょうか?
ちなみに、毎日新聞12/2付23面トップ記事によれば、八ッ場ダムのある群馬五区選出の小渕優子さんの資産管理団体「未来産業研究会」では、09年度の事務所費567万円余のうち、食事代と飲食代が計54件、106万6956円とある。小渕優子さんは、ダム推進派の“おみこし的リーダー”格なのである。
これは支出明細が「5万円以上」から「1万円超」になったために浮かび上がった事実とのこと。都内のすし店や居酒屋、議員会館の食堂のほか、高級中華料理店やフランス料理のレストランまであった由。
まさしく、この辺りの行動=政治姿勢とみなされる。
よって見出しは「政治資金1万円超記載で発覚」の後、「事務所費で仏料理」。
わが群馬、国会議員も知事も、フランス料理がお好みらしい。
よもや、大沢知事さん、もしかして小渕優子さんに教えてもらった行きつけの高級仏料理店ではなかったのでしょうネ。
/////////////////////////
【八ッ場ダム生活再建事業に係る負担金の支払についての臨時記者会見要旨(12月2日)】
http://www.pref.gunma.jp/cts/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=100473
■日時:平成22年12月2日(木)午後12時13分~12時26分
■会場:県議会庁舎記者会見室
■出席者
県 :知事、茂原副知事、県土整備部長、特定ダム対策課長
記者:記者クラブ所属記者等 24人
■記録作成:広報課(報道係)
■会見要旨
◎知事発言
先ほど、(11月定例県議会の)一般質問にお答えしたとおりですが、昨日のお昼ごろ、急遽、1都5県知事と馬淵国土交通大臣との会談が正式に決まり、昨夜、都内で会談をする運びになりました。1都4県知事の皆さんにおかれましては、この問題に真摯(しんし)に対応していただいて、地元の知事として本当にありがたく、感謝を申し上げたいと思っています。
◎質疑応答
○八ッ場ダム生活再建事業に係る負担金の支払について
(記者)
2点お伺いします。まず、負担金を支払われることになったことに対するご所感をあらためてお伺いしたいのと、あと、ダム本体工事の着工なしでの支払について、一部、慎重な姿勢を示されていた知事さんもいらっしゃったと思うのですけれども、当日、どのような話し合いがなされて、どのような理由、経緯で納得されたか、その辺をお伺いできればと思います。
(知事)
地元の方々の今の不安な気持ちを考えると、生活再建事業がこれで進むわけですから、地元の方々も安堵されているのではないかと思います。私自身も非常に、1都4県の知事に感謝申し上げたいと思っています。また、馬淵大臣にも、この会談を早くに設定していただいたことに、感謝申し上げたいと思っています。
(会談では)いろいろな意見が出ました。負担金を出すということは、生活再建事業の負担金ですから、あくまでも基本的にダムを造るがゆえの生活再建事業のお金です。ダムを造るために出すということは、当然のことであろうと思っています。そのことは、1都5県の知事として、「あくまでも、この負担金はダム建設を前提にした負担金であるということを十分承知していただきたい」旨、馬淵大臣にしっかりと申し入れたところです。
(記者)
負担金支払について合意した最大のポイントというのは、馬淵大臣のほうから、再検証結果を出す時期について、「でき得る限り前倒しをしたい」という発言をなされたというところが、各都県の知事さんが納得した一番のポイントになるのでしょうか。
(知事)
それとともに、「予断なく再検証する」という(大臣の発言です)。いろいろと新聞報道があったわけですが、大臣の姿勢として、1都5県の知事に対し、また、地元に向けての発信の意味でも、「予断なく検証する」とはっきり言っていただいたことと、でき得る限り早く、(来年)秋というのではなく、一日も早く検証結果を出すという、2点だと思います。
(記者)
確認なのですが、それは大臣のそういった話を受けた上で、会談の中で合意したということでよろしいのですか。それとも、合意した上で伝えたのですか。
(知事)
大臣からそのお話を伺って、それで、負担金を支払うと。大臣からしっかりと、「一日も早く検証いたします。結果を出します」という表明もいただきましたので。
(記者)
政府と与党との発言がぶれていたり、大臣に対しての問責決議案が可決されたりと流動的な部分も要素としてあったりしますが、その辺とダム建設についてとのところを、知事はどうお考えになっているのかを教えていただけますでしょうか。
(知事)
いろいろと考えるところもあるわけですが、与党のぶれた発言、はっきり言うと仙谷(官房長官)さんと岡田(幹事長)さんが言われたわけですけれども、それも十分に意識した上で、あらためて大臣がしっかりと表明していただきましたので、われわれ1都5県は納得したところです。
(記者)
今年度に限って、となっているのですが。
(知事)
今年度出せば、来年は検証結果が出て「ダム建設続行」という回答が出るのではないかと期待はしています。
(記者)
そういうことですね。
(知事)
来年は検証がすべて終わって、来年の予算編成までには結論を出すわけですから、今回が最後の負担金の交渉になるわけです。
(記者)
昨日の会談では馬淵大臣から今後の検証作業の結果について、結果を尊重するとか、検証の結果、建設するとの結論が出ればそれに従うとかとの発言はございましたでしょうか。
(知事)
あくまでも予断なく検証する、ということであります。
(記者)
大臣の発言で可能な限り早くというのは、知事側としては一定の大臣・国側の譲歩を示したととらえているのかということと、もう一点、訴訟の話があったかと思うのですが、今回負担金を支払う上での条件として申し入れをするのかという部分の認識なのですが。
(知事)
負担金を払う条件というよりも、もともと生活再建の事業費というのは、ダム本体ができるがゆえに生活再建をするための負担金を払っているのです。ダム本体ができないのなら生活再建の負担金を払う必要がないわけですから、あらためて、しっかりと1都5県が負担金を国交省に払っている意味をお互いに確認し合ったということです。これはあくまでもダム本体ができるがために、関連事業として負担金をお支払いしているのですよ、ということを双方で再認識をしあった。それがゆえに、万が一、建設に至らない場合には、1都5県が連携して国に対して訴訟を含めた対応をしっかりと取っていきたいと。
(記者)
文書に文言として入っている…。
(知事)
それは、今日2時にその文書を、1都5県と国交省が同時に発表すると思います。
(記者)
大臣の発言に関して、中止の棚上げ、来年の秋という発言から最大限早くとの発言は、知事側としては国が譲歩したと考えていますか。
(知事)
譲歩というよりも、われわれは地元の方々は一年放っておかれたとの意識です。去年9月に突然中止表明されて以来、何ら検証していなかったわけです、1年。本当を言えば今年、検証結果を出すべきだと思っています。それが、とりあえずは来年の予算編成時までに出すとのことを言っていただきました。しかし、できればもっと早く検証結果を出すべきだということを1都5県から申し入れして、大臣としても誠心誠意それに応えるべき対応をするということを言っていただいたので、1都5県としては前向きにとらえています。
(記者)
地元のほうには、この結果というのは、もうお伝えしてあるのでしょうか。
(知事)
先ほど言いましたように、2時に(1都5県)一斉に発表する予定になっていますので、できるだけ早く地元に伝えたいと思います。今日、テレビを見ていて、もう理解されているかと思いますが。
(記者)
訴訟というのは、具体的にはどういった訴訟を想定していらっしゃるのですか。
(知事)
(ダム)本体ができるがゆえに、1都5県は負担金を払っているのですから、首都圏の治水、利水のためにお支払いしているのですから、(ダム本体が)できないということになれば、負担金を全額払い戻していただくと。
(記者)
負担金を返還してもらうという請求に…。
(知事)
そうなると思います。まだ、細かい内容までは詰めていませんが、話の中では当然、ダムができるがゆえに、例えば、東京都であれば都民の利水、治水のために(負担金を)出しているのであって、それができないのであれば、出す意味が何らないわけですから、(負担金を)返してくださいというのは当然だと思います。
(記者)
その訴訟の話を大臣にされたときに、大臣のほうからは、何か発言などはありましたか。
(知事)
いえ、話を聞いていただきました。
(記者)
会談は、何時ころ、どのようなかたちで行われたのですか。
(知事)
(午後)7時半から9時半過ぎまで、レストランで夕食をとりながら、和やかに会談をさせていただきました。
( 以上で終了 )
【「八ッ場ダム本体の早期完成を求める申し入れ」について】(特定ダム対策課12月2日)
http://www.pref.gunma.jp/cts/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=100481
昨日、東京都知事、埼玉県知事、千葉県知事、茨城県知事、栃木県知事、群馬県知事は、国土交通大臣と会談し、その場において、大臣に対し八ッ場ダム本体の早期完成を求める申し入れ(以下の内容)を行いましたので、お知らせいたします。
「八ッ場ダム本体の早期完成を求める申し入れ」
http://www.pref.gunma.jp/newdl101126/h221202moushiire-100481.pdf
※文面は、12月2日に国交省が公表したものと同様
<<投稿者:雨宮隆児
それにしても、八ッ場の負担金問題について、1日の夜「7時半から9時半過ぎまで、レストランで夕食をとりながら、和やかに会談をさせていただきました」と集ったのは、(本日の会合の席でわかったのだが)都内のフランス料理店だったそうな。
旨いものを堪能しつつの“馬淵落とし”とは。
さて6知事が楽しく召し上がられた、その極上のフランス料理は、それぞれの県の知事交際費から支払われたのでしょうか?
馬淵大臣の食事代は国交省からの支出なのでしょうか? さらにそれぞれの要員の分は?
最近は、どこのサラリーマンの世界でもどんな市民活動の場でも、食事は家にいてもたべるものだからとして、個人持ちというのが相場ですけれど……
さもしいながら、下々には何とも気になって仕方のないところです。案外、この瑣末なことから、政治姿勢の一端がかいまみえるものです。
まぁ、このクラスの方たちには、下々がラーメンを食べるのと同じくらいの感覚で高級料理など食傷気味、日常茶飯事のことでしょうが、オール自民党系(表向きは無所属といえども)の首長筋の「強者の論理」にいじめ抜かれてきた、わが八ッ場の民はフランス料理の「フ」の字も知らず、つましい食事に明け暮れています。当方、食事の場にお呼ばれすることもあって、つぶさに知っています。
言うまでもなく、負担金は県民がおさめた税のはずです。
危険だらけの負の遺産のムダなダムに払うのは、フランス料理とはケタ違いの県費のムダ遣いですヨネ。
県民の恒久の幸せを思えば、多大な負担金を払うよりも、スッキリ返還してもらって、間に合わないだらけの県政に用いた方がはるかに効果ありと考える、ご聡明なる知事は、6都県にはどなたもいないのでしょうか?
ちなみに、毎日新聞12/2付23面トップ記事によれば、八ッ場ダムのある群馬五区選出の小渕優子さんの資産管理団体「未来産業研究会」では、09年度の事務所費567万円余のうち、食事代と飲食代が計54件、106万6956円とある。小渕優子さんは、ダム推進派の“おみこし的リーダー”格なのである。
これは支出明細が「5万円以上」から「1万円超」になったために浮かび上がった事実とのこと。都内のすし店や居酒屋、議員会館の食堂のほか、高級中華料理店やフランス料理のレストランまであった由。
まさしく、この辺りの行動=政治姿勢とみなされる。
よって見出しは「政治資金1万円超記載で発覚」の後、「事務所費で仏料理」。
わが群馬、国会議員も知事も、フランス料理がお好みらしい。
よもや、大沢知事さん、もしかして小渕優子さんに教えてもらった行きつけの高級仏料理店ではなかったのでしょうネ。
/////////////////////////
【八ッ場ダム生活再建事業に係る負担金の支払についての臨時記者会見要旨(12月2日)】
http://www.pref.gunma.jp/cts/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=100473
■日時:平成22年12月2日(木)午後12時13分~12時26分
■会場:県議会庁舎記者会見室
■出席者
県 :知事、茂原副知事、県土整備部長、特定ダム対策課長
記者:記者クラブ所属記者等 24人
■記録作成:広報課(報道係)
■会見要旨
◎知事発言
先ほど、(11月定例県議会の)一般質問にお答えしたとおりですが、昨日のお昼ごろ、急遽、1都5県知事と馬淵国土交通大臣との会談が正式に決まり、昨夜、都内で会談をする運びになりました。1都4県知事の皆さんにおかれましては、この問題に真摯(しんし)に対応していただいて、地元の知事として本当にありがたく、感謝を申し上げたいと思っています。
◎質疑応答
○八ッ場ダム生活再建事業に係る負担金の支払について
(記者)
2点お伺いします。まず、負担金を支払われることになったことに対するご所感をあらためてお伺いしたいのと、あと、ダム本体工事の着工なしでの支払について、一部、慎重な姿勢を示されていた知事さんもいらっしゃったと思うのですけれども、当日、どのような話し合いがなされて、どのような理由、経緯で納得されたか、その辺をお伺いできればと思います。
(知事)
地元の方々の今の不安な気持ちを考えると、生活再建事業がこれで進むわけですから、地元の方々も安堵されているのではないかと思います。私自身も非常に、1都4県の知事に感謝申し上げたいと思っています。また、馬淵大臣にも、この会談を早くに設定していただいたことに、感謝申し上げたいと思っています。
(会談では)いろいろな意見が出ました。負担金を出すということは、生活再建事業の負担金ですから、あくまでも基本的にダムを造るがゆえの生活再建事業のお金です。ダムを造るために出すということは、当然のことであろうと思っています。そのことは、1都5県の知事として、「あくまでも、この負担金はダム建設を前提にした負担金であるということを十分承知していただきたい」旨、馬淵大臣にしっかりと申し入れたところです。
(記者)
負担金支払について合意した最大のポイントというのは、馬淵大臣のほうから、再検証結果を出す時期について、「でき得る限り前倒しをしたい」という発言をなされたというところが、各都県の知事さんが納得した一番のポイントになるのでしょうか。
(知事)
それとともに、「予断なく再検証する」という(大臣の発言です)。いろいろと新聞報道があったわけですが、大臣の姿勢として、1都5県の知事に対し、また、地元に向けての発信の意味でも、「予断なく検証する」とはっきり言っていただいたことと、でき得る限り早く、(来年)秋というのではなく、一日も早く検証結果を出すという、2点だと思います。
(記者)
確認なのですが、それは大臣のそういった話を受けた上で、会談の中で合意したということでよろしいのですか。それとも、合意した上で伝えたのですか。
(知事)
大臣からそのお話を伺って、それで、負担金を支払うと。大臣からしっかりと、「一日も早く検証いたします。結果を出します」という表明もいただきましたので。
(記者)
政府と与党との発言がぶれていたり、大臣に対しての問責決議案が可決されたりと流動的な部分も要素としてあったりしますが、その辺とダム建設についてとのところを、知事はどうお考えになっているのかを教えていただけますでしょうか。
(知事)
いろいろと考えるところもあるわけですが、与党のぶれた発言、はっきり言うと仙谷(官房長官)さんと岡田(幹事長)さんが言われたわけですけれども、それも十分に意識した上で、あらためて大臣がしっかりと表明していただきましたので、われわれ1都5県は納得したところです。
(記者)
今年度に限って、となっているのですが。
(知事)
今年度出せば、来年は検証結果が出て「ダム建設続行」という回答が出るのではないかと期待はしています。
(記者)
そういうことですね。
(知事)
来年は検証がすべて終わって、来年の予算編成までには結論を出すわけですから、今回が最後の負担金の交渉になるわけです。
(記者)
昨日の会談では馬淵大臣から今後の検証作業の結果について、結果を尊重するとか、検証の結果、建設するとの結論が出ればそれに従うとかとの発言はございましたでしょうか。
(知事)
あくまでも予断なく検証する、ということであります。
(記者)
大臣の発言で可能な限り早くというのは、知事側としては一定の大臣・国側の譲歩を示したととらえているのかということと、もう一点、訴訟の話があったかと思うのですが、今回負担金を支払う上での条件として申し入れをするのかという部分の認識なのですが。
(知事)
負担金を払う条件というよりも、もともと生活再建の事業費というのは、ダム本体ができるがゆえに生活再建をするための負担金を払っているのです。ダム本体ができないのなら生活再建の負担金を払う必要がないわけですから、あらためて、しっかりと1都5県が負担金を国交省に払っている意味をお互いに確認し合ったということです。これはあくまでもダム本体ができるがために、関連事業として負担金をお支払いしているのですよ、ということを双方で再認識をしあった。それがゆえに、万が一、建設に至らない場合には、1都5県が連携して国に対して訴訟を含めた対応をしっかりと取っていきたいと。
(記者)
文書に文言として入っている…。
(知事)
それは、今日2時にその文書を、1都5県と国交省が同時に発表すると思います。
(記者)
大臣の発言に関して、中止の棚上げ、来年の秋という発言から最大限早くとの発言は、知事側としては国が譲歩したと考えていますか。
(知事)
譲歩というよりも、われわれは地元の方々は一年放っておかれたとの意識です。去年9月に突然中止表明されて以来、何ら検証していなかったわけです、1年。本当を言えば今年、検証結果を出すべきだと思っています。それが、とりあえずは来年の予算編成時までに出すとのことを言っていただきました。しかし、できればもっと早く検証結果を出すべきだということを1都5県から申し入れして、大臣としても誠心誠意それに応えるべき対応をするということを言っていただいたので、1都5県としては前向きにとらえています。
(記者)
地元のほうには、この結果というのは、もうお伝えしてあるのでしょうか。
(知事)
先ほど言いましたように、2時に(1都5県)一斉に発表する予定になっていますので、できるだけ早く地元に伝えたいと思います。今日、テレビを見ていて、もう理解されているかと思いますが。
(記者)
訴訟というのは、具体的にはどういった訴訟を想定していらっしゃるのですか。
(知事)
(ダム)本体ができるがゆえに、1都5県は負担金を払っているのですから、首都圏の治水、利水のためにお支払いしているのですから、(ダム本体が)できないということになれば、負担金を全額払い戻していただくと。
(記者)
負担金を返還してもらうという請求に…。
(知事)
そうなると思います。まだ、細かい内容までは詰めていませんが、話の中では当然、ダムができるがゆえに、例えば、東京都であれば都民の利水、治水のために(負担金を)出しているのであって、それができないのであれば、出す意味が何らないわけですから、(負担金を)返してくださいというのは当然だと思います。
(記者)
その訴訟の話を大臣にされたときに、大臣のほうからは、何か発言などはありましたか。
(知事)
いえ、話を聞いていただきました。
(記者)
会談は、何時ころ、どのようなかたちで行われたのですか。
(知事)
(午後)7時半から9時半過ぎまで、レストランで夕食をとりながら、和やかに会談をさせていただきました。
( 以上で終了 )
【「八ッ場ダム本体の早期完成を求める申し入れ」について】(特定ダム対策課12月2日)
http://www.pref.gunma.jp/cts/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=100481
昨日、東京都知事、埼玉県知事、千葉県知事、茨城県知事、栃木県知事、群馬県知事は、国土交通大臣と会談し、その場において、大臣に対し八ッ場ダム本体の早期完成を求める申し入れ(以下の内容)を行いましたので、お知らせいたします。
「八ッ場ダム本体の早期完成を求める申し入れ」
http://www.pref.gunma.jp/newdl101126/h221202moushiire-100481.pdf
※文面は、12月2日に国交省が公表したものと同様
<<投稿者:雨宮隆児
Posted by やんばちゃん at 23:24│Comments(0)
│八ッ場だより