2010年04月17日
沢を追われるワサビたち②
ワサビの自生する横壁小倉地域の沢筋です。
こんもりとしているのがワサビです。一帯はもうじき、ワサビのお花畑になります。
左手の山際に清水が流れています。そして、かなり勢いの良い流れで、下流の小さな水田の脇にあった水車が廻るほどの水量がたっぷりありました。
現在、ワサビの間の地面には、たおやかなアズマイチケの花々が咲きだしています。写真の花の脇の濃いグリーンの丸い葉がワサビです。ワサビの新芽を左手の山中に住むシカたちが、食べにくるそうです。
さらに右手の道路際の陽だまりには、カタクリが楚々とした花をつけて、せいいっぱい咲き誇っています。この花の運命を知っている者には哀れでなりません。
この下方の土地には、少し前まで、フキノトウでいっぱいでした。もうじき、背丈ほどある瑞々しいフキの群落となります。
持主のご夫妻が、長い間、売却に抵抗し抜きましたが、ついに、今年限りのこの風景となりました。
もうじき、上方にみえる民家と道下にあるお宅も取り壊し移転の予定だそうです。
ここはコンクリートに覆われてしまって、いずれ道路になる予定なのです。
ワサビは長野原町の典型的な天恵物。アズマイチゲもカタクリも、手づかずの山里の花々です。
なんとか、ならないものでしょうか!!
Posted by やんばちゃん at 23:55│Comments(0)
│八ッ場だより