2011年04月02日

閑話休題  三陸海岸追想

 ようやく高崎線周辺の交通事情を始め、県内一円ほぼ正常に戻りましたね。
 閑話休題  三陸海岸追想 昨日は、知人との約束があり、「遅れないでね」と念を押されていて、11時までに東京駅に着かなければならなかっのでした。で、その日にちが4月1日となり、そんな次第で午後は、またも場違いな日本学術会議の取材にでたという次第なのです。
 前回のミスがありますから、前の日には104で聞いたサービスセンター(各駅の案内番号は電話帳から消えてしまって不便ですね)にかけたのに、「夜9時過ぎにならなければ判明しない」とのこと。
 朝になって、電話確認を失念していたと気づいて、何はさておき早めに家をでた次第。
 珍しく慎重になってまず、駐車場の前に高崎問屋町駅で、ホームに駆けあがり運航状況を確認。(ジンクスで、例にあらずの慎重さを見せる時はいつも問題なし)
 
 上の写真は東京駅の新幹線日本橋口に直結している「ホテルメトロポリタン丸の内」内部の28階のパソコンルーム室に続いてバルコニー風にせり出した小部屋から、天井をあおいだもの。吹き抜けになっていて上部に伸び、四方に部屋がある。
 案内書によれば、各部屋からは遮るものなく東京駅周辺一帯が一望できる由。27階上に10階ほどの階が伸びていたやに記憶する。机上の英字新聞にはねもちろん福島大震災の記事あり。
 知人はこの日、まず東京駅で13時の約束があり、その方たちに手渡す重い印刷物の持参よりも当方が前処理のため預かっていた、訂正データー入力済みのUSBフラッシュメモリーを受け取り、それをダビングして相手方にわたす心づもりなのでした。
 インターネットで探したら、このホテルのレストランで食事をすれば、機器類の使用が可能との由にて、食事とパソコンルームの予約を入れていたのでした。で、「遅れないでね」の念押しになった次第。
 
 ところが、新幹線を降りてから駅員に聞いたのに違うホテルを教えられた?とかで、約束の11時10分に15分ほど遅れてきたのは彼女の方。例にあらずで45分も前についてしまった当方は、田舎のオバさんには居心地悪い高級感あふれるロビーにいるのも気がひけて、27階と一階の間を何往復か。しかも花粉症でただれた眼元をしばたかせているのだから、余計に見た目が悪く、さすがに晴れがましい席には怖気づく。その都度、独りで乗っている際に、地震がきたらと11日の高層ビルの揺れを思い出して緊張気味。
 知人は翌日の会合もある上に、今は東京は怖いから、打合せが済み次第、他の友人たちにも会わずとんぼ帰りするという。前々から一度、打合せのために来る予定だったので、それなりに描いていた集いもあったけれど非常事なのだから仕方なし。
 電車内で読もうと持参した毎日新聞2面には「大気中の環境放射線量水準調査結果」表があり、宮城県と関東の1都5県に★印(最新情報で通常値を超えた自治体。福島は測定施設が避難指示圏内で立ち入れず)がついていて、東京の30日は「0、103」で関東では最も高く、群馬の倍となっている。
 思い出せば、暮から正月に今般のお手伝いの第一歩としてお邪魔した時に、何気なく「今年こそは春の三陸海岸をゆっくり走ってみたいなぁ」と言うと「三陸海岸て東北の?」と問う。「そう、リアス式海岸で教科書に出てきたじゃない。20代の頃から思ってたの。海辺の民宿に泊まったり、海岸で車中泊して春先の魚をいっぱい食べたいなって」。
 「私、東北方面は行ったことないわ。新潟にしか」と知人。「ねぇ、じゃあさ。一緒になんとかして行かない。やっぱりね。幾ら私でも独りはやっぱし怖いものよ」と口にしてみたけれど、知人は野宿に近いことなんかするはずないけれど……
 そうそう、八ッ場のJさんたちにも「一緒に行ってくれないかしら」と、数回頼んでいても相手にされず、未だ実現していない念願ごとなのだ。
 そして、「でさ、行くんなら、もちろん春先の芽カブの季節だね!」と。
 実は、急逝した共通の知人を偲ぶ会で出会ったこの知人に、案内した横浜港で拾い上げた芽カブの調理法を伝授して以来、帰ってから調理してみたらその美味にひきこまれたらしく、以来、何かにつけて料理上手という面映ゆい折り紙をつけられている。
 でももう、長年憧れ続けいつかいつかと思っていた、三陸海岸の美しい浜辺も三陸ワカメにも当分の間は、お目にかかれそうもないのだ……

 知人が当着するなり、案内されて取り急ぎ作業室へ。
 なんとコイン式のパソコン使用料は超安価で15分間で100円。知人は途中で切れると困るからと余分にいれたけれど返却機能はついておらず。 ビジネス社会では常識で、あることは聞いたけれども、こうしたサービスに初めて体験、医療支援活動等で海外に訪れることの多い知人は、先端サービスを駆使することに長けていて、視野が拡がった次第。不思議に女たちは、思わぬほりだしものに出会うと大喜びしあうものだ。
閑話休題  三陸海岸追想
 続く、バイキング形式のレストランでは係の方が待ちかねていて、料理を出す都合もあってか、「お時間は何時までに」と問うものだから、花粉症でもうろう気味の頭の中は「時間なし」でいっぱいに。採り集めてきた料理を平らげるのと、忘れないうちにこなさなれければならない幾つかの連絡事項もあり、眼下の眺望など目にはいらず。
 閑話休題  三陸海岸追想 


閑話休題  三陸海岸追想







閑話休題  三陸海岸追想

 で、パンフにシェフの名前入りの洒落た「和的フレンチ」の数々を食べ終わる頃、おちつき払って知人曰く。「わたしのお友達の中にね。必ず写真に撮る人がいるの。あなたは撮らないのね」と言われて、それもそうだ。昨今の耐久生活で、もうこんなにすごい場所にくることもないだろうと思えてきて、その後、運ばれたカレーをパチリ。でも、次の見事な盛り付けのデザートはまた、忘れた。
 そこで、バイキングコーナーに行って、残っていたのをぱちぱちと撮った次第なり。
 食べたものを記すのもはしたないが、撮ったものだから、画面の彩りにお許し願いたい。
 
 さて、一夜開けて今朝の朝食は、八ッ場米のほかほかご飯の卵かけご飯とサケ。それにせめて、夢がついえた三陸海岸の春ワカメに思いをこめての、ワカメと菜の花の味噌汁。つつましいこちらの方が、昨日の慣れぬフォークで食べた高級料理よりも、はるかに身の丈にあっている。
 ソウソウ、そうだった。
 用いたこのワカメは先年、山村暮鳥の文学交流で福島県のいわき市の文化団体の皆さんにお世話になった時、夜の歓迎会の席で、私たち群馬勢が頂戴してきたワカメであった。茨城県で海産物店を営まれていた暮鳥ゆかりの関係者のご遺族からであった。
 もったいながりや精神が災いして、というより、食べて消化させなければならないものがありすぎて、いつの間にか忘れてしまって冷蔵庫の中で古くなって、風味が落ちてしまっていた。
 けれど、ちょっぴりついてしまった海辺特有の匂いも気にせず、ここのところ「平気、平気」とばかりに食べているワカメなのであった。
 別段、昨今のヨード分補給のためではなく、ものをすてることを潔しとしない世代の名残りゆえではあるが…… 
 医師の立場からか先の知人は、残り物の整理役をかって出ると「あなたはまるで自分の身体をゴミ箱にしている」と忠告してくれたっけ。
 ところで、ずっと気になっているが、あのご親切にご案内してくださった、いわき市の皆さんはどうなされていることだろう。お訪ねしてお話を伺った暮鳥の縁につながる皆さまのお宅は無事であったろうか。 



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Posted by やんばちゃん at 18:03│Comments(0)八ッ場だより
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