2010年04月21日
直訴、環境保存。 145号アンカーの劣化なしとの由
【アズマイチゲ:キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。 晴れた日中は下の写真のように開花し、朝夕や曇り日には閉じている。従っても遅い時間に撮影する我が写真の殆どは、上のような塩梅にて、咲いている写真を探し出すのに一苦労の呈】
久しぶりに八ッ場ダム工事事務所に電話をかけた。
会議中なので、17時すぎに、もう一度かけて欲しいとのことになった。
聞きたいことは、「環境問題関連資料公表について。進展しているか」について。答えは「なし」とのこと。
ことのついでに、ここ数日来、本欄でご紹介してきた、横壁小倉地区一帯の、自然環境保護問題の可能性と工事計画をただした。
「ただした」と記すと、いかにもお役所用語でひざ詰め談判の固い言葉になる。が、私は歴代の担当者と、地言葉まるだしの「なあなあ言葉」で話す。こと改まっての儀礼語では、相手も「言った言わない」の責任問題になるから、構えてしまわれて胸襟を開いてはくださらない。まぁ、当方はコレのみ式の中味、気取ってみたって仕方ない。
この日のご担当の方は、極めて誠実で心根の優しい声の持主とお見受けした。声の応接だけでは、わからないかもしれない。でも、私はまず全面突入で、その方を信じることにしている。
それは現代社会では極めてオメデタイのかもしれないが、亡き両親の口癖だった「こっちが本気で対応すれば、相手も応じてくれる。もともと悪い人はいないだから。要は響きあいだからな」的な養育言葉が、根底にあるからだ。
もちろん、ヒトによりけりだが、幸いにして私も両親も、悪質なヒトに合わずに生きてこられた。それだけ行動範囲が狭かった証しでもあるが……
担当者の方は、工事担当者ではないとのことで、工事計画の詳細は伺えなかった。が、小倉地区の自然風土は、ご存じだった。おもわず、小倉川の川辺り一帯に咲き乱れるアズイチゲや野生のスミレや数々の野草の見事さを力説してしまった。
で、「こういう保護問題を訴えるのは、どの窓口に行けばよいのか」までのとば口の段階までだったが、国側に最初の糸口を聞いた次第。いや、むしろ、ここは「ただした」としておこう。
どなたか、こういう環境保護政策のノウハウをご教示願えないだろうか。
あのまま。むざむざとブルでならし、コンクリートの下敷きにしてしまうのは惜しくてならない。
水没地のほんの一部、今回は横壁小倉地区の細部は三ケタの頻度で訪れているから私も知っている。でも、私の知らなかった、現在、着工・完成している八ッ場の山野の至る処に、失うにはおしみて余りある、土地の方々が深く愛されていた、なごみにみちた癒しの自然界があったろう。
……でも、現地の方々は、往々にして見慣れた景観のためだからだろうか、拘泥なさらない。「今にフキノトウ一つだって、セリ一つだって得難いものになるんですよ。まして、タニシやワサビなんて」と、力説するが……
昨今の新聞で、絶滅危惧種の山野草の代表例として、オキナグサがあげられていたが、わが家の辺りでも、私の子供のころにはいっぱいあったと親の世代は語るが、いっぱい自生していたという小川のほとりに行ってみたが、その片鱗さえも感じられなかった。で、栽培している方へのある取材の折に、幾つか買い求め、その語も折にふれて求めたが、荒れ放題という面においては結構、自然体の庭なのだが、一つとして根づいていない。
最後に、3/8の本欄でご紹介した、2/18に見聞した、国道145号線の川原畑代替地の地滑り問題の国側の対応と見解を聞いた。
対応してくださった方は、直接ここのご担当ではないらしいが、同事務所の市民への窓口として概略を応えてくださった。
当方のメモが間に合わなかったことと、私的な会話的雰囲気の中で聞いたことなので、大げさな断定記述は避けるが、去る3/8の当方の記述を、責任上、幾つか補っておきたい。
① のり面のコンクリート壁に生じた褐色の染みは、やはり、壁面の酸性の土壌の成分が染み込んだものであるとの由。
② 国交省は直ちに、専門家に依頼して一部を崩し、検証。
コンクリートの劣化はなく
アンカーの強度にも影響はなく、安全性は保たれていたとのこと。。
③ 今後も、必要に応じての調査は行う予定とのこと。
④ 従って、3/8の欄に、当方が土地の方に聞いて記した、「工事のやりなおし」的な措置は現段階では想定していないとのこと。
結論として、最後は担当者も熟考されて、以下のお役所的用語で締めくくられた。
「必要に応じて、地質の調査を実施して、安全確保の対策をこうじることとしている」
すでに、1時間近くも経過しており、この点については、後日、 また伺うことにして受話器を置いた次第。
Posted by やんばちゃん at 23:52│Comments(0)
│八ッ場だより