2010年07月06日
梅雨どきアラカルト(二)犬より猫よりわが身が大事
写真は、川原湯温泉のある旅館さんの、名物ワンちゃんと子猫ちゃんたち。※ところが、その写真、みつからず
この右側のワンちゃん、テレビ番組の「ポチタマ」とかの番組の取材をうけとかのお利口ものです。
先日、お邪魔した際、ロビーの傍らに、棒にひものの先に丸いタンポンをくくりつけたものをつるして、猫の遊び道具にしているのがほほえましく、それを優しく見ている犬の写真を撮ったものでした 犬と猫は仲がわるいものと思いこんでましたので驚きでした。子供の頃のわが家の犬や猫たちの、こんな風景は見たことがありませんでした。
ところが、ほどなく数日前から、わが家でも目にすることに。
小猫が居ついてしまったのです。
三日ほど前の夜、「ギャア、ギャアミャアミャア」の声に「嫌だなぁ」と、“見ぬこと潔し”に徹して、戸外に出ず。立ち去ってくれるのを待ってました。就寝しようと奥の部屋に行くと、枕元の縁で、泣き声。思わず、耳をふさいでいると、疲労の極なので、お蔭さまで睡魔に見舞われてなんとか眠りにつけました。
早朝、犬の散歩にでようとして、玄関先に出ると、なんと犬のクロとたわむれているではありませんか。
彼女も数年前に、迷ってというか捨てられたらしく、骨に皮膚がくっついているといった風情で、やってきたのでした。見れば首輪をしているし、飼い主がいるものと早合点。゜餓死されても嫌だから、まずは餌をたべさせて、それからと。
ところが、近隣の行政に照会を出しておいたのに、どこからも連絡なし。
動物は好きではない上に、当時、経済的にも時間的にも飼える状態ではなかったけれど、結局、飼うはめに。そして、ほどなく数カ月で5匹も子犬を産んでくれたのでした。動物愛護協会などのお力添え等で、必死で貰い手をさがし、未婚の私がめでたく“嫁がせ”たのでした。そして、避妊手術などなど1連の未体験の日々でした。
「動物は、野生のままで可」とばかりに「ペット」と言う感覚とはほど遠く、餌と散歩、ヒラリア予防のみの非情な飼い主ですが、この犬に割かれた時間も馬鹿になりませんでした。電車の時間にせかれている時など、本当に面倒でした。
猫は犬よりも、面倒と思い込んでいるのと、これ以上、生き物を飼うのは物理的にムリ。まして、週末には数日、家を空けねばならずで、困惑ものでした。
犬に餌をくれだすと、そこに首をつっこんで、食べるじゃありませんか。
「餌をくれたら居つく、飼ったも同じ」とは知っていますが、しかし、道義的にやらねばならず、別の容器に犬のドッグフードながら、魚の煮汁をかけてあるので、それをわけてやると「ウーウー」いいながら食べだしたのです。
そして、外出から戻ると、いない。良かった!! と喜んでいると、勇んで犬と一緒に小屋から出てくるではありませんか。
むしろ、驚いて吹きだしてしまいました。
図う図うしいけれど、この子猫、憎めないもの持っています。思ったより良い猫です。
八ッ場のLさん宅では、前足の一本を切断された猫を、やはり表で飼っていましたっけ。
それにしてもわが家の犬は、この猫をわが子のように嘗めているのです。数年前にもぎとられて以来、二度と生むことも叶わぬ子犬の再来とでも、勘違いしているのかと、いささか不憫です。
他所に捨てに行く、迷惑行為はできないし、保健所につれていく勇気もないのです。
犬は戸外、猫は家の中で飼うものと心得てはいますが、外でこうして犬と飼うのなら、何とか成るかとも思いだした次第。丁度、老齢のため、先年19歳くらいで死んだ実家の犬小屋が一つ、余っているので、また、もう一つ貰ってきて、そこでと思いだしています。願わくば、どうかオスでありますように。見分けるのも怖く、みたって私にわかるかどうか。でも、確かオスでも手術は必要なはず。ともかく、また動物愛護協会さんに電話して、費用など伺ってみようと思ってます。
しかし、車から出してちょっと置いておいた書類などを汚されて、思わずかな切り声の連発。犬や猫のいるそばに置く方がわるいけれど、物置状の車の中のものを出かけるに際して、梅雨どきなので戸外におけず、屋根のある車庫風の脇におくのですが、それらをお腹がくちくなると飛び跳ねてひっくり返すはで。
おまけに昨夜は空腹感で家にたどりつけば、何とガスレンジまで不調。昼間、犬たちの餌を煮込んでいて、吹きこぼれさせたのでした。でも、そのまま出かけなければならなかったのでした。
まだ、何とか、遠くの量販店まで行けば、手にはいるけれど……
仕方なく雨の中、物置に行き、電磁波問題をかじっている立場上、使いませんと厳重にしまいこんだ、IHヒーターをもちだしたてきました。けれど、普通のお鍋ではダメ。もうちょっと前だったらホーロー製のばかりだったのにと、これも焦げ付きなどで傷めてしままったのである。たった一つのお鍋で、簡単な煮炊きしかできない。不便なのが、ヤカン。鉄瓶は小さいし、ホーロー製の手の採れたのは物置きに。もうひとつ貰いものがあったなと、押し入れをあけようとして甥にあげたことを思いだす。
おもわず、長年、焚き木とガスで勝手仕事をしてきた、八ッ場のMさんの奥さんが、移転を余儀なくさせられた新築の家のオール電化に、まごついて、道具を買いに行くまで、ご飯とお湯以外は困ったという笑い話を思い出してしまった。 先日、お邪魔した際にも、まだなじめないとのことであった。
さらに細かいことを言えば、先日獣医さんから、幸い、わが家の犬はヒラリアにはかかっていず、元来、犬に蚊取り線香は意味なしとの持説を伺いはしたけれど、やはり蚊の攻勢をみれば、可哀そう。それに部屋のなかにも数匹入ってきて痒くてならない。ところがマッチがしけていて点火できない。ライターは不器用でつかえないのでなし。いつものようにガス火でと思ってもで、はたと困る。
たぶん、新政権発足時の状況もこのパターンだったのだろうなと。あっち向いて走り出すと行き止まり、戻ってくると思はぬ横道へ。そこ批判の嵐が覆いかぶさる。民主党劣勢の報道に思いあわせてみる、今年の梅雨だ。
まさに、♪アッチモコツチモ、ミ~ンナ♪である。
どこもかも間に合わないだらけなのに、次々と用事が増やしてくれて、梅雨の季節の頭の重さに拍車をかけてくれる子猫の闖入騒動です。
そんな梅雨時の憂さにちょっぴり至福感を与えてくれるが、今が旬のサクランボでしょうか。
別名「桜桃」。といえば、かの太宰サマ。
桜桃忌はすぎましたけれど、その作品『桜桃』の末尾の名セリフは確か、“子よりも親が大事”」だったかと記憶していますが、今の当方、“犬より猫よりわが身が大事”の面持です。
Posted by やんばちゃん at 23:55│Comments(0)
│八ッ場だより